JPH022017Y2 - - Google Patents

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JPH022017Y2
JPH022017Y2 JP17717084U JP17717084U JPH022017Y2 JP H022017 Y2 JPH022017 Y2 JP H022017Y2 JP 17717084 U JP17717084 U JP 17717084U JP 17717084 U JP17717084 U JP 17717084U JP H022017 Y2 JPH022017 Y2 JP H022017Y2
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locking protrusion
open end
inner edge
locking
board
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JP17717084U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、ワイヤハーネス等のプロテクター
に関するものである。
(従来の技術) 近年、自動車のエレクトロニクス化が進むにつ
れ、自動車の内部には各種の電気配線が張り巡ら
されるようになつた。こうした事情から、ワイヤ
ハーネス等の電線束をパネルの差込み孔を通して
配線する際において、孔のエツジで傷付けないよ
うに、その保護用プロテクターも各種開発されて
いる。例えば、実開昭59−69622号公報のもの、
あるいは特開昭57−15315号公報のものがある。
(考案が解決しようとする課題) しかし、実開昭59−69622号公報のものはワイ
ヤハーネスをクランプする際において、基板相互
が径方向に若干でもずれていた場合には、係止突
起と受突起との係合がうまくいかず、指先での修
正操作が必要となる。このように細かな修正作業
が必要となることは、組付けライン等のように長
時間の繰返し作業が必要である場合にはその煩わ
しさに耐えない。
また、ボデイの取付け孔に装着させるための弾
性係止突起に関しても、これに所定の撓み代を付
与しようとすれば、その脚長(弾性係止突起の高
さ)を長くせざるをえず、つまり内縁全体の高さ
が高くならざるを得ない形式であるため、限られ
たスペース(ボデイの孔へ装着した際に、ボデイ
から弾性係止突起が突出する量に制約がある箇
所)での使用に支障を来たす。
また、特開昭57−15315号公報のものにおいて
も、半円筒部材を繋ぎ止める際に、ねじれによつ
て部材相互が軸方向にずれていると、突起と対応
する溝とがうまく噛み合わず、上記と同様に修正
操作が必要となる。さらに、このものについても
爪部材の撓み代を充分に設定しようとすれば、半
円筒部材の全体の高さを高くせざるを得ず、その
結果上記と同様、限られたスペースでの使用に支
障を来たすことがある。
そこで、本考案はワイヤハーネス等のクランプ
操作が容易でありかつ装着スペースに制約がある
箇所での使用に有効なプロテクターを提供するこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案はワイヤ
ハーネス等を遊挿し車両等のボデイの取付け孔に
装着可能なワイヤハーネス等のプロテクターであ
つて、略対称の半円弧状の基板の一端側相互が薄
肉ヒンジ部を介して他端側が開閉しうるように接
続されるとともに、一方の基板の上面の開口端寄
りには開口端側に向けて先細り形状とされた係止
突起が突設され、他方の基板の開口端部からは前
記係止突起を弾性的に挟持する一対の爪片が周方
向に沿つて延出され、かつ両爪片の先端部の対向
縁は係止突起に対する案内のために末広がりのテ
ーパー状に形成され、一方の基板の下面の開口端
からは周方向に沿つて所定長さの係止溝が形成さ
れ、他方の基板の開口端部からは前記係止溝に係
入するストツパ片が周方向に沿つて延出され、か
つ前記係止突起が設けられている側の基板の開口
端部には、前記両爪片を案内するために上り勾配
を持つガイド面が形成され、また前記係止溝はス
トツパ片を案内するために前記ガイド面とは逆に
下り勾配に傾斜され、さらに両基板におけるワイ
ヤハーネス等を遊挿する内孔の孔縁には短筒状の
内縁が立設され、かつ内縁にはその自由端側が内
縁の壁面にほぼ沿うように略L字状に屈曲し取付
け孔に対し弾性的に係合可能な係止突片が適当間
隔毎に複数個配されている構成である。
(実施例) 以下、本考案を具体化した実施例を図面にした
がつて詳細に説明する。
図面において1は合成樹脂材にて一体に形成さ
れたプロテクターであり、ワイヤハーネス等Wを
差込んだ状態でボデイパネル2の取付け孔3へ装
着される。
プロテクター1は、ほぼ対称の半円弧状の基板
4を薄肉ヒンジ部5を介して連接したものであ
り、このヒンジ部5にて基板4相互の開口端を接
近させる方向(閉止方向)へ弾性変形させうる。
両基板4は、その裏面の一部がボデイパネル2に
対する密着面6となる基片7と、その内周縁から
下方へ屈曲形成された内縁8と、基片7の外周縁
から起立形成された外縁9とより全体の断面形状
が〓状に形成されている。
そして、内縁8にはプロテクター1をボデイパ
ネル2へ装着するために、複数個(各基板4につ
いて2個ずつ)の係止突片10〜10がほぼ等間
隔毎に配されている(第3図参照)。各係止突片
10は内縁8より、これとほぼ同幅で立上つた
後、内縁8の周面に沿うようにして屈曲し、全体
が略L字形状をなしており、この屈曲部分全体に
ついては、径方向への撓み変形が許容されてい
る。また、屈曲部分の先端部は、ボデイパネル2
の取付け孔3に対する差込み側から中央部にかけ
ては上り勾配のテーパ面11が形成されており、
そしてその内側には取付け孔3に対する係止面1
2が段差状に設けられている。
次に、両基板4の開口端を接続する手段につい
て説明する。
さて、第1図に示す左側の基板4の開口端部に
は一対の爪片13a,13bが形成されている。
このうち、片側のもの13aは基片7上面より、
他側のもの13bは外縁9端面より、それぞれ平
行でかつ水平に延出されている。そして、両爪片
13a,13bの先端部には内向きに対向する鈎
部14が形成されており、それぞれの下面には下
向きのテーパー面15が形成されている。また、
両爪片13a,13bの間であつて基片7の端面
からはストツパ片16が水平に延出されている。
そして、該ストツパ片16の上面には先端側へ下
傾するスライド面17が形成されている。
一方、第1図における右側の基板4において、
基片7の上面には開口端よりやや内側へ入り込ん
だ位置に、前記両爪片13a,13bによつて挟
持される係止突起18が突設されている。この係
止突起18は開口側に尖端をもつほぼ三角形状に
形成されていて、爪片13a,13bの挟み込み
動作の円滑化が図られている。すなわち、基板4
を接続する際に、基板相互が径方向にずれを生じ
ていた場合に、このずれを修正して正規の位置に
自動的に案内することができる。
また、基板4の開口端面の左右両側部には、前
記爪片13a,13bの差込み動作を案内するた
めの上り勾配のガイド面19,19が形成されて
いる。さらに、両ガイド面19間であつて、係止
突起18の前側には前記ストツパ片16とほぼ同
幅に形成されたほぼ三角形状の張出し片20が前
方へ水平に延出されている。また、この張出し片
20の下面はストツパ片16のスライド面17と
適合しかつ奥側へ向けて下り勾配をなし、さらに
この勾配のまま、かつ同幅で基片7の下面が切り
込まれることにより、ストツパ片16を係入しう
る係止溝21が形成される。
なお、両ガイド面19,19の先端面および張
出し片20の先端面はそれぞれほぼ同一面とされ
ている。また、第1図における右側基板4の外縁
9は、外周側の爪片13bとの干渉を回避するた
めに、開口端へ至る途中で切り落されている。
次に、上記のように構成された本例プロテクタ
ー1を用いてのワイヤハーネスWの配設作業例を
具体的に説明する。
まず、第1図に示すような両基板4が拡開され
ている状態(自由状態)において、ワイヤハーネ
スWを開口部より差込む。次いで、薄肉ヒンジ部
5を中心として基板4相互を締め込むとともに、
それぞれの開口端面を突き合わせる。こうするこ
とで、両爪片13a,13bは両ガイド面19,
19に案内されながら係止突起18に適合した後
拡開変形しながら、これを弾性的に挟み込む。ま
た、このとき同時にストツパ片16が係止溝21
に係入される。かくして、両基板4は略円形状に
一体に連繋され、ワイヤハーネスWが基板4の内
周部に遊挿状態で組込まれる。
ところで、両基板4を接続する場合に、基板4
相互が軸方向にずれていても、両爪片13a,1
3bがガイド面19の傾斜に沿つて案内されるた
め、あるいは軸方向のずれが逆の場合であつても
ストツパ片16が係止溝21の傾斜に沿つて案内
されるため、こうしたずれが修正されて正規の係
合位置に自動的に導かれる。加えて、両基板4が
径方向にずれていたとしても、両爪片13a,1
3bが係止突起18の両側面のテーパーに沿つて
案内されるため、このずれが修正されて自動的に
正規の係合位置に導かれる。
上記のようにしてワイヤハーネスWの差込み作
業が完了すれば、次いでワイヤハーネスWをボデ
イパネル2の取付け孔3に挿通するとともに、各
係止突片10を取付け孔3に当てがう。そして、
プロテクター1全体を所定方向へ若干押し回しな
がら嵌め込んでやると、各係止突片10はそれぞ
れ内縁8側へ撓み、テーパー面11が取付け孔3
を通過した後、弾性復帰して係止面12にて取付
け孔3の縁と係合する。すなわち、テーパー面1
1を乗越えて係合することで、抜け止めされるわ
けである。そして、特に係止突片10は内縁8沿
つたL字形状のものを使用したため、充分な撓み
代を設定しても、従来と異なり内縁8の高さを増
すものではなく、したがつて装着スペース上有利
となる。
(考案の効果) 本考案では両爪片を係止突起に挟持させる際
に、基板相互に軸方向あるいは径方向のいずれの
方向にずれがあつても、これを修正して正規の係
合位置に自動的に導くことができるため、ワイヤ
ハーネス等のクランプ作業が円滑となり、繰返し
作業の多いライン作業等において特に有効であ
る。また、ボデイの取付け孔に対する係止突片に
充分な撓み代を設定しても、内縁の高さが必要以
上に大きくなることがないため、プロテクターの
使用場所を広く設定できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本例プロテクターの平面図、第2図は
同側面図、第3図はプロテクターを裏面側から見
た斜視図、第4図は両基板の接続部分を示す平面
図、第5図は同側面図、第6図は基板相互を接続
した状態の要部を示す拡大断面図、第7図から第
9図はそれぞれワイヤハーネスの配設作業を示す
説明図である。 1……プロテクター、2……ボデイパネル、3
……取付け孔、4……基板、5……薄肉ヒンジ
部、10……係止突片、13a,13b……爪
片、16……ストツパ片、18……係止突起、2
1……係止溝、W……ワイヤハーネス。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ワイヤハーネス等を遊挿し車両等のボデイの取
    付け孔に装着可能なワイヤハーネス等のプロテク
    ターであつて、 略対称の半円弧状の基板の一端側相互が薄肉ヒ
    ンジ部を介して他端側が開閉しうるように接続さ
    れるとともに、一方の基板の上面の開口端寄りに
    は開口端側に向けて先細り形状とされた係止突起
    が突設され、他方の基板の開口端部からは前記係
    止突起を弾性的に挟持する一対の爪片が周方向に
    沿つて延出され、かつ両爪片の先端部の対向縁は
    係止突起に対する案内のために末広がりのテーパ
    ー状に形成され、 一方の基板の下面の開口端からは周方向に沿つ
    て所定長さの係止溝が形成され、他方の基板の開
    口端部からは前記係止溝に係入するストツパ片が
    周方向に沿つて延出され、 また前記係止突起が設けられている側の基板の
    開口端部には、前記両爪片を案内するために上り
    勾配を持つガイド面が形成され、また前記係止溝
    はストツパ片を案内するために前記ガイド面とは
    逆に下り勾配に傾斜され、 さらに両基板におけるワイヤハーネス等を遊挿
    する内孔の孔縁には短筒状の内縁が立設され、か
    つ内縁にはその自由端側が内縁の壁面にほぼ沿う
    ように略L字状に屈曲し取付け孔に対し弾性的に
    係合可能な係止突片が適当間隔毎に複数個配され
    ていることを特徴とするワイヤハーネス等のプロ
    テクター。
JP17717084U 1984-11-20 1984-11-20 Expired JPH022017Y2 (ja)

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JP17717084U JPH022017Y2 (ja) 1984-11-20 1984-11-20

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JPS6192121U JPS6192121U (ja) 1986-06-14
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