JP6230152B2 - 歯面染色塗布液及びそれを用いた歯面汚れ除去評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、歯垢を含む歯面全体を均一に染色でき、歯面をむらなく塗布するための良好な乾燥性を有し、歯面汚れの除去度合を評価するために必要な強度を有する染色塗布膜形成を可能とする歯面染色塗布液、及びチューインガム咀嚼による歯面汚れの除去度合を、簡便に、再現性よく評価することのできる歯面汚れ除去評価方法に関する。
従来、口腔内の清潔状態の確認や、歯ブラシによる歯磨き後の磨き残しの確認、歯磨き前の歯磨き場所の表示等のために、歯ブラシによる歯磨きの前後に、歯垢染色液、歯垢染色ペースト、歯垢染色錠剤等を、口腔内の歯牙表面に接触するように動かして滞留させ、歯垢を選択的に染色して歯面汚れ状況を視覚的に識別することが行われている。
例えば、タール系キサンテン色素、無機塩及び/又は有機塩を含有する歯垢染色用組成物を用いて、歯肉、唇等の不要箇所を染色することなしに歯垢を視覚的に検出する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、該歯垢染色用組成物は、歯垢を選択的に染色するため、歯面全体を染色することはできない。そのため、チューインガムを咀嚼してどの程度歯面全体の汚れを除去できるかの、歯面汚れの除去度合を評価するには不充分であった。
他に、歯面に均一に塗布する組成物として、セラック、雲母チタンを主成分として、更に着色剤(タール色素等)等を含有する歯牙コーティング剤が知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、該歯牙コーティング剤は、歯面に光沢、輝き、白さなどの美容上の効果を高める目的で使用されるものであり、これを用いてチューインガム咀嚼による、歯面汚れの除去度合を評価するという発想自体がなく、汚れ除去のために歯面全体を染色する組成は開示されていない。
また、歯ブラシ等による歯磨きが困難な場合、例えば、災害時、多忙な時、外食後、口腔内をリフレッシュさせたいときなどに、チューインガム咀嚼で歯磨きの代替を行うことがある。そのために、歯の汚れ(歯垢やステインなど)を除去する目的で、歯牙清掃力を付与したチューインガムの開発が多数行われている。
例えば、セルロース粉末及び水溶性物質とからなる粒状顆粒を配合してなるチューインガム組成物が知られている(例えば、特許文献3参照。)。該チューインガム組成物の清掃力の評価には、特定の歯牙を一般的な歯垢顕示液で染色し、チューインガム5分間咀嚼前後の歯垢面積を画像解析装置にて測定し、歯垢除去率を算出する方法が用いられている。しかしながら、歯垢を選択的に染色する歯垢顕示液では、歯面全体を染色できないことから、歯面全体に対するチューインガムの清掃力を評価することはできなかった。また、画像解析装置のような装置を必要とするこの評価方法は汎用性や簡便性の点で問題があった。
さらに、歯牙清掃力を付与したチューインガムとして、例えば、ハイドロキシアパタイトの粉末を含有するチューインガムが知られている(例えば、特許文献4参照。)。該チューインガムの清掃力の評価は、口腔内清掃を4日間停止した被験者の歯に一般的な歯垢染め出し剤を塗布し、チューインガム30分間咀嚼前後の染め出された歯垢部の面積を目視で評価する方法が用いられている。しかしながら、該評価方法もまた、歯垢のみの染め出し剤を用いているため歯面全体に対するチューインガムの清掃力を評価する点で問題があった。更に、事前に4日間の口腔内清掃停止を必要とする該評価方法は簡便性の点にも
問題があった。
このように、チューインガム咀嚼による歯面全体の清掃力を総合的に短時間で判定するための評価方法は確立されていないのが現状であり、大掛かりな事前準備や評価装置を必要とせず、簡便に、再現性よく行うことのできる、チューインガム咀嚼による歯面汚れ除去評価方法の開発が求められている。
特開平08−59513号公報 特開2002−187809号公報 特開2000−69913号公報 特開昭59−91847号公報
本発明は、以上のような事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、歯垢を含む歯面全体を均一に染色でき、歯面をむらなく塗布するための良好な乾燥性を有し、歯面汚れの除去度合を評価するために必要な強度を有する染色塗布膜形成を可能とする歯面染色塗布液、及びチューインガム咀嚼による歯面汚れの除去度合を、簡便に、再現性よく評価することのできる歯面汚れ除去評価方法を提供することにある。
本発明は、チューインガム咀嚼による歯面汚れの除去度合を評価するために用いる歯面染色塗布液であって、歯面染色塗布液全体重量中、シェラック28.0〜33.0重量%、着色料4.0〜17.0重量%を含有することを特徴とする歯面染色塗布液により上記目的を達成する。
そして、上記歯面染色塗布液を用いてチューインガム咀嚼による歯面汚れの除去度合を評価する方法であって、下記(1)〜(5)を順次行う歯面汚れ除去評価方法である。
(1)歯面を洗浄する。
(2)歯面染色塗布液を歯面に塗布し、歯面全体を染色する。
(3)染色した歯面を乾燥し、染色塗布膜を形成する。
(4)チューインガムを咀嚼する。
(5)チューインガム咀嚼前後における染色塗布膜形成面積差から歯面汚れの除去度合を評価する。
すなわち、本発明者らは、チューインガムを咀嚼する場合、チューインガムが歯間や、歯と歯肉の間にある歯垢のみに接触するのではなく、連続して行う噛む動作によって、歯面全体への接触が何度も繰り返されることに注目し、このチューインガムと歯面とが繰り返し接触するときの歯面の汚れ除去効果を把握するために鋭意検討を行った。その結果、歯垢を含む歯面全体を染色し塗布膜を形成してからチューインガムを咀嚼すると、染色塗布膜が徐々にはがれ、その染色塗布膜の除去度合を評価すれば、総合的な歯牙汚れの除去度合を評価できることを見出した。
次に、歯面を染色する染色液について詳細に検討したところ、従来の歯垢染色液では歯面に塗布しても歯垢染色液を弾いてしまい歯面は染色できなかった。しかしながら、含有成分にシェラックと着色料を用いて、それぞれの含有量を特定量に設定したものを歯面に塗布すると、歯面全体を均一に染色でき、歯面をむらなく塗布するための良好な乾燥性が得られ、歯面汚れの除去度合を評価するために必要な強度を有する染色塗布膜を形成する
ことができた。
更に、歯面に対し該歯面染色塗布液による染色塗布膜を形成した状態でチューインガムを咀嚼し、咀嚼前後における染色塗布膜形成面積差を基にして、歯面汚れの除去度合を評価することで、誰がおこなっても、チューインガムによる歯面汚れの除去度合を再現性よく評価できることを見出し本発明に到達した。
本発明の歯面染色塗布液は、歯垢を含む歯面全体を均一に染色でき、歯面をむらなく塗布するための良好な乾燥性を有し、歯面汚れの除去度合を評価するために必要な強度を有する染色塗布膜の形成を可能とする。
本発明の歯面汚れ除去評価方法は、チューインガム咀嚼による歯面汚れ除去度合を、簡便に、また、誰がおこなっても再現性よく評価することができる。
本発明に係る歯面染色指標値の一例を示す説明図
本発明の歯面染色塗布液は、チューインガム咀嚼による歯面汚れの除去度合を評価するために歯面に塗布され、得られた歯面上の染色塗布膜を歯面汚れと見立てて用いるものである。そのために本発明の歯面染色塗布液は、(1)歯面染色性、(2)乾燥性、(3)染色塗布膜強度に関し、以下のような特徴を持つ。(1)歯面染色性は、歯面上で該歯面染色塗布液を弾くことなく、歯垢を含む歯面全体を均一に染色できる。(2)乾燥性は、歯面をむらなく塗布できる程度の適度な乾燥性を有し、乾燥が速すぎて、塗布している最中に乾燥し塗り損ねた箇所を何回も塗り直すこと、或いは乾燥が遅すぎて、塗布後の乾燥時間がかかりすぎることがない。(3)染色塗布膜強度は、歯面汚れの除去度合を評価するには、歯面汚れの付着強度に相当する強度が必要であり、そのために必要な強度を有する染色塗布膜を形成できる。
なお、ここでいう歯面汚れとは、初期食べかす、すなわち食後に歯に付着している歯ブラシ等で容易に除去することが可能な食べかすを指す。
本発明の歯面染色塗布液はシェラックを含有し、含有量が歯面染色塗布液全体重量中28.0〜33.0重量%であることが、歯面染色性、乾燥性、染色塗布膜強度の点で重要である。シェラックとは、ラック貝殻虫から分泌される樹脂状物質のことであり、食品添加物として認められている。例えば、CAPOL425M、CAPOL600(両方ともCapol GmbH社製)等が挙げられる。
シェラック含有量は、28.0重量%未満では、乾燥が速く塗布作業中に乾燥してしまうため作業性が悪く、染色塗布膜強度が弱くなる傾向があり、33.0重量%を超えると、歯面染色性が悪くなる、乾燥しにくくなる、乾燥後の染色塗布膜が厚く塗布膜強度が強くなる傾向がある。
次に、本発明の歯面染色塗布液は着色料を含有し、含有量が歯面染色塗布液全体重量中4.0〜17.0重量%であることが、歯面染色性、乾燥性の点で重要である。着色料としては食品添加物の合成着色料(タール色素)や天然着色料等が挙げられる。タール色素としては、赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色2号が、天然着色料としては、ブドウ果皮色素、コチニール色素、クチナシ色素、赤ビートのベタニン、紅麹菌のモナスカス、紅花のサ
フロール黄等が挙げられ、これらの中でもタール色素の赤色105号、赤色106号が、歯面染色性の点で好ましい。
着色料含有量は、4.0重量%未満では、乾燥が速く塗布作業中に乾燥してしまうため作業性が悪くなる傾向があり、17.0重量%を超えると、歯面染色が強すぎて、歯面染色性が悪くなり、歯面汚れの除去度合を評価するのに支障がでる、或いは乾燥しにくくなる傾向がある。
本発明の歯面染色塗布液は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜選択した副原料を含有してもよい。副原料としては、例えば、甘味料、エタノール、油脂、グリセリン、乳化剤、香料等が挙げられる。
本発明の歯面染色塗布液は、例えば、次のようにして調製することができる。すなわち、シェラックと着色料、必要に応じて副原料等を準備し、これらを攪拌混合することで調製される。
このようにして得られた歯面染色塗布液を歯面に塗布すると、歯面上で弾くことなく、歯面全体を均一に染色することができ、歯面をむらなく塗布するための乾燥性も極めて良好で、歯面汚れの除去度合を評価するために必要な強度を有する染色塗布膜を形成できる。
また、本発明の歯面染色塗布液は、好ましくは、チューインガムによる歯面汚れの除去度合を評価するために、次のように使用される。
まず、歯面を洗浄する。歯面洗浄は、複数のモニターによる評価を行う場合、モニター同士間の評価誤差を除くために行う。また、洗浄方法は、歯ブラシによるブラッシング、ガーゼによる拭き取り、洗口剤による口腔内すすぎ等が挙げられる。
次に、本発明の歯面染色塗布液を歯面に塗布し、歯面全体を染色する。塗布する歯面本数は、適宜選択すればよいが、好ましくは、中切歯(1番)から第三大臼歯(8番)に向かって4本で、上下左右合計16本に塗布すると、計測した数値ばらつきが少なくなる点で好ましい。また、塗布する歯面は全面、或いは片面(歯の外側である唇側や頬側、歯の内側である舌側や口蓋側)のうち適宜選択すればよく、例えば、唇側や、頬側の唇側寄りの歯面を選択すると、数値判定する際、鏡を使って一人で計測することができる点で好ましい。
次に、染色した歯面を乾燥し、染色塗布膜を形成する。乾燥方法は、自然乾燥、風を当てるなどが挙げられ、本発明では、自然乾燥で10秒以上60秒以内、好ましくは30秒以上60秒以内に乾燥するので、歯面にむらなく塗布することができ、無駄に塗布回数が増えることなく作業性が良好である。
次に、チューインガムを咀嚼する。咀嚼条件は適宜設定すればよいが、例えば、板状のチューインガム3gを5分間咀嚼する等の設定にすればよい。
その後、チューインガム咀嚼前の染色塗布膜形成面積とチューインガム咀嚼後の染色塗布膜形成面積の差を測定し、この測定結果より歯面汚れの除去度合を評価する。
ここで、当該評価方法の一例を説明する。
具体的には、予め設定した歯面染色指標値と汚れを除去したときの基準値を基にして、チューインガム咀嚼後の歯面から歯面汚れの除去度合を評価する。
まず、歯面染色指標値を基にして、チューインガム咀嚼後の歯面1本ずつに対し染色塗布膜の除去度合を数値判定する。
上記歯面染色指標値に関し、図1に基づき説明する。歯面染色指標値は、図1のように、歯面1本について、染色塗布膜の除去度合を数値で表すものである。染色塗布膜が剥がされて元の歯面の面積が多いほど汚れ除去されたと判定し、染色塗布膜が多く残っているものほど汚れ除去されていないと判定する。この歯面染色塗布膜の除去状態を、例えば、図1のように、段階的に数値設定する。図1では、汚れ除去度合が高く全く染色塗布膜が残っていない状態を(1)0点と数値設定し、染色塗布膜が残っている割合が多くなるにつれて段階的に大きい数値とし、合計4段階に設定している。ここで、図1の数値設定方法は、歯面染色指標値の1例を示すに過ぎず、図1とは逆に、染色塗布膜が全体的に残り全く汚れ除去されていないものを0点に数値設定し、汚れ除去度合が高くなるにつれて大きい数値としてもよいし、更に、段階分けを増減してもよく、歯面染色指標値は、評価者が適宜設定すればよい。
次に、上記のようにして全ての染色塗布歯面を数値判定し、その数値の総数を算出する。これを、咀嚼したチューインガムの歯面汚れの除去度合を表す測定スコアとする。例えば、歯面16本の片面に歯面染色塗布液を塗布し、図1のような歯面染色指標値を基にする場合は、測定スコアは0〜48点の範囲内に算出され、測定スコアが少ないほど汚れ除去されたと評価する。ここで、汚れ除去された度合を評価するために、予め、測定スコアにおける、汚れ除去された基準値を設定しておき、その基準値を基に汚れ除去の可否を判断する。
上記汚れ除去された基準値に関し説明する。まず、汚れ除去された基準値は、測定スコアにおける、汚れ除去の可否を判断するための基準値であり、上述したような、歯面16本の片面に歯面染色塗布液を塗布し、図1のような歯面染色指標値を基にする場合には、全く汚れ除去されていないと判定する48点のうち、例えば、65%未満の測定スコア、すなわち31点未満を汚れ除去されたと決めて、汚れ除去された基準値を31点と設定する。
そして、この汚れ除去された基準値と、測定スコアを比較し、咀嚼したチューインガムの歯面汚れの除去度合を判定する。
このように、汚れ除去された基準値は、汚れ除去されたと評価する測定スコア値に該当し、歯面染色塗布液を塗布する歯面本数、歯面染色指標値の設定、評価者の汚れ除去度合許容範囲等から、評価者が予め設定すればよい。
以下、実施例及び比較例を用いて具体的に説明する。
<実施例1〜9、比較例1〜8>
<歯面染色塗布液の調製>
表1に示す組成となるよう、原料を攪拌混合することで、歯面染色塗布液を調製した。<歯面染色塗布液の歯面への塗布>
まず、唇側及び頬側の歯面を歯ブラシによるブラッシングで洗浄し、歯面の水分をふき取った。次に、調製した歯面染色塗布液を唇側及び頬側の歯面16本(中切歯から第三大臼歯に向けて4本、上下左右合計で16本)に塗布し、歯面全体を染色した。その後、染色した歯面を自然乾燥にて乾燥し、歯面上に染色塗布膜を形成した。

上記実施例及び比較例における歯面染色性、乾燥性及び染色塗布膜強度について、専門パネラー3名で評価した結果を表1に併せて示す。
評価の結果、実施例の歯面染色性、乾燥性及び染色塗布膜強度は良好であった。
一方、比較例は、歯面染色性、乾燥性及び染色塗布膜強度の全て、或いは一部が不良であった。また、シェラックを含有しない比較例1は歯面上で弾いてしまい、歯面を染色することができず、染色塗布膜として形成された部分も脆弱な膜であった。他に、着色料を含有しない比較例6は、透明ではあるが膜として均一性のある塗布膜であったため認識し難くかった。
次に、実施例2の歯面染色塗布液を用いてチューインガム咀嚼による歯面汚れの除去度合を評価した。
<試験例1、2>
<チューインガムの調製>
表2に示す組成となるよう、各原料を準備しニーダーを用いて混合分散させた後、エクストルーダーにて板状に押出した後、成形、切断することにより、板状のチューインガム(幅19mm×長さ80mm×厚み1.6mm、重量3.1g/個)を得た。
<歯面汚れ除去評価>
まず、唇側及び頬側の歯面を歯ブラシによるブラッシングで洗浄し、歯面の水分をふき取った。次に、実施例2の歯面染色塗布液を唇側及び頬側の歯面16本(中切歯から第三大臼歯に向けて4本、上下左右合計で16本)に塗布し、歯面全体を染色した。その後、染色した歯面を自然乾燥にて乾燥し、歯面上に染色塗布膜を形成した。
次に、染色した歯を中心に、試験例のチューインガムを5分間咀嚼した。なお、唾液は口腔内に滞留しないように配慮しながら咀嚼を行った。
咀嚼後、まず、図1の歯面染色指標値を基にして歯面1本ずつに対し汚れ除去度合を数値判定し、歯面16本分の数値の総数を算出し測定スコアとした。この数値判定は専門パネラー3名(A、B、C)で行い、3人の平均値を平均スコアとして、各測定スコアと共に表2に併せて示す。
上記測定スコア及び平均スコアを評価するために、汚れ除去されていない総数48点のうち65%未満である31点未満を汚れ除去されたと判断し、汚れ除去された基準値を31点と設定した。
評価の結果、平均スコアが28.3点の試験例1は歯面汚れ除去された、平均スコアが34.0の試験例2は歯面汚れ除去できなかったと評価した。したがって、チューインガム中に含有させた炭酸カルシウムは歯牙研磨剤として機能した。また、試験例1、試験例2のいずれの測定スコアも、専門パネラー間のばらつきが小さかった。
以上のように、本発明の歯面汚れ除去評価方法によれば、チューインガム咀嚼による歯面汚れ除去度合を、簡便に、また、誰がおこなっても再現性よく評価することができる。

Claims (2)

  1. チューインガム咀嚼による歯面汚れの除去度合を評価するために用いる歯面染色塗布液であって、歯面染色塗布液全体重量中、シェラック28.0〜33.0重量%、着色料4.0〜17.0重量%を含有することを特徴とする歯面染色塗布液。
  2. 請求項1記載の歯面染色塗布液を用いてチューインガム咀嚼による歯面汚れの除去度合を評価する方法であって、下記(1)〜(5)を順次行う歯面汚れ除去評価方法。
    (1)歯面を洗浄する。
    (2)歯面染色塗布液を歯面に塗布し、歯面全体を染色する。
    (3)染色した歯面を乾燥し、染色塗布膜を形成する。
    (4)チューインガムを咀嚼する。
    (5)チューインガム咀嚼前後における染色塗布膜形成面積差から歯面汚れの除去度合を評価する。
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