JPH0221243Y2 - - Google Patents

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JPH0221243Y2
JPH0221243Y2 JP1984052686U JP5268684U JPH0221243Y2 JP H0221243 Y2 JPH0221243 Y2 JP H0221243Y2 JP 1984052686 U JP1984052686 U JP 1984052686U JP 5268684 U JP5268684 U JP 5268684U JP H0221243 Y2 JPH0221243 Y2 JP H0221243Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案はサーマルプリンタに係り、特にテープ
カセツトを複数の高さ位置に配置できるサーマル
プリンタに関する。
〔考案の背景〕
従来、記録紙とサーマルヘツドとの間に、熱溶
融性材料を有する印刷テープを配置し、サーマル
ヘツドに備えられた複数の発熱要素をサーマルヘ
ツドの移動に伴つて選択的に発熱させ、印刷テー
プの熱溶融性材料を溶融させて記録紙上に転写さ
せるようにしたサーマルプリンタが提案されてい
る。このサーマルプリンタは印刷時に騒音を生じ
ない利点があるとともに、使用される記録紙の種
類に制約を受けない利点がある。
従来、印刷テープの幅方向に対して2文字の印
刷が可能な別のサーマルプリンタが提案されてい
る。これは印刷テープの上側部分と下側部分の双
方を個別の印刷領域に設定したもので、例えば上
側部分の全印刷領域における印刷の終了後にテー
プカセツトを上昇させ、このテープカセツト内の
印刷テープをそれまでの走行方向と反対方向に送
行させ、未使用の下側部分の印刷領域によつて印
刷をおこなわせるようにしたものである。
この従来のサーマルプリンタにあつては、テー
プカセツトを保持するカセツト保持体をプラテン
に対して平行な軸について回動させることによ
り、印刷テープの上側部分、下側部分を選択的に
サーマルヘツドに対向させるようになつていたの
で、印刷テープとサーマルヘツドとが平行に配置
されずサーマルヘツドと印刷テープとの接触圧を
サーマルヘツドの全域で均一にすることができな
かつた。
〔考案の目的〕
本考案は、このような従来技術における実情に
鑑みてなされたもので、その目的は、簡単な機構
でテープカセツトを平行に移動させて複数の高さ
位置に配置しうるサーマルプリンタを提供するこ
とにある。
〔考案の概要〕
この目的を達成するために本考案は、本体を形
成するフレームと、記録紙が巻回されるプラテン
と、このプラテンに沿つて移動可能なキヤリツジ
と、このキヤリツジに装着され、プラテンに対向
するように配置されるサーマルヘツドと、上記キ
ヤリツジの上方に配置され、熱溶融性材料を有す
る印刷テープが収納されるテープカセツトとを備
え、プラテンに巻回した記録紙とサーマルヘツド
との間に印刷テープを配置し、サーマルヘツドを
プラテンに押圧することにより記録紙に印刷をお
こなうサーマルプリンタにおいて、上記テープカ
セツトを保持するカセツト保持体と、一端を上記
キヤリツジおよび上記カセツト保持体のいずれか
一方に相対的に回動可能に連結され、他端をいず
れか他方に相対的に回動可能にかつ摺動可能に連
結される一対の連結部を持つ第1の連結部材と、
この第1の連結部材の連結部とほぼX字状に交差
し、一端を上記カセツト保持体および上記キヤリ
ツジのいずれか一方に相対的に回動可能に連結さ
れ、他端をいずれか他方に相対的に回動可能に、
かつ摺動可能に連結されると共に前記一端と前記
他端との間の位置で上記第1の連結部材の連結部
と相対的に回動可能に連結される一対の連結部を
持つ第2の連結部材とを備え、第1の連結部材お
よび第2の連結部材の少なくとも一方を駆動手段
により移動させることにより、上記テープカセツ
トを複数の高さ位置に配置する構成にしてある。
〔考案の実施例〕
以下、本考案のサーマルプリンタを図に基づい
て説明する。第1図は本考案の一実施例の全体構
成を示す平面図である。
はじめに、この第1図に基づいてこの実施例に
備えられるキヤリツジ駆動機構および紙送り機構
について述べる。
この図において、1は本体を形成するフレー
ム、2は記録紙が巻回されるプラテン、3はこの
プラテン2の前面の印刷位置に装着されたプラテ
ンゴムである。4はプラテン2に対向するように
配置されるサーマルヘツド、5はテープカセツ
ト、6はこのテープカセツト5を保持し、後述す
るカセツトシフト機構を構成するカセツト保持体
である。なお、カセツトシフト機構全体はテープ
カセツト5の下方に位置する後述のキヤリツジ7
1に支持される。7はプラテン2に沿つて、かつ
後述のキヤリツジ71を貫通するように伸長し、
回動可能なシヤフトである。図示しないが、シヤ
フト7の左方端部にはカムと、ウオームホイール
とが該シヤフト7に一体に設けられ、ウオームホ
イールに係合する図示しないウオームをステツピ
ングモータ8によつて回転させることによりこの
シヤフト7が回動するようになつている。
また9は上述したシヤフト7に一体に設けたカ
ムに係合する一端部を有するレバーで、支軸10
を中心に回動可能になつており、他端部は図示左
右方向に移動可能なスライダ11の胴部に係合し
ている。なお、このスライダ11はステツピング
モータ12の出力軸に一体的に回転可能に設けら
れており、両側部にはギヤが形成されている。こ
のスライダ11の両側部のギヤは、ステツピング
モータ12の出力軸に遊嵌されるギヤ13,14
に選択的に係合可能になつている。
また、15はギヤ13に係合し、このギヤ13
と一体的に回転するギヤで、側部にかさ歯車16
を有している。17はかさ歯車16と係合するか
さ歯車で、周側に突起18を有するプーリ19に
一体に設けてある。20は両端を後述のキヤリツ
ジ71に連結されるメタルベルトで、プーリ19
の突起18に係合する角穴21を有している。2
2はプーリ19の反対側に配置され、メタルベル
ト20が巻回されるプーリである。
上述したメタルベルト20、プーリ19,2
2、かさ歯車17、かさ歯車16を有するギヤ1
5、ギヤ13、スライダ11、およびステツピン
グモータ12は、サーマルヘツド4、テープカセ
ツト5等を保持する後述のキヤリツジ71をプラ
テン2に沿つて、すなわち図示左右方向に移動さ
せるキヤリツジ駆動手段を構成している。
また23はギヤ14に係合するギヤで、側部に
小径のギヤ24を有しており、紙送り軸25に回
転自在に遊嵌されている。26はギヤ24に係合
するギヤで、側部に小径のギヤ27を有してい
る。28はギヤ27に係合するギヤで、紙送り軸
25に一体的に回転可能に装着してある。なお、
29は紙送り軸25に一体に設けたスプロケツト
で、周面に例えば記録紙の両縁部に形成される穴
に嵌入される突起30を有している。
上述したスプロケツト29、紙送り軸25、ギ
ヤ28、ギヤ27を有するギヤ26、ギヤ24を
有するギヤ23、ギヤ14、スライダ11、およ
びステツピングモータ12は、プラテン2に巻回
される二点鎖線で示す記録紙31をキヤリツジ7
1の送り方向と直交する方向に、すなわち矢印3
2方向に送る紙送り機構を構成している。
第2図aは上述したテープカセツト5の内部を
示す平面図、第2図bはこのテープカセツト5内
に収納される印刷テープの一部を拡大して示した
説明図である。
第2図aにおいて、33はテープカセツト5の
下側ケースで、テープカセツト5はこの下側ケー
ス33と、該下側ケース33に装着される図示し
ない上側ケースとから構成されている。なお34
はサーマルヘツド4が挿入される空隙部である。
35はテープカセツト5の内部に収納され、熱溶
融性材料を有する印刷テープで、第2図bに示す
ように、上段、中段、下段のそれぞれに異なる印
刷色、例えば赤色の印刷領域36、黄色の印刷領
域37、青色の印刷領域38が設定されており、
各印刷領域36,37,38はそれぞれ例えば1
文字の印刷が可能な幅寸法を有している。すなわ
ち、印刷テープ35の幅方向に3文字の印刷が可
能になつている。また、第2図aにおいて、3
9,40は印刷テープ35が巻回される一対のコ
アで、それぞれテープカセツト5内に回転自在に
配置されており、中央に十文字状の穴41,42
が形成されている。
第3図a,b〜第5図a,bはテープカセツト
5を昇降させるカセツトシフト機構の構成部材を
示す説明図で、第3図aは前述のカセツト保持体
を示す平面図、第3図bは同カセツト保持体を示
す側面図、第4図aはカセツト保持体等に連結さ
れる第1の連結部材を示す平面図、第4図bは同
第1の連結部材を示す側面図、第5図aは第1の
連結部材等に連結される第2の連結部材を示す平
面図、第5図bは同第2の連結部材を示す側面
図、第6図aは前述したキヤリツジの概略を示す
平面図、第6図bは同キヤリツジの概略を示す側
面図、第7図はキヤリツジに装着されるカムを示
す正面図、第8図a,b,cはカセツトシフト機
構の動作を示す概略側面図である。
第3図a,bに示すカセツト保持体6は、例え
ばテープカセツト5が載置される平板部43と、
テープカセツト5を挟持可能な立上り部44,4
4と、サーマルヘツド4が配置される空隙部44
aと、テープカセツト5内の印刷テープ35を案
内するガイド部44bとを有するとともに、側部
6aに丸穴45をそれぞれ形成した一対の張出し
部46,46と、長穴47をこれぞれ形成した一
対の張出し部48,48とを有している。なお、
二点鎖線で示す49,50はこのカセツト保持体
6に回転自在に支持されるボビンで、これらのボ
ビン49,50は前述したテープカセツト5のコ
ア39,40の穴41,42に係合可能な十文字
状に形成してある。またこれらのボビン49,5
0は図示しないがカム、ギヤ等を介して前述した
シヤフト7の回動動作に応じて回転するようにな
つている。
また第4図a,bに示す第1の連結部材51
は、カセツト保持体6の張出し部46,48の内
側に配置される一対の腕部52,52と、これら
の腕部52,52を接続する接続部53とからな
つており、腕部52にはカセツト保持体6の張出
し部48の長穴47のそれぞれに第8図に示すピ
ン51aを介して相対的に回動可能に、かつ摺動
可能に連結される丸穴54を有する一対の張出し
部55,55と、これらの張出し部55,55の
反対側の端部に設けられ、丸穴56を有する一対
の張出し部57,57と、これらの張出し部5
5,57の間に設けられる丸穴58を有する一対
の張出し部59,59とを備えている。
上述した各一対の張出し部55,55,57,
57,59,59を有する一対の腕部52,52
は、後述のキヤリツジ71およびカセツト保持体
6に連結される一対の連結部を構成している。
また第5図a,bに示す第2の連結部材60
は、角穴61と、この角穴61位置に設けたピン
62を備えた平板部63と、この平板部63の側
部64,64に設けられ、前述したカセツト保持
体6の張出し部46の丸穴45のそれぞれにピン
60aを介して回動可能に連結される丸穴65を
有する一対の張出し部66,66と、これらの張
出し部66,66の反対側の端部に設けられ、丸
穴67を有する一対の張出し部68,68と、こ
れらの張出し部66,68間に設けられ、前述し
た第1の連結部材51の張出し部59の丸穴58
のそれぞれに第8図に示すピン60bを介して相
対的に回動可能に連結される丸穴69を有する一
対の張出し部70,70とからなつており、第1
の連結部材51の腕部52,52の内側にこれら
の張出し部66,68,70が配置されるように
なつている。
上述した各一対の張出し部66,66,68,
68,70.70は、後述のキヤリツジ71およ
びカセツト保持体6に連結されるとともに上述し
た第1の連結部材51の一対の連結部と相対的回
動可能に連結される一対の連結部を構成してい
る。
また、第6図a,bに示すキヤリツジ71は第
1図に示すサーマルヘツド4が配置される空隙部
72と、カセツト保持体6を載置可能な水平部7
2aと、同第1図に示すシヤフト7が回動可能に
挿入される穴73と、このシヤフト7の回動に応
じて図示しないギヤ等を介して回転可能なカム7
4が配置される角穴75を備えるとともに、側部
76に前述した第1の連結部材51の張出し部5
7の丸穴56が第8図に示すピン71aを介して
相対的に回動可能に連結される一対の丸穴77,
77と、前述した第2の連結部材60の張出し部
68の丸穴67が第8図に示すピン71bを介し
て相対的に回動可能に、かつ摺動可能に連結され
る溝78,78とを有しており、前述した第2の
連結部材60の張出し部66,68,70の内側
に側部76が配置されるようになつている。
なお、キヤリツジ71に回動可能に装着される
カム74は例えば第7図に示すように、回動中心
79からの距離が次第に大きくなる3つの部分8
0,81,82を有し、前述した第2の連結部材
60に設けたピン62が係合可能な溝83を備え
た形状に形成してある。
また特に図示しないが、サーマルヘツド4はシ
フト7の回動に伴つて図示しないカム等を介して
プラテン2に圧接、あるいは圧接解除されるよう
になつている。
次に上記のように構成した一実施例における作
用について述ベる。
はじめに、 (1) キヤリツジ駆動動作 (2) 紙送り動作 (3) テープカセツトのシフト動作 について個別に説明し、次に1つの基本的な印刷
操作においておこなわれる一連の動作について述
べる。
(1) 〔キヤリツジ駆動動作〕 第1図に示すステツピングモータ8の回転に伴
つて、図示しないウオーム、ウオームホイール、
カムを介してレバー9が支軸10を中心に同第1
図の反時計方向に回動する。したがつて、レバー
9に係合しているスライダ11が同第1図左方向
に移動し、該スライダ11の左側部に形成されて
いるギヤがギヤ13に係合する。ここでステツピ
ングモータ12が回転するとスライダ11が回転
し、このスライダ11の回転に伴つてギヤ13が
回転し、このギヤ13の回転に伴つてギヤ15す
なわちかさ歯車16が回転し、かさ歯車16の回
転に伴つてかさ歯車17、すなわちプーリ19が
回転する。そしてプーリ19が回転するとメタル
ベルト20が移動し、これによつてテープカセツ
ト5、サーマルヘツド4、カセツトシフト機構等
を搭載した第6図に示すキヤリツジ71が同第1
図の左右方向、すなわちプラテン2に沿うように
移動する。
(2) 〔紙送り動作〕 第1図に示すステツピングモータ8がさらに回
転すると、図示しないウオーム、ウオームホイー
ル、カムを介してレバー9が支軸10を中心に同
第1図に示す状態、すなわち前述のキヤリツジ駆
動動作における状態から時計方向に回転する。し
たがつて、レバー9に係合しているスライダ11
が同第1図の右方向に移動し、該スライダ11の
右側部に形成されているギヤがギヤ14に係合す
る。ここでステツピングモータ12が回転する
と、スライダ11が回転し、このスライダ11の
回転に伴つてギヤ14,23,24,26,2
7,28が回転し、紙送り軸25が回転し、この
紙送り軸25の回転に伴つてスプロケツト29が
回転し、これによつてプラテン2に巻回された記
録紙31が所定量、例えば1行分キヤリツジ71
の移動方向と直交する矢印32方向に送られる。
(3) 〔テープカセツトのシフト動作〕 カセツト保持体6にテープカセツト5を装着し
た状態で第1図に示すステツピングモータ8が回
転すると、図示しないウオーム、ウオームホイー
ル、カムを介してシヤフト7が回動し、図示しな
いカム、ギヤ等を介してキヤリツジ71に装着さ
れたカム74、すなわち第7図に示すカム74が
回動する。この場合、第5図の連結部材60のピ
ン62が同第7図のカム74の溝83の部分80
に係合しているときは、第8図aに示すようにカ
セツト保持体6はキヤリツジ71の水平部72a
上に載置された状態にあり、これによりカセツト
保持体6およびテープカセツト5は図示のように
下段位置に配置される。なおこのとき、テープカ
セツト5内に収納される印刷テープ35は第2図
bの上段に位置する印刷領域36がサーマルヘツ
ド4に対向しており、したがつてこの印刷テープ
35の印刷領域36を用いた印刷が可能となる。
そして、この第8図aに示す状態から、シフト
7の回動に伴つてカム74を第7図の溝83の部
分81に第2の連結部材60のピン62が係合す
るように回動させると、第8図aに示すピン71
b部分において第2の連結部材60がキヤリツジ
71に対して回動および摺動し、ピン60a部分
において第2の連結部材60とカセツト保持体6
とが相対的に回動し、ピン60b部分において第
2の連結部材60と第1の連結部材51とが相対
的に回動し、ピン71a部分において第1の連結
部材51とキヤリツジ71とが相対的に回動し、
ピン51a部分において第1の連結部材51とカ
セツト保持体6とが相対的に回動および摺動し、
これによつてカセツト保持体6およびテープカセ
ツト5は、第8図aに示す状態から水平に保持さ
れたまま上昇し、第8図bに示す状態、すなわち
中段位置に配置される。このときテープカセツト
5の印刷テープ35は第2図bの中段に位置する
印刷領域37がサーマルヘツド4に対向してお
り、したがつてこの印刷テープ35の印刷領域3
7を用いた印刷が可能となる。
そして、この第8図bに示す状態から、シヤフ
ト7の回動に伴つてカム74を第7図の溝83の
部分82に第2の連結部材60のピン62が係合
するように回動させると、上述と同様にしてキヤ
リツジ71に対して第2の連結部材60が回動お
よび摺動し、第2の連結部材60とカセツト保持
体6とが相対的に回動し、第2の連結部材60と
第1の連結部材51とが相対的に回動し、第1の
連結部材51とキヤリツジ71とが相対的に回動
し、第1の連結部材51とカセツト保持体6とが
相対的に回動および摺動し、これによつてカセツ
ト保持体6およびテープカセツト5は第8図bに
示す状態から水平状態に保たれたままさらに上昇
し、第8図cに示す状態すなわち上段位置に配置
される。このとき、テープカセツト5の印刷テー
プ35は第2図bの下段に位置する印刷領域38
がサーマルヘツド4に対向しており、したがつて
この印刷テープ35の印刷領域37を用いた印刷
が可能となる。
なお、テープカセツト5の印刷テープ35は、
例えばキヤリツジ71の第1図の左右方向の移動
に伴つて図示しないギヤ等を介して第3図aに示
すカセツト保持体6に装着されたボビン50、あ
るいはボビン49が回転することにより、カセツ
ト保持体6のガイド部46bに案内されながら第
2図aの矢印84方向あるいは矢印85方向に巻
取られるようになつている。
次に1つの基本的な印刷操作においておこなわ
れる一連の動作について述ベる。
なお、この一実施例にあつては、印刷テープ3
5の送り量はキヤリツジ71の片道移動の移動量
に相応した量であり、印刷テープ35の幅方向に
対して上述した3段の印刷が可能であり、基本的
な印刷操作として例えば以下に列挙する〜の
動作が順次おこなわれる。
〔紙送り実施〕 すなわち、はじめにテープカセツト5が装着さ
れたキヤリツジ71は第1図の図示左側部の所定
の印刷開始位置に配置される。この状態でステツ
ピングモータ8を駆動すると、前述したようにレ
バー9を介してスライダ11が回転し、ギヤ1
4,23,24,26,27,28を介して紙送
り軸25、スプロケツト29が回転し、記録紙3
1が同第1図の矢印32方向に例えば1行分送ら
れる。このとき、サーマルヘツド4はプラテン2
から離れた圧接解除状態に設定され、またカセツ
ト保持体6のピン62は例えばキヤリツジ71に
装着されたカム74の溝83の部分80に位置し
ており、これによつて第8図aに示すように、カ
セツト保持体6上のテープカセツト5は下段位置
に配置され、印刷テープ35は第2図bの上段に
位置する印刷領域36が使用可能になつている。
〔キヤリツジの右方移動、第1回目の印刷〕 すなわち、上記のの状態からさらにステツピ
ングモータ8が駆動されると、図示しないウオー
ム、ウオームホイール、カムを介してレバー9が
回動し、スライダ11がギヤ13に係合する。こ
の状態において、ステツピングモータ12を駆動
すると、スライダ11が回転し、これに伴つてギ
ヤ13,15、かさ歯車16,17、プーリ19
が回転し、メタルベルト20が移動し、キヤリツ
ジ71が第1図の右方向に、すなわち、フレーム
1の左側端部から右側端部まで移動する。
そして、このキヤリツジ71の移動の間、ステ
ツピングモータ8の駆動によるシヤフト7の回転
に伴つて図示しないカム等を介してサーマルヘツ
ド4が印刷テープ35を挟持するようにプラテン
2に圧接され、したがつてサーマルヘツド4に所
定の通電をおこなうことにより、第2図bに示す
印刷テープ35の上段に位置する印刷領域36を
用いた印刷をおこなうことができる。なお、キヤ
リツジ71の移動量に相応してテープカセツト5
内の印刷テープ35は巻取られる。
〔紙送りの実施〕 すなわち、上記の状態からさらにステツピン
グモータ8が駆動されると、レバー9が反転し、
スライダ11がギヤ14に係合し、前述と同様に
して記録紙31が矢印32方向に1行分送られ
る。なおこの間、シヤフト7も回動し、これに応
じてサーマルヘツド4の圧接が解除され、またキ
ヤリツジ71のカム74が回動し、このカム74
の溝83と係合するピン62を有する第2の連結
部材60、第1の連結部材51が移動し、カセツ
ト保持体6およびテープカセツト5が上昇し、こ
れによつて第8図bに示すようにカセツト保持体
6上のテープカセツト5は中段位置に配置され、
印刷テープ35は第2図bの中段に位置する印刷
領域37がサーマルヘツド4に対向する。
〔キヤリツジの左方移動、第2回目の印刷〕 すなわち、上記の状態からさらにステツピン
グモータ8が駆動されると、レバー9を介してス
ライダ11がギヤ13に係合し、ここでステツピ
ングモータ12を反転させると、キヤリツジ71
が第1図のフレーム1の右側端部から左側端部ま
で移動する。この間、サーマルヘツド4は再び圧
接状態となり、したがつてこのサーマルヘツド4
に通電することにより、第2図bに示す印刷テー
プ35の中段に位置する印刷領域37を用いた印
刷をおこなうことができる。
〔紙送りの実施〕 すなわち、上記のの状態からさらにステツピ
ングモータ8が駆動されると、これによつてレバ
ー9を介してスライダ11がギヤ14に係合し、
前述と同様にして記録紙31が矢印32方向に1
行分送られる。この間、シヤフト7も回動し、こ
れに応じてサーマルヘツド4の圧接が解除され、
また第2の連結部材60、第1の連結部材51が
移動することによつてカセツト保持体6およびテ
ープカセツト5が上昇し、これによつて第8図c
に示すようにカセツト保持体6上のテープカセツ
ト5は上段位置に配置され、印刷テープ35は第
2図bの下段に位置する印刷領域38がサーマル
ヘツド4に対向する状態となる。
〔キヤリツジの右方移動、第3回目の印刷〕 すなわち、上記の状態からステツピングモー
タ8が駆動されると、レバー9を介してスライダ
11がギヤ13に係合し、ここでステツピングモ
ータ12を反転させるとキヤリツジ71が第1図
のフレーム1の左側端部から右側端部まで移動す
る。この間、上記と同様にサーマルヘツド4が
圧接され、したがつてサーマルヘツド4に所定の
通電をおこなうことにより、第2図bに示す印刷
テープ35の下段に位置する印刷領域38を用い
た印刷をおこなうことができる。
この印刷が終了すると、印刷テープ35の上段
に位置する印刷領域36、中段に位置する印刷領
域37、下段に位置する印刷領域38の全てがキ
ヤリツジ71の片道移動に相応する送り量だけ使
用済となる。
〔キヤリツジの左方移動、印刷停止〕 すなわち、上記の状態からさらにステツピン
グモータ8が駆動されると、レバー9を介してス
ライダ11はギヤ13に係合した状態に保たれ、
ここでステツピングモータ12を反転させると、
キヤリツジ71が第1図のフレーム1の右側端部
から左側端部まで左方移動する。この間、サーマ
ルヘツド4の圧接の解除、テープカセツト5内の
印刷テープ35の送りの停止がおこなわれ、つま
り印刷操作は停止状態に保たれ、またシヤフト7
の回動に応じてカム74が回動し、これによつて
第2の連結部材60、第1の連結部材51が移動
し、カセツト保持体6およびテープカセツト5が
下降し、これによつて第8図aに示す状態に復帰
する。
その後、印刷量に応じて上記した〜の動作
がくり返しおこなわれる。
このように構成してある一実施例にあつては、
シヤフト7の回動に連動して作動するカセツトシ
フト機構を設けてあることから、キヤリツジ71
のフレーム1上の2往復動の間、すなわち4度の
移動機会の間、キヤリツジ71の片道移動距離に
相応する印刷テープ35の送り量の範囲内におい
て、当該印刷テープ35の幅方向に対して、上
段、中段、下段の3段の印刷領域36,37,3
8における3回の印刷が可能であり、したがつて
印刷テープ35の全幅をむだなく印刷に活用で
き、当該印刷テープ35の使用量を最小に抑圧す
ることができる。またテープカセツト5内に収納
される1つの印刷テープ35で可能な印刷量を従
来の1.5〜3倍にすることができるので、テープ
カセツト5の交換頻度を最小に抑制でき、印刷作
業能率が向上する。またキヤリツジ71の4度の
移動機会のうちの3度の移動機会において印刷を
実施することができ、記録紙31上の所定の総記
録量に対する印刷作業に要するトータルの時間の
割合、つまり印刷速度を従来に比べて1.5倍に高
速化でき、上記とは別の観点から印刷作業能率が
向上する。
またこの実施例にあつては、テープカセツト5
のシフト機構を、シヤフト7の回動に伴つて移動
する第2の連結部材60、第1の連結部材51を
介してテープカセツト5を保持するカセツト保持
体6を昇降させるようにしてあることから、カセ
ツト保持体6すなわちテープカセツト5を水平状
態に保つたまま、下段、中段、上段の3段に精度
良くシフトさせ、かつ当該位置に保持させること
ができ、テープカセツト5内の印刷テープ35の
印刷領域36,37,38のそれぞれをサーマル
ヘツド4の表面に平行に対向させることができ、
したがつてサーマルヘツド4への通電による印刷
動作に際して、サーマルヘツド4と印刷テープ3
5との接触圧をサーマルヘツド4の全域で均一に
することができ、また印刷テープ35に不要な負
荷を与えることがなく、印刷テープ35のねじれ
や損傷を生じることがなく、それ故、良好な印刷
性能と印刷テープ35の品質保護を図ることがで
きる。
なお、上記実施例では第1の連結部材51の一
端をキヤリツジ71に相対的に回動可能に、他端
をカセツト保持体6に相対的に回動可能に、かつ
摺動可能に連結し、第2の連結部材60の一端を
カセツト保持体6に相対的に回動可能に、他端を
キヤリツジ71に相対的に回動可能に、かつ摺動
可能に連結し、第1の連結部材51と第2の連結
部材60とを相対的に回動可能に連結したが、本
考案はこれに限定されず、第1の連結部材51の
一端をカセツト保持体6に相対的に回動可能に、
他端をキヤリツジ71に相対的に回動可能に、か
つ摺動可能に連結し、第2の連結部材60の一端
をキヤリツジ71に相対的に回動可能に、他端を
カセツト保持体6に相対的に回動可能に、かつ摺
動可能に連結し、第1の連結部材51と第2の連
結部材60とを相対的に回動可能に連結した構成
にしてもよい。
また、上記実施例では印刷テープ35の印刷領
域36,37,38が赤、黄、青色の印刷が可能
となるように設定してあるが、本考案はこれに限
定されず、これらの印刷領域36,37,38を
上記とは異なる他の色に設定してもよく、また黒
色等の同一色に設定してもよい。
また、上記実施例では、テープカセツト5を下
段、中段、上段の順にシフトするようにしてある
が、本考案はこれに限定されず、上段、中段、下
段の順にシフトさせ、これらのそれぞれにおいて
印刷操作を実施させるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
本考案のサーマルプリンタは、以上述べたよう
に一対の連結部を持つ第2の連結部材と、これと
連動する一対の連結部を持つ第1の連結部材とに
よつてテープカセツトを保持するカセツト保持体
を昇降させるようにカセツトシフト機構を構成し
てあることから、第1の連結部材と第2の連結部
材とによつてカセツト保持体を水平状態に保つた
まま昇降できるので、印刷操作に際してサーマル
ヘツドと印刷テープを簡単な機構で平行に配置で
き、したがつて、サーマルヘツドと印刷テープと
の接触圧をサーマルヘツドの全域で均一にするこ
とができ、また印刷テープに不要な力を与えるこ
とがなく、良好な印刷性能と印刷テープの品質保
護を図ることのできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図a,b,cは本考案のサーマル
プリンタの一実施例を示す説明図で、第1図は全
体構成を示す平面図、第2図aはテープカセツト
の内部を示す平面図、第2図bはテープカセツト
の内部に収納される印刷テープの一部を拡大して
示した説明図、第3図a,b〜第5図a,bはテ
ープカセツトを昇降させるカセツトシフト機構の
構成部材を示す説明図で、第3図aはカセツト保
持体を示す平面図、第3図bは同カセツト保持体
を示す側面図、第4図aは第1の連結部材を示す
平面図、第4図bは同第1の連結部材を示す側面
図、第5図aは第2の連結部材を示す平面図、第
5図bは同第2の連結部材を示す側面図、第6図
aはキヤリツジの概略を示す平面図、第6図bは
同キヤリツジの概略を示す側面図、第7図はキヤ
リツジに装着されるカムを示す正面図、第8図
a,b,cはカセツトシフト機構の動作を示す概
略側面図である。 1……フレーム、2……プラテン、4……サー
マルヘツド、5……テープカセツト、6……カセ
ツト保持体、7……シヤフト、31……記録紙、
35……印刷テープ、36,37,38……印刷
領域、45,54,56,58,65,67,6
9,77……丸穴、47……長穴、51……第1
の連結部材、51a,60a,60b,62,7
1a,71b……ピン、71……キヤリツジ、7
4……カム、78……溝、80,81,82……
部分、83……溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 本体を形成するフレームと、記録紙が巻回され
    るプラテンと、このプラテンに沿つて移動可能な
    キヤリツジと、このキヤリツジに装着され、プラ
    テンに対向するように配置されるサーマルヘツド
    と、上記キヤリツジの上方に配置され、熱溶融性
    材料を有する印刷テープが収納されるテープカセ
    ツトとを備え、プラテンに巻回した記録紙とサー
    マルヘツドとの間に印刷テープを配置し、サーマ
    ルヘツドをプラテンに押圧することにより記録紙
    に印刷を行うサーマルプリンタにおいて、上記テ
    ープカセツトを保持するカセツト保持体と、一端
    を上記キヤリツジおよび上記カセツト保持体のい
    ずれか一方に相対的に回動可能に連結され、他端
    をいずれか他方に相対的に回動可能に、かつ摺動
    可能に連結される一対の連結部を持つ第1の連結
    部材と、この第1の連結部材の連結部とほぼX字
    状に交差し、一端を上記カセツト保持体および上
    記キヤリツジのいずれか一方に相対的に回動可能
    に連結され、他端をいずれか他方に相対的に回動
    可能に、かつ摺動可能に連結されると共に前記一
    端と前記他端との間の位置で上記第1の連結部材
    の連結部と相対的に回動可能に連結される一対の
    連結部を持つ第2の連結部材とを備え、第1の連
    結部材および第2の連結部材の少なくとも一方を
    駆動手段により移動させることにより、上記テー
    プカセツトを複数の高さに配置することを特徴と
    するサーマルプリンタ。
JP5268684U 1984-04-12 1984-04-12 サ−マルプリンタ Granted JPS60166560U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS532085A (en) * 1976-06-28 1978-01-10 Fujitsu Ltd Manufacture of mis-type semiconductor device
JPS57159683A (en) * 1981-03-06 1982-10-01 Nixdorf Computer Ag Changeover device for ink ribbon-track for printer

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS532085A (en) * 1976-06-28 1978-01-10 Fujitsu Ltd Manufacture of mis-type semiconductor device
JPS57159683A (en) * 1981-03-06 1982-10-01 Nixdorf Computer Ag Changeover device for ink ribbon-track for printer

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