JPH02203819A - 調理用器物 - Google Patents

調理用器物

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JPH02203819A
JPH02203819A JP2393289A JP2393289A JPH02203819A JP H02203819 A JPH02203819 A JP H02203819A JP 2393289 A JP2393289 A JP 2393289A JP 2393289 A JP2393289 A JP 2393289A JP H02203819 A JPH02203819 A JP H02203819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
heat
fluororesin
resin
cooking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2393289A
Other languages
English (en)
Inventor
Masuo Takeuchi
竹内 益穂
Masataka Yokota
横田 政隆
Taido Ito
伊藤 泰道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2393289A priority Critical patent/JPH02203819A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は熱溶融性フッ素樹脂被覆層を有する調理器物に
関するものである。
[従来の技術] 従来、調理物の粘着防止・調理後の洗いやすさ・基材の
腐食防止を目的として、フッ素樹脂塗膜を有するフライ
パン、鍋、ホットプレート等の調理用器物が広(用いら
れている。しかし、これらの塗膜は最上階にいずれもポ
リテトラフルオロエチレン樹脂(以下PTFEという)
を含んでいる。PTFEは粒径0.1〜0.3μmの粒
子であり、融点以上の焼結温度(通常380〜430℃
)においても溶融粘度が高く(例えば380°C、10
+1ボイズ)、溶融流動しない。従って、焼結後も塗膜
中にPTFE粒子間の隙間に基づくミクロなボイドが存
在している。このため、調理物・調味料(塩、醤油、ソ
ース、コシジウ、カレー、だしの素)等がボイドに入り
、調理後も残存し、塗膜性能を著しく阻害する欠点があ
り、特にカレー、しよう油等の残存物による着色・残臭
は器物をていねいに洗浄した後も残るため大きな問題で
あった。これらの点を勘案して従来は汚れの目立ちにく
い黒、グレー、こげ茶等の濃い色調のものが使われてお
り、濃い顔料による変色の防止も提案されていた(特開
昭56−48824)。しかし、残臭の問題は未解決で
あり色調も制限されるという欠点がある。また、ボイド
を通して塩水等が基材まで浸透し、基材の腐食を引き起
こす欠点もあった。
[発明の解決しようとする課題] 本発明は、前述の従来技術を有していた課題を解決しよ
うとするものである。すなわち、調理後の残存物による
着色−残臭がなく基材の腐食もひきおこさない調理用器
物を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前述の課題を解決すべくなされたものであり
、器物内面の最上層に、熱溶融性フッ素樹脂層が形成さ
れていることを特徴とする調理器物を提供するものであ
る。
本発明の熱溶融フッ素樹脂としては、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体樹脂
(以下PFAという)、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体樹脂(以下FEPという
)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体樹脂(
以下ETFEという)、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン樹脂(以下PCTFEという)、エチレン−クロロト
リフルオロエチレン共重合体樹脂(以下ECTFEとい
う)などが使用でき、調理温度が220℃に達するため
、PFA、FEPの如きパーフルオロフッ素樹脂を使用
することが好ましく、最も耐熱性のあるPTAがより好
ましい。
本発明の熱溶融性フッ素樹脂層の厚みは5〜100μ、
特に20〜80μとすることが好ましい。
塗膜厚みが上記厚みより小さい場合は熱溶融性フッ素樹
脂の連続被覆層が得られにくく、大きい場合は熱伝導が
悪くなり表面温度が上がりにくくなり、又、コストも上
昇し好ましくない。
本発明の熱溶融性フッ素樹脂層は層の連続性を阻害しな
い程度の顔料、充填剤、添加剤を含有しても良い。顔料
の種類は酸化チタン、酸化アルミニウム、ボロンナイト
ライド、炭酸カルシウム、タルク、クレー等であり、添
加量としては10vo1%以下が好ましい。
又、熱溶融性フッ素樹脂層に熱溶融性を示さないフッ素
樹脂、例えばポリテトラフルロエチレン樹脂が含まれて
いるものは着色・残臭防止効果が低下するため、好まし
いとはいえない。
本発明の調理用器物は、熱溶融性フッ素樹脂層の下に、
色調を発現させるための層や、基材との密着性を向上さ
せる層が存在しても良い。
色調を発現させる層としては、前述の如き顔料を含む層
であり、バインダー樹脂としては耐熱性の樹脂が採用さ
れる。又、最上層との密着性との関係から、この層のバ
インダー樹脂としてPTFE、PFA FEP、PCT
FE、ETFE、CTFE等フッ素樹脂を採用すること
が好ましい。特に耐熱性の優れるPTFEまたはFEP
が最も好ましい。色調を発現させる層を存在させると、
最上層の熱溶融性フッ素樹脂層に顔料を添加しなくても
好みの色調を達成することができるため、着色・残臭防
止効果は一般と向上する。又、この層における顔料の添
加量は特に限定されることはないので、複雑な色調の達
成も容易である。
又、基材との密着性を向上させる層としては、ブライマ
ーに基づ(層が挙げられる。ここで、ブライマーとして
は、通常フッ素樹脂用ブライマーとして使用することが
できる。かかるフッ素樹脂用ブライマーは、旭硝子■製
LA46298K、ダイキン工業■製EK1909DB
等市販されている。本発明の調理用器物の基材としては
、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、鉄合金、ガラ
ス、セラミックス、ホーロー等、フッ素樹脂の加工温度
に耐えられる基材が採用される。
又、本発明の調理用器物は内面がJIS 28102で
規定される明度が6以上のような明るい色調のものであ
っても、長期使用後、着色はほとんど見られない。従来
のフッ素樹脂被覆調理用器物は、着色の問題を顔料によ
る色で隠蔽していたため、当然暗い色となり、明度6以
上という明るい色を達成することは困難であった。
[実施例] 次に実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明す
る。実施例及び比較例においてPTFE重合体、 PF
A重合体、 FEP重合体の塗装及び塗膜性能の評価は
以下のように行なった。
一1 厚み3mmのアルミニウム容器(材質: JIS300
4相当材)の内面をサンドブラスト処理にょって粗面化
し、この面にフッ素樹脂系ブライマー (LA−462
98に/旭硝子製)を塗布、乾燥し、更に中間層として
フッ素樹脂系白色化塗料を約20μ厚となるようスプレ
ー塗布し、乾燥、焼成を行なってブライマーと中間層を
含めて厚さ約30μとなるよう下地被膜形成をした。
以下この下地被膜形成上に本比較例として、PTFE重
合体単独の濃縮ディスバージョン(固形分濃度60%)
  [AD−1/旭フロ、ロボリマー製]をスプレー塗
布し、乾燥、焼成を行なって所定の試験最上層膜厚15
.30.45μを形成した。
本発明の実施例No、 1〜5の最上層は市販品PFA
樹脂微粉末(MP−10/三井デュポンフロロケミカル
社製)℃を静電粉体塗装法で所定試験膜厚10〜100
μになるように塗布し、360〜380℃X20分間焼
成し被膜形成した。実施例No、 6〜8の白色顔料の
りPFAはPFA微粉末(MP−10)にTiO2顔料
をJOO:5重量比で混合調製したものを静電粉体塗装
法で塗布し、360〜b 施例No、 9〜lOのFEP最上層はFEP濃縮ディ
スバージョン(テフロン#120/三井デュポンフロロ
ケミカル社製)を所定膜厚になるように塗布、乾燥、焼
成を繰り返して被膜形成を行なった。このようにして得
た試験鋼容器を下記の試験に付す。
試験方法 1、ピンホール試験 低電圧型ピンホールテスター(サンコー電子製/PH−
1型)を用いて200〜300■電圧で試験鍋容器被膜
のピンホール有無のチエツクを行なった。
2、実調理試験 (−1)非粘着性の評価はガスコンロ上に試験鍋を置き
、表面温度が120〜130℃に達したところで卵1個
を落し、更に昇温して200℃前後に保持し「目玉焼き
」程度に焼き上がったところで、ガスコンロより試験鍋
を取り出し、直ちに試験鍋を裏かえし離形性をチャック
した。○印は易離形性を、X印は難離形性を示す。
(2)非残臭性、非着色性の評価は以下の処方の「カレ
ー煮込み試験」を50サイクル繰り返し、被膜の着色及
び残臭気のチエツクを行なった。カレー煮込み試験はカ
レーの素(S&B社製カレーの素) 120gを水10
100Oに溶かして、容器中で煮込み加熱を2時間した
後、室温まで放冷する操作を1サイクルとして、50サ
イクルの繰り返し試験を行なった。その後試験鍋を液体
洗剤を含んだスポンジタワシを使って水洗いを行ない直
ちに水を切って、目視により、JIS 211102に
従った色調とカレー臭の残臭チエツクを行なった・ 3、耐食性試験 あらかじめ被覆調整されたアルミ板(JIS−3004
相当材)  150X 80X 2 m/mをCASS
試験法(条件:5%NaC1,0,1%酢酸、0.02
%CuCl2配合液、50℃雰囲気)に準拠し、100
Hr、 200Hr経過後のブリスター発生状態と腐食
痕跡の外観目視チエツクで評価する。
以下、被膜形成された実施例及び比較例の被膜性能試験
結果を表1に示す。
1)ブライマー層: LA−4629BK  (黒色)
[旭硝子製/フッ素樹脂系ブライマー] 2)中間層:フッ素樹脂白色系塗料(組成:フルオンA
D−1/顔料(TiO□)/海面活性剤/分散媒= 6
0.0/8.0/1.5/30.5 (wt%)3)最
上層: ■PFA単独:微粉末MP−10  (三井デュポン・
フロロケミカル社製) ■白色顔料入りPFA:TiO□顔料°/微粉末MP−
10=5/100wt% *粒径0.2〜0.3μm ■FEP :テフロン#120  (三井デュポン・フ
ロロケミカル社製) ■AD−1: PTFE水性分散体(固形分濃度60%
)[フルオンAD−1/旭フロロポリマー製] 色 調: JIS Z8102により色相、明度/彩度
の順で記載した。
[発明の効果] 本発明は、調理後の残存物による着色・残臭がな(、基
材の腐食もひきおこさない調理用器物を提供できるとい
う優れた効果を有し、特に従来用いられていない明度6
度以上の淡色系の色調の場合も長期間初期の色調を保持
できるという効果も認められる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、器物内面の最上層に、熱溶融性フッ素樹脂層が形成
    されていることを特徴とする調理器物。
JP2393289A 1989-02-03 1989-02-03 調理用器物 Pending JPH02203819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2393289A JPH02203819A (ja) 1989-02-03 1989-02-03 調理用器物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2393289A JPH02203819A (ja) 1989-02-03 1989-02-03 調理用器物

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Publication Number Publication Date
JPH02203819A true JPH02203819A (ja) 1990-08-13

Family

ID=12124303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2393289A Pending JPH02203819A (ja) 1989-02-03 1989-02-03 調理用器物

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JP (1) JPH02203819A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0568428U (ja) * 1992-02-19 1993-09-17 旭硝子株式会社 フッ素樹脂被覆ジャーポット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0568428U (ja) * 1992-02-19 1993-09-17 旭硝子株式会社 フッ素樹脂被覆ジャーポット

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