JPH02200565A - 車両用スリ板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は電車等に用いて好適な車両用スリ板に関する。

〔従来の技術〕

第２図及び第３図は従来の電車における台車を表わして
いる。これらの図において１は台車であり、その下方（
第３図の下方）に図示せぬ車軸が回転自在に取り付けら
れる。２は台車１の中央に形成された孔であり、この孔
２に軸３が挿通され、図示せぬ車両に固定される。この
軸３は台車１に対して回動自在に取り付けられる。

台車１の上方に取り付けられた状層で車両がレール上を
走行するとき１台車１は軸３を中心として車両に対して
所定の範囲内で回動する。これによりレールが左右にカ
ーブしていても車両はレール上を無理なく走行すること
が可能になる。

車両が台車ｌに対して回動するとき両者の間に摩擦力が
発生する。そこで台車１の上面に側受装［４を固定し、
車両に固定した鉄板５と当接させ、車両自体あるいは台
車自体が摩耗するのを防止している。

側受装置４においては鉄板５と直接接触する部分にスリ
板を配置し、このスリ板が摩耗したとき新しいものと交
換するようにしている。

以上のことは車軸の振動のストッパとして機能する軸箱
モリクツ６のスリ板においても同様である。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら従来のスリ板は耐摩レジンにより形成され
ているため、摩耗が早く、頻繁に交換しなければならず
、コスト高となる欠点があった。

また車両毎にその重量や定員乗車人数等が異なるため、
鉄板５とスリ板間の摩擦係数も変化する。

摩擦係数があまり大きいと、ある程度以上の力が加えら
れるまでスリ板は鉄板５に対して回動せず、ある限界値
を超えると急激に回動するといった所謂スキップ現象が
起きるので好ましくない、そこで従来は車両の種類毎に
その車両専用のスリ板を設けるようにしていた。その結
果部品の共通化が困難であった。

本発明は斯かる状況に鑑みなされたもので、摩耗を少な
くシ、コストの低減を図るとともに、異なる種類の車両
に共通に使用できる車両用スリ板を提供するものである
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の車両用スリ板は、下方に車輪が回転自在に取り
付けられるとともに、上方に車両が回動自在に取り付け
られる台車に固定され、車輪若しくは車両又はそれらに
固定された当接部材が当接するスリ板であって、前記車
輪、車両又は当接部材との摩擦係数が適当な値になるよ
うに、その車軸、車両又は当接部材が当接する面の一部
に、所定の厚さにセラミックのコーティング層が形成さ
れている。

〔作用〕

スリ板の一部には所定の厚さにセラミックのコーティン
グ層が形成されている。このコーティング層の形成範囲
は、所定の摩擦係数が得られるように車種によって適宜
調整、変更される。

従って摩耗が少なく、異種の車両間で共用可能なスリ板
が実現される。

〔実施例〕

第４図及び第５図は本発明の側受装置を表わしている。

同図において１１は側受体であり、鉄等により形成され
る。１２は側受体１１に固定されるスリ板であり、鉄等
により所定の厚さに形成される。

本発明のスリ板１２の鉄板５との当接面には、第１図に
示すように、所定の形状にアルミナ等のセラミックのコ
ーティング層１３が所定の厚さで形成される。この実施
例においては長手方向に所定の幅Ｗ１で１本、それと垂
直に幅Ｗ２で２本のコーティング層１３が形成されてい
る。

コーティング層１３を形成するときマスクを使用すると
第６図（ｂ）に示すように、コーティング層１３の端部
がスリ板１２に対して垂直となり破損し易くなる。そこ
でマスクを使用しないで形成し、第６図（ａ）に示すよ
うにコーティング層１３の端部の厚さが徐々に小さくな
るようにしておくのが好ましい。

このようにセラミックのコーティング層１３が形成され
たスリ板１２が側受体１１に固定され、この側受体１１
が第２図及び第３図に示すように、台車１に固定される
。表面にセラミックのコーティング層１３が形成されて
いるので、鉄板５と接触したときの摩耗量は少なくなる
。また摩擦係数はコーティング層１３の形成面積を変更
することにより調整することができる。従ってスリ板１
２は異種の車両において共通とし、その表面に形成する
コーティング層１３の面積を車種毎に変更する。−殻内
に高速の車両程摩擦係数を小さくするのが好ましい。

以上においては側受体１１に固定されるスリ板１２に本
発明を応用したが、本発明はこの他車翰が当接する軸箱
モリクツ６に固定されるスリ板にも応用が可能である。

〔発明の効果〕

以上の如く本発明によればスリ板の表面の所定の範囲に
セラミックのコーティング層を形成するようにしたので
、摩耗を少なくして交換回数を減少させることができる
ので低コスト化が実現される。またコーティング層を形
成する面積を変更するだけで異種車両にも同一の部品を
使用することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のスリ板の平面図。 第２図は従来の台車の平面図、 第３図は従来の台車の側面図。 第４図は本発明の側受装置の平面図、 第５図は本発明の側受装置の側断面図。 第６図は本発明のスリ板の部分断面図である。 １・・・台車 ２・・・孔 ３・・・軸 ４・・・側受装置 ５・・・鉄版 ６・・・軸箱モリクツ １１・・・側受体 〕２・・・スリ板 １３・・・コーティング層 以上

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）下方に車輪が回転自在に取り付けられるとともに
   、上方に車両が回動自在に取り付けられる台車に固定さ
   れ、車輪若しくは車両又はそれらに固定された当接部材
   が当接するスリ板であって、前記車輪、車両又は当接部
   材との摩擦係数が適当な値になるように、その車軸、車
   両又は当接部材が当接する面の一部に、所定の厚さにセ
   ラミックのコーティング層が形成されている車両用スリ
   板。
2. （２）前記コーティング層の端部はその厚さが徐々に小
   さくなるように形成されている請求項１の車両用スリ板
   。