JPH02213293A - カラー陰極線管ディスプレイ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、カラー陰極線管に作用する地磁気を打消す
と共に、上記カラー陰極線管に帯磁する磁気を消磁する
ようにしたカラー陰極線管ディスプレイ装置に関するも
のである。

（従来の技術〕 第４図は従来のカラー陰極線管ディスプレイ装置を示す
ブロック図であり、図において、１はパネル正面から見
たカラー陰極線管（以下、ＣＲＴという）、２はＣＲＴ
Ｉの周面に設けられたデガウスコイル、３はＣＲＴ　ｌ
の周面に設けられた磁界補正コイル、４はデガウスコイ
ル２にデガウス電流を供給するデガウス電流発生回路、
５は磁界補正コイル３にキャンセル電流を供給するキャ
ンセル電流発生回路である。

第５図はデガウスコイル２及び磁界補正コイル３に流れ
る電流Ｉと時間ｔとの関係を示す特性図であり、図にお
いて、Ｉｃはキャンセル電流を示し、ｉ−はデガウス電
流を示す。

次に動作について説明する。第５図におけるｔ０〜Ｌ、
の時間に、所定の大きさを有する直流のキャンセル電流
Ｉｃが磁界補正コイル３に流れる。

これによってＣＲＴｌの管軸方向に作用する地磁気を打
消す磁界が発生する０次に、ｔｔｘｔ、の時間に、漸次
減少する交流のデガウス電流ｉ４がデガウスコイル２に
流れる。これによって、ＣＲＴｌ内のシャドウマスク等
に帯磁する磁気を打消す磁界が発生する。次に、Ｌ、か
ら再びキャンセル電流１ｃが所定期間に流れる。

以上によれば地磁気及びＣＲＴ内の残留磁気が打消され
、これらの地磁気及び残留磁気により電子ビームが曲げ
られて、蛍光面にミスランディングすることにより、色
純度が劣化することを防止することができる。

第３図の点線で示すカーブｂは、第２図のｔ０〜１．時
点上対応する時点における画面の輝度変化を示す。図に
おいて、ｔ０時点でＣＲＴｌの管軸方向に、例えば０．
４ガウスの磁界が作用しているものとすると、ｔ０〜も
１時間における直流のキャンセル電流１ｃが供給されて
いるときは輝度は殆ど低下しない０次にキャンセル電流
［ｃを遮断し、Ｌよ〜ｔ１時間に交流のデガウス電流ｉ
ａが供給されると、この時間に地磁気が作用するため、
電子ビームが曲げられて、画面の輝度が低下する０次に
、デガウス電流ｉ４が遮断されて、再びキャンセル電流
１ｃが供給されると、輝度はやや回復するが、最終的に
は元の輝度より例えばΔＸニットだけ低下する。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のカラー陰極線管ディスプレイ装置は以上のように
構成されているので、キャンセル電流Ｉｃと、デガウス
電流ｉ、とを各々別の期間に流すため、デガウス時に地
磁気により帯磁して完全消磁ができなくなり、このため
輝度の低下やラスタの移動が生じる等の問題点があった
。

この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、輝度の低下やラスタの移動等を防止するこ
とのできるカラー陰極線管ディスプレイ装置を得ること
を目的とする。

なお、先行類似技術として、昭和６０年１１月１５日発
表のテレビジョン学会技術報告Ｐ、４３〜４４に記載さ
れたものがある。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係るカラー陰極線管ディスプレイ装置は、キ
ャンセル電流を常に流すと共に、このキャンセル電流に
、デガウス電流を重畳するようにしたものである。

〔作　用〕

この発明におけるカラー陰極線管ディスプレイ装置は、
キャンセル電流を常に流し続けることにより、ＣＲＴ内
部は常に略完全な消磁状態となり、これによって輝度の
低下やラスタの移動が防止される。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図においては、第４図と対応する部分には同一符号を付
して説明を省略する。６はキャンセル電流１ｃとデガウ
ス電流ｉ４とを混合した電流が供給されるコイルで、Ｃ
ＲＴｌの周面に設けられている。７はデガウス電流発生
回路４で発生されたデガウス電流ｉ、と、キャンセル電
流発生回路５で発生されたキャンセル電流１ｃとを混合
し、その混合された電力電流を上記コイル６に供給する
混合回路である。

次に動作について説明する。キャンセル電流発生回路５
は、第２図のようにＬ０〜Ｌ、及びそれ以降において、
常時キャンセル電流１ｃを発生して混合回路７に供給し
ている。デガウス電流発生回路４は、第２図のｔ２〜ｔ
、の必要期間にデガウス電流ｉ４を発生して混合回路７
に供給する。

混合回路７はキャンセル電流１ｃにデガウス電流１が重
畳された形の出力電流をコイル６に供給する。これによ
４て、コイル６に地磁気を打消す磁界が常に発生すると
共に、ＣＲＴｌに帯６６する磁気が消磁され、ＣＲＴｌ
内は常に略完全な消磁状態となる。従って、画面の輝度
の低下やラスタの移動等が防止される。

第３図の実線で示すカーブａは、この発明によるカラー
陰極線管ディスプレイ装置の時間に対する輝度の変化を
示すもので、ゼロ磁界条件下において完全消磁したとき
を輝度１００％としている。

このカーブａより明らかなように、１．時点において輝
度が少し低下するが、略前期間において略１００％輝度
を得ることができる。

なお、キャンセル電流発生回路５は、地磁気を検出する
磁気センサの検出出力に応じたキャンセルミ流１ｃを自
動的に発生する構成のものでもよいし、あるいは手動操
作によりキャンセル電流Ｉｃを発生する構成のものでも
よい。

また、上記実施例では、１本のコイル６を設けたが、第
４図のようにデガウスコイル２及び磁界補正コイル３を
設けてもよい。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、キャンセル電流を常
に流すと共に、必要に応じてデガウス電流を流すように
構成したことによりＣＲＴ内を常に略ゼロ磁界の状態に
保つことができ、輝度の低下やラスタの移動等をなくす
ことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるカラー陰極線管ディ
スプレイ装置を示すブロック図、第２図は同装置のコイ
ルに流す電流と時間との関係を示す特性図、第３図はこ
の発明及び従来の同装置の輝度変化を示す特性図、第４
図は従来のカラー陰極線管ディスプレイ装置を示すブロ
ック図、第５図は同装置の２本のコイルに流す電流と時
間との関係を示す特性図である。 ■はカラー陰極線管、４はデガウス電流発生回路、５は
キャンセル電流発生回路、６はコイル、７は混合回路。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　カラー陰極線管に作用する地磁気を打消すための所定
   のキャンセル電流を常に発生するキャンセル電流発生回
   路と、上記カラー陰極線管に帯磁する磁気を消磁するデ
   ガウス電流を必要に応じて発生するデガウス電流発生回
   路と、上記キャンセル電流と上記デガウス電流とを混合
   し、上記キャンセル電流に上記デガウス電流が重畳して
   成る電流を出力する混合回路とを備えたカラー陰極線管
   ディスプレイ装置。