JPH02203099A - 内面塗膜付断熱管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は、建築物に施工する給水や給湯のための配管、
および空調機器用の配管などに使用する断熱管に関し、
特に耐食性を改善した内面塗膜付断熱管に係るものであ
る。

（従来の技術とその課題） 銅やアルミニウム管に発泡ポリエチレンおよび発泡ゴム
を被覆したもの、またはこの表面にポリエチレン被膜を
被覆した断熱管は建築物の給水や給１易のための配管材
や空調機器の屋内機と屋外機との配管に広く使用されて
おり、特に鋼管は耐食性、加工性、強度、施工性などに
優れているところから使用量も多い。

この断熱管は一般的に第２図に示すように銅などの管材
（１）の外面に発泡ポリエチレンなどの断熱材（２）を
被覆したものである。さらにこの表面にポリエチレンの
被膜を形成して断熱材の強度を高めたものがある。

この断熱管を例えば給水管に用いた場合、一部の特殊な
水質や、環境においては腐食による漏水、銅の溶解に伴
う水や、衛生器具の着色などの問題を起こすことがある
。また空調機器の配管材として用いる場合も冷媒液に対
する耐食性の一層の向上が望まれている。

（発明が解決しようとする課題〕 本発明は上記の問題について検討の結果、配管材として
必要な曲げ加工などの施工時の加工によっても塗膜の剥
離などがなく、かつ耐食性の優れた内面塗膜付断熱管を
開発したものである。

〔課題を解決するための手段および作用）本発明は金属
管外面に断熱材を被覆し、管内面に耐食塗膜を形成して
なる内面塗膜付断熱管である。

すなわち本発明は、例えば第１図に示すように銅、アル
ミニウムなどの管材（１）の外面に発泡ポリエチレンな
どの断熱材（２）を被覆し、かつ管材の内面にシリコン
樹脂などを基材とする耐食性塗膜（３）を形成したもの
である。

しかして上記の断熱材としては、ポリエチレンの他、塩
化ビニール、ポリプロピレン、ポリアミド、フッ素など
の熱可塑性樹脂、ゴム樹脂などの発泡体、もしくは発泡
体の表面に薄い被覆を形成して強度を高めたものでもよ
い。

また耐食性塗膜おしては、シリコン樹脂、エポキシ樹脂
、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂などが
良く、その塗膜を３〜４００ｎの膜厚に形成することに
より、管材の加工性、施工性を損なうことなく耐水性を
改善することができる。膜厚が３−より薄いと均一な塗
膜の形成が困難となり、充分な耐食性が得られない。膜
厚が４００−を越えると管が曲げ加工を受けた場合、塗
膜表面の応力が高くなり分子架橋部分が機械的に切断さ
れ、塗膜表面に微細なりランクが発生し、毛細現象によ
り水分子が塗膜中に浸透して管材と接触することになる
。このクラックの発生は管が６０°　（Ｒ＝５０〜７０
）程度の曲げの場合、４００趨を越えると発生率が急激
に高くなる。

〔実施例］ 以下に本発明の一実施例について説明する。

シリコン樹脂塗料（ガンマ−化学株式会社製、フジガン
マ−＃１１００：商品名）に所定の溶剤を加えて塗料を
調合し、これを第１図に示すように外径１５．８８ｗφ
、肉厚０．７１１ＩＩｌφの銅製の管材（１）の内面に
、塗膜厚さを１〜５００−に変えて塗膜（３）を形成し
た。そして管外面には発泡ポリエチレンの断熱材（２）
を被覆して内面塗膜付断熱管を作製した。

さらにＲを５０１にし６０°曲げを行なった管および直
管を供試管とし、通水試験と銅イオン溶出試験を行なっ
た。尚、内面塗装を行なわない鋼管と比較して第１表に
示す。

通水試験は、循環水に６０゛Ｃの尼崎重上水道水（残留
塩素４度２．０〜３．０　ｍｇ　／　ｌ　）を用イテ、
流速１．０ｍ／ｓｅｃで３０日間（７２０時間）通水し
た後、その外観を観察すると共に、最大腐食深さを測定
した。また銅イオンの溶出試験は銅管内に上記水道水を
封入し、２０゛Ｃ及び６０°Ｃで２４時間保持した後、
水中に溶出した銅イオン量を測定した。

第１表から明らかな様に、本発明品は塗装していない断
熱管と比較しはるかに優れた耐食性を有することが判る
。

一方膜厚が１−であるものは、塗膜にフクレ及び銅イオ
ンの溶出が認められ、水分子が容易に銅と接触し得るこ
とを示している。

また膜厚が５００−であるものは、６０°曲げ加工を受
けた場合に塗膜にｆｆ１１１離及び銅イオンの溶出が認
められる。これはクランク発生により水分子が溶１１々
中に浸透し銅表面と接触しているためである。したがっ
て塗膜の厚さは３〜４００ｎの範囲が良好な結果が得ら
れることが判る。

（効果〕 以上に説明したように本発明によれば、加工性、耐食性
に優れた内面塗膜付断熱管が得られるもので工業上顕著
な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る内面！！！膜付断熱管
の断面図、第２１２Ｉは従来の断熱管の断面図である。 ・・管材、 ・・断熱材、 ３・・・耐食性塗膜。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）金属管外面に断熱材を被覆し、管内面に耐食塗膜
   を形成してなる内面塗膜付断熱管。
2. （２）断熱材がプラスチック発泡体およびゴム発泡体で
   あることを特徴とする請求項１記載の内面塗膜付断熱管
   。
3. （３）断熱材がプラスチック発泡体、プラスチック被膜
   、ゴム発泡体およびゴム被覆であることを特徴とする請
   求項１記載の内面塗膜付断熱管。
4. （４）耐食性塗膜がシリコン樹脂、エポキシ樹脂、フッ
   素樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂などの有機質
   樹脂からなり、かつ塗膜の厚さを３〜４００μｍの範囲
   に形成したことを特徴とする請求項１記載の内面塗膜付
   断熱管。
5. （５）金属管が銅またはアルミニウム管であることを特
   徴とする請求項１記載の内面塗膜付断熱管。