JPH102356A - 速度感応形多板クラッチカップリング - Google Patents

速度感応形多板クラッチカップリング

Info

Publication number
JPH102356A
JPH102356A JP15837196A JP15837196A JPH102356A JP H102356 A JPH102356 A JP H102356A JP 15837196 A JP15837196 A JP 15837196A JP 15837196 A JP15837196 A JP 15837196A JP H102356 A JPH102356 A JP H102356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
pressing
cam surface
plate clutch
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15837196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3574274B2 (ja
Inventor
Makoto Hagiwara
誠 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Viscodrive Japan Ltd
Original Assignee
Viscodrive Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Viscodrive Japan Ltd filed Critical Viscodrive Japan Ltd
Priority to JP15837196A priority Critical patent/JP3574274B2/ja
Publication of JPH102356A publication Critical patent/JPH102356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3574274B2 publication Critical patent/JP3574274B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の回転軸と他方の回転軸との回転速度差
に応じて、多板クラッチが伝達する駆動力の大きさを制
御することができる速度感応カップリングを提供する。 【解決手段】 本発明の速度感応形多板クラッチカップ
リング100においては、カム面31の傾斜角θを、駆
動体32と押圧体34との間の摩擦係数μから定まる摩
擦角より大きく設定するとともに、駆動体32が高粘性
流体中を移動して粘性抵抗力Vを受けると、駆動体32
が粘性抵抗力Vによってカム面31を登り、押圧体34
を介して多板クラッチ20を押圧するピストン23を変
位させるように構成されている。これにより、本発明の
速度感応形多板クラッチカップリング100によれば、
第1の回転軸11と第2の回転軸18との間の相対回転
速度に応じて、多板クラッチ20が伝達する駆動力の大
きさを制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに同軸な一対
の回転軸間に介装されて、一方の回転軸から他方の回転
軸に駆動力を伝達するカップリングに関し、より詳しく
は、両回転軸間の回転速度差に応じて伝達する駆動力の
大きさを制御可能な、速度感応カップリングに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、4輪駆動車が広く普及している
が、4輪駆動車のなかには、後輪を駆動するプロペラシ
ャフトの途中にカップリングを介装し、前輪と後輪との
間に回転数差が生じた際にのみ後輪に駆動力を伝達する
構成としたものがある。前記カップリングとしては、あ
るいは多板クラッチを用いたカップリング等があるが、
多板クラッチを用いたカップリングにおいては、多板ク
ラッチを押圧してクラッチプレートを互いに密着させる
ことにより、駆動力を伝達させることができる。
【0003】このような多板クラッチを用いたカップリ
ングの基本構造を、図3を参照して説明すると、図3中
に符号1で示される多板クラッチにおいては、図示され
ない一方の回転軸と一体に回転するプレート1aと、や
はり図示されない他方の回転軸と一体に回転するプレー
ト1bとが、交互に並ぶように配設されている。また、
前記多板クラッチ1は、ハウジング2とピストン3とに
より挟持されており、前記ピストン3によって各プレー
ト1a,1bを前記ハウジング2に押圧することによ
り、多板クラッチ1の各プレート1a,1bが互いに密
着させられる。そして、各プレート1a,1b間に生じ
る摩擦力によって、一方の回転軸から他方の回転軸に駆
動力が伝達される。
【0004】一方、ピストン3を多板クラッチ1に押圧
するために、カム機構4が設けられている。前記カム機
構4は、回転軸線Cの円周方向に対して角度θをなして
傾斜するカム面5が形成されたカム体6と、前記カム面
5によって駆動されるボール7と、このボール7を案内
する溝8が凹設され、かつ前記ボール7によって回転軸
線C方向に変位させられて前記ピストン3を押圧する押
圧体9とを有している。前記カム体6は一方の回転軸と
一体に回転し、かつ前記押圧体9は他方の回転軸と一体
に回転する。すると、カム体6が押圧体9に対して矢印
A方向に相対回転すると、ボール7はカム面5に対して
垂直な押圧力Fによって駆動される。この時、前記押圧
力Fの回転軸線C方向の分力をN、円周方向の分力をD
とすると、ボール7は前記分力Nによって押圧体9を押
圧するとともに、前記分力Dによって駆動されてカム体
6と一体に前進する。
【0005】ところで、ボール7と押圧体9との摩擦係
数をμで表すと、ボール7には前記分力Dに抗してボー
ル7を後退させようとする摩擦力μ・Nが作用する。し
たがって、前記摩擦力μ・Nの値が前記駆動力Dの値よ
りも大きい場合、すなわち、 μ・N > D なる関係を満たす場合には、ボール7はカム面5を登
り、押圧体9を回転軸線C方向(図示右方向)に変位さ
せることができる。ここで、N=F・cosθ、D=F
・sinθと表すことができるから、 μ・F・cosθ > F・sinθ したがって、 μ > tanθ すなわち、カム面5の傾斜角θを、 arctan(μ) > θ を満たす角度、すなわち摩擦係数μで定義される摩擦角
より小さくなるように設定しておけば、カム体6が押圧
体9に対して相対回転すると、押圧体9はボール7によ
って必ず押圧されて回転軸線C方向に変位する。そし
て、押圧体9が回転軸線C方向に変位すると、ピストン
3が多板クラッチ1のクラッチプレート1a,1bを互
いに密着させるので、一方の回転軸から他方の回転軸に
駆動力が伝達される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た多板クラッチを用いたカップリングにおいては、カム
体6と押圧体9との間に相対回転が生じると直ちに多板
クラッチ1がピストン3によって押圧され、一方の回転
軸から他方の回転軸に駆動力が伝達される。すなわち、
従来の多板クラッチを用いたカップリングにおいては、
一方の回転軸が他方の回転軸に対して相対回転すると多
板クラッチ1がON/OFF動作するのみであり、一方
の回転軸と他方の回転軸との回転速度差に応じて多板ク
ラッチが伝達する駆動力の大きさを制御する機能を全く
有していない。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述した従来技
術が有する問題点を解消し、一方の回転軸と他方の回転
軸との回転速度差に応じて、多板クラッチが伝達する駆
動力の大きさを制御することができる速度感応カップリ
ングを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の速度感応形カッ
プリングは、回転駆動される第1の回転体と、この第1
の回転部材に対して同軸に相対回転可能な第2の回転体
と、前記第1の回転体から前記第2の回転体に駆動力を
伝達する多板クラッチと、この多板クラッチを押圧して
そのクラッチプレートを互いに密着させるピストンと、
前記第1の回転体が前記第2の回転体に対して相対回転
したときに前記ピストンを前記多板クラッチに向かって
付勢するカム機構とを備える。そして、前記カム機構
は、前記第1の回転体と一体に回転し、かつその回転軸
線の円周方向に対して角度θをなして傾斜するカム面を
有したカム体と、前記カム面によって駆動される駆動体
と、前記第2の回転体と一体に回転し、かつ前記駆動体
により前記回転軸線方向に変位させられて前記ピストン
を押圧する押圧体と、この押圧体と前記カム体とによっ
て形成され、かつ前記駆動体を高粘性流体中に浸漬させ
た状態で収納する作動室とを有する。一方、前記カム面
の傾斜角度θの値は、前記駆動体と前記押圧体との間の
摩擦係数をμと表した時にarctan(μ)で表され
る角度よりは大きく、かつ前記駆動体が、前記カム面に
よって駆動されて前記高粘性流体中を前進する際に受け
る粘性抵抗と前記押圧体との間に生じる摩擦抵抗とによ
って、前記カム面から受ける駆動力に抗して前記カム面
を登り、前記押圧体を前記ピストン側に変位させること
が可能な最大角度より小さく設定される。
【0009】すなわち、本発明の速度感応形カップリン
グにおいては、このカップリングが介装される一対の回
転軸間に回転数差が生じると、第1の回転体と第2の回
転体、すなわちカム機構のカム体と押圧体との間に回転
数差が生じる。これにより、駆動体はカム体によって駆
動され、押圧体に対して相対変位するので、駆動体と押
圧体との間に摩擦抵抗が生じる。ところが、カム体に形
成されたカム面の傾斜角度が、駆動体と押圧体との間の
摩擦係数によって定義される摩擦角より大きく設定され
ているので、駆動体は押圧体との間に生じる摩擦抵抗に
よってはカム面を登ることができず、したがって駆動体
は押圧体を変位させることができない。しかし、カム体
と押圧体との間の回転数差が次第に大きくなると、カム
体に駆動されて高粘性流体中を移動する駆動体には次第
に大きな粘性抵抗が作用する。これにより、駆動体は、
押圧体との間に生じる摩擦抵抗力と高粘性流体との間に
生じる粘性抵抗力の両方を受け、カム体から受ける駆動
力に抗してカム面を登り、押圧体をピストン側に変位さ
せる。そして、駆動体が押圧体を変位させる押圧力は、
駆動体に作用する粘性抵抗の大きさに比例するので、多
板クラッチが伝達する駆動力の大きさを一対の回転軸間
に生じた回転数差に応じて制御することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態の
速度感応形多板クラッチカップリングを、図1および図
2を参照して詳細に説明する。ここで、図1は本発明に
係る一実施形態の速度感応形多板クラッチカップリング
の半断面図、図2は図1中に示したカム機構の作動を模
式的に説明する断面図である。
【0011】まず、本実施形態の速度感応形多板クラッ
チカップリングの全体構造を、図1を参照して説明す
る。図1に示したように、本実施形態の速度感応形多板
クラッチカップリング100は、第1の回転軸11のフ
ランジ部分12に固着された、後述するカム機構のカム
体13と、円筒部分14およびエンドカバー15から形
成されたハウジング16とが、第1の回転軸11と一体
に回転する第1の回転体を構成している。また、カム体
13とエンドカバー15とにそれぞれ取り付けられた一
対の軸受17により、第2の回転体としての第2の回転
軸18が、第1の回転軸11に対して同軸かつ相対回転
自在に支持されている。
【0012】また、前記ハウジング16と第2の回転軸
18との間には、多板クラッチ20が介装されている。
この多板クラッチ20は、前記円筒部分14の内壁面に
形成された雌スプライン14aに外周縁部が係合し、第
1の回転軸11と一体に回転する複数枚のアウタプレー
ト21と、第2の回転軸18に形成された雄スプライン
部分18aに内周縁部が係合し、第2の回転軸18と一
体に回転する複数枚のインナプレート22とを、交互に
並べて積層したものである。そして、これらのアウタプ
レート21およびインナプレート22は、前記エンドカ
バー15とピストン23とにより回転軸線C方向に挟装
されている。なお、前記ピストン23は、前記雌スプラ
イン14aと係合し、第1の回転軸11とは一体に回転
するが、回転軸線C方向には変位可能とされている。
【0013】また、前記ハウジング16内には、前記ピ
ストン23を前記エンドカバー15側に向かって押圧
し、多板クラッチ20の各々プレート21,22を密着
させるカム機構30が内蔵されている。このカム機構3
0は、前記カム体13に凹設されたカム面31に当接し
て駆動される駆動体としてのボール32と、このボール
32を案内する溝33が凹設され、かつ前記ボール32
によって回転軸線C方向に変位させられて前記ピストン
23を押圧する押圧体34とを備えている。そして、前
記押圧体34は、その内周縁部が第2の回転軸18に形
成された雄スプライン18bに係合し、第2の回転軸1
8と一体に回転するようにされている。また、前記カム
体13と前記押圧体34との間の隙間は作動室35とさ
れ、シリコンオイル等の高粘性流体が充填されている。
そして、この高粘性流体は、Xリング36,37によっ
て外部に漏れ出さないように封止されている。
【0014】なお、図2に示したように、前記カム面3
1の回転軸線C方向の傾斜角θの大きさは、ボール32
と押圧体34との間の摩擦係数をμで表した時に、前記
摩擦係数μによって定義される摩擦角arctan
(μ)の値よりも大きく設定されている。次に、上述の
ように構成された本実施形態の速度感応形多板クラッチ
カップリング100の作動について、図2を参照して説
明する。
【0015】まず、第1の回転軸11と第2の回転軸1
8との間に回転数差が生じ、カム機構30のカム体13
が、図2に示したように、押圧体34に対して矢印A方
向に相対回転するものとすると、ボール32はカム面3
1に対して垂直な押圧力Fによって押圧されて駆動され
る。この時、前記押圧力Fの回転軸線C方向の分力を
N、円周方向の分力をDとすると、ボール32は前記分
力Nによって押圧体34を回転軸線C方向に押圧すると
ともに、前記分力Dによって駆動されてカム体13と一
体に、かつ回転軸線Cの円周方向に、作動室35内に満
たされた高粘性流体中を移動する。
【0016】ところで、ボール32と押圧体34との間
の摩擦係数をμで表すと、ボール32には前記分力Dに
抗してボール32を後退させようとする摩擦力μ・Nが
作用する。しかしながら、カム体13に形成されたカム
面31の傾斜角θの値が、前記摩擦係数μによって定義
される摩擦角arctan(μ)の値よりも大きく設定
されているので、ボール32は、押圧体34との間に生
じる摩擦力μ・Nのみによってはカム面31を登ること
ができない。これにより、ボール32は、カム面31を
登ることによって押圧体34を多板クラッチ20側に変
位させることができず、したがってピストン23が多板
クラッチ20を押圧してそのクラッチプレートを密着さ
せることはない。
【0017】一方、第1の回転軸11と第2の回転軸1
8との回転数差が大きくなると、カム体13によって駆
動されるボール32が、作動室35に封入された高粘性
流体中を高速に移動するから、ボール32には高粘性流
体との間に生じる大きな粘性抵抗力Vが作用する。した
がって、ボール32に作用する前記摩擦力μ・Nと前記
粘性抵抗力Vとの和が前記駆動力Dの値よりも大きい場
合、すなわち、 μ・N+V > D (1) なる関係を満たす場合には、ボール32はカム面31を
登り、押圧体34を回転軸線C方向(図示右方向)に変
位させることができる。
【0018】ここで、(1)式において、N=F・co
sθ、D=F・sinθと表すことができるから、 μ・F・cosθ+V > F・sinθ (2) したがって、 V/F > sinθ−μ・cosθ =cosθ(sinθ/cosθ−μ) =cosθ(tanθ−μ) (3) ここで、前記カム面31の傾斜角θは、本実施形態にお
いては tanθ > μ (4) なる関係を満たすように設定されているので、第(3)
式の右辺は、O≦θ≦90°の範囲で正となり、(3)
式から、ボール32に作用する粘性抵抗力Vの最大値と
押圧力Fの最大値の比の値の大きさに応じて、カム面3
1に許容される最大傾斜角θmax の値を求めることがで
きる。そして、カム面31の傾斜角θを θmax > θ > arctan(μ) (5) なる関係を満たすように設定することにより、ボール3
2は、ボール32に作用する粘性抵抗力Vによってカム
面31を登り、押圧体34を介してピストン23を多板
クラッチ20側に変位させることができる。
【0019】すなわち、本実施形態の速度感応形多板ク
ラッチカップリング100は、作動室35内に満たされ
た高粘性流体中を移動するボール32に作用する粘性抵
抗力Vによって、ピストン23を多板クラッチ20側に
変位させるように構成したので、第1の回転軸11の第
2の回転軸18に対する相対回転速度に応じて、多板ク
ラッチ20が伝達する駆動力の大きさを制御することが
できる。これにより、従来の多板クラッチカップリング
においては、第1の回転軸が第2の回転軸に対して相対
回転すると直ちに多板クラッチが直結状態となる、いわ
ばON/OFF制御しかできなかったが、本実施形態の
速度感応形多板クラッチカップリング100によれば、
第1の回転軸11の第2の回転軸18に対する相対回転
速度に応じて、多板クラッチ20が伝達する駆動力の大
きさを制御できることとなり、第1の回転軸11から第
2の回転軸18に対して滑らかに駆動力を伝達すること
ができる。
【0020】以上、本発明に係る速度感応形多板クラッ
チカップリングの一実施形態について詳しく説明した
が、本発明は上述した実施形態によって限定されるもの
ではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもな
い。例えば、上述した実施形態においては、多板クラッ
チ20を押圧するピストン23とカム機構30の押圧体
34とを別部品として構成しているが、カム機構30の
押圧体34をピストン23と一体に形成することができ
ることは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の速度感応形多板クラッチカップリングは、カム面の傾
斜角を駆動体と押圧体との間の摩擦係数から定まる摩擦
角より大きく設定するとともに、駆動体が高粘性流体中
を移動して粘性抵抗力を受けると、駆動体が粘性抵抗力
によってカム面を登り、押圧体を介して多板クラッチを
ピストンを変位させるように構成したものである。これ
により、本発明の速度感応形多板クラッチカップリング
によれば、このカップリングが介装される第1の回転軸
と第2の回転軸との間の相対回転速度に応じて、多板ク
ラッチが伝達する駆動力の大きさを制御できることとな
り、第1の回転軸と第2の回転軸との間で滑らかに駆動
力を断接させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の速度感応形多板クラ
ッチカップリングの判断面図である。
【図2】図1中に示したカム機構の作動を模式的に説明
する断面図である。
【図3】従来のカップリングのカム機構の作動を模式的
に説明する断面図である。
【符号の説明】
1 多板クラッチ 2 ピストン 3 カム機構 4 カム面 5 カム部材 6 ボール 7 カム面 8 押圧体 11 第1の回転軸 12 フランジ部分 13 カム部材 14 円筒部分 14a 雌スプライン 15 エンドカバー 16 ハウジング 17 軸受 18 第2の回転軸 18a,18b 雄スプライン 20 多板クラッチ 21 アウタプレート 22 インナプレート 23 ピストン 30 カム機構 31 カム面 32 ボール(駆動体) 33 カム面 34 押圧体 35 作動室 36,37 Xリング 100 本発明による速度感応カップリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される第1の回転体と、この第
    1の回転部材に対して同軸に相対回転可能な第2の回転
    体と、前記第1の回転体から前記第2の回転体に駆動力
    を伝達する多板クラッチと、この多板クラッチを押圧し
    てそのクラッチプレートを互いに密着させるピストン
    と、前記第1の回転体が前記第2の回転体に対して相対
    回転したときに前記ピストンを前記多板クラッチに向か
    って付勢するカム機構とを備え、 前記カム機構は、前記第1の回転体と一体に回転し、か
    つその回転軸線の円周方向に対して角度θをなして傾斜
    するカム面を有したカム体と、前記カム面によって駆動
    される駆動体と、前記第2の回転体と一体に回転し、か
    つ前記駆動体により前記回転軸線方向に変位させられて
    前記ピストンを押圧する押圧体と、この押圧体と前記カ
    ム体とによって形成され、かつ前記駆動体を高粘性流体
    中に浸漬させた状態で収納する作動室とを有し、 前記カム面の傾斜角度θの値は、前記駆動体と前記押圧
    体との間の摩擦係数をμと表した時に、arctan
    (μ)で表される角度よりは大きく、かつ前記駆動体
    が、前記カム体によって駆動されて前記高粘性流体中を
    移動する際に受ける粘性抵抗と前記押圧体との間に生じ
    る摩擦抵抗とによって、前記カム面から受ける駆動力に
    抗して前記カム面を登り、前記押圧体を前記ピストン側
    に変位させることが可能な最大角度よりは小さく設定さ
    れていることを特徴とする速度感応形多板クラッチカッ
    プリング。
JP15837196A 1996-06-19 1996-06-19 速度感応形多板クラッチカップリング Expired - Fee Related JP3574274B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15837196A JP3574274B2 (ja) 1996-06-19 1996-06-19 速度感応形多板クラッチカップリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15837196A JP3574274B2 (ja) 1996-06-19 1996-06-19 速度感応形多板クラッチカップリング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH102356A true JPH102356A (ja) 1998-01-06
JP3574274B2 JP3574274B2 (ja) 2004-10-06

Family

ID=15670244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15837196A Expired - Fee Related JP3574274B2 (ja) 1996-06-19 1996-06-19 速度感応形多板クラッチカップリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3574274B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001027486A1 (fr) * 1999-10-14 2001-04-19 Koyo Seiko Co., Ltd. Dispositif d'embrayage
JP2009275805A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Honma Kagaku Kk 自由回転環状体型動力伝達制動装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001027486A1 (fr) * 1999-10-14 2001-04-19 Koyo Seiko Co., Ltd. Dispositif d'embrayage
US6464061B1 (en) 1999-10-14 2002-10-15 Koyo Seiko Co., Ltd. Clutch device
JP2009275805A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Honma Kagaku Kk 自由回転環状体型動力伝達制動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3574274B2 (ja) 2004-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0391722A2 (en) Viscous clutch assembly for torque transmission in motor vehicle
JPH0237034A (ja) 駆動力配分装置
JPH01206126A (ja) 動力伝達断続機構
EP0506015B1 (en) Torque transmission device of a four-wheel drive vehicle
JP3520978B2 (ja) 制御可能な粘性カップリングおよびその制御方法
EP0225389B1 (en) Power transmitting structure utilizing viscous fluid
EP0393285B1 (en) Coupling device for power transfer
JP3574274B2 (ja) 速度感応形多板クラッチカップリング
JPH02120529A (ja) 駆動力伝達装置
US5044480A (en) Fluid friction coupling
KR100351122B1 (ko) 헬리컬 디퍼렌셜의 차동 제한장치
JP2510133Y2 (ja) 動力伝達装置
JP2554060Y2 (ja) ビスカスカップリング装置
JP2522810B2 (ja) 駆動力伝達装置
JP2003322178A (ja) 駆動力配分装置
JP3076671B2 (ja) 駆動力伝達装置
JP2510134Y2 (ja) 動力伝達装置
JP3574286B2 (ja) 動力伝達装置
JP3192031B2 (ja) 駆動力伝達装置
JP2503686B2 (ja) 動力伝達装置
JP2865455B2 (ja) 駆動力伝達装置
JPH0351532Y2 (ja)
JP2530706Y2 (ja) 動力伝達装置
JPH02195031A (ja) 動力伝達機構
JPH0514667U (ja) ビスカスカツプリング

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040604

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040623

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040701

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees