JPH0219195A - 洗濯機の液飛散防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、洗濯またはすすぎ時に発生する液飛散を防止
する装置に関する。

従来の技術 従来より洗濯機の制御として、洗濯物の負荷量から水位
および水流を自動設定する等のセンサコースと洗い方（
水位、水流の強さ、洗濯時間）を使用者が自由に選べる
マニュアルコースとが行なわれてきた。このうちマニュ
アルコースでは洗い方に対する不都合点を自動的に補う
ような手段および技術は講じられていなかった。

発明が解決しようとする課題 このような従来の技術で、例えば使用者が手動で水位高
に設定し、かつタオルケットのように水に濡れると重く
なるような衣類１．０Ｋｇ等の洗濯を行なう時、運転中
に水が洗濯槽外へ飛び散りのため、床の腐食や洗濯環境
悪化等の恐れがあった。

従って、これを防止するため水流を予め弱めに設計され
るのが常であり、布量が多くなると良く洗えないという
問題があった。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、簡易な
構成で洗濯またはすすぎ時の液飛散の発生を防止する装
置を提供する事を目的としている。

課題を解決するための手段 本発明は上記間圧点を解決するために、洗濯機のパルセ
ータを回転駆動する駆動手段と、外槽底部に設けらだエ
アトラップ内圧力を検知する圧力検知部と、洗濯機のパ
ルセータによる回転が行なわれていない適宜な時期に圧
力検知部で検知された圧力値を基準値として記憶する基
準圧力値記憶部と、圧力検知部で検知された圧力によっ
て洗濯またはすすぎ時のパルセータの回転と停止の１サ
イクル毎の圧力の最大値を検出する圧力最大値検出部と
、圧力最大値と基準値との差を演算する減算部と、パル
セータの回転と停止の適宜なサイクル数における減算部
出力の平均値を演算する平均演算部と、この平均演算部
の出力より槽内の液飛散発生の有無の判断を行なう判断
部と、この判断部の出力によって駆動手段の駆動時限を
制御する駆動制御部を有するものである。

作用 本発明は上記した構成により、液飛散が多く発生するよ
うな時は洗濯槽内の水圧の変動幅が大きく、逆に液飛散
の少ない高負荷時または無負荷時においては水圧の変動
幅は小さい。このことを利用して洗濯またはすすぎ時の
パルセータの回転と停止の１サイクルにおいて、特にそ
のような特性が顕著に現われるエアトラップ内圧力最大
値の変化分から液飛散情報を得るものである。

実施例 以下添付図面に基づいて本発明の一実施例について説明
する。第１図において、１は洗濯機の外槽、２は洗濯槽
、３は洗濯槽２内に水流を発生。〜せるパルセータ、４
はパルセータ３の回転を駆動する駆動手段、５は駆動手
段４を制御する駆動制御部、６は外槽１の底部で連通し
て水圧を気圧に変換するエアトラップ、７は気圧に応じ
た信号を出力する圧力検知部、８はエアトラップ６の気
圧を圧力検知部７に伝達するエアホース、９はパルセー
タ３による回転が行なわれていない適宜な時期に圧力検
知部７で検知された圧力値を基準値として記憶する基準
圧力値記憶部、１０は圧力検知部７によって洗濯または
すすぎ時のパルセータ３の回転と停止の１サイクル毎の
圧力の最大値を検出する圧力最大値検出部、１１は圧力
最大値と基準値との差を演算する減算部、１２はパルセ
ータ３の回転と停止の適宜なサイクル数における減算部
出力の平均値を演算する平均演算部、１３は平均演算部
１２の出力より槽内の液飛散発生の有無の判断をし、そ
の出力端子１４は駆動制御部５の入力端子１５に接続さ
れている判断部、１６は洗濯衣類、１７は水流が発生し
ていない状態の時の水面Ａ、１８は水流が発生している
状態の時の水面Ｂである。

第１図に示した圧力検知部７を第２図に基づいて詳細に
説明する。２０は気密状態でエアホース８を介してエア
トラップ６内と同気圧に保たれている気密室、２１は可
とう性のダイヤフラム、２２はダイヤフラム２１に装着
されたフェライトコア、２３はダイヤフラム２１に一定
の抗力を加える事によってしなり具合いを調整するバネ
、２４はコイル、２５は自励発振回路、２６は自励発振
回路２５の出力端子で、自励発振回路２５の両端にはコ
イル２４の両端が接続されている。この圧力検知部７は
主に洗濯機の連続的な水位の検知に用いられているもの
で、洗濯槽２内に水がない時すなわちエアトラップ６内
のゲージ圧がＯ（ｍｉ＋０２０）の時の自己発振回路２
５の出力端子２６から３０Ｋｌ（Ｚの発振周波数の方形
波信号が出力されるようにコイル２４を含む回路の定数
を定めている。そこで、洗濯機２内に給水が行なわれる
と、水位上昇に比例して気密室２０内の気圧が高（なり
、ダイヤフラム２１がその圧力で外側にしなる。すると
、このダイヤフラム２１に装着されているコア２２のコ
イル２４に対する有効面積が大きくなるため、それにと
もなってコイル２４のインダクタンスも大きくなり、自
励発振回路２５の発振周波数は低くなる。そのようにし
て水位すなわちエアトラップ６内気圧と自励発振回路２
５の出力端子２６から出力される方形波信号の周波数と
は第３図に示すように連続的な直線の関係が得られるの
で、このことを利用して、出力周波数から水位情報を得
るものである。以上が圧力検知部７の詳細な説明である
。

次に上記の洗濯機の液飛散防止装置の動作について説明
する。まず、最初に液飛散の検知原理について説明する
。洗濯槽２は側面に穴があり、しかも底面のパルセータ
３の下部は、外槽１内部とつながっているため水が自由
に行き来できる構造になっている。したがって、パルセ
ータ３が回転していない時の水面は外槽１、洗濯槽２と
も同一で水面Ａである。次に、洗濯またはすすぎ時に駆
動制御部５からの制御信号で駆動手段４がパルセータ３
を一定の時間ごとの回転、停止パターンで駆動する。す
ると洗濯槽２内にそのパターンに付随した水流が発生す
る。そのうちパルセータ回転時には、その回転による外
槽１から洗濯槽２への水の吸い込みが発生するので、外
槽１内においては、水圧が低下して水面が下がり、一方
洗濯槽２においては、逆に水の流入によって水面が上が
り、しかも槽内の水の遠心力によって周辺部が盛り上が
り、その分、中心部が凹んだ水面Ｂ１６に示すような状
態に時間経過とともになる。また、パルセータ停止時に
は、停止直後から洗濯槽２の側面の穴とパルセータ３下
部を通って、水が外槽１内に徐々に戻って行くため、水
圧も元のレベルに、水面も水面Ｂの位置に戻る動きを示
す。このように、これらパルセータ３の回転と停止の一
連のサイクルにおけるエアトラップ６の近傍の水圧が水
流に対応した時間変化を示す事がわかる。すると当然エ
アトラップ内の気圧も同様の変化を示すので、圧力検知
部７でこの変化が検知できる。

しかも、水流強度（洗濯槽２内の周辺部水面盛り上がり
）が水の吸い込み量と比例することから水圧の時間変化
、あるいはエアトラップ内の気圧の時間変化とも比例す
ることがわかる。さらに、洗濯槽２内の水の盛り上がり
レベルが高いほど、あるいはまた回数が多いほど洗濯槽
２外飛び散り液量が多（なる。そこで、１サイクル内に
おいてこの水の盛り上がりの最大となる、すなわちエア
トラップ６内気圧の１サイクル内での最大値の変化の大
きさから飛び水の発生情報を得るというのが液飛散の検
知原理である。そして、次にその原理をもとに本実施例
について説明する。

まず、パルセータ３が回転制御されていない初期時にお
ける圧力検知部７の出力周波数を基準圧力値記憶部９に
入力して記憶させておく。つづいてパルセータ３の１サ
イクルがｔ１秒回転、ｔ２秒停止となＺ、よ・うに駆動
手段４が制御されると、圧力検知部７の出力周波数は時
間変化に対して第４図に示すような特性を示す。そのパ
ルセータ３の回転と停止の１サイクル内において圧力検
知部７から出力される周波数を逐一圧力最大値検出部１
０に入力して、その１サイクル毎の圧力最大値を検出す
る。第４図でｆＯはパルセータを回転駆動していない時
に圧力検知部７から出力される周波数であり、実線は液
飛散の発生が少ない時、−点鎖線は液飛散の発生が多い
時の波形で、ｆａ、ｆｂはそれぞれの時の洗濯またはす
すぎ時のパルセータの回転と停止の１サイクル内におけ
る圧力の最大値（圧力検知部７から出力される周波数の
最小値）である。このように、ｄｆｌ＝ｆｂ−ｆＯ＞ｄ
ｆ２＝ｆａ−ｆＯの関係になっており、液飛散が多いほ
ど最大値の変化が大きいことがわかる。この圧力最大値
検出部ＩＯで検出された周波数最小値（圧力最大値）ｆ
と、先の基準圧力値記憶部９に記憶されている基準周波
数（基準圧力値）ｆＯを減算部１１に入力して、圧力最
大値と基準値との差ｄｆ＝ｆｆＯの値を演算する。この
演算された１サイクルごとの圧力最大値と基準値との差
データを連続２０サイクル平均演算部１２に入力して、
この２０サイクルのデータの平均値を演算する。そして
、この平均演算部１２により求められた差の平均値を判
断部に入力して、その差の平均値という検知量が液飛散
発生限界レベルの検知量を越えたか越えないかの判断を
行い、越えていたら液飛散発生有り、越えていなかった
ら液飛散発生無しと判断する。さらに、その出力端子１
４は駆動制御部５の入力端子１５に接続され、液飛散発
生有りと判定されたら駆動を弱める制御信号（パルセー
タ３の１サイクルがｔｌ−０，４秒回転、ｔ２秒停止と
なる）を、液飛散発生無しと判定されたら通常レベルの
駆動となる制御信号（パルセータ３の１サイクルがｔ１
１秒回転ｔ２秒停止となる）を駆動制御部５から駆動手
段４に送る。このようにして、液飛散が発生する時に駆
動を弱める制御を行えるようにして、通常レベルの駆動
を強めに設計できるようにしたものである。

発明の効果 以上述べたように、本発明は洗＋１！機の水位検知に用
いられている圧力検知装置と、マイクロコンピュータな
どの制御装置によって特に複雑な装置を付加せず、液飛
散が発生するときに変化する水圧レベル（特に、洗濯ま
たはずすぎ時のパルセータの回転と停止の１サイクルに
おける水圧最大値の変化）をエアトラップ内の気圧で検
知して、この気圧最大値の変化度合から液飛散発生の有
無を判定し、これに応じて駆動手段を制御するという簡
易な構成で、液飛散防止が可能となったことにより床の
腐食や洗濯環境の悪化等の弊害が除去でき、かつ、これ
により水流を強めに設計できるため布量が多くなっても
よく洗えるようになり極めて有用なものである。

【図面の簡単な説明】

な断面図、第３図は圧力検知部の特性図、第４図は洗濯
またはすすぎ時のパルセータの回転と停止の１サイクル
における圧力検知部の出力特性図である。 １−ｍ−洗濯機の外槽、２〜−一一洗潅槽、３−−−パ
ルセータ、４−ｍ−駆動手段、５−ｍ−駆動制御部、６
−−エアトラツプ、７一−−圧力検知部、８−ｍ−エア
ホース、９−ｍ−基準圧力値記憶部、ｉｏ−ｍ−圧力最
大値検出部、１１＝−減算部、１２−−−一平均演算部
、１３−１　図 第３図 ２！；

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パルセータを回転駆動する駆動手段と、外槽底部に設け
   らたエアトラップ内圧力を検知する圧力検知部と、前記
   洗濯機のパルセータによる回転が行なわれていない適宜
   な時期に前記圧力検知部で検知された圧力値を基準値と
   して記憶する基準圧力値記憶部と、前記圧力検知部で検
   知された圧力によって洗濯またはすすぎ時のパルセータ
   の回転と停止の１サイクル毎の圧力の最大値を検出する
   圧力最大値検出部と、前記圧力最大値と前記基準値との
   差を演算する減算部と、前記パルセータの回転と停止の
   適宜なサイクル数における前記減算部出力の平均値を演
   算する平均演算部と、この平均演算部の出力より槽内の
   液飛散発生の有無の判断を行なう判断部と、この判断部
   の出力によって前記駆動手段の駆動時限を制御する駆動
   制御部とを有する洗濯機の液飛散防止装置。