JPH02207851A - ロール粉砕機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は粉砕機に係り、特にセメント原料、セメントク
リンカ−等の脆弱材料を連続的に粉砕するロールむ）砕
機に関する。

〔従来の技術〕

周知のように、従来よりセメント原料やセメントクリン
カー等の脆弱材料を連続的に粉砕するのに、２本の円柱
状の粉砕ロールを存してなるロール粉砕機が用いられて
いる。

このようなロール粉砕機の例として、特開昭６２−２７
０４４８号公報にて開示されたものを、第３図と第４図
とを参照しながら以下に説明すると、このロール粉砕機
は板状のフレークの発生や粉体の集合塊の発生を防止す
る為に、一方と他方との粉砕ロールの周速を変えて、脆
弱材料を圧縮粉砕すると同時に、これに粉砕ロールの周
方向向きの剪断力を作用させるようにしたもので、模式
的ロール粉砕機の平面図の第３図に示すように、粉砕ロ
ール（５１）、（５２）を円錐台形状とし、一方の粉砕
ロール（５１）の大径側と他方の粉砕ロール（５２）の
小径側とを同一側になるように平行、かつ水平な軸心回
りにこれらの各々を回転自在に支持すると共に、それら
の相対する外周面の間に所定の隙間（Ｓ）を設けた構成
としてなるものである。

また、上記以外の他の例として、その模式的側面図の第
４図に示すように粉砕ロール（５１）、（５２）が何れ
も円柱状であって、これらの各々を個別の回転装置（５
３）、（５４）により回転数を相違させるようにしたも
のも開示している。

故に、これら両粉砕ロール（５１）、（５２）の間に脆
弱材料（５５）が供給されると、この脆弱材料（５５）
は圧縮粉砕されると同時に粉砕ロールの周速の差に基づ
く剪断力を受けるので、フレークが発生したりすること
が少な（なる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記ロール粉砕機は２本の粉砕ロールの周速の相違によ
り圧縮粉砕中の脆弱材料に剪断力が作用するのでそれな
りに有用であるが、脆弱材料の粉砕性能や経済性の観点
からすると未だに以下に説明するような問題点を持って
いる。

即ち、２本の粉砕ロールの周速度の差だけでは必ずしも
充分粉状になった粉砕物を得ることができないという問
題点がある他、各粉砕ロールを個別の駆動装置で回転さ
せる為、設備費に関して経済的に不利になるという問題
点もある。

従って、本発明は充分な粉砕物が得られると共に経済的
なロール粉砕機の提供を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記した問題点を解決する為になされたもので
あって、従って本発明に係るロール粉砕機の構成は、水
平な軸心回りに回転される粉砕ロールを有する脆弱材料
粉砕用のロール粉砕機において、回転自在に支持した前
記粉砕ロールを駆動装置により強制的に回転させると共
に、該粉砕ロールの外周面から所定間隔を隔てた位置に
粉砕板を設け、該粉砕ロールと粉砕板のうち何れか一方
を他方に向かって押圧する押圧装置を設けたことを特徴
とする。

〔作用〕

本発明になるロール粉砕機によれば、回転される粉砕ロ
ールと粉砕板のうち何れか一方が押圧装置により他方に
押圧されるので、この粉砕ロールと固定粉砕板との間に
供給された脆弱材料は圧縮粉砕されると同時に、両者の
間で上下方向向きの大きな剪断力を受ける。

〔実施例〕

本発明になるロール粉砕機の一実施例を、模式的ロール
粉砕機の平面図の第１図と、その側面図の第２図とに基
づいて以下に説明する。

即ち、図に示す符号（１）は駆動粉砕ロールであり、こ
の駆動粉砕ロール（１）は減速機（５）を介して電動Ｉ
Ｉ　（（ｉ）によって第２図に示す矢印方向、つまり反
時計回り方向に回転されるようになっている。

そして、この駆動粉砕ロール（１）と所定の隙間（Ｓ）
を隔てた位置には、駆動粉砕ロール（１）と同曲率半径
の凸周面（２ａ）を有し、かつ図中の上方側が駆動粉砕
ロール（１）側に曲率半径の中心を有する凹局面（２ｂ
）を有してなる粉砕板（２）を配設して固定した。

また、前記駆動粉砕ロール（１）は油圧シリンダ（３）
により、この駆動粉砕ロール（１）と固定した粉砕板（
２）との隙間（Ｓ）を調整し、かつこの隙間（Ｓ）の間
に供給される脆弱材料（８）に圧縮粉砕力を加え得る構
成にすると共に、この駆動粉砕ロール（１）と粉砕板（
２）とを共にケーシング（４）内に収容した。

なお、第２図に示すように、駆動粉砕ロール（１）と粉
砕板（２）の上方であって、かつ隙間（Ｓ）の対応位置
に設けられたものは脆弱材料（８）供給用の供給シュー
ト（７）であり、また駆動粉砕ロール（１）の両端部を
支持しているものは軸受部（ｂ）である、さらに、同図
に示すように、ケーシング（４）の下方で落下する粉砕
物（８ａ）を受けているものはこの粉砕物（８ａ）を搬
送するベルトコンベア（９）である。

以下に、上記した構成になるロール粉砕機の作用態様に
ついて説明すると、供給シュート（７）内に供給された
脆弱材料（８）は順次下方の隙間（Ｓ）に向かって落下
し続けると共に、落下し続ける脆弱材料（８）は、電動
４ｆｆｌ　（７）によって回転されている駆動粉砕ロー
ル（１）が油圧シリンダ（３）の押圧力によって押され
ることにより、粉砕板（２）の凸周面（２ａ）に押圧さ
れ続ける。さすれば、この脆弱材料（８）は粉砕板（２
）によってその動きが抑制される一方、駆動粉砕ロール
（１）側ではロール（すの回転によって下方向きの力を
受けるので、この隙間（Ｓ）の間の脆弱材料（８）には
上下方向向きの剪断力が作用する。

従って、この剪断力により圧縮粉砕中の脆弱材料（８）
はほぐされて粉砕物（８ａ）となってベルトコン。

ベア（９）上に次々に落下すると共に、このコンベア（
９）により所定の位置まで搬送されることになる。

このように、この隙間（Ｓ）の間で圧縮粉砕され続ける
脆弱材料（８）には、従来の２本ロールを有するロール
粉砕機よりも大きな上下方向向きの剪断力が作用するの
で、脆弱材料（８）の粒子間の結合が阻止され、脆弱材
料（８）はより効果的に粉砕される。

そして、例え板状のフレークが発生したとしても、脆弱
材料（８）の粒子相互間の結合力が弱いので、特に解砕
装置等を用いるまでもなくこのフレークを容易に粉状に
粉砕することができる。

ところで、脆弱材料（８）の粉砕効率上の観点からする
と、前記粉砕板（２）の凹局面（２ｂ）の曲率半径をロ
ール（１）の直径の０．３５〜０．６５倍の範囲内の比
率にするのが好ましい、このような比率にすると、ロー
ル（１）と粉砕板（２）との隙間（Ｓ）への脆弱材料（
８）の噛込性が良好に維持され、脆弱材料（８）の高・
粉砕効率が確保されることを、脆弱材料の粉砕試験によ
って確認した。

と仁ろで、以上ではロール（１）を粉砕板（２）に向か
って押圧するようにした例について説明したが、逆にロ
ール（１）を回転自在に固定して、前記粉砕板（２）を
このロール（１）に向かって押圧するような構成にした
としても、上記した実繕例と同等の粉砕効果を得ること
ができる。

なお、上記した実施例は本発明の一興体例に過ぎず、従
ってこの実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定
されるものではなく、さらにこの技術思想を逸脱しない
範囲内における設計変更等は自由自在である。

〔発明の効果゛〕

本発明に係るロール粉砕機によれば、従来のロール粉砕
機のように２本の粉砕ロールの周速の差に基づく剪断力
ではなく、強制的に回転される粉砕ロールの回転とｔ５
】枠板とによる上下方向向きの剪断ノコを活用すること
によって、脆弱材料は確実に粉状にわ】砕されるので、
解砕装置等を用いるまでもなく十分に粉砕された粉砕製
品を容易に得ることができるようになった。

また、粉砕板は回転させる必要がなく、回転装置は駆動
粉砕ロールを回転させる１台で良いので経済的に極めて
有利になる。

さらに、ロール粉砕機自体の構造が極めて簡単になりメ
インテナンスに関しても有利になる。

従って、本発明によって十分な粉砕物が得られると共に
経済的な極めて優れ、かつ有用なロール粉砕機を実現す
ることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明になる実施例の模式的ロール粉砕機の平
面図、第２図は本発明になる実施例の模式的ロール粉砕
機の側面図、第３図は従来の模式的ロール粉砕機の平面
図、第４図は従来の他の模式的ロール粉砕機の側面図で
ある。 （Ｉ）−駆動粉砕ロール、（２）−粉砕板、（３）−油
圧シリンダ、（４）−ケーシング、（５）−減速機、（
６）−電動機、（７）−供給シュート、（８）−脆弱材
料。 特許出願人　株式会社神戸製鋼所

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）水平な軸心回りに回転される粉砕ロールを有する
   脆弱材料粉砕用のロール粉砕機において、回転自在に支
   持した前記粉砕ロールを駆動装置により強制的に回転さ
   せると共に、該粉砕ロールの外周面から所定間隔を隔て
   た位置に粉砕板を設け、該粉砕ロールと粉砕板のうち何
   れか一方を他方に向かって押圧する押圧装置を設けたこ
   とを特徴とするロール粉砕機。