JPH02210367A - 現像剤及びその製造方法 - Google Patents

現像剤及びその製造方法

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JPH02210367A
JPH02210367A JP1028572A JP2857289A JPH02210367A JP H02210367 A JPH02210367 A JP H02210367A JP 1028572 A JP1028572 A JP 1028572A JP 2857289 A JP2857289 A JP 2857289A JP H02210367 A JPH02210367 A JP H02210367A
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JP
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particles
carrier
resin
fine powder
toner
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JP1028572A
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Toru Matsumoto
徹 松本
Yusuke Karami
唐見 雄介
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、主に電子写真法に用いられる現像剤に係り、
特に改良された、キャリアを含有する現像剤及びその製
造方法に関する。
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
鉄粉、ガラス粉等に樹脂を被覆したキャリアは、特開昭
47−17434、特開昭47−13954、特公昭5
6−13946に開示されているように、トナー粉体を
キャリア表面に付着させることにより、その耐久性を損
なわせてしまうスペント化を防止し、又トナー粉体に付
与する帯電性を向上させるなどをその主な目的としてい
た。 しかしながら、フェライト等の磁性体を含有する磁性キ
ャリアとトナーを第6図に示すような内部構成を有する
現像器によって潜像を現像すると、すなわち磁気発生手
段76を有し、かつその外周を非磁性の現像剤担持体7
7でおおい、磁気発生手段76及び/又は現像剤担持体
を回転させることにより潜像担持体71面上の潜像を現
像領域79で現像すると、潜像担持体71面上にキャリ
アが付着し、該付着したキャリアがクリーニング部(特
にブレードクリーニング)等で潜像担持体面を傷付け、
傷付は部より黒スジ、黒ポチ、白抜は等の画像欠陥が生
じるという問題があった。そして、このキャリア付着は
、特に第6図に示すように、現像剤担持体77と潜像担
持体71の間に交番電界印加手段81をかけたときに生
じやすい。 この原因としては、電界を印加するとトナーと共にキャ
リアにも現像方向に電界がかかり、これと磁気発生手段
76及び/又は現像剤担持体77の回転による遠心力が
磁気発生手段76による磁性キャリアに対する現像剤担
持体77方向への磁気力に打ち勝って、磁性キャリアが
潜像担持体71面上に付着するものと考えられる。そし
てこれはキャリアの体積平均粒径が10〜80μmの小
粒径であるときに生じやすい。 なお、樹脂被覆キャリアの樹脂中に顔料等の微粉体を混
入し、上記問題の改良を試みたものとして、次のような
提案がされている。 特開昭53−100242は、キャリア被覆樹脂中に、
ニグロシンな含有させることにより、トナーに対する負
帯電性を向上させ、樹脂皮膜の剥離と静電的凝集を防止
しようとするものである。 特開昭56−75659は、キャリア被覆樹脂中に、多
孔性カーボンブラックを含有させることにより、樹脂被
覆キャリアの電気導電性を上げ、キャリアの耐久性を高
めようとするものである。 特開昭60−57362は、キャリア被覆樹脂中に、カ
ップリング剤処理した導電性磁性体微粉末を含有させる
ことにより、エツジ現象を防止しようとするものである
。 又、特開昭60−73631は、シリコーン樹脂被覆キ
ャリアの樹脂中に、無機充填料子とシランカップリング
剤を含有させ、樹脂被覆強度の向上をはかったものであ
る。 しかしながら、樹脂中に顔料等の微粉体を分散させるこ
とは、樹脂と微粉体との相溶性、分散性との関係で制限
があり、すべての樹脂とすべての微粉体とが良好に分散
するわけではない、従って、微粉体と該粉体との相溶性
、分散性の悪い樹脂とを組み合わせた場合は、分散不良
になり易く、このためトナーに付与される帯電性が不均
一化し、カブリ等の画像不良、又、スペント化などが生
じやすくなる。 これは、樹脂被覆量が少ないとき、具体的にはキャリア
に対する樹脂量が0.1〜5重量%のとき生じやすく、
はなはだしい場合は樹脂のみで被覆されたキャリア粉と
微粉体が分散された樹脂で被覆されたキャリア粉とが混
在する場合さえ生じる。 本発明の目的は、上述の欠点を解消した現像剤及びその
製造方法を提供するものである。 すなわち、本発明の目的は、良好な画像が得られない原
因と考える、キャリアの低湿下におけるチャージアップ
、トナー飛散による機内汚染、又はキャリアが感光体上
に付着することにより発生するキズ等のうち、感光体上
にキャリアが付着することにより発生する黒スジ、黒ポ
チ、白抜き等の問題を解決する新規な樹脂被覆磁性キャ
リアを含有する現像剤及びその製造方法を提供するもの
である。
【課題を解決するための手段〕
本発明は、樹脂で被覆された磁性キャリア表面に、顔料
;樹脂粉等の微粉体粒子を保持させた状態に着けて成る
キャリア粒子と、トナー粒子を少なくとも含有する現像
剤であって、その摩擦帯電系列が 微粉体粒子〉トナー粒子〉キャリア粒子又は、 キャリア粒子〉トナー粒子〉微粉体粒子である現像剤で
あり、その製造方法として、樹脂で被覆された磁性キャ
リアと該キャリアに対して0.2以下の粒径比を有する
顔料、樹脂粉等の微粉体粒子を、雰囲気温度lO〜10
0℃の条件下で、回転片と固定片のもしくは2種の回転
片の最短間隙が0.5〜7mmとなっている衝撃部を通
過させ、該キャリア表面に該微粉体を保持させた状態に
着けたキャリア粒子を得、該キャリア粒子と、少なくと
もトナー粒子を混合し、それらの摩擦帯電系列を 微粉体粒子〉トナー粒子〉キャリア粒子又は、 微粉体粒子くトナー粒子くキャリア粒子とすることを特
徴とする現像剤の製造方法である。 本発明の構成による現像剤はキャリア付着による感光体
上の傷及び画像欠陥が発生せず、黒スジ、黒ポチ、白抜
は等のない鮮明な画像を得ることが可能となる。 上記摩擦帯電系列において、トナー粒子の摩擦帯電系列
が、微粉体粒子と該粒子を保持させた状態に着けたキャ
リア粒子との中間に位置しているが、これは後述する方
法で測定された微粉体粒子のキャリア粒子に対する摩擦
帯電量T (Particle)とトナー粒子のキャリ
ア粒子に対する摩擦帯電量T (Taner)の極性が
同一でかつ、T (Particle) l > l 
T (Toner)であることをいう、又、本発明の効
果は、樹脂被覆キャリア表面上に微粉体粒子を保持して
成るキャリア粒子において、該キャリア粒子とは逆極性
の該微粉体粒子は摩擦帯電量の絶対値がトナー粒子のも
のより大きいためキャリア同士の静電的付着を促し、そ
の結果キャリアが潜像担持体に付着するの゛を防止する
ためと考えられる。 尚、特開昭61−9661には、磁性粉分散型キャリア
に流動性向上剤を添加したマイクロキャリアが従業され
ているが、これは現像剤としての流動性を向上させるた
めに、キャリアに流動性向上剤を添加、攪拌するもので
あり、本願のように微粒子を持着させるものとは異なり
、本発明の構成はまったく新規なものである。 本発明において微粉体粒子〔以降粒子Aと略称)を樹脂
被覆キャリアの表面に保持させた状態に着けるとは、該
キャリア表面に比較的均一に分散し付着した粒子Aに衝
撃エネルギー(機械的及び熱的エネルギー)を与え、該
衝撃エネルギーにより融解又は軟化した該キャリア表面
の樹脂上粒子Aの一部を機械的に結合させ、この状態で
冷却固定化させることである。ここで粒子Aの形状はそ
のままキャリア上に保持されている必要はなく、又完全
に埋没している必要もない。 又キャリアの形状は球でもその地下定形であってもよい
が、粒子Aは好ましくは均一にキャリア表面に付着して
いるものであり、該粒子Aの粒径は該キャリアの粒径1
に対し0.2以下が好ましい。尚、上記の構造は電子顕
微鏡により見ることができる。 以下本発明を構成する各粒子について説明する。 本発明の現像剤において用いることのできる樹脂被覆キ
ャリアの芯材としては、鉄粉、酸化処理鉄粉、フェライ
ト、ニッケル等の磁性体が使用できる。芯物質の粒径は
20〜500μm、好ましくは30〜300μm程度が
適当である。 被覆する樹脂としては、シリコン樹脂、フッ素系樹脂、
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル
系樹脂、ポリ酢酸ビニル、セルロース誘導体、マレイン
酸樹脂、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリ臭化ビニル、ポリ臭化ビニリデン、ポリカ
ーボネート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、フェノール樹脂、PVA、フマル酸エステル樹脂
、ポリアクリロニトリル、ポリビニルエーテル、クロロ
ブレンゴム、アセタール樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹
脂、ブタジェンゴム、スチレン−ブタジェン共重合体等
が使用できる。キャリア芯材に対する樹脂被覆厚は、概
ね0.1〜3μm程度が好ましく、キャリア中の樹脂量
は0.1〜20重量%程度使用され、特に本願の効果は
0.1〜5重量%程度の薄い被覆のとき発揮される。 又、使用される微粉体粒子(粒子A)としては、親水性
シリカ、疎水性シリカ、酸化セリウム、アルミナ、ジル
コニア、炭化けい素、炭化はう素、クレイ、タルク、酸
化マグネシウムなどの金属酸化物の他、ニグロシン、4
級アンモニウム塩、トリフェニルメタン系染料などの荷
電制御剤、又、樹脂粒子として、PVDF (ポリフッ
化ビニリデン)、ポリ4フツ化エチレンなどのフッ素系
樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル
系樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂
などの公知樹脂及び、これらの樹脂中に、染顔料、金属
酸化物、荷電制御剤を含有又は分散させたものを用いる
ことができる。 該粒子Aの含有量は、磁性キャリアを被覆する樹脂10
0重量部に対して0.5〜50重量部、特には0.8〜
30重量部が好適である。50重量部を越えると、キャ
リアのトナーに対する帯電付与性に悪影響を与え好まし
くない、又、該微粒子の粒径は、樹脂被覆キャリアの粒
径を1としたとき0.2以下であ寥ることか微粉体の均
一な被覆を得るために好ましい、さらに、樹脂被覆キャ
リアの粒度分布もシャープであることが微粉体の均一な
被覆を得るために好ましく、樹脂被覆キャリアの粒径を
8μmとしたとき、R±10μmに粒度分布で40%以
上、より好ましくは50%以上樹脂被覆キャリア粒子が
含まれていることが好ましい。 なお、ここでいう粒径及び粒度分布は、光学的読み取り
で測定するルーゼックス(商品名)、又は液体媒体中に
粉体な分散させ、アパーチャーのオリフィスを通過した
ときの電気的信号から粒径を求めるコールタ−カウンタ
ー(コールタ−社製)、エルゾーンパーチクルカウンタ
ー(米国パーチクルデーター社製)などを用いて測定さ
れた、体積平均粒径、体積粒度分布である。 なお、樹脂被覆キャリアはその形状が球状であることが
粒子Aの均一な被覆のために好ましい。 本発明においては、トナー粒子(以下トナー粒子Cと称
す)の摩擦帯電系列が、粒子Aと該粒子Aを持着させた
キャリア粒子(以下キャリア粒子Bと略称)との中間に
位置することによって達成されるが、それぞれの粒子の
摩擦帯電性は本発明に合致するように、後に述べる摩擦
帯電量測定法による摩擦帯電量の粒子を選択することに
より設定でき、この結果、本発明における帯電系列な達
成することが可能となり、これにより本発明の目的であ
るキャリア粒子の感光体上への付着を防止し、この結果
黒キズ、黒ポチ、白抜き等の発生を防ぐことができる。 上記の系列以外では達成することができない。 尚、該帯電系列は次に述べる方法によって第5図に示す
装置を使用して決定する。 すなわち、第5図に示す装置において、キャリア粒子B
は通過せず、トナー粒子C1粒子Aは通過する程度のメ
ツシュサイズ(通常400メツシユ)の金網スクリーン
63のある金属製の測定容器62に、摩擦帯電量を測定
しようとするトナー粒子Cとキャリア粒子B、又は粒子
Aとキャリア粒子Bを重量比1:9(キャリア粒子Bが
9)でよく混合した混合物を約4gを入れ、金属性のフ
タロ4をする。このときの測定容器62全体の重量をW
 1(g)とする0次に吸引機61(測定容器62と接
する部分は少なくとも絶縁体)において吸引口67から
吸引し、風量調整弁66を調整して、真空計65の圧力
を?00mmHgにする。この状態で充分(約1分間又
は電位計69の電位変化がほとんどなくなるまで)吸引
を行ない、トナー粒子C又は粒子Aを除去する。除去し
たときの電位計69の電位なV(ボルト)とする、ここ
で68はコンデンサーであり、容量をC(μF)とする
、また、吸引後の測定容器全体の重量をwi(g)とす
る。 以上の操作により、トナー粒子C又は粒子Aの摩擦帯電
量T(μC/g)は下式の如く計算される。 xv T(μC/g)=w、 −wi 但し、測定条件は23℃、60%RHとする。 本発明においては、トナー粒子Cの摩擦帯電系列が、粒
子Aと該粒子を打ち込み保持させたキャリア粒子Bとの
中間に位置しているが、これは粒子Aのキャリア粒子B
に対する摩擦帯電量T(Particle)とトナー粒
子Cのキャリア粒子Bに対する摩擦帯電量T (Ton
er)の極性が同一でかつ、l T (Particl
e) l > l T (Toner)  1であるこ
とをいう、これにより、キャリア粒子Bは基準、すなわ
ちOとなっているため摩擦帯電系列は 粒子A〉トナー
粒子C〉キャリア粒子B又は 粒子Aくトナー粒子Cく
キャリア粒子Bとなる。 尚、本発明に係るキャリア粒子Bと混合されるトナー粒
子Cは公知のものを用いることができ、好ましくはスチ
レン系樹脂、ポリエステル系、エポキシ系樹脂に、着色
剤、荷電制御剤等の内添剤を分散させたもの、カプセル
トナー、懸濁重合粒子をトナー粒子とする重合トナーな
どを使用することができる。 又、キャリア粒子Bとトナー粒子Cとが混合された現像
剤に、他の外添剤、好ましくはシリカ、アルミナ、Ti
O□なとの流動化剤、研摩剤を添加することができる。 本発明の現像剤に係るキャリア粒子Bは、前記したよう
に樹脂被覆キャリアに粒子Cが持着されている構造を形
成できる製造方法であればどのように製造してもよいが
、次に好ましい製造方法を以下に記す。 この持着の方法は顔料等の粒子Aを分散し均一に樹脂被
覆キャリアに付着せしめる前処理と、付着せしめた粒子
Aを衝撃力により、固定化する工程の2つからなる。 前処理は粒子Aを分散しつつ、樹脂被覆キャリアと摩擦
せしめて静電力(及びファンデルワールス力)により該
樹脂被覆キャリアに付着せしめ、−数的には高速の攪拌
羽根付きの混合機が用いられるが混合機能と分散機能を
有するものであれば良い。 第1図は高速攪拌羽根付の混合機の一例であるが、前処
理としては、粒子A、樹脂被覆キャリアとも分散をよく
してかつ、それぞれの粒子の粉砕が実質上行われないこ
とが必要である。 このため、この材料の物性により決められるがトナー用
材料としては処理温度は0〜50℃、羽根の周辺の回転
速度としては5〜50m/sea 、処理時間としては
1分〜60分が好ましい、又このような処理を行う際、
攪拌により温度の上昇があるのでジャケットの冷却や、
冷却エアーの投入により槽内の冷却を行うことが好まし
い。 この前処理装置としては高速の攪拌羽根付の混合機でな
くとも分散機能と混合機能を有し、滞留時間が十分に長
く得られるものであればよく、粉砕機、振動ミルを上記
条件を満たすように衝撃力を落として使用することもよ
い0以上の他、樹脂被覆キャリアを有する液中に粒子A
を分散し、濾過、乾燥を行ったのち固定化してもよい。 かかる前処理において、粒子Aを均一に樹脂被覆キャリ
アに付着せしめるに際し粒子Aの流動性、分散性が重要
である。すなわち粒子Aが強い凝集を呈する場合は前処
理の工程で個々の粒子にすることができず均一な付着が
困難となる傾向がある。又、同様に流動性が極度に劣る
場合も同様に個々の粒子にすることが難しく同様に均一
な付着が困難となる。シリカ以外のかかる流動性、分散
性の劣る粒子Aの場合、あらかじめ該粒子Aにはシリカ
微粉末を添加混合し流動性、分散性を良くして樹脂被覆
キャリアに均一に付着させる方法を用いることは好まし
い、シリカ微粉末の添加量は粒子への重量に対して0.
01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%用いら
れる0、かかるシリカ微粉末としては正電荷性又は負帯
電性のシランカップリング剤、疎水性処理剤、シリコン
オイル等で処理された疎水性シリカ微粉末が好ましい。 該シリカ微粉末は、窒素ガス吸着法により測定した比表
面積が40〜400m”7gである事が好ましい。又、
メタノール滴定法試験によって測定された疎水化度が3
0〜80%の処理されたシリカ微粉末が特に好ましい。 処理されたシリカ微粉体に疎水化度を評価するために本
明細書において規定される“メタノール滴定試験”は次
のように行う、供試シリカ微粉体0、2gを容量250
nlの三角フラスコ中の水50nlに添加する。メタノ
ールをビューレットからシリカの全量が湿潤されるまで
滴定する。この際、フラスコ内の溶液はマグネチックス
ターラーで常時攪拌する。その終点はシリカ微粉体の全
量が液体中に懸濁されることによって観察され、疎水化
度は終点に達した際のメタノールおよび水の液状混合物
中のメタノールの百分率として表わされる。 次に固定化する方法であるが、樹脂被覆キャリアの破砕
片や顔料等の粒子Aが遊離したり、−旦付着された粒子
Aの再遊離は好ましくなく、より確実に固定化されるこ
とが好ましい。 このためには、樹脂被覆キャリアが粉砕されない範囲の
衝撃力と融着凝集の発生しない範囲の温度コントロール
を行うことが好ましい0本方法を実施するための固定化
装置の一例としてリサイクル機能を有し多数の回転ビン
を有するビンミル(第4−1図参照)や、回転するブレ
ードやハンマー(回転片)とライナ(固定片)との間で
衝撃を与え、かつリサイクル機構を有する粉砕機(第2
−1図及び第3−1図参照)が有効である。 該装置における回転片の先端の周速は30〜130rn
/seaが好ましい、温度は樹脂被覆キャリアと粒子A
(7)物性により異なるが10〜100℃、好ましくは
30〜90℃がよく、又衝撃部の滞留時間は0.02s
ec〜12secが好ましい、ビンミルの場合は粉体の
濃度を濃くする必要がある。第2−1図又は第3−1図
のタイプの装置では遠心力により処理される粉体がライ
ナー近傍に集められるので粉体の濃度のラチチュードは
ひろい、ビンミル間もしくはブレードまたはハンマーと
ライナーとの間の最短間隙は0.5〜7mm程度が好ま
しく、更に好ましくは1mn〜5mmに調整した場合に
よい結果が得られる。 より詳細に第2−1図を参照しながら説明すると樹脂被
覆キャリア及び粒子Aは導入口24から投入され入口室
20を通り、回転する分散羽根14にそって回転するブ
レード15とライナー18の間の衝撃部19(第2−2
図の部分拡大図に図示)を通り、出口室21を通り、リ
ターン路22及びブロワ−25を通り再び同回路を循環
する。固定化処理が終了後、製品取り出し口23から取
り出される。 ここにおいて、樹脂被覆キャリア及び粒子Aからなる粉
体は衝撃部19でブレード15とライナー18の間で衝
撃を受は機械的エネルギー及び機械的エネルギーの一部
が熱に変換した熱的エネルギーにより、樹脂被覆キャリ
ア及び粒子Aの一部が融解又は軟化して、固定化処理が
なされるものである。ここにおいて必要により、ジャケ
ット26に冷却水な流して、雰囲気温度を調整するのは
好ましい、第2−2図において、ブレード15とライナ
ー18との間隙aが最短間隙であり、ブレード15の幅
すに対応する空間が衝撃部である。 第3−3図は、固定化装置のライナー29と回転するロ
ータ31の位置関係を示すものであり、ライナー29と
ロータ31の最短間隙とは、ライナー29との内周への
突出部の先端を結んで得られる円周51とロータ3!の
突出部の軌跡52の2種の円の半径の差をいう、ロータ
31のかわりにブレードやハンマーを用いた場合も同様
である。 第4−2図は、ビンミルクイブの固定化装置におけるビ
ンを装置前から見た場合の略図であり、固定ビン39及
び回転ビン54の間隙55が最短間隙である。尚、57
は最大間隙を示し、56は回転ビン54の軌跡を示す。 〔実施例〕 実施例1 粒径50μmの球形フェライト粒子に含フツ素アクリル
系樹脂とスチレン系−樹脂を被覆し、粒径51μm (
樹脂含有量3重量%)の球状樹脂被覆キャリアを得た。 粒度分布は、体積粒度分布で、51±IOμmに52%
の樹脂被覆キャリアが含まれていた。 この樹脂被覆キャリア100重量部に、粒径0.5μm
のジメチルアミノメチルメタクリレート樹脂粒子A(電
気抵抗5 X 10”Ωam) 3重量部とシリカ粒子
0.5重量部を加え、第1図に示したような混合機を用
いて、30m/sec 、 6分間処理し、粒子Aと樹
脂被覆キャリアを均一に混合した。 次に、第2−1図に示したような装置を用いて、最短間
隙1 mm、 60m/sec 、雰囲気温度70℃、
9分間処理した。電子顕微鏡で観察したところ、樹脂被
覆キャリアに粒子Aが打ち込まれ、強固に保持されてい
るのが観察された。 こうして得られたキャリア粒子8 100重量部に、ニ
グロシンとカーボンブラックを内添したスチレン系樹脂
トナー粒子03重量部とシリカ0.5重量部を均一に混
合し、現像剤を得た。 該現像剤をNP−5040(キャノン製)改造機に、第
6図の部分拡大図に示したような現像器を装着して、交
番電界印加手段81と直流電界印加手段80を用いて電
界条件下、A4サイズで2万枚の耐久試験を行なった。 なお、潜像担持体である感光ドラムはopc (有機光
導電体)、クリーニング手段はブレードクリーニングを
用いた。2万枚の耐久試験後、感光体を取り出し観察し
たところ、キャリア付着によると見られる感光体上の傷
及び画像欠陥は見られなかった。 又、第5図に示す測定装置により、摩擦帯電量を測定し
たところ、ジメチルアミノメチルメタクリレート樹脂粒
子Aのキャリア粒子Bに対する摩擦帯電量T (Par
ticle)は+45μC/gで、トナー粒子Cのキャ
リア粒子Bに対する摩擦帯電量T(Toner)は+2
2μC/gであった。すなわち粒子A〉・粒子C〉粒子
Bであった。 実施例2 粒径45μmの球形フェライト粒子にシリコン樹脂とフ
ェノール樹脂を被覆し、粒径46μm (樹脂含有量3
重量%)の球状樹脂被覆キャリアを得た。粒度分布は、
体積粒度分布で、4B±10μmに56%の樹脂被覆キ
ャリアが含まれていた。 このキャリア100重量部に、粒径0.5μmのα−ク
ロルエチルトリクロルシランで処理した疎水性シリカ粒
子A(電気抵抗8X10”)3重量部を加え、第1図に
示したような混合機を用いて、20m/sec 、 8
分間処理した。 次に、第2−1図に示したような装置を用いて、最短間
隙1m175m/sec 、8分間処理した0機内温度
(雰囲気温度)は70℃であった。 電子顕微鏡で観察したところ、粒子Aが被覆キャリアに
打ち込まれ、強固に保持されているのが観察された。 こうして得られたキャリア粒子8 100重量部に、荷
電制御剤とカーボンブラックを内添したスチレン系トナ
ー粒子03重量部とシリカ0.4重量部を均一に混合し
、現像剤を得た。 該現像剤をOPC感光体とブレードクリーニングを装着
したNP−7550(キャノン製)改造機を用い、第6
図の部分拡大図に示すような現像器で、実施例1と同様
にして耐久試験を行なったところ、感光体面上の傷及び
画像欠陥は見られなかった。 又、第5図に示す測定装置により、摩擦帯電量を測定し
たところ、疎水性シリカ粒子Aのキャリア粒子Bに対す
る摩擦帯電量T (Particle)は+20μC/
gで、トナー粒子Cのキャリア粒子Bに対する摩擦帯電
量T (Toner)は、+ +2u C/gであった
。すなわち粒子A〉粒子C>粒子Bであった。 【発明の効果】 以上説明したように、摩擦帯電系列が粒子A〉トナー粒
子C〉キャリア粒子B 又は 粒子Aくトナー粒子Cく
キャリア粒子Bとなるように樹脂で被覆されたキャリア
の表面に微粒子Aを持着させキャリア粒子Bとして後、
トナー粒子Cと混合し現像剤とすることによって°、現
像器中でキャリア付着による感光体上の傷及び画像欠陥
が発生せず、黒スジ、黒ポチ、白抜は等のない鮮明な画
像を得ることが可能となる。 又、該現像剤のキャリア粒子Bは回転片等の衝撃力を用
いて所定の条件下で容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は樹脂被覆キャリアと粒子Aとを、混合するため
の攪拌装置の一例を概略的に示した図であり、第2−1
図は樹脂被覆キャリア表面に粒子Aを固定化するための
装置の一例を概略的に示した図であり、第2−2図は第
2−1図の装置の部分拡大図であり°、第3−1図は樹
脂被覆キャリアに粒子Aを固定化するための装置の別の
一例を概略的に示した図であり、第3−2図及び第3−
3図は第3−1図の装置の部分図であり、第4−1図は
樹脂被覆キャリアに粒子Aを固定化するためのビンミル
系の装置の一例を概略的に示した図であり、第4−2図
は第4−1図の装置の部分図を示し、第5図は摩擦帯電
量を測定するための装置の一例を概略的に示した図、第
6図は現像器の現像領域を示す部分拡大図である。 1・・・ジャケット     2・・・攪拌翼3・・・
モータ        4・・・フタ5・・・ベース 
      6・・・制御板7・・・シリンダ    
  8・・・フタのロック9・・・シリンダ 0・・・方向コントロールユニット ト・・排出口       12・・・回転軸3・・・
ロータ       14・・・分散羽根5・・・回転
片(ブレード)  16・・・仕切円板7・・・ケーシ
ング     1B・・・ライナー19・・・衝撃部 
      20・・・入口室21・・・出口室   
    22・・・リターン路23・・・製品取出弁 
    24・・・原料投入弁25・・・ブロワ−26
・・・ジャケット27・・・回転軸       28
・・・ケーシング29・・・ライナー      30
・・・送風羽根3ト・・ロータ(ブレード付)32・・
・出口33・・・原料投入口     34・・・リタ
ーン路35・・・製品取出し口    36・・・入口
37・・・ジャケット     38・・・ケーシング
39・・・固定ビン      40・・・入口41・
・・原料投入口 43・・・リターン路 45・・・出口 47・・・回転軸 51・・・円周 54・・・回転ビン 57・・・最大間隙 62・・・測定容器 61・・・吸収機 66・・・風量調整弁 69・・・電位計 71・・・潜像担持体 77・・・現像剤担持体 81・・・交番電界印加手段 80・・・直流電界印加手段 42・・・循環ブロワ− 44・・・製品抜取口 46・・・ロータ 48・・・ジャケット 56、52・・・軌跡 55・・・最短間隙 63・・・金網スクリーン 64・・・金属性フタ 67・・・吸引口 65・・・真空計 6B・・・コンデンサー 76・・・磁気発生手段 79・・・現像領域 72・・・現像剤

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、樹脂で被覆された磁性キャリア表面に微粉体粒子を
    保持させた状態に着けて成るキャリア粒子と、トナー粒
    子を少なくとも含有する現像剤であって、その摩擦帯電
    系列が 微粉体粒子>トナー粒子>キャリア粒子 又は、 キャリア粒子>トナー粒子>微粉体粒子 であることを特徴とする現像剤。 2、樹脂で被覆された磁性キャリアと該キャリアに対し
    て0.2以下の粒径比を有する微粉体粒子を、雰囲気温
    度10〜100℃の条件下で、回転片と固定片のもしく
    は2種の回転片の最短間隙が0.5〜7mmとなってい
    る衝撃部を通過させ、キャリア表面に該微粉体粒子を保
    持させた状態に着けたキャリア粒子を得、該キャリア粒
    子と、少なくともトナー粒子を混合し、それらの摩擦帯
    電系列を 微粉体粒子>トナー粒子>キャリア粒子 又は、 キャリア粒子>トナー粒子>微粉体粒子 とすることを特徴とする現像剤の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10186731A (ja) * 1996-12-25 1998-07-14 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像剤及び画像形成方法
JP2007316301A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Canon Inc 補給用現像剤、現像方法及び補給用現像剤の製造方法
JP2008268807A (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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