JPH02210711A - 耐熱性電気絶縁物の製造法 - Google Patents

耐熱性電気絶縁物の製造法

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JPH02210711A
JPH02210711A JP2860489A JP2860489A JPH02210711A JP H02210711 A JPH02210711 A JP H02210711A JP 2860489 A JP2860489 A JP 2860489A JP 2860489 A JP2860489 A JP 2860489A JP H02210711 A JPH02210711 A JP H02210711A
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JP
Japan
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alumina
binder
weight
inorganic fiber
heat
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JP2860489A
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English (en)
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Masayuki Nakano
正之 中野
Keiji Nagata
永田 圭二
Masazo Yoshikawa
吉川 雅三
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、新規な耐熱性電気絶縁物の製造法に係り、
特に、高温耐熱性、不燃性、耐水性等の性能に優れてい
るだけでなく、優れた電気絶縁性、特に高湿度下におい
ても優れた電気絶縁性を発揮する耐熱性電気絶縁物の製
造法に関する。
[従来の技術] ヒータープレートや消弧材等の電気機器に使用される耐
熱材料においては、単に耐熱性、不燃性、耐水性等の性
能が要求されるだけでなく、電気絶縁性の面でも優れた
性能を有することが要求されている。
そして、このような耐熱材料おるいは絶縁材料としては
、無機質繊維おるいはこの無機質繊維と耐火性無機物質
とを水に分散せしめ、これに無水珪酸のコロイド溶液を
加えて混合し、この混合液中にゲル化剤、pH調整剤及
びアニオン系凝集剤を添加し、得られた凝集液を脱水成
形して乾燥したもの(特公昭55−14.838@及び
特公昭55−14.839号の各公報)や、無機質繊維
あるいはこの無機質繊維と耐火性無機物質の混合物に硼
酸と酸化亜鉛及び/又は酸化カルシウムの混合物からな
る結合剤を配合し、加熱加圧成形により結着させたもの
(特公昭54−7.359@及び特公昭59−48.7
82号の各公報)等が知られている。
しかしながら、無水珪酸のコロイド溶液を結合剤として
使用する前者の耐熱材料は、1,100℃程度の高温に
対しても優れた耐熱性や耐火性を発揮するが、−日高湿
度雰囲気下に晒されると急激にその電気抵抗が低下し、
電気絶縁性が欠落し易く、水に濡れたり高湿度下に晒さ
れる虞のある調理器具等の耐熱絶縁材料としては好適と
はいえない。
また、硼酸と酸化亜鉛及び/又は酸化カルシウムの混合
物を結合剤として使用する後者の絶縁材料は、上記無水
珪酸のコロイド溶液を結合剤として使用する場合とは異
なり、高湿度下における電気絶縁性に優れているが、結
合剤の一部として使用する111酸の耐熱性が低く、耐
熱温度がせいぜい700〜800℃程度であると考えら
れ、耐熱性や耐火性の点で問題があり、しかも、絶縁材
料の成形時に130〜200℃で100〜300Ky/
cri−Gという加熱加圧条件を要し、おおがかすな成
形機を必要とするという問題がある。
[発明が解決しようとする課題] そこで、本発明者らは、かかる観点に鑑みて鋭意研究を
重ねた結果、無機質繊維あるいはこの無機質繊維と耐火
性無機物質との混合物を水に分散させて得られたスラリ
ーに結合剤としてアルミナゾルとアニオン系凝集・結合
剤とを添加し、これを脱水成形し、次いで所定の温度で
焼成処理することにより、高温、好ましくは1,000
℃を越える高温に対しても優れた耐熱性や耐火性等を発
揮すると同時に、高湿度下における電気絶縁性において
も優れた性能を発揮する耐熱性電気絶縁物が得られるこ
とを見出し、本発明に到達した。
従って、本発明の目的は、高温、好ましくは1゜100
℃程度の高温に対して優れた耐熱性、耐火性、不燃性等
の性能を有すると共に、高湿度下における優れた電気絶
縁性を兼ね備えた新規な耐熱性電気絶縁物の製造法を提
供することにおる。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は、無機質繊維あるいはこの無機質繊
維と耐火性無機物質との混合物と、アルミナゾルと、ア
ニオン系凝集・結合剤とを水に分散おるいは溶解させて
スラリー液を調製し、このスラリー液を所定の形状に脱
水成形して脱水成形物を調製し、次いでこの脱水成形物
を500〜1゜100℃の温度で焼成する耐熱性電気絶
縁物の製造法である。
本発明方法で使用する無機質繊維としては、例えばアル
ミナファイバー、シリカファイバー、シリカ・アルミナ
ファイバー、シリカ・アルミナ・ジルコニアファイバー
等のセラミックファイバーや、ロックウール、ガラス繊
維等の従来公知のものを使用することができる。本発明
方法によって得られる耐熱性電気絶縁物が高温、好まし
くは1゜000℃を越える高温に対しても優れた耐熱性
や耐火性等を発揮する点では、好ましくはセラミックフ
ァイバーでおり、また、結合剤として使用するアルミナ
ゾルとの親和性を考慮するとより好ましくは組成成分と
してアルミナを含有するセラミックファイバーである。
これらの無機質繊維は、その1種のみを単独で使用でき
るほか、2種以上を組合せて使用することもできる。
また、必要により上記無機質繊維と共に使用される耐火
性無機物質としては、例えばアルミナ粉、ジルコン粉等
の耐熱性充填材や、蛙目粘土、本節粘土類、ボールクレ
イ、フリントクレイ等の耐火粘土類や、ベントナイト等
の無機質可塑材等を挙げることができるが、成形物の強
度を確保し易いという点で好ましくは蛙目粘土、本節粘
土類である。これらの耐火性無機物質には製品の硬度を
向上させる作用がある。これらの耐火性無機物質につい
ても、その1種のみを単独で使用できるほか、2種以上
を組合せて使用することもできる。
さらに、結合剤として使用されるアルミナゾルは、例え
ば水中の陰イオンを安定剤としてベーマイト系アルミナ
水和物を大きざ5〜200mμのコロイド状にして水に
分散させる等の方法によって製造され、コロイド粒子の
形状の点から羽毛状、棒状、粒状等のものがある。この
アルミナゾルは、製品の湿″@雰囲気下あるいは高温下
における電気絶縁性を維持しつつ、高温時におけるバイ
ンダーとしての性能を発揮する。
さらに、本発明において、上記アルミナゾルと共に結合
剤として使用されるアニオン系凝集・結合剤は、凝集液
を調製した際に固形分の強固な凝集状態を作り出し、ひ
いては製品を強固でかつ外殻部をも含めて均質なものに
する作用を有するものであり、具体的にはアニオニック
スターチや、ポリアクリルアミド等の高分子系凝集剤等
を挙げることができるが、凝集効果とバインダー効果を
バランス良く備え、成形品乾燥後の強度を高めるという
観点から好ましくはアニオニックスターチである。
本発明において、耐熱性電気絶縁物を製造するに際して
は、先ず、無機質繊維10000重量対し、耐火性無機
物質を0〜40重量部、好ましくは10〜30重量部、
アルミナゾルを固形分濃度10重量%液に換算して5〜
30重」部、好ましくは10〜20重量部、及び、アニ
オン系凝集・結合剤を3〜25重但部、好ましくは8〜
15重量部の割合で配合し、これを水に固形分濃度0゜
1〜4重層%、好ましくは0.5〜2重量%の濃度で分
散あるいは溶解せしめて脱水成形用のスラリー液を調製
する。この際に、アニオン系凝集・結合剤の使用量が少
なすぎるとバインダー性能が低下し、多すぎると真空成
形時の所要時間が長くなって生産性が低下し、また、コ
ストアップの原因になる。
次に、上記スラリー液を所定の形状に脱水成形して脱水
成形物を調製する。この際の脱水成形の手段については
、従来公知の種々の手段を採用することができ、特に限
定されるものではないが、例えば真空成形、プレス成形
、流し込み成形、振動成形あるいはこらの組合せによる
方法等があり、好ましくは真空成形法である。
このようにして成形された脱水成形物については、次に
乾燥処理を行う。乾燥温度はスターチの炭化や成形物の
亀裂発生を防止するため概ね180℃以下とし、好まし
くは150±10℃に保持した乾燥炉内で乾燥するのが
よい。
そして、本発明方法では、次にこの脱水成形物を500
〜1,100℃、好ましくは600〜900℃の温度で
焼成する。このような温度範囲での焼成処理をすること
により、高湿度下における電気絶縁性が著しく向上し、
この焼成温度が500°Cより低くても、また、1,1
00℃より高くても、所望の高湿度下における電気絶縁
性を得ることができない。そして、この焼成処理は、従
来公知の手段、例えば電気炉、ガス燃焼炉、油類燃焼炉
等により行うことができる。
本発明方法によって製造される耐熱性電気絶縁物は、そ
れが優れた耐熱性と高湿度下における優れた電気絶縁性
とを兼ね備えているものであるから、特に水に濡れたり
、高湿度下に晒される虞のある調理器具等で使用する電
気製品等の耐熱絶縁材料に適している。
[実施例] 以下、実施例及び比較例に基いて、本発明方法を具体的
に説明する。
実施例1 シリカ・アルミナファイバー(新日鐵化学■製商品名:
SCバルク1260) 100重量部と、蛙目粘土10
重量部と、アルミナ粉10重量部とを水8゜330重量
部中に懸濁させ、この懸濁液中に固形分濃度10重量%
のアルミナゾル(8産化学(in商品名ニアルミナシル
ー100) 19.4重量部とアニオニックスターチ(
日数化学(11m商品名:ブリパイン)12重量部とを
添加し均一に混合してスラリー液を調製し、次いでこの
スラリー液を小型抄造試験機を使用して真空成形法によ
り脱水成形し、150±20℃の条件で乾燥し、160
履×21 C)sX 20rrmの大きざの脱水成形物
を調製した。
このようにして得られた各脱水成形物について、常温で
の密度と、曲げ強度及び電気炉を使用し600℃で2時
間あるいは1,200℃で2時間それぞれ焼成処理した
後の曲げ強度とを測定した。
結果を第1表に示す。
また、上記各脱水成形物について、電気炉を使用し第2
表に示す加熱温度で1時間焼成処理して各試験片を調製
した。得られた各試験片を恒温恒湿器中に静置し、温度
40℃及び相対湿度95%の雰囲気下に10日間暴露し
、試験片の表裏両面に鉄製の電極板を当て、電池式絶縁
抵抗計により電気絶縁抵抗値を測定した。結果を第2表
に示す。
比較例1 上記実施例1と同じ、シリカ・アルミナファイバー10
0@量部と、蛙目粘土10重量部と、アルミナ粉10重
量部とを使用して懸濁液を調製し、この懸濁液中に固形
分濃度20重量%のコロイダルシリカ(日産化学■製商
品名ニスノーテックスX5)20.811部とカチオニ
ックスターチ(日澱化学■製商品名:ペトロサイズJ)
12重量部とを添加し均一に混合してスラリー液を調製
し、上記実施例1と同様にして脱水成形物及びこれを使
用して調製した試験片の各物性を測定した。
結果を第1表又は第2表にそれぞれに示す。
第1表 第2表 実施例2 上記実施例1と同様に、シリカ・アルミデフ1イバー1
00重量部と、蛙目粘土10重量部と、アルミナ粉10
重量部とを水16,670重量部中に懸濁させ、この懸
濁液中に実施例1で使用したと同じアルミナゾル15重
量部とアユオニツクスターチ8重量部とを添加し、均一
に混合してスラリー液を調製し、次いで上記実施例1と
同様にして脱水成形物を調製した。
このようにして得られた各脱水成形物について、常温で
又は電気炉を使用し第3表に示す加熱温度で1時間焼成
処理して各試験片を調製した。
得られた各試験片を恒温恒湿器中に静置し、温度40℃
及び相対湿度95%の雰囲気下に1日、7日、14日、
21日又は28日の間暴露し、試験片の表裏両面に鉄製
の電極板を当て、電池式絶縁抵抗計により電気絶縁抵抗
値を測定した。結果を第3表に示す。
比較例2 上記実施例2と同様に、シリカ・アルミナファイバー1
00重量部と、蛙目粘土13.5重量部と、カオリン5
.6重量部とを水16,670重量部中に懸濁させ、こ
の懸濁液中に比較例1で使用したと同じコロイダルシリ
カ14重量部とカナオニツクスターチ5.4重量部とを
添加し均一に混合してスラリー液を調製し、次いで脱水
成形物を調製した。
このようにして得られた各脱水成形物について、上記実
施例2と同様に各試験片を調製し、得られた各試験片に
ついてその電気絶縁抵抗値を測定した。結果を第3表に
示す。
第 表 湿度下に晒される虞のある調理器具等で使用する電気製
品等の耐熱絶縁材料に適している。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)無機質繊維あるいはこの無機質繊維と耐火性無機
    物質との混合物と、アルミナゾルと、アニオン系凝集・
    結合剤とを水に分散あるいは溶解させて分散質が強い凝
    集状態になつているスラリー液を調製し、このスラリー
    液を所定の形状に脱水成形して脱水成形物を調製し、次
    いでこの脱水成形物を500〜1,100℃の温度で焼
    成することを特徴とする耐熱性電気絶縁物の製造法。
  2. (2)無機質繊維がその組成成分としてアルミナを含有
    する請求項1記載の耐熱性電気絶縁物の製造法。
  3. (3)無機質繊維がアルミナ系又はシリカアルミナ系の
    セラミックファイバーである請求項1記載の耐熱性電気
    絶縁物の製造法。
  4. (4)アニオン系凝集・結合剤がアニオニックスターチ
    である請求項1〜3のいずれかに記載の耐熱性電気絶縁
    物の製造法。
JP2860489A 1989-02-09 1989-02-09 耐熱性電気絶縁物の製造法 Pending JPH02210711A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02226614A (ja) * 1989-02-26 1990-09-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高温電気絶縁材料およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02226614A (ja) * 1989-02-26 1990-09-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高温電気絶縁材料およびその製造方法

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