JPH02188511A - 義歯床用弾性裏装材の被膜材及び被膜材形成方法 - Google Patents
義歯床用弾性裏装材の被膜材及び被膜材形成方法Info
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- JPH02188511A JPH02188511A JP1006747A JP674789A JPH02188511A JP H02188511 A JPH02188511 A JP H02188511A JP 1006747 A JP1006747 A JP 1006747A JP 674789 A JP674789 A JP 674789A JP H02188511 A JPH02188511 A JP H02188511A
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Landscapes
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- Dental Preparations (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、義歯床用弾性裏装材の被膜材に関する。
〈従来の技術〉
従来歯槽堤粘膜面に相対する義歯床内面にオレフィン系
熱可塑性エラストマーよりなる弾性裏装材を接着形成す
ることは公知である(特開昭62−342号)。またア
クリル系ゴムからなる軟質の粘膜調整材としてフッ素樹
脂を使用することも知られている(特公昭60−455
33号)。
熱可塑性エラストマーよりなる弾性裏装材を接着形成す
ることは公知である(特開昭62−342号)。またア
クリル系ゴムからなる軟質の粘膜調整材としてフッ素樹
脂を使用することも知られている(特公昭60−455
33号)。
〈発明が解決しようとする課題〉
前掲公開公報に開示の発明で使用されるオレフィン系熱
可塑性エラストマーは、種々の特性において裏装材とし
て極めて優れた材料であるが、ただ耐油性に劣り、油の
存在下において食物に含まれる黄色の色素に染まる等の
問題がある。
可塑性エラストマーは、種々の特性において裏装材とし
て極めて優れた材料であるが、ただ耐油性に劣り、油の
存在下において食物に含まれる黄色の色素に染まる等の
問題がある。
また前掲公告公報に開示のフッ素樹脂溶液は、アクリル
系材料には良く接着するが、オレフィン系材料には接着
せず、前述の弾性裏装材の被膜材としては、このままで
は使用できないという問題がある。しかしながら、フッ
素樹脂は、耐油性において優れているという利点を有し
ている。
系材料には良く接着するが、オレフィン系材料には接着
せず、前述の弾性裏装材の被膜材としては、このままで
は使用できないという問題がある。しかしながら、フッ
素樹脂は、耐油性において優れているという利点を有し
ている。
本発明者等は、如何にしてオレフィン系熱可塑性エラス
トマーにフッ素樹脂を接着させるかという点につき、鋭
意研究を重ねた結果、特定のプライマー層を両者間に介
在させることによって、これを解決したものである。
トマーにフッ素樹脂を接着させるかという点につき、鋭
意研究を重ねた結果、特定のプライマー層を両者間に介
在させることによって、これを解決したものである。
く課題を解決するための手段〉
本発明は、歯槽堤粘膜面に相対する義歯床内面に接着形
成されるオレフィン系熱可塑性エラストマーよりなる弾
性裏装材の表面に形成される被膜材であって、上記弾性
裏装材の表面に塗布されるオレフィンとメチルメタクリ
レートの共重合体よりなるプライマー層と、該プライマ
ー層の表面に塗布されるフッ化ビニリデン、4フッ化エ
チレン、6フッ化プロピレンのグループより選ばれた2
種以上の共重合体よりなるフッ素樹脂層とからなるもの
である。
成されるオレフィン系熱可塑性エラストマーよりなる弾
性裏装材の表面に形成される被膜材であって、上記弾性
裏装材の表面に塗布されるオレフィンとメチルメタクリ
レートの共重合体よりなるプライマー層と、該プライマ
ー層の表面に塗布されるフッ化ビニリデン、4フッ化エ
チレン、6フッ化プロピレンのグループより選ばれた2
種以上の共重合体よりなるフッ素樹脂層とからなるもの
である。
また本発明は、歯槽堤粘膜面に相対する義歯床内に接着
形成されるオレフィン系熱可塑性エラストマーよりなる
弾性裏装材の表面に被膜材を形成する方法であって、上
記弾性裏装材の表面にオレフィンとメチルメタクリレー
トの共重合体よりなるプライマー溶液を塗布してプライ
マー層を形成した後、該プライマー層の表面にフン化ビ
ニリデン、4フッ化エチレン、6フッ化プロピレンのグ
ループより選ばれた2種以上の共重合体よりなるフッ素
樹脂溶液を塗布してフッ素樹脂層を形成するものである
。
形成されるオレフィン系熱可塑性エラストマーよりなる
弾性裏装材の表面に被膜材を形成する方法であって、上
記弾性裏装材の表面にオレフィンとメチルメタクリレー
トの共重合体よりなるプライマー溶液を塗布してプライ
マー層を形成した後、該プライマー層の表面にフン化ビ
ニリデン、4フッ化エチレン、6フッ化プロピレンのグ
ループより選ばれた2種以上の共重合体よりなるフッ素
樹脂溶液を塗布してフッ素樹脂層を形成するものである
。
く作 用〉
オレフィン系熱可塑性エラストマーよりなる弾性裏装材
表面に、オレフィンとメチルメタクリレートの共重合体
溶液よりなるプライマーが塗布され、続いてこのプライ
マー層上にフッ化ビニリデン、4フッ化エチレン、6フ
ッ化プロピレンのグループより選ばれた2種以上の共重
合体よりなるフッ素樹脂溶液が塗布される。
表面に、オレフィンとメチルメタクリレートの共重合体
溶液よりなるプライマーが塗布され、続いてこのプライ
マー層上にフッ化ビニリデン、4フッ化エチレン、6フ
ッ化プロピレンのグループより選ばれた2種以上の共重
合体よりなるフッ素樹脂溶液が塗布される。
これにより形成されるフッ素樹脂被膜は、プライマー層
を介することにより弾性裏装材に強力に接着される。
を介することにより弾性裏装材に強力に接着される。
フッ素樹脂被膜は、耐油性に優れているため、食物中の
油分は、この被膜にて阻止され、これがオレフィン系材
料よりなる弾性裏装材中に侵入するおそれはない。
油分は、この被膜にて阻止され、これがオレフィン系材
料よりなる弾性裏装材中に侵入するおそれはない。
〈実 施 例〉
弾性裏装材の材料としては、前掲公開公報に開示の材料
と同様のオレフィン系熱可塑性エラストマー例えば、タ
フマー(登録商標、三井石油化学株式会社製造)が使用
される。
と同様のオレフィン系熱可塑性エラストマー例えば、タ
フマー(登録商標、三井石油化学株式会社製造)が使用
される。
プライマー溶液としては、オレフィン例えばエチレンと
メチルメタクリレートの共重合体を、約1ないし3重量
%の割合で、i、 i、 1. トリクロルエタ
ンに溶解した溶液が使用される。
メチルメタクリレートの共重合体を、約1ないし3重量
%の割合で、i、 i、 1. トリクロルエタ
ンに溶解した溶液が使用される。
フッ素樹脂としては、フッ化ビニリデン、4フン化エチ
レン、6フッ化プロピレンのグループより選ばれた2種
以上の共重合体が使用される。
レン、6フッ化プロピレンのグループより選ばれた2種
以上の共重合体が使用される。
実施例では、上記3種の共重合体を使用した。この共重
合体よりなるフッ素樹脂は、約5ないし40重量%の割
合で酢酸エチルに溶解され溶液とされる。
合体よりなるフッ素樹脂は、約5ないし40重量%の割
合で酢酸エチルに溶解され溶液とされる。
オレフィン系熱可塑性エラストマー表面にまずプライマ
ーが塗布される。プライマーが乾燥した後、フッ素樹脂
溶液が塗布される。フッ素樹脂溶液の塗布は、更に1な
いし2回繰り返される。これにより約10ないし40μ
厚さのフッ素樹脂被膜が形成される。上記プライマー層
とフッ素樹脂層にて被膜材が構成される。
ーが塗布される。プライマーが乾燥した後、フッ素樹脂
溶液が塗布される。フッ素樹脂溶液の塗布は、更に1な
いし2回繰り返される。これにより約10ないし40μ
厚さのフッ素樹脂被膜が形成される。上記プライマー層
とフッ素樹脂層にて被膜材が構成される。
義歯床の歯槽堤粘膜面に相対する面にオレフィン系熱可
塑性エラストマーよりなる弾性裏装材を接着形成し、こ
の弾性裏装材表面に上記被膜材を形成した義歯を臨床試
験した結果、6力月経過後も優れた接着性を示し、剥離
は全く見られなかった。
塑性エラストマーよりなる弾性裏装材を接着形成し、こ
の弾性裏装材表面に上記被膜材を形成した義歯を臨床試
験した結果、6力月経過後も優れた接着性を示し、剥離
は全く見られなかった。
次に耐油性につき説明する。縦30mm横30m厚さ1
.5 mmの上記弾性裏装材材料試験片を2枚用意し、
1枚の試験片全面に上記被膜材を形成し、他の1枚は未
処理状態とした。この2枚を100%大豆油中に37°
C,160時間浸漬した後、重量増加率及び単位面積当
たりの重量増加量を測定した。その結果を次表に示す。
.5 mmの上記弾性裏装材材料試験片を2枚用意し、
1枚の試験片全面に上記被膜材を形成し、他の1枚は未
処理状態とした。この2枚を100%大豆油中に37°
C,160時間浸漬した後、重量増加率及び単位面積当
たりの重量増加量を測定した。その結果を次表に示す。
W:大豆油浸漬前の試験片の重量
ΔW:増加重量 A:試験片の表面積この表より明
らな如く、被膜材を形成した試験片には、油が全く侵入
しないことが確認された。
らな如く、被膜材を形成した試験片には、油が全く侵入
しないことが確認された。
また耐着色性試験については、上記同様の試験片を香辛
料に多(含まれるβ−カロチンを100%大豆油に完全
溶解させた溶液(β−カロチンO9Ig/100m1)
中に、37°C112時間浸漬後、試験片の表面を中性
洗剤にて清浄して着色度を測定した。測定は、ミノルタ
カメラ株式会社製色彩色差計CR−100を使用し、色
差ΔE’abを算出した。色彩は、CIE1976表色
系におけるり。
料に多(含まれるβ−カロチンを100%大豆油に完全
溶解させた溶液(β−カロチンO9Ig/100m1)
中に、37°C112時間浸漬後、試験片の表面を中性
洗剤にて清浄して着色度を測定した。測定は、ミノルタ
カメラ株式会社製色彩色差計CR−100を使用し、色
差ΔE’abを算出した。色彩は、CIE1976表色
系におけるり。
at、♂を上記色彩色差計を用いて測定し、着色前の試
験片の色彩L:、a:、boとの差Δビ、Δa4.Δf
より下記の式で色差ΔE’a bを算出し、着色量の定
量値を得た。
験片の色彩L:、a:、boとの差Δビ、Δa4.Δf
より下記の式で色差ΔE’a bを算出し、着色量の定
量値を得た。
ΔE’ab=((ΔL’)”±(Δa’)2+ (Δ
b’)211/!下記表の値は、その定量値である。こ
こでLは明度指数、a′は赤(+方向)及び緑(一方向
)の色変化量を表す指数、blは黄色(+方向)及び青
(一方向)の色度色量を表す指数である。
b’)211/!下記表の値は、その定量値である。こ
こでLは明度指数、a′は赤(+方向)及び緑(一方向
)の色変化量を表す指数、blは黄色(+方向)及び青
(一方向)の色度色量を表す指数である。
上記式より、ΔEゞabの値が小さいぼど、即ちゼロに
近いほど色の変化が小さいことを表し、表より被膜材形
成試験片の色変化量は極めて小さいことが判る。
近いほど色の変化が小さいことを表し、表より被膜材形
成試験片の色変化量は極めて小さいことが判る。
〈発明の効果〉
本発明によれば、オレフィンとメチルメタクリレートの
共重合体よりなるプライマーを使用することより、オレ
フィン系熱可塑性エラストマーよりなる裏装材表面にフ
ッ素樹脂を接着させることができる。これにより、上記
裏装材への食用油等油の侵入を防止し、この油の侵入に
伴って生じ易い色素の侵入も防止することができる。
共重合体よりなるプライマーを使用することより、オレ
フィン系熱可塑性エラストマーよりなる裏装材表面にフ
ッ素樹脂を接着させることができる。これにより、上記
裏装材への食用油等油の侵入を防止し、この油の侵入に
伴って生じ易い色素の侵入も防止することができる。
Claims (2)
- (1)歯槽堤粘膜面に相対する義歯床内面に接着形成さ
れるオレフィン系熱可塑性エラストマーよりなる弾性裏
装材の表面に形成される被膜材であって上記弾性裏装材
の表面に塗布されるオレフィンとメチルメタクリレート
の共重合体よりなるプライマー層と、該プライマー層の
表面に塗布されるフッ化ビニリデン、4フッ化エチレン
、6フッ化プロピレンのグループより選ばれた2種以上
の共重合体よりなるフッ素樹脂層とからなることを特徴
とする義歯床用弾性裏装材の被膜材 - (2)歯槽堤粘膜面に相対する義歯床内に接着形成され
るオレフィン系熱可塑性エラストマーよりなる弾性裏装
材の表面に被膜材を形成する方法であって、上記弾性裏
装材の表面にオレフィンとメチルメタクリレートの共重
合体よりなるプライマー溶液を塗布してプライマー層を
形成した後、該プライマー層の表面にフッ化ビニリデン
、4フッ化エチレン、6フッ化プロピレンのグループよ
り選ばれた2種以上の共重合体よりなるフッ素樹脂溶液
を塗布してフッ素樹脂層を形成することを特徴とする義
歯床用弾性裏装材の被膜材形成方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1006747A JPH02188511A (ja) | 1989-01-13 | 1989-01-13 | 義歯床用弾性裏装材の被膜材及び被膜材形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1006747A JPH02188511A (ja) | 1989-01-13 | 1989-01-13 | 義歯床用弾性裏装材の被膜材及び被膜材形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02188511A true JPH02188511A (ja) | 1990-07-24 |
Family
ID=11646786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1006747A Pending JPH02188511A (ja) | 1989-01-13 | 1989-01-13 | 義歯床用弾性裏装材の被膜材及び被膜材形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02188511A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10236913A (ja) * | 1997-02-27 | 1998-09-08 | Kuraray Co Ltd | 軟質リベース材装着用キット |
CN1050428C (zh) * | 1996-08-16 | 2000-03-15 | 清华大学 | 一种确定车辆外后视镜镜面的方法 |
-
1989
- 1989-01-13 JP JP1006747A patent/JPH02188511A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1050428C (zh) * | 1996-08-16 | 2000-03-15 | 清华大学 | 一种确定车辆外后视镜镜面的方法 |
JPH10236913A (ja) * | 1997-02-27 | 1998-09-08 | Kuraray Co Ltd | 軟質リベース材装着用キット |
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