JPH02213604A - 気化式ポットバーナのディフレクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は灯油を気化して燃焼させる気化式ポットバーナ
に関し、特にはポットバーナ内に挿入されるディフレク
タの改良に関するものである。

従来の技術 従来の技術、例えば実開昭６１−１８１９１４号公報等
においては、ポットバーナ内の上方にディフレクタが設
けられ、このディフレクタより下方とディフレクタ部の
ポット側壁に夫々円周方向に沿って複数個の一次空気孔
及び二次空気孔が多段に設けられている。

上記ディフレクタは第７図に示すように皿状のディフレ
クタ底部２７と逆皿状のディフレクタ蓋部２８とでなり
、夫々の側壁部３０．２９を重ね合せることにより略密
閉形に成形されている。

発明が解決しようとする課題 上記従来物の第１の欠点はディフレクタをディフレクタ
底部２７とディフレクタ蓋部２８とで略密閉形に構成し
ているために熱容量が増加し、バーナ着火より定常時に
至るまでの時間が長いことである。特に低温時に於いて
定常時までの時間が長くなる。

第２の欠点はディフレクタ蓋部２８の側壁部２９が火炎
によって加熱された後、底部側壁部３０へ伝熱され、そ
の後ディフレクタ底部２７に伝熱され、ポット底抜へ伝
熱され、灯油を気化させている。つまり火炎からポット
底板に至るまでに複数個の部材を介して伝熱が行なわれ
るために伝熱効率が悪くなることである。

従来技術による第３の欠点はディフレクタ底部２７とデ
ィフレクタ蓋部２８とで構成される空間部はバーナの特
性上回等効用を示さない無駄なスペースとなっているこ
とである。

課題を解決するための手段 本発明は上記従来例の欠点をなくし、気化式ポットバー
ナの性能を大巾に改善するものであり、具体的にはポッ
トバーナの側壁に燃焼用空気孔を円周方向に沿って複数
個、かつ多段に配列して燃焼用空気を分割して供給し、
灯油を気化させてガス化し、燃焼させる気化式ポットバ
ーナにおいて、該バーナの中心部に挿入されるディフレ
クタを一体深絞りにより帽冠状に成形したものである。

また前記ディフレクタはその底面あるいは側面。

またはそ、の両者に複数個の開口部を設けるのがよく、
また内部に１個又は複数個のミキサーを設けることもで
きる。

作用 ディフレクタは１枚の部材により構成されているので熱
容量が減少し、バーナ着火より定常時までの時間が短縮
される。またディフレクタより直接ポット底抜に熱放射
により伝熱されるので、効率よく灯油の気化が促進され
る。

さらにディフレクタの下部空間を気化ガスと一次空気の
混合の場として使用できるので混合及び燃焼が効率よく
行なわれる。

実施例 図において、１は上面開口のポットバーナで。

ポット底板５とポット側壁６とで構成されている。

ポット底抜５上には灯油供給口４が開口し、それに供給
管カバー３で覆われた灯油管２が接続されている。また
ポット底抜５上には着火ヒータ７と、そのヒータ７の側
部を囲むヒータバッフル８が設けられている。ポット側
壁６の下部より中段には円周方向に沿って複数個の一次
空気孔９が多段に設けられ、さらに最上部の一次空気孔
９より上段には同じく多段の二次空気孔１７が設けられ
、その二次空気孔１７と対応したポットバーナ１内の上
部中央にはディフレクタ１１が設けられている。このデ
ィフレクタ１１は第１図に示すように、深絞りによって
帽冠状に成形され、底部より上面に向けてフランジ状の
底面２０、側面２１、テーパー面１９、頂部２３が連続
して形成されている。

また第２図において、２２は上記ディフレクタ１１の底
面２０に円周方向に沿って複数個設けられた開口部であ
る。

また第３図において、２４はディフレクタ１１の側面２
１に上記と同様に設けられた開口部である。

さらに第４図及び第５図において、２６はミキサー羽根
で、ディフレクタ１１内のテーパー面１９に溶接２６に
より円周方向に沿って複数個設けられている。またこの
ミキサー羽根２６は第６図に示すように孔あき鋼板より
なる無底筒状のミキサー１０に代えることもできる。

尚１６は外箱、１５はポットバーナ１と外箱１６との間
に形成された空気室、１３は空気室１５に燃焼用空気を
送る燃焼ファンである。

上記の構成において、灯油は灯油供給管２を通り、灯油
供給口４よりポット底板５に供給され、着火ヒータフに
より着火が行なわれる。

一方燃焼用空気は燃焼ファン１３で昇圧させた後、燃焼
空気１４として空気室１５に供給され、−次空気孔９及
び二次空気孔１７よりポットバーナ１内に供給される。

一次空気孔９の開口面積は二次空気孔１７の開口面積に
比べて小さく、全体の空気孔総面積の１０％程度となっ
ているにの一次空気孔９よりバーナ１内に流入した一次
空気は着火時における空気として作用する他に、定常燃
焼時においてポット底板５より気化した灯油ガスと混合
し、低温酸化反応によりガスを改善させ、同時に発熱す
る。−次領域１２で改善されたガスはディフレクタ１１
の底面２０又は側面２工に設けられた開口部２２．２４
を通り。

二次空気孔１７より供給される燃焼用空気により火炎１
８が形成される。

ここでディフレクタ１１は （１）、ディフレクタ１１の下面に形成される一次領域
１２とディフレクタ１１の上面に形成される火炎１８を
分離する仕切壁の役目をはたす。

（２）、火炎１８で加熱されたディフレクタ１１より直
接ポット底板５への熱放射によりポット底板５に伝熱さ
れるので、効率よく灯油の気化を促進する。

（３）、ディフレクタ１１の下部空間を気化ガスと一次
空気の改質、混合の場として使用することができる。

また第２図、第３図のディフレクタ１１においては開口
部２２．２４を気化ガスが通って燃焼部に供給されるの
で、火炎が均一に形成される。

また第５図、第６図においてはミキサー羽根２６、ミキ
サー１０によって気化ガスと一次空気の混合が促進され
、気化ガスの改質が良好に行なわれる。

発明の効果 本発明による第１の効果はディフレクタが一枚の部材に
よって構成されているので、熱容量が減少し、バーナ着
火より定常までの時間を短縮させることができる。

本発明による第２の効果は火炎で加熱されたディフレク
タより直接ポット底抜への熱放射により伝熱されるので
効率よく灯油の気化を促進させることができる。

本発明による第３の効果はディフレクタ１１の下部空間
を気化ガスと一次空気との改質、混合の場として使用で
きるので、均一で、且つ効率の良いバーナを得ることが
できる。

さらに本発明による第４の効果はバーナを深絞りにより
容易に一体成形できるので量産性に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による気化式ポットバーナの断面図、第
２図は第１図のＡ矢視図、第３図は本発明によるディフ
レクタの斜視図、第４図は同ディフレクタの一実施例の
断面図、第５図は第４図のＢ矢視図、第６図は本発明に
よる他の実施例の断面図、第７図は従来のディフレクタ
の断面図である。 １はポットバーナ、５はポット底板、６はポット側壁、
１１はディフレクタ、２２．２４は開口部、２５はミキ
サー羽根である。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）、燃焼用一次空気孔（２）、二次空気孔（１７）
   を円周方向に沿って複数個、かつ多段に配列し、これら
   の空気孔（９）、（１７）より燃焼用空気を分割して供
   給し、灯油を気化させてガス化し、燃焼させる気化式ポ
   ットバーナに於いて、該バーナ（１）の中心部に挿入さ
   れるディフレクタ（１１）を一体深絞りにて帽冠状に成
   形したことを特徴とする気化式ポットバーナのディフレ
   クタ。
2. （２）、ディフレクタ（１１）の底面（２０）に複数個
   の開口部（２２）を有することを特徴とする請求項第１
   項記載の気化式ポットバーナのディフレクタ。
3. （３）、ディフレクタ（１１）の側面（２１）に複数個
   の開口部（２４）を有することを特徴とする請求項第１
   項記載の気化式ポットバーナのディフレクタ。
4. （４）、ディフレクタ（１１）の底面（２０）及び側面
   （２１）に開口部（２２）、（２４）を有することを特
   徴とする請求項第１項記載の気化式ポットバーナのディ
   フレクタ。（５）、ディフレクタ（１１）の内部にミキ
   サー羽根（２５）又はミキサー（１０）を有することを
   特徴とする請求項第１項記載の気化式ポットバーナのデ
   ィフレクタ。