JPH0351532Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0351532Y2
JPH0351532Y2 JP1986174141U JP17414186U JPH0351532Y2 JP H0351532 Y2 JPH0351532 Y2 JP H0351532Y2 JP 1986174141 U JP1986174141 U JP 1986174141U JP 17414186 U JP17414186 U JP 17414186U JP H0351532 Y2 JPH0351532 Y2 JP H0351532Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
viscous fluid
pressure
spring
moves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986174141U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6380335U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986174141U priority Critical patent/JPH0351532Y2/ja
Publication of JPS6380335U publication Critical patent/JPS6380335U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0351532Y2 publication Critical patent/JPH0351532Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は四輪駆動車等の動力伝達装置に関す
る。
[従来の技術] 一般に四輪駆動車の動力伝達装置としてミツシ
ヨン系統からの入力で前輪側車軸が直接的に駆動
される一方、後輪側車軸は、粘性流体を利用しそ
の粘性抵抗で動力を伝達する所謂ビスカスカツプ
リングを介して駆動されるようになつているもの
がある。
このような従来のビスカスカツプリングとし
て、例えば特公昭58−48779号公報に記載のもの
がある。
この従来例では、第1回転体と第2回転体との
間に設けられ粘性流体が封入された作動室内に、
上記第1回転体と第2回転体とに交互に係合して
上記粘性流体の圧力で軸方向に移動する複数のプ
レートを設け、かつ、上記作動室の外部にクラツ
チを配設し、それらの間に圧力感応部材を設けた
構成が採られている。
そして、上記粘性流体の熱膨張で上記圧力感応
部材が押圧されて移動することにより、上記クラ
ツチに接続してトルク伝達が行われるようになつ
ている。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、このような従来のビスカスカツプリン
グにあつては、粘性流体の圧力が圧力感応部材で
クラツチに直接的に伝達されるので、ドグクラツ
チを用いる場合には噛合い不良を起こし易く、必
然的に摩擦クラツチが用いられるようになつてい
る。このため、過大トルクが入力されるようなと
きは、すべりによりトルク伝達が不確実になる恐
れがあつた。
この考案は、上記問題点に鑑み創案されたもの
で、トルク伝達のアシスト、トルク損失の解消が
図れると共に、常に安定したリターン機能が得ら
れ、また、クラツチの待ち機能が得られる動力伝
達装置を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、この考案は、相対回
転可能な第1回転体と第2回転体との間に形成さ
れ粘性流体を封入して密封された作動室と、この
作動室内に設けられ上記第1回転体及び第2回転
体にそれぞれ交互に係合された複数のプレート
と、上記作動室内に設けられ一側面で上記粘性流
体の圧力を受けて移動するピストンと、このピス
トンを上記粘性流体の圧力に抗して付勢する第1
の付勢手段と、上記第1回転体及び第2回転体に
それぞれ係合し、かつ、上記ピストンの移動によ
り一方が移動して一定移動位置で他方と互いに接
続する一対のドグクラツチと、このドグクラツチ
の接続時に上記接続を完了するまで一方を接続方
向に付勢する第2の付勢手段とを備え、この第2
の付勢手段の付勢力が上記第1の付勢手段の付勢
力より小さく設定されていることを特徴とするも
のである。
[作用] 作動室内の粘性流体が一定圧力に上昇するまで
は、ピストンが第1の付勢手段により静止状態に
保持され、上記粘性流体が一定圧力以上に上昇す
ると、その圧力でピストンが移動し、そのピスト
ンの移動で第2の付勢手段を介してドグクラツチ
が押圧され、第2の付勢手段による待ち機能によ
り適正な噛合位置でそのドグクラツチが接続され
る。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
第1図は動力伝達装置の第1実施例に係るビス
カスカツプリングの断面図である。
図において、1は第1回転体であり、この第1
回転体1は、図示しない後輪側のプロペラ軸に介
設されて外周側に円筒状に外筒2を有する入力部
3と、その外筒2の他端側に嵌合されたフランジ
4とから構成されている。
かかる第1回転体1において、上記入力部3及
びフランジ4は、第2回転体となる出力軸5に嵌
挿されたスリーブ6に嵌合されている。
そして、上記入力部3とその外筒2および後述
するピストン13とスリーブ6は、それらとシー
ル部材14,15とによつて密封された作動室8
を形成している。
この作動室8内には、粘性流体が封入され、か
つ、複数のプレート9,10が配置されている。
これらのプレート9,10は、上記外筒2の内
周面に設けられたスプライン溝11と、上記スリ
ーブ6の外周に設けられたスプライン溝12とに
それぞれ交互に係合されて軸方向に移動可能にな
つている。
また、上記作動室8の一側は、粘性流体の圧力
変動に感応する前記ピストン13で区画されてい
る。
このピストン13は、上記外筒2と上記スリー
ブ6との間でシール部材14,15を介して軸方
向に摺動するもので、上記作動室8の反対側でク
ラツチ室16を仕切り形成している。
このクラツチ室16内にはドグクラツチ17,
18が設けられ、その一方のドグクラツチ17は
上記スリーブ6に一体に形成され、他方のドグク
ラツチ18は上記スリーブ6の外周に軸方向へ移
動可能に嵌合されている。
その可動側のドグクラツチ18は、上記スリー
ブ6の外周に軸方向へ移動可能に嵌挿された摺動
リング19と、皿バネ20を介して上記ピストン
13に連動されている。摺動リング19は、一体
に形成された円板部19aが外筒2の内周面にス
プライン嵌合している。
この第1実施例において、上記付勢手段20は
皿バネからなり、この皿バネ20は、上記ピスト
ン13との反対面の中途部が、上記フランジ4の
内側壁に複数本一体突設され摺動リング19の円
板部19aを貫通した支持ピン21に支承されて
いる。
これにより、上記皿バネ20は、外周縁部が上
記ピストン13に圧接係合し、かつ、内端縁部が
上記摺動リング19の外側に圧接係合している。
かかる皿バネ20はピストン13を作動室8側
へ付勢する第1の付勢手段とピストン13の移動
時に上記支持ピン21を支点として上記可動側の
ドグクラツチ18を固定側のドグクラツチ17に
圧接させる方向に弾性変形する第2の付勢手段を
兼ねるようになつている。
そして、第2の付勢手段は付勢力が第1の付勢
手段より弱い(小さい)ものとなつている。
つぎに、上記第1実施例の作用を述べる。図示
しないミツシヨン系統からの入力で第1回転体1
が回転駆動されると、粘性流体の粘性抵抗により
プレート9,10が連動し、スリーブ6を介して
出力軸5へトルクの伝達が行われる。このトルク
伝達において、プレート9,10間に差動回転が
生じ作動室8内の粘性流体が漸時圧力上昇し、こ
の圧力が一定圧以上に上昇してピストン13に作
用している皿バネ20の付勢力に打ち勝つと、そ
の圧力で上記ピストン13が移動する。
そして、このピストン13で皿バネ20が押圧
され、この皿バネ20が支持ピン21を支点とし
て図中反時計廻り方向に弾性変形することによ
り、その皿バネ20で摺動リング19を介して可
動側のドグクラツチ18が固定側のドグクラツチ
17側に押動され、それらのドグクラツチが接続
して出力軸5にトルク伝達される。また、ドグク
ラツチ17,18が噛の先端相互で当接し、噛み
合わないときは、皿バネ20が待ち機構の働きを
し、歯と歯がずれたときに皿バネ20の付勢力で
ドグクラツチ17,18の噛み合わせが行われ
る。
この状態から、差動回転が終り作動室8内の粘
性流体が圧力低下して一定圧以下になると、皿バ
ネ20の付勢力でピストン13が粘性流体受圧側
に移動し、これと同時に上記皿バネ20の付勢力
が摺動リング19に作用しなくなることにより、
上記可動側のドグクラツチ18と固定側のドグク
ラツチ17の圧接係合が解除される。
第2図には第2実施例を示す。この第2実施例
のビスカスカツプリングは、リングギヤである入
力部3から回転入力を受けると一方では粘性抵抗
を介してスリーブ6の出力部5Aから後輪側へ出
力され、他方では、フランジ4の出力部5Bから
直接的に前輪側へ出力されるものである。この第
2実施例では、上記第1実施例における摺動リン
グ19をスリーブ6にスプライン嵌合した内側摺
動リングとし、その外周に外側摺動リング22を
軸方向へ移動可能に嵌合している。
そして、この外側摺動リング22を第1の付勢
手段としてのコイル状の第1スプリング20Aで
ピストン13に圧接係合させると共に、上記外側
摺動リング22と可動側のドグクラツチ18との
間には第2の付勢手段としての第2スプリング2
0Bを介在させている。
ここで、上記第2スプリング20Bは上記第1
スプリング20Aより付勢力が弱いものが使用さ
れ、上記ピストン13のドグクラツチ側への移動
時に、上記第2スプリング20Bを可動側のドグ
クラツチ18に作用させてその可動側のドグクラ
ツチ18を固定側のドグクラツチ17に圧接係合
させるようにしている。
また、上記内側摺動リング19には、上記第1
スプリング20Aの付勢力により上記外側摺動リ
ング22がピストン13側へ移動するのを規制す
るストツパ23が設けられている。
この第2実施例の場合、作動室8内の粘性流体
が一定圧以上に上昇すると、この圧力でピストン
13が第1スプリング20A及び第2スプリング
20Bに抗して移動する。このとき、上記ピスト
ン13と一体に移動する外側摺動リング22で第
2スプリング20Bが圧縮され、その付勢力が可
動側のドグクラツチ18に作用することにより、
待ち機能を持ちながらこの可動側のドグクラツチ
18が固定側のドグクラツチ17に圧接係合され
てトルク伝達が行われる。従つて、上記第1実施
例の場合と同様の作用効果が得られる。
[考案の効果] 以上の説明より明らかなように、この考案の構
成によれば、第1回転体の入力による回転力で作
動室内の粘性流体が一定圧以上に上昇した時に初
めてピストンが第1の付勢手段に抗して移動し、
第2の付勢手段を介してドグクラツチが接続され
るので、トルク伝達がアシストされると共に、ト
ルク損失が解消されて円滑なトルク伝達が行われ
る。また、上記粘性流体が一定圧以下になると、
上記付勢手段でピストンがリターンされ、しか
も、上記粘性流体が一定圧以上に上昇しないと、
上記ピストンが上記第1の付勢手段で静止状態に
維持されることにより円滑な差動回転ができ、さ
らに第2の付勢手段によりクラツチの待ち機能が
得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例に係るビスカス
カツプリングの断面図、第2図は第2実施例に係
るビスカスカツプリングの断面図である。 図面の主要部を示す符号の説明、1……第1回
転体、5……第2回転体、8……作動室、9,1
0……プレート、13……ピストン、17,18
……ドグクラツチ、20……皿バネ(第1の付勢
手段及び第2の付勢手段)、20A……第1スプ
リング(第1の付勢手段)、20B……第2スプ
リング(第2の付勢手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 相対回転可能な第1回転体と第2回転体との間
    に形成され粘性流体を封入して密封された作動室
    と、この作動室内に設けられ上記第1回転体及び
    第2回転体にそれぞれ交互に係合された複数のプ
    レートと、上記作動室内に設けられ一側面で上記
    粘性流体の圧力を受けて移動するピストンと、こ
    のピストンを上記粘性流体の圧力に抗して付勢す
    る第1の付勢手段と、上記第1回転体及び第2回
    転体にそれぞれ係合し、かつ、上記ピストンの移
    動により一方が移動して一定移動位置で他方と互
    いに接続する一対のドグクラツチと、このドグク
    ラツチの接続時に上記接続を完了するまで一方を
    接続方向に付勢する第2の付勢手段とを備え、こ
    の第2の付勢手段の付勢力が上記第1の付勢手段
    の付勢力より小さく設定されていることを特徴と
    する動力伝達装置。
JP1986174141U 1986-11-14 1986-11-14 Expired JPH0351532Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986174141U JPH0351532Y2 (ja) 1986-11-14 1986-11-14

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986174141U JPH0351532Y2 (ja) 1986-11-14 1986-11-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6380335U JPS6380335U (ja) 1988-05-27
JPH0351532Y2 true JPH0351532Y2 (ja) 1991-11-06

Family

ID=31112258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986174141U Expired JPH0351532Y2 (ja) 1986-11-14 1986-11-14

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0351532Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57197327A (en) * 1981-05-27 1982-12-03 Tenryu Kogyo Kk Sheathing work and framework therefore
JPS6138226A (ja) * 1984-07-18 1986-02-24 ヴィスコドライヴ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 自動調整クラツチ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57197327A (en) * 1981-05-27 1982-12-03 Tenryu Kogyo Kk Sheathing work and framework therefore
JPS6138226A (ja) * 1984-07-18 1986-02-24 ヴィスコドライヴ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 自動調整クラツチ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6380335U (ja) 1988-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2536144B2 (ja) 動力伝達機構
JP2540947B2 (ja) 動力伝達装置
JPS6053223A (ja) クラツチ装置
US6182808B1 (en) Viscous actuated ball ramp clutch having through shaft capability
EP0314420A1 (en) Viscous clutch assembly for torque transmission in motor vehicle
US4838119A (en) Differential gear assembly with viscous and friction clutch mechanisms
US11859674B1 (en) Clutch device and motorcycle
EP0225389B1 (en) Power transmitting structure utilizing viscous fluid
JPH0351532Y2 (ja)
JP2605745Y2 (ja) ビスカスカップリング
JP2527022B2 (ja) 動力伝達機構
JP2510133Y2 (ja) 動力伝達装置
JPS6242618Y2 (ja)
JPH0346261Y2 (ja)
JP2503686B2 (ja) 動力伝達装置
JP2519718Y2 (ja) 動力伝達装置
JPH0637222Y2 (ja) 摩擦車式無段変速機
JPS5913374Y2 (ja) 動力取出用クラツチ装置
JP2507671Y2 (ja) 駆動力伝達装置
JP2554060Y2 (ja) ビスカスカップリング装置
JPH0547865Y2 (ja)
KR100201804B1 (ko) 습식 클러치 장치
JPH0560154A (ja) 駆動力伝達装置
JPH0349307Y2 (ja)
JPS6326972Y2 (ja)