JPH02204485A - ピラジン誘導体の新規な製造方法 - Google Patents

ピラジン誘導体の新規な製造方法

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JPH02204485A
JPH02204485A JP2379489A JP2379489A JPH02204485A JP H02204485 A JPH02204485 A JP H02204485A JP 2379489 A JP2379489 A JP 2379489A JP 2379489 A JP2379489 A JP 2379489A JP H02204485 A JPH02204485 A JP H02204485A
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JP
Japan
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ammonia
group
solvent
formula
compound
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Application number
JP2379489A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Taniguchi
谷口 宏
Kazuaki Isomura
磯村 計明
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ピラジン誘導体の新規な製造法に関する。詳
しくは−i式(II)で示される2、5−ジアリールピ
ラジン誘導体を高い選択性と収率で製造する方法に関す
る。
(従来の技術) ピラジン環の2位と5位に置換基を有するピラジン誘導
体については、生体内あるいは天然にも多く存在するこ
とが知られ、近年ではさらに、それらが有する安定な液
晶性の特性から機能材料としての興味が持たれ、現在も
多くの研究者にょ4、。
て盛んに研究が行われている。
2.5−ジアリールピラジン誘導体の製造法につい゛で
も、合成化学的な手法が繰り返されてきた。
最も単純な二分子縮合反応と1,2ては、1)アミノメ
チルアリ・−・ルケトン塩酸塩を塩基の存在下に縮合さ
せる 2)アジリンを触媒の存在下に縮合する等があるが、工
程が非常に複雑であること、あるいは選択的合成が困難
であり収率が低いこと等、工業的なプロセスとしては大
きな欠点を有する。
F7チ、、、 = 4・ンらは、アリールブロモメチル
ケトンの溶液にアンモニア水を徐々に添加し過酸化水素
で脱水素三量化させる方法4報告しており(J。
Chew、 Soe、+第97巻、第2495頁(I9
10) ) 、ピラジンの工業的製法として応用されて
いる。しかし、この方法でも2.5−ジアリールピラジ
ン誘導体の他に2,6−ジアリールピラジン誘導体が同
時に生成し、2,5−ジ置換ピラジンの選択的な合成に
関しては解決されていない。
(発明が解決り2.ようとする課題) 本発明の目的は、かかる欠点を克服し、単純な工程で1
、しかも、選択的に2.5−ジアリールピラジン誘導体
を製造する方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、単純な〕二程で、しかも、選択的に2,
5−ジアリールピラジン誘導体を製造する方法について
鋭意研究を重ね1、チューチンらの製造法に抜本的な改
良を加えることにより、2,6−ジ置換体の生成を排除
せしめ、しかも、高収率で2,5−ジアリールピラジン
誘導体を製造できることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、−設入(I) (式中、Rは一価のアルキルキ基、アルコキシ基、シア
ノ基、アミノ基、ニトロ基、水酸基、ハロゲン元素また
は水素を表す。) で示されるアリ・−ルブロモメチルケトンの三量化によ
るピラジン誘導体の製造において、アンモニアを含有す
る溶媒中に上記化合物を添加し7、アンモニアが常に該
化合物δこ対して過剰モル量存在する条件下に反応させ
、次いで酸素酸化することを特徴とする、−設入(IN
) (式中、Rは前記のとおりである。) で示される2、5−ジアリールピラジン誘導体の製造方
法である。
本発明において、アリールブロモメチルケトンは溶媒に
溶解17だうえで、アンモニアを含有する溶媒に徐々に
添加して行く必要がある。F、チエ−チンらの方法にお
いて、2,6−ジ置換体が2゜5−ジ置換体と同時に生
成するのは、次の理由によるものと考えられる。すなわ
ち、7先にも述べたとおり、デフ、−チンらの方法にお
いでは、アリールブロモメチルケトンの溶液にアンモニ
ア水を添加する。し7たがって、反応の初期において、
アリールブロモメチルケトンがアンモニアに対して過剰
になり、アンモニア1分子に対してアリールブロモメチ
ルケトン2分子が反応し、これがさらに環化縮合するこ
とにより、2,6−ジ置換体が生成するものと考えられ
る。これに対して、本発明においては、後述するとおり
、アリールブロモメチルケトンは常に過剰のアンモニア
の存在下に添加されるため、上記の反応は生起すること
がなく、これにより2,5−ジ置換体のみが選択的に得
られるのである。
本発明で用いる)各課は、使用するアリールブロモメチ
ルケトンに対しで過剰モル量のアンモニアが溶存できる
ものであることが望ましく、したがって、具体的にはジ
メチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ヘキ号メ
チルホスホルトリアミド等のいわゆる極性の大きな溶媒
が好適に用いられる。ただし、アンモ、−アガスを反応
中たえず流通させる等の方法を用いれば、アリールブロ
モメチルケトンを溶解し、該化合物と反応性を有さない
ものであれば、他の溶媒(例えば、アルコール、エーテ
ル類)を使用することも可能である。また、それらの溶
媒の2種以」−を混合し7て用いることもさしつかえな
い。
アンモニアの量は、添加するアリールブロモメチルケト
ンの全モル数に対して過剰モル存在することが必要であ
り、10倍以上であることが好ましく、実際には、溶媒
にアンモニアを飽和させて用いることが好ましい。また
、添加時の温度も特に限定されないが、アンモニアの溶
存量を大きくするために、室温以下、好ましくは5°C
以下に保つのが望まし7い。
アンモニアを含有する溶媒にアリールブロモメチルケト
ンを添加する際は、該化合物を溶媒に熔解して行うこと
が好ましい。これは、該化合物の偏在化を少なくし、2
.6−ジ置換体の生成を防ぐためである。用いる溶媒は
、該化合物を溶解し反応性のないものであればよく、ア
ンモニアを含有する溶媒と同じであっても異なってもよ
い(ただし、このときは溶媒どうし充分に混合すること
が必要である)、該化合物の濃度も特に限定はないが、
高濃度で用いる場合は、添加する際に充分な攪拌を併用
することが望ましい。また、粒径が充分に小さ(、強力
な攪拌の併用により速やかな拡散が可能であり、事実上
2.6−ジ置換体の生成がない場合においては、粉末状
で添加することも行われてよい。
添加されたアリールブロモメチルケトンは、アンモニア
と反応してアミノメチルアリールゲトンを経て大気中の
酸素により酸化され2,5−ジアリールピラジン誘導体
を生成する。したがって、添加は大気開放下に行えばよ
く、特別の雰囲気調整は不用である。
本発明の反応においては、−設入(I)の中のRが、そ
の反応性に影響を有し、一般にRが、いわゆる電子供与
性が大であるほど反応速度は小さい。
したがって、ぞのような化合物を用いて本発明を実施す
る、あるいは反応タンク等密閉した容器中で反応を行う
に当たっては空気および/または酸素をフローさせる、
あるいは過酸化水素を反応混合物中に添加する等の方法
により、脱水素酸化反応を加速し完結させることが好ま
しい。空気および/または酸素はキャピラリーチューブ
、ガス導入管等を用いて反応終了まで注入し続ければよ
く、過酸化水素のみを添加して反応させる場合は、アリ
ールブロモメチルケトンの添加モル量に対して、過剰に
添加するのが望ましく、好まL<は2倍以上である。も
ちろん、空気および/または酸素のフローと適当量の過
酸化水素を併用することもできる。
アリールブロモメチルケトンとアンモニアを混合した後
、該反応混合物は室温下でも充分に反応するが、さらに
加熱することも行われてよく、空気および/または酸素
のフローあるいは過酸化水素の添加と加熱を併用するこ
とも、反応を加速し完結させる上で好ましい実施態様で
ある。加熱時の温度の上限は、用いる溶媒の沸点である
が、通常50〜100 ’Cの範囲で行われる。用いる
アリールブロモメチルケトンの反応性の違いにより、そ
れらの条件を好適化することが肝要である。
生成した2、5−ジアリールピラジン誘導体は、反応混
合物を貧溶媒、例えば、水に注入12て析出させ、濾別
して分離される。過酸化水素を添加した場合は、水酸化
ナト・リウ九の水溶液等に反応混合物を注入することに
より中和析出させ、濾別される。
また、必要に応じて洗浄あるいは再結晶等の操作により
精製される。
(実施例) 以下に実施例をもって本発明を詳述する。言うまでもな
く、それらによって本発明が限定されるものではない。
実施例1 2.5−ジ(シアノフェニル)ピラジンの製造4−シア
ノアセトフェノン10gを、塩化メチし・ン50dとメ
タノール5dからなる溶媒に溶解し、水冷下に臭素3.
6mlを滴下した。その後、減圧下で溶媒を留去し、生
成物をメタノールで再結晶して2−ブロモ−p−シアノ
アセトフェノンを得た。該化合物14.6gをジメチル
アセトアミド(以後、DMAeと略記する)10Mに溶
解し、この溶液を、アンモニアガスを吹き込み飽和させ
たDMAcに水冷下に攪拌しつつ徐々に滴下した。滴下
後、室温C−昼夜攪拌した後、90〜95°Cで6時間
加熱した。反応混合液を冷却した後、38%過酸化水素
水Nodを添加して1時間攪拌し、さらに、0.23規
定の水酸化ナトリウム水溶液600dに移して析出物を
濾別し、エタノールで洗浄し、ジメチルホルムアミドで
再結晶ヲ行って、2,5−ジ(P−シアノフェニル)ピ
ラジンを得ノ、:。
なお、表記化合物を既知の技術により加水分解、クロル
化して、2,5−ジ(p−クロロホルミルフェニル)ピ
ラジンを製造することが可能である。
融点=383〜390 ”C 元素分析:実測値 Cニア6.10L H:3.57X
、 N:19.81!計算値 Cニア6.58X、 H
:3.57X、 N:19.85XIR(KBrBr法
、−−K): 2230.1480.84O NMR:  溶媒に不溶のため測定せず実施例2 2.5−ジ(p−ブロムフェニル)ピラジンの製造 p−ブロモアセトフヱノンを用い、実施例1と同様の方
法で表記の化合物のみを得た。
融点8150.0〜151.0 ’C (無色針状晶、ベンゼン−ピリジン) 元素分析:実測値 C:49.15L H:2.58X
、 Nニア、15!計算値 C:49.27L H:2
.58X、 Nニア、18XIR(nujol、  C
11I−’)  :1590、82G NMR:  溶媒に不溶のため測定せず実施例3 2.5−ジフェニルピラジンの製造 アセトフェノンを用い、実施例1と同様の方法により表
記の化合物のみを得た。
実施例4 2.5−ジアリルピラジンの製造 p−−メチル°アセトフェノンを用い、実施例1と同様
の方法により表記の化合物のみを得た。
方法で、2−ブロモメトキシアセトフェノンを得た。該
化合物をDMAcに溶解して得た溶液に、アンモニアを
飽和したDMAcを徐々に滴下した後、室温下で一昼夜
放置し、さらに90〜95°Cで6時間加熱し、その後
、過酸化水素水を加えて1時間攪拌した。水酸化ナトリ
ウム水溶液から析出、濾別した生成物は、2.5−ジ(
P−メトキシフェニル)ピラジンと2.6−ジ(P−メ
トキシフェニル)ピラジンの混合物であった。
実施例5 2.5−ジ(p−メ[・キジフェニル)ピラジンの製造 1)−−メ[−キシアセトフェノンを用い、実施例1と
同様の方法により表記の化合物のみを得た。
比較例I F、チューチンらの方法による2、5−アリルピラジン
の製造 p−メトキシアセトフェノンを用い実施例1の(発明の
効果) 以上詳細に説明してきたとおり、本発明を用いれば、種
々の行用な機能、特性を有する2、5−ジアリルピラジ
ンを極めて選択的に、また、容易かつ高収率で製造する
ことが可能となり、液晶材料や、また、近年特に注目を
集めている複素環芳香族ポリマーの七ツマ−として有効
に利用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Rは一価のアルキルキ基、アルコキシ基、シア
    ノ基、アミノ基、ニトロ基、水酸基、ハロゲン元素また
    は水素を表す。) で示されるアリールブロモメチルケトンの二量化による
    ピラジン誘導体の製造において、アンモニアを含有する
    溶媒中に上記化合物を添加し、アンモニアが常に該化合
    物に対して過剰モル量存在する条件下に反応させ、次い
    で酸素酸化することを特徴とする、一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、Rは一価のアルキルキ基、アルコキシ基、シア
    ノ基、アミノ基、ニトロ基、水酸基、ハロゲン元素また
    は水素を表す。) で示される2,5−ジアリールピラジン誘導体の製造方
    法。
JP2379489A 1989-02-03 1989-02-03 ピラジン誘導体の新規な製造方法 Pending JPH02204485A (ja)

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