JPH02193055A - 基準電極 - Google Patents

基準電極

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JPH02193055A
JPH02193055A JP1084551A JP8455189A JPH02193055A JP H02193055 A JPH02193055 A JP H02193055A JP 1084551 A JP1084551 A JP 1084551A JP 8455189 A JP8455189 A JP 8455189A JP H02193055 A JPH02193055 A JP H02193055A
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laminate film
film
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JP1084551A
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English (en)
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Hideichiro Yamaguchi
秀一郎 山口
Naoto Uchida
直人 内田
Takeshi Shimomura
猛 下村
Teruaki Katsube
勝部 昭明
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 本発明は基準電位発生用の基準電極に関し、特に導電性
基体の表面に高分子膜を被覆させた固体型の基準電極に
関する。 [従来の技術1 従来、電気化学的基準電極(参照電極とも呼ばれる。)
としては、被検液中でのイオン濃度、特に水素イオン濃
度が変化し、かつ測定温度が変化する系において、電極
電位が電気化学的に殆ど変化しないものが選ばれている
。その代表的な例としては、飽和材コウ電極、銀/塩化
銀電極、水素電極などが知られている。また、最近MO
3(Metal 0xide Sem1conduct
orl型電界効果トランジスタ(以下、MOSFETと
いう、)のゲート絶縁膜上にポリスチレン、パリレンな
どの有機膜を形成した、いわゆる固体型の電極について
研究がなされている。 し発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の基準電極において、飽
和材コウ電極等にあっては、基準電解質溶液およびその
容器と液絡部があるため、微小化が困難であるという問
題があった。一方、ポリスチレン等の有機膜を被覆させ
たMOSFETは固体型であり、半導体製造技術を利用
して製作するため、微小化が容易となる利点があるが、
平衡電位の変動(ドリフト)が大きく、また電位が水素
イオン等のイオン濃度の影響を受けやすいという問題が
あった。 本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
微小化が容易であるとともに、イオン濃度の影響を殆ど
受けることがなく安定した電位が得られ、安定性および
耐久性に優れた基準電極を提供することを目的とする。 [課題を解決するための手段] 上記従来の課題を解決するために、本発明に係る基準電
極は、導電性基体と、ハロゲン化銀層と疎水性樹脂層と
を交互に積層してなるとともに前記導電性基体の表面に
設けられた第1の積層体膜と、疎水性樹脂層と塩層とを
交互に積層してなるとともに前記第1の積層体膜の表面
に設けられた第2の積層体膜とを備えている。 ここで、前記第2の積層体膜は、第1の積層体膜と同様
に、ハロゲン化銀層と疎水性樹脂層とを交互に積層した
ものでもよく、この場合には積層体膜全体がハロゲン化
層と疎水性樹脂層とを交互に積層したものとなる。 また、前記第2の積層体膜のハロゲン化銀層の少なくと
も一層をハロゲン化銀以外の塩を含む層および/または
前記第2の積層体膜のハロゲン化銀層の少なくとも一層
をハロゲン化銀以外の塩の層としてもよい。 ハロゲン化銀以外の塩は、好ましくは塩化カリウム、塩
化ナトリウム、塩化水素、塩化アンモニウム、塩化リチ
ウム等のハロゲン化物塩であるが、ハロゲン化物塩以外
の塩、例えば硝酸ナトリウム、硫酸ナトリウム等であっ
てもよい。 また、前記第2の積層体膜の表面に、ハロゲン化銀とハ
ロゲン化物塩と疎水性樹脂との混合物からなる混合体膜
を形成してもよい。 さらに、本発明による基準電極は、導電性基体と、ハロ
ゲン化銀層と疎水性樹脂層とを交互に積層してなるとと
もに前記導電性基体の表面に設けられた積層体膜と、ハ
ロゲン化銀とハロゲン化物塩と疎水性樹脂との混合物か
らなるとともに前記積層体膜上に形成された混合体膜と
を備え、あるいは導電性基体と、It化剤を含むハロゲ
ン化物塩層と疎水性樹脂層とを交互に積層してなるとと
もに萌記導電性基体の表面に設けられた積層体膜とを備
えたものである。 前記ハロゲン化物塩層にはさらにハロゲン化銀を含有さ
せるようにしてもよい。 ここで、前記導電性基体は、銀により形成され、または
絶縁体表面に銀層を形成した基体であり、また前記ハロ
ゲン化銀は、塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀及びフッ化銀の
いずれかであることが好ましい、さらに、前記疎水性樹
脂は疎水性を有するものであればよく、例えばポリオレ
フィン系樹脂、ポリスチレン、ポリイミド、ポリカーボ
ネート、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、ポ
リテトラフルオルエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフ
ッ化ビニリデン等のフッ素樹脂、特にポリテトラフルオ
ルエチレンが好適に用いられる。 また、前記積層体膜または混合体膜の表面には、抗血栓
性の改善および夾雑物質イオン等の分離またはイオン、
特に塩素イオンの透過のために、親水性膜、ゲル膜また
はイオン透過膜を形成することが好ましい、これらの膜
としては、ポリ塩化ビニル−ポリエチレングリコール共
重合体、スチレン−ヒドロキシエチルメタアクリレート
(HEMA)、スチレン−ヒドロキシエチルメタアクリ
レートブロック重合体、ポリウレタン、ポリビニルアル
コール、ポリヒドロキシエチルメタアクリレート、ポリ
アクリルアミドゲル、ナフィオン等のパーフルオロ・イ
オン交換膜が好適に用いられる。 上記ハロゲン化物塩等の層の形成には、蒸着法、スパッ
タリング法、イオンブレーティング法やクラスターイオ
ンビーム法等が用いられ、また疎水性樹脂層の形成には
、 CV D (Che+++1cal Vapour
 Deposition)法、イオンブレーティング法
やクラスターイオンビーム法、プラズマ重合法、スパッ
タリング法、フォトレジスト法等が用いられる。 また
1本発明に係る基準電極は、電界効果トランジスタのゲ
ート絶縁膜表面に前記積層体膜を形成し、また電界効果
トランジスタのゲート絶縁膜表面に銀薄層を介して前記
積層体膜を形成するようにしてもよい。 [作 用1 上記構成の本発明に係る基準電極においては、水溶液中
に浸漬させると、水分子が積層体膜における疎水性樹脂
の薄膜を透過してハロゲン化銀層若しくはハロゲン化物
層に達し、各ハロゲン化層中に一定濃度のハロゲン化物
イオンが生成して、第1層の銀/ハロゲン化銀層に一定
電位を発生させる。すなわち、各ハロゲン化層が従来の
基準電極における基準電解質液及び基準液室に相当する
機能を果たすことになる。したがって、この基準電極を
イオン電極とともに水溶液中に浸漬して。 イオン濃度等を測定する場合の基準電位発生の電極とし
て用い、当該基準電極とイオン電極との電位差を測定す
ることによりイオン濃度を求めることができる。 また、特に第2の積層体膜中に塩化カリウム、塩化ナト
リウム等のハロゲン化物塩が薄膜または混合物として含
まれている場合は、解離した塩素イオンが疎水性樹脂層
を介してハロゲン化銀層近傍に供給されるため、当該電
極内部に銀イオンおよび塩素イオンを十分に保持するこ
とができる。 したがって、時間とともに起こる塩化銀の溶離を防止し
、銀イオンの外部への溶出を効果的に防止することがで
き、これにより基準電極の特性低下を防止し、安定化お
よび長寿命化を図ることができる。 また、ハロゲンイオンが存在しないような検液では、ハ
ロゲン化物が溶出して検液を汚染する可能性があるので
、この場合にはハロゲン化物以外の塩を使用することが
できる。 [実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して具体的に説明す
る。第1図は本発明の実施例1に係る基準電極を示す平
面図、第2図は第1図のA−A’線に沿う断面図、第3
図は第1図のB−B’線に沿う断面図である。 (実施例1) サファイア基板(面方位(1102) 、  l 5m
mx15mmX 0.4mm) lの裏面にDCスパッ
タリング装置(アネルバ社製)を用いて、第1図に示し
たような膜厚約500人のクロム薄層2のパターン、続
いて膜厚約1000人の銀薄層3のパターンをリフトオ
フ法を用いて形成して電極基体を作製した。また、等方
性アルミナ基板およびグレーズドアルミナ基板の表面に
もそれぞれ同様にして第1図に示した電極パターンを形
成した。そして、原子ビームスバッタリング装置を用い
てアルゴン原子ビーム(アルゴンガスを7KVでイオン
化して加速した後、電子シャワーを与えて再び中性化し
た高速原子ビーム、電流値1.15〜1゜2mA)を、
塩化銀のターゲットとポリテトラフルオルエチレン樹脂
(登録商標:テフロン)のターゲットへ30分間ずつ交
互に6時間照射して飛び出して(る粒子を、上記電極基
体表面に堆積させ、第4図にその断面構造を模式的に示
すように、膜厚約300〜500人の積層体膜4を形成
した。この積層体膜4における塩化銀層4a及びポリテ
トラフルオルエチレン樹脂層4bの各層の厚さはそれぞ
れ30〜50人であった0次に、当該積層体膜4を形成
させた電極基体のクロム薄層2に導電性接着剤(C−3
50−6、アミコン社製)を用いてリード線5を、接続
させた。その後。 このリード線5の接続部分、クロム薄層2及び銀薄層3
が露出しないように、シリコーン樹脂(PRX305ク
リヤー、トーレシリコーン掬製)を塗布、乾燥させるこ
とにより絶縁して基準電極6を完成した。 !挾舅l このように作製した基準電極6を、50mMのリン酸塩
緩衝液(pH=7.4)中に浸漬し、0.25.45.
161および288時間後に取り出し、その後第5図に
示すように、0゜154M塩化ナトリウム含有のリン酸
塩緩衝液(pH=7.4.50mM)7中に市販の飽和
塩化ナトリウムせコウ電極(以下、5SCEと略す)8
とともに浸漬し、リン酸塩緩衝液7を攪拌子8で撹拌さ
せながら5SCE9に対する当該電極6の出力電位(V
、、、)を測定した。溶液のpH値に対する電極の出力
電位の変化を第7図に示す。 これにより、本実施例の基準電極は、p)I値によらず
、はぼ一定の電位を示すことが明らかとなった。しかし
、電極基板にサファイヤ基板を用いた電極以外は、耐久
性が弱く、寿命は40日程度であった。 支狡拠l 実施例1において作製したサファイア基板の基準電極6
を8作製後45日間飽和塩化ナトリウム水溶液中に浸漬
し保存しながら、その間に電位の塩化物イオン濃度依存
性を評価した。測定方法は実験例1に準じた。但し、被
検液としてp)l=6.86の標準緩衝液を用い、該液
に塩化ナトリウムを溶解させることもこよって塩化物イ
オン濃度を変え、そのときの5SCE9に対する出力電
位を測定した。溶液中の塩素イオン濃度に対する電極の
出力電位の変化を第8図に示す、これにより、本実施例
の基準電極6は、塩素イオン濃度によらずほぼ一定の電
位を示すことが確かめられた。さらに、上記溶液中にお
いて100日保存した後、電極特性を調べたが、pH=
4〜9.2の範囲でpHの影響を受けず、また、塩素イ
オン濃度0〜IMの範囲でも電位の変化がないことが判
明した。 (実施例2) 第9図および第1O図に示すように、MOS型のl5F
ET(イオン選択性電界効果トランジスタ)11のゲー
ト絶縁膜12の表面に実験例1と同様の方法を用いて塩
化銀層とポリテトラフルオルエチレン樹脂層との積層体
膜4を形成した。この積層体膜4の膜厚は約700人で
、それぞれ10層を積層させた。なお、ゲート絶縁膜1
2には、酸化シリコン膜(1000人)13/窒化膜(
1500人)14の絶縁膜構造を持ったpH−l5FE
T電極を用い、予めソース領域15およびドレイン領@
16にはそれぞれリード線17を接着したものを用いた
。なお、第10図は第9図のc−c’線に沿う断面構造
を示すものである。 実!旦 上記実施例2の基準電極18を、第6図に示した測定装
置においてリン酸塩緩衝液19に浸漬し、このリン酸塩
緩衝液19を攪拌子20で撹拌させながら、当該基準電
極18の5SCE21に対する出力電位(V、、、)を
測定してpH依存性と塩素イオン濃度依存性について調
べた。その結果、p)(= 1〜10の範囲で実験誤差
(±1mV)以内で、一定電位を発生し、pH15よび
塩素イオン濃度に対する依存性は殆ど無いことがわカッ
タ、なお、測定条件は、Vos=4 V、  I 5=
50μAとした。ゲート電位は、該積層体膜4が無いp
H電極に対して1.0〜1.5vだけ負にシフトしてい
ることがわかった。しかし、出力電圧のシフトを行えば
、半導体センサの基準電極として十分に利用可能である
6 (実施例3) 実施例2と同様に、第11図に示すようにl5FETの
ゲート絶縁膜12の表面に銀薄膜(膜厚50〜300人
)22を真空蒸着した1次に、実施例1と同様の方法を
用いて該銀薄膜22の全面に、塩化銀層およびポリテト
ラフルオルエチレン層の積層体膜(膜厚700人)4を
積層させた。なお、第11図は第9図のC−C″線に沿
う断面構造を示すものである。 支隨丞A 上記基準電極について、実験例3と同様にしてpHと塩
素イオン濃度に対する依存性を調べた結果、pH=1〜
10.塩素イオン濃度0〜IMの範囲で影響を受けない
ことがわかった。また、実施例2で発生したようなゲー
ト電位の大きな負シフトは観測されなかった。 (実施例4) 第12図および第13図に示したようにサファイア基板
(面方位(1102) 、  15mmX l 5mm
X0.4mm) 31の裏面に前述のDCスパッタリン
グ装置を用いて、第12図に示したよりな膜厚約500
人のクロム薄層32のパターン、続いて膜厚約1000
人の銀薄層33のパターンをリフトオフ法を用いて形成
して電極基体を作製した。また、等方性アルミナ基板お
よびグレーズドアルミナ基板の表面にもそれぞれ同様に
して第12図に示した電極パターンを形成した。そして
、原子ビームスバッタリング装置を用いてアルゴン原子
ビーム(アルゴンガスを7KVでイオン化して加速した
後、電子シャワーを与えて再び中性化した高速原子ビー
ム、電流値1.2mA、入射角度3045度)を、塩化
銀のターゲットとポリテトラフルオルエチレン樹脂のタ
ーゲットと塩化カリウムのターゲットへ交互に照射して
飛び出してくる粒子を、上記電極基体表面に堆積させ、
第14図にその断面構造を模式的に示すように、膜厚約
2500人の積層体膜34を形成した。この積層体膜3
4における塩化銀層34a、ポリテトラフルオルエチレ
ン樹脂層34b、および塩化カリウム層34cの各層の
厚さはそれぞれ約50Aであった0次に、当該積層体膜
34を形成した電極基体の銀薄層33に導電性接着側(
C−850−6、アミコン社製)35を用いてリード線
36を接続させた。その後、このリード線36の接続部
分、クロム薄層32および銀薄層33が露出しないよう
にエポキシ樹脂膜37aおよびテフロンコートエナメル
膜37bからなる絶縁膜37により絶縁して基準電極3
8を完成した。 1簾奥1 このように作製した基準電極38を、塩素イオン濃度(
0,01,O,1,1,OM)SSCEとともに浸漬し
、リン酸塩緩衝液を撹拌子で攪拌させなから5SCHに
対する当該電極38の出力電位(V、、t)を測定した
。溶液の塩素イオン濃度に対する電極の出力電位の変化
を第15図に示す。 これにより、本実施例の基準電極は、塩素イオン濃度に
よらず、はぼ一定の電位を示すことが確認された。 さらに、上記溶液中において100日保存した後、電極
特性を調べたが、pH=4〜9.2の範囲でpHの影響
を受けず、また、塩素イオン濃度0〜IMの範囲でも電
位の変化がないことが判明した。 (実施例5) 実施例4と同様の方法で、塩化銀層/ポリテトラフルオ
ルエチレン層/塩化カリウム層を交互に積層させて膜厚
500人の積層体膜を形成し、リード線を接続して基準
電極を形成した。 (実施例6) 実施例5と同様にして、塩化銀層/ポリテトラフルオル
エチレン層/塩化カリウム層を交互に積層させて膜厚5
0人の積層体膜を形成した。 支狡叢旦エユ 実施例5および6の基準電極の5SCEに対する出力電
位を実験例5と同様にして測定し、第15図にその結果
を示した。その結果、実施例5の基準電極は塩素イオン
濃度によらずほぼ一定の電位を示したが、実施例6の基
準電極は膜厚が薄いため、塩素イオンの外部流出を防ぐ
には至らず、塩素イオン濃度に対してわずかに傾きを示
している。 (実施例7〜9) サファイア基板(面方位(1002))の表面にDCス
パッタリング装置を用いて膜厚約100人のクロム薄膜
を形成し、続いて膜厚約5000人の銀薄層を形成した
1次に、銀薄層の表面上に真空蒸着装置を用いて塩化ナ
トリウムを0.1〜10%含有する膜厚300人の塩化
銀層を形成した。 次に、中性原子ビームスバッタリング装置を用い、中性
アルゴンビームなポリテトラフルオルエチレンのターゲ
ットに60分間照射して膜厚約100人のポリテトラフ
ルオルエチレン薄膜を塩化銀層の表面に被覆形成した(
実施例7)。 次に、上記塩化銀薄層とポリテトラフルオルエチレン薄
膜とをさらに4回および8回交互に繰り返して被覆形成
した(実施例8.9)。 なお、リード線の接続部として端縁部の一部をアルミボ
トルでマスクしてポリテトラフルオルエチレン薄膜と塩
化銀膜が形成されないようにしておいた8次に、被覆銅
細線を銀ペーストで接着させた後、中心部の約2X2m
111部分を除いてエポキシ樹脂接着剤で絶縁被覆し、
さらにテフロンコートエナメル膜(ダイキン工業(株)
社製、処理条件100〜110℃、45分間)で被覆し
て絶縁保護を図った。 1豊里1 実施例7〜9で作製した電極を作用電極とし、5SCE
とともに試料溶液中に浸漬し、起電力応答をエレクトロ
メータ(アトパンテスト社製)で測定した。すなわち、
標準緩衝液(pH=4゜Of、6.86.9.18)を
用いてpH依存性を調べた結果、実施例7〜9の基準電
極は、すべてpHの影響を受けないことがわかった。ま
た、pHを一定値(6,86)として塩化ナトリウムを
添加して塩素イオン濃度を0゜01.O,l。 IMと変化させたときの塩素イオン濃度依存性を調べた
。その結果実施例7〜9のいずれの電極も、溶液に浸漬
した後、1時間程度で理論値に近い電位(40a+V対
5SCE)を示シタ。 以上のことから、塩化銀層に塩化物塩を含有させると迅
速に初期安定化を図れることがわかった。 (実施例10) 実施例7と同様にしてサファイア基板に膜厚500人の
銀層を形成した後、真空蒸着装置を用いて膜厚約300
人の塩化銀層を被覆した。 次に、ポリメチルメタアクリレート(PMMA、分子量
10’〜10t)をメチルイソブチルケトン(MIBK
)溶媒中に0.5〜1%溶解させた溶液を、スピンコー
ティング装置を用いて11000rp、30秒の条件で
塩化銀層の表面にコーティングさせた。そして110℃
で30分間乾燥させた後、170℃で10分間加熱処理
を行うことにより、膜厚約500〜1000人のポリメ
チルメタアクリレート膜を形成した。続いて、このポリ
メチルメタアクリレート膜の表面に真空蒸着装置を用い
て塩化ナトリウムを1%含有する塩化銀の層を被覆形成
した。そして前述の方法と同様の方法で膜厚500人の
ポリメチルメタアクリレート膜を形成した。このように
して上記塩化ナトリウムを含有する塩化銀層とポリメチ
ルメタアクリレート膜とを10回交互に積層させた。な
お、リード線の接続部として端部なポリイミド(登録商
標:カブトン)のテープでマスクしておき、積層膜を形
成した後、テープを剥して銀ペーストでリード線(細銅
線)を接着した6次に、ポリメチルメタアクリレート膜
の中心部近辺の約2X2mn+部分が露出するように基
鈑全体をエポキシ樹脂接着剤およびテフロンコートエナ
メル膜で被覆絶縁させた。 (実施例11) 実施例IOのポリメチルメタアクリレートの代わりにフ
ロロレジスト(登録商標、ダイキン工業(株)製)を用
いた以外は同様にして基準電極を作製した。なお、フロ
ロレジストはポリメチルメタアクリレートにフッ素系ポ
リマーをグラフトした樹脂を含んでいる。 (実施例12) 実施例7のポリメチルメタアクリレートの代わりにポリ
イミド系フォトレジスト(例L)オトニース(登録部P
A)東しく株)製)を用いた以外は、全(同様にして基
準電極を作製した。ただし、毎回フォトレジストを塗布
した後、110℃で20分間ブレベークを行い、その後
UV露光し、さらに180〜400℃で数回ボストベー
クを行なった。 (実施例13.14) MOS型のl5FETのゲート絶縁膜の表面に、実施例
7〜12と同様の方法を用いて塩化銀層とポリテトラフ
ルオルエチレン樹脂層との積層体膜を形成した。ゲート
絶縁膜には、酸化シリコンII(膜厚1000人)/窒
化シリコン膜(膜厚1500人)の絶縁膜が形成されて
いるシリコンウェハな用いた。このl5FET基盤表面
に銀/塩化銀および塩化銀層を蒸着し、リフトオフ法に
よりゲート絶縁膜およびその近傍にのみ電極パターンを
形成した。 なお、実施例13では、メタルマスクを用いてゲート絶
縁部のみにポリテトラフルオルエチレン樹脂層を中性ア
ルゴン原子ビームスバッタリング装置を用いて形成し、
塩化銀層を真空蒸着装置を用いて形成した。また、実施
例14では膜厚500人のポリイミド系フォトレジスト
をスピンコードした後、フォトマスクを用いて露光・現
像してゲート絶縁膜のみに選択的にレジスト膿を残した
。その後、約400℃でポストベークを行い、メタルマ
スクを用いて塩化銀膜を蒸着形成した。 このようにして積層体膜を形成し、その後フォトレジス
ト膜を全面に形成し、その後ソース、ドレインの電極コ
ンタクト部を残してUV露光し、180〜400℃でポ
ストベークを行い絶縁を図った。 実jL12L旦 実施例10〜12で作製した基準電極を実験例8と同様
の方法を用いて出力電位のpHJ5よび塩素イオン濃度
の依存性を調べた。その結果、pHによる影響は、pH
=2〜10の範囲で殆どなく、塩素イオン濃度による影
響も小さいことがわかった。また、溶液に浸漬させた後
、30分〜5時間で理論値に近い〜−40mV(対5C
E)を示した。 支狡拠↓A 実施例13.14で作製したFET電極をl5FET駆
動装置に接続し、実験例8と同様にしてSCHに対する
出力電位を測定した結果、pHおよび塩素イオン濃度に
依存せず、安定した電圧を発生することがわかった。 また、膜を微小化したにも拘らず、安定した電圧を発生
しており、l5FET基板に用いて好適であることがわ
かった。 [発明の効果] 以上のように本発明に係る基準電極によれば、導電性基
体上に、ハロゲン化銀層と疎水性樹脂層とを交互に積層
してなる第1の積層体膜と、疎水性樹脂層と塩層とを交
互に積層してなる第2の積層体膜とを順次積層させると
ともに、前記第2の積層体膜を、ハロゲン化銀層と疎水
性樹脂層とを交互に積層してなる積層体膜、または前記
第2の積層体膜のハロゲン化銀層の少なくとも一層をハ
ロゲン化銀以外の塩を含む層、および/または前記第2
の積層体膜のハロゲン化銀層の少なくとも一層をハロゲ
ン化銀以外の塩の層とし、さらに前記第2の積層体膜の
表面にハロゲン化銀とハロゲン化物塩と疎水性樹脂との
混合物からなる混合体膜を設ける構成とし、また、導電
性基体上にハロゲン化銀層と疎水性樹脂層とを交互に積
層してなる積層体膜、およびハロゲン化銀とハロゲン化
物塩と疎水性樹脂との混合物からなる混合体膜を順次積
層し、あるいは導電性基体上に酸化剤を含むハロゲン化
物塩層と疎水性樹脂層とを交互に積層してなる積層体膜
を設け、さらに前記ハロゲン化物塩層にさらにハロゲン
化銀を含有させる構成とするようにしたので、固体型の
基準電極となり、微小化が容易であるとともに、pHお
よび塩素イオン濃度等の影響を受けることなく一定電位
が得られ、安定性および耐久性が向上するという効果を
奏する。また、該積層体膜の形成には原子ビームスバッ
タリング装置を用いることができるため、室温下で成膜
が可能であり、パターン形成の寸法精度が高く、半導体
製造プロセスに組み込むことにより、大量生産が可能に
なる。さらに、前記積層体膜の厚さが1000Å以下で
機能することから、超微小のμmオーダーの領域のセン
サと一体化して用いるための基準電極としても利用でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1〜3に係る基準電極の構造を
示す平面図、第2図は第1図のA−A’線に沿う断面図
、第3図は第1図のB−B′線に沿う断面図、第4図は
上記基準電極の断面構造を説明するための模式図、第5
図および第6図はそれぞれ上記基準電極の特性を測定す
るための装置の概略構成図、第7図は実施例1における
基準電極電位のpH依存性を示す特性図、第8図は同じ
(塩素イオン濃度依存性を示す特性図、第9図は実施例
2.3に係る基準電極の構造を示す平面図、第10図は
実施例2に対応する第9図のc−c’線に沿う断面図、
第11図は実施例3に対応する第9図のc−c”線に沿
う断面図、第12図は実施例4に係る基準電極の構造を
示す平面図、第13図は第12図のD−D’線に沿う断
面図、第14図は実施例4の基準電極の断面構造を示す
模式図、第15図は実験例5.6による塩素イオン濃度
依存性を示す特性図である。 1・・・サファイア基板、2・・・クロム薄層3・・・
銀薄層、     4・・・積層体膜4a・・・塩化銀
層 4b・・・ポリテトラフルオルエチレン層5・・・リー
ド線、    6・・・基準電極7・・・リン酸塩緩衝
液、9・・・5SCE11・・・l5FET、12・・
・ゲート絶縁膜第1図

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電性基体と、ハロゲン化銀層と疎水性樹脂層と
    を交互に積層してなるとともに前記導電性基体の表面に
    設けられた第1の積層体膜と、疎水性樹脂層と塩層とを
    交互に積層してなるとともに前記第1の積層体膜の表面
    に設けられた第2の積層体膜とを備えたことを特徴とす
    る基準電極。
  2. (2)前記第2の積層体膜が、ハロゲン化銀層と疎水性
    樹脂層とを交互に積層してなる請求項1記載の基準電極
  3. (3)前記第2の積層体膜のハロゲン化銀層の少なくと
    も一層がハロゲン化銀以外の塩を含む層および/または
    前記第2の積層体膜のハロゲン化銀層の少なくとも一層
    がハロゲン化銀以外の塩の層である請求項1記載の基準
    電極。
  4. (4)前記塩はハロゲン化物塩である請求項3記載の基
    準電極。
  5. (5)前記塩はハロゲン化物塩以外の塩である請求項3
    記載の基準電極。
  6. (6)前記第2の積層体膜の表面に、ハロゲン化銀とハ
    ロゲン化物塩と疎水性樹脂との混合物からなる混合体膜
    を形成してなる請求項1ないし5のいずれか1つに記載
    の基準電極。
  7. (7)導電性基体と、ハロゲン化銀層と疎水性樹脂層と
    を交互に積層してなるとともに前記導電性基体の表面に
    設けられた積層体膜と、ハロゲン化銀とハロゲン化物塩
    と疎水性樹脂との混合物からなるとともに前記積層体膜
    上に形成された混合体膜とを備えたことを特徴とする基
    準電極。
  8. (8)導電性基体と、酸化剤を含むハロゲン化物塩層と
    疎水性樹脂層とを交互に積層してなるとともに前記導電
    性基体の表面に設けられた積層体膜とを備えたことを特
    徴とする基準電極。
  9. (9)前記ハロゲン化物塩層にさらにハロゲン化銀を含
    有させてなる請求項8記載の基準電極。
  10. (10)前記導電性基体が、銀により形成されまたは絶
    縁体の表面に銀層を形成した基体である請求項1ないし
    9のいずれか1つに記載の基準電極。
  11. (11)前記ハロゲン化銀が塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀
    およびフッ化銀のうちのいずれかである請求項1ないし
    10のいずれか1つに記載の基準電極。
  12. (12)電界効果トランジスタのゲート絶縁膜表面に、
    請求項1ないし9または11のいずれか1つに記載の積
    層体膜を形成したことを特徴とする基準電極。
  13. (13)電界効果トランジスタのゲート絶縁膜表面に銀
    薄層を介して請求項1ないし9または11のいずれか1
    つに記載の積層体膜を形成したことを特徴とする基準電
    極。
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