JPH02200657A - ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの製造方法 - Google Patents

ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの製造方法

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JPH02200657A
JPH02200657A JP1875089A JP1875089A JPH02200657A JP H02200657 A JPH02200657 A JP H02200657A JP 1875089 A JP1875089 A JP 1875089A JP 1875089 A JP1875089 A JP 1875089A JP H02200657 A JPH02200657 A JP H02200657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methanol
reaction
dicarboxylic acid
naphthalene dicarboxylic
naphthalenedicarboxylic acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP1875089A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Ko
黄 繁明
Kimio Yasuda
安田 公男
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Sanken Kako KK
Original Assignee
Sanken Kako KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はポリエステルを合成する為に必要なナフタレン
ジカルボン酸ジメチルエステルの製造方法に関する。
〈従来の技術〉 従来、ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの製造
方法としては、■ナフタレンジカルボン酸とメタノール
を硫酸存在下、メタノールの沸点温度で反応させる方法
、及び■加圧下で同反応を行うことによりナフタレンジ
カルボン酸のメタノールに対する溶解性を向上させて、
比較的短時間で反応を行う方法の2方法が一般的に知ら
れている。
〈本発明が解決しようとする問題点〉 上記■の方法の様な反応条件では、ナフタレンジカルボ
ン酸のエステル化速度が遅く、反応に長時間要し、また
ナフタレンジカルボン酸がメタノールに難溶であること
から多量のメタノールを使用しなければならないので、
容積収率が非、常に悪いという欠点があった。この点を
比較的改良した方法が上記■の方法であり、加圧するこ
とにより、反応時間及び容積数ヰの問題は解決可能であ
った。
しかし、大量生産を行う実製造の場合に次の点が問題で
あった。即ち加圧下で行うことから反応装置が5〜30
0 kg / an ”の耐圧性を要し、200℃、5
0 kg / cm ’以上では無触媒で反応可能であ
るが、これ以下での反応には硫酸等の酸触媒を必要とし
た。従って、耐腐食性も同時に要求される為、製造設備
としてコストが非常に高いものとなり、且つ設備の保守
、点検の面でも不利なものであった。従って、これらの
問題を解決し、常圧もしくは低圧下で反応し得れば産業
上非常に有益である。
く問題を解決する為の手段〉 この様にして、ナフタレンジカルボン酸が反応し難い理
由は、ナフタレンジカルボン酸及びそれから生じたエス
テルがメタノールに難溶であることから反応速度が極め
て遅いことによる。
これらを避けて反応を進めるにはナフタレンジカルボン
酸及びメタノールに可溶で、反応温度を80℃以上にし
得る溶媒の添加が考えられる。これに相当するものとし
て一般に極性の強いジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の溶媒が考えられるが、これらの溶媒は触
媒の硫酸と反応し分解して回収が不可能となり、また不
快な臭気の原因となり、更には生成したナフタレンジカ
ルボン酸ジメチルエステルから除去するのが著しく困難
であるといった問題があるので、実用性が無い。この様
な問題点を解決する為に、本発明者らは種々検討した結
果、ナフタレンジカルボン酸とメタノールの反応におい
て溶媒としてジメチルフタレートを用いると以上の問題
点が解決し非常に有利にエステル化を進めることが可能
であることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、ナフタレンジカルボン酸とメタノール
の反応に際し、溶媒としてジメチルフタレートを使用す
ることを特徴とするナフタレンジカルボン酸ジメチルエ
ステルの製造方法を提供するものである。
以下に、本発明の詳細な説明する。
本発明に用いられるジメチルフタレートはオルソフタル
酸のジメチルエステルを意味し、その使用量としては、
通常ナフタレンジカルボン酸1重量部に対して、5〜3
0重量部使用する。この際ジメチルフタレートは、30
重量部以上使用しても目的とする化合物を得ることは可
能であるが、容積収率が低下するので、経済的に不利と
なる。
また、5重量部以下では高純度物を得ることは困難であ
る。通常は容積収率等から考えて、ナフタレンジカルボ
ン酸1重量部に対しジメチルフタレート10〜20重量
部使用するのが好ましい。木発明に使用されるナフタレ
ンジカルボン酸には、2.6−ナフタレンジカルボン酸
、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレ
ンジカルボン酸等の異性体があるが、工業的には2,6
異性体が使用される場合が多い。反応は通常80〜15
0℃で行われる。この際80℃以下の温度では、エステ
ル化速度が遅く、反応に長時間必要となる。また、15
0℃以上の温度ではメタノールの滴下が困難となり、且
つメタノールが分解し、エーテルの生成が活発になる。
通常は、反応時間等から考えて100〜130℃で行う
のが好ましい。本発明においては、触媒は硫酸、塩酸、
パラトルエンスルホン酸、塩基性酢酸アルミニウム、塩
化第一錫、アンチモン金属等使用可能であるが、硫酸を
使用するのが好ましい。
更に、反応の詳細を記すと次の通りである。
ナフタレンジカルボン酸と触媒を反応溶媒のジメチルフ
タレートに撹拌分散させながら、メタノールを温度的1
20℃で滴下していく。ジメチルエステルの反応に関与
しない過剰のメタノールとエステル化反応により生成し
た水は溜去し冷却により回収する。メタノール中の水は
後の工程で精溜等の方法を用いて分離し、次回の反応に
メタノールを再使用する。反応初期はナフタレンジカル
ボン酸がジメチルフタレートに分散した状態となってい
るが、エステル化の進行に従い、ナフタレンジカルボン
酸は、徐々にジメチルフタレートに溶解し、反応液は均
一状態へと近付く。反応液が均一状態となった時点から
、反応液中のナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル
の濃度をガスクロマトグラフ、液体クロマトグラフ、薄
層クロマトグラフ等で追跡し、99%以上となた時点で
メタノールの滴下を停止する。次いで、反応液を冷却す
るに従ってナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの
結晶が徐々にジメチルフタレート溶液から析出してくる
。20℃以下まで冷却し、ナフタレンジカルボン酸ジメ
チルエステルを充分析出させた後、濾過、洗浄、乾燥し
、ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルを得る。本
方法により純度99%以上のナフタレンジカルボン酸ジ
メチルエステルを得ることが出来る。
次に実施例を示し本発明を更に詳述するが、本発明は、
これによって限定されるものでない。
〈実施例1〉 2.6−ナフタレンジカルボン酸1重量部に対しジメチ
ルフタレート10重量部、硫酸1重量部を反応器に仕込
み、撹拌を行ないながら昇温した。
液温を120℃に保ちながらメタノールを12時間滴下
し続けた。反応後20℃以下に冷却し、析出した結晶を
濾別後メタノール及び水で洗浄した。
これを乾燥して白色の結晶を得た。この様にして得られ
た2、6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの
収率、純度及び融点を表1に示す。
〈実施例2〉 2.6−ナフタレンジカルボン酸1重量部に対しジメチ
ルフタレート20重量部、硫酸1重量部を反応器に仕込
み、撹拌を行ないながら昇温した。
液温な120℃に保ちながらメタノールを12IIO間
滴下し続けた。反応後20’C以下に冷却し、析出した
結晶を濾別後メタノール及び水で洗浄した。
これを乾燥して白色の結晶を得た。更に濾液を濃縮して
未析出の結晶を回収した。この様にして得られた2、6
−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの収率、純
度及び融点を表1に示す。
〈実施例3〉 2.6−ナフタレンジカルボン酸1重員部に対しジメチ
ルフタレート30重量部、硫酸1重量部を反応器に仕込
み、撹拌を行ないながら昇温した。
液温を120℃に保ちながらメタノールを12時(10
滴下し続けた。反応後20℃以下に冷却し、析出した結
晶を濾別後メタノール及び水で洗浄した。
これを乾燥して白色の結晶を得た。更に浸液を濃縮して
未析出の結晶を回収した。この様にして得られた2、6
−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの収率、純
度及び融点を表1に示す。
〈実施例4〉 1.5−ナフタレンジカルボン酸1重量部に対しジメチ
ルフタレート10重量部、硫酸1重量部を反応器に仕込
み、撹拌を行ないながら昇温した。
液温を120℃に保ちながらメタノールを12時開演下
し続けた。反応後20℃以下に冷却し、析出した結晶を
濾別後メタノール及び水で洗浄した。
これを乾燥して白色の結晶を得た。この様にして得られ
た1、5−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの
収率、純度及び融点を表1に示す。
〈比較例1〉 2.6−ナフタレンジカルボン酸1重爪部に対しメタノ
ール25重量部、硫酸1重量部を反応器に仕込み、撹拌
を行ないながら昇温し32時間還流した。その後20℃
以下に冷却し、結晶を減刑し、メタノール及び水で洗浄
した。これを乾燥して得られた2、6−ナフタレンジカ
ルボン酸ジメチルエステルの収率、純度及び融点を表1
に示す。
く比較例2〉 2.6−ナフタレンジカルボン酸1重量部に対しジメチ
ルフタレート3重量部、硫酸1重量部を反応器に仕込み
、撹拌を行ないながら1温した。
液温を120°Cに保ちながらメタノールを30時間滴
下し続けた。反応後20℃以下に冷却し、析出した結晶
を濾別後メタノール及び水で洗浄した。
これを乾燥して白色の結晶を得た。この様にして得られ
た2、6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの
収率、純度及び融点を表1に示す。
く本発明の効果〉 以上の結果、本発明では従来のような高い圧力下の反応
を必要とせず、しかも従来の常圧下での方法に比して容
積収率は良好で、且つ短時間で高純度の2,6−ナフタ
レンジカルボン酸ジ2.メチルエステルを得ることが可
能な製造方法を見出した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ナフタレンジカルボン酸とメタノールの反応に際し、溶
    媒としてジメチルフタレートを使用することを特徴とす
    るナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの製造方法
JP1875089A 1989-01-27 1989-01-27 ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの製造方法 Pending JPH02200657A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1875089A JPH02200657A (ja) 1989-01-27 1989-01-27 ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの製造方法

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JP1875089A JPH02200657A (ja) 1989-01-27 1989-01-27 ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの製造方法

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JPH02200657A true JPH02200657A (ja) 1990-08-08

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ID=11980328

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JP1875089A Pending JPH02200657A (ja) 1989-01-27 1989-01-27 ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルの製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001051450A3 (en) * 2000-01-14 2003-07-10 Bp Corp North America Inc Synthesis and use of dimethyl-1,5-naphthalenedicarboxylates and intermediates therefrom

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001051450A3 (en) * 2000-01-14 2003-07-10 Bp Corp North America Inc Synthesis and use of dimethyl-1,5-naphthalenedicarboxylates and intermediates therefrom

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