JPH0219147Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は気泡浴槽用水吸込装置、即ち、浴槽内
の水を吸引して一旦外部に取り出し、これを空気
を混入したジエツト流として再び浴槽内に戻し、
入浴者にマツサージと類似の効果を与えるように
した浴槽の水吸込装置に関する。

従来、この気泡浴槽用水吸込装置は第６図に示
すように一般的な外釜式風呂の循環吸込口金具と
同様、浴槽の槽壁ａに開設した取付口１に槽壁ａ
を挟んで取りつける本体金具２にカバー７を取り
つけただけのものであり、ストレーナーは一般に
屋外に設置されたポンプの入口の配管内に装備さ
れていた。

従つて、ストレーナーの掃除を行うには、屋外
に出て作業を行う必要があり、極めて煩わしく不
便であつた。

本考案は斯る現況に鑑みて考案されたもので、
その目的とするところは、浴槽内においてストレ
ーナーの着脱、掃除を簡単に行なえるようにする
ことにある。

上記目的を達成するための本考案の構成は、浴
槽の槽壁に設けた取付口に槽壁を挟んで取付固定
され、浴槽内と、浴槽外部に配備されるポンプと
を連絡する円筒状の吸込本体と、一方を開口した
有底筒状に形成し底壁側を浴槽側に向けて開口側
外周面を吸込本体の浴槽側開口内周面に螺着する
と共に、側周壁には切欠部を設ける取付部材と、
一方を開口した有底筒状の網材で形成すると共に
開口端を板材からなる補強板で形成して該補強板
の側周面に突部、基端部に鍔部を夫々設け上記取
付部材の開口内周面に補強板の弾性により弾着掛
止せしめたストレーナーと、一方を開口する有底
筒状に形成して側周壁には切欠部を設け、取付部
材に被せて底壁部を取付部材の底壁に固定し、吸
込本体及び取付部材を覆うカバーとを備えること
である。

而して浴槽内よりカバーを回転すれば取付部材
がストレーナーと共に吸込本体より外ずれ、更に
ストーナーを取付部材から引き出せばストレーナ
ーは取付部材から外ずれる。

以下、本考案の実施の一例を図面に基づいて説
明する。

図中ａは浴槽Ａの槽壁、１は槽壁ａに開設した
取付口であり、この取付口１に吸込本体２が取り
つけられる。

吸込本体２は相互に螺着結合される主体部２ａ
と、接手部２ｂとからなり、上記主体部２ａは円
筒状に形成されてその一方の開口側には開口縁部
外周に沿つて突出するフランジ８と内周面に設け
られた雌螺子９を有し、他方の開口側には外周面
に雄螺子１０を有する。

また主体部２ａは軸方向中途部の内周面に上記
雌螺子９に隣接して掛止段部１１を有すると共
に、フランジ８前面に摘み１２を有する。

接手部２ｂは主体部２ａの外径と略同径の内径
を有する円筒状に形成されてその一方の開口側に
は主体部２ａの雄螺子１０に螺合する雌螺子１３
を内周面に有すると共に開口縁部に沿つて外方へ
突出するフランジ１４を外周面に有し、他方の開
口側には段部１５を介して小径に形成された循環
パイプ接続部１６を有する。

そして、この吸込本体２は浴槽Ａの内側から主
体部２ａを取付口１に挿入し、その外周面に形成
された雄螺子１０を、取付口１に対応させて浴槽
Ａの外側に配置した接手部２ｂの雌螺子１３に螺
合させ、双方のフランジ８，１４で槽壁ａを挟持
することにより浴槽Ａの槽壁ａに取付固定して、
主体部２ａの浴槽Ａ側開口部に取付部材４を螺着
し、接手部２ｂの循環パイプ接続部１６にはポン
プＢに連絡する循環往管１７を接続する。

上記ポンプＢは、吸込本体２より上方の位置に
おいて浴槽Ａの槽壁ａに取りつけられポンプＢか
ら送られてくる水にエアーを混入して浴槽Ａ内に
噴出する公知の噴出装置Ｃに、循環戻管１８を介
して連絡する。

取付部材４は、吸込本体２の主体部２ａ内径と
略同径の外径を有し、かつ一方を開口する有底円
筒体の開口側外周面に吸込本体主体部２ａの雌螺
子９に螺合する雄螺子１９を設けると共に、底壁
から側周壁にかけて適宜切欠３して形成し、その
底壁中央に周面に雌スプライン２０を形成した孔
２１を開設する。

また取付部材４には開口側内周にストレーナー
５を着脱自在に装着する。

そして、この取付部材４は外周面の雄螺子１９
と吸込本体２の主体部２ａ内周面の雌螺子９との
螺合により吸込本体２の浴槽Ａ側開口部に取りつ
けられ、ストレーナー５を吸込本体２内に配置す
る。

ストレーナー５は一方を開口した有底円筒状に
形成されて取付部材４の内径と略同径の外径を有
しており、その周壁部と底壁部はステンレス網で
構成されている。

またストレーナー５は開口縁から適宜間隔を置
いた外周面に掛止鍔部２２を有しており、該掛止
鍔部２２を含めて該部から開口縁にかけての部分
はステンレス板からなる補強板２３で形成されて
いる。

上記補強板２３には掛止鍔部２２からストレー
ナー５開口縁までの間に外方へ突出する突部２４
が形成されている。

而して、このストレーナー５は補強板２３から
なる開口部を取付部材４の開口部内に嵌合し、補
強板２３の弾性を利用して突部２４により取付部
材４内周面に掛止する。

この状態において掛止鍔部２２は取付部材４の
開口側端面に当接し、取付部材４を吸込本体２に
螺着したとき、取付部材４の開口側端面と吸込本
体２の主体部２ａ内周の掛止段部１１とにより挟
持される。

一方、取付部材４の底部中央の孔２１には該孔
２１と略同径の外径を有し、外周面に上記孔２１
の雌スプライン２０に対応する雄スプライン２５
を有するブツシユ２６を嵌合する。

上記取付部材４の孔２１には軸方向中途部に凹
溝２７が円周方向に環状に凹設されると共にこの
凹溝２７にバネ状のリング２８がその一部を孔２
１内に突出せしめて嵌着されており、このリング
２８のバネ力でブツシユ２６の脱落を防止してい
る。

ブツシユ２６には中心部にネジ孔２９が開閉さ
れおり、このネジ孔２９を介してカバー７がブツ
シユ２６にネジ３０で止められる。

カバー７は一方を開口した有底円筒状に形成さ
れて吸込本体２の主体部２ａのフランジ８の外径
より若干大径な内径を有しており、その側周壁に
は適宜切欠部６が設けられている。

またカバー７は底壁部中央に小孔３１が穿設さ
れており、該小孔３１を貫通し、ブツシユ２６の
ネジ孔２９に螺着されるネジ３０より底壁部を取
付部材４の底壁部に当接してブツシユ２６に固定
され、吸込本体２と取付部材４を覆い隠す。

尚、カバー７は取付けられた状態で、その開口
側端部と浴槽Ａの槽壁ａとの間に若干の隙間３２
を有するように形成され、カバー７を取付る際に
槽壁ａを傷つけないようにしている。

而して、この水吸込装置Ｄはカバー７を回転さ
せることにより取付部材４をストレーナー５と共
に吸込本体２から取外すことができる。

そして、更にストレーナー５は取付部材４から
引き抜くことにより取付部材４より取外すことが
できる。

また、カバー７は取付部材４から引き抜くこと
によりブツシユ２６と共に取付部材４から取外す
ことができ、かつ、カバー７の切欠部６が下方を
向くように簡単に取付部材４に取付けることもで
きる。

尚、図中３３，３４は吸込本体２の浴槽々壁ａ
への取付部をシールするパツキン、３５は噴出装
置Ｃのエアー吸込パイプ、Ｅはエアー調節装置で
ある。

本考案は、上述の実施例に限定されることな
く、種々の変形が可能である。例えば、カバーと
取付部材とを、ブツシユを介さずに両者の底壁同
志を直接ネジ止めしてもよい。

本考案は上記の構成であるから以下の利点を有
する。

カバーとストレーナーを取りつけた取付部材
を吸込本体の浴槽側開口に螺着しているので、
浴槽内よりカバーを回転させれば取付部材がス
トレーナーと共に吸込本体から取外すことがで
き、しかもストレーナーは取付部材に装着して
いるので、ストレーナーを取付部材から取外す
ことも簡単にでき、ストレーナーの掃除を極め
て簡単に行うことができる。

ストレーナーは一方を開口した有底筒状の網
材で形成されており、浴槽から吸込本体に吸い
込まれる湯を内側から外側に通過させてゴミ等
を補正するので、一旦補正したゴミ等は網から
落ちてもストレーナー内部に留まる。従つて、
一旦補正したゴミ等が網から落ちて浴槽内に戻
つたり、ストレーナー取り外ずし時に浴槽内に
落ちるようなことがない。

しかもストレーナーは筒状体の側周面及び底
面の略全面が濾過面となるため濾過面積が大き
く、目詰りを起こし難いのでストレーナー掃除
の頻度が少なくて良い。

有底筒状の網材で形成されたストレーナーの
開口縁に板材からなる補強板を形成し、補強板
の側周面に突部を設けて、補強板の弾性を利用
して取付部材の開口内周面に弾着掛止するの
で、取付部材への着脱がワンタツチで簡単に行
なえる。しかも補強板の基端部には鍔部を設け
たので、装着時には上記鍔部を取付部材と吸込
本体とで挾持して確実に固定することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す気泡浴槽用水
吸込装置の断面図、第２図はストレーナーを取付
部材と共に取外した状態を示す断面図、第３図は
分解状態を示す断面図、第４図は第３図のｘ−ｘ
線拡大断面図、第５図は気泡浴槽の模式図、第６
図は従来の気泡浴槽用水吸込装置の一例を示す半
断面側面図である。 Ａ……浴槽、ａ……槽壁、Ｂ……ポンプ、１…
…取付口、２……吸込本体、３……取付部材の切
欠部、４……取付部材、５……ストレーナー、６
……カバーの切欠部、７……カバー、２２……掛
止鍔部、２３……補強板、２４……突部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽の槽壁に設けた取付口に槽壁を挾んで取付
   固定され、浴槽内と、浴槽外部に配備されるポン
   プとを連絡する円筒状の吸込本体と、一方を開口
   した有底筒状に形成し底壁側を浴槽側に向けて開
   口側外周面を吸込本体の浴槽側開口内周面に螺着
   すると共に、側周壁には切欠部を設ける取付部材
   と、一方を開口した有底筒状の網材で形成すると
   共に開口端を板材からなる補強板で形成して該補
   強板の側周面に突部、基端部に鍔部を夫々設け上
   記取付部材の開口内周面に補強板の弾性により弾
   着掛止せしめたストレーナーと、一方を開口する
   有底筒状に形成し側周面には切欠部を設け、取付
   部材に被せて底壁部を取付部材の底壁に固定し、
   吸込本体及び取付部材を覆うカバーとを備えてな
   るき気泡浴槽用水吸込装置。