JPH0221021A - リンク部材 - Google Patents

リンク部材

Info

Publication number
JPH0221021A
JPH0221021A JP16975288A JP16975288A JPH0221021A JP H0221021 A JPH0221021 A JP H0221021A JP 16975288 A JP16975288 A JP 16975288A JP 16975288 A JP16975288 A JP 16975288A JP H0221021 A JPH0221021 A JP H0221021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link member
fiber
resin
degrees
resin sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16975288A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinari Sannomiya
三宮 伊成
Masayasu Shinobu
信夫 正廉
Yoichi Shiina
椎名 陽一
Hajime Naito
一 内藤
Makoto Kanehira
誠 金平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co, Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Tsubakimoto Chain Co
Priority to JP16975288A priority Critical patent/JPH0221021A/ja
Publication of JPH0221021A publication Critical patent/JPH0221021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/06Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2009/00Layered products

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、リンク部材に関するものであり、さらに詳
しく云えば、この発明は、長尺の炭素繊維とエポキシ系
樹脂と、金属薄板とで構成された複合材料から成るリン
ク部材に関するものである。
(従来の技術) 近時、複合材料が注目されるに至った。複合材料とは、
異なった材料からなる薄板を多数積層して一体とされた
ものである。その1つの例は、長尺の繊維を多数重いに
平行に並べ、これを樹脂で結合して繊維補強樹脂シート
とし、このシートを金属薄板と交互に多数重ね合わせ、
積層して一体としたものである。こうして作られた複合
材料は、重量の割合に強度が大きく、シかも耐疲労特性
がすぐれている。そこで、このような複合材料は、新し
い素材として色々な方面への用途が開けようとしている
繊維のうちでも、炭素繊維は、引張強度がとくに大きい
。そこで、炭素繊維を合成樹脂で固めて、これを構造材
にすることが試みられた。他方、合成樹脂の中では、エ
ポキシ系樹脂がとくに強度が大きく、寸法安定性が良好
なものである。従って、炭素繊維とエポキシ系樹脂を用
いて繊維補強樹脂シートを作り、これを金属薄板の間に
介在させて一体とした複合材料は、構造材として俄かに
注目されるに至った。とくに金属薄板の材料にアルミニ
ウムを用いた複合材料は、重量の割合に強度が大きいの
で、航空機の構造材に好適なものとして世間の耳目を集
めるに至った。
この発明者は、このような複合材料をリンク部材として
使用することを思い付いた。リンク部材と  は、リン
ク運動をする装置に用いられる細長い棒状又は板状の部
材である。リンク部材は、これに孔をあけて孔内にピン
又はボルトなどの結合材を通して、互いに連結して用い
られるものである。だ′から、リンク部材は、孔があけ
られた状態で長手方向に大きな圧力又は張力の加えられ
る部材である。従って、リンク部材は、これに孔をあけ
ることができる材料から成り、孔をあけても損傷するこ
とがなく、シかも孔のあけられた状態で大きな圧力又は
張力に耐えるものでなければならない。
ところが、金属薄板として鉄又はアルミニウムを用いた
複合材料は、リンク部材として使用するに適していない
ことがわかった。すなわち、鉄系又はアルミニウム系金
属から成る金属薄板の間に、炭素繊維で補強されたエポ
キシ樹脂シートを介在させて一体とした複合材料は、こ
れに孔をあけようとすると、金属と樹脂との間で剥離が
起こり、従ってリンク部材とするに適していないことが
判明した。また、このような複合材料で作られたリンク
部材は、これを工業的に製造するには、まず大きな積層
体を作り、次いでこれを切断して各個のリンク部材にす
ることが必要とされるが、この切断の際に金属と樹脂と
が剥がされることになるので、上述の鉄系又はアルミニ
ウム系金属から成る複合材料はリンク部材とするに適し
ていないことが判明した。
(発明が解決しようとする問題点) この発明は、複合材料からなるリンク部材を提供しよう
として、なされたものである。すなわち、複合材料で作
られていながら、これを切断してもまたこれに孔をあけ
ても剥離することがなく、シかも重量の割合には強度が
大きく、さらに孔をあけた状態でこれに大きな圧力又は
張力を加えても、この力に充分耐えられるようなリンク
部材を提供しようとしてなされたものである。
(問題を解決するための手段) この発明者は、上述の鉄又はアルミニウム合金製薄板の
代わりに、チタン系金属で作られた薄板を用いると、切
断したり孔をあけたりしたときに剥離を生ぜず、また重
量の割合には強度の一層大きな複合材料が得られること
を見出した。また、チタン系合金の薄板としては、厚み
5−500ミクロンのものを用いると、複合材料が大き
な強度を持ち、薄板を貫通する方向に孔をあけても薄板
が剥離を起さないことを見出した。それとともに、チタ
ン系金属薄板の間には、炭素繊維とエポキシ系樹脂とか
ら成る繊維補強樹脂シートを少なくとも一層介在させる
こととし、また繊維補強樹脂シートの内部では、炭素繊
維を少なくとも一方向に平行に並べることとし、さらに
繊維補強樹脂シートを配置するにあたっては、近接する
樹脂シートの間で長繊維が延びる方向を異にしており、
繊維の延びる方向が、90.60.45又は30度とい
うように、130度の整数分の1の角度ずつ傾いて延び
るものが含まれるようにすると、こうして得られた複合
材料に各層を貫通するような孔をあけても、複合材料は
致命的な強度低下を生じることがなくなり、リンク部材
として好適なものとなることを見出した。この発明は、
このような知見に基づいてなされたものである。
この発明は、4枚以上の金属薄板の間に、長尺の炭素繊
維とエポキシ系樹脂とから成る繊維補強樹脂シートを介
在させて一体とした棒状又は板状の複合材料において、
金属薄板としてチタン系金属から成る厚さ5−500ミ
クロンの板を用い、各繊維補強樹脂シートの内部では炭
素繊維が少なくとも一方向に平行に並んでおり、異なる
繊維補強樹脂シートの間では、その中に90.60.4
5又は30度だけ異なる方向に延びる平行な炭素繊維の
群が含まれており、複合材料上には薄板とシートとの各
層を貫通する孔をあけて、孔内に結合材を通すようにし
てなるリンク部材を要旨とするものである。
(実 施 例) この発明を実施の一例につき、図面に基づいて説明する
と、次のとおりである。第1図は、この発明に係るリン
ク部材を一部剥離して模型的に示した斜視図である。第
2図は、この発明に係る他のリンク部材の一部切欠斜視
図である。
第1図のリンク部材は、金属薄板1.3.5.7.9.
11及び13と、繊維補強樹脂シート2.4.6.8、
lO及び12とが交互に積層されて一体となり、端に連
結用の孔100が設けられている。金属薄板1ないし1
8は、何れもチタン系金属で作られており、5−500
ミクロンの厚みを持っている。他方、繊維補強樹脂シー
ト2ないし12は、何れも端から端まで貫通する長い炭
素繊維と、エポキシ系樹脂とで構成され、積層体内で厚
み5−500ミクロンとされている。孔100は、金属
薄板と樹脂シートとの各層を貫通する方向、すなわち貫
通方向に延びるように穿設されている。
1つの繊維補強樹脂シートの中では、長尺の炭素繊維が
すべて同じ1つの方向に延びるように、互いに平行に並
べられている。このような繊維補強樹脂シートが、金属
薄板と交互に重ね合わされるが、その際近接する繊維補
強樹脂シートの間では、繊維の延びる方向が異なるよう
に配置される。
例えば、繊維補強樹脂シート2内では、繊維が線Xで示
される方向に延びているが、繊維補強樹脂シート4内で
は繊維が線Yで示される方向に延びている。線XとIY
とは、90度の角度をなして交わる関係にある。この関
係は、リンク部材の長手方向りを基準にして云えば、線
Xは長手方向りに対して右方へ45度だけ傾いて延びて
いるが、線YはLに対して左方へ45度だけ傾いて延び
ていることになる。さらに簡潔に云えば線Xは+45度
、線Yは一45度に傾いていると云える。
この発明で眉いられる繊維は、長尺の炭素繊維である。
長尺の炭素繊維は、モノフィラメントの単なる集合体で
あってよいが、またモノフィラメントが束になったもの
であってもよく、さらに束にされたモノフィラメントが
撚られて糸になったものであってもよい。炭素繊維は、
太さが2ないし200ミクロンの範囲内のものを用いる
ことができるが、そのうちでも好ましいのは5−10ミ
クロンの太さのものである。繊維を束にして用いる場合
には、上述のモノフィラメントを1000−20000
本集める0が好都合であるが、その中でも好適なのは約
3000−12000本集束し本集のである。
平行に並べられる長繊維は、一方向にだけ並べられたも
のであってもよいが、またクロスのように織られたもの
であってもよい。一方向にだけ並べられた長m維を含ん
だ樹脂シートを用いる場合には、互いに近接する樹脂シ
ート間では、長繊維の延びる方向が、例えば90度、6
0度、又は45度の角度だけ傾くように樹脂シートを配
置する。
また、クロスを含んだ樹脂シートを用いる場合には、互
いに近接する樹脂シート間では、長繊維の延びる方向が
全く同じであってもよいが、それよりも長繊維の延びる
方向が45度の角度をなすように、樹脂シートを配置す
るのが好ましい。前述のクロスを用いる場合には、クロ
スはたて糸とよこ糸との互いに直交する長繊維を含んで
いるから、隣接する繊維補強樹脂シート間で繊維の延び
る方向が全く同じであっても、一つのクロスにおけるた
て糸が他のクロスにおけるよこ糸と延びる方向を90度
だけ異にしていると見ることができることとなり、従っ
て両クロス間には90度だけ傾いて延びる平行な繊維が
存在していることになる。
合成樹脂としてはエポキシ系樹脂を用いる。エポキシ系
樹脂はエポキシ樹脂、硬化剤等から成る。
エポキシ樹脂は分子内に2個以上のエポキシ基を有する
樹脂である。例えば、次のような種類を代表として挙げ
られる。ビスフェノールAのジグリシジルエーテル型エ
ポキシ樹脂・ノボラック樹脂のグリシジルエーテル型エ
ポキシ樹脂・ビスフェノールF系工ぎキシ樹脂・臭素化
エポキシ樹脂・環式脂肪族ニゲキシ樹脂・グリシジルエ
ステル系樹脂・グリシジルアミン系エポキシ樹脂・およ
びその他変性品等である。硬化剤としてはアミン系硬化
剤・酸無水物系硬化剤・ポリアミド樹脂・イミダゾール
類等が挙げられる。また、その他添加剤として希釈剤、
可撓性付与剤などが添加されてもよい。この発明ではこ
れら市販されているエポキシ樹脂と硬化剤を従来より知
られている配合比で使用する。
炭素繊維とエポキシ系樹脂とで繊維補強樹脂シートを作
るには、多数の炭素繊維を互いに平行に近接させて並べ
ておき、これにエポキシ系樹脂を含浸又は散布し、繊維
を樹脂で結合してシートとする。このようなものは既に
市販されており、例えば東し側からトレカの商品名で販
売されている。そのほか、繊維補強樹脂シートを作るに
は、炭素繊維のモノフィラメントを数千本集束したもの
をたて糸及びよこ糸にして織物とし、この織物に樹脂を
含浸又は散布してもよい。繊維と樹脂との割合は、繊維
100重量部に対し樹脂を30ないし100重量部とす
るが、そのうちでは、繊維をなるべく多くシ、逆に樹脂
をなるべく少なくして、樹脂は繊維間を隙間なく充填す
るに必要な最小量とすることが望ましい。
金属薄板としてはチタン系金属から成るものを用いる。
チタン系金属は、純チタン金属からなるものから、チタ
ン金属が70重量%を占めて残りが他の金属であるよう
な合金までの、各種の合金を含んでいる。ここで他の金
属とは、アルミニウム、マンガン、鉄、錫、モリブデン
、バナジウム、パラジウム等である。そのうちでも好適
なものは、純チタン、高強度チタン、耐食チタンと呼ば
れるものである。このうち、高強度チタンとは、チタン
90、アルミニウム6、バナジウム4重量%の組成を有
する合金である。また純チタンの薄板は市販されており
、例えばJIS規格の純チタン1種、2種及び8種の名
称で販売されているものがこれである。この発明では、
このような市販されているものをそのまま用いることが
できる。
金属薄板と繊維補強樹脂シートとを積層する場合には、
金属薄板の間に必らず繊維補強樹脂シートを介在させる
。すなわち、金属薄板同志を直接接触させて重ね合わせ
ることはない。他方、繊維補強樹脂シート同志は、互い
に重ね合わせてもよい。重ね合わされる繊維補張樹脂シ
ート同志、又は金属薄板を挾んで両側に位置する繊維補
強樹脂シート同志は、前述のように、その中に含まれて
いる長繊維の延びる方向が一定角度だけ傾いているよう
に配置する。
金属薄板・も樹脂シートも、何れも常に同じ厚みのもの
とする必要はない。第1図のリンク部材について云えば
、金属薄板1と8とは異なった厚みを持つようにしても
よく、また樹脂シート2と4とは異なった厚みを持つよ
うにしてもよい。しがし、リンク部材は、これを積層体
として見た場合に、貫通方向に面対称であることが望ま
しいので、第1図のリンク部材では、金属薄板7を中心
として両側が面対称となるように各層を配置することが
望ましい。詳述すれば、金属薄板1は金属薄板13と厚
みを等しくシ、樹脂シート2は樹脂シート12と厚みを
等しくし、また繊維も同じ方向に延びるようにし、こう
して全体が面対称となるように配置することが望ましい
。積層体の表面及び裏面には、すなわち重ね合わせ物の
最初と最後の層には、繊維補強樹脂シートを配置する。
金属薄板と樹脂シートとの配置は、第1図に示したもの
に限らず、色々な態様を取ることができる。金属薄板と
樹脂シートとの配置を示すのに、長繊維が単一方向に延
びている繊維補強樹脂シートを用いることとして、これ
をSで表わし、金属薄板をMで表わし、そのあとに括弧
を付してその中に朋単位で表わした厚みを付記すること
とし、また樹脂シートについては長繊維の配向方向を示
すのに長繊維がリンク部材の長手方何となす角度をもっ
て表わすこととすると、好ましい配置の1例は次のよう
に表わすことができる。
M (0,1) /S (0,12,0度) 7M (
0,1) /s (o、12.45度) 7M (0,
1) /S (0,12,90度) 7M (0,1)
/S (0,12、−45度) 7M (0,1) /
炉(0,2,0度)7M (0,1) /S (0,1
2、−45度) 7M (0,1) /S (0,12
,90度) 7M (0,1) /S (0,12,4
5度)7M(0,1) /S (0,12,0度)7M
(ON)この配置は、全体として19層配列であり、※
を付した樹脂シート層を中心として対称に配置され、片
側にSとMとが何れも4層ずつ配置され、Sは繊維が0
度、45度、−45度、90度の方向に延びて各方向に
均等の補強力を表わすようにされている。
また、 S (0,1,0度) 7M (0,05) /S (
0,1,90度)/S (0,1,45度) 7M (
0,05) /S (0,1、−45釦/炉(0,1,
0度) /S (0,1、−45度) 7M (0,0
5) /S (0,1,45度)/S(0,1,90度
) 7M (0,05) /S (0,1,0度) という配置を取ることもできる。この配置は、全体とし
て13層からなり、Xを付した樹脂シート層を中心とし
て対称に配置され、片がわにMが2QSが4層配置され
ており、MはSで挾まれたサンドイッチ構造とされてい
る。
金属薄板は、リンク部材の端から端まで貫通して存在す
る必要はない。云いかえると、金属薄板は、リンク部材
の中に部分的に挿入されているだけでもよい。例えば、
リンク部材としてとくに破壊が起りやすい部分にだけ、
金属薄板が存在しているだけでもよい。リンク部材とし
てとくに亀裂の入りやすい部分があるときには、この部
分にアルミニウム合金の薄板を挿入してもよい。
上述のように、金属薄板と樹脂シートとを重ね合わせた
とき、重ね合わせ物の表面及び裏面には樹脂シートを位
置させる。こうして重ね合わせたものをプレスに入れて
表面から押圧し、同時に加熱して樹脂を硬化させ、こう
して積層体を作る。
この積層体は普通周縁に食み出し部分を持っていて、リ
ンク部材としての所望の形状を備えていない。また、こ
の積層体は、大きなものとしてこれから数個のリンク部
材を作ることができるようにする。そこで、この積層体
から所望の形状に切り出してリンク部材とする。また、
結合材を通すために、積層体の貫通方向に孔をあける。
こうしてリンク部材が得られる。
この発明に係るリンク部材は、常に均一の厚みを持った
ものに限らない。例えば、第2図に示したように、中央
部Bで厚みが薄くなっている形状のものであってもよい
。第2図においても、金属薄板Mは必らず樹脂シートS
を間に挾んでおり、靭脂シートSは繊維の延びる方向を
変えて積層されている。
(発明の効果) この発明によれば、4枚以上の金属薄板の間に長尺の炭
素繊維とエポキシ系樹脂セから成る繊維補強樹脂シート
を介在させて一体とし、またこれを棒状又は板状とした
から、得られたものは、重量の割合には強度の大きい複
合材料であって、リンク部材とするに適した形状を呈し
ている。また、金属薄板としてチタン系金属から成る厚
さ5−500ミクロンの板を用いたから、金属がエポキ
シ系樹脂と強固に接着し、しかも樹脂及び炭素繊維と微
細に入り混じって複合材料としての特性を充分に発揮す
る。そのため、この積層体から所望の形状を切り取って
も、金属と樹脂との間で剥離を生じることがなく、従っ
てリンク部材としての所望形状に切り出すことが容易と
なり、また、金属と樹脂との各層を貫通する孔をあけて
も剥離を生じないから、リンク部材とすることが容易で
ある。
さらにチタン系金属から成る薄板を用いたので、金属薄
板の熱による膨張収縮が小さく、電蝕が起りにくく、重
量の割合に強度の大きいものとなっており、従ってリン
ク部材とするに適している。
その上に、異なる繊維補強樹脂シートの間では、その中
に90.60.45又は30度のように130度の整数
分の1の角度だけ異なる方向に延びる平行な炭素繊維の
群が含まれていることとしたので、積層体の沿層方向で
はほぼ等方性となり、従って貫層方向に孔をあけ孔内に
結合材を通して連結し、沿層方向に圧力又は張力を加え
ても、長繊維が引抜かれて強度の低下することがない、
この発明は、このようにすぐれたリンク部材を提供する
点で、すぐれた作用効果をもたらすものである。
以下に実施例と比較例とを挙げて、この発明に係るリン
ク部材が、従来のものよりもすぐれていることを具体的
に明らかにする。
実施例1 この実施例では、繊維補強樹脂シートとして市販品を使
用した。その市販品は、東し社製の130°C硬化型ト
レカプリプレグ品番P−3051−20と呼ばれる商品
である。この商品は、炭素繊維がすべて一方向に平行に
延び、これにエポキシ系樹脂が混合されてシート状にさ
れたものである。
この商品は、200g/nfの単位重量と230ミクロ
ンの厚みを有している。その中にエポキシ系樹脂が36
重量%含まれ、その樹脂は汎用タイプのもので、130
°Cで硬化するものとされていた。
他方、チタン系金属の薄板としては厚さ100ミクロン
の純チタン箔(JIS、3種)で、引張強度60ICg
/Tmのものを用いた。
上記の金属薄板の間に、上記の繊維補強樹脂シートを一
層ずつ挿入し、両端の層を樹脂シートとして、樹脂シー
トの層中では繊維の延びる方向が得ようとするリンク部
材の長手方向に対し、順次0度、90度、+45度、−
45度の角度になるように、樹脂シートと金属薄板とを
交互に重ねた。
次いで、この重ね合わせ物を貫層方向に加圧しながら加
熱し、厚みが3.5Mの積層体を得た。この積層体から
ダイヤモンドカッターを用いて幅23mm、長さ30m
m、厚み3.5鵬の資料を切り出し、両端から11.5
Mのところに中心を持ち、直径が8柵の孔を貫層方向に
向けてあけ、リンク部材を得た。このとき層の剥がれは
全く無かった。
このリンク部材の孔内にボルトを通し、ボルト間に張力
を加えて引張強度を測定した。引張強度は28.3kg
/mmであった。また、このリンク部材の重量は15.
0 gであった。
実施例2 この実施例でも、繊維補強樹脂シートとして市販品を使
用した。その市販品は、東し社製の130°C硬化型ト
レカプリプレグ品番F6343B−05と呼ばれる商品
であった。この商品では、長尺の炭素繊維T300が3
000本集束0れて糸を構成し、この糸がたて糸及びよ
こ糸となって繊維密度12.5本/25飾の平綴りとさ
れ、これにエポキシ系樹脂が付着せしめられてシート状
にされたものであった。エポキシ系樹脂は、汎用タイプ
のもので、130℃で硬化するものであった。
このシートは樹脂含有率が40重量%であって、厚さが
約250ミクロンで、単位重量が198g/ポであった
。他方、チタン系金属の薄板としては厚さ100ミクロ
ンの純チタン箔(JIS、3種)を用いた。
上記の樹脂シートとの間に、上記純チタン箔を一枚ずつ
挿入し、樹脂シート12層の間に純チタン箔を11層を
挿入した。樹脂シートは、その中で繊維の延びる方向が
得ようとするリンク部材の長手方向に対し、順次(0°
、90°)、(45@−45”)、(0@、90’)、
(45”、+45”)  ・・・・・となるように配置
した。こうして得られた重ね合わせ物を加圧しながら加
熱して、厚みが3.5 mmの積層体を得た。この積層
体中では樹脂シートが厚み200ミクロンとなっていた
この積層体からダイヤモンドカッターを用いて、幅23
鵬、厚み3.5閣、長さ30閣の資料を切り出し、両端
から11.5mmのところに中心を持ち、直径が8閣の
孔を貫層方向に向けてあけ、リンク部材を得た。このと
き層の剥離は全くなかった。
このリンク部材の孔内にピンを通し、ピンの間に張力を
加えて引張強度を測定した。引張強度は36.0kg/
IInであった。また、このリンク部材の重量は15.
0 gであった。
実施例3 この実施例では、繊維、樹脂及び金属薄板として実施例
2で用いたものと同じものを用いたが、ただ積層するに
あたって平織物の配置を変更した。
すなわち、この実施例では、平織物の繊維がリンク部材
の長手方向及び幅方向に延びるように次々と配置した。
こうして得られたリンク部材は、引張強度が33.0k
g/順で、重量が15. Ogであった。
比較例1 この比較例では、実施例2において、チタン箔の代わり
に、同じ100ミクロンの厚みを持った鉄製薄板を用い
ることとした以外は、実施例2と全く同様に処理して積
層体を作った。ダイヤモンドカッターを用いて、実施例
2と同様にこの積層体から幅23帥、長さ30mm、厚
み3.5mの資料を切り出そうとしたところ、鉄製薄板
と樹脂との間で剥離を生じたので、リンク部材を得るま
でに至らなかった。従って引張強度を測定することもで
きなかった。
比較例2 この比較例では、実施例2において、チタン箔の代わり
に、同じ100ミクロンの厚みを持ったアルミニウム合
金製薄板(高強度52S製品)を用いることとした以外
は、実施例2と全く同様に実施してflN体を得た。こ
の積層体をダイヤモンドカッターで切断して実施例2と
同じ大きさの資料を切り出し、貫層方向に孔をあけよう
としたところ、アルミニウム合金と樹脂との間で工II
離を生じた。その剥離の程度は、比較例1よりは少なく
、従って剥離しないものもあった。そこで、剥離しない
ものについて実施例2と全く同様にして引張強度を測定
したところ、引張強度は23.0kg/muであって、
その重量は11.6gであった。これにより、アルミニ
ウム系金属を用いたものは、チタン系金属を用いたもの
よりも劣ることが明白となった。
比較例3 (金属箔板なしで炭素繊維と樹脂のみから成る積層体の
場合) 実施例1と同様の一方向130°C硬化型トレカプリプ
レグを用い繊維方向が表面より(0,45、90、−4
5.0.45.90、−45、−45.90.45.0
、−45.90,45.0)の順に向(ようにした16
層積層体について同様に評価した。その結果肉厚3.2
11I11、引張強度は16.1kg/■、その重量は
8.6gであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係るリンク部材の一部剥離斜視図
である。第2図は、この発明に係る他のリンク部材の一
部切欠斜視図である。 第1図中で、1.3.5.7.9.11及び13は金属
薄板であり、2.4.6.8.10、及び12は繊維補
強樹脂シートであり、100は孔である。また、第2図
において、Sは繊維補強樹脂シートであり、Mはチタン
系金属の薄板である。 特許出願人 積水化学工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  4枚以上の金属薄板の間に、長尺の炭素繊維とエポキ
    シ系樹脂とから成る繊維補強樹脂シートを介在させて一
    体とした棒状又は板状の複合材料において、金属薄板と
    してチタン系金属から成る厚さ5−500ミクロンの板
    を用い、各繊維補強樹脂シートの内部では炭素繊維が少
    なくとも一方向に平行に並んでおり、異なる繊維補強樹
    脂シートの間では、その中に90、60、45又は30
    度だけ異なる方向に延びる平行な炭素繊維の群が含まれ
    ており、複合材料上には薄板とシートとの各層を貫通す
    る孔をあけて、孔内に結合材を通すようにしてなるリン
    ク部材。
JP16975288A 1988-07-07 1988-07-07 リンク部材 Pending JPH0221021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16975288A JPH0221021A (ja) 1988-07-07 1988-07-07 リンク部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16975288A JPH0221021A (ja) 1988-07-07 1988-07-07 リンク部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0221021A true JPH0221021A (ja) 1990-01-24

Family

ID=15892188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16975288A Pending JPH0221021A (ja) 1988-07-07 1988-07-07 リンク部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0221021A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008534367A (ja) * 2005-04-01 2008-08-28 ユニヴェルシダッド ポリテクニカ デ マドリッド 造船及び船舶に適用のメタルファイバーハイブリッド圧延加工材とその製造プロセス。
JP2009526670A (ja) * 2006-02-17 2009-07-23 エアバス ドイチェランド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 複合材料で形成された構成部品を局所的に補強する補強材料及び方法
US20130055850A1 (en) * 2011-09-06 2013-03-07 Vincent Padden Composite link fitting

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008534367A (ja) * 2005-04-01 2008-08-28 ユニヴェルシダッド ポリテクニカ デ マドリッド 造船及び船舶に適用のメタルファイバーハイブリッド圧延加工材とその製造プロセス。
JP4843667B2 (ja) * 2005-04-01 2011-12-21 ユニヴェルシダッド ポリテクニカ デ マドリッド 造船及び船舶に適用のメタルファイバーハイブリッド積層材とその製造プロセス。
JP2009526670A (ja) * 2006-02-17 2009-07-23 エアバス ドイチェランド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 複合材料で形成された構成部品を局所的に補強する補強材料及び方法
US20130055850A1 (en) * 2011-09-06 2013-03-07 Vincent Padden Composite link fitting
US8544361B2 (en) * 2011-09-06 2013-10-01 Blair Hsm Composites Llc Composite link fitting

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5788556B2 (ja) 薄肉プライラミネート
DE102015101672B4 (de) Faserverstärktes Kompositmaterial und Herstellungsverfahren hierfür
US5344689A (en) Carbon fiber prepreg and carbon fiber reinforced resin composite
US4368234A (en) Woven material and layered assembly thereof
US5098240A (en) Composite fastener
US6103337A (en) Fiber-reinforced composite materials structures and methods of making same
US20040242095A1 (en) Composites reinforced by wire net or mesh for lightweight, strength and stiffness
JPH038833A (ja) 補強繊維織物
JPS5841950A (ja) 繊維強化樹脂用補強基材
JPS59196238A (ja) 繊維強化複合体
MX2011006988A (es) Preforma tejida con refuerzos integrales fuera del eje.
DE2934782A1 (de) Flaechengebilde und verwendung des flaechengebildes fuer verbundmaterialien
JPH06506161A (ja) 高強度多層テープ
JPH04363215A (ja) 炭素繊維プリプレグ及び炭素繊維強化樹脂
JPH0221021A (ja) リンク部材
EP3925752A1 (en) Fiber-reinforced resin molded body and method for producing carbon fiber sheet used therefor
JPH0569874A (ja) 自転車フレーム用パイプ
JPS62117843A (ja) 三差部を有する複合材の強化部材
JPS58117160A (ja) 桁材
JP3446025B2 (ja) 繊維強化複合材料からなるボルト用基材
JPH07103253B2 (ja) 合成樹脂強化複合繊維布
JPS58171945A (ja) 多層プリプレグ
JPH05149694A (ja) 和 弓
DE10102417A1 (de) Verstärkung hölzerner Bauteile durch auflaminierte textile Strukturen
JPH0568728A (ja) スキーストツク用シヤフト