JPH0214008A - 多葉集合体繊維ならびに該繊維構造体および該繊維を用いた培養材料 - Google Patents

多葉集合体繊維ならびに該繊維構造体および該繊維を用いた培養材料

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JPH0214008A
JPH0214008A JP17306488A JP17306488A JPH0214008A JP H0214008 A JPH0214008 A JP H0214008A JP 17306488 A JP17306488 A JP 17306488A JP 17306488 A JP17306488 A JP 17306488A JP H0214008 A JPH0214008 A JP H0214008A
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fiber
film
aggregate
fibers
component
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JP17306488A
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Setsuo Taguchi
田口 節男
Shiro Imai
史朗 今井
Kazuyoshi Okamoto
岡本 三宜
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、多葉集合体繊維ならびに該繊維構造体および
該繊維を用いた培養材料に関する。
(従来の技術) 従来、ポリエステルやポリアミドなどの合成繊維は、す
ぐれた物理的特性、化学的特性を有するので衣料用およ
び非衣料用に広く使用されている。
しかし、合成繊維は、天然m維に比較して、特有のワキ
シー感、鏡面光沢があること、風合や感触が単調で冷た
く、さらには、保温性とか染色物の発色性が低いこと、
吸水性、保水性が劣ることなどのいわゆる「合成繊維ぽ
い」と言われる欠点を有していた。
衣料用分野においては、近年衣生活の多様化、高級化、
個性化に伴い、天然繊維のもつ風合、優美性、機能性が
見直されるようになり、合成繊維の特徴を生かしながら
、かつ天然繊維の性能を付加した幅広い性能を有する繊
維が待望されている。
この課題に対して、合成繊維の基本特性を生かしたまま
改良する手段として、繊維の形状を天然繊維に近似させ
ることが有効とされ、これまで繊維の形状を変えた多く
の提案がなされてきた。
例えば、■繊維の横断面形状を異形にする方法(特公昭
48−33775号公報、特開昭57−5912号公報
、特開昭60−259618号公報、特開昭62−97
909号公報、特開昭59−228042号公報、特開
昭56−112535号公報、特開昭56−15931
6号公報)、■繊維の表面を粗面化する方法(特公昭4
B−43575号公報、特開昭55−10752@公報
、特開昭52−99400号公報)、■異種ポリマを複
合化する方法(特開昭56−53210号公報、特開昭
57−143526号公報)、■繊維内を中空にする方
法(特開昭62−206008号公報、特開昭56 3
1017@公報、特開昭57−21525号公報)など
が提案されている。
しかし、これらの提案では、天然繊維のもつ複雑な断面
形状を近似せしめることができないため、個々の性能に
は改良効果が認められるものの、その改良効果の程度は
小さく、また複数の特性を同時に満足せしめるものでは
なかった。
一方、非衣料分野においては、近年、合成繊維を培養材
料として用いる試みが行われている。その例としては、
植物の生育の促進を目的とした培地資材として、親水性
繊維と疎水性繊維を組合わせたもの、発泡体の再生繊維
素とか、ポリビニルホルマール線状物、ポリアミド微細
繊維状物などを用いる提案がなされている。細胞の培養
基材への適用としては、生体内の栄養補給、老廃物除去
などを司どる毛細血管系のシュミレートとして、中空糸
を用いる培養システムが考案されている。
しかし、これらの提案は、従来から用いられている天然
繊維の性能を上回るものではなく、また、通常の繊維に
比べても際立った効果を得るに至っていないのが現状で
おる。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、特に、感触、保温性、発色性、吸水性
、保水性の改良された多葉集合体繊維または該繊維構造
体を提供することにある。ざらに他の目的は、かかる多
葉集合体繊維または該繊維構造体を用いて、植物の良好
な生育を促進する培地資材および生体適合性に優れた細
胞培養基材などの培養材料を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意検討した結
果、遂に本発明に到達した。
すなわら、本発明は次の構成を有する。
(1)外部と少なくとも部分的に連通した開口を有する
中空層を介して重ねられたフィルム状構成要素の複数か
らなる一次集合体の複数が、該フィルム状構成要素に直
角な側面同士で結合されて二次集合体を形成しているこ
とを特徴とする特許合体繊維。
(2)外部と少なくとも部分的に連通した開口を有する
中空層を介して重ねられたフィルム状構成要素の複数か
らなる一次集合体の複数が、該フィルム状構成要素に直
角な側面と平行な側面とで結合されて二次集合体を形成
していることを特徴とする多葉集合体繊維。
(3)外部と少なくとも部分的に連通した開口を有する
中空層を介して円周方向に重ねられたフィルム状構成要
素の複数からなる環状一次集合体の複数が、該フィルム
状構成要素に直角な側面同士で結合され、かつ環状の二
次集合体を形成していることを特徴とする多葉集合体繊
維。
(4)中空層を介して重ねられたフィルム状構成要素の
複数からなる一次集合体のW数が、該フィルム状構成要
素の直角な側面と平行な側面とで結合され、かつ環状の
二次集合体を形成していることを特徴とする多葉集合体
繊維。
(5)中空層を介して重ねられたフィルム状構成要素の
複数からなる一次集合体の複数が、直角な側面同士と平
行な側面同士でそれぞれ結合し、中空層を介して向い合
ってかつ環状の二次集合体を形成していることを特徴と
する多葉集合体繊維。
(6)中空層を介して重ねられたフィルム状構成要素の
複数からなる一次集合体の単数または複数が、該フィル
ム状構成要素の直角な側面同士で結合され、かつ環状の
二次集合体を形成していることを特徴とする多葉集合体
繊維。
(7)請求項1〜6のいずれかに記載の多葉集合体繊維
を用いた織物、編物、不織布およびそれらの複合体であ
ることを特徴とする繊維構造体。
(8)請求項1〜6のいずれかに記載の該多葉集合体繊
維を主として用いてなる培養材料。
(9)該培養材料が、細胞培養基材である請求項8に記
載の培養材料。
(10)該培養材料が、植物培地資材である請求項8に
記載の培養材料。
以下本発明を図面を用いて詳細に説明する2゜第1図〜
第5図は、本発明の多葉集合体繊維の一例を示す横断面
モデル図である。
第1図〜第5図において、A、B、CおよびDは一次集
合体でおり、1はフィルム状構成要素、2は中空層、3
は一次集合体の直角側面同士が結合した部分を示す。同
様に、4は一次集合体の直角側面と平行側面が結合した
部分を示す。
本発明において、「−次集合体」とは、複数のフィルム
状構成要素1が、外部と少なくとも部分的に連通した開
口を有する中空層2を介して重ねられた横断面を有する
ものであり、「二次集合体」とは−次集合体の単数また
は複数が、少なくともその直角の側面同士で結合した部
分3、または直角の側面と平行な側面で直列または環状
に結合した部分4 を有するものである。
ここで「直角側面」とは、フィルム状構成要素1の長手
方向に対して直角な側面のこと、すなわち、フィルム状
構成要素が林立する方向に対して直角な側面のことでお
る。「平行側面」とは、フィルム状構成要素1の長手方
向に対して平行な側面のこと、すなわちフィルム状構成
要素の林立する方向と同方向の側面のことである。
本発明は図に示すごとく、単数または複数の一次集合体
が、その直角側面同士または直角側面と平行側面で、か
つ直列に、異方向に、あるいは環状に結合刃ることによ
り、多数のフィルム状構成要素と偏平な中空層が、憬々
な形状に配置された特異な横断面形状を有することに特
徴を有する。
例えば、第1図は直角側面同士が直列に結合した「直列
結合型」であり、第2図は直角側面と平行側面で結合し
た「異方向結合型」であり、第3図は直角側面同士が結
合して環状かつ放射状をした「放射状型」であり、第4
図は直角側面と平行側面で環状に結合した「放射状/多
重回混合型」であり、第5図は直角側面同士が全て結合
しかつ環状をした「多重円型」である。
本発明の多葉集合体繊維は、従来にみられない異形度が
大きくかつ多数の偏平な中空層を有する断面形状の繊維
でおり、保温性、吸水性、保水性、通気性、嵩高性など
の本発明の多葉集合体繊維に共通した特性を有すること
と、さらに第1図に示した直列結合型は優れた柔軟性を
有し、第2図に示した異方向接合型は耐座屈性が良好で
あり、第3図に示した放射状型は特にスパンライクな風
合、感触を有し、第5図に示した多重円型は真珠様光沢
などの優れた光沢を有し、第4図に示した放射状/多重
回混合型は放射状型と多重円型の有する各々の特性を共
有するものであり、それぞれの形状の特長を生かした分
野に幅広く適応することができる。
かかる特異な繊維形状を用いることにより、本発明の一
つの目的である合成繊維に対して、合成繊維ぽいと言わ
れる欠点を解消できる。
本発明にあける部分的に連通した開口とは、繊維軸方向
に適宜切断していくと外観上では隣接するフィルム状構
成要素同士が接合されているように見えるが、繊維軸方
向のおる部分、部分においては、接合の一部が中空層と
連通した開口部が部分的に存在するものをいい、必ずし
も繊維の長手方向全てにわたって開口している必要はな
い。
さらに詳しく述べるならば、フィルム状構成要素間に存
在する中空層は、偏平形状でかつ繊維外部へ僅かに、部
分的に開口しているが、はとんど封鎖されたに近い状態
にあるので、この部分が保温性、吸水性、保水性、通気
性に有効な役割を果たすのである。かかる理由は、繊維
の保温性については、繊維内あるいは繊維間の空間にい
かに多くの空気を含むかにより断熱効果を得るものでお
り、特に閉じ込められて流動しない空気層いわゆる「デ
ッドスペースJの体積を多く含む程、大きな効果が得ら
れる。
本発明においては、通常の中空繊維ではへタリ、フィブ
リル化などが生じやすく得ることができなかった空孔率
40〜50%の高空孔率を有することが可能であり、特
に顕著な保温性を得ることができる。吸水性、保水性に
関しては、かかる中空層が、繊維外部へ僅かに開口して
いるため、毛管現象により、繊維端部からだけでなく、
その開口部からも水分を吸収するためにその吸収効率が
高く、しかも中空層に水分が含まれ易く、好ましい吸水
性、保水性を付与することができるのである。
もちろん、水分のみならず薬剤、栄養分などを含む液体
、さらには、酸素などの気体も吸収し、保持しうるので
ある。このように、この中空層は、薬剤などの処理に対
して浸透性がよく、しかも薬剤などが一旦入り込むと出
にくい構造であるため、その薬剤などを長期に保持する
ことも可能であり、また、繊維内に含まれたその薬剤な
どを長期間にわたって除徐に放出することもできる。こ
のため、植物の栽培用の培地資材として好ましく用いる
ことができる。
なあ、特開昭56−15655号公報、特開昭56−1
59316号公報には、複数の溝を有する繊維の開示が
なされてれているが、これらの繊維の溝部は凹凸状をな
しているが、繊維外部へ完全に開口しているので、この
デッドスペースが存在しにくい、あるいは存在しても極
めて小さいため保温性、吸水性、保水性への寄与は小さ
い。この点で、本発明は、前記特開昭56−15655
号公報、特開昭56−159316号公報あるいは他の
凹凸状繊維とかマルチローバル型といわれる断面形状の
提案とは全く異なるものでおる。
かかる中空層の長さ、幅は特に限定されないが、その中
空率は、繊維横断面に対して1〜50%であることが好
ましく、20〜40%の範囲が特に好ましい。この値が
あまりにも小さいと、保温性などの上記効果が低く、ま
た大きすぎると発色性とか機械的性能などの他の性能が
低下するので好ましくない。
以上は、フィルム状構成要素間に存在する中空層につい
て述べたが、本発明においては、かかる中空層の他にも
は第3図、第4図、第5図に示すごとく多葉集合体繊維
における繊維横断面の中央部に中空層が存在してもよい
。かかる中空層が存在するとき、より高度の上記特性が
満たされるので、特に好ましい。
ざらに、本発明の多葉集合体1維は、多数の薄いフィル
ム状構成要素が集合した形状のものであるため、柔軟で
サラリとした綿ライク、スパンライクの風合い、感触を
有する。しかも、直角側面の繊維表面ではフィルム状構
成要素間で繊維軸方向に連続した凹凸筋が存在するため
、好ましい発色性と絹様のキシミ、シャツ感を有するも
のである。
一次集合体におけるフィルム状構成要素の重ね合わせ枚
数は、少なくとも6以上が好ましく、より好ましくは1
0以上、特に好ましくは20以上である。後述の本発明
の方法を用いれば100.200、ざらには1000を
超えるものも可能であり、かかる場合、特に優れた上記
性能が得られるので、さらに好ましい。また−次集合体
ごとにこの枚数が異なってもかまわない。
この枚数が多くなると、フィルム状構成要素の肉厚が薄
くなるので、フィルム状構成要素は、必ずしもおる間隙
をもって整然と林立する形状のものでなく隣接したフィ
ルム状構成要素同士が、−部くっつき合ってその中空層
を埋め易くなる場合もあるが、部分的であればこれは好
ましいことであっても不都合なことはない。
二次集合体における一次集合体の数は特に限定がなく、
用途、目的に応じて決められる。例えば第1図の(a)
、(C)は−次集合体が2単位結合したものであり、(
b)は−次集合体が4単位結合したものである。同様に
、第2図では、(a)は2単位結合、(b)、(C)は
4単位結合でおる。第3図では、(a)は2単位結合、
(b)は4単位結合である。第4図では、(a)、(b
)は2単位結合、(C)は4単位結合である。第5図で
は、(a)は1単位結合、(b)は2単位結合、(C)
は4単位結合である。
本発明の多葉集合体繊維については、−次集合体の単数
または複数が、直角側面同士または直角側面と平行側面
で結合することにより、−次集合体の結合部が、連続し
たあたかも背母のような骨格を有する二次集合体を構成
するため、かかる繊維はいずれの方向からの機械的な力
に対しても強く、ベタリにくいこと、また軽く、嵩高い
という特徴を有するのである。さらに、この骨格は、2
成分が入り交じったあるいは数珠のように連なっている
構造を有するため、繊維に好ましい可撓性を付与するの
である。この線状結合部の形状や太さは、特に限定する
ものでなく、屈曲したり、太細があったり、わずかに結
合しているものも含まれる。
また、環状断面においては、この線状結合部の形状は、
環状でおれば円形でおっても楕円形あるいはその他いず
れの形状であってもかまわないし、蛇行していてもよい
。またかかる−次集合体の直角側面同士の結合では、お
互いのフィルム状構成要素の位相がずれて結合すること
もめるが、この場合必ずしも全てのフィルム状構成要素
が向い合ったフィルム状構成要素と結合するとは限らな
いので、結合しないでフリーのフィルム状構成要素も存
在しうるのである。位相がずれて結合するとその結合部
が肉厚となって強い結合部を形成したり、繊維表面に繊
維軸に連続した凹凸筋を存在しやすくなるため、好まし
いことでおって、不都合なことではない。
なお、特開昭62−104909号公報には、層状空洞
を有する繊維およびその製造方法の提案がめるが、かか
る提案の繊維は、上述した骨格部が存在しないため、そ
の繊維は、フィブリル化がしやすく、ヘタリやすく、嵩
高性に劣るものであった。
一方、本発明の多葉集合体繊維は、種子、果実、野菜、
草花などの植物培地用資材や動物用の細胞培養基材とし
て用いても好ましい性能を有するものでおる。例えば、
植物の培地用資材として用いた場合、植物の生育を促進
する効果が認められた。
かかる効果は、上記した本発明の繊維の特異な断面構造
によ゛す、植物の生育に必要な水分、栄侍分の吸収、移
動あるいは保持に、好ましい通気性の付与にきわめて効
果的な役割を果たし、各種植物に対して好適な栽培環境
を与えるためと推定される。かかる植物の培地用資材と
しては、繊維状で用いてもよく、また該繊維を主体とし
た用いて形成した繊維構造体の形態で、土壌代替材料と
して、また土壌との混合材料として好ましく用いること
ができる。本発明の多葉集合体繊維からなる培地用資材
は、あらゆる植物に適用できるが、主として種子、果実
、野菜、草花類などに好ましく適用できる。
ざらに、本発明の多葉集合体繊維を、人工血管や肝細胞
などの菌や細胞などの細胞培養基材として用いたところ
、従来の繊維に比べて、生体との適応性が優れており、
さらに細胞の分化、増殖機能が長時間維持されることが
認められた。このメカニズムについては、明らかでない
が、生体内の栄養補給、老廃物除去などが、本発明繊維
の多層中空部や薄層のフィルム構成要素の表面で円滑に
かつ効率的に行われるためと推定される。
本発明に用いられるポリマとしては、いかなる公知の可
紡性ポリマでもよいが、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリアク
リルニトリルおよびこれらの共重合変性体、他成分の混
合体が好ましい。
繊維の太さはとくに限定されない。またこの繊維は繊度
ミックス、異収縮ミックスあるいは他の繊維と混合して
、ざらには仮撚加工を施し伸縮性、嵩高性を付与したい
わゆる加工糸として用いることもできる。
なあ、本発明の多葉集合体繊維を主として用いた繊維(
14逍体としては、織物、編物、不織布なとめるい【3
1それらの複合体などのすべての形態のものに適宜加工
して用いてもよい。かかる織物は、平織、斜文織、朱子
織、各種多重織なと、編物はヨコ編み、タテ編みなど、
不織布はニードルパンチ、メルl〜ブロー、抄紙法など
によるものであり従来公知づ“べてか適用でき、特に限
定はない。
なお、本発明は、かかる多葉集合体繊維を製造する手段
を何ら問うものではないが、好ましく製造する一例を次
に挙げる。複合繊維をつくる紡糸工程とその複合繊維か
ら一成分ポリマを除去して繊維に多数のフィルム状構成
要素及び中空層を形成せしめる工程に分けられる。
すなわち、本発明の一次集合体を得るには、まず、従来
公知の多層接合型複合繊維を得る方法で作ってもよいが
、好ましくは、特公昭60−1048号公報に示すごと
くの静止型混合器を組込/Vた紡糸装置を用いて作るの
が望ましい。かかる紡糸装置を用いて溶剤に対する溶解
性の異なる2種のポリマを交互に繰返し接合した多層接
合型投合ポリマ流(−次集合体)をつくる。次いで特殊
口金を用いて二つの多層接合型複合ポリマ流を直角側面
同士または直角側面と平行側面で結合するように合流さ
せ、これを目的の形状のノズルより吐出して紡糸するこ
とにより、さまざまな形状をした多層接合型複合繊維(
二次集合体)が得られる。
次いで、かかる複合繊維を繊維構造体の形態形成前ある
いは後に、必要に応じ一成分ポリマを除去して繊維にフ
ィルム状構成要素、中空層を形成せしめることにより行
われる。
除去成分のポリマとしては、溶剤に対する溶解性が残存
成分とは異なり、可紡性のめるものであればいずれでも
適用できる。
より具体的に製造方法の一例を述べるならば、第1図に
示した多葉集合体繊維は、■多数配列された静止型混合
器と合流プレートを組込んだ紡糸パックを用いて、まず
、静止型混合器により、溶剤に対する溶解性の異なる二
種のポリマを交互に繰返し接合した多層接合型ポリマ流
を作り、次いで、合流プレートにより、別々の静止型混
合器から吐出した複数の多層接合型ポリマ流の各々を直
角側面同士で結合するように合流せしめた1変、口金ノ
ズルから吐出して複数の多層接合型ポリマ流が直角側面
同士で結合した多層接合型複合繊維を得る。■かかる多
層接合型複合繊維を繊維構造体の形成前または形成後に
一成分のみを除去する溶剤でもって処理し、繊維に多数
のフィルム状構成要素および中空層を発現せしめること
により得られる。第1図の(a)、(C)は多層接合型
ポリマ流が2単位結合したものでおり、(b)は4単位
結合したものである。さらに、(a)、(b)は偏平口
金より吐出したものであり、−次集合体の直角側面同士
の結合部がかなり太い例でおる。
(C)はフィルム状構成要素が数珠のように先端でわづ
゛かに結合している例で必る。
第2図に示した多葉集合体繊維は、■多数配列された静
止型混合器と合流プレートを組込んだ紡糸バックを用い
て、まず、静止型混合器により、溶剤に対する溶解性の
異なる二種のポリマを交nに繰返し接合した多層接合型
ポリマ流を作り、次いで、合流プレートにより、別々の
静止型混合器から吐出した複数の多層接合型ポリマ流の
各々を直角側面と平行側面で結合するように一方の多層
接合型ポリマ流の角度を90’変えて合流せしめ、口金
7ノズルから吐出して複数の多層接合型ポリマ流が直角
側面と平行側面で結合した多層接合型複合繊維を17る
。■第1図と同様に、かかる多層接合型複合繊維を繊維
構造体の形成前または形成後に一成分のみを除去する溶
剤でもって処理して、繊維に多数のフィルム状構成要素
および中空層を発現せしめることにより得られる。第2
図の(a)は多層接合型ポリマ流が2単位結合したもの
であり、(b)は直列に4単位結合したものでおる。
(C)は−次集合体がタテ、ヨコ方向いずれも「直角側
面/平行側面」の配置になるように4単位結合したもの
である。
第3図に示した多葉集合体繊維は、■多数配列された静
止型混合器と合流プレートを組込んだ紡糸バックを用い
て、まず、静止型混合器により、溶剤に対する溶解性の
異なる二種のポリマを交互に繰返し接合した多層接合型
ポリマ流を作り、次いで、合流プレートにより、別々の
静止型混合器から吐出した複数の多層接合型ポリマ流の
各々を直角側面同士で結合するように合流せしめ、C型
の口金ノズルから吐出して複数の多層接合型ポリマ流が
直角側面同士で結合し、かつ環状をした多層接合型複合
繊維を得る。また他の方法としては、多層接合型ポリマ
流を別々に二重のC型口金7ノズルから吐出し合流する
ことにより、複数の多層接合型ポリマ流が直角側面同士
でかつ環状に結合した多層接合型複合繊維を得ることが
できる。■第1図と同様に、かかる多層接合型複合繊維
を繊維構造体の形成前または形成後に一成分のみを除去
する溶剤でもって処理し、繊維にフィルム状]t4成要
素a3よび中空層を発現せしめることにより1qられる
。第3図の(a)は多層接合型ポリマ流が2単位結合し
たものであり、(b)は4単位結合したものである。
第4図に示した多葉集合体繊維は、■多数配列された静
止型混合器と合流プレートを組込んだ紡糸バックを用い
て、まず、静止型混合器により、溶剤に対する溶解性の
異なる二種のポリマを交互に繰返し接合した多層接合型
ポリマ流を作り、次いで、別々の静止型混合器から吐出
した多層接合型ポリマ流の一方を直角側面方向に引伸し
、もう一方の多層接合型ポリマ流は平行側面方向に引伸
した後、合流プレートにより、複数の多層接合型ポリマ
流を直角側面と平行側面で結合するように合流せしめる
。そのためには、一方の多層接合型ポリマ流の角度を9
0’変えることが必要である。
次いで、かかるポリマ流をC型口金ノズルから吐出する
ことにより、複数の多層接合型ポリマ流が直角側面と平
行側面で結合しかつ環状をした多層接合型複合繊維を1
qることができる。また他の方法としては、第3図と同
様に、多層接合型ポリマ流を別々に二重のC型口金ノズ
ルから吐出し合流することにより、複数の多層接合型ポ
リマ流が直角側面と平行側面でかつ環状に結合した多層
接合型複合繊維を得ることができる。■かかる多層接合
型複合繊維を繊維構造体の形成前または形成後に一成分
のみを除去する溶剤でもって処理して、[にフィルム状
構成要素および中空層を発現せしめることにより得られ
る。第4図の(a)は、環状の内側に放射状を、外側に
多重円状を配置したものであり、(b)は、環状の外側
に放射状を、内側に多重円状を配置したしのでおる。(
a)、(b)とも多層接合型ポリマ流が2単位結合した
ものである。(C)は、円周上に多重弧状と放射状が交
ひに配置されたものであり、多層接合型ポリマ流か4単
位結合したものである。
第5図に示した多葉集合体繊維は、■静止型混合器を絹
込んだ紡糸パックを用いて、溶剤に対づ−る溶解性の異
なる二種のポリマが交互に繰返し接合した多層接合型ポ
リマ流を作り、次いで、引伸しプレートにより、多層接
合型ポリマ流を直角側面方向に引伸し、多層接合型ポリ
マ流の全ての直角側面同士が結合するようにC型口金ノ
ズルから吐出することにより多重円状の多層接合型複合
繊維が得られる。もらろん、多数配列された静止型混合
器と合流プレートを組込んだ紡糸パックを用いて、別々
の静止型混合器から吐出した多層接合型ポリマ流の複数
を直角側面同士で合流せしめた俊、直角側面方向(と引
伸し、複数の多層接合型ポリマ流の全ての直角側面が結
合した多重円状の多層接合型複合繊維が得られる。■か
かる多層接合型複合繊維を繊維構造体の形成前または形
成掛に一成分のみを除去する溶剤でもって処理して、繊
維にフィルム状構成要素および中空層を発現せしめるこ
とにより19られる。第5図の(a>は、多層接合型ポ
リマ流が1単位結合したものであり、(b)は、2単位
結合したものであり、(C)は、4単位結合したもので
ある。
本発明の多葉集合体繊維は、繊維あるいは繊維構造体の
形態として衣料用を始めとして、生活文化資材、工業資
材、土木負ナノ、農業資材、さらにはメディカル、バイ
オテクノロジー分野などの様々な非衣料用分野に用いる
ことができる。例えば、衣料用としては、下着、肌着、
ブラウス、ストッキング類、防寒着、スポーツウェア、
カジュアルウエア、水着、レオタード、シャツ類などで
あり、非衣料用としては、手袋、帽子、フトン綿、人口
毛髪、インクリボン、包帯類、タオル類、ワイピングク
ロス、パフ、各種フィルタ類、人工血管、培地資材に好
ましく用いることができる。
(実施例) 以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらの実施例によって、本発明の有効性や
権利の範囲が限定されたり、制限を受けるものではない
、むしろ次の応用や展開をもたらすものである。
なお、特に説明のない限り「割合」は全て重量に基づく
ものである。
実施例1 特公昭60−1048号公報に記載のごとき流体交互配
列素子をタテ方向に6個連結した流体混合器16列と、
その下部に、流体混合器から吐出された流体を結合する
結合プレー1〜を組み込んだ紡糸パックを用いて、A成
分としてポリエチレンテレフタレート、B成分としてポ
リスチレンからなる複合繊維を溶融紡糸した。得られた
繊維はA、Bが交互に50〜65対繰返し接合したもの
がさらに直角面同士結合した複合繊維であった。この時
の紡糸条件は、温度280℃、引取速度1200m/分
、フィラメント数8、成分比A/B−50150とした
引き続き延伸速度400m/分、熱板温度130℃、延
伸倍率3.1で延伸を行い、20デニール、8フイラメ
ントの延伸糸とした。
この延伸糸を3ドラム合糸(=24フィラメント)しな
がら、タテ糸としては150T/m、ヨコ糸としては1
00T/mの撚をかけ、織密度がタテ120本/インチ
、ヨコ95本/インチの平織物を製織した。
この織物を界面活性剤を含む98℃の処理液に浸せきし
てリラックス精練を行った。次いで溶剤にトリクレンを
用いて処理し、B成分を除去した。
続いてこの織物をNaoHI度10g/l、処理温度1
00℃でアルカリ水溶液処理を20分間行った。
(qられた織物は、極めて優れた綿ライクな風合い、感
触を有し、カリ吸水性、保水性の良好なものであった。
この織物のw4維断面を顕微鏡で観察したところ、第1
図(a)に似た形状であった。
実施例2 特公昭60−1048号公報に記−載のごとき流体交互
配列素子をタテ方向に6個連結した流体混合器16列と
、その下部に4列の流体混合器から吐出された流体を結
合する結合プレートを組み込んだ紡糸パックを用いて、
A成分としてポリエチレンテレフタレート、B成分とし
てポリスチレンからなる複合tj&維を溶融紡糸した。
]qられた繊維はA、Bが交互に50〜65対繰返し接
合した多層接合型要素単位が、更に[直角側面/平行側
面/直角側面/平行側面」のように直列に結合した投合
繊維であった。この時の紡糸条件は、温度280℃、引
取速度1200rrl/分、フィラメント数4、成分比
A/B=50150とした。
引き続き延伸速度400m/分、熱板温度130℃、延
伸倍率3.1で延伸を行い、20デニール、4フィラメ
ントの延伸糸とした。
この延伸糸を6ドラム合糸(−24フイラメント)しな
がら、タテ糸としては150T/m、ヨコ糸としては1
00T/mの撚をかけ、織密度がタテ95本/′インヂ
、ヨコ72本/インチの平織物を製織した。
この織物を界面活性剤を含む98°Cの処理液に浸甘き
してリラックス精練を行った。次いで溶剤にトリクレン
を用いて処理し、B成分を除去した。
続いてこの織物をNaOH濃度1濃度10処/L処理温
0℃でアルカリ水溶液処理を20分間行った。
iqられた織物は、極めて優れたスパンライクな風合い
、感触を有し、且つ保温性、吸水性、保水性の良好なも
のであった。この織物のmwL断面を顕微鏡で観察した
ところ、第2図(b)に似た形状であった。
実施例3 特公昭60−1048号公報に記載のごとき流体交互配
列素子をタテ方向に6個連結した流体混合器16列と、
その下部に、流体混合器から吐出された流体を結合する
結合プレートとC型の吐出孔を有する口金を組み込んだ
紡糸パックを用いて、A成分としてポリエチレンテレフ
タレート、B成分としてポリスチレンからなる複合繊維
を溶融紡糸した。
得られた繊維はA、Bが交互に50〜65対繰返し接合
した多層接合形でおり、ざらにその直角側面同士が背中
合わせに2層結合しかつ環状をした複合繊維であった。
この時の紡糸条件は、温度280″C1引取速度120
0m/分、フィラメント数8、成分比A/B=5015
0とした。引き続き延伸速度400m/分、熱板温度1
20℃、延伸倍率3.1で延伸を行い、32デニール、
8フイラメントの延伸糸とした。
この延伸糸を3ドラム合糸(=24フィラメント)しな
がら、タテ系としては150T/m、ヨコ糸としては1
00T/mの撚をかけ、織密度がタテ122本/インチ
、ヨコ107本/インチの平織物を製織した。
この織物を界面活性剤を含む98°Cの処理液に浸せき
してリラックス精練を行った。次いで溶剤にトリクレン
を用いて洗浄してB成分を除去した。
続いてこの織物をNaOH濃度10Q/Ω、処理温度1
00′Cでアルカリ水溶液処理を20分間行った。続い
てこの織物に帯電防止剤を付与した。
得られた織物は、極めて絹様のキシミ、シャリ感を有す
ると伴に、保温性、吸水性、保水性の良好なものであっ
た。
この織物の繊維断面を顕微鏡で観察したところ、第3図
(a)に似た形状であった。
実施例4 特公昭60−1048号公報に記載のごとき流体交互配
列素子をタテ方向に6個連結した流体混合器16列と、
その下部に、かかる流体混合器から吐出された流体を直
角側面方向に引伸ばすエキスバンドプレート、該エキス
バンドプレートから吐出した流体の2単位を直角側面同
士で結合せしめる結合プレートおよび1.0φ口金を組
み込んだ紡糸バックを用いて、A成分としてポリエチレ
ンテレフタレート、B成分として酸成分がテレフタル1
95.0モル%15−ソジュウムスルホイソフタル[m
5.0モル%からなり、グリコール成分がエチレングリ
コールから得られるポリエステルからなる複合繊維を溶
融紡糸した。
得られた繊維はA、Bが交互に50〜65対繰返し接合
し、かつ直角側面同士が結合した複合繊維であった。こ
の時の紡糸条件は、温度280℃、引取速[1200m
/分、フィラメント数8、成分比A/B=50150と
した。引続き、延伸速度400 m /分、熱板温度1
20’C1延伸倍率3゜1で延伸を行い、20デニール
、8フイラメントの延伸糸とした。この延伸糸を合糸(
−24フイラメン1〜)シながら、タテ糸としては15
0T/m1ヨコ糸としては100T/mの撚をかけ、織
密度がタテ120本/インチ、ヨコ105本/インチの
平織物を製織した。
この織物を界面活性剤を含む98℃の処理液に浸せきし
てリラックス精練を行った。続いてこの織物をNaOH
濃度30g/ρ、処理温度95℃でアルカリ水溶液処理
を45分間行い、B成分を除去した。
得られた織物は、極めて(至)れた綿ライクな風合い、
感触を有し、かつ吸水性、保水性の良好なものであった
。この織物の繊維断面を顕微鏡で観察したところ、第1
図(C)に似た形状であった。
実施例5 特公昭60−1048号公報に記載のごとき流体交互配
列素子をタテ方向に6個連結した流体混合器16列と、
その下部に、流体混合器から吐出された流体を4対結合
する結合プレートとその流体を平行側面方向に引き延ば
すエキスバンドプレートおよびC型ノズル口金を組み込
んだ紡糸装置を用いて、A成分としてナイロン6、B成
分として酸成分がテレフタル酸95.0モル%15−ソ
ジュウムスルホイソフタル酸5.0モル%からなり、グ
リコール成分がエヂレングリコールから得られるポリエ
ステルからなる複合繊維を溶融紡糸した。得られた繊維
はA、Bが交互に50〜65対繰返し接合した多層接合
形であり、さらにその直角側面同士がそれぞれ背中合わ
甘に4層結合し、かつ環状をした複合繊維でおった。こ
の時の紡糸条件は、温度280′C1引取速度1200
m/分、フィラメンlへ数4、成分化Δ/B−5015
0とした。
引き続き延伸速度400m/分、熱板温度120℃、延
伸倍率2.9で延伸を行い、32デニール、8フイラメ
ントの延伸糸とした。
この延伸糸を3ドラム合糸(=24フィラメント)しな
がら、タテ糸としては150T/m、ヨコ糸としては1
00T/mの撚をかけ、織密度がタテ112本/インチ
、ヨコ105本/インチの平織物を製織した。
この織物を界面活性剤を含む98°Cの処理液に浸漬し
てリラックス精練を行った。次いでNaOH1度30q
/Qのアルカリ水溶液を用いて98℃で20分間処理し
、B成分を除去した。続いてこの織物に、帯電防止剤を
付与した。
1qられた織物は、極めてソフトで肌触りが良好であり
、しかも優れた保温性、吸水性、保水性を有するもので
あった。
この織物の繊維断面を顕微鏡で観察したところ。
第3図(b)に似た形状でおった。
実施例6 特公昭60−1048号公報に記載のごとき流体交互配
列素子をタテ方向に6個連結した流体混合器16列と、
その下部に流路1列毎に直角側面方向と平行側面方向に
ポリマ流を引き伸ばすエキスバンドプレートと、C型口
金を組み込んだ紡糸バックを用いて、A成分としてポリ
エチレンテレフタレート、B成分としてポリスチレンか
らなる複合繊維を溶融紡糸した。
得られた繊維の横断面形状は、環状でかつ多数のフィル
ム状構成要素が内部で放射状に配置され、外部で多重円
状に配置された複合繊維であった。
この時の紡糸条件は、温度280’C1引取速度100
0m/分、フィラメント数8、成分比A/B=5015
0とした。
引き続き延伸速度300m/分、熱板温度130℃、延
伸倍率2.9倍で延伸を行った。この延伸糸に、100
T/mの撚をか【プてトリコットハーフ組織に編成した
この編物を界面活性剤を含む98℃の処理液に浸せきし
てリラックス精練を行い、次いで180℃で1分間乾熱
処理を行った。
得られた編物をトリクレンを用いて処理し、ポリスチレ
ン(B成分)を除去し、常法により紺色に染色した。
得られた編物は、好ましい保温性、光沢、柔軟性、嵩高
性を有するものであった。この織物の繊¥[I7’i面
を顕微鏡で観察したところ、第4図(a>に似た形状で
あった。
実施例7 特公昭60−1048号公報に記載のごとき流体交互配
列素子をタテ方向に6個連結した流体混合器16列と、
その下部に該流体混合器から吐出された流体を結合する
結合プレート、その流体を直角側面方向に引き伸ばすエ
キスバンドプレート、C型の吐出孔を有する口金を組み
込んだ紡糸パックを用いて、A成分としてポリエチレン
テレフタレート、日成分としてポリスチレンかうなる複
合繊維を溶融紡糸した。(9られだ繊維の横断面形状は
、A、Bが交互に50〜65対繰返し接合された多層接
合形であり、ざらにその二つの直角側面が結合して環状
をなした多重円状の複合繊維であった。この時の紡糸条
件は、温度280’C1引取速度1000m/分、フィ
ラメント数8、成分比A/B=50150とした。
引き続き、延伸速度400m/分、熱板温度130°C
1延伸倍率3.2で延伸を行い、次いで合糸して72デ
ニール、24フイラメン1〜の延伸糸とした。この延伸
糸を、タテ糸としては150T/m、ヨコ糸としては1
00T/mの撚をかけ、織密度がタテ120本/インチ
、ヨコ113本/インチの平織物を製織した。
この織物を界面活性剤を含む98°Cの処理液に浸せき
してリラックス精練を行い、次いで160℃で1分間乾
熱処理を行った。
かかる織物をトリクレンを用いて処理しポリスチレン成
分を除去し、複合繊維とした。次いでこの織物を常法に
より淡いピンクに染色した。
1ワられた織物は、好ましい真珠様光沢を有し、かつそ
の性能の耐久性がすぐれたものであり、従来の多重円断
面繊維使いの織物とは全く異なるものであった。この織
物の繊維断面を顕微鏡で観察したところ、第5図(a)
に似た形状であった。
実施例B 特公昭60−1048号公報に記載のごとき流体交互配
列素子をタテ方向に6個連結した流体混合器16列と、
その下部に該流体混合器2列から吐出された流体を直角
側面と平行側面で結合せしめる2つの結合プレートとC
型ノズル口金を組み込んだ紡糸パックを用いて、A成分
としてポリエチレンプレフタレート、B成分としてポリ
スチレンからなる複合繊維を溶融紡糸した。
得られた繊維の横断面形状は、A、Bが交互に50〜6
5対繰返し接合した多層接合形であり、ざらにその四単
位が直角側面と平行側面で結合しかつ環状をした複合繊
維であった。すなわち、円周上に放Q’l状型と多重弧
状型が交互にかつ環状に四単位配列されたものであった
。この時の紡糸条件は、温度280℃、引取速度120
0m/分、フィラメント数4、成分比A/B=70/3
0とした。引続き延伸速度400m/分、熱板温度12
0℃、延伸倍率2.8で延伸を行い、24デニール、8
フイラメントの延伸糸とした。 この延伸糸を合糸しな
がら、タテ糸としては150T/m1ヨコ糸としては1
00T/mの撚をかけ、織密度がタテ120本/インチ
、ヨコ115水/インチの平織物を製織した。
この織物を界面活性剤を含む98℃の処理液に浸せきし
てリラックス精練を行った。続いて、溶剤にトリクレン
を用いて、浸漬/絞液を繰返してB成分を除去した。
得られた織物は、優れた保温性、吸水性、保水性を有す
るものであり、しかも色に深みのある光沢を有するもの
であった。この織物の繊維断面を顕微鏡で観察したとこ
ろ、第4図(C)に似た形状でおった。
実施例9 実施例1て得られた織物を、収縮後、トリクレンで洗浄
してポリスチレン成分を除去して、乾燥した。。
かかる織物をオートクレーブ中で滅菌した後、プラスチ
ック秤量ビン中に入れて、ラット肝細胞を約1X104
細胞/mnQ度を投入した。培養液はREMI 164
0 (10%のFe2を含む)を用いた。培養は炭酸ガ
スインキュベータ中で39℃で7日間行った。7日後の
細胞濃度は約2゜3x10S細胞/TrLflに増加し
、肝細胞は2週間以上生存した。
比較例として、島成分がポリエチレンテレフタレート、
海成分がポリスチレンからなる高分子相互配列体1維(
島成分の単糸が0.1デニール)を用いて、実施例とま
ったく同様のテストを行ったところ、7日後の細胞S度
は約7.5X104細胞/TrL、I!で必った。
この結果から、本発明の多葉集合体繊維を用いると肝細
胞の寿命が著しく長くなる効果があることが分かった。
実施例10 実施例4の本発明の多葉集合体繊維を用いて、繊維長さ
51mの短繊維としてニードルパンチ不織布シートを作
った。これを土の中5cmの深さに埋めて人工培地とし
、結球レタス(品種:キングクラウン)を栽培した。
なお比較例として、シートを使用しない土だけものく比
較例1)と、島成分がポリエステル、海成分がポリスチ
レンからなる高分子配列体繊維を用いて、繊維長ざ51
1rI!rIの短繊維としてニードルパンチ不織布シー
トを作り、かかる不織布シートをトリクロルエチレンで
処理して高分子配列体繊維の海成分を除去し、極細繊維
シート(単糸デニール:0.14デニール)となし、こ
れを土の中5cmの深さに埋めて、人工培地としたもの
(比較例2)を用いた。もちろん比較例1および比較例
2とも本発明と同条件で結球レタスを栽培した。
栽培には、本発明および比較例1、比較例2とも種育苗
した木葉5枚の苗を定植し、市販の培養液を付与した。
栽培結果は、第1表の通りでめった。
本発明の多葉集合体w4維を培地負相として用いた人工
培地では、比較例1および比較例2よりも明らかにレタ
スの生育が良好であり、葉肉の厚いものが栽培できた。
(発明の効果) 本発明の多葉状集合体繊維は、次のような効果を有する
■薄いフィルム状構成要素が多数集合してなる繊維であ
るので、綿ライク、スパンライクの風合い、感触を有す
る繊維または該繊維構造物が得られる。
ざらに、−次集合体の直角側面の繊維表面が繊維軸方向
に連続した凹凸筋をなしているので、好ましい発色性、
絹様のキシミ、シャリ感を有することができる。
■該フィルム状構成要素間は、外部にわずかに開口を有
する偏平形状の中空層が多数存在するので、好ましい保
温性、吸水性、保水性かえられる。
ざらに、この中空層は、薬剤などを含有する液体の処理
に対して浸透性がよく、しかも薬剤などが一口大り込む
と出にくい@造であるため、その薬剤を耐久性よく保持
することも可能であり、またその薬剤を長時間にわたっ
て除徐に放出することもできる。
■該−次集合体の結合部が、フィルム構成要素を強固に
保持しているので、繊維の形状が崩れにくく、良好な嵩
高性、弾力性を有することができる。
■また、特筆すべき別の効果として、かかる性能を有す
ることから、本発明の繊維は、その他に、植物や動物用
の細胞培養基材として好ましく適用できるのである。例
えば、植物の培地用資材として用いた場合、植物の生育
を促進する効果が認められる。さらに、人工血管などの
細胞培養基材として用いたところ、従来の繊維に比べて
、生体に対する適合性が優れており、細胞の分化、増殖
機能が長時間維持されることが認められる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)、(C)、第2図(a)、(b)
、(C)、第3図(a)、(b)、第4図(a)、(b
)、(C)および第5図(a)、(b)、(C)は本発
明の多葉状集合体繊維の一例を示す横断面模式図である
。 A、B、C,Dニー次集合体 1:フィルム状構成要素 2:中空層 3ニ一次集合体の直角側面同士で結合した部分4ニ一次
集合体の直角側面と平行側面が結合した部分

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)外部と少なくとも部分的に連通した開口を有する
    中空層を介して重ねられたフィルム状構成要素の複数か
    らなる一次集合体の複数が、該フィルム状構成要素に直
    角な側面同士で結合されて二次集合体を形成しているこ
    とを特徴とする多葉集合体繊維。 (2)外部と少なくとも部分的に連通した開口を有する
    中空層を介して重ねられたフィルム状構成要素の複数か
    らなる一次集合体の複数が、該フィルム状構成要素に直
    角な側面と平行な側面とで結合されて二次集合体を形成
    していることを特徴とする多葉集合体繊維。(3)外部
    と少なくとも部分的に連通した開口を有する中空層を介
    して円周方向に重ねられたフィルム状構成要素の複数か
    らなる環状一次集合体の複数が、該フィルム状構成要素
    に直角な側面同士で結合され、かつ環状の二次集合体を
    形成していることを特徴とする多葉集合体繊維。 (4)中空層を介して重ねられたフィルム状構成要素の
    複数からなる一次集合体の複数が、該フィルム状構成要
    素の直角な側面と平行な側面とで結合され、かつ環状の
    二次集合体を形成していることを特徴とする多葉集合体
    繊維。 (5)中空層を介して重ねられたフィルム状構成要素の
    複数からなる一次集合体の複数が、直角な側面同士と平
    行な側面同士でそれぞれ結合し、中空層を介して向い合
    ってかつ環状の二次集合体を形成していることを特徴と
    する多葉集合体繊維。 (6)中空層を介して重ねられたフィルム状構成要素の
    複数からなる一次集合体の単数または複数が、該フィル
    ム状構成要素の直角な側面同士で結合され、かつ環状の
    二次集合体を形成していることを特徴とする多葉集合体
    繊維。 (7)請求項1〜6のいずれかに記載の多葉集合体繊維
    を用いた織物、編物、不織布およびそれらの複合体であ
    ることを特徴とする繊維構造体。 (8)請求項1〜6のいずれかに記載の該多葉集合体繊
    維を主として用いてなる培養材料。 (9)該培養材料が、細胞培養基材である請求項8に記
    載の培養材料。 (10)該培養材料が、植物培地資材である請求項8に
    記載の培養材料。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006314286A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Kuraray Co Ltd 細胞培養基体および該基体を用いた細胞培養方法

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