JPH02216680A

JPH02216680A - キャリッジ機構

Info

Publication number: JPH02216680A
Application number: JP3900889A
Authority: JP
Inventors: Machio Shimanuki; 嶋貫　真知男
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-02-16
Filing date: 1989-02-16
Publication date: 1990-08-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的コ（産業上の利用分野）本発明は、たとえば磁気ディスク装置のキャリッジ機構
に関する。

（従来の技術）磁気ディスク装置のキャリッジ機構には一般に、非動作
時にキャリッジが磁気ディスクのデータゾーンに位置す
ることのないように、キャリッジをロックするロック機
構が搭載されている。

このような磁気ディスク装置のキャリッジ機構としては
、第２図に示されるようなものが知られている。

同図に示されるように、基台１に固設されたキャリッジ
ベース２上に垂直に立設された軸３にロッキングクロウ
４が、水平方向に回動自在に設けられる。ロッキングク
ロウ４の一端にはツメ５が形設され、他端には、ＤＣソ
レノイド（直流ソレノイド）７のプランジャ９が連結さ
れる。なお、上記ソレノイド７は、図示しない通電用の
リード線に接続されたコイル（ボビン上に巻かれること
が多い）と、コイルの磁気回路を構成するノ１ウジング
と、コイル内で水平方向に移動可能な上記プランジャ９
から構成される。ロッキングクロウ４の軸３に対してプ
ランジャ９と反対側には、一端がキャリッジベース２に
固設された引張スプリング１５の他端が連結される。上
記のロッキングクロウ４、ソレノイド７等からロック機
構１６が構成される。

一方、キャリッジ１７は先端に複数の磁気ヘツド１８を
有し、末端にロータリー型Ｖ　ＣＭ　（ＶｏｌｃｅＣｏ
ｉｌ　Ｍｏｔｏｒ）１９が形設され、このＶＣＭ１９に
よって、キャリッジベース２上に設けられたピボット２
０を中心に回動される。さらにキャリッジ１７の一方の
側部には上記ツメ５と係合可能なツメ２１が形設される
。また、キャリッジ１７の他方の側部には、キャリッジ
１７を第２図中時計回り方向に回転させるように作用す
るりトラクトスプリング２２が、一端が基台１に固設さ
れて設けられる。

上記ＶＣＭ１９は次のような構成である。キャリッジ１
７の端部に一体化されたコイル２３が、上下のヨーク（
図示せず）に一定のギャップを保って対向する如く支持
されたマグネット２７ａ１２７ｂ（図示せず）と、キャ
リッジベース２上に設けられた左右の支柱（図示せず）
とに囲まれる。

そして、このコイル２３に流れる電流の方向および大き
さが図示しないＶＣＭ制御装置によって制御されること
によって、コイル２３が電磁力の作用を受け、コイル２
３と一体化されたキャリッジ１７が駆動される。

また、磁気ディスク３０は基台１上に固設されたスピン
ドルモータ（図示せず）の鉛直方向の回転軸３１に、水
平に複数枚例えば４枚連結される。

磁気ディスク３０が上記スピンドルモータによって高速
回転されるとともに、上記磁気ヘッド１８がＶＣＭ１９
によって位置決め移動され、磁気ディスク３０のデータ
エリアからデータが読み取られる。なお、基台１上の上
記各構成要素はシュラウド３３に包囲される。

上記の磁気ディスク装置におけるキャリッジロックは次
のように行なわれる。

磁気ディスク装置の非動作（非通電）時は、キャリッジ
１７がリトラクトスプリング２２弾性力の作用を受は第
２図中時計回り方向に回転移動され、磁気へラド１８が
磁気ディスク３０の、データエリア以外に設定されたＣ
　Ｓ　Ｓ　（Ｃｏｎｔａｃｔ　５ｔａｒｔ＆　５ｔｏｐ
）エリア上に移動された状態である。このときＤＣソレ
ノイド７には電流が流されていないのでプランジャ９は
水平方向の拘束が解かれており、スプリング１５の作用
で、ロッキングクロウ３は第２図中反時計回り方向に回
動され、ツメ５がツメ２１に係合し、キャリッジ１７は
ロックされる。

キャリッジロックの解除時、たとえば、ディスク装置の
通電後磁気ディスク３０が所定回転速度に到達し、磁気
ヘッド１８が磁気ディスク３０上で浮上し、安定した姿
勢になると、ＤＣソレノイド７に図示しない電流供給源
から電流が流され、プランジャ９が第２図中Ａ方向に強
く引かれることにより、ロッキングクロウ４は第２図中
時計回り方向に回動され、ツメ５がツメ３３から離脱し
、キャリッジロックは解除される。すなわち、キャリッ
ジ１７が磁気ディスク３０のデータエリア方向（第２図
中反時計回り方向）に回転可能になる。

このように上記のような磁気ディスク装置では、装置の
非通電時、装置輸送時、システム組込後のシステム輸送
時、装置保管中等において、外的衝撃あるいは振動が負
荷された場合でも、キャリッジ１７がロック機構１６に
よってロックされているので、磁気へラド１８が磁気デ
ィスク３０に物理的に干渉することは防止されていた。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、上記のような磁気ディスク装置のキャリ
ッジ機構では、キャリッジ１７の通常の動作時にも、リ
トラクトスプリング２２の弾性力がキャリッジ１７に作
用する。そのためＶＣＭ１９によりキャリッジ１７を回
動させる力が、その回動方向によって異なり、その制御
が複雑かつ困難であるという問題があった。また、上記
のようなキャリッジ機構はＤＣソレノイド７等からなる
ロック機構１６を構成要素としているので、摺動部から
ダスト（塵・埃）が生じ易く、装置全体の構造が複雑に
なり、製造コストが高騰し、点検・整備が繁雑になり、
さらにＤＣソレノイド７を磁化させるための電力消費量
も大きくなる等の問題があった。

とくに、たとえばラップトツブコンピュータなどのよう
に、３．５インチ型磁気ディスク等が搭載され、システ
ムとしてのハンドリング条件あるいは保管条件が苛酷な
機種では、キャリッジをロッする必要性は極めて大きく
、上記のような問題の解決が要望されていた。

本発明は、このような問題を解決すべくなされたもので
、その目的とするところは、構成要素の簡素化および製
造コストの軽減が可能で、また、消費電力の省力化が可
能なキャリッジ機構を提供することにある。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）前記目的を達成するために本発明は、通電に伴う発熱に
より伸長する形状記憶合金製の弾性部材と、前記弾性部
材への通電を断続する通電コントローラと、前記弾性部
材の伸縮に連動するキャリッジとを具備することを特徴
とする。

（作　用）本発明では、形状記憶合金製の弾性部材への通電が、通
電コントローラによって断続されることにより、この弾
性部材が伸縮される。この弾性部材に通電されない場合
は、弾性部材の弾性力の作用により、キャリッジは固定
（ロック）される。

また、この弾性部材に通電されると、発熱により断性部
材が伸長し、キャリッジに作用する弾性部材の弾性力は
弱まるので、キャリッジのロックは解除される。

（実施例）以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する
。

第１図は、本発明に係るキャリッジ機構を、磁気ディス
ク装置のキャリッジ機構に適用した一実施例を示す図で
ある。なお、従来例と同様の機能を果たす構成要素には
同一の符号を付し、重複した説明を避ける。

キャリッジ１７の一方の側部には突片３５が形設され、
他方の側部には、常温下でキャリッジ１７を第２図中時
計回り方向に回転させるように弾性力が作用する形状記
憶合金製の弾性部材例えばりトラクトスプリング３７が
係止される。このリトラクトスプリング３７は、基台１
に固設されたフック３９に係止される。さらに、上記リ
トラクトスプリング３７の両端は、リード線４０を介し
て通電コントローラ４１に接続される。この通電コント
ローラ４１により、キャリッジ１７の動作時にリトラク
トスプリング３７へ通電される。上Ｓ己すトラクトスプ
リング３７は通電されると自己発熱により伸長する性質
の形状記憶合金からなる。

また、上記突片３５に当接可能で、上記キャリッジ１７
の時計まわり方向および反時計まわり方向の回動範囲を
それぞれ限定するストッパ４３および４５がキャリッジ
ベース２上に設けられる。

次に、上記のキャリッジロック機構の動作についてする
。

磁気ディスク装置の非通電時等すなわちキャリッジロッ
ク時は、通電コントローラ４１によってリトラクトスプ
リング３７への通電が断たれ、リトラクトスプリング３
７の弾性力により、キャリッジ１７は第１図中時計回り
方向に回転されることにより、突片３５がストッパ４３
に当接し、この状態でキャリッジ１７は固定（ロック）
される。

なお、上記リトラクトスプリング３７の常温下における
「バネ半径」を「ｒｌ」、「巻数」をｒｎｌ　Ｊ、「線
径」をｒｄＪ、「横弾性係数」をｒＧＪとすると、常温
下でのバネ定数ｋｌは、ｋ　ｌ　−ｄ　’　Ｇ／６４　
（ｎ　１）　（ｒ　１）’となる。

また、「バネ全長」Ｌは温度に拘らず概略一定であり、Ｌ：　２π　（ｎｌ）（ｒｌ）となり、上記「巻数Ｊｎｌは、ｎｌ−Ｌ／２πｒｌと表わされる。

キャリッジ１７の動作時は、通電コントローラ４１によ
ってリトラクトスプリング３７に通電される。このとき
、リトラクトスプリング３７の自己発熱により、リトラ
クトスプリング３７の素材が伸長し、バネ半径は増長す
る。

ここで、加熱時の「バネ半径」「２が２−２ｒｌになるように設定すれば加熱時の［巻数Ｊｎ２はｎ２　
＝　ｌ／２・ｎｌとなる。

したがって、加熱時の「バネ定数Ｊｋ２は、ｋ２−ｄ’
　Ｇ／８４　（１／２・ｎｌ）　（２ｒｌ）”−ｌ／４
・ｋｌとなり、リトラクトスプリング３７の弾性力は通電によ
り約１／４に減衰される。

このように、リトラクトスプリング３７の「バネ半径」
　　「巻数」等を適当に設定することにより、非通電時
（常温下）にはキャリッジ１７を固定し、通電時（加熱
時）にはキャリッジ１７の回動に対して影響しなくなる
ように、リトラクトスプリング３７の弾性力を調整でき
る。

かくして本実施例によれば、従来例で述べたロック機構
１６の如き構成要素を必要とすることなく、リトラクト
スプリング３７の弾性力によりキャリッジ１７をロック
することが可能で、さらにキャリッジの動作時は、リト
ラクトスプリング３７の弾性力が減衰され、キャリッジ
の回動に影響することはない。したがって、構成要素の
簡素化および製造コストの軽減が可能で、また、消費電
力の省力化が可能なキャリッジ機構を提供することがで
きる。

上記実施例ではピボットを中心に回動するキャリッジに
ついて述べたが、直線駆動タイプのキャリッジにも適用
可能である。

また、本発明の形状記憶合金製の弾性部材は上記実施例
の形態に限られず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々の変形が可能である。

［発明の効果］以上詳細に説明したように本発明によれば、構成要素の
簡素化および製造コストの軽減が可能で、また、消費電
力の省力化が可能なキャリッジ機構を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るキャリッジ機構の構成
を示す図、第２図は従来のキャリッジ機構の構成を示す
図である。１７・・・・・・・・・キャリッジ

Claims

【特許請求の範囲】通電に伴う発熱により伸長する形状記憶合金製の弾性部
材と、前記弾性部材への通電を断続する通電コントローラと、前記弾性部材の伸縮に連動するキャリッジとを具備する
ことを特徴とキャリッジ機構。