JPH02200402A - 小梁付半ｐｃ床板の製造方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はＴ型またはダブルＴ型断面の小梁相半ＰＣ床板
の製造方法及び装置に係るものである。

（従来の技術） 従来、前記小梁相半ＰＣ床板を製造する際、同小梁付半
ＰＣ床板成型用型枠（ａ）の梁幅方向両外側に配設され
た支柱（ｂ）上に、前記型枠（ａ）を跨ぐ反力受梁（ｃ
）を架設し、同反力受梁（ｃ）に前記型枠（ａ）の長手
方向中央部、または複数点に押圧ジヤツキ（ｄ）を配設
する。（第９図参照）次いで第１１図に示すように、上
下弦材をダブル鉄筋より構成し、ウェブをラチス筋より
構成した円弧状にむくりを付けた組立トラス鉄筋（ｅ）
を前記型枠（ａ）における小梁成型部（ａ′）に垂直に
配置して、同トラス鉄筋（ｅ）の両端を仮支持し、（第
１２Ａ図参照）次いで第１０図に示す如く前記反力梁（
ｃ）に配設されたジヤツキの如き加圧装置　（ｄ）を介
して前記トラス鉄筋（ｅ）を加圧する。同加圧力Ｐによ
って同トラス鉄筋（ｅ）を水平になるまで圧下し、（第
１２Ｂ図参照）前記型枠（ａ）における床下半部の成型
部（ａ″）に補強鉄筋を配筋し、この状態でコンクリー
ト（ｆ）を打設し、（第１２Ｃ図参照）同打設コンクリ
ート（ｆ）が強度を発現したのち、前記加圧装置（ｄ）
による押圧力を解除し、組立トラス鉄筋の復元力によっ
てプレストレスが導入された小梁相半ＰＣ床板を製造し
ている。（第１２Ｄ閃参照） （発明が解決しようとする課題） しかしながら前記従来の方法においては、第１３図に示
すように加圧装置（ｄ）によって予めむくりを付けられ
た組立トラス鉄筋（ｅ）の中央部近傍の２個所を押圧す
ると、同トラス鉄筋（ｅ）は第１４図に示す如（加圧点
近傍の局所のみ屈折し、ウェブのラチス鉄筋に平均した
応力が導入されず、また組立トラス鉄筋の長手方向にも
屈折を生起し、打設コンクリートの強度発現後前記トラ
ス鉄筋に対する加圧力を除去しても、組立トラス鉄筋の
復元力が弱く、コンクリート部に対するプレストレスの
導入が不確実であった。

本発明は前記従来技術の有する問題点に檻みて４５ｚさ
れたもので、所要のプレストレスが確実に導入され、長
スパンの床や無支保工に対応する小梁付半ＰＣ床板の製
造方法及び装置を提供する点にある。

（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するため、本発明に係る小梁相半ＰＣ
床板の製造方法は、Ｔ型またはダブルＴ型断面の小梁と
床下半部の各成型部を連設した小粱行手ＰＣ床板成型用
型枠を型枠設置構台に設置し、前記型枠における小梁成
型部に、予め円弧状にむくりを付けた組立トラス鉄筋を
垂直に配置して同トラス筋の両端を仮支持し、次いで前
記構台上に同構台と平行に支持された反力受梁を圧下し
、同受粱下面に前記小梁成型部と平行に装架された押圧
梁を介して、前記組立トラス鉄筋を水平になるまで同鉄
筋の全長に亘って圧下したのち、この状態を保持したま
ま前記型枠にコンクリートを打設し、同打設コンクリー
トが所要の強度を発現したのち、前記押圧粱による組立
トラス鉄筋に対する加圧力を解放することを特徴とする
ものである。

また本発明に係る小梁相半ＰＣ床板の製造装置は、型枠
設置構台と、同構台上に設置されたＴ型またはダブルＴ
型断面の小梁成型部と床下半部成型部とが連設された小
梁付半ＰＣ床板成型用型枠と、前記型枠設置構台の上部
に前記型枠と直角方向に配設れた反力受梁と、同反力受
梁及び前記型枠設置構台の両端部間に配設された上下方
向に伸縮自在な加圧装置と、前記反力受梁の下面に装架
され、前記小梁成型部内に垂直に設置された組立トラス
鉄筋の直上にその略中央ｌ／、に亘って延びる押圧梁と
より構成されている。

なお前記加圧装置は、その上端部が前記受梁に固定ピン
を介して接続され、下端部は前記型枠設置構台に着脱自
在なピンを介して連結され、同構台に対して着脱自在に
装着されるとよい。

また一双の前記加圧装置は、互いに９０°回転した位置
に配設され、装置の転倒を防止するよ・）に構成される
とよい。

更にまた前記押圧梁の下端には、前記組立トラス鉄筋の
上弦材を掴持する溝型鋼材が配設され、前記押圧梁によ
って組立トラス鉄筋を押圧する際における上弦材の横ぶ
れを防止するように構成されるとよい。

（作用） 本発明に係る小梁付半ＰＣ床板の製造方法によれば前記
したように、型枠設置構台上に設置された小梁付半ＰＣ
床板の小梁成型部に、予め円弧状にむくりを付けた組立
トラス鉄筋を垂直に配置して同トラス鉄筋の両端を仮支
持したのち、前記構台上に同構台と平行に支持された反
力受梁を圧下して前記組立トラス鉄筋を水平になるまで
を圧下する際、同反力受梁の下面に前記小梁成型部と平
行に装架された押圧梁を介して前記組立トラス鉄筋の全
長に亘って加圧するようにしたので、組立トラス鉄筋は
全長に亘って平均に加圧され、平均した応力が導入され
、前記従来の方法におけるように、加圧点近傍のみ加圧
されることによて、組立トラス鉄筋に局所的な屈折を生
起して同鉄筋に平均した応力が導入されなかったり、同
鉄筋長手方向に屈折を生起することがなくなる。

このように前記小梁成型部に設置された組立トラス鉄筋
が水平に加圧保持された状態でコンクリートを打設し、
同打設コンクリートが所要の強度を発現したのち、前記
押圧梁による組立トラス鉄筋に対する加圧力を解放する
ことによって、前記組立トラス鉄筋の復元力により所要
のプレストレスが導入された小梁付半ＰＣ床板が製造さ
れるものである。

また本発明に係る小梁付半ＰＣ床板の製造装置は、前記
小梁付半ＰＣ床板成型用型枠が設置された型枠設置構台
の上部に、前記型枠と直角方向に配設された反力受梁を
両者の両端部間に配設された上下方向に伸縮自在な加圧
装置を介して支持するとともに、前記反力受梁の下面に
前記型枠における小梁成型部内に設置された組立トラス
鉄筋の直上においてその略中央−ノ、に亘って延びる押
圧粱を装架して構成したことによって前記の製造方法が
円滑に遂行されるようにしたものである。

（実施例） 以下本発明を図示の実施例について説明する。

（１）はダブルＴ型断面の小梁付半ＰＣ床板成型用型枠
で、小梁成型部（ｌａ）と床下半部成型部（１ｂ）とが
連設されている。（２）は前記型枠（１）が設置された
型枠設置構台、（３）　は同構台（２）の上部に前記型
枠（１）と直角方向、即ち同型枠（１）の梁幅方向に延
びる反力受梁で、同受梁（３）　と前記構台（２）の両
端部には、前記加圧装置を構成する垂直のスクリュージ
ヤツキ（４）が介装され、同ジヤツキ（４）の上端部は
前記反力受梁（３）の取付座（５）に固定ビン（６）を
介して枢支され、下端部は前記構台（２）の取付座（７
）に着脱自在なピン（８）を介して枢支されている。

なお、前記一双のスクリュージヤツキ（４）は互いに９
０°回転した位置に配置され、前記受梁（３）の転倒を
防止している。

前記反力受梁（３）の下面には、前記小梁成型部（Ｉａ
）内に後述のように設置される組立トラス鉄筋の直上に
位置し、同鉄筋の略中央１／３に亘って延びる押圧梁（
９）が固着されている。

図中（１０）は前記反力受梁（３）に取付けられたブラ
ケット、（１１）は同ブラケット（１０）に押圧梁（４
）を締結するボルトである。

前記押圧梁（９）の下面には、組立トラス鉄筋の上弦材
を掴持する溝型羽村（１２）がポル）　（１３）を介し
て固着されている。

図中（１４）は前記反力支持梁（３ンの吊上具である。

（１５）　は組立トラス鉄筋で、ダブル鉄筋よりなる上
弦材（１５ａ）及びシングル鉄筋よりなる下弦材（１５
ｂ）に、夫々所要個所毎に接続金物（１５ｃ）を取付け
るとともに、上下各弦材（１５ａ）　（１５ｂ）の各接
続金物（１５ｃ）間にラチス筋（１５ｄ）を接続して構
成され、予め円弧状のむくりか付けられている。

なお前記組立トラス鉄筋（１５）の詳細は本発明者等の
促案に係る実願昭６３−１０９５４６号（考案の名称組
立トラス鉄筋を用いた半プレキストジョイストスラブ版
）に詳述されている。

而して前記組立トラス鉄筋（１５）を小梁成型部（ｌａ
）内に垂直に配置して、同トラス鉄筋（１５）の両端を
仮支持し、次いで前記スクリュージヤツキ（４）を短縮
して前記反力支持梁（３）を圧下し、同梁（３）に装架
された押圧梁（９）の下端面の溝型鋼材（１２）によっ
て前記組立トラス鉄筋（９）の上弦材（１５ａ）を掴持
し、更に前記スクリュージヤツキ（４）を介して反力受
梁（３）を圧下し、前記押圧梁（９）によって組立トラ
ス筋（１５）を押圧すると、同トラス鉄筋（１５）は円
弧状頂面から順次圧下され、同トラス鉄筋（１５）の全
長に亘って均一に加圧され、水平状態になる。

この際、同トラス鉄筋（１５）の上弦材が前記溝型鋼材
（１２）によって掴持されていることによって、同トラ
ス鉄筋（１５）が圧下刃によって水平に座屈しないよう
に横ぶれが防止される。

かくして前記組立トラス鉄筋（１５）を水平状態に圧下
したのち、この状態を保持したまま床下半部の補強筋（
１６）を配筋して、型枠（１）内にコンクリ−）　（１
７）を打設し、同打設コンクリート（１７）が所要の強
度を発現したのち、前記スクリューシャワキ（４）を伸
長して組立トラス鉄筋（１５）に対する押圧力を解放す
るとともに、ピン（８）を抜取り、前記反力受梁（３）
を油圧ジヤツキ（４）とともに除去するとともに、第４
図に示す如き小梁付半ＰＣ床板を前記型枠（１）より脱
型する。

（発明の効果） 本発明の方法によれば、型枠設置構台上に設置した、小
梁付半ＰＣ床板の小梁成型部に垂直に設置され、両端を
仮支持された予め円弧状にむくりを付けた組立トラス筋
を水平状態にまで圧下する際、前記構台上にこれと平行
に支持された反力受梁の下面に、前記小梁成型部と平行
に装架された押圧梁を介して、前記組立トラス鉄筋の全
長に亘って加圧することによって、同トラス鉄筋に局所
的な屈折を生起したり、鉄筋の長手方向に屈折を生起す
ることがなく、組立トラス鉄筋の全長に亘って平均した
応力が導入されるようにし、このように同組立トラス鉄
筋を水平にＩｎ圧保持した状態でコンクリートを打設し
、同打設コンクリートが所要の強度を発現したのち、前
記押圧梁による組立トラス鉄筋に対する加圧力を解放し
て、所要のプレストレスが導入された小梁付半ＰＣ床板
を製造するものである。

請求項２の発明は、小梁付半ＰＣ床板成型用型枠が設置
された型枠設置構台の上部に、前記型枠と直角方向に延
びる反力受梁を配設し、同受梁と前記構台との間に上下
方向に伸縮自在な加圧装置を介装し、且つ前記反力受梁
の下面に前記型枠における小梁成型部内に設置された組
立トラス鉄筋の直上において、その略中央１／３に亘っ
て延びる押圧梁を装架して小梁付半ＰＣ床板製造型枠を
構成し、前記した小梁付半ＰＣ床板の製造方法を円滑に
遂行できるようにしたものである。

請求項３の発明は、前記加圧装置の上端部を前記反力受
梁に固定ピンを介して枢支し、下端部は前記型枠設置構
台に着脱自在なピンを介して連結し、脱型時に前記押圧
梁を具えた反力受梁を、前記加圧装置とともに前記型枠
設置構台より取外しうるようにし、脱型時の作業を容易
ならしめたものである。

請求項４の発明は、前記一双の加圧装置を互いに９０°
回転した位置において、前記型枠設置構台及び反力受梁
間に装着したことによって、装置の転倒を防止するよう
にしたものである。

請求項５の発明は、前記押圧梁の下端に、組立トラス鉄
筋の上弦材を掴持する溝型鋼材を配設したことによって
、同組立トラス鉄筋の圧下時において、同トラス鉄筋が
水平に座屈しないように横ぶれを防止するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明に係る小梁付半ＰＣ床板の製
造方法の一実施例の工程を示す縦断面図、第５図は第１
図の平面図、第６図及び第７図並に第８図は夫々第１図
の部分平面図、及び部分側面図、並に部分正面図、第９
図及び第１０図は従来工法の工程を示す縦断面図、第１
１図はその部分斜視図、第１２Ａ図、第１２Ｂ回、第１
２Ｃ図及び第１２Ｄ図は従来工法における組立トラス鉄
筋の圧下及びコンクリート打設工程を示す縦断面図、第
１３図及び第１４図は従来工法における組立トラス鉄筋
の加圧及び同加圧による変形状態を示す説明図である。 １）−一一小梁付半ＰＣ床板成型用型枠、１ａ）−−一
小梁成型部、（ｌｂ）−−一床下半部成型部、３）−ｍ
−反力受梁、　　（４Ｌ−スクリュージヤツキ６）−ｍ
−固定ピン、　　（８）−ｍ−着脱自在なピン、９）−
−一押圧梁、　　　（１２）−ｍ−溝型鋼材、１５Ｌ−
一組立トラス筋、 １７）−−−コンクリート 代理人　弁理士　　岡　本　重　文　外２名第３図 第１図 第２図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）Ｔ型またはダブルＴ型断面の小梁と床下半部の各
   成型部を連設した小梁付半ＰＣ床板成型用型枠を型枠設
   置構台に設置し、前記型枠における小梁成型部に、予め
   円弧状にむくりを付けた組立トラス鉄筋を垂直に配置し
   て同トラス筋の両端を仮支持し、次いで前記構台上に同
   構台と平行に支持された反力受梁を圧下し、同受梁下面
   に前記小梁成型部と平行に装架された押圧梁を介して、
   前記組立トラス鉄筋を水平になるまで同鉄筋の全長に亘
   って圧下したのち、この状態を保持したまま前記型枠に
   コンクリートを打設し、同打設コンクリートが所要の強
   度を発現したのち、前記押圧梁による組立トラス鉄筋に
   対する加圧力を解放することを特徴とする半ＰＣ床板の
   製造方法。
2. （２）型枠設置構台と、同構台上に設置されたＴ型また
   はダブルＴ型断面の小梁成型部と床下半部成型部とが連
   設された小梁付半ＰＣ床板成型用型枠と、 前記型枠設置構台の上部に前記型枠と直角方向に配設さ
   れた反力受梁と、同反力受梁及び前記型枠設置構台の両
   端部間に配設された上下方向に伸縮自在な加圧装置と、
   前記反力受梁の下面に装架され、前記小梁成型部内に垂
   直に設置された組立トラス鉄筋の直上にその略中央１／
   ３に亘って延びる押圧梁とよりなることを特徴とする小
   梁付半ＰＣ床板の製造装置。
3. （３）前記加圧装置は上端部が前記反力受梁に固定ピン
   を介して連結され、下端部は前記型枠設置構台に着脱自
   在なピンを介して連結された請求項１記載の小梁付半Ｐ
   Ｃ床板の製造装置。
4. （４）前記一双の加圧装置は互いに９０°回転した位置
   において、前記型枠設置構台及び反力受梁間に装着され
   た請求項２記載の小梁付半ＰＣ床板の製造装置。
5. （５）前記押圧梁の下端には、前記組立トラス鉄筋の上
   弦材を掴持する溝型鋼材が配設された請求項１記載の小
   梁付ＰＣ床板の製造装置。