JPH0219277A - 易開封性密封容器 - Google Patents

易開封性密封容器

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JPH0219277A
JPH0219277A JP16771188A JP16771188A JPH0219277A JP H0219277 A JPH0219277 A JP H0219277A JP 16771188 A JP16771188 A JP 16771188A JP 16771188 A JP16771188 A JP 16771188A JP H0219277 A JPH0219277 A JP H0219277A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、易開封性の密封容器に関するもので、より詳
細には、容器の外側からの開封が手により確実且つ安定
に行ない得るとともに、容器の中心側からの剥離強度が
、レトルト殺菌やボイルなどの殺菌等による内圧の増大
や落下衝撃に耐え得る程大きい易開封性密封容器に関す
る。
(従来技術及びその問題点) 従来、ヒートシール包装体は、食品包装等の多くの分野
に広く使用されており、特にヒートシール界面で剥離可
能なものは、易開封性乃至ピーラブルなヒートシール蓋
としてやはり広く使用されている。
ピーラブルタイプの容器では、密封性能と開封性能とは
相反する関係にあり、レトルト殺菌時の内圧の増大に耐
えるほどの密封性能とした場合には開封性能は損なわれ
てしまう。例えば日本では、ヒートシール包装体の内、
内容物にレトルト殺菌処理を施したものでは、ヒートシ
ール部のシール強度が2.3にg715mm巾以上であ
ることが義務づけられており、容器本体と蓋とのシール
強度がこの値に達すると、もはや両者のヒートシール界
面で手による剥離を行うことは困難となる。
この問題を解決するものとして、特開昭62−2513
63号公報には、「多層シートで形成された多層容器本
体と、該容器本体のフランジ部において接着されたトッ
プフィルムとからなるビール容器において、該容器本体
の内外層の層間接着力を該フランジ部と該トップフィル
ムの接着力より小さくなるように該容器を構成させると
ともに、前記フランジ部の容器開口部側の内層に切り込
みを設けたことを特徴とする簡易ビール容器」が提供さ
れている。
上述した容器は、容器の中心側から外方へのヒートシー
ル強度を2.3にg715II1m巾以上にしながら、
外側からの開封を容易に行なえるようにしたものとして
意義深いものであるが、開封終了時における剥離が問題
となる。一般に、蓋を引ぎ剥がす方向は開封の開始から
終了まで同じ方向に行なう人が多く、特に開封開始が容
易である容器を開ける場合には特にこの傾向が強いよう
である。上述した容器は蓋の引き剥がしから剥がし取り
去るまで同じ方向に開封の動作をした場合、開封開始時
における開封力のピーク(−次開封力)よりも開封終了
時における開封力のピーク(二次開封力)の方が大とな
る。従って、開封開始時において蓋の剥離が容易に行な
えたとしても、最後に蓋を容器から取り去ろうとする段
階で大きな力を要するため、この時に内容物が容器中か
ら飛び出すという問題を生ずるのである。かかる問題は
内容物が液体の時に特に顕著となる。
また、上述した容器では、容器にスコア加工を行わなけ
ればならない等、容器の構成や製造に制約を受けること
が問題である。ヒートシール用周辺部の内側にスコア加
工を行うためには、使用する容器素材に制限を受け、例
えば鋼箔等の金属箔を中間層とした積層容器では、スコ
ア部での錆発生の点で使用不可能となる、また、前記ス
コアを設けるためには、必然的に容器フランジ部の面積
が大きくなり、容器素材使用量の増大、包装体の賞の増
大及び外観特性の点からも好ましくない。
また、一般に易開封性ヒートシール容器においては、単
にヒートシール部に易剥離性シールが行われていれば開
封が容易に行われるというものでは決してなく、開封開
始が容易に行われるためには、易剥離性シール部の開封
開始部に効果的に応力集中させることが必要である。
(発明の目的) 従って、本発明は一次開封力及び二次開封力の何れもが
、スコアの刻設無しに低減され、容器の外側からの開封
が手により確実且つ安定に行ない得る易開封性のヒート
シール密封容器を提供することを目的とする。
また本発明は、容器の中心側からの剥離乃至破壊強度が
、例えば2.3にg715mm巾以上の様に大であり、
レトルト殺菌等による内圧増大や落下衝撃にも耐え得る
易開封性のヒートシール容器を提供することを目的とす
る。
(発明の構成) 即ち本発明によれば、ヒートシール用フランジを有する
カップ状容器と蓋とがヒートシールにより密封された容
器であって、該密封部がフランジと蓋とそれらの間に介
在する中間フィルムとの積層構造を有し、該中間フィル
ムは周状の密封部とその内側の開口部と少なくとも開封
終了部近傍において密封部から内側に延びていて蓋及び
容器とは非接着状態にある延長部とを有し、中間フィル
ムと蓋との間はタイトシールであると共に中間フィルム
とフランジとの間は易剥離性シールであり、易剥離性シ
ール部の内周側端縁はタイトシール部の内周側端縁より
も容器の内側に位置し且つ開封開始位置において中間フ
ィルムがフランジより蓋と共に把持部として容器の外側
に突出しているか、或いは易剥離性シール部の外周側端
縁がタイトシール部の外周側端縁と同じか或いはそわよ
り容器の内側に位置していることを特徴とする易開封性
容器が提供される。
(作用) 以下、本発明の作用を添付図面に示す具体例に基づいて
詳細に説明する。
本発明の容器の一例を示す第1図において、この容器は
、ヒートシール用フランジ1を有するカップ状の容器本
体2と、蓋3とから構成され、フランジ1と蓋3との間
には中間フィルム4が設けられている。
この中間フィルム4の平面構造の一例を第2−A図に示
す。
即ち、中間フィルム4は、周状の密封部10と、該密封
部10から容器中心側に延びている延長部11を介して
形成された開口部12とを有している。中間フィルム4
は、この密封部10において、フランジ1及びM3との
間にヒートシールが行なわれ、延長部11においては、
該フィルム4はM3及び容器本体2と非接着状態にある
また、開口部12は、レトルトなどの殺菌工程中や落下
衝突時に容器内に発生する力がこの開口部12を通して
蓋3に作用することにより、直接中間フィルム4に作用
することによる易開封性シー・ル部31からの剥離によ
る破損を防止する働きをする。さらに、中間フィルム4
を容器本体2に貼着した後に内容物を充填する場合には
、開口部12は容器本体2内に内容物を充填するための
充填口となる。
本発明においては、前記延長部11は、少なくとも開封
終了部20の近傍に存在1ノでいればよく、この様な延
長部11が形成されている限りにおいて、例えば第2−
A図の様に、開口部12が同心状に形成されている態様
に限定されず、第2−B図の様に開口部12が開封開始
部21側に偏心した状態で形成されていてもよく、また
第2−0図の様に開口部12がクロスカットの様な切り
込みで形成されていてもよい。さらに穴状の開口部と切
り込みとの組合せ或いは網目状であってもよい。
かかる延長部11は、中間フィルム4の周縁の密封部1
0上に蓋3をヒートシールする際に、該密封部10が容
器内に充填された内容物によって汚染されるのを防止す
る作用を有し・ている。
従って、特に充填内容物が液体の場合には、第2−A図
に示す様に、密封部10の内周全体にわたって延長部1
1が形成されている態様が望ましい。
また本発明によれば、開封終了部20の近傍に延長部1
1が形成されていることにより、小さな二次開封力によ
ってM3の最終的な引き剥がしが行なわれる。この作用
については後述する。
再び第1図に戻って、中間フィルム4とM3との間には
タイトシール30が形成されており、方中間フィルム4
とフランジ1との間には易開封性シール31が形成され
ている。
本発明においては、易開封性シー・ル31の内周側端縁
32は、タイトシール30の内周側端縁33よりも容器
の内側に位置していることが重要である。
即ち、容器内側からの剥離力Pが作用している状態を示
す第3図において、中間フィルム4はタイトシール30
の内周側端縁33より内側の部分ではM3と非接着状態
にあり、易剥離性シール31を介してフランジ1と接着
された状態にある。従フて、レトルトなどの殺菌工程中
や落下衝突時に発生した力は中間フィルム4の開口部1
2を通して、タイトシール30に作用し、この結果とし
て、例えば2.3にg715mm巾以上の大きなヒート
シール強度(密封性能)が得られ、レトルト殺菌等によ
る内圧増大や落下衝撃にも耐え得ることとなる。
例えば、第4図に示す様に、本発明とは逆に、易剥離性
シール31の内周側端縁32が、タイトシール30の内
周側端縁33よりも容器の外側に位置している場合には
、フランジ1とは非接着状態にあるフィルム4の内周側
部分は、タイトシール30を介して蓋3と非接着状態に
あるため、容器内側から蓋3にかかる剥離力乃至破壊力
Pは、易剥離性シール31に作用し、この結果として、
本発明の様な大きな剥離乃至破壊強度は得られないこと
が理解されよう。
また本発明においては、開封開始部21において中間フ
ィルム4が、蓋3と一体になって把持部40を形成し、
フランジ1よりも容器外側に突出した状態にある(第1
図参照)。
即ち、把持部40を手で持って上方に引き上げると、易
剥離性シール31に直接力が作用し、例えば2にg71
5 mm巾以下の剥離強度となって、手による剥離開封
が確実かつ安定にしかも容易に行なわれる。
この場合、中間フィルム4をフランジ1よりも容器外側
に突出させて把持部40を形成させる代りに、易剥離性
シール31の外周側端縁41を、タイトシール30の外
周側端縁42と同じ位置とするか(第5−A図参照)、
或いはこれよりも内側に位置せしめてもよい(第5−B
図参照)。
この様な態様によっても、把持部40を手で持って上方
に持ち上げれば、剥離力は易剥離性シール31に作用す
るので、開封を容易に行なうことができる。特に剥離力
を易剥離性シール部31の外周側端縁41に効果的に応
力集中させるには、好ましくは第5−A図の態様よりも
第5−B図の態様のようにしたほうが良い。
また本発明によれば、逆に述べた通り、開封終了部20
の近傍においては、中間フィルム4の内周側に、フラン
ジ1及び蓋3と非接着状態にある延長部11が形成され
ており、また該部分20においてもタイトシール30の
内周側端縁33と易剥離性シール31の内周側端縁32
とは、第1図及び第3図に示される位置関係となってい
る。
この開封終了部20に開封力が作用した状態を第6−A
図及び第6−a図に示す。
即ち、開封開始部21からM3の剥離を行なっていくと
、第4図に関連して説明した通り、易剥離性シール31
から剥離が進行し、開封終了部20においては、第6−
A図及び第6−a図に示される通り、フリーの状態にあ
る延長部11が蓋3に追従して上方にめくり上がり、こ
の結果として易開封性シール31に開封力(二次開封力
)が作用するため、M3を中間フィルムとともに容易に
剥ぎ取ることが可能となる。
この場合、フリーの延長部11が形成されていない時に
は、第8−B図及び第6−b図に示されるように二次開
封力はタイトシール30に作用するため、蓋3を最終的
に剥ぎ取るためには、極めて大きな力を要することとな
る。このとき二次開封力は、易開封性シール部31とタ
イトシール部30のそれぞれの内周側端縁32,33間
の距離、易開封性シール部31の接着力、中間フィルム
4の材料物性及び容器の形状などの条件によフても異な
るが、一般的に一次開封力の1.5倍から2.5倍の値
となる。さらに、上記の条件によっては応力が集中して
いると思われるタイトシール部30の内周側端縁33付
近で中間フィルム4が破断し、開封後その一部がフラン
ジ1上に残ることがある。
かように本発明にJ:れば、二次開封力も低減され、M
3の最終的な剥ぎ取りを小さな力で行なうことが可能と
なり、また中間フィルム4はその一部がフランジ1に残
ることなくM3とともに完全に剥ぎ取られるので、容器
外観が損なわれることもない。
(発明の好適態様) 本発明において、中間フィルムの一方の側にタイトシー
ルを設け、他方の側に易剥離性シールを形成させるため
には、中間フィルムと蓋内面材、あるいは容器内面材と
のヒートシール強度の違いを利用する。
例えば、中間フィルムがポリプロピレンフィルムの場合
、蓋内面がポリプロピレンで形成されていれば、タイト
シールが形成する。また、容器内面がポリプロピレンと
それ以外の重合体、例えばポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレンゴム等とのブ
レンド物で形成されていれば易剥離性シールが形成する
また、中間フィルムがポリプロピレンと前記ブレンド物
層の積層構造体から成り、かつ蓋内面及び容器内面が共
にポリプロピレンで形成されている場合、中間フィルム
のポリプロピレン層を容器側に対面させれば、容器内面
側に易剥離性シールが形成され、蓋側にタイトシールが
形成される。
これらの例は、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミ
ド等のヒートシール性樹脂の場合にもあてはまる。
また、ポリオレフィンフィルムは一定の塗膜に対してヒ
ートシール性を有することが知られている。すなわち、
酸化ポリエチレンや酸性オレフィン樹脂を分散させた塗
膜に対して、ポリオレフィンフィルムはすぐれたヒート
シール性を示す。蓋内面あるいは容器内面にこの塗膜を
設け、酸化ポリエチレンや酸変性オレフィン樹脂の分散
量、或いは更にヒートシール性を阻害する第三成分の分
散量を調節するごとにより、ポリオレフィンフィルムの
一方の側にタイトシール、他方の側に易剥離性シールを
形成させることができる。このような傾向は、塗料とヒ
ートシール性を示すポリエステル、ポリアミド等の樹脂
にもあてはまる。
易剥離性シール部における剥離は、巨視的に見れば、中
間材と容器内面材間位での界面剥離によるように見られ
るが、微視的に見れば、ヒートシール界面での界面剥離
、この界面近傍での凝集破壊或いは眉間剥離などの破壊
現象が単独に或いはそれぞれの現象が組合された状態で
行われる。
易剥離性シール部の内側及び外側端縁、ならびにタイト
シール部の内側及び外側端縁の位置規制は、任意の手段
で行うことができる。最も単純には、中間材の蓋或いは
容器フランジ部へのヒートシールに際してヒートシール
ヘッドの形状と位置の規制を行うことによりそれらの内
側端縁及び外側端縁の位置規制を行うことができる。
また、別法として、ヒートシール部の内側及び外側端縁
を規定する非接着性の被膜を印刷、塗布、蒸着、溶着或
いはその他のそれ自体公知の薄膜形成技術によってフラ
ンジ面、蓋内面或いは中間フィルムに施してヒートシー
ル部の内側及び外側端縁の位置規制を行うことができる
本発明においては、中間フィルムを介してタイトシール
部と易剥離性シール部というように異なる接着強度のヒ
ートシール面を設け、それらの内側端縁及び外側端縁の
位置を規制すること或いは、中間フィルムを把持部とし
て容器の外側へ突出させることにより、容器の中心側か
らの剥離或いは破壊強度と容器の外側からの剥離強度と
の間に所定の差異を与えることができる。更にこの差異
はタイトシール部及び易剥離性シール部の接着強度、そ
れぞれのシール部の内側端縁及び外側端縁の位置関係、
中間フィルムの材料強度などの条件を適当に選ぶことに
より任意に設定される。例えば、良好な密封性能と開封
性能を両立させるためには、タイトシール部と易剥離性
シール部の接着強度の差を大きくし、例えば、タイトシ
ール部については2.5Kg715mm巾以上、望まし
くは3にg以上、易剥離性シール部については0.2K
g715mm以上2Kg715 mm巾以下、望ましく
は0.4にg/15n+m以上1.5Kg715mm以
下とし、それぞれのシール部の内側端縁の位置的なずれ
量は0.5 mm以上、望ましくは11以上とし、実用
的には5mm以下とする。また、開封終了時の二次開封
力を低減するという意味も含めて、中間フィルムとして
は伸び難く、切れ難い材料物性或いは材料厚さとすると
よい。つまり、こうした材料を選択することにより、開
封終了時に中間フィルムが蓋に追従して持ち上がり易く
なり、二次開封力が効果的に低減されるのである。
更に、開封終了部における中間フィルムに形成された延
長部、即ち蓋及び容器とは非接着状態にある部分の長さ
は、少なくとも11以上、特に31以上とすることが好
適である。
容器本体、蓋はそれ自体公知の任意の容器形成素材、例
えば樹脂、金属、紙、ガラス、セラミック或いはそれら
の積層体から形成されていることができる。好適な容器
本体、蓋が少なくとも内面が中間フィルムとヒートシー
ル性を有する樹脂からなるものであり、例えば、これに
限定されるものではないが、低−中、高密度ポリエチレ
ン、アイソタクテイックボリプロピレン、プロピレン−
エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン系不飽和カルボン酸乃至その無水物でグラフト変
性されたオレフィン樹脂等のオレフィン系樹脂;比較的
低融点乃至軟化点のポリアミド乃至コポリアミド樹脂;
比較的低融点乃至低軟化点のポリエステル乃至コポリエ
ステル樹脂;ポリカーボネート樹脂などから成るもので
ある。
また、これらの樹脂は無機充填剤が配合されたものであ
てもよい。
容器本体は、これらの樹脂単独から形成された容器であ
ってもよいし、アルミ、鋼、ブリキ等の金属箔を中間層
として含む積層容器であってもよい。また、これらの金
属素材に熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等それ自体公知の
樹脂被覆を施したいわゆる公知の金属製容器であっても
よい。
蓋体は、アルミ箔、スズ箔、鋼箔、ブリキ箔等の金属箔
、エチレン−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニリデ
ン樹脂、ナイロン樹脂等の高酸素バリヤー性樹脂フィル
ム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレー1−フィルム、
二軸延伸ナイロンフィルム、ポリカーボネートフィルム
等の熱可塑性樹脂フィルム、各種紙載いは更にこれらの
ラミネート等を基材とし、これに前述したヒートシール
性樹脂層を内面材として積層したものであってもよい。
中間フィルムは、前述したヒートシール性樹脂の一層ま
たは二層以上からなるフィルムであって、その厚みは少
なくとも開封、レトルト殺菌、落下衝撃などに伴なう力
に耐えるものでなければならず、材質によフても異なる
が一般に15乃至300μm1特に30乃至100μm
の範囲にあるものが望ましい。
中間フィルムの製造方法としては任意の方法でよく、中
間フィルムが単層ならばインジェクション法、コンプレ
ッションモールディング法なども可能であるが、厚みの
ばらつき等を考慮すれば、キャスティング法或いはイン
フレーション法による方法が望ましい。、また、中間フ
ィルムが多層ならば、多層のダイを用いた共押出法、或
いは予め成形した基材に必要な層を押出しコーティング
する方法や基材と基材とをヒートラミネーション或いは
サンドラミネーションによりラミネートする方法などが
挙げられる。
本発明は、内容物をレトルト殺菌乃至ボイル殺菌し、或
いは熱間充填により滅菌する用途に特に有用であり、こ
の場合、耐熱性の見地から容器及び蓋の内面材はポリプ
ロピレン系樹脂で構成するのが一般的である。この用途
に特に適した中間フィルムとして、厚みが15乃至30
0μm1特に30乃至100μmの範囲にポリプロピレ
ン層と、厚みが1乃至100μm、特に3乃至50μm
のエチレン含有率10%以下の結晶性プロピレン−エチ
レンランダム共重合体と、ポリエチレンとの90対10
乃至50対50のブレンド物理とからなる中間フィルム
を挙げることができる。
ポリプロピレン層としては、ホモのポリプロピレンから
なるものが望ましく、或いはエチレン含有率10%以下
のプロピレン−エチレンブロック共重合体から成るもの
であってもよい。或いは更にこの層の外側にタイトシー
ルとなる面のヒートシール性を改良するためにエチレン
含有率10%以下の結晶性プロピレン−エチレンランダ
ム共重合体層を有するものなどが特に望ましい。また、
ポリプロピレン層にはフィルム物性を落さない程度に異
なる成分がブレンドされていてもよいし、ブレンド物理
もプロピレン−エチレンゴムなどを第三成分として含む
ものであってよい。
(発明の効果) 本発明によれば、蓋と容器との間に中間フィルムを介在
させ、該フィルムと蓋側との間にタイトシール部を形成
させ、また該フィルムと容器フランジ側との間に易剥離
性シール部を形成させて、これらの内側端縁及び外側#
縁の位置を規制すること或いは、該フィルムを把持部と
して突出させることによって、容器や蓋にスコアを刻設
することなしに、容器の中心側からの剥離或いは破壊強
度と容器の外側からの剥離強度との間に所定の差異を与
えることが可能となった。
また開封開始並びに開封終了に際しても、易剥離性シー
ル部に剥離力を作用させて、開封の開始及び開封終了に
伴なう蓋の最終的な剥ぎ取りを、確実且つ安定に行なう
ことが可能となった。
また本発明においては、中間フィルムは蓋とともに完全
に剥ぎ取られるものであるから、開封後の容器の外観が
損われることもない。
本発明を次の例で説明する。
実施例及び比較例 蓋材として、12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルムと7μmの軟質アルミニウム箔をウレタ
ン系接着剤で積層した基材のアルミニウム側に、ヒート
シール層として70μmのエチレン含有量4%のプロピ
レン−エチレンブロックコポリマーとエチレン含有量4
%のプロピレン−エチレンランダムコポリマーとからな
る共押出フィルム(厚み比7:3)を、ランダムコポリ
マー側がヒートシール面となるようにウレタン系接着剤
で積層したものを準備した。
カップ状容器として、75μmの表面処理鋼箔の片面に
40μm及び他面に701.tmの無延伸ポリプロピレ
ンフィルムをウレタン系接着剤で積層し、次にこの積層
体を70μmのフィルム側がヒートシール面となるよう
に深絞り成形し、さらに、巾5mmのヒートシール用フ
ランジを形成させた外形75mmの円形容器を準備した
中間フィルムとして次の2種を準備した。一つは、56
μmのホモのポリプロピレン層(A層)と、エチレン含
有量4%のプロピレン−エチレンランダム共重合体に線
状低密度ポリエチレンを36瓜量%及びエチレン−プロ
ピレンゴムを2重量%ブレンドした4μmのブレンド層
(B層)とからなる、2層系の共押出しフィルム(フィ
ルムA)である。また、一つは、10μmのエチレン含
有量4%のプロピレン−エチレンランダム共1合体層(
A層)と、45μmのホモのポリプロピレン層と、エチ
レン含有量4%のプロピレン−エチレンランダム共重合
体に線状低密度ポリエチレンを35重量%ブレンドした
5μmのブレンド層(Bl)とからなる、3層系の共押
出しフィルム(フィルムB)である。
これらの蓋材、カップ状容器及び中間フィルムを用いて
第1図に示したタイプの密封容器を作製した。作製順序
としては、まず中間フィルムのB層側をカップ状容器の
ヒートシール用フランジ面に200℃−0,8秒の条件
で熱接着(易剥離性シール)し、この熱接着領域の内側
に充填用開口部を設けた。なお、充填用開口部は、開口
部を容器の中心に設けた第7−A図に示すタイプのもの
、偏心させた第7−B図に示すタイプのもの、及び切れ
込みとした第7−C図に示したタイプのものとした。さ
らに、第7−A図のタイプのものについては、開口部の
大きさ及び中間フィルムを変えたものを作製した。容器
は1条件について15個ずつ作製した。この後、容器に
水を全容積の90%程度充填した後、中間フィルムのA
層側と蓋内面側とを195℃−1,5秒−2回の条件で
ヒートシール(タイトシール)して密封した。
なお、易剥離性シール部及びタイトシール部は円形のヒ
ートシール用フランジの外形と同心円となるようにヒー
トシールヘッドの形状と位置を規制してヒートシールを
行なった。このとき、易剥離性シール部の内径及び外形
を66mm及び73mmとし、タイトシール部の内径及
び外形を59mm及び751n111とした。さらに、
開封開始部においては中間フィルムと蓋の把持部とがフ
ランジの外側で接着されるように受台とヒートシールヘ
ッドの形状を工夫した。
このようにして得られた密封充填容器の剥離強度及び開
封強度を120℃−30分のレトルト殺菌後に引張試験
機を用いて測定した。剥離強度の測定は、ヒートシール
の方向に対し直角に15mm巾の短冊を切りだし、短冊
の蓋材側を上のチャックにカップの側壁を下のチャック
にはさみ、 300mm/分の速度で上下に引っ張って
行なった。また、開封強度はクロス・ヘッドに容器を4
5°傾けて固定し、蓋及び中間フィルムの開封のための
把持部を同時に上のチャックにはさみ(容器の上面と蓋
の把持部とのなす角が45°となった状態)、300m
m/分の速度で上下に引っ張って行なった。容器の内側
からの剥離あるいは破壊強度、開封開始部における外側
からの剥離強度及び開封強度の平均値を表1に、また、
第8図に実施例1と比較例1の開封強度の測定チャート
例を示す。
本発明の目的は、レトルト殺菌時などの内圧増大成いは
落下衝撃等に耐えることができ、開封が開始時から終了
時まで容易であると共に確実かつ安定に行なえる易開封
性密封容器を提供するにあるが、表1から分かるように
、容器の内側からの剥離あるいは破壊強度は2.3Kg
715mm巾以上とレトルト殺菌時の内圧増大に耐えら
れる強度に、外側からの剥離強度は1にg715 mm
巾前後と易開封性シールとなっており、−次開封力は容
易に開封開始ができる値を示している。しかし、二次開
封力については比較例1及び比較例2で高い値となって
おり、実施例1から7のように中間フィルムを容器の内
側へ突出させることにより小さくなっていることが分か
る。なお、比較例2の容器については、開封終了部のフ
ランジ面に中間フィルムの一部が残るものが15個中5
個あった。
さらに、これらの容器を5人のパネルに実際に開封させ
たところ、開封終了時に内容物をこぼしてしまったパネ
ルが比較例1の容器では二人、比較例2の容器では4人
いた。また、比較例2の容器については、開封終了部の
フランジ面に中間フィルムの一部が残ったままのものが
あった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の易開封性密封容器を例示した断面構造
図であり、 第2−A図、第2−B図及び第2−C図は本体に中間フ
ィルムを施用した例を示す斜視図であり、 第3図及び第4図は容器の内側密封部に内側からの!I
JIII力が作用している状態を示す断面図であり、 第5−A図及び第5−B図は容器の開封開始部における
断面図であり、 第6− A図及び第6−B図は開封終了時における状態
を示す斜視図であり、第6−a図及び第6−b図はそれ
ぞれ第6−A図及び第6−B図の開封終了部付近の状態
を示す断面図であり、第7−A図、第7−B図及び第7
−C図は実施例或いは比較例で使用した容器の中間フィ
ルムの施用例を示す平面図であり、 第8図は実施例1及び比較例1で用いた容器の開封の開
始から終了までの開封力の変化を例示たグラフである。 印照数字1はヒートシール用フランジ、2は容器本体、
3は蓋、4は中間フィルム、11は容器の密封部から内
側へ突出させた中間フィルムの延長部、12は中間フィ
ルムに設けられた開口部、20は開封終了部、21は開
封開始部、30はタイトシール部、31は易開封性シー
ル部、32は易開封性シール部の内周側端縁、33はタ
イトシール部の内側端縁、41は易開封性シール部の外
周側端縁、42はタイトシール部の外周側端縁を示す。 第 図 第 図 第5−A図 第5−8図 第6−b図 第6−a図 手 続 ネrIT 正 書 (方式) 事件の表示 昭和63年特許願第1677 発明の名称 易開封性密封容器 補正をする者 蔽な硬− 5゜ 6゜ 補正命令の日付 昭和63年9月27日 補正の対象 (発送口) + (、、、。 7、補正の内容 (1)明細書の第 −aJとあるを 12頁の下から4行目の「第6 「第6−C」と補正する。 第6−C図 とあるを 「第6−D」 と補正する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒートシール用フランジを有するカップ状容器と
    蓋とがヒートシールにより密封された容器であって、該
    密封部がフランジと蓋とそれらの間に介在する中間フィ
    ルムとの積層構造を有し、該中間フィルムは周状の密封
    部とその内側の開口部と少なくとも開封終了部近傍にお
    いて密封部から内側に延びていて蓋及び容器とは非接着
    状態にある延長部とを有し、中間フィルムと蓋との間は
    タイトシールであると共に中間フィルムとフランジとの
    間は易剥離性シールであり、易剥離性シール部の内周側
    端縁はタイトシール部の内周側端縁よりも容器の内側に
    位置し且つ開封開始位置にいおて中間フィルムがフラン
    ジより蓋と共に把持部として容器の外側に突出している
    か、或いは易剥離性シール部の外周側端縁がタイトシー
    ル部の外周側端縁と同じか或いはそれより容器の内側に
    位置していることを特徴とする易開封性容器。
  2. (2)前記延長部が密封部の内周全体にわたって設けら
    れている請求項1記載の容器。
  3. (3)前記開口部が中間フィルムに設けられた切込みで
    ある請求項1記載の容器。
  4. (4)請求項1記載の易開封性容器内に食品類を充填し
    、殺菌乃至滅菌状態で密封して成る食品包装体。
JP16771188A 1988-07-07 1988-07-07 易開封性密封容器 Granted JPH0219277A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024019119A1 (ja) * 2022-07-20 2024-01-25 株式会社Ky7 蓋体、蓋体付き容器、蓋体と容器の組み合わせ

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WO2024019119A1 (ja) * 2022-07-20 2024-01-25 株式会社Ky7 蓋体、蓋体付き容器、蓋体と容器の組み合わせ

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