JPH02204321A - 塩基性塩化―もしくは塩基性硝酸―マグネシウム - Google Patents

塩基性塩化―もしくは塩基性硝酸―マグネシウム

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JPH02204321A
JPH02204321A JP30643989A JP30643989A JPH02204321A JP H02204321 A JPH02204321 A JP H02204321A JP 30643989 A JP30643989 A JP 30643989A JP 30643989 A JP30643989 A JP 30643989A JP H02204321 A JPH02204321 A JP H02204321A
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magnesium hydroxide
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nitrate
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Shigeo Miyata
茂男 宮田
Masataka Kuroda
正孝 黒田
Akira Okada
彰 岡田
Yoshifumi Okazaki
岡崎 淑文
Mitsuo Takasu
高須 三夫
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Kyowa Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な構造を有する塩基性塩化−もしくは塩基
性硝酸−マグネシウムに関する。
本発明は従来公知の水酸化マグネシウムMg(OH)、
とは異なるX線回折構造を有し、例えば、熱可塑性合成
樹脂配合用難燃剤、水性塗料用難燃剤、ケイ素鋼用焼鈍
分離剤用酸化マグネシウムの前駆物などの用途に、従来
公知の水酸化マグネシウムに比して著るしく優れた作用
効果を示す新規構造を有する水酸化マグネシウム製造用
の中間体として使用することができる新規な塩基性塩化
−もしくは塩基性硝酸−マグネシウム及びそれらの製法
に関する。
更に詳しくは、本発明は、下記式 %式%) で表わされ且つX線回折法における<ioi>方向の歪
が3.0XIO−”以下で、該< 101. >方向の
結晶粒子径が800人を超え、好ましくはBET法比法
面表面積0m”/g未満、である水酸化マグネシウムを
製造するための中間体として使用することができる塩基
性塩化−もしくは塩基性硝酸−マグネシウム(以下単に
塩基性塩化−もしくは硝酸−マグネシウムという)及び
その製法に関する。
水酸化マグネシウムは古くから知られており、広い利用
分野で使用されている。例えば、熱可塑性合成樹脂に配
合して該樹脂に難燃性を賦与するのにも利用される。そ
して、利用し得る難燃効果を賦与し得る量で熱可塑性合
成樹脂に配合すると、該樹脂の物理的性質とくに耐衝撃
性や伸びの悪化を伴い、且つまたこの組成物から成形品
を成形する際の樹脂流れを低下せしめて成形適性を悪く
し且つ成形能率を低下させる。更に又、得られる成形品
に7ラツシユ模様を生じて成形品外観を悪くするなどの
不都合がある。
本発明者等は、上述の如き不利益乃至欠陥の生ずる原因
について研究を進めた。その結果、このような不利益乃
至欠陥は、水酸化マグネシウムが本来有するその構造的
特徴に由来するものであることを発見した。とくに、水
酸化マグネシウムの有する構造上の歪、更には結晶粒子
径が、上述の如き不利益乃至欠陥を生ずる重要な因子で
あることを発見した。
従来公知の水酸化マグネシウムは、良く知られているよ
うに、その構造上の歪が大きく、X線回折法における<
ioi>方向の歪は最小でも約3.6XlO−3であっ
て、約10XIO−3にも達している。更に、その結晶
粒子径は小さく、最大でも800人で100〜800人
の範囲内にあり、また、そのBET比表面積は大きく、
最小でも20m”/gで20〜100m”/gの範囲内
にある。上記構造上の歪が大きいことは、水酸化マ・グ
ネシウムは結晶子表面の極性の大きいことを意味し、し
かも、水を媒界として結晶子が二次凝集しやすい構造と
なっていることを示している。このため、容易に二次凝
集を生じてlO〜100μに凝集し、且つこの二次凝集
のために、凝集体中には水酸化マグネシウムの乾燥後に
おいても無視できない量の水分子及び空気が捕捉されて
残留する。従来公知の水酸化マグネシウムは、上述の如
き歪の大きな構造的特徴を有するため、熱可塑性合成樹
脂、とくに疎水性もしくは無極性の大きい樹脂類、たと
えばポリオレフィンの如き樹脂類との親和性が悪く、そ
の上、結晶子の二次凝集が強いため樹脂に対する分散性
が極めて悪いものと推測され、事実、前述したように水
酸化マグネシウム配合樹脂組成物は成形適性が悪く成形
能率が低下する。また、樹脂類との親和性の悪さは、樹
脂と水酸化マグネシウム粒子との界面間隙を発生しやす
く、物理的性質とくに衝撃強度や伸びの低下を招来する
し、樹脂への均一分散を困難にする。
さらに、結晶子の二次凝集に伴う水分子及び空気の存在
が、成形時にこれらが放出されるためと推測されるが、
フラッシュ模様の発生の如き成形品外観の悪化を生ずる
。又さらに、結晶子の二次凝集は嵩高性を与える結果と
なり、樹脂の押出成形に際して円滑な押出し操作が行い
難く、樹脂中への均一分散を悪化する等の副次的な欠陥
を生ずる原因となる。
本発明者等は、以、上詳述した従来公知の水酸化マグネ
シウムが有する構造的特徴に由来する不利益乃至欠陥を
克服すべく研究を進めた。その結果、従来公知の水酸化
マグネシウムが本来有した前記構造的特徴と明瞭に区別
される新規な構造的特徴を有する水酸化マグネシウムを
提供できること、及びこの新規構造を有する水酸化マグ
ネシウムは従来公知の水酸化マグネシウムが示す上記諸
不利益乃至欠陥を克服できる優れた性質を有することを
発見した。更に、この新規構造を持つ従来未知の水酸化
マグネシウムが、従来行われたことのない但しきわめて
容易な手段で工業的に有利に製造できることを発見した
従って、本発明の第一の目的は、上記新規構造を有する
水酸化マグネシウムを提供するのに有用な中間体及びそ
の製法を提供するにある。
本発明の他の目的は優れた改善性質を有し且つ新規構造
を有する水酸化マグネシウムを提供するにある。
本発明のその他の目的は、このような新規構造を有する
水酸化マグネシウムを工業的に有利に製造でさる製法を
提供するにある。
本発明のさらにその他の目的は、上記新規構造を有する
水酸化マグネシウムの利用を提供するにある。
本発明の上記諸目的及び更に多くの他の目的及び利点は
、以下の記載から一層明らかとなるであろう。
本発明の中間体から製造される水酸化マグネシウム(以
下単に本発明の水酸化マグネシウムともいう)はMg(
OH)1で表わされ且つX線回折法における<101>
方向の歪が3.0XlO−3以下である。従来の水酸化
マグネシウムはMg(01()、で表わされるが、上記
歪が3.6×1O−3以上であるのに対して、上記歪が
3.0×10−’以下であることにおいて本発明水酸化
マグネシウムは区別できる。本発明の水酸化マグネシウ
ムのX線回折法における<101>方向の歪は、例えば
3.0X10−’以下〜0.lX1.0−”以上の範囲
にあるのが普通である。本発明の水酸化マグネシウムの
X線回折法における<iox>方向の結晶粒子径は、8
00人を超える。従来の水酸化マグネシウムの該粒子径
が100〜800人であるのに比して、この結晶粒子径
においても本発明の水酸化マグネシウムは特徴的構造を
示す。
本発明の水酸化マグネシウムの上記結晶粒子径は、例え
ば800人を超え、5ooooÅ以下にあるのが普通で
ある。従来の水酸化マグネシウムのBET法比表面積は
20〜100m”/gであるのに対して、本発明の水酸
化マグネシウムはBET法比表面積が20m’/g未満
であるが、1m’/gを越えるものであって、この比表
面積においても特徴的である。又、前述したように、従
来の水酸化マグネシウムは容易に二次凝集を生じて10
〜lOOμの平均二次粒子径(二次凝集粒子を含む平均
粒子径)を有する粒子となるのに対して、本発明の水酸
化マグネシウムは二次凝集を生じ難く、凝集を生じた場
合でもその平均二次粒子径は5μ以下たとえば0.5〜
2μ程度である。
本発明の新規構造を有する水酸化マグネシウムの最適改
菩性質を示すものは、上記特徴を兼備する。すなわち、
X#IA回折法に8ける<101>方向の歪が3.0x
lO−3以下で且つ該方向の結晶粒子径が800人を超
え、且つBET法比表面積が20m”/g未満であるが
Im’/gを越えるものである。
上述の新規構造を有する水酸化マグネシウムは、M g
 (OH)!で表わされる従来の水酸化マグネシウム或
いはMg(OH)C12で表わされる従来のマグネシウ
ムヒドロキシクロライドのいずれとも異なる下記式 %式% 但し式中、AはCI2又はNo、、Xは0<xく0.2
の数を示す、mは0〜6の数 で表わされる本発明の塩基性塩化−もしくは硝酸−マグ
ネシウムを、水性媒体中において、加圧条件下に加熱す
ることによって得ることができる。
更に、上記式で表わすことのできる本発明の塩基性塩化
−もしくは硝酸−マグネシウムは、塩化マグネシウムも
しくは硝酸マグネシウムとアルカリ性物質とを、水性媒
体中において、該塩化マグネシウムもしくは硝酸マグネ
シウムに対して、調節された量、とくに0.5〜0.9
5当量の割合のアルカリ性物質を反応させることにより
生成せしめることができる。
前記X線回折法における<101>方向の歪が3.0X
lO−3以下で且つ該方向の結晶粒子径が800人を越
える、通常的2000Aを超える水酸化マグネシウムの
製造に用いることができる本発明の上記M g (OH
)2−x A x−m H20[但し、AはCa又はN
 Ox 、() < x < 0 、2、好ましくは0
.02≦x<0.2、mはO−6の数1の製造に際して
は、アルカリ性物質の[OH] と塩化マグネシウムも
しくは硝酸マグネシウムの[Mg”] とが上記当量関
係、すなわち2[OH]/ [Mg” ] −0,5〜
0.95の関係を満足するように反応を行うほかに、ク
ロルイオンが充分に存在する条件下に反応を行うことが
好ましい。
このために、塩化マグネシウムのほかに例えば塩化カル
シウムを共存させた混合水溶液にアルカリ性物質たとえ
ば水酸化カルシウムを、上記当量関係を満足する調節さ
れた量で加えて反応を行うことが好ましい結果を与える
。常法に従って、M g (OH)zが形成される条件
を採用すると、続いて、水性媒体中において加圧条件下
に加熱しても、本発明の前記新規構造を有する水酸化マ
グネシウムを形成することはできない。上記塩化マグネ
シウムに代えて硝酸マグネシウムを用いるほかは同様に
して塩基性硝酸マグネシウムを製造でき、本発明の新規
Mg(OH)、の製造に同様に利用できる。
本発明の上記塩基塩化−もしくは硝酸−マグネシウムM
g(OH)z−xAX * mH*o [但し、AはC
α又はNo3.mは0〜6の数、0くxく0.2]を形
成する反応は、例えば温度約0〜約50℃、好ましくは
約10〜約30℃程度で行うのがよい。反応は塩化マグ
ネシウムもしくは硝酸マグネシウムとアルカリ性物質と
が充分接触できる条件下に、水性媒体中で行えばよく、
例えば、撹拌条件下に、塩化マグネシウム、硝酸マグネ
シウム、或は塩化マグネシウムと塩化カルシウムの水溶
液に、水酸化カルシウムを上記当量関係を満足するよう
に添加して行うことができる。上記アルカリ性物質の例
としては、水酸化カルシウムのほかに、例えば、アンモ
ニア、水酸化アルカリ金属、酸化マグネシウムなどを挙
げることができる。
本発明のX411回折法における<101>方向の歪が
3.0XIO−”以下である水酸化マグネシウムは、上
述の如き手段で形成される本発明の塩基性塩化マグネシ
ウム又は塩基性硝酸マグネシウムMg(OH)、−xA
x−mH,o [但しAはC12又はNO3、mは0〜
6の数、O< x < 0 、2コを、水性媒体中で、
加圧条件下、好ましくは約5kg/cs+”以上、例え
ば約5〜約30kg/cm”の加圧条件下に、加熱する
ことにより製造することができる。この際、該塩基性塩
化マグネシウム形成反応生成物系から、該塩基性塩化マ
グネシウムを単離する必要はなく、該反応生成物系をそ
のまま加圧条件下に加熱して行なうことができ、且つこ
のようにすることが好ましい。
この好適態様は工業的実施にとくに適しており、その理
由は、該MgCOH)t−xAx−mH20は比較的不
安定な化合物であるが、反応母液中では比較的安定であ
るためで、更に、単離操作を省略できる利点も得られる
通常の水酸化マグネシウムやマグネシウムヒドロキシク
ロライドを水性媒体中で、アルカリの存在下又は不存在
下に同様に加圧条件下に加熱しても本発明の新規構造を
有する水酸化マグネシウムを形成することはできない。
本発明の上記塩基性塩化−もしくは硝酸−マグネシウム
M g (OH)!−xAx−mH,Of但し、A、x
、mは前記したと同じJは、他の手段で形成されたもの
であっても差支えない。上記加圧条件下の水性媒体中で
の加熱処理は、例えば約150〜約250℃程度の温度
で行うことができる。
本発明の中間体から得られる前記新規構造を有する水酸
化マグネシウムは、既述の通り、従来の水酸化マグネシ
ウムと対比して、X線回折法における<ioi>方向の
歪が顕著に小さく、該方向における結晶粒子径が大きく
且つBET法比法面表面積常に小さい。これらの特徴的
構造に由来して、結晶子の表面極性が極めて小で殆んど
無くなり、二次凝集の生起が生じ難く、非嵩高性で且つ
格子欠陥濃度が低い。このため、従来公知の水酸化マグ
ネシウムが熱可塑性樹脂に配合された際に生じた既述の
樹脂との親和性の悪さ、成形性の悪さ、成形品表面の悪
さ、などの路下利益乃至欠陥が克服され、更に得られた
成形品の物理的強度の低下という欠陥も回避される。
本発明に於て、X線回折における<l Ol>方向の歪
、該方向における結晶粒子径及びBET法比法面表面積
、以下の測定により決定された値を指す。
<l Ol>方向の歪及び結晶粒子径の測定法:−si
nθ 次の関係式により、横軸に 、縦軸に λ λ 径(ε)と、勾配に%を乗じて歪(77)を求める。
ただし、λ:使用したX線の波長、Cu−Ka線で1.
542人 θニブラック角 β:真の半価巾、単位ニラジアン、 上記βは以下の方法により求める。
(lot)面と(202)面の回折プロフィルを、X線
源として、35KV、15mAの条件で発生させたCu
−にα線を用いて測定する。測定条件はゴニオスピード
%0/分、チャートスピードlOmm/分、スリット巾
をダイバージェンススリット、レシービングスリット、
スキャタリングスリットの順で(101)面については
l’−0,3mm−1’、(202) については2’
−0,3+am−2’の条件で測定する。得られたプロ
フィルにつき、バックグランドから回折ピークまでの高
さの%における巾(Bo)を測定する。第1図に示す2
θに対するに’+、Kff2のスプリット巾(δ)の関
係から(lot)、(202)面の20に対するδを読
みとる。次いで、上記B0及びδの値に基いて、第2図
に示すδ/BOとB/B、の関係からBを求める。高純
度シリコン(純度99,999%)について、スリット
巾3A@−0,:3am −に°で各回折プロフィルを
測定し、半価巾(b)を求める。これを20に対してプ
ロットし、bと2θの関係を示すグラフを作る。(10
1)、(202)面の2θに相当するbからb/Bを求
め第3図に示す。b/Bとβ/Bの関係からβを求める
BET法比法面表面積 ニー吸着法により、3点プロット法で求める。
ただし、N、の分子吸着断面積は、16.2人2として
計算する。また、各測定試料は予め100°Cで30分
真空で排気処理した後、窒素の吸着テストを行う。
その存在が確認され、ASTMに登録されている公知の
塩基性塩化マグネシウムは、以下に示す化合物である。
12−116    Mg5CJ(OH)+・4H20
%12−1.22    MgxC12(OH)s・4
H!0     3A12−1.23   MgtoC
Qz(OH)+s”5HzO%12−131    M
g*Cl2(OH)s ・4H*O%7−403   
Mgz(01()3c(2・3H30%7〜409  
 MgCu、・9Mg(OH)ヨ・5nzo   3A
7−412   Mgz(0)1)sC(!・4H10
%7−416   Mg5(OB)iCQ・3H20%
7−420   Mg5(OH)scQ・4H20%7
−419   Mgz(OH)z・CC・2H20%3
−0100   Mg(OH)C(1112−410β
−Mgz(OH)xc12        にll−3
28Mg(OH)C121 12−133MgxC12z(OH)*・2H10%上
記した通り、公知の塩基性塩化マグネシウム中、本発明
の塩基性塩化マグネシウムJ:iも類似した化合物は、
Xが最小のX(−0,2)であるASTM龜12.−1
23及び隘7−409の公知化合物である。
上記公知化合物のX線回折データ(A S TMの記載
による)及び同一方法で測定された本発明の新規塩基性
塩化マグネシウムのX線回折データを、以下に示す。
ASTM kl 2−123 ニー STM 賜、 7−409.− 本発明塩基性塩化マグ不シウム:− 第  1  表 (注) haxagonalで指数付けしたもので、格
子定数はa、、3.13人、c、−24−6人である。
上記X線回折データーから、本発明の Mg(OH)*−xCg x−mHzO(但しX及びm
は前記したと同じ)は公知化合物と異なる構造を有する
化合物であることが明瞭である。
更に、本発明中間体である新規化合物塩基性硝酸マグネ
シウムM g (OH) x −x (N O3) x
 ・mH,o(但乙X及びmは前記したと同じ)につい
ての第1表と同様なデーターを下表に示す。塩基性硝酸
マグネシウムの存在は、ASTMに記述がない。
第2表 (注)  hexagonalで指数付けしたもので、
格子定数はa、#3.12人、 C11片24.4人である。
実施例1 1 、5 mol/ lの塩化マグネシウム水溶液(液
温15°C)51を約logの反応容器に入れ、ケミス
ターラーで充分に撹拌しておく。これに、10mol/
1のアンモニア水(液温15℃)を塩化マグネシウムに
対し、01g当量に相当する1、352を約10分間で
全量加える。得られたサスペンションの1部を直ちに減
圧ろ過後、水、統いてアセトンで十分洗浄しI;。室温
で約2時間乾燥して、X線回折と化学分析を行った。X
線回折の結果、本物質は、本発明の塩基性塩化マグネシ
ウムと同定された。化学分析の結果、本物質の組成はM
 g (OH)+、 5osc(l e、 oar ”
 m H!○ であることが示された。なお、結晶水は
、第1図に示すDTA(示差熱分析)、TGA(熱重量
分析)法より確認された。反応後、直ちに残り大部のサ
スペンションを容量20!のオートクレーブに入れ、1
80℃で8時間水熱処理した。オートクレーブで処理す
るまでの反応終了時かうの時間を約2時間で行った。こ
れは上記不安定な物質が分解されない間に水熱処理をす
るためである。水熱処理後、減圧ろ過、水洗し、乾燥す
る。この様にして得られた物質は、X線回折により水酸
化マグネシウムであることが確認された。本物質の<1
01>方向の歪は、0.970X10匂、<101>方
向の結晶粒子径は4200人、BETは6.7が7gで
あった。
実施例2 実施例1において、アンモニア水を塩化マグネシウムに
対して、0.7当量に相当する1、051を約7分間で
全量加える以外は、実施例1と同様の操作を行った。得
られたサスペンションの1部を直ちに減圧ろ過後、水、
続いてアセトンで十分洗浄して、X線回折を行うととも
tこ、化学分析を行った。その結果、本物質は第1表に
示す新規物質であることが確認された。化学分析の結果
、本物質の組成はM g (OH)1.@BCQ o、
1o@”m H!0であることが示された。一方、反応
生成液を反応終了後直ちに容量10!のオートクレーブ
に入れ、170℃で8時間水熱処理した。処理後、減圧
ろ過、水洗、乾燥した。この様にして得られた水酸化マ
グネシウムの<101>方向の歪は1.20XIO−’
、<101>方向(FJ!J[予価115260A、B
ETは4.2m”7gであつI;。
実施例3 実施例1において、アンモニア水を塩化マグネシウムに
対し、0.95当量に相当する1 、4252を約10
分で全量加える以外は、実施例1と同様の操作を行った
。反応液の1部を除いて、全量を容量102のオートク
レーブにて、直ちに移して、200℃で4時間水熱処理
した。
反応液の1部は、反応後直ちに減圧ろ過、水洗した後、
アセトンで洗浄後、X線回折と化学分析を行ったaX線
回折の結果、本物質は、第1表に示す新規物質であるこ
とが確認された。化学分析の結果、本物質の組成はM 
g (OH) r 1□CA o−oss ・m H2
0であることが示されI;。まt;、水熱処理物は、減
圧、ろ過、水洗後乾燥した。この様にして得られた水酸
化マグネシウムの<101〉方向C7)歪i;!2.0
5 X 10−”、 <101>方向の結晶粒子径は、
2840A、BETは8.9m”7gであった。
実施例4 塩化マグネシウムと塩化カルシウムの混合水溶液(海水
からイオン交換膜法により、塩化ナトリウムを製造する
プロセスで製られる副生物)(Mg” =1.58mo
l/1%Ca”−Q、755mol/jりlOj!と、
塩化マグネシウムの0.8当量に相当する1、54mo
l/Rの水酸化カルシウム水溶液8.22をそれぞれ3
0°Cに保つ。容量2iのオーバー7o−付き反応槽に
予め11の水を入れ、ケミスターラーで撹拌し、液温を
30℃に制御する。この反応槽に、定量ポンプで、塩化
マグネシウムと塩化カルシウムの混合水溶液をそれぞれ
I OOmj/win、 82mA/winの供給速度
で定量ポンプにより供給し、反応を行なわしめる。反応
終了後、得られたサスペンション16fflで容量30
2のオートクレーブに直ちに移し、145℃で8時間水
熱処理を行った。また、反応生成液の残部は、減圧、ろ
過、水とアセトンで洗浄後室温で4時間乾燥してXfs
回折と化学分析を行った。
本物質は、X*回折の結果、第1表に示す新規物質であ
ることが確認された。化学分析の結果本物質の組成はM
 g (OH>h−*o*C1@、@If ・m Ht
であることが示された。水熱処理物は減圧ろ過、水洗後
、乾燥した。この様にして得られた水酸化マグネシウム
の<101>方向の歪は、1.80xto−1<ioi
>方向の結晶粒子径は、2250人、BETは12.7
m”/gであった。
実施例5 2 mol/ j!の硝酸マグネシウム(液温15℃)
21を約5iの反応容器に入れ、ケミスターラーで充分
に撹拌しておく。これに4mof/lのアンモニア水(
液温15°C)を硝酸マグネシウムに対し、01g当量
に相当する1、8!を約20分間で全量加える。得られ
たサスペンション2Nを直ちに、容量5iのオートクレ
ーブで170℃で4時間水熱処理した。残り1.82を
反応終了後直ちに減圧ろ過後アセトンで十分洗浄し、X
線回折と化学分析を行った。本物質は、X線回折の結果
第2表に示す新規物質であることが確認された。化学分
析の結果、本物質の組成はIIJ g (OH)+ 、
5xy(N Ox)o−1ts ・m Hsoであるコ
トが示すレタ。
水熱処理物は減圧、ろ過、水洗後乾燥した。この様にし
て得られた水酸化マグネシウムのく101〉方向の歪は
2.40X10−3、結晶粒子径は、4200A、BE
Tは9.6m”/gであった。
比較例1 1 、5 mol/ 2の塩化マグネシウム21を40
℃に保って、十分撹拌しでいるところへ、l−5mo[
/2の水酸化カルシウム水溶液を塩化マグネシウムに対
し当量に相当する21を約60分で全量加える。得られ
た反応液を減圧ろ過、水洗した。脱水物を80℃で10
時間乾燥した物は、X線回折の結果水酸化マグネシウム
であった。また、水洗物を6意の水に懸濁させて、lO
1容のオートクレーブを使って250℃で8時間水熱処
理した。
水熱処理物を減圧ろ過、水洗し、乾燥した。この物質の
<101>方向の歪は3.70X10−ツ<101>方
向の結晶粒子径は568A、BETは32m”/gであ
った。また、水熱処理前の物質は、<l Ol>方向の
歪は4.76X10−’<ion>方向の結晶粒子径は
549ASBETは21m”/gであった。
比較例2 1 、5 mol/ lの塩化マグネシウム42と2.
0mol/lの水酸化カルシウム4iをそれぞれ20℃
に保つ。容量オーバー70−付き1.51の反応槽に水
を500mA入れ、十分に撹拌しておく。
そこに、定量ポンプで、それぞれ40m1/winの速
度で供給する。塩化マグネシウムに対するアルカリの供
給は当量にする。約100分後、反応終了し、得られた
懸濁液の1部を減圧ろ過、水洗しアセトンで洗浄した。
この物質は、X線回折の結果、水酸化マグネシウムであ
った。また、残り大部の懸濁液を反応後直ちに101容
のオートクレーブにて、170℃で8時間水熱処理した
。水熱処理物を減圧ろ過、水洗し、乾燥した。この物質
は、<ioi>方向の歪が3.70XlO’−’<10
1>方向の結晶粒子径が647人、BETは26m”/
gであった。また、水熱処理前の物質は、<l Ol>
方向の歪が4゜83XIO−’<101>方向の結晶粒
子径が476人、BET31m”/gであった。
参考例1 実施例2で得られた<toi>方向の歪が1゜20X1
0−’、<lot>方向の結晶粒子径が5260人、B
ETが4.2m’/gの水酸化マグネシウム2.2Kg
を150°Cで3時間再乾燥し、l。
8Kgのポリプロピレン(M I 6.0、密度0.9
1)とへンシエルミキサーで混合した後、樹脂温度約2
30℃で押出機を通し溶融混練した。得られた樹脂組成
物を射出成型し、板状体とした。ASTM規格、UL規
格に従って、物性と離燃性を測定し評価した。得られた
結果は、第3表の通りである。
参考例2 実施例2で得られた水酸化マグネシウム2.2Kgを1
0 X 10−’mol/ lのステアリン酸ソーダ水
溶液101中に入れ、80℃で2時間撹拌下に維持し、
水酸化マグネシウムの表面をステアリン酸でコーティン
グする。これを、減圧ろ過、水洗後、乾燥し、参考例1
と同様の処理を行った。その結果を第3表に示す。
参考例3 比較例1で得られた<101>方向の歪が4゜76X1
0−’、< 101. >方向の結晶粒子径が549A
SBET21 m”/gの水酸化マグネシウム2.2K
gを参考例1で用いた水酸化マグネシウムのかわりに用
いた結果を第3表に示す。
参考例4 比較例2で得られた<101>方向の歪が3゜70Xl
O−”、<101>方向の結晶粒子径が647人、BE
T26m”/gの水酸化マグネシウムを参考例1で用い
た水酸化マグネシウムのかわりに用いた結果を第3表に
示す。
参考例5 参考例1で用いたポリプロピレン単独を成型した場合の
結果を第3表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、本発明において、X線回折における
< 101. >方向の歪及び結晶粒子径を測定決定す
る方法を説明するためのグラフである。 外1名 第2図 −1゜ Kに2の##12対する補正曲線 δ/B。 隼3図 便!中の分離1;対4ろ棉“正四珠 b/B

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式 Mg(OH)_2_−_xAx・mH_2O但し式中、
    AはClもしくはNO_3、 xは0<x<0.2の数を示す、mは0〜6の数、 で表わされる塩基性塩化−もしくは塩基性硝酸−マグネ
    シウム。 2、下記式 Mg(OH)_2_−_xAx・mH_2O但し式中、
    AはClもしくはNO_3、 xは0<x<0.2の数を示す、mは0〜6の数、 で表わされる塩基性塩化−もしくは塩基性硝酸−マグネ
    シウムから成る、 下記式 Mg(OH)_2 で表わされ且つX線回折法における<101>方向の歪
    が3.0×10^−^3以下で、<101>方向の結晶
    粒子径が800Åを超える水酸化マグネシウム製造用中
    間体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002079091A1 (fr) * 2001-03-29 2002-10-10 Daicel Chemical Industries, Ltd. Procede permettant de produire du nitrate de metal basique
WO2018221709A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 協和化学工業株式会社 非水系二次電池用セパレータに供される水酸化マグネシウム、非水系二次電池用セパレータおよび非水系二次電池

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WO2018221709A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 協和化学工業株式会社 非水系二次電池用セパレータに供される水酸化マグネシウム、非水系二次電池用セパレータおよび非水系二次電池
JPWO2018221709A1 (ja) * 2017-06-02 2020-05-21 協和化学工業株式会社 非水系二次電池用セパレータに供される水酸化マグネシウム、非水系二次電池用セパレータおよび非水系二次電池

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