JPH02215106A - 磁性膜 - Google Patents

磁性膜

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JPH02215106A
JPH02215106A JP3566789A JP3566789A JPH02215106A JP H02215106 A JPH02215106 A JP H02215106A JP 3566789 A JP3566789 A JP 3566789A JP 3566789 A JP3566789 A JP 3566789A JP H02215106 A JPH02215106 A JP H02215106A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は磁性膜に関し、詳しくは、光磁気記録媒体とし
て特に有用であり、また、レーザー光を用いない一般の
磁気記録媒体としても好ましい、垂直磁気異方性を有す
る磁性膜に関する。
〔従来技術〕
磁性膜を適当な基板(非磁性支持体)上に形成したもの
は記録媒体(磁気記録媒体、光磁気記録媒体)として利
用されている。
従来、磁性膜を形成する材料の代表例としては、(1)
六方晶最密充填(hap)構造のマグネトプラムバイト
型Baのフェライトなどや、(2)MnBi。
PtCo(ともに多結晶)、(YBi)、 (FeGa
)、O,(単結晶)、TbFe、 TdDyFe(とも
にアモルファス)などがあげられる。
だが、前記(1)のBaフェライト磁性材料の製膜は低
基板温度で行ないにくく、また、半導体レーザーの波長
域(例えば780nm、 830nmなど)では大きな
磁気光学効果を得ることができないといった欠点がある
。もっとも、例えば三価の鉄イオンを二価のCoと四価
のTiで置換してファラデー効果を大きくする試みもな
されているが。
この場合には製膜温度が更に高温となり、基板材料の選
択が大幅に制限を受けるようになる、こうした傾向は他
の酸化物磁性体薄膜例えばガーネット薄膜などについて
も同様にいえることである。
一方、前記(2)のうちの多結晶材料を用いた光磁気記
録媒体は粒界による光散乱のノイズが問題になり高いS
/N比が得られない、この多結晶材料に比べて、前記(
2)のうちの単結晶材料、アモルファス材料を用いた光
磁気記録媒体はそうした不都合が生じないため光磁気記
録材料の主流をなしているが、これらは酸化しやすく安
定性に不安があるといった欠点を有している。
これまでいろいろ述べた不都合な現象特に酸化すること
なく安定性にすぐれた磁性材料の開発が進められてきた
結果、近時は、窒化鉄が注目され、それを用いた記録媒
体が提案されるようになってきている。その幾つかの磁
性薄膜をあげれば次のとおりである。
(i)  非磁性基板上に、垂直磁気異方性のある六方
晶系窒化鉄を主体とする磁性薄膜を形成する(特開昭5
9−228705号公報)、ここで製膜された磁性薄膜
は全体が結晶構造を呈している。
(n)  非磁性基板上に鉄の薄膜を形成した後、この
鉄薄膜中に窒素イオンを注入してFe、 Nの単一層を
形成する(特開昭60−76021号公報)。
(■)窒素を反応ガスとして鉄とともにイオンブレーテ
ィング法によってアモルファス窒化鉄薄膜を製膜する(
特開昭61−259516号公報)。ここでの窒化鉄薄
膜は全体がアモルファス(非晶質)であり、また、金属
元素は鉄だけに限られている。
(iv)  アモルファス窒化鉄を主成分とした磁性薄
膜(特開昭55−33093号公報、特開昭60−25
204号公報)。この磁性薄膜は水平磁化膜である。
(V)  基体上にCo−Ni、 Co−Fa、 Co
−Cr合金などの強磁性金属材料からなる磁性薄膜を形
成し、この磁性薄膜の表面を窒化する(特開昭62−1
03821号公報)。ここでの表面処理層が窒化物の結
晶形になっているか否か、物性はどのようなものか等は
特定されていない。
(vi)  非磁性基体上に導電性下地層を介して窒化
鉄を主成分とする磁性薄膜を形成する(特開昭61−1
10328号公報)。
これらは全体又はそのうちの窒化物磁性体が結晶構造、
アモルファスのいずれかであるが。
それはそれぞれ目的とするところを異にしているためと
思われる。しかし、いずれにしても、これらの記録媒体
では磁性薄膜の耐食性1機械的強度などを向上させると
ともに高密度記録を意図していることは言うまでもない
ことである。
〔目  的〕
本発明は良好な垂直磁気異方性を有し、かつ、大きなフ
ァラデー回転角が得られて光磁気記録に好適な磁性膜(
金属窒化物磁性薄膜)を提供するものである。
〔構  成〕
本発明の磁性膜はFe、 Co及びNiより選ばれる少
なくとも1種の金属の窒化物膜からなり、その窒化物膜
は結晶質と非晶質との混合物であって、かつ、非磁性支
持体側に近い方は非晶質含有率が多く、非磁性支持体か
ら離れた方は結晶質含有率が多く少なくともその表面は
結晶質相のみが存在しており、全体として垂直磁気異方
性を有していることを特徴としたものである。
ちなみに5本発明者は既に下記■から■までのことを確
めている。即ち、■Fe、Co又はNiの少なくとも1
種の金属の窒化物のうち、hap構造を有するとε相窒
化物はC軸配向することによって垂直異方性磁界が大き
くなって良好な垂直磁化膜となり、化学的安定性も良く
なる。また、窒素含有により透明性が向上し、C軸配向
したものは特に良い。従って、この窒化物膜は磁気光学
効果のうち、ファラデー効果を利用した光磁気記録材料
として有効に用いることができる。■前記■のE相窒化
物層にアモルファス成分が加わると垂直磁気異方性磁界
は少し劣るようになるが、その反面、ファラデー回転角
(θハは大幅に向上する(2〜4倍)。■アモルファス
相は結晶相に比べて多少安定性に欠ける・嫌いがある。
結晶相(C軸配向した電相窒化物)は大気中に6力月放
置しても磁気特性は変化しないが、この結晶相にアモル
ファス相が含有されると(その含有量にもよるが)6力
月後の飽和磁化は5〜8%低下する。勿論、純金属(F
e。
Co、 Ni)よりは窒素含有によって大巾に安定性は
向上している。
こうした認識にたって、本発明者はアモルファス含有層
の利点(θFが大きいこと)を利用しつつ、その一方で
、及びアモルファス含有層の欠点である安定性を解決す
る手段として。
(イ)基板(非磁性支持体)側にアモルファス含有層を
設け、更に、(ロ)基板から離れた側に安定なε相窒化
物膜(C軸配向しているのが好ましいことは勿論である
)を設ければ、望ましい結果がもたらされることを確め
た。本発明はこれによりなされたものである。
以下に、本発明を添付の図面に従がいながらさらに詳細
に説明する。
第1図及び第2図は本発明に係る磁性膜を光磁気記録媒
体に採用した二側の断面図である。
図中、11は非磁性支持体、12は反射層、13は結晶
相とアモルファス相との混合磁性薄膜、14は結晶相磁
性薄膜、15は支持体11から離れるに従って結晶相の
比率が増す結晶相とアモルファス相との混合磁性薄膜を
示している。
第1図における磁性膜は、支持体11側に位置する結晶
相とアモルファス相との混合磁性薄膜13、及び、その
上に位置する結晶相磁性薄膜14の積層膜からなってい
る。一方、第2図における磁性膜15は結晶相とアモル
ファス相との混合磁性薄膜であるが、結晶相又はアモル
ファス相は膜厚方向に濃度勾配が設けられており、支持
体11側から離れるに従って全体に占める結晶相の割合
が大きくなっている。そして、この磁性膜15は、支持
体11と反対側に位置する表面にはもはやアモルファス
相が含まれておらず結晶相のみが存在している。
第1図における結晶相磁性薄膜14において、並びに、
第1図及び第2図における結晶相とアモルファス相との
混合磁性薄膜13.15において。
アモルファス成分がどの程度含まれているかはX線回折
法で調べることができる。即ち、ε相の0面の回折ピー
クはアモルファス相が混合されるにつれて弱くなること
を利用して測定が行なわれる。
なお、アモルファス相はε相(Feの場合でいえばFe
xN (x= 2〜3)〕と混合されていなくては大き
なθ2値を得ることができないので、例えばε相でない
FexNが含まれていると垂直磁気異方性磁化膜として
の特性は劣化する。また。
磁性膜全体がアモルファス相では良好な垂直磁気異方性
を示さないので高密度記録ができない。
本発明に係る磁性膜は、第1図及び第2図から容易に推
察されるように、非磁性支持体11より遠ざかるに従っ
て結晶化しており、少なくともその表面では結晶化され
たものが存在している。逆に、磁性膜は基板(非磁性支
持体)に近いほどアモルファス相の割合が多くなってい
る。
このため、本発明に係る磁性膜は上記思想が反映される
ものであれば、その形態はいかような変更も可能である
反射層12が非磁性支持体11と磁性薄膜13又は15
との間に形成されている場合(第1図、第2図)には、
記録・再生レーザー光は磁性薄膜14又は15側から照
射されるため、支持体llは光に透明であっても不透明
であってもかまわない。
また、反射層12は第1図、第2図に示した例とは異な
って、非磁性支持体上ではなく磁性薄膜14又は15の
上に設けられてもかまわない(図示されていない)、こ
の場合には、記録・再生レーザー光は非磁性支持体11
側から照射されるため、支持体11は光に透明でなけれ
ばならない。
磁性薄膜13.14及び15は、前記のとおり、特定金
属(Fe、 Co、 Ni)の窒化物からなり、しかも
、その金属窒化物は結晶質又は結晶質相とアモルファス
相との混合相との混合物であって、支持体ll側はアモ
ルファス相が多く、その反対側は結晶質相が多く、かつ
、この反対側の表面は結晶質のみからなっていて、全体
として垂直磁気異方性を有するように製膜されている。
磁性薄膜13.14及び15における結晶相は一般式 (但し、NはFe、 Co及びNiから選ばれる少なく
とも1種の金属であり、x=2〜3である。) で表わされ、結晶構造はhcp構造である。これら磁性
薄膜13.14及び15中にはC,O,F、Bなどを微
量混入させてもかまわない。
結晶の0面はC軸方向に配向しており、配向していない
と垂直磁化膜とならないし、透明性に劣り、ファラデー
回転角(θF)は小さなものとなる。
磁性薄膜13及び15である混合相における結晶相は、
従って、上記MxN (x=2〜3)のE相でなければ
ならないし、加えて、前記条件を兼ね備えたものである
。一方、この混合相におけるアモルファス相の構造は、
未だ詳しく解明されていないが、N(窒素)が含まれた
アモルファスと考えられ、このものはxRIA回折法で
確認することができる。
非磁性支持体11にはプラスチックフィルム(ポリイミ
ド、ポリアミド、ポリエーテルサルホン等の耐熱性プラ
スチックフィルムやポリエチレンテレフタレート、ポリ
塩化ビニル、三酢酸セルロース、ポリカーボネート、ポ
リメチルメタクリレートなと)、セラミック、金属、ガ
ラスなどが用いられ、その形態としては例えばフィルム
状、テープ状、シート状、ディスク状、カード状、ドラ
ム状などである。
反射層2は^U、^Ω、^g、 Pt、 Cr、 Nd
、 Ge、 Rh。
Cu、 TiNなどの材料を用い、電子ビーム(EB)
蒸着法等の各種蒸着法やイオンブレーティング、スパッ
タリング、PvD法、 CVO法などの薄膜形成法によ
り製膜される。反射層2の厚さは1μm以下好ましくは
0.05〜0.5μmくらいが適当である。
なお図示されていないが、磁性薄膜14又は15の上面
又は磁性薄膜13又は15下面に誘電体層(Sin2.
 TiO□、窒化シリコン、窒化アルミニウム、アモル
ファスSiなどの薄膜)を設けてエンハンス効果を畠す
ようにしてもよい。また、表面層(第1図及び第2図の
例では磁性薄膜14.15であり、図示されていないが
前記の反射層又は誘電体層が磁性膜上に設けられたもの
ではその反射層又は誘電体層である)上には、必要に応
じて、保護層が設けられてもよい。保護層の材料は一部
が前記誘電体層のものと重複するが。
SiN、 Y、0. 、 AQ、O,、ZnS、 Si
n、 5in2. iN、 AQなどがあげられる。こ
れら誘電体層及び保護層の厚さは1μm以下好ましくは
0.03〜0.5μ鳳くらいが適当である。
反射層12、磁性薄膜13.14及び15は真空蒸着法
、イオンブレーティング法、スパッタ法、CVD法など
通常の薄膜形成法により製膜することができるが、磁性
薄膜の製膜についてはイオンビームスパッタ法によるの
が有利である。
第3図はそのイオンビームスパッタ法の実施に好適な装
置の一例の概略を示したものである。
この装置においては、真空槽2内部にイオン銃3の先端
部がつき出すように配置されている。
イオン銃3はガスボンベ4から供給されるN2ガス(好
ましくはN2ガスとArガスとの混合ガス)に数KVの
直流電圧を印加してプラズマ化し、先端部前面の穴から
、そのプラズマをターゲット5に向けて放射できるよう
になっている。
ここでは、ガスボンベ4から供給されるガスはN2ガス
又はN2ガスとArガスとの混合ガスとしているが、(
a)窒化物磁性薄膜が例えば酸素を含むもの(窒化物酸
化物混合磁性、薄膜)である場合には供給ガス中に更に
酸素ガスを加え、(b)酸素及び炭素を含むもの(窒化
物炭化物酸化物混合磁性薄膜)である場合には更にCO
ガス又はCO2ガスを加えるようにすればよい。便宜上
、磁性薄膜はFexNであるとして説明を進めることに
するが、製膜手段及び使用金属又は合金等それ自体に本
質的な差異がある訳ではない。いま、ターゲット5を純
鉄(純度: 99.99%)にしておくと、プラズマ化
された窒素原子(好ましくは窒素原子及びアルゴン原子
)はターゲット5の鉄原子をスパッタする。
スパッタされた鉄原子とターゲット前面のプラズマ中の
窒素原子とは反応しFexN (x = 、2〜3)と
なって非磁性支持体11の表面に堆積し、薄膜(磁性体
薄膜)を形成する。
なお、第1図及び第2図に示したごとき非磁性支持体l
l上に反射層12が設けられ、この反射層12上に磁性
薄膜13又は15を形成させるものにあっては、磁性薄
膜13又は15の製膜に先立って、非磁性支持体11上
に反射層12・が設けられておくことは勿論である。
結晶相とアモルファス相との混合相(混合磁性薄膜)の
製膜及び結晶成分とアモルファス成分との混合比率を変
えるのは、選択する薄膜形成法によって異なるが、例え
ばイオンビームスパッタ法では支持体を加熱することに
より、また、加熱温度を変化させることにより行なわれ
る。
こうして非磁性支持体ll上に直接又は反射層12を介
して本発明で意図した磁性薄膜13.14又は15を形
成することができるが、この薄膜形成にあっては、非磁
性支持体11の裏面側であって非磁性支持体11の面に
垂直方向にむいた磁束を主体とする磁界を存在せしめる
ように磁石6を配設して行なうのが極めて望ましい。
非磁性支持体11はゆっくり回転する回転ロール7で移
動されるようになっているが、非磁性支持体11は、そ
の上に形成される磁性薄膜の全体又は一部を結晶層とす
るか結晶層及びアモルファス相の混合相とするか等によ
って、常温に維持したり、一定加熱温度に維持したり、
加熱温度に変化をもたせたりする手段が採用される。
イオン銃3に供給されるガスには、いずれの場合におい
ても、不活性ガスであるArガスを共存させておくのが
好ましい。
非磁性支持体11がフレキシブルでない場合や長尺テー
プでない場合には、回転ロール7を用いることなく、そ
の代り、その非磁性支持体11の保持具が用いられる。
磁石6は電磁石、永久磁石のいずれであってもよく、ま
た、磁石の個数は任意である。要は先に述べたとおり、
非磁性支持体11の面に対して垂直方向となる磁束を主
体とした磁界が形成しつるものであれば足りる。磁界の
強さは10〜5000ガウス好ましくは100〜100
0ガウスに設定される。
真空槽2内の真空度(ガス圧力)は1〜l0X10−’
Torr好ましくは1〜5 X 10−’Torrであ
る。
支持体温度は常温から200℃好ましくは常温から10
0℃くらいの範囲である。
本発明の磁性膜を製膜する手段を実施例を用いて説明す
れば次のとおりである。
実施例1 第3図に示したイオンビームスパッタ装置を用いて下記
の条件によってガラス基板上に厚さ約1000人の窒化
鉄磁性薄膜を製膜した。
ターゲット材料   FeCo (Fe含量50ato
mic%)ターゲットと基板との距離       1
7■真空槽内の背圧        I X 10”@
Torr基板温度      80℃ イオン化ガス    N、(25%) + Ar (7
5%)イオン銃電圧          9KVイオン
銃電流         2.5mAイオン入射角  
        45度得られた窒化鉄薄膜をX#!回
折法で調べたところ、hap構造を有するε相窒化鉄の
(002)の微少な回折ピークが観察された。 VSM
で測定した磁気特性はHe、(抗磁力)=6500e、
 Hcバ抗磁力)=2000e、 Ms、(飽和磁化)
==98emu/g、Sq、(角型比)〜0.27、H
A(垂直磁気異方性磁界) = 4 、5KOeであっ
た。
次いで、この窒化物磁性薄層上に支持体温度を加熱しな
いようにしてターゲット材料をFe(99,99%)と
した以外は前記の条件と同様にしてイオンビームスパッ
タ装置を用いて窒化鉄薄膜を作製した。この新たに製膜
した窒化鉄薄膜をX線回折法で調べたところ、 hcp
H造を有するε相窒化鉄であって(002)の回折ピー
クが観察された。膜厚は同じ1000人であったが、ピ
ーク強度はFeCoの窒化膜の約13倍であった。窒化
鉄単独層の磁気特性は以下の通りであった。
He、 (抗磁力)=3900s、 HC//(抗磁力
)=1200eMs、(飽和磁化)=92emu/g、
 5QA(角型比)=0.30■^(垂直磁気異方性磁
界)−6,1KOe続いて、この窒化物磁性薄膜上に蒸
着法によって約2000人厚のAQ反射層を形成して光
磁気記録媒体をつくった。
この光磁気記録媒体に最大12にOeの磁界を印加し、
半導体レーザー(波長7g0nm)を用いてファラデー
回転角(θF)を測定したところ、1.8deg/μm
であった。このθ、値は製膜後6ケ月しても変化はなか
った。
比較のために、前記と同様にしてFeCo窒化膜又はF
e窒化膜のいずれか一方からなる磁性体薄膜(厚さ約2
000人)をガラス基板上に製膜し、これらの上にAQ
反射層(約2000人)を設けて二種の光磁気記録媒体
を作った。
これらのファラデー回転角を測定したところ、FeCo
窒化膜は3.2deg/ μya、Fe窒化膜は0 、
72deg/μ鳳のθ、値が得られたaFaFe窒化膜
ケ月後もθ、値に変化はなかったが、FeCo窒化膜は
6ケ月後に2.8deg/μ鴎と減少していた。
実施例2 実施例1と同様にしてガラス基板上にまずFeCo窒化
膜を作製し、製膜時間経過と共に支持体の加熱温度を徐
々に常温まで下げて、約2000人の磁性薄膜を作製し
た。これをX線回折法で調べたところ、hcp構造を有
するε相の(002)回折ピークがIll!察され、実
施例1の1000人厚のFeCo窒化膜の約9倍のピー
ク強度が得られた。
磁気特性は以下の通りであった。
He、(抗磁力)=5400s、 Hc、t(抗磁力)
=1700eMs、(飽和磁化)= 10108e/g
、垂直磁気異方性磁界=5.5KOeこのものに^2反
射層を設けて光磁気記録媒体とし、ファラデー回転角を
測定したところ、2、Odeg/μ■であった。このθ
1値は100時間5%食塩水に浸漬機測定しても変化は
なかった。
〔効  果〕
本発明の磁性膜はFe、Co及びNiの窒化物よりなり
、かつ、垂直磁気異方性を有している結晶質及びアモル
ファスを有効に組合せたので、大きな磁気光学効果(フ
ァラデー効果)が認められ、同時に高い耐環境性を確保
することができた。
また、高密度な光磁気記録が行なえるばかりでなく、良
好な垂直磁気記録媒体として使用できるため、レーザー
光を用いない一般の磁気記録媒体の提供も可能である。
更に1本発明の磁性膜は耐摩耗性にすぐれ、かつ低い支
持体温度で製膜できることから多種類の支持体が選択で
き、その応用範囲は広いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明磁性膜を用いた光磁気記録媒
体の代表的な二側の断面図である。 第3図は本発明磁性膜の製膜に望ましい手段を説明する
ための図である。 2・・・真空槽 4・・・ガスボンベ 6・・・磁石 11・・・非磁性支持体 13.14.15・・・磁性薄膜 3・・・イオン銃 5・・・ターゲット 7・・・回転ロール 12・・・反射層 第1図 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.Fe,Co及びNiより選ばれる少なくとも1種の
    金属の窒化物膜からなり、その窒化物膜は結晶質と非晶
    質との混合物であって、かつ、非磁性支持体側に近い方
    は非晶質含有率が多く、非磁性支持体から離れた方は結
    晶質含有率が多く少なくともその表面は結晶質相のみが
    存在しており、全体として垂直磁気異方性を有している
    ことを特徴とする磁性膜。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6232775B1 (en) * 1997-12-26 2001-05-15 Alps Electric Co., Ltd Magneto-impedance element, and azimuth sensor, autocanceler and magnetic head using the same
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