JPH02195872A - ビフィズス菌プロトプラストの調製法 - Google Patents

ビフィズス菌プロトプラストの調製法

Info

Publication number
JPH02195872A
JPH02195872A JP63201579A JP20157988A JPH02195872A JP H02195872 A JPH02195872 A JP H02195872A JP 63201579 A JP63201579 A JP 63201579A JP 20157988 A JP20157988 A JP 20157988A JP H02195872 A JPH02195872 A JP H02195872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lysozyme
protoplasts
bifidobacterium
amylase
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63201579A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Ishii
哲 石井
Kenji Aoyama
顕司 青山
En Hashiba
橋場 炎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Snow Brand Milk Products Co Ltd filed Critical Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority to JP63201579A priority Critical patent/JPH02195872A/ja
Publication of JPH02195872A publication Critical patent/JPH02195872A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 皮!上生机尻光互 本発明は、プロトプラスト化による細胞融合に利用し得
るビフィズス菌のプロトプラストを調製する方法、更に
詳しくは、ビフィドバクテリウム・シェードロンガムの
プロトプラストを調製する方法に関する。
l来■狡歪 従来、細菌での遺伝子伝達技術としては、存生生殖によ
る形質導入や染色体または核外DNA導入による形質転
換などが用いられており、近年の分子遺伝学の基本技術
として発展してきた。特に、その取扱いの容易さと科学
的知見の豊富さから、大腸菌を素材とした遺伝子伝達技
術は、急速に進展して今日に至っている。
その反面、取扱いも難しく、科学的な背景も乏しい工業
微生物での遺伝子伝達技術については、進展を見せない
ままに経過してきていた。しかし、近年になり、プロト
プラストにポリエチレングリコールとカルシウムを加え
るとプロトプラスト融合が生じることが報告されたこと
により、プロトプラスト化及びプロトプラストから正常
な細胞への再生が可能な細菌では、プロトプラスト融合
法が有効な育種手段となることが示唆されている。
プロトプラストは、原形質体とも称し、細胞膜に包まれ
た原形質の塊で、細胞壁を除いた全細胞内容を指すもの
である。このプロトプラストは、細胞を高張液中で、細
胞壁分解酵素処理によって調製することができる。ll
製されたプロトプラストは、元の細胞の形の如何にかか
わらず球形を呈し、低張液に移すと吸水によって膨張し
、破裂してしまうが、適当な浸透圧条件下では、細胞と
しての諸活性を維持し、また、高分子物質や粒子の取込
み、細胞融合など、通常の細胞では見られない現象を示
すことが知られている。
プロトプラストを調製する際は、まず、細胞壁を温和な
条件で溶解することが必要であり、したかって、細胞壁
の温和な条件で溶解するのに、細胞壁溶解酵素が用いら
れる。多(の細菌類の場合リゾチームで溶菌されるが、
このリゾチームの作用には、70膳H前後のNaC1と
菌種に応じたpHと温度の条件が大きく影響する。
また、プロトプラストを安定化す為ためには、等張剤と
2価イオンが必要である。
現在までに、色々な細菌類のプロトプラスト化が試みら
れており、ビフィズス菌のプロトプラスト化についても
以下のように報告されている。
例えば、エクステルカーテらは、ビフィドバクテリウム
・ビフィダム・バー・ペンシルバニクス(Bげ1dob
acteriua bijidua var、penn
syLvanicuS)に対し、ショ糖存在下で、リゾ
チームを作用させることにより、プロトプラストを1)
製したと報告している〔ビオヒミカ・エト・ビオフイジ
カ・アクタ(Biochimlca at Blo−p
hysica Acta)219゜141−154.(
197G) ) 。
ウエダらは、ビフィドバクテリウム・ビフィダムにエン
ド−N−アセチルムラミダーゼを作用させて、プロトプ
ラストを調製したと報告している〔ジャーナル・オプ・
ジェネラル・アンド・アプライド・ミクロバイオロジ(
Journal of Generaland App
lied sicrobiology) 29,507
(1983)) *森下らは、ビフィドバクテリウム属
に属する微生物に対し、シラ糖、乳糖、マルトース、ラ
フチエロース、あるいはトレハロースの三糖類の存在下
で、N−アセチルムラミダーゼを作用させることにより
、プロトプラストを製造する方法を特許出願している(
特開昭59−135883)。
ナカイらは、ビフィドバクテリウム・ビフィダムについ
て、シラ糖及びペニシリンGを含有する培地で嫌気的に
生育させて、プロトプラストを調製したと報告している
〔ジャーナル・オブ・ジェネラル・アンド・アプライド
・ミクロバイオロジ(Journal of Gene
raland Applied uicrobiolo
gy)30.187(1984)) 。
小此木らは、ビフィドバクテリウム属に属する微生物に
対し、ラフィノース、メレジトース、あるいはマルトト
リオースの三糖類及びマグネシウムイオンの存在下で、
N−アセチルムラミダーゼを作用させることにより、プ
ロトプラストを製造する方法を特許出願している〔特開
昭6l−280267)。
しかし、プロトプラスト化に当たっては、それぞれの菌
種毎に、最適の条件設定が必要であり、また、プロトプ
ラストの再生についても同様に、最適の条件設定が必要
であり、したがって、高収率でビフィズス菌のプロトプ
ラストを製造し、かつ、高率でビフィズス菌のプロトプ
ラストを再生する方法について未だに確立されておらず
、ビフィズス菌の育種及び改良に関しては、他の微生物
に比べて著しく遅れているという問題があった。
なお、ビフィズス菌は発酵乳、乳酸菌飲料、菓子などの
食品、整腸剤、栄養剤あるいは飼料などに広く利用され
ている微生物である。
が ° しよ゛とする 本発明者らは、ビフィドバクテリウム・シェードロンガ
ムのプロトプラストを調製するに際し、細胞壁溶解酵素
としてリゾチーム及びα−アミラーゼを併用して菌体懸
濁液を処理することにより、良好な球状のプロトプラス
トを形成することに成功し、このプロトプラストを再生
することにも成功した。
したがって、本発明は、プロトプラスト融合に利用し得
るビフィドバクテリウム・シュードロンガムのプロトプ
ラストを調製するための方法を提供することを課題とす
る。
以下本発明の詳細な説明する。
1 を ン るための 本発明の特徴は、ビフィドバクテリウム・シュドロンガ
ムの菌体懸濁液をリゾチーム及びα−アミラーゼを併用
して同時に処理するか、もしくはリゾチームで処理した
後α−アミラーゼで処理することにより、ビフィズス菌
のプロトプラストを得ることにある。
本発明において、ビフィドバクテリウム・シュードロン
ガムの細胞壁溶解酵素(以下溶菌酵素という)として、
リゾチームとα−アミラーゼを上述のように併用する理
由は、次に示す各種酵素とりゾチームの併用による溶菌
効果を試験した結果に基づいている。
溶菌試験: まず、供試酵素としてリゾチーム、N−アセチルムラミ
ダーゼSG及びアクロモペプチダーゼを選択し、上記ビ
フィズス菌〔ビフィドバクテリウム・シェードロンガム
SB↑2908(FERM P−10138号)〕に対
する溶菌効果を調べた結果、リゾチームを用いた場合に
のみ顕著に浸透圧安定細胞数が減少することを認めた。
しかし、位相差顕微鏡による観察では球状のプロトプラ
ストを認めることはできなかった。
そこで、次にリゾチームと他の酵素との併用による溶菌
効果を調べた。結果は表1に示すとおりである。
また、表中の記号は下記を示す。
−・−一−〜−−・−・プロトプラスト形成せず、± 
・−・・−−−−−−・・・−プロトプラスト50%以
下形成、+ −・・−・−・・・・・−プロトプラスト
50〜90%形成、++−・−・−・−プロトプラスト
90%以上形成、A ・・−・・・・・・−・・−細胞
の凝集表1にみられるとおり、リゾチームとの併用によ
る各種酵素の溶菌効果は、酵素をリヅチーム前処理又は
後処理もしくは同時処理にそれぞれ併用した場合につい
て綜合的に判断すると、リゾチームをα−アミラーゼと
併用し、且つ両者で同時処理するか、もしくはリゾチー
ムで処理した後α−アミラーゼで処理すると向上するこ
とがわかる。
特に、ビフィドバクテリウム・シュードロンガムのプロ
トプラスト化には、溶菌効果としてリゾチームとα−ア
ミラーゼを併用して同時処理することの優位性が認めら
れる。
次に、リゾチームとα−アミラーゼを上述のようにして
併用してビフィドバクテリウム・シュードロンガムをプ
ロトプラスト化するに当っては、同時処理する場合には
りゾチームを200〜1 、000p g/s 1、好
ましくは800pg/曽1の濃度で、α−アミラーゼを
少くとも、500 /J g/m lの濃度で上記ビフ
ィズス菌の菌体懸濁液に添加することが好ましく、処理
時間も2時間程度が好ましい。
添付の第1図並びに第2図は、リゾチームとα−アミラ
ーゼの同時処理に際してリゾチームの添加濃度と処理時
間が浸透圧安定細胞出現率に及ぼす影響をそれぞれ示し
たものである。これら図にみられるごとく、リゾチーム
の添加濃度は800pg/1)処理時間は2時間が適当
であると判断される。なお、リゾチームと同時に添加す
るα−アミラーゼの添加濃度に関しては、0から2 m
g/  の範囲でその影響を調べたが、浸透圧安定細胞
出現率は無添加の場合に対し変化はみられなかった。し
かし、α−アミラーゼ添加の有無は、プロトプラストの
形状に大きく関与しており、無添加の場合は、球状を示
す細胞は全く認められない、また、検鏡観察の結果によ
ると、α−アミラーゼの添加濃度は500pguys 
IIが適当と判断される。
また、本発明においては、上記ビフィズス菌のプロトプ
ラスト化をラフィノースと塩化マグネシウムの存在下で
行うことにより、良好なプロトプラストを形成すること
ができる。この場合、ラフィノースは0.2〜0.3M
、塩化マグネシウムは1〜5aM、好ましくは3mMを
菌体懸濁液中に存在させることが好ましい。
以下実施例を示して本発明によるビフィズス菌のプロト
プラストの調製法を具体的に説明する。
実施例 40%のトマトジュース浸出液を含むCAM培地を用い
て、ビフィドバクテリウム・シュードロンガムS B 
T290B(徽工研菌寄第10138号)を37℃の温
度に一夜培養した。
次いで、培養により得られた菌体を3s+Hの塩化マグ
ネシウムと0.3Hのラフィノースを含む30+wMの
Tris−HCI (pH8,0)に懸濁させた。この
菌体懸濁液に800pg/1allのリソ゛チームと5
00pg/s 1のα−アミラーゼを同時に添加してプ
ロトプラスト化を行なった。
プロトプラストの形成は90%以上であり、また、プロ
トプラストの再生も可能であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による方法においてリゾチームの添加
濃度が浸透圧安定細胞出現率に及ぼす影響を示したもの
であり、第2図はりゾチームの処理時間が上記出現率に
及ぼす影響を示したものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ビフィドバクテリウム・シェードロンガム(Bi
    fidobacterium Pseudolongu
    m)のプロトプラストを形成する際に、細胞壁溶解酵素
    としてリゾチーム及びα−アミラーゼを併用して菌体懸
    濁液を同時に処理するか、もしくはリゾチームで処理し
    た後α−アミラーゼで処理することを特徴とするビフィ
    ズス菌プロトプラストの調製法。
  2. (2)リゾチーム200〜1,000μg/ml及びα
    −アミラーゼ500μg/ml以上の濃度で、菌体懸濁
    液を同時に処理する請求項(1)に記載のビフィズス菌
    プロトプラストの調製法。
  3. (3)0.2〜0.3Mラフィノース及び1〜5mM塩
    化マグネシウムの存在下に、菌体懸濁液を処理する請求
    項(1)又は(2)に記載のビフィズス菌プロトプラス
    トの鋼製法。
JP63201579A 1988-08-12 1988-08-12 ビフィズス菌プロトプラストの調製法 Pending JPH02195872A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63201579A JPH02195872A (ja) 1988-08-12 1988-08-12 ビフィズス菌プロトプラストの調製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63201579A JPH02195872A (ja) 1988-08-12 1988-08-12 ビフィズス菌プロトプラストの調製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02195872A true JPH02195872A (ja) 1990-08-02

Family

ID=16443397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63201579A Pending JPH02195872A (ja) 1988-08-12 1988-08-12 ビフィズス菌プロトプラストの調製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02195872A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017031102A (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 雪印メグミルク株式会社 血中尿酸値低減剤
CN109628332A (zh) * 2019-02-26 2019-04-16 吉林农业科技学院 木质纤维素降解菌株原生质体的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017031102A (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 雪印メグミルク株式会社 血中尿酸値低減剤
CN109628332A (zh) * 2019-02-26 2019-04-16 吉林农业科技学院 木质纤维素降解菌株原生质体的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Audet et al. Batch fermentations with a mixed culture of lactic acid bacteria immobilized separately in κ-carrageenan locust bean gum gel beads
Panesar et al. Enzymes in food processing: fundamentals and potential applications
JPH01240179A (ja) 酒類の品質改良法
AU598305B2 (en) Quality improvement of alcoholic liquors
CA1185197A (en) Lysozyme-sensitive microorganism
JPH02195872A (ja) ビフィズス菌プロトプラストの調製法
EP0603416A1 (en) METHOD OF INTEGRATING GENE INTO CHROMOSOME OF $i(LACTOBACILLUS DELBRUECKII) SPECIES AND PRODUCT OF GENE INTEGRATION
Geckil et al. Effect of Vitreoscilla hemoglobin on production of a chemotherapeutic enzyme, l‐asparaginase, by Pseudomonas aeruginosa
KR20140012932A (ko) 유산균 추출물 및 유청을 이용한 갈락토올리고당의 제조방법
JP2601329B2 (ja) ビフィズス菌プロトプラストの調製方法
US5747310A (en) Gene integration into chromosomes of lactobacillus delbrueckii species and integrants thereof
JPH0480675B2 (ja)
JP2563197B2 (ja) ビフィドバクテリウム・ブレーベおよび飲食品
ES2352633A1 (es) Cepa mutante de lactococcus lactis lactis y método para la producción industrial de acetoína.
JPS6027389A (ja) 乳酸桿菌属の細菌のプロトプラストの融合、再生方法
Gulitz Analysis of the diversity of water kefir microbiota by culture-dependent and-independent approaches
Naeem et al. Enhanced production of streptokinase by UV-and ethidium bromide-treated streptococus equisimilis mutant
JPH0783706B2 (ja) 酒類の品質改良法
JP2681495B2 (ja) ビフィズス菌プロトプラストの再生用培地及び該培地を用いた再生方法
Connell et al. Formation and regeneration of protoplasts and spheroplasts of gastrointestinal strains of lactobacilli
Song et al. Optimization of Bifidobacterium longum growth by use of calcium carbonate-alginate beads
EP4053275A1 (en) Cell immobilized beads having excellent conversion activity and method for preparing same
Divies On the utilisation of entrapped microorganisms in the industry of fermented beverages
NZ221455A (en) Microbial production of cellulose
Tewari Food and industrial microbiology