JPH02197355A - 異鋼種の連続鋳造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、連続鋳造に際して成分の異なる鋼種を連続し
て鋳造する異鋼種の連続鋳造法に関する。

（従来の技術） 連続鋳造法により、異鋼種連々鋳をする際、従来技術と
しては特開昭６２−１３４１４９号公報で示すように「
タンディツシュを交換して（ａ）モルト内に異鋼種を連
続鋳造する方法において溶鋼の鋳造を完了し、モルト内
に未凝固溶鋼か存在すめて、該下仕切板を凝固シェルに
当接するとともに、前記上仕切板から不活性ガスを吹込
みつつ、該溶鋼封入枠内に浸漬ノズルを挿入して、異鋼
種の初期溶鋼を封入した後に、通常の浸漬鋳造を行うこ
とを特徴とする異鋼種の連続鋳造方法」か−般的である
。

（発明が解決しようとする課題） 上記のような従来技術の課題としては、（１）上記下線
部（ｂ）の溶鋼封入枠は鉄製て、鋳型内部の溶鋼に対し
て簡単に溶けないように５〜１０膳−厚鉄板を用いてい
る。そのため、鋳造輻０．８〜２．５ｍでのスラブ鋳造
では溶鋼封入枠は最大３０〜５０ｋｇとなり重量物によ
る厚みの少ない（２００〜３００ｍｍ厚）鋳型内部への
浸漬作業は、高熱、高負荷作業であり安全上の問題が潜
在している。

（２）通常、タンディツシュと鋳型との取り合いは、空
間が少ないため溶鋼封入枠を人手、または機械で鋳型内
部に浸漬するためには上記下線部（ａ）のようにタンデ
ィツシュを交換することが一般的である。タンディツシ
ュを交換して異鋼種連々鋳する際２．５〜３．５分程度
、鋳造速−〇とする状態が続くので高生産性連続鋳造設
備では通常１チヤージ（３００ｔｏｎ程度）を３０分程
度で鋳造するので約１０％の生産能力域となる問題と、 （３）ロール帯が停止しているため、鋳片に接触してい
るロール部が高温化し熱応力によるロール曲がりが発生
してしまう、そのため異鋼種連々鋳後の鋳造では、ロー
ル曲がりによる鋳片に対しての波打ち圧延状態となり、
鋳型湯面変動か著し・く向上し、バラタ−の巻込み等の
品質トラブルが生じる問題点もある。

（４）さらに、異鋼種連々鋳する際タンディツシュ交換
をするのて例えば、１０種、全く成分の異なるチャージ
を異鋼種連々鋳する際タンディツシュは１０個必要とな
り、タンディツシュ耐火物原単位は著しく劣化する。本
発明は、１０の異鋼種の連々鋳造操業にはタンディツシ
ュ１つで充分であり、従来の異鋼種の連続鋳造法に比し
操業時間を短縮し、かつ操業能率の向上を図ることを目
的としだものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は、従来技術の課題を有利に解決するものであっ
て、異鋼種仕切用の７字型に形成した仕切板ｌに連結部
材２を垂直に固定し、該連結部材２をタンディツシュ底
部１２に回動可能に設けた取付は治具１１に着脱自在に
吊下げ、タンディツシュ１７の下方に設けた鋳型■６に
前溶鋼を注入するときは、前記仕切板１を鋳型１６より
退避せしめて注入し、前溶鋼が注入完了し未凝固時に前
記仕切板ｌを鋳型１６上に位置せしめて前溶鋼鋳型内湯
面１４上に降下し、仕切板１と連結部材２よりなる異鋼
種連々鋳用連結部材１０を自重により自動的に取付は治
具１１より離脱せしめて鋳型１６内に浸漬し前溶鋼とは
異なる後溶鋼を鋳型１６に仕切板ｌを介して注入し、異
鋼種の溶鋼を連続的に鋳造することを特徴とする異鋼種
の連続鋳造法である。

（作用） 本発明はタンディツシュ１７を介して鋳型１６内に異鋼
種を連続鋳造する方法において、前チャージの前溶鋼を
注入して鋳造を完了し、鋳型１６内に未凝固溶鋼が存在
する状態で、かつ上記タンディツシュ１７が浸漬鋳造位
置にある際、タンディツシュ底部１２に設けた取付は治
具１１を介して、Ｖ字型溶鋼仕切板ｌを一体に連結した
異鋼種連々鋳用連結部材１０を、鋳型上部１５の脇に鋳
型内湯面１４に対して斜めに退避せしめ、該連結部材１
０の上部は、タンディツシュ１７の下部に固定されてい
る該連結部材１０の取付は治具１１を介してフック８で
吊下げられており、上記タンディツシュ１７が上昇する
際、上・記連結部材１０は、その自重により鋳型内湯面
１４に対してほぼ垂直になるまで吊り上げられ、その後
に上記タンディツシュ１７を下降せしめ、上記連続部材
１０を鋳型内湯面１４の未凝固域内に浸漬し、上記ダン
デイツシュ１７が浸漬鋳造位置に復帰した際、上記連結
部材１０の取付は治具１１のフック８檜）ら上記連結部
材１０を開放せしめ、その後、後チャージの後溶鋼を鋳
型１６の内部に注入して異鋼種の溶鋼を連続的に鋳造す
るものである。

本発明の異鋼種の連続鋳造操業を行うことに前溶鋼をタ
ンディツシュ１７から鋳型１６に注入する際は、連結部
材１０は鋳型１６より退避しており前溶鋼の注入を容易
に行ない得られ、次に前溶鋼とは異なる材質の後溶鋼を
鋳型１６に注入するときは仕切板１を未凝固湯面上に、
浸漬するのに仕切板ｌが７字型になつているので重心が
中心部になり、水平状態で安定的に鋳型内湯面１４に浸
漬され、前溶鋼と後溶鋼とを確実に仕切ることができ、
１つのタンディツシュ１７で異鋼種を連々鋳造すること
ができる。

（実施例） 以下図面に基いて本発明を説明する。

第１図は本発明による一実施例を示す図である。

ｌは鉄板を７字型に折り曲げた仕切板である。

２は仕切板ｌに対してほぼ垂直に連結されている連結部
材であって２つ存在する。この連結部材２の上部と仕切
板ｌ底部との長さＡは、浸漬鋳造中て仕切板ｌか鋳型１
６内に入っているのでタンディツシュ底部１２と鋳型上
部１５との距離より大きく、又、タンディツシュ１７の
上昇限でのタンディツシュ底部１２と鋳型上部１５との
距離より小さくしている。さらに連続部材２の上部に棒
状部材３とフック８で吊り下げるための吊り具４がある
。棒状部材３は異鋼種連々鋳用連結部材１０（仕切板ｌ
、連結部材２、棒状部材３及び吊り具４の組合わせ）を
タンディツシュ底部１２に取り付ける際、揺れないよう
にするための保持棒である。吊り具４はフック８で吊り
下げるためであって材質は異鋼種連々鋳用連結部材１０
の自重を支えれば何であってもよい。５はタンディツシ
ュ下部に取り付ける固定部材であ。６は固定部材５に連
結されていて±９０°まで回動可能である支持部材であ
る。支持部材６の下部には、棒状部材３を包んで保持す
る中空部材７と吊り具４を固定し、かつ回動可能で吊り
具４を取り外しできるフック８とを備えている。これら
の固定部材５、支持部材６、中空部材７およびフック８
を合わせて取付は治具１１という。

第２図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）ては取付は治具１１の回
動する機構について説明する。第２図（ａ）は固定部材
５に連結されている支持部材６の回動範囲を点線部で示
している。第２図（ｂ）は、吊り具４をフック８て吊り
下げている状態から、支持軸９を介して吊り具４を取り
外す状態を点線部で示している。第２図（ｃ）は第２図
（ａ）の側面図である。

第３図は前チャージの鋳造終了直前の状態図であって、
異鋼種連々鋳用連結部材１０がタンディツシュ底部１２
に取り付けられた取付は治具１１によって斜めに鋳型内
湯面１４の鋳型上部１５の脇に敷設しておく。なお１３
は浸漬ノズルである。

なお第１図は前チヤージ終了後、タンディツシュか上昇
し、異鋼種連々鋳用連結部材ｌＯは、鋳型上部１５の脇
をスライドしながら鋳型内湯面１４の上に、はぼ垂直に
なった時を示す図である。

第４図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）および第５図（
ａ）、（ｂ）、（ｃ）　（ｄ）は異鋼種連々鋳用連結部
材ｌＯをタンディツシュ底部１２に取付けた取付は治具
１１によって鋳型１６の内部に挿入するまでを示すフロ
ー図である。

第５図（ａ）は第３図と同等で、第５図（ｂ）は第１図
と同等である。

第４図（ｃ）と第５図（ｃ）はタンディツシュが下降し
て、異鋼種連々鋳用連結部材１０を鋳型湯面内部に挿入
している図である。第４図（ｄ）と第５図（ｄ）はタン
ディツシュ１７を下降したのち浸漬鋳造位置となって取
付は治具１１のフック８を開放して異鋼種連々鋳用連結
部材ｌＯを切り離して後、後チャージの異鋼種の溶鋼を
注入しているところの図である。

（発明の効果） 本発明によって従来技術の有していた欠点か以下の様に
して改善される。

（１）本発明によって、異鋼種連々鋳用連結部材を鋳型
内部に挿入する人手作業が回避できるし、人手作業を回
避するための設備投資も不要となる。

（２）本発明によってタンディツシュ交換せずに、同一
タンディツシュによる異鋼種連々鋳操業が可能となるた
め、例えば１０種の異鋼種連々鋳をする場合、従来技術
ではタンディツシュ】０個が必要であるが、本発明では
タンディツシュ１個で充分であり、タンディツシュ耐火
物原単位の大幅な削減が可使である。

（３）本発明によって異鋼種連々鋳の操業時間か、従来
３分以上かかっていたのを１分弱にすることか可能とな
り、生産能力向上にも貢献てきる。なお本発明と従来技
術との異鋼種連々鋳の操業時間の比較を下記の表に示す
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による実施例を示す図であってタンデ
ィツシュか上昇したときの状態図、第２図（ａ）、（ｂ
）、（Ｃ）は本発明による取付は治具の回動状態を示す
説明図、第３図は本発明による実施例を示す図でありて
異鋼種連々鋳する前の状態図、第４図（ａ）、（ｂ）、
（ｃ）、（ｄ）及び第５図（ａ）、（ｂ）、（Ｃ）、（
ｄ）は本発明による異鋼種連々鋳操業を示すフロー図で
ある。 ｌ・・・仕切板、２・・・連結部材、３・・・棒状部材
、４・・・吊り具、５・・・固定部材、６・・・支持部
材、７・・・中空部材、８・・・フック、９・・・支持
軸、ｌＯ・・・異鋼種連々鋳用連結部材、１１・・・取
付は治具、１２・・・タンディツシュ底部、１３・・・
浸漬ノズル、１４・・・鋳型内湯面、１５・・・鋳盤上
部、１６・・・鋳型、１７・・・タンディツシュ。 特許出願人　新日本製鉄株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 異鋼種仕切用のＶ字型に形成した仕切板に連結部材を垂
   直に固定し、該連結部材をタンデイッシュ底部に回動可
   能に設けた取付け治具に着脱自在に吊下げ、タンデイッ
   シュの下方に設けた鋳型に前溶鋼を注入するときは、前
   記仕切板を鋳型より退避せしめて注入し、前溶鋼が注入
   完了し、未凝固時に前記仕切板を鋳型上に位置せしめて
   前溶鋼鋳型内湯面上に降下し、仕切板と連結部材よりな
   る異鋼種連々鋳用連結部材を自重により自動的に取付け
   治具より離脱せしめて鋳型内に浸漬し、前溶鋼とは異な
   る後溶鋼を鋳型に仕切板を介して注入し、異鋼種の溶鋼
   を連続的に鋳造することを特徴とする異鋼種の連続鋳造
   法。