JPH02203026A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、相対回転可能な２軸の間に差動回転が生じた
時に２軸の間で回転動力を伝えるようにした駆動力伝達
装置に関するものである。

〈従来の技術〉 一般に、前、後輪間でトルクを伝達する４輪駆動用の駆
動力伝達装置、あるいは左、右輪間でトルクを伝達する
差動制囮用の駆動力伝達装置等においては、トルク伝達
用のクラッチ手段と、このクラッチ手段を作動するビス
Ｉ・ンと。

前、後輪あるいは左２．右輪の差動回転に応じた外力を
発生ずる圧力発生部を備え、この発生圧力をピストンに
作用してクラッチ手段をｒｇｉｍ係合させるようになっ
ている。

ところで、駆動力伝達装置の小形、軽１化を主たる目的
にして、前記ピストンの東方に高粘度流体と僅かな空気
を封入した空間部を設け、この空間部にブレードを収納
し、前記差動回転によって空間部内でブレードを相対回
転させることにより接近した２面間で高粘度流体を強制
移動させて高粘度流体の粘性摩擦作用により差動回転に
応じた圧力を発生させ、この圧力をピストンに作用して
クラッチ手段を係合させるようにした駆動力伝達装置が
特開昭６３−２４０４２９号で提供されている。

〈発明が解決しようとする課題〉 この種の駆動力伝達装置においては、ブレード３は第４
図で示すように半径Ｒ１のロータ１にシリンダハウジン
グ２の内周面に摺接する半径Ｒ２のブレードであり、そ
の左右側面の受圧面積は同一である。そのなめ、ブレー
ド３によって区画される空間部Ａ、Ｂは左右対称であり
、入力回転の正逆で圧力の発生特性が同じである。

それゆえにアンチロックブレーキシステムの制御時の外
乱を誘起することがある。

く課題を解決するための手段〉 本発明は、上記のような問題点を解決するなめになされ
たもので、その特徴とする構成は、相対回転可能な２軸
の間に配置され両輪の間でトルクを伝達するクラッチ手
段と、このクラッチ手段の伝達トルクを制御する作動ピ
ストンとを備え、前記２軸の一方に前記作動ピストンを
収容するシリンダハウジングを連結し、他方にこのシリ
ンダハウジングに回転可能に軸承された回転軸を連結し
、前記シリンダハウジング内に空間部を作動ピストンの
側方に設け、この空間部に収納されるブレードを備えた
ロータを前記２軸の何れか一方に連結し、前記空間部に
高粘度流体を封入して成る駆動力伝達装置において、前
記ロータにブレードをロータの回転面内で傾動可能に連
結し、一方の傾＠端においてブレード両側の空間部を分
離し、他方の傾動端においてブレード両側の空間部を連
通ずるようにして成るものである。

〈作　用〉 上記の構成により、ブレードの正逆回転により圧力の発
生特性を異にし、これに伴い異なったトルク伝達特性を
得るものである 〈実施例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第１図
において、３０は駆動力伝達装置である。３２はシリン
ダハウジングであり入力軸の一端が結合される。３１は
前記シリンダハウジング３１と一体を成すハウジングキ
ャップを示し、これによりシリンダハウジング３２内は
密閉される。

このシリンダハウジング３２とハウジングキャップ３１
に回転軸３３がシリンダハウジング３２と同心で回転自
在に軸承されている。前記回転軸３３には出力軸の一端
が結合される。

前記シリンダハウジング３２内においては、クラッチ潤
滑油２７が封入されており、またシリンダハウジング３
２の内周には複数のアウタプレート３７がスプラインに
より回転方向を係合し、かつ軸線方向に移動可能に並設
されている。

一方、回転軸３３の外周には複数のインナプレート３８
がスプラインにより回転方向を係合し、軸線方向に移動
可能に並設されている。これら、。

アウタグレート３７とインナプレート３８は交互に配置
され、クラッチ手段としての多板クラッチ４０を構成し
ている。前記シリンダハウジング３２内には、多板クラ
ッチ４０とシリンダハウジング３２との間に作動ピスト
ン３６が摺動可能に嵌装され、この作動ピストン３６の
駆動力が前記多板クラッチ４０に伝えられる。

前記作動ピストン３６の側方には、ハウジングとの間に
軸方向隙間からなる空間部４４が設けられ、この軸方向
隙間からなる空間部４４に空間部４４と略凹−の肉厚を
もつ直径方向のブレード４２が収納されている。

上記ブレード４２は第２図で示すように、その一方の側
面は半径方向に直線な受圧面４２ａとし、他方の側面は
前記受圧面４２ａと平行な受圧面４２ｂと、この受圧面
４２ｂと前記一方の受圧面４２ａに傾斜角度をもって連
なる傾斜受圧面４２ｃとからなる略菱形の形状である。

さらに、前記ブレード４２は、回転軸３３の外周にスプ
ライン係合されているロータ４１に突設した球形突起４
１ａに球面連結し、ロータ４１の回転面内で傾動可能に
支持されている。しかしてブレード４２は、一方の傾！
ｌＪ＠においてはその先端が空間部４４の内周に当接な
いしは近接してブレード両端の空間部４４を分離し、他
方の傾！ｌＪ端においてはブレード両側の空間部４４を
連通ずるようになっている。また、前記空間部４４内に
はシリコンオイル等の高粘度流体と僅かな空気が封入さ
れている。

上記した構成により、シリンダハウジング３２と回転軸
３３とが差動回転すると、空間部４４に封入された高粘
度流！ｌＪ体がブレード４２により、接近した２面間を
回転速度差に対応した流速で強制移動され、シリンダハ
ウジング３２の端面との粘性摩擦により内圧が発生する
。この発生圧力はブレード４２の回転方向によって高低
異なって発生される。すなわち、第２図においてブレー
ド４２が反時計方向ＣＣＷに回転した場合、ブレード４
２の受圧面４２ａ　側が高圧、受圧面４２ｂが低圧とな
る圧力分布の圧力が空間部４４内に発生する。

これによりブレード４２は球面突起４１ａを支点にして
図の時計回りに傾動され、ブレード４２の′先端が空間
部４４の内周に当接ないしは近接し、シール作用を行う
、従って空間部４４に発生する圧力は高くなり、トルク
伝達特性が高められる。

また、ブレード４２が時計方向Ｃ１ｌに回転した場合、
受圧面４２ｂ側が高圧、受圧面４２ｂ側が低圧の圧力分
布となるため、ブレード４２は第２図の点線で示すよう
にブレード４２の回転方向とは逆の方向に傾動される。

これにより、ブレード４２の先端とシリンダハウジング
３２との間にクリアランスｅｆｆｉ形成され、ブレード
４２で区画されていた左右空間部４４は前記クリアラン
スｅにて連通状態となり、高圧側から低圧側へ圧力が逃
げて発生圧力は低圧となり、トルク伝達特性が低下され
る。

従って、前記反時計方向ＣＣＶを正転差動とし、時計方
向ＣＷを逆転差動と仮定した場合、第３図で示すように
、正転時におけるトルク伝達は大きくなり、逆転差動時
におけるトルク伝達は小さくなり、差動回転の正逆によ
り大、小異なるトルク伝達特性を得るものである。

以上本発明の実施例を第２図に基づいて説明したが、第
５図で示すようにブレード４２の基部を凸円４２ｄとし
、ロータ４１に凹内部４１ｂを形成して凸円４２ｄを凹
内部４１ｂに嵌合さぜる結合構造でも可能であり、また
第６図、第７図で示すようにビン４ｔｃにてブレード４
２とロータ４１とを結合することも可能である。

尚、クラッチ手段は多板クラッチに固定するものではな
い。

〈発明の効果〉 以上のように本発明は、差動回転による圧力発生手段の
ブレードをロータの回転面内で傾動可能にロータに連結
し、ブレードの一方の傾動端でブレードで区画される左
右空間部を連通すべくした構成であるから、差動回転の
正逆により発生圧力の高低の異なる特性が得られ、この
特性により、正トルク伝達時においては、十分なトルク
伝達が得られ、反対に逆トルク伝達時においては、伝達
トルクを制御ｍシ、アンチロックブレーキシステムの制
御時の外乱を低減する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は駆動力伝
達装置の断面図、第２図は第１図の■−■線断面図、第
３図は正逆差動回転による伝達トルク特性図、第４図は
従来のブレードによる圧力発生手段を示す第１図■−■
線対応断面図、第５図及び第６図は本発明の他の実施例
を示す断面図、第７図は第６図■−■線断面図である。 ３１・・・ハウジングキャップ、３２・・・シリンダハ
ウジング、３３・・・回転軸、３６・・・作動ピストン
、４０・・・多板クラッチ、４２・・・ブレード、４２
ａ　、４２ｂ　、４２Ｃ・・・受圧面、４４・・・空間
部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 相対回転可能な２軸の間に配置され両軸の間でトルクを
   伝達するクラッチ手段と、このクラッチ手段の伝達トル
   クを制御する作動ピストンとを備え、前記２軸の一方に
   前記作動ピストンを収容するシリンダハウジングを連結
   し、他方にこのシリンダハウジングに回転可能に軸承さ
   れた回転軸を連結し、前記シリンダハウジング内に空間
   部を作動ピストンの側方に設け、この空間部に収納され
   るブレードを備えたロータを前記２軸の何れか一方に連
   結し、前記空間部に高粘度流体を封入して成る駆動力伝
   達装置において、前記ロータにブレードをロータの回転
   面内で傾動可能に連結し、一方の傾動端においてブレー
   ド両側の空間部を分離し、他方の傾動端においてブレー
   ド両側の空間部を連通するようにして成る駆動力伝達装
   置。