JPH02216208A - 羽毛状繊維および羽毛繊維構造体 - Google Patents

羽毛状繊維および羽毛繊維構造体

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JPH02216208A
JPH02216208A JP1034251A JP3425189A JPH02216208A JP H02216208 A JPH02216208 A JP H02216208A JP 1034251 A JP1034251 A JP 1034251A JP 3425189 A JP3425189 A JP 3425189A JP H02216208 A JPH02216208 A JP H02216208A
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JP
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fiber
fibers
blades
feather
component
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JP1034251A
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Setsuo Taguchi
田口 節男
Tatsuro Mizuki
達郎 水木
Shiro Imai
史朗 今井
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規な羽毛状繊維およびそれらの複合体であ
る羽毛状繊維構造体に関する。
(従来の技術) 従来より、羽毛の特性を有する合成繊維を得ることを目
的として数多くの検討がなされ、種々の提案がなされて
きた。
羽毛に似た形状繊維を得る方法として、特開昭61−4
7807号公報1、特開昭62−206008号公報、
特開昭62−206009号公報では、繊維の長手方向
に連続する中空部が複数個存在する捲縮多孔中空繊維に
ついて、特開昭57−210013号公報では、長さ全
体にわたる連続空洞と鋸歯状捲縮形態を有する中空ポリ
エステルからなる詰め物材料繊維が提案されている。
また特開昭57−77315号公報では、中空断面また
は異形断面の立体捲縮を有する詰綿用捲縮繊維が、特公
昭55−6730号公報では、横断面形状がそれぞれの
先端部で先太りをなすと共に底部に突出部を形成せしめ
た略U字形繊維が、さらには特開昭48−28726号
公報、特公昭51−39134号公報、特公昭53−4
456号公報、特公昭52−427号公報では、連続フ
ィラメントあるいは単繊維状の繊維塊をユニット内に挿
入し、回転摺擦運動を与えて形成する繊維球状体の詰物
素材などの提案がある。
しかしながら、これらの提案は、天然羽毛のもつ優れた
嵩高性、保温性、吸水性、保水性、感触、風合い、さら
には圧縮に対する回復特性とか、その上、内部で羽毛が
流動できるので、体に沿うなどの詰め物素材としての性
能については著しく劣るものであった。その理由は、天
然羽毛が有する特殊で、複雑な構造に近似せしめること
ができなかったためである。
本発明者らは、先に、特願昭63−205466号で羽
毛状繊維の基本構造について提案した。
かかる構造にすることにより、極めて表面積の大きな優
れた嵩高性、保温性、吸水性、保水性、感触などを有す
ることが可能となった。さらに、羽根の林立本数をより
多くしても、該羽根同士がくっつき合うことなく、より
優れた嵩高性、保温性などの特性を得ることを目的とし
て特に該羽根構造について検討をすすめた結果、ついに
本発明に至ったのである。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、より嵩高性、保温性、吸水性、保水性
、感触、風合い、鮮明な発色性さらには圧縮に対する回
復特性など改良された羽毛状繊維および羽毛状繊維構造
体を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、次の構成を有する。
(1)繊維軸に直角な繊維断面において、基体から多数
のフィルム状構成要素が空隙層を介して生えており、該
フィルム状構成要素は側面に凹凸を有することを側面に
有する羽毛状繊維。
■ 該フィルム状構成要素の枚数が、10以上であり、
かつ該フィルム状構成要素の各々が3個以上の凹凸を側
面に有する(1)に記載の羽毛状繊維。
(3)該羽毛状繊維を主として用いた織物、編物、不織
布およびそれらの複合体である羽毛状繊維構造体。
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。
第1図、第2図、第3図、第4図、第5図および第6図
は、本発明の羽毛状繊維の一例を示す横断面モデル図で
ある。第7図は、第2図の羽毛状繊維を得るための繊維
の一例を示す横断面モデル図である。
第1図〜第7図において、1は羽根、1′は除去成分と
なるフィルム状構成要素、2は基体である。
本発明において、「羽根コとは、繊維軸に直角な繊維断
面において、基体2から林立仕手生えている羽根状形状
に類似したフィルム状構成要素のことを意味し、かかる
断面形状は繊維軸方向に連続している。
また「基体」とは、多数の羽根1が生えている根元をし
っかりと把持する基礎の役割を果たす部分である。しか
も該羽根1は、各々の側面に不規則な凹凸を有するもの
であり、特に隣接する羽根同士が位相の異なる凹凸を有
することが好ましい。
第1図は、基体2の形状が線状であり、基体2の片側に
多数の羽根1が生えた形状を有するものである。
第2図は線状の基体2の両側に多数の羽根1が生えた形
状を有するものである。
第3図は基体2が環状であり、その外側に多数の羽根1
が生えている形状を有するものである。
第4図は線状の基体2が環状であり、その内側に多数の
羽根1が生えた形状を有するものである。
第5図は、線状の基体2が環状であり、かつ内側と外側
の両側に多数の羽根1が生えている形状を有するもので
ある。
第6図は、基体2が丸形であり、かつ外側に向って放射
状に多数の羽根1が生えた形状を有するものである。
第7図は、基体2から除去成分となるフィルム状構成要
素1′を除去する前の形状である。
このように、本発明の羽毛状繊維は規則的または不規則
的な凹凸を有する羽根が基体から狭い空隙層を介して、
隣接する羽根同士がくっつき合うことなく林立するよう
な形状を有するものである。
この特異でかつ異形度の高い断面構造とすることにより
、天然の羽毛構造と特性に極めて近づけることができた
のである。
かかる構造を形成することにより、優れた嵩高性、保温
性、吸水性、保水性、感触、風合い、鮮明な発色性さら
には圧縮に対する回復特性を呈することができるし、ま
た生体適合性に優れた細胞培養基材などの培養材料を提
供することができる。
さらに詳しく述べるならば、かかる羽毛状繊維における
、羽根の枚数は、少なくとも10以上、好ましくは20
以上、特に好ましくは50以上である。場合によっては
500.1000を超えるものであってもかまわない。
かかる羽根の枚数は、多い程、単位重量あたりに繊維が
保有する空隙層および表面積が多くなり、本発明の効果
が顕著に得られるので好ましい。なお、羽根の肉厚は、
特に限定するものではないが、通常は0.1〜100μ
であることが好ましい。かかる羽根間の間隙については
各羽根の肉厚にもよるが、はぼ同程度の間隙であっても
よく、場合によっては羽根肉厚の10倍程度までひろげ
てもさしつかえないし、また羽根同士が接触する程接近
しあってもさしつかえない。
該羽根を構成する成分は、単成分であっても複数成分で
あってもかまわない。また、羽根の林立部分は、基体の
片面あるいは両面であってもよく、複数面の場合、その
面ごとに羽根の枚数が異なってもかまわないし、また羽
根の林立密度も単繊維内または単繊維間で必ずしも同一
でなくてもよい。
また、羽根の長さは、用途、目的によって異なるが、羽
根の平均太さの少なくとも5倍以上、好ましくは10倍
以上、特に好ましくは20倍以上であり、通常は少なく
とも3μ以上であることが好ましい。羽根の長さが長く
なる程、羽根の枚数と同様に繊維の保有する空隙層およ
び表面積が増大するので、本発明の効果を発現せしめる
のに好ましいことである。
また、林立する羽根の長さは等長でなくてもよい。
むしろ異長を有する場合が、嵩高性、保温性、吸水性、
保水性、感触、風合い、圧縮に対する回復特性などにと
って好ましい場合がある。
羽根の本数を多くすることや、羽根の長さを長くするこ
とは、繊維の嵩高性などの本発明の目的に対して好まし
いことであるが、通常は隣接する羽根同士がくっつき合
い易くなる。しかしながら、本発明は、該羽根の側面に
凹凸を有するので、隣接する羽根同士がくっつくことも
なく、優れた嵩高性を保持せしめることが可能となるの
である。
本発明において、羽根側面の凹凸は、後述するように凹
凸の数、凹凸の高さ、凹凸の形状、凹凸の位置などが、
規則性または、不規則性でもよい。
凹凸の数は、各々の羽根とも3以上であることが好まし
く、特に10以上であることがより好ましい。
凹凸の高さは、羽根の平均厚さの1〜200%であるこ
とが好ましく、10〜50%であることがより好ましい
。また種々の高さが混在してもよい。むしろ種々の高さ
が混在した場合がより空隙率が増大するので、嵩高性、
保温性、吸水性、保水性、感触、風合い、圧縮に対する
回復特性などにとって好ましい場合がある。例えば高、
低、高2低・・・のような規則的なジグザグ型あるいは
高、低。
低、低、高、低、高、低・・・のような不規則なジグザ
グ型などである。
凹凸の形状は、例えば棒状、三角形、四角形、多角形、
円形、楕円形、きのこ型など特に限定されない。またこ
れらが混在したものでもよい。
さらに、該凹凸の位置も、数、高さ、形状とも羽根ごと
に周期の異なる位置にあることがより好ましい。
なお、かかる羽根は、必ずしもある間隙をもって整然と
林立する形状のものではなく、隣接した羽根同士が一部
くっつき合ってその空隙層を埋める部分もありうるが、
部分的であればこれは不都合なことではない。
本発明の羽毛状繊維のもう一つの特徴は、繊維の芯とな
る基体が存在することである。この基体が背骨のような
役割を果たし、羽根をしっかりと把持するとともに繊維
形態を強固に保持するので、羽根が抜けにくいこと、い
ずれの方向からの機械的な力に対しても強靭であること
、ヘタリにくいこと、かつ嵩高く、軽いという特徴を有
することができる。
基体の形状は、何ら限定されない。すなわち、直線であ
っても、円形であっても、楕円形であってもかまわない
し、また環状、三角形、四角形などの多角形でもよく、
蛇行していてもよい。
基体の厚さは、羽根の肉厚の少なくとも2倍以上、好ま
しくは5倍以上であり、羽根の高さの1/2以下、好ま
しくは1/3以下である。この厚さが薄すぎると、羽根
の把持が十分でなく羽根が剥離しやすくなったり、繊維
の芯としての機能が十分でないため、繊維の形状が崩れ
たり機械的性能が低下するなどの問題を生ずるので好ま
しくない。逆に、厚すぎると繊維が剛直となり風合いが
硬くなったり保有する空隙層が減少するので、嵩高性、
保温性などの効果が低下するので好ましくない。
本発明の羽毛状繊維は、根元が基体によってしっかりと
把持されていること、該羽根が個々に不規則な凹凸状を
有することにより、羽根と羽根の間に潰れにくい空隙層
を多数存在せしめることができる。かかる空隙層は、繊
維外に開口しているが、多数、背高く林立し、繊維の表
面積を極めて大きくすることが可能であり、かつほとん
ど封鎖されたに近い状態にある。この部分が嵩高性、保
温性、吸水性、保水性、通気性などの本発明の目的に対
して有効な役割を果たすのである。
さらに、かかる特異な繊維断面形状を有することから、
柔軟でサラリとした綿ライク、スパンライクの風合い、
感触を有することができる。さらには、かかる羽根間の
空隙層は、毛管現象により、水分のみならず薬剤、栄養
分などを含む液体、さらには酸素などの気体も吸収し、
保持しうるのである。このように、本発明の繊維は、薬
剤などの処理に対して浸透性がよく、しかも薬剤などが
一旦入り込むと出にくい構造であるため、その薬剤など
を長期に保持することも可能であり、また、繊維内に含
まれた薬剤などを長期間にわたって徐々に放出すること
もできる。
本発明の羽毛状繊維は、植物の生育に必要な水分、栄養
分の吸収、移動あるいは保持に、好ましい通気性の付与
に極めて効果的な役割を果たし、各種植物に対して好適
な栽培環境を与えるためと推定されるが、種子、果実、
野菜、草花などの植物培地用資材として、また生体内の
栄養補給、老廃物除去などが本発明繊維の羽根間の空隙
層や羽根の表面で円滑かつ効果的に行われるためと推定
されるが、動物用の細胞培養基材として用いても好まし
い性能を有するものである。
本発明の羽毛状繊維を形成するために用いられるポリマ
としては、いかなる公知の可紡性ポリマでもよいが、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリウレタンおよびこれら
の共重合変性体、他成分の混合体が好ましい。これらの
ポリマ群の中から目的、用途に応じて一種または二種以
上のポリマが選ばれる。
繊維の太さは特に限定されない。1デニール以下の極細
繊維から単繊維1本で毛糸のような形状をとる太物まで
可能である。もちろん、本発明の繊維は、繊維を短くカ
ットとした短繊維(綿状)であってもフィラメントの状
態で用いてもかまわない。またこの羽毛状繊維は繊度ミ
ックス、熱収縮度ミックスあるいは他の繊維と混合して
、さらには仮撚加工を施し伸縮性、嵩高性を付与したい
わゆる加工糸として用いることもできる。また本発明の
複合繊維は織物、編物、不織布などの布帛あるいはそれ
らの複合体にして用いられる。
本発明の羽毛状繊維を製造する手段を何ら問うものでは
ないが、好ましく製造する一例を以下に挙げる。かかる
製造方法は、■羽根を形成する多層接合部をつ(る工程
、■基体部を形成する工程、■多層接合部と基体部を合
流する工程、■多層接合部に不規則な凹凸状を発現せし
める工程、■多層接合部から羽根を林立させる工程に分
けられる。
すなわち、■羽根を形成する多層接合部をつくる工程は
、従来公知の多層接合型繊維を得る方法で作ってもよい
が、好ましくは特公昭60−1048号公報に示すごと
くの静止型混合器を組込んだ紡糸装置を用いて作るのが
望ましい。かかる装置を用いて溶剤に対する溶解性の異
なる二種のポリマあるいは収縮性、相溶性、溶融粘度な
どの異なる二種のポリマを交互に繰返し、接合した多層
接合ポリマ流をつくる。
一方、■基体部を形成する工程は、別の流路から導入し
たポリマ流を所望の基体形状をしたノズルを有する孔か
ら吐出することにより、所望の基体ポリマ流をつくる。
■前記多層接合ポリマ流と前記基体ポリマ流を合流する
工程は、紡糸パックに組込んだ結合プレートを用いて、
二つポリマ流を結合する。
■多層接合部に不規則な凹凸状を発現せしめる工程は、
口金孔から吐出寸前に多層接合ポリマ流を乱す金網、ポ
ーラスメタル、サンドなどからなる乱流板を通過せてて
紡糸することにより、多層接合部の各層が不規則な凹凸
状を有し、かつかかる多層接合部と基体部が結合した複
合繊維が得られる。
■多層接合部から羽根を林立させる工程は、該複合繊維
の多層接合部の一成分を除去したり、収縮差を利用して
物理的あるいは化学的処理により二成分を剥離すること
により、羽根の表裏面に不規則な凹凸状が発現、林立し
、本発明の羽毛状繊維が得られる。
羽根の林立形状は、組合わせたポリマの粘度差に大きく
影響されるので、羽根の発現手段により適した粘度を有
するポリマの選択が望ましい。
収縮による羽根の発現は、収縮性の異なるポリマを組合
せて化学的あるいは物理的な収縮処理を施すことにより
行われる。例えば、除去成分に残存成分より収縮率の大
なるポリマを組合せ、収縮処理を施し、た後に、−成分
を除去する方法や、収縮差のあるポリマを収縮処理と同
時に剥離せしめるなどは好ましい方法である。
また、多層接合ポリマ流と基体ポリマ流を合流する際、
該多層接合ポリマ流は羽根が林立する方向に引き伸ばし
た後、合流せしめると長い羽根を形成できるのでより好
ましい方法である。
第1図に示した本発明の羽毛状繊維を得るには、まず、
一つには従来公知の多層接合型複合繊維を得る方法でも
かまわないが、好ましくは特公昭60−1048号公報
に記載のごとき静止型混合器を用いて組込んだ紡糸パッ
クを用いて、紡糸パック中で性質の異なる二種のポリマ
が交互に繰返し接合した多層接合型複合ポリマ流をつく
り、さらに引伸しプレートを用いて羽根が林立する方向
に引き伸ばし、背の高い羽根を有する多層接合ポリマ流
を形成せしめる。もう一つには別の流路から第三成分ポ
リマを偏平形状のノズルを有する流路から吐出すること
によって偏平基体ポリマ流をつくる。次いで結合プレー
トを用いて多層接合ポリマ流と基体ポリマ流を結合すべ
く合流させ、これを金網、ポーラスメタル、サンドなど
からなる乱流板を装着した口金を通過せしめて後、細孔
より吐出して紡糸することにより得られる。紡糸して得
たかかる繊維を布帛に形成する前および/または後に多
層接合部のいずれかの成分を溶解あるいは分解して除去
したり、多層接合部の二成分ポリマの反発性、収縮差な
どを利用して、化学的や物理的に剥離して羽根を形成す
ることにより得られる。
第2図に示した本発明の羽毛状繊維を得るには、まず、
第1図と同様の方法によ、す、多層接合ポリマ流を二単
位ど偏平基体ポリマ流を一単位つくり、次いで結合プレ
ートを用いてかかる二つの多層接合ポリマ流と一つの偏
平基体流を1、多層接合ポリマ流/線状の基体流/多層
接合ポリマ流のように配置すべく合流させ、これを金網
、ポーラスメタル、サンドなどからなる乱流板を装着]
、た口金を通過せしめて後、細孔より吐出して紡糸する
ことにより、第3図の如き断面を有する複合繊維が得ら
れる。紡糸して得たかかる断面を有する繊維を布帛に形
成する前および/または後に多層接合部のいずれかの成
分を溶解あるいは分解して除去したり、多層接合部の二
成分ポリマの反発性、収縮差などを利用して、化学的や
物理的に剥離して羽根を形成することにより得られる。
第3図、第4図に示した本発明の羽毛状繊維を得るには
、まず、第1図および第2図と同様の方法により、多層
接合ポリマ流の一単位と偏平基体ポリマ流の一単位をつ
くり、次いで結合プレートを用いてかかる多層接合ポリ
マ流と線状の基体流を結合すべく合流させ、これを金網
、ポーラスメタル、サンドなどからなる乱流板を装着し
た口金を通過せしめて後、C型口金より吐出して紡糸す
ることにより得られる。第3図は、多層接合ポリマ流を
環状の基体流の外側に配置したものであり、第4図は、
多層接合ポリマ流を環状の基体流の内側に配置したもで
ある。以下第1図、第2図と同様の方法により得られる
第5図に示した本発明の羽毛状繊維を得るには、まず、
第1図と同様の方法により、多層接合ポリマ流の二単位
と偏平基体ポリマ流の一単位流をつくり、次いで結合プ
レートを用いて多層接合ポリマ流/基体流/多層接合ポ
リマ流のように結合すべく合流させ、これを金網、ポー
ラスメタル、サンドなどからなる乱流板を装着した口金
を通過せしめて後、C型吐出孔より吐出して紡糸するこ
とにより得られる。以下第1図と同様の方法により得ら
れる。
第6図に示した本発明の羽毛状繊維を得るには、まず、
第1図と同様の方法により、多層接合ポリマ流の一単位
と、もう一つには円形ポリマ流(円形の基体流)をつく
る。次いで多層接合ポリマ流をC型吐出孔のC部分に導
入し、円形の基体流をC型吐出孔の中央部に穿設した円
形ノズルに導入して両者を結合すべく合流させ、これを
金網、ポーラスメタル、サンドなどからなる乱流板を装
着した口金中を通過せしめて後、細孔より吐出して紡糸
することにより得られる。以下第1図と同様の方法によ
り得られる。
また、乱流板を装着した口金中を通過せしめた後に紡糸
することにより、羽根に凹凸状を発現せしめる効果に加
えて羽根と基体との接着性が向上し、羽根が基体から脱
離しにくくする効果も得られる。羽根の凹凸形状すなわ
ち凹凸数、高さ、先端の形状などは、乱流板に用いる材
料やその緻密度に依存するものであり、その選択は繊維
の用途、目的に応じて適宜行う必要がある。
本発明の羽毛状繊維は、布団綿、座布団綿、ぬいぐるみ
、防寒衣料などの詰め物用繊維や人工血管、培地資材に
好ましく用いることができる。その他に衣料用としては
、下着、肌着、ブラウス、ストッキング類、スポーツウ
ェア、カジュアルウエア、水着、レオタード、シャツ類
などであり、非衣料用としては、カーペット、ハイパイ
ル、モケット、インクリボン、包帯類、タオル、ワイピ
ングクロス、パフ、各種フィルタに好ましく用いること
ができる。
(実施例) 以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらの実施例によって、本発明の有効性や
権利の範囲が限定されたり、制限を受けるものではない
。むしろ次の応用や展開をもたらすものである。
なお、特に説明のない限り「割合」は全て重量に基づ(
ものである。
実施例1 特公昭60−1048号公報に記載と同型の流体交互配
列素子をタテ方向に6個連結した流体混合器と偏平吐出
孔を有する流路、その下部に該流体混合器の二つの吐出
孔からでた流体と偏平吐出孔から出た流体をサンドイッ
チする結合プレート、さらにその下部に60メツシユの
金網5枚重ねの乱流板を装着した丸型ノズルロ金を組み
込んだ紡糸パックを用いて、流体混合器から得られる多
層接合形部のA成分としてポリエチレンテレフタレート
、B成分として酸成分がテレフタル酸95゜0モル%1
5−ソジュウムスルホイソフタル5゜0モル%からなり
、グリコール成分がエチレングリコールから得られるポ
リエステルからなり、偏平基体成分(C成分)がポリエ
チレンテレフタレートからなる複合繊維を溶融紡糸した
得られた繊維の横断面形状は、A、B各層が不規則な凹
凸状を有し、かつ30〜32対交互に繰返し接合された
多層接合型の二つと、C成分の偏平基体成分がサンドイ
ッチされた形状、すなわち第7図に似た断面形状を有す
る複合繊維であった。
この時の紡糸条件は、温度:290℃、引取速度:10
00m/分、成分比: A/B/C=40/40/20
、単繊維の太さ:10デニールとした。
かかる複合繊維を、集束して60万デニールのトウにし
たものを80℃の水浴中で3.2倍に延伸した後、トウ
状で温度=180℃、処理時間:1分の熱処理を施した
さらに、マレイン酸:3g/I!、温度=100℃、処
理時間=30分の前処理した後、温度:95℃、処理時
間=120分、力性ソーダ濃度:12g/lのアルカリ
処理を施しB成分を除去した。
得られた繊維の断面形状は、第2図に似たものであった
次いで、繊維長さ25mmにカットした後、エア吹き付
は処理を施して綿状にし、布団の詰め綿に使用した。
本発明の羽毛状繊維からなる綿は、従来のポリエステル
綿に比べて、保温性、嵩高性、吸湿性、柔軟性のいずれ
も極めて優れたものであった。
実施例2 特公昭60−1048号公報に記載と同型の流体交互配
列素子をタテ方向に6個連結した流体混合器と偏平吐出
孔を有する口金、その下部に該流体混合器の二つの吐出
孔から出た流体をさらに合流せしめて一つの多層接合型
複合流としたものと、偏平吐出孔から出た流体を合流せ
しめる結合プレート、さらにその下部に50メツシユの
金網3枚重ねからなる乱流板を装着したC型ノズル口金
を組み込んだ紡糸パックを用いて、流体混合器から得ら
れる多層接合部のA成分としてナイロン6、B成分とし
て酸成分がテレフタル酸95.0モル%15−ソジュウ
ムスルホイソフタル5.0モル%からなり、グリコール
成分がエチレングリコールから得られるポリエステル、
偏平基体成分(C成分)がナイロン6からなる複合繊維
を溶融紡糸した。得られた繊維の横断面形状は、基体成
分が環状であり、その外側にA、Bが交互に62〜64
対繰返し接合された多層接合形が放射状に結合した複合
繊維であった。
この時の紡糸条件は、温度290°C1引取速度100
0m/分、成分比A/B/C= 40/40/20とし
た。
引続き、延伸速度400m/分、熱板温度110℃、延
伸倍率3.2倍で延伸を行い、タテ糸としては150 
T/m、ヨコ糸としてはLOOT/mの撚をかけ、織密
度がタテ120本/インチ、ヨコ95本/インチの平織
物を製織した。
この織物を界面活性剤を含む98℃の処理液に浸漬して
精練を行った。次いで、温度:95℃、処理時間=45
分、力性ソーダ濃度=12 g/lリアルカリ処理を施
しB成分を除去した。
得られた繊維の断面形状は、第3図に似たものであった
。この織物は、極めて優れた綿ライクな風合い、感触を
有し、かつ保温性、嵩高性の良好なものであった。
実施例3 特公昭60−1048号公報に記載と同型の流体交互配
列素子をタテ方向に6個連結した流体混合器と偏平吐出
孔を有する口金、その下部に該流体混合器の二つの吐出
孔からでた流体と偏平吐出孔から出た流体をサンドイッ
チする結合プレート、さらにその下部に60メツシユの
金網3枚重ねからなる乱流板を装着した丸型ノズルロ金
を組み込んだ紡糸パックを用いて、流体混合器から得ら
れる多層接合型部のA成分としてポリエチレンテレフタ
レート、B成分としてナイロン6、偏平基体成分(C成
分)が酸成分がテレフタル酸95,0モル%15−ソジ
ュウムスルホイソフタル5,0モル%からなり、グリコ
ール成分がエチレングリコールから得られるポリエステ
ルからなる複合繊維を溶融紡糸した。
得られた繊維の横断面形状は、A、Bが交互に30〜3
2対繰返し接合された多層接合型の二つにより、C成分
の偏平基体成分がサンドイッチされた形状を有する複合
繊維であった。
この時の紡糸条件は、温度=290℃、引取速度:10
00m/分、成分比: A/B/C=40/40/20
、単繊維の太さ:30デニールとした。
かかる複合繊維を、集束して60万デニールのトウにし
たものを80°Cの水浴中で3.2倍に延伸した後、こ
の繊維を繊維長さ25mmにカットした後、工、ア吹き
付は処理を施して綿状にし、温度:180℃、処理時間
=12分の熱処理を施して布団の詰め綿に使用した。得
られた繊維の断面形状は、第2図に似たものであった。
かかる羽毛状繊維からなる綿は、従来のポリエステル綿
に比べて、保温性、嵩高性、吸水性、柔軟性のいずれも
極めて優れるものであった。
(発明の効果) 本発明の羽毛状繊維は、次のような効果を有する。
(1)本発明の羽毛状繊維は、断面形状において、基体
から多数のフィルム構成要素からなる羽根が生えており
、さらに該羽根は、側面に凹凸を有しているので、隣接
した羽根同士かくつき合うことなく狭い空隙層を介して
個々に林立している。そのため、極めて異形度が大きく
かつ表面積の大きい繊維とすることができ、優れた嵩高
性、保温性、吸水性、保水性、鮮明な発色性を有するこ
とができる。
さらに、この空隙層は、薬剤などを含有する液体の処理
に対して浸透性がよく、しかも薬剤などが一旦入り込む
と出にくい構造であるため、その薬剤などを耐久性よく
保持することも可能であり、またその薬剤など長時間に
わたって除徐に放出することもできる。
■繊維表面は、多数の薄い肉厚の羽根が林立I〜でいる
ので、綿ライク、スパンライクの風合い、感触を有する
繊維または該繊維構造物が得られる。
(3)該基体は、羽根を強固に保持しており、繊維の芯
としての役割を果たすので、繊維の形状が崩れに<<、
良好な嵩高性、圧縮回復性を有しかつその耐久性も良好
である。
(4)また、特筆すべき別の効果として、かかる性能を
有することから、本発明の繊維は、植物や動物用の細胞
培養基材として好ましく適用できるのである。例えば、
植物の培地用資材として用いた場合、植物の生育を促進
する効果が認められる。
さらに、人工血管などの細胞培養基材として用いたとこ
ろ、従来の繊維に比べて、生体に対する適合性がすぐれ
ており、細胞の分化、増殖機能が長時間維持されること
が認められる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第4図、第5図および第6図
は、本発明の羽毛状繊維の一例を示す横断面モデル図で
ある。 第7図は、第2図の羽毛状繊維を得るための繊維の一例
を示す横断面モデル図である。 に羽根 1′ :除去成分となるフィルム状構成要素2:基体 第1図 第2図 第3図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維軸に直角な繊維断面において、基体から多数
    のフィルム状構成要素が空隙層を介して生えており、該
    フィルム状構成要素は側面に凹凸を有することを特徴と
    する羽毛状繊維。
  2. (2)該フィルム状構成要素の枚数が、10以上であり
    、かつ該フィルム状構成要素の各々が3個以上の凹凸を
    側面に有する請求項1に記載の羽毛状繊維。
  3. (3)該羽毛状繊維を主として用いた織物、編物、不織
    布およびそれらの複合体である羽毛状繊維構造体。
JP1034251A 1989-02-14 1989-02-14 羽毛状繊維および羽毛繊維構造体 Pending JPH02216208A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0588214A3 (en) * 1992-09-14 1994-05-25 Minnesota Mining & Mfg Superabsorbent fiber compositions demonstrating efficient retention of exhaled heat and moisture

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EP0588214A3 (en) * 1992-09-14 1994-05-25 Minnesota Mining & Mfg Superabsorbent fiber compositions demonstrating efficient retention of exhaled heat and moisture
US5577494A (en) * 1992-09-14 1996-11-26 Minnesota Mining And Manufacturing Company Superabsorbent fiber compositions demonstrating efficient retention of exhaled heat and moisture

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