JPH02199269A - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、フューエルディスパイプを介して複数のイ
ンジェクタによりエンジンの対応するシリンダ内に燃料
を供給するエンジンの燃料噴射装置に関する。

［従来の技術］ 従来より、燃料噴射装置の技術分野においては、フュー
エルディスパイプ内の燃料の圧力は、燃料噴射に伴なっ
て低下することが知られている。しかしながら、燃料噴
射の要求の観点からは、常に、フューエルディスパイプ
内の燃料の圧力が一定であることが好ましいものであり
、仮に、燃料圧力が変動するとなると、インジェクタに
おける燃料噴射時期が所定の要求に応じて規定されたと
しても、実際に噴射される燃料量は、燃料圧力の変動に
伴い変化することになる。

この為、従来より、例えば、実開昭５５−２０６２０号
公報に示されるように、フューエルディスパイプ内の燃
料の圧力を一定にするための技術が知られている。この
従来公報によれば、燃料噴射期間において、燃料ポンプ
によって加圧された燃料を燃料噴射弁へ分配する燃料供
給主管の少なくとも一端部に、燃料供給系の脈動を吸収
するダンパを設けることを特徴としている。

［発明が解決しようとする課題］ このような従来のダンパな備える構成においては、確か
に、エンジンの低回転領域、即ち、燃料噴射タイミング
の広い領域においては、このような１本のフューエルデ
ィスパイプに少なくとも１つのダンパを備える構成で対
応することが出来るものである。

しかしながら、エンジンの高回転領域、即ち、燃料噴射
タイミングの狭い領域においては、燃料噴射に伴ない一
旦低下した燃料の圧力が、ダンパの機能により元の圧力
に復帰する前の時点において、次の燃料噴射タイミング
が到来し、低い燃料圧力の下で、次の燃料噴射が行なわ
れることとなる事態が発生するものである。

このように、従来構成において、折角ダンパを備えてい
るにも拘らず、その機能を充分に発揮することが出来ず
に、燃料を常に一定の圧力に保つことが出来ない問題点
が指摘されている。

この発明は上述した課題に鑑みなされたもので、この発
明の目的は、フューエルディスパイプにおける燃料圧力
を常に一定に保つことの出来るエンジンの燃料噴射装置
を提供することである。

［課題を解決するための手段］ 上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明
に係わるエンジンの燃料噴射装置は、対応する気筒に燃
料を噴射して供給する複数のインジェクタと、これらイ
ンジェクタの中で、噴射順序が連続しないインジェクタ
へまとめて燃料を供給する複数のフューエルディスパイ
プと、各フューエルディスパイプに取り付けられ、燃料
の脈動を低減させるためのダンパ機構とを具備する事を
特徴としている。

［作用］ 以上のように構成されるエンジンの燃料噴射装置におい
ては、噴射時期が連続しないインジェクタをまとめて、
１本のヒユーエルディスバイブを介して燃料をこれら噴
射時期が連続しないインジェクタに供給するようにし、
各フューエルディスパイプに燃料の脈動を低減させるた
めのダンパ機構を備えるように構成されている。

従って、一方のフューエルディスパイプに接続されたイ
ンジェクタから燃料が噴射され、この−方のフューエル
ディスパイプにおいて燃料の圧力が低下したとしても、
次に燃料の噴射が行なわれるインジェクタには、他方の
フューエルディスパイプが接続され、これに燃料が供給
されるようなされている。この結果、この他方のフュー
エルディスパイプにおける燃料の圧力は、これに取り付
けられたダンパ機構により、所定の圧力に維持されてお
り、また、燃料噴射が実行されたインジェクタが接続さ
れている一方のフューエルディスパイプにおいては、引
き続き燃料噴射が実行されないので、これに取り付けら
れたダンパ機構により確実に所定の圧力に復帰させられ
ることとなる。

［実施例］ 以下に、この発明に係わるエンジンの燃料噴射装置の一
実施例の構成を添付図面を参照して、詳細に説明する。

第１図に示すように、この一実施例の燃料噴射装置１０
は、４気筒エンジン１２に取り付けられるものであり、
各シリンダ１４に夫々対応した状態で図中圧から右に第
１乃至第４の計４本のインジェクタ１６．１８，２０．
２２を備えている。

ここで、第１乃至第４の４本のインジェクタ１６．１８
．２０．２２の燃料の噴射タイミングは、第１＝第３＝
第４＝第２の順序に設定されている。

これら４本のインジェクタ１６．１８．２０゜２２の先
端部は、対応する吸気弁の２４の直上流に位置した状態
で、インテークマニホールド２６内に挿入された状態で
支持されている。尚、これら４本のインジェクタ１６．
１８，２０．２２は、これから噴射される燃料が、対応
する吸気弁２４の上面（シリンダとは反対側の面）の所
定位置に吹き付けられるよう、インテークマニホールド
２６の延出線に対して垂直面内で傾斜した状態で配設さ
れている。

また、これら４本のインジェクタ１６，１８゜２０．２
２の中で、燃料噴射タイミングが連続しない第１及び第
４のインジェクタ１６．２２の基端部は、第２図及び第
３図に示すように、第１のフューエルディスパイプ２８
に接続されている。

また、燃料噴射タイミングが同様に連続しない第２及び
第３のインジェクタ１８．２０の基端部は、第２のフュ
ーエルディスパイプ３０に接続されている。

これら第１及び第２のフューエルディスパイプ２８．３
０は、第４図に示すように、内部空間を上下に分離して
別々に形成された状態で、一体的に接合されて形成され
ている。即ち、第１及び第２のフューエルディスパイプ
２８，３０の内部空間は、互いに独立した状態で形成さ
れていることになる。

ここで、第１図に再び示すように、第１のフューエルデ
ィスパイプ２８の一端（図中、右端）には、第１の高圧
フィルタ３２を介して、図示しない燃料ポンプが接続さ
れており、また、第２のフューエルディスパイプ３０の
一端（図中、右端）には、第２の高圧フィルタ３４を介
して、上述した燃料ポンプが接続されている。一方、第
１のフューエルディスパイプ２８の他端部近傍には、第
１のプレッシャレギュレータ３６が接続され、図示しな
いリザーバタンクに連結されており、また、第２のフュ
ーエルディスパイプ３０の他端部近傍には、第２のプレ
ッシャレギュレータ３８が接続され、上述したりザーバ
タンクに同様に連結されている。

以上の構成により、第１及び第２のフューエルディスパ
イプ２Ｂ、３０内の燃料圧力は、第１及び第２のプレッ
シャレギュレータ３６．３８を夫々介して、互いに独立
した状態で、設定され得ることになる。

一方、上述した第１のフューエルディスパイプ２８の他
端部には、この第１のフューエルディスパイプ２８内の
燃料圧力を一定に保つための第１のダンパ機構４０が取
り付けられており、また、第２のフューエルディスパイ
プ３０の他端部にも、第１のダンパ機構４０と同様な第
２のダンパ機構４２が取り付けられている。以下に、こ
の第１のダンパ機構４０の構成を第５図を参照して詳細
に説明する。尚、第２のダンパ機構４２は、第１のダン
パ機構４０と同一構成であるため、その説明を省略する
。

即ち、第１のフューエルディスパイプ２８の他端部は開
放されており、この第１のダンパ機構４０は、第５図に
示すように、この開放された他端部を閉塞する圧力調整
膜４４と、この圧力調整膜４４を第１のフューエルディ
スパイプ２８の他端部に固着すると共に、この圧力調整
膜４４の外方にキャビティ４６を規定するための閉塞部
材４８とを備えて構成されている。

ここで、第１のフューエルディスパイプ２８の圧力調整
膜４４が添着される他端部の端面には、リング状にＯ−
リング溝５０が形成されており、この０−リング溝５０
内には、−旦、圧力調整膜４４の周縁部分が収納された
状態で、上からＯ−リング５２が被せられるよに嵌入さ
れている。また、閉塞部材４８の内周面には、第１のフ
ューエルディスパイプ２８の他端部の外周面に形成され
た雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が形成されており、両者
を螺着させることにより、閉塞部材４８は第１のフュー
エルディスパイプ２８の他端部に取り付けられることに
なる。

一方、圧力調整膜４４の外面と閉塞部材４８の内面との
間には、リング状の中間部材５４が摺動自在に介設され
ている。

このように第１のダンパ機構４０は構成されているので
、閉塞部材４８を第１のフューエルディスパイプ２８の
他端部に入り込むように回転させることにより、中間部
材５４を介して、圧力調整膜４４は第１のフューエルデ
ィスパイプ２８の他端部の端面に押し付けられ、これに
密着すると共に、０−リング溝５０内のＯ−リング５２
は、中間部材５４に押されて、このＯ−リング溝５０内
で周囲の壁面に密着するように変形し、第１のフューエ
ルディスパイプ２８の内部空間を確実に外部からシール
することとなるよう設定されている。

以上のように構成される燃料噴射装置１０における燃料
噴射動作に伴なう両フューエルディスパイプ２８．３０
内での燃料圧力の低下・復帰動作にってい説明する。

先ず、第１のインジェクタ１６から所定量の燃料が噴出
されると、この燃料噴出に伴ない、この第１のインジェ
クタ１６が接続されている第１のフューエルディスパイ
プ２８内における燃料圧力は一旦低下する。この第１の
インジェクタ１６の燃料噴射の後は、上述したように、
第３のインジェクタ２０から燃料が噴射されるよう、そ
の燃料噴射順序が規定されているので、この規定された
順序に基づき、第３のインジェクタ２０から燃料が噴射
されることとなる。そして、この第３のインジェクタ２
０からの燃料噴射に伴ない、これが接続されている第２
のフューエルディスパイプ３０内における燃料圧力は一
旦低下する。

そして、この第３のインジェクタ２０からの燃料噴射の
次には、上述した噴射順序に基づき、第４のインジェク
タ２２から燃料が噴射されることになる。そして、この
第４のインジェクタ２２からの燃料噴射に伴ない、これ
が接続されている第１のフューエルディスパイプ２８内
における燃料圧力は一旦低下する。この第４のインジェ
クタ２２からの燃料噴射の後には、上述した噴射順序に
基づき、第２のインジェクタ１８から燃料が噴射される
ことになる。そして、この第２のインジェクタ１８から
の燃料噴射に伴ない、これが接続されている第２のフュ
ーエルディスパイプ３０内における燃料圧力は一旦低下
することになる。

このように燃料噴射”Ｉ伴ない第１及び第２のフューエ
ルディスパイプ２８．３０内における燃料圧力の低下は
、夫々に取り付けられた第１及び第２のダンパ機構４０
．４２により、所定圧力への復帰が行なわれることにな
る。ここで、エンジンの回転数が７５０　ｒｐｍである
と仮定すると、第１のインジェクタ１６から燃料が噴出
された後に、次の第３のインジェクタ２ｏから燃料が噴
射される期間は、クランク角度にして１８０度であるの
で、これを時間に換算すると、４０　ｍ５ｅｃとなる。

そして、この４０　ｍ５ｅｃという時間が、従来におけ
る１本のフューエルディスパイプでの燃料圧力の低下を
生じる期間として規定される値である。

しかしながら、この一実施例においては、燃料の低下が
生じる第１及び第２のフューエルディスパイ１２８，３
０に夫々着目すれば、第１のフューエルディスパイプ２
８において圧力低下が生じるのは、第１のインジェクタ
１６において燃料が噴射された後、第４のインジェクタ
２２から燃料が噴射された時点である。同様に、第２の
フューエルディスパイプ３０において圧力低下が生じる
のは、第３のインジェクタ２０から燃料が噴射された後
、第２のインジェクタ１８から燃料が噴射された時点で
ある。このように、これら第１及び第２のフューエルデ
ィスパイプ２８．３０において、次の圧力低下が生じる
期間は、クランク角度にして３６０度となり、これを時
間に換算すると８０　ｍ５ｅｃとなる。

このようにして、この一実施例においては、単一のフュ
ーエルディスパイプ２８．３０に注目した場合に、各々
のフューエルディスパイプ２８゜３０で生じる圧力低下
の期間は、従来と比較して２倍の時間となり、対応する
ダンパ機構４０゜４２により燃料圧力が元の所定圧力に
復帰するため収束時間が充分に確保されることとなり、
これらダンパ機構４０．４２の機能が充分に発揮される
状態において、各フューエルディスパイプ２８．３０に
おける燃料圧力は、次の圧力低下が生じる前までに、確
実に、元の所定の圧力に復帰されることとなる。

この結果、この一実施例においては、各インジェクタ１
６．１Ｂ、２０．２２からは、一定の圧力の下で、燃料
噴射が実行されることとなり、図示しない制御機構によ
り規定された燃料噴射時間により定められた燃料供給量
が正確に達成されることとなる。このようにして、この
一実施例の燃料噴射装置１０によれば、所望のＡ／Ｆ　
（空燃比）を正確に達成することが可能となる顕著な効
果を奏することが出来ることになる。

この発明は、上述した一実施例の構成に限定されること
なく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能
であることは言うまでもない。

例えば、上述した一実施例においては、直列４気筒エン
ジンに、この燃料噴射装置を適用するよう説明したが、
この発明は、このような構成に限定されることなく、■
型６気筒エンジンにも同様に適用され、同様な効果を奏
することが出来るものである。

また、上述した一実施例においては、ダンパ機構として
、圧力調整膜を備える構成を採用するよう説明したが、
この発明はこのような構成に限定されることなく、例え
ば、ピストンを備える構成等、圧力を一定に保ち得る構
成であれば何でも良いことは言うまでも無い。

［発明の効果］ 以上詳述したように、この発明に係わるエンジンの燃料
噴射装置は、対応する気筒に燃料を噴射して供給する複
数のインジェクタと、これらインジェクタの中で、噴射
順序が連続しないインジェクタへまとめて燃料を供給す
る複数のフューエルディスパイプと、各フューエルディ
スパイプに取り付けられ、燃料の脈動を低減させるため
のダンパ機構とを具備する事を特徴としている。

従って、この発明によれば、フューエルディスパイプに
おける燃料圧力を常に一定に保つことの出来るエンジン
の燃料噴射装置が提供されることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係わるエンジンの燃料噴射装置の一
実施例の構成を示す正面図； 第２図は第１図に示す燃料噴射装置を取り出して示す斜
視図： 第３図は２本のフューエルディスパイプの配設状態を概
略的に示す構成図； 第４図は第１及び第２のフューエルディスパイプの接続
状態を示す断面図；そして、 第５図は第１のダンパ機構の構成を示す断面図である。 図中、１０・・・燃料噴射装置、１２・・・エンジン、
１４・・・シ、リング、１６；１８；２０；２２・・・
インジェクタ、２４・・・吸気弁、２６・・・インテー
クマニホールド、２８・・・第１のフューエルディスパ
イプ、３０・・・第２のフューエルディスパイプ、３２
・・・第１の高圧フィルタ、３４・・・第２の高圧フィ
ルタ、３６・・・第１のプレッシャレギュレータ、３８
・・・第２のプレッシャレギュレータ、４０・・・第１
のダンパ機構、４２・・・第２のダンパ機構、４４・・
・圧力調整膜、４６・・・キャビティ、４８・・・閉塞
部材、５０・・・０−リング溝、５２・・・０−リング
、５４・・・中間部材である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　対応する気筒に燃料を噴射して供給する複数のインジ
   ェクタと、 これらインジェクタの中で、噴射順序が連続しないイン
   ジェクタへまとめて燃料を供給する複数のフューエルデ
   ィスパイプと、 各フューエルディスパイプに取り付けられ、燃料の脈動
   を低減させるためのダンパ機構とを具備する事を特徴と
   するエンジンの燃料噴射装置。