JPH02215730A - 細胞増殖抑制剤 - Google Patents

細胞増殖抑制剤

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JPH02215730A
JPH02215730A JP1037811A JP3781189A JPH02215730A JP H02215730 A JPH02215730 A JP H02215730A JP 1037811 A JP1037811 A JP 1037811A JP 3781189 A JP3781189 A JP 3781189A JP H02215730 A JPH02215730 A JP H02215730A
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JP
Japan
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tgf
cell proliferation
cells
beta
hepatic cancer
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Application number
JP1037811A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Hoshi
宏良 星
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BIO KAGAKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
BIO KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は細胞増殖抑制剤に関する。さらに詳細には、ト
ランスフォーミングクローズファクターβ(Trans
f’orm1ng growth factor−β、
以下「TGF−β」と称する)を有効成分とする肝癌細
胞に対する細胞増殖抑制剤に関する。
〈従来の技術及び発明が解決しようとする課題〉TGF
−βは、同一である2本のポリペプチド(112残基)
がジスルフィド結合で連結された分子量的25.000
のホモダイマーポリペプチドであり、ウシ腎臓、ヒト血
小板、ヒト胎盤、レトロウィルス形質転換ラット細胞等
の多くのソースから単離されている成長因子である。
TGF−βには、現在、3種類の相同性のある蛋白質が
知られており、それぞれTGF−β1、TGF−β2及
びTGF−β3と称されている。
TGF−β1を形成する各鎖は、390個のアミノ酸を
含む前駆体蛋白質からなり、プロセッシングを受けてア
ミノ酸敗112個からなるフラグメントとなる。TGF
−β2はそりよりもやや大きい414個のアミノ酸を含
む前駆体蛋白質からなり、プロセッシングを受けてアミ
ノ酸112個からなるフラグメントとなる。TGF−β
1とTGF−β2の相同性は71%であり、TGF−β
1のアミノ酸配列はヒト、牛、豚、猿で同一であり、マ
ウスでも1個のアミノ酸が異なるのみである。
またTGF−β2についても、アミノ酸配列のN末端か
ら30番目までを調べると、ヒト、牛、豚ではまったく
同一であることが知られている。このようにTGF−β
は種特異的でない因子である。
(Br、 J、 Cancer(1988)、 Vol
、57. pp594−600等参照)。また、TGF
−β3は最近見出されたTGF−βであり、TGF−β
1及びTGF−β2と70〜75%の相同性を有するこ
とが知られている(Proc、 Natl、^cad、
 Sc1. USA Vol、85. pp4715−
4719.1988 、  Mo1. Endocrl
nol、 Vol、2. pp747−755.198
8)。
これらのT G F−βの生理的作用は路間−であり、
前脂肪細胞の最終的分化の阻害、In vltroでの
創傷治療の促進、骨吸収の促進、コラーゲン合成の刺激
など、細胞の増殖、分化、機能等の種々の作用をもたら
す。しかしながら、TGF−βのヒト癌細胞増殖抑制作
用は殆ど知られておらず、わずかにヒト結腸癌細胞(C
ANCERRESEARCHVol。
47、 pp2950−2954.1987)、ニスト
ロジエンレセプターをもたないヒト乳癌細胞(CANC
ERRH9EARCHVo1.48. pp3898−
3904.1988)の増殖を抑制することが報告され
ているのみである。
一方、本発明の対象とする肝癌の化学療法としては、ア
ドリアマイシン、エトポシド、マイトマイシンC等の抗
癌剤を用いる方法が知られているが、これらの抗癌剤は
副作用が強いという問題がある。また、肝癌細胞の増殖
抑制に腫瘍壊死因子(Tumor Necrosis 
Factor)が有効であることも報告されているが、
腫瘍壊死因子は、臨床上その安全性に懸念があるとされ
る。
本発明は上記のような従来技術の欠点を解消するために
創案されたもので、本発明者が鋭意研究を重ねた結果、
TGF−βが肝芽腫由来及び細胞肝癌由来のヒト肝癌の
いずれの増殖も著しく抑制することを見出し、この知見
に基づいて本発明を完成した。
く課題を解決するための手段〉 上記の課題を解決すべくなされた本発明は、TGF−β
を有効成分とする肝癌細胞に対する細胞増殖抑制剤であ
る。
前記のように、TGF−βがある種の腫瘍細胞に対して
増殖阻害効果を有することは知られているが、TGF−
βが肝芽腫由来及び細胞肝癌由来のヒト肝癌のいずれの
増殖をも抑制することは、従来まったく予期し得なかっ
た新規な知見である。
本発明で使用されるTGF−βとしては、医薬として用
いられる程度に精製されたものであれば特に限定されな
い。前述のように、TGF−βは種蒔異的ではないので
、ヒト以外の動物起源、例えば、牛由来、豚由来等のT
GF−βを用いてもよい。より具体的には、例えば、ヒ
ト血小板由来TGF−β、ヒト尿由来TGF−β、ブタ
血小板由来TGF−β等が挙げられる。また、本発明で
使用されるTGF−βは、TGF−β1、TGF−β2
及びTGF−β3のいずれも用いることができ、また適
宜混合して使用することもできる。
さらに、本発明におけるTGF−βには、前述のような
TGF−β前駆体及び本明細書に記載した試験法におい
て有効である限り、将来同定されるTGF−βも包含さ
れる。
本発明で使用されるTGF−βとしては、既に市販され
ているTG’F−βを使用してもよく、またロパーツら
の方法(Blocheslstry、 Vol、22.
 pp5[192−5898,1983)の方法に準じ
て、TGF−βを含む細胞から、酸・エタノール抽出、
ゲル濾過、2段階の高速液体クロマトグラフィーの処理
をして精製されたTGF−βであってもよい。
本発明の対象とする癌細胞は唾乳動物の肝癌細胞、特に
肝芽腫由来及び細胞肝癌由来の肝癌細胞であり、更に具
体的にはヒト肝芽腫瘍由来肝癌細胞He p G 2 
(Nature、 Vol、282. pp615.1
979参照)、ヒト細胞肝癌由来肝癌細胞Hep3BS
HuH−7及びPLC/PRF15 (夫々5c1en
ee。
Vol、209. pp497.1980. CANC
ERl?EsEARcH,Vol。
42、 pp34B5. 1982及びBr、  J、
 Cancer、 VOl、34゜pp509.197
B参照)等が例示される。
本発明の細胞増殖抑制剤は、患者の疾患の程度、肝癌の
種類、投与方法等を考慮して、TGF−βを単独で又は
他の医薬との合剤して調剤され、さらに必要に応じて薬
理的に許容される担体と複合して用いられる。TGF−
βの投与量は、患者の年齢、体重、症状等により適宜決
定されるが、般に0.01〜10μg/kg体重・日、
好ましくは0.1〜1μg / kg体重・日である。
水剤の製剤形態としては液剤、凍結乾燥製剤等が例示さ
れる。TGF−βは熱及び酸に安定であるので液剤とし
ても保存性が損なわれることはないが、凍結乾燥製剤と
するのが好ましく、これら製剤は慣用の方法で得ること
ができる。なお、製剤化に際して使用される担体として
は、例えば、生理食塩水、緩衝液、アミノ酸、アルブミ
ン、グロブリン、ゼラチン、マンニトール、グルコース
、デキストラン、ヒドロキシエチルデンプン、エチレン
グリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル等が挙げられる。また、TGFβは製剤化前に滅菌
しておくことが好ましく、滅菌は0.2μ程度のフィル
ターを用いる膜濾過により行なうことができる。凍結乾
燥製剤は、用時、注射用蒸溜水等で適宜溶解して用いら
れる。
〈発明の効果〉 本発明にかかる細胞増殖抑制剤は、肝癌細胞にR=t 
L−r強い細胞増殖抑制作用を示すので、肝癌の予防及
び治療に有用である。
〈実施例〉 以下、試験例及び実施例に基づいて、本発明をより詳細
に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではな
い。
試験例 以下の試験例において、使用した物質及び材料は下記の
通りである。
(1) T G F−β: R&D  System社製ヒト血小板由来TGF−β
(純度97%以上) (2)MCDB107培地: 極東製薬工業株製MCDB107培地 (3)肝癌細胞: ヒト肝芽腫由来HepG2 (NATURE、 Vol、2g2. pp615.1
979参照)ヒト細胞肝癌由来Hep3BSHuH−7
及びPLC/PRF15 (夫々5cience、 Vol、209. pp49
7.1980 。
CANCERRESEARCH,Vol、42. pp
a4a!It、 !982及びBr、 J、 Canc
er、 Vol、34. I)p509.197B参照
) 試験例I TGF−βのヒト肝癌細胞に対する増殖抑制効コラーゲ
ンで表面処理した24−ウェル・カルチュアー・プレー
トに、各々ヒト肝癌細胞を5×103個/ウェル播種し
、2%牛脂児血清を含有するMCDB107培地(以下
、コントロール培地という)に種々の濃度のTGF−β
を添加した培地を用いて、37℃、5%CO2の条件で
5日間培養(単層)した。また、対照としてTGF−β
を含まないコントロール培地で同様に培養した。
培養後、トリプシン(シグマ社製、250μg/yi 
)及びEDTA (100μg/ xl )を用いて細
胞を分散させ、コールタ−カウンター法により細胞数を
求め、該細胞数をコントロール培地における細胞数で除
することにより細胞増殖率(%)を算出した。
その結果を第1図に示す。第1図中、・−・はHep3
B細胞、O−oはHuH−7細胞、C−CはPLC/P
RF15細胞、■−■はHepG2細胞を示す。
また、第1図より各細胞に対するTGF−βの50%細
胞増殖抑制濃度(ID5o)を求め、その結果を第1表
に示した。また、第1表には、コントロール培地にTG
F−βを300μg/yf添加した培地における各細胞
の最大増殖阻害率(%)を併せて示した。
第1表 *:コントロール培地に対してTGF−βが50%阻害
活性を示す濃度 **:コントロール培地に対するパーセント第1図及び
第1表から明らかなように、TGF−βは各細胞に対し
て濃度依存的に著しい細胞増殖抑制効果を示し、またI
D5oも低く、低濃度で細胞増殖抑制作用を有すること
が示される。
試験例2 TGF−βのヒト肝癌細胞に対する増殖抑制の可逆性試
験 コラーゲンで表面処理した35m+諺カルチャーデイツ
シュに、各々ヒト肝癌細胞を500個/デイツシュ播種
し、それぞれ下記A−Cの培養条件で12日間培養した
。培養後、2%グルタルアルデヒド液でコロニーを固定
化し、次いで0.1%クリスタルバイオレット液でコロ
ニーを染色し、写真を撮影し、コロニー形成率を求めた
。但し、いずれの系も培養開始7日目に培地を交換した
。その結果を第2表に示す。
培養条件: A:コントロール培地で12日間培養した。
B:0〜3日間はTGF−β(500pg/ if)を
含有するコントロール培地で培養し、次いでTGF−β
を含まないコントロール培地で9日間培養した。
C:TGF−β(500pg/ if)を含有するコン
トロール培地で]−2日間培養した。
第2表 第2表に示されるように、いずれの細胞種においても、
培養条件CのTGF−βを含有する培地ではコロニーの
形成は観察されなかった。また、3日間TGF−βを含
有する培地で培養後、TGF−β不含の培地で培養した
培養条件Bの系でもコロニーの形成は観察されなかった
。このことから、TGF−βは略完全に非可逆的に細胞
の増殖を阻害していることが判った。
実施例 ヒト血小板由来TGF−βを適当量の生理食塩水(10
%ヒト血清アルブミン及び20%マンニトール含有)に
溶解し、pH調整を行った後、滅菌したミリポアフィル
タ−で除菌濾過し、バイアル瓶に充填して凍結乾燥する
ことにより注射用粉末製剤を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、TGF−βの各種ヒト肝癌細胞に対する細胞
増殖抑制効果を示す図である。同図中、・−・はHep
3B細胞、O−OはHuH−7細胞、0−0はPLC/
PRF15細胞、■−■はHe pG2細胞を示す。 第1図 TGF−β濃度(pg/l

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、トランスフォーミングクローズファクターβを有効
    成分とする肝癌細胞に対する細胞増殖抑制剤。
JP1037811A 1989-02-16 1989-02-16 細胞増殖抑制剤 Pending JPH02215730A (ja)

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JP1037811A JPH02215730A (ja) 1989-02-16 1989-02-16 細胞増殖抑制剤

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5648340A (en) * 1991-10-31 1997-07-15 Barnea; Eytan R. Gestational agents for controlling cell proliferation

Cited By (2)

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US6037446A (en) * 1990-11-28 2000-03-14 Envision Gestational agents for controlling cell proliferation
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