JPH0220615Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、器具の操作例えばガス器具の点火操
作などに用いられる押操作装置に関する。

（従来の技術） この種装置として、操作を簡単にするため、復
帰ばねで常時は、オフ位置に復帰させて設けた操
作部材を、その復帰ばねに抗した押圧でオン位置
に作動させ、そのオン位置は該操作部材に弾着係
合するロツク部材で保持させるようにすると共
に、そのオン位置の解除は、ロツク部材を解除部
材で可動させることによつて行わせるようにした
ものは公知である。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、かゝる操作部材の復帰ばねに抗したオ
ン操作は、操作が簡単なため子供によるいたずら
が問題となる。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかゝる問題点を解決することを目的と
したもので、復帰ばねでオフ位置に弾発される操
作部材と、該操作部材の復帰ばねに抗したオン操
作で該操作部材に設けたオン位置保持用段部に、
ばねを介してロツク爪を弾着係合するロツク部材
と、該ロツク部材に設けた押圧片に当接して前記
ロツク爪の係合を解く解除部材とからなる押操作
装置において、前記操作部材にオン操作阻止用段
部を設けると共に、前記ロツク部材に該阻止用段
部に係合する第２ロツク爪を設けたことを特徴と
する。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面に基いて説明する
と、図はガスこんろにおける点火操作用の操作装
置を示すもので、第１図乃至第３図に示す第１実
施例において、ガスこんろ１の前面の固定板２上
に取付けられる操作部材３の操作によりバーナ４
に連なるガス通路５内に設けた開閉弁６を開放す
ると共に点火器７の作動回路に設けたスイツチ８
を押圧させるようにし、該操作部材３は、押ボタ
ン式として固定板２の前部に設けた操作筐９内に
摺動自在に嵌挿すると共に、固定板２との間に介
装される復帰ばね１０によつてその外周に設けた
オン位置保持用段部１１が操作筐９の前壁に弾着
係止されてオフ位置に復帰される共に該操作部材
３の中間部には後述するロツク部材の第２ロツク
爪１８と係合して該操作部材３の復帰ばね１０に
抗した押圧を阻止させるオン操作阻止用段部１２
が設けられている。１３はロツク部材を示し、該
部材１３は、操作筐９の底壁に軸１４で軸支され
て押圧ばね１５で反時計方向に弾発され、その側
面に上方に屈曲されたロツク爪１６が第３図ａに
示すように操作部材３のオン位置において該部材
３の側面に弾接し、次いで第３図ｂに示すように
操作部材３のオン操作で該部材３のオン位置保持
用段部１１に係合してオン位置を保持するように
設けられ、更にロツク部材１３にはその側面に後
述する解除部材の当片２２に当接して前記ロツク
爪１６の係合を外す押圧片１７と同じく前記解除
部材の当片２２に押圧されて前記オフ状態にある
操作部材３のオン操作阻止用段部１２に押圧ばね
１５に抗して係合する第２ロツク爪１８が設けら
れている。

１９は解除部材を示し、該部材１９は操作筐９
に前記操作部材３と平行に摺動自在に嵌挿され、
固定板２との間に介装される復帰ばね２０によつ
て、その外周に設けた段部２１が操作筐９の前壁
に弾着係止されてオフ位置に復帰され、その下面
には前記押圧片１７に当接する当片２２を屈曲形
成し、更にその側面には該解除部材１９の所定の
ストロークにおいて該部材１９を復帰ばね２０の
弾発に抗して停止させる保持機構２３が設けら
れ、該機構２３は、解除部材１９の側面に設けた
カム体２３ａに形成されるループ状の誘導路２３
ｂと、該誘導路２３ｂに一端を嵌合すべく他端を
器枠に軸支されて中間部をばね２３ｃで弾発され
る案内杆２３ｄとから構成され、該誘導路２３ｂ
は、解除部材１９が復帰したとき案内杆２３ｄが
係止される始点ａと、該部材１９を途中まで押圧
したときは案内杆２３ｄは係止されず該部材１９
は復帰し且つ最終まで押圧したとき案内杆２３ｄ
が当接する終点ｂと、案内杆２３ｄが終点まで到
達してその押圧を解いたとき該部材１９の復帰を
停止させる停止点ｃと、該停止点ｃでの該部材１
９の押圧で案内杆２３ｄが乗り上げる復帰点ｄと
を深さを異にする路面で結ぶループ状に形成して
所謂プツシユプツシユ路に形成した。

その作動を説明すると、第３図ａに示す如く操
作部材３のオン位置保持用段部１１が操作筐９の
前壁に復帰ばね１０で弾着され且つロツク部材１
３のロツク爪１６が該操作部材３の側壁に弾着さ
れたオフ位置から第３図ｂに示す如く操作部材３
を復帰ばね１０に抗してオン操作させるとき該部
材３は開閉弁６を開放すると共にスイツチ８を閉
じてバーナ４を点火し、その際操作部材３の側面
に弾着されていたロツク部材１３のロツク爪１６
は前記段部１１に係合して操作部材３のオン位置
を保持する。そして解除部材１９を、その保持機
構２３に設けた案内杆２３ｄが誘導路２３ｂの終
点ｂに達する以前の第１段の押圧操作によつて、
その当片２２が押圧片１７を押圧するときロツク
爪１６は段部１１より外れて操作部材３をオフ位
置に復帰させてバーナ４の燃焼を停止させ、又こ
の停止状態で第３図ｃに示す如く解除部材１９を
その案内杆２３ｄが誘導路２３ｂの終点ｂに達す
るまでの第２段の押圧操作によつて、その当片２
２が押圧片１７を押し廻して第２ロツク爪１８が
オン操作阻止用段部１２に係合し、この状態は前
記案内杆２３ｄが誘導路２３ｂの停止点ｃに係止
されて解除部材１９が操作位置に保持されるため
継続して維持され、かくて操作部材３の押圧操作
は防止される。

なお上記実施例のものにおいてはロツク部材１
３のロツク爪１６の解除と、該ロツク部材１３の
第２ロツク爪１８の係合とを、解除部材１９の第
１段の押圧操作と、第２段の押圧操作で行わせる
ようにしたが、該解除部材１９は単に第１段の押
圧操作のみとすべく第４図に示す実施例において
は、該解除部材１９と別個にこれと平行に隔離し
て第２解除部材２４を設け、該部材２４に設けた
当片２５のみに当接するようにロツク部材１３に
は第２の押圧片２６を設け、かくて同図ａに示す
ように、操作部材３のオフ状態から同図ｂに示す
ように操作部材３のオン状態においては、第２解
除部材２４の押圧操作によつて解除し、又同図ｃ
に示すようにロツク部材１３の第２ロツク爪１８
の係合は前記解除部材１９の案内杆２３ｄが誘導
路２３ｂの終点ｂに達すまでの押圧で行わせ従つ
てこの場合解除部材１９はオン操作阻止用とその
解除のみに使用される。

（考案の効果） このように本考案によるときは、ロツク部材の
ロツク爪が弾着係合するオン位置保持用段部を設
けた操作部材には、更にオン操作阻止用段部を設
けると共に、ロツク部材にはその弾発ばねに抗し
た押圧で前記オン操作阻止用段部に係合する第２
ロツク爪を設けたから操作部材のオン状態の維持
と、その復帰ばねに抗したオン操作の防止が１個
のロツク部材によつて行われ、安全であると共に
その構成が簡単で操作が容易である等の効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を備えたガスこんろの１例の
要部の截断側面図、第２図は第１図の−線斜
視図、第３図は第２図を斜面にして示す作動説明
図、第４図は他の実施例を示す作動説明図であ
る。 ３……操作部材、１０……復帰ばね、１１……
オン位置保持用段部、１２……オン操作阻止用段
部、１３……ロツク部材、１６……ロツク爪、１
８……第２ロツク爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 復帰ばねでオフ位置に弾発される操作部材と、
   該操作部材の復帰ばねに抗したオン操作で該操作
   部材に設けたオン位置保持用段部に、ばねを介し
   てロツク爪を弾着係合するロツク部材と、該ロツ
   ク部材に設けた押圧片に当接して前記ロツク爪の
   係合を解く解除部材とからなる押操作装置におい
   て、前記操作部材にオン操作阻止用段部を設ける
   と共に、前記ロツク部材に該阻止用段部に係合す
   る第２ロツク爪を設けたことを特徴とする押操作
   装置。