JP7403597B1 - 歯ブライトニング構成物、並びに歯ブライトニング構成物のキット、並びに歯ブライトニング構成物の使用方法 - Google Patents

歯ブライトニング構成物、並びに歯ブライトニング構成物のキット、並びに歯ブライトニング構成物の使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歯をスピーティーに美白し、かつしばらくその明度を保つ。【解決手段】本発明は歯ブライトニング構成物に関し、ポリウレタン、白色食用色素と青色食用色素、及び選択可能なそのほかの口腔が許容できる担体及び/または賦形剤とを含む。また、本発明は該歯ブライトニング構成物のキットと該歯ブライトニング構成物の使用方法を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は歯ブライトニング構成物、該歯ブライトニング構成物を含むキット、並びに該歯ブライトニング構成物の使用方法に関する。
現代では、たくさんの人が歯の外観を気にするようになり、白くてツヤのある歯が多くの人の憧れでもある。歯をホワイトニングする方法は、化学的美白方法と物理的美白方法に分けられる。
化学的に歯を漂白することは歯に沈着する色素を除去するのに最も有効な方法である。その効果は過酸化物の濃度及び歯と接触する時間によるが、過酸化物を用いた化学的美白は効果が高く、最も使用されている。しかし、化学的美白の効果は高いが、数多くの学術刊行物に掲載されている研究結果で示されるように、歯を漂白した後に例えば漂白の治療過程後に歯の表面を傷付けやすく、歯茎の腫れ、知覚過敏、口腔疱疹及び色素が歯の表面に沈着しやすいなどの副作用がある。
物理的美白は主に歯の表面の色艶と明度を変化させることであり、よく見られる物理的美白の方法は表面補色またはサンドブラスト艶出しである。補色の主な原理は光による補色であり、対比色の色素を歯に付着させ、光の混色を生じさせることで歯に一時的に美白効果を生じさせる。サンドブラスト艶出しは大量な研磨剤を含む艶出しペーストによって、機械を低速回転させて歯の表面を艶出しする。このことによって歯の上にあるキズと表面に沈着した色素を除去でき、歯の表面を滑らかに、艶を持たせる。物理的美白の方法は穏やかで副作用が少ないが、美白効果が限られて、化学的美白と比較すると満足度が低い。
このほか、歯の美白治療を望む需要者の多くは日々忙しいため、歯科に行って歯の掃除または歯の美白治療を受けることは時間が掛かる上、不便である。このため、一般の消費者にとって、歯をスピーティーに美白でき、かつ、しばらくその明度を保つことのできる使用しやすい歯ブライトニング構成物が必要とされている。
ポリウレタン膠質は高分子化合物であり、ポリエステルとポリエーテルの二種類を含む。これらのポリウレタン化合物は被膜剤として使われ、皮膚の表面に被膜効果があるほか、歯のエナメル質表面への被膜効果も同じく優れ、付着性を改善できる原料である。
上述の物理的美白における問題解決と消費者の需要に満足するために、使用者が頻繁に使用できかつ副作用を低くすることを目的として、本発明人はポリウレタン膠質を被膜剤とすることを考えた。これによって補色原料が歯への貼り付け力を強化しながら、物理的の歯の補色技術を強化することは、歯の美白効果を著しく改善かつ増進する。
そこで本発明の目的は、歯をスピーティー美白し、かつ、暫らくその明度を保つ要求を満たすことのできる歯ブライトニング構成物、並びに歯部ライトニング構成物のキット、並びに歯ブライトニング構成物の使用方法を提供することである。
上述の目的を達成するために、本発明は歯ブライトニング構成物を提供し、該構成物は、ポリウレタン-35、白色食用色素と青色食用色素、及び選択可能なそのほかの口腔が許容できる担体及び/または賦形剤、を含んでいる。

本発明は歯ブライトニング構成物のキットを提供し、該キッドは、歯ブライトニング構成物と該歯ブライトニング構成物の取扱説明書を含む。
本発明は歯ブライトニング構成物の使用方法を提供し、該使用方法は、前記歯ブライトニング構成物を歯に使用し、前記歯ブライトニング構成物の有効量を歯の表面にしばらく付けさせた後、歯の表面に付着していない前記歯ブライトニング構成物を水でうがいして流すことを特徴とする。
本発明は使用者が使用しやすい歯ブライトニング構成物を提供し、該歯ブライトニング構成物は歯をスピーティーに美白し、かつしばらくその明度を保つ。
図面と合わせて本発明の実施例の詳細説明を説明する。本発明の目的を説明するために、図面においていくつかの実施例と結果を示した。しかしながら本発明は図面に示す実施例の手段に限らない。
ホワイトニング評価用シェードガイド(VITA Bleachedguide 3D-MASTER)を参照して、カメラで制作した歯の階調のカラーチャートである。 少人数試験の空白組の結果を表す表である。 配合Aの少人数試験の結果を表す表である。 配合Bの少人数試験の結果を表す表である。 配合Cの少人数試験の結果を表す表である。 配合Cの持久性テストの結果を表す表である。 配合Aの集団試験の結果を表す表である。 配合Cの集団試験の結果を表す表である。
本発明は本明細書に挙げられた特定例の材料、組成、工程、方法または構造に限らない。本明細書の中にいつくかの選択肢を挙げたが、それに近いまたは効果が同じもの全てが本発明の実施または実施例に応用でき、本明細書ではより良い材料と方法だけ述べる。
また、本発明で使用する技術用語は本発明の特定実施例を説明するという目的に用いられているが発明の内容を意図的に制限するものではない。
明細書に伴う図面に記載される詳細の説明は、本発明における例示性実施例の一つであり、本発明の実施可能な唯一の例示性実施例ではない。全明細書で使用する技術用語「例示性」は「実施例、例または事例」を意味し、ほかに考えられる例示性実施例より良いかまたは優れていることは説明するまでもない。詳細の説明には特定の細部を加え、本明細書における全体の範例性実施例を理解する目的として提供した。本発明に属する技術分野において当業者が分かることは、本明細書の範例性実施例において説明を省く。
本明細書で使用する以下の各技術用語について説明する。
ほかに定義する場合を除き、本明細書で使用する技術と科学用語は通常本発明に属する技術分野における当業者が理解できる範囲と同じである。一般的に、本明細書で使用する命名法は動物薬理学、薬学科学、分離科学と有機化学における実験室工程において本分野で周知されかつ常用される。理解すべきことは、本発明の操作性を保持できれば、ステップの順番やある動作を行う順番の入れ替わりは構わない。このほか、同時にまたは同時ではないように二つまたはそれ以上のステップや動作を行える。
本明細書で使用する「一つ」及び「一種類」は一つまたは一つ以上(即ち少なくとも一つ)の物体を意味する。例えば、「一種類の素子」は一つの素子または一つ以上の素子を意味する。
特別に指定しない限り、本明細書で使用するパーセントは歯ブライトニング構成物の総重量を基に計算する。また、特別に指定しない限り、本明細書で使用するパーセントまたは比率は組分けに対応した重量パーセントまたは重量比である。特別に指定しない限り、全ての測量は25℃の環境で行う。
本明細書で使用する用語「歯」は天然の歯や人工歯列を意味する。本明細書で使用する用語「歯の表面」は天然の歯の表面や人工歯列の硬い表面である義歯、歯キャップ、歯冠、歯板、歯科ブリッジ、歯の詰め物、インプラントとその類似物を含む。本発明の実施例において、歯の表面は天然の歯の表面を意味する。
本明細書で使用する用語「構成物」は本発明の少なくとも一つの化合物と口腔が許容できる担体及び/または賦形剤の混合物を意味する。
本明細書で使用する用語「口腔が許容できる」物質は本発明で有用な化合物の生物活性や性質を除去しない物質を意味し、例えば担体または賦形剤である。また毒性がないため、該物質はすぐに被験者に投与でき、生物反応または構成物に含有するいずれかの成分と有害な方式で互いに作用しない。
本明細書で使用する「有効量」は本分野の当業者が合理的な判断によって、提供した化合物または構成物の量である。この「有効量」は積極的かつ有益な効果を誘導できることが明らかであり、好ましくは、口腔の健康に対して有益効果を有するが、許容不可の副作用を影響にならないように低くし、リスクよりも合理的な有益効果を提供する量である。
本発明の内容全体を通して、各態様を請求範囲という形式によって表す。理解すべきことは、請求範囲形式の記述は便宜と簡潔のためだけであって、本発明の請求範囲への制限と解釈すべきではない。このため、請求範囲の記述は全ての可能な子範囲及び該請求範囲内の単一数値を具体的に開示するとみなすべきである。例えば、1から6の請求範囲の記述は特定の子範囲を開示したとみなし、例えば、1から3、1から4、1から5、2から4、2から6、3から6など、また該範囲内の単一及び一部の数字、例えば、1、2、2.7、3、4、5、5.3、と6である。範囲の広さに関係せずすべて適用できる。
本発明で使用する「歯ブライトニング構成物」は口腔保健、口腔衛生や口腔外観に用いる一種の構成物である。本発明の歯ブライトニング構成物はポリウレタン、白色食用色素と青色食用色素、及び選択可能なそのほかの口腔が許容できる担体及び/または賦形剤と、を備える。上述の食用色素は法定の濃度範囲内において安全に使用でき、食品加工とそのほか衛生用品や化粧品によく応用される。
本発明の歯ブライトニング構成物は口腔が許容できる量のポリウレタンを含む。一つの実施例において、歯ブライトニング構成物は該構成物の総重量の約30%から約3%のポリウレタンを含み、より良いのは約30%から約10%のポリウレタンを含み、最も良いのは約30%から約20%のポリウレタンを含む。もう一つの実施例では、本発明の歯ブライトニング構成物に含むポリウレタンの含有量は該構成物の総重量の30%、29%、28%、27%、26%、25%、24%、23%、22%、21%、20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%或いは3%、または上述の各含有量の間にあるいずれかの含有量とする。
本発明の歯ブライトニング構成物は、口腔が許容できる量の白色食用色素を含み、白色食用色素は構成物または製剤の不透明度を増加できる。一つの実施例において、本発明の歯ブライトニング構成物には該構成物の総重量の約10%から約0.1%の白色食用色素を含み、より良いのは約5%から約0.25%の白色食用色素含み、さらに良いのは約4%から約2%の白色食用色素を含み、最も良いのは約4%の白色食用色素を含む。もう一つの実施例では、本発明の歯ブライトニング構成物に含む白色食用色素の含有量は該構成物の総重量の10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2.8%、2.6%、2.4%、2.2%、2.0%、1.8%、1.6%、1.4%、1.2%、1.0%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%或いは0.1%、または上述の各含有量の間にあるいずれかの含有量とする。
一つの実施例において、本発明の歯ブライトニング構成物に含まれる食用色素は顔料分類体系を標準化するカラーインデックス(Colour Index International,CI)の中に開示される白色の食用色素を使える。白色色素はCI75170、CI77002、CI77004、CI77019、CI77120、CI77163、CI77220、CI77231、CI77713、CI77891などまたはその組合せ、より良いのはCI77891、CI77019、CI77220、CI77004またはその組合せ、最も良いのはCI77891である。
一つの実施例において、本発明の歯ブライトニング構成物に含まれる青色食用色素は顔料分類体系を標準化するカラーインデックスで開示される緑青色、空色またはそのほかの青色系の食用色素を使える。青色色素はCI42051、CI42090、CI69800、CI69825、CI73000、CI73015、CI74160、CI77007、CI77346、CI77510、CI20470、CI42080、CI61585、CI62045、CI74100、CI74180などまたはその組合せ、より良いのはCI42090、CI73015、CI77007またはその組合せ、最も良いのはCI42090である。一つの実施例において、青色食用色素は水溶性の透明青色食用色素である。
CI42090はFD&C色素青色1号(FD&C Blue #1)或いはブリリアントブルーFCF(brilliant blue FCF)とも称し、トリアリールメタン色素に属する有機化合物であり、化学名称はN-エチル-N-[4-[[エチル[(3-スルホフェニル)メチル]アミノ]フェニル](2-スルホフェニル)メチレン]-2,5-シクロヘキサジエン-1-イリデン]-3-スルホン酸ベンゼンメタナミニウム/アルミニウム、化学式は以下である。
Figure 0007403597000002
一つの実施例において、本発明の歯ブライトニング構成物は該構成物の総重量の約5%から約0.01%の青色食用色素を含み、より良いのは約3%から約0.01%の青色食用色素を含み、さらに良いのは約0.5%から約0.06%の青色食用色素を含み、最も良いのは0.3%の青色食用式を含む。もう一つの実施例では、本発明の歯ブライトニング構成物における青色食用色素の含有量は該構成物の総重量の1.0%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.09%、0.08%、0.07%、0.06%、0.05%、0.04%、0.03%、0.02%、0.01%、または上述の各含有量の間にあるいずれの含有量である。
本発明の歯ブライトニング構成物はさらに口腔が許容できる量のそのほかの食用色素を補色増強原料とでき、該食用色素の含有量はそれぞれ口腔が許容できる量の範囲内と歯をブライトニングする有効量の範囲内で変化させる。そのほかの色の食用色素はCI45430などの食用色素を含む。本発明の歯ブライトニング構成物に含まれる食用色素はそのほかの種類の食用色素でも良く、例えば、ブロモチモールブルー(Bromothymol blue)などがある。
本発明の歯ブライトニング構成物は口腔が許容できる量のそのほかの着色剤を含み、例えば、色素、顔料、染料及び特定光沢または反射性を与える試薬を含む。一つの実施例において、着色剤は歯の表面に付着することで白色または薄い色のコーティングと明度を上げることが提供できる。該口腔が許容できるそのほかの着色剤はFD&C染料と色素、滑石、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、シリカ、酸化亜鉛、フェロシアン化第二鉄アンモニウム(ferric ammonium ferrocyanide)、群青、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、とその混合物である。一種類または複数の着色剤が総重量の0.001%から20%を占め、例えば、0.01%から10%、または0.1%から5%である。
明細書の中にある「口腔が許容できる添加剤」、「口腔が許容できる担体」及び/または「口腔が許容できる賦形剤」を適宜使い分けて使用できるのは本発明の歯ブライトニング構成物の中にあらゆる役立つ添加剤、担体及び/または賦形剤の特徴である。該口腔が許容できる添加剤、担体及び/または賦形剤は本明細書で開示した用量において、口腔内にしばらく留まらせることによって、歯の表面と十分に接触させても、哺乳類動物に害をもたらすことがない。一般的に言うと、該口腔が許容できる担体及び/または賦形剤は不意に呑み込んでも無害である。
本発明で使用する口腔が許容できる添加剤、担体及び/または賦形剤は、本発明の実施例または実施例の歯ブライトニング構成物において使用でき、上述の主要成分の効果または性質を変えないあらゆる安全かつ有効な材料である。本発明の歯ブライトニング構成物に使える適切な口腔が許容できる担体及び/または賦形剤は、水、湿潤剤、歯石防止剤、界面活性剤、アレルギー防止剤、pH調整剤、抗菌剤または防腐剤、甘味料、風味剤などから一つまたは複数で組み合わせたグループを含む。
本発明の歯ブライトニング構成物は少なくとも一種類の湿潤剤を含み、該湿潤剤はソルバイト、グリセリン、キシリトール、プロピレングリコール、1,2-ヘキサンジオールまたはそれらを組み合わせたグループから選ばれ、より良いのはグリセリンと1,2-ヘキサンジオールである。該湿潤剤の含有量は約0.1%から約30%であり、例えば約0.1%から30%のグリセリン及び/または約0.1%から約10%の1,2-ヘキサンジオールを含める。
本発明の歯ブライトニング構成物は歯石の形成に関係するリン酸カルシウムの沈積を有効に減少できるポリリン酸塩材料を含み、例えば、合成のアニオン性高分子を含ませて歯石防止剤とする。合成のアニオン性高分子は例えば、ポリアクリル酸エステル、無水マレイン酸及び/またはメチルビニルエーテルの共重合体とそれらの混合物であり、より良いのはアクリル酸エステル共重合体である。該歯石防止剤の含有量は約0.1%から20%である。
本発明の歯ブライトニング構成物は少なくとも一種類の界面活性剤を含み、該界面活性剤は陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、両性イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤またはその混合物である。該界面活性剤はより良いのはポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80、またはそれらを組み合わせたグループから選ばれても良い。
本発明の歯ブライトニング構成物は少なくとも一種類の甘味剤を含み、該甘味剤はイソマルト、ソルビトール、麦芽糖、キシリトール、サッカリン、スクラロース、ステビア抽出物、アスパルテーム、またはそれらを組み合わせたグループから選ばれ、より良いのはイソマルトとソルビトールである。該甘味料の含有量は約0.1%から20%である。
本発明の歯ブライトニング構成物は少なくとも一種類の炭酸カリウムのアレルギー防止剤を含み、該炭酸カリウムはクエン酸カリウム、硝酸カリウム、塩化カリウム、またはそれらを組み合わせたグループから選ばれる。
本発明の歯ブライトニング構成物は少なくとも一種類の抗菌剤または防腐剤を含み、該抗菌剤または防腐剤はフェノキシエタノール、安息香酸、サリチル酸、4-ヒドロキシ安息香酸、メチルパラベン、クロルフェネシン(Chlorphenesin)、エチルヘキシルグリセリン、またはそれらを組み合わせたグループから選ばれる。より良いのはフェノキシエタノール、クロルフェネシンとエチルヘキシルグリセリンである。該抗菌剤または防腐剤の含有量は0.01%から約1%である。例えば、約0.1%から約1%のフェノキシエタノールや、約0.01%から約0.3%のクロルフェネシン及び/または約0.1%から約1%のエチルヘキシルグリセリンを含める。
本発明の歯ブライトニング構成物は少なくとも一種類の風味剤を含み、該風味剤は精油や調味するための各種アルデヒド、エステル、アルコールなどの物質を含む。該精油の実例は、レモン、ダイダイ、グレープフルーツ、ミカン、ペパーミント、モチノキ、サッサフラス、チョウジ、セージ、スペアミント、マジョラム、シナモンなどのオイルエキスを含む。一つの実施例において、該風味剤はアセスルファムカリウム、エチルメンタンカルボキシアミド、メントール、カルボン、またはアネトールを含み、より良いのはアセスルファムカリウムである。該風味剤の含有量は約0.1%から約5%である。
本発明の歯ブライトニング構成物は少なくとも一種類のpH調整剤を含み、該pH調整剤は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、2,2,2-トリニトロエタノール、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、硼砂、リン酸水素カリウム、またはそれらの組み合わせたグループから選ばれ、より良いのは水酸化カリウムである。該pH調整剤の含有量は約0.1%から約5%である。
本分野を熟知する当業者にとって、本発明の歯ブライトニング構成物の中に含む一部の成分が多重の効果を持つことは容易に理解できる。このため、本明細書の中の一つの化合物は一つの効果があると述べても、ほかの効果を持つことを排除する意味ではない。例えば、メントールという化合物は芳香剤と消毒剤として同時に使え、ポリソルベート20という化合物は界面活性剤と乳化剤として同時に使える。
本発明の歯ブライトニング構成物は口腔の中にしばらく留まらせ、実質的に全ての歯の表面に接触することで明度上げ活性を達成させる。このため、本発明の歯ブライトニング構成物は溶液、漿液、ジェル、糊剤、軟膏、またはそのほかの形として呈する。一つの実施例において、該歯ブライトニング構成物はうがい薬剤形である。もう一つの実施例において、該歯ブライトニング構成物は塗布ジェル剤形である。またもう一つの実施例において、該歯ブライトニング構成物はエアゾール剤形である。
本発明の歯ブライトニング構成物を実施する時、使用者は該歯ブライトニング構成物を歯の表面に付けるだけで、必要とする歯の部分に例えば、明度、爽やかな吐息などの効果が得られる。本発明の歯ブライトニング構成物は安全に歯以外の口腔表面部分に付けられ、例えば、口腔粘膜組織または歯茎などにつけてもアレルギーまたは不具合にならない。
一つの実施例において、本発明の歯ブライトニング構成物はジェル、糊剤、または軟膏剤形の時、歯ブラシによって有効量の歯ブライトニング構成物を歯の表面に付けさせ、歯ブライトニング構成物を歯の表面にしばらく接触させた後、うがいすることによって歯の表面をきれいに流す。もう一つの実施例において、本発明の歯ブライトニング構成物はジェル、糊剤、または軟膏剤形の時、有効量な歯ブライトニング構成物をマウスピースに詰めてから歯に嵌めさせ、歯ブライトニング構成物を歯の表面にしばらく接触させた後、うがいすることによって歯の表面をきれいに流す。より良い実施例において、本発明の歯ブライトニング構成物はうがい薬またはエアゾール剤形であり、直接に吹き付けまたはうがいする方法で歯の表面にしばらく付けさせた後、うがいすることによって歯の表面をきれいに流す。
該歯ブライトニング構成物を歯の表面と接触する時間は歯ブライトニング構成物の中にある活性成分の濃度によって変化でき、例えば、約3分以内、より良いのは約20秒から約2分、さらに良いのは約20秒から約1分であって、例えば約30秒である。
本発明の歯ブライトニング構成物の使用時間と回数については制限していなく、本発明の歯ブライトニング構成物は便利かつスピーティーにしばらく明度を持続できるため、使用者が歯のブラインニングの需要時期と持続時間によって使用できる。
本発明は歯ブライトニングキットを提供し、上述の歯ブライトニング構成物と取扱説明書を含み、使用者が該取扱説明書に記載される使用方法とステップによって該歯ブライトニング構成物を使用する。
以下の実施例によってさらに本発明のより良い実施例を説明するが、本発明は以下の実施例の内容に限らない。
A.明度上げエアゾールの調製:各成分を表1に示す含有割合で重量を測って下準備する。まず、グリセリンとクロルフェネシンを加熱して透明になるまで溶かした後、水を加える。該混合液の中に、アクリル酸エステル共重合体と水酸化カリウムを加えて透明になるまで攪拌する。該混合液の中にポリウレタン-35、アセスルファムカリウム、ソルビトールとイソマルトを加えて、均等に攪拌する。エチルヘキシルグリセリン、1,2-ヘキサンジオール、フェノキシエタノールと風味剤を混合液の中に加え、均等に攪拌する。最後に、該混合液の中に食用色素CI77891、CI42490 1%とCI45430 1%を加えて均等に攪拌すれば完成となる。
上述の手順で異なった濃度のポリウレタン-35、CI77891とCI42090 1%のエアゾール形式の明度上げ剤配合A~Cを調製する。対照群はポリウレタン、CI77891とCI42090 1%などを含まず、三種類の成分を同量の水に換える。配合A~Cと対照群の詳細の成分は表1に示すように、各配合はポリウレタン、CI77891とCI42090 1%の含有量を除いて、ほかの成分と含有量は全て同じである。
Figure 0007403597000003
B.集団試験方法:集団試験において、まずは四種類の配合を少人数(N=16)でテスト調査し、効果が最も優れた配合について3時間の明度上げ持久性検証(N=6)した後、表1における配合AとCを選んで集団(N=100~102)でテスト調査する。
C.被験者選出:以下の条件で集団試験に参加する被験者を選出する。1.20~55歳;2.職業:会社員、学生または主婦;3.学歴:高校以上;4.性別:問わない;5.歯ホワイトニング商品を使用したことがある人、またはデンタルクリニックでホワイトニングを利用したことがあるが、半年以内にデンタルクリニックのホワイトニング/ホワイトニングシート/マウスピースセット/ジェル/エッセンスなどを使用した人を除く。6.未来1年に歯磨き粉、うがい薬、ジェル、エアゾールなど歯ホワイトニングの関係商品を購入意欲がある人。上述1~6全ての条件を満たした被験者を選んで登録させ、集団試験全体に入れることで、この後の本発明の明度上げエアゾールにおける効果の主/客観調査を行うためである。
D.歯の階調のカラーチャートを製作する:アメリカ歯科学会(American Dental Association, ADA)が公表した29色美白階調をカラーチャートの基準に基づき、ホワイトニング評価用シェードガイド(VITA Bleachedguide 3D-MASTER)を参照して、カメラ(Canon M6 Mark ii)で歯の階調のカラーチャートを製作する(図1に示す)、歯の階調の変化を比較するために使用される。
試験例1-少人数テスト調査について
1.1 明度上げエアゾールを使用する前の歯の階調を判別する:全ての被験者がテストする前に先に歯を磨き、鏡の前に手持ち式のLED白色ライトで歯の表面を照らし、VITAカラーチャートによって色合わせし自分で判別した階調を記録する。その後、歯の階調写真を撮り、被験者とほかの二人の被験者が共同で歯の階調を判断する。
1.2 明度上げエアゾール試験:上述の対照群と配合A~Cの明度上げエアゾールを被験者の歯の表面を吹き付け、1分間置いた後にうがいして流す。
1.3 明度上げエアゾールを使用した後の歯の階調を判別する:被験者ごとに鏡の前に手持ち式のLED白色ライトで歯の表面を照らし、VITAカラーチャートによって色合わせし自分で判別した階調を記録する。その後、歯の階調写真を撮り、該被験者とほかの二人の被験者が共同で歯の階調を判断する。
1.4 テスト後のアンケートを記入する:被験者がアンケートの内容に従って今回の歯ブライトニングエアゾールのテスト評価を記入する。該回答選択形式のアンケート内容は被験者の生活習慣調査、使用前の歯の状態、使用後に異なる配合における明度変化に対する実感と満足度の調査などの項目を含む。該満足度は美白効果満足度と全体満足度(美白効果と全体使用感を含む)を含み、両者ともに1点(満足ではない)から10点(満足)で評価する。
1.5 データ統計:
本試験の結果の相関性は統計学のt検定によって分析を行い、グループの平均値を元にt検定計算をし、キーポイントの原料が歯の明度上げに与える差、また異なった配合は百人単位で体験した差を判明することで、実験の正確性を検証する。
1.6 結果:
結果は図2~5に示すように、図2は対照群の少人数の試験結果であり、テストする人数は16人、歯の平均減少階調は0.63、最頻値は0階調であるため、顕著な明度上げ効果がない。
図3は配合Aの少人数の試験結果であり、テストする人数は16人、歯の平均減少階調は3.56、調査結果の最頻値は3階調(9人)であり、平均満足度は7.6/10である。図4は配合Bの少人数の試験結果であり、テストする人数は16人、歯の平均減少階調は3.77、最頻値は3階調(6人)であり、平均満足度は7.6/10である。図5は配合Cの少人数の試験結果であり、テストする人数は16人、歯の平均減少階調は3.88、最頻値は3階調(5人)であり、平均満足度は8/10である。
上述の結果から分かるように、配合A、配合B及び配合Cはともに歯の明度上げする効果を有し、その効果は3階調以上を達し、全体の平均満足度はさらに7.5点から8点までに達する。三種類の異なった配合を比較して分かるように、被膜剤と補色原料の添加比率の増加に伴って、歯の明度上げ効果が得られ、満足度の点数も向上する。
四種類の異なった配合の階調数値の変化を探究すると、対照群は何にも効果がない。配合A、配合B及び配合Cは最頻値3階調を基準にし、被膜剤と補色成分の濃度を上げた後、配合Bと配合Cは配合Aの高い階調に変化する人達より明らかに増加する状況があることから、被膜剤と補色原料の濃度を増加させることが、短時間に、一回性に歯の明度上げにおける階調変化率を向上させるのに有益であると再び証明された。この結果を元に、低濃度割合の配合Aと高濃度割合の配合Cを選び、その後の集団調査を行う。
空白組と配合Cをt検定によって、キーポイント成分と歯の明度の関係性について分析すると、p<0.05という計算結果となり、両者の配合は顕著な差を有することを証明し、配合にポリウレタン-35、CI77891とCI42090 1%を添加すると、歯の明度上げに効果があることも証明した。
試験例2-明度上げ持久性テストについて
少人数試験において、配合Cの明度上げ効果が最も良いため、このテストでは配合Cを選んで明度上げ持久性テストを行う。試験例1.1~1.3と類似するステップによって実施し、配合Cの明度上げエアゾールを連続3時間使用した後、歯における明度上げ効果の変化を観察する。
図6は配合Cの持久性テストであり、テストする人数は6人(N=6)である。結果から分かるように、配合Cを使用した後、時間が経つことにつれて、歯が徐々に元の階調に戻る。しかしながら3時間(180分間)のテスト時間内における歯の色戻り率は55%未満であり、明度上げエアゾールを使用すると、歯に対する明度上げ効果は連続3時間以上あることを証明した。
試験例3-集団テスト調査について
試験例3は、試験例1に類似するステップで集団テスト調査をし、テストに参加する被験者は102人である。
結果は図7と図8に示すように、図7は配合Aの集団テストの調査結果であり、テスト人数は102人、歯の平均減少階調は2.51、調査結果の最頻値は1階調(27人)、平均満足度は5.9/10である。図8は配合Cの集団テストの調査結果であり、テスト人数は100人、歯の平均減少階調は2.59、調査結果の最頻値は2階調(31人)、平均満足度は7.1/10である。
集団テストの調査データ結果は少人数のテスト調査結果より低下するが、少人数のテスト調査の対照群より顕著な差を有する。このため、集団調査では被膜剤に補色原料を補助すると、短い使用時間後に平均階調変化度が2階調以上を生じる歯の明度上げ効果を再び証明できた。
集団テストにおいて、0~5階調を低下したデータ区間を選び、t検定によって配合Aと配合Cが歯の明度に対する関係性を分析し、p値<0.05という計算結果となるため、配合Aと配合Cは顕著な差を有することを証明し、キーポイント原料の濃度は歯の明度上げ効果を影響すると証明したことから、被膜剤と補色原料の添加比率を増加させることにつれ、歯の明度上げ効果と満足度を向上することを証明できた。
配合Aと配合Cの結果を比較すると、階調変化数が0の人達には、配合Aは13人がいるが、配合Cは4人だけいる。変化数1点の人達には、配合Aは27人がいるが、配合Cは19人いる。被験者において歯の明度上げ効果が優れない人に対して、配合Cは被験者の歯の明度上げ効果を有効に向上できる。さらに統計図を対比すればより分かりやすく、配合Cの階調分布人数は配合Aの階調分布より集中しており、最頻値も上がる傾向にある。この結果から有効成分が高濃度の配合Cの満足度は有効成分が低濃度の配合Aより高く、被験者が配合Cの明度上げ効果に対する実感は89%にも達する。この結果から被膜剤と補色原料の添加比率の増加に伴って、歯の明度上げ効果が向上でき、さらに歯の明度上げしにくい被験者に使用できることを証明した。
試験例4-そのほかの食用色素の比較について
試験例4は、上述の手順で同じ濃度のポリウレタン-35、白色食用色素、青色食用色素、とそのほか成分を含むエアゾール形式の明度上げ剤配合Dを調製し、選んだ白色食用色素はCI77891(TiO)、CI77019(Mica)、CI77220(CaCO)、及びCI77004(白陶土)と、青色食用色素はCI42090(青色1号)、CI73015(青色2号)及びCI77007で交差組合せ比較を行う。各グループで使用する成分の含有量は同じであり、以下の表2に示すようである。
Figure 0007403597000004
結果:四種類の白色食用色素と三種類の青色色素が互いに組み合わせて歯の階調を下げる効果は以下の表3に示すようである。空白組は白色食用色素と青色食用色素を含まない。
Figure 0007403597000005
試験結果に示すように、ポリウレタンが白色食用色素(四種類)または青色食用色素(三種類)との組み合わせはすべて歯の明度上げ効果に有益である。単一色素の使用において、階調を下げる効果が限られるため、最高は1.775階調(CI77007)だけであり、白色と青色の二種類の食用色素が共同に組み合わせる配合は歯の明度上げ効果を向上でき、最高は3.56階調が下げられる(CI77891+CI42090組)。
上述の実施例の結果をまとめると分かるように、少人数試験においての空白組と配合Cがt検定による計算後は顕著な差が見られ、配合Aと配合Cの集団試験は同じようにt検定による計算後も顕著な差が見られる。配合Cで持久性試験を行い、明度上げエアゾール剤を使用するとその明度上げ効果は3時間以上に持続できると証明した。ポリウレタンを主体に、白色と青色の二種類の食用色素の補色増強原料を補助とする本発明の歯ブライトニング構成物は極めて短い使用時間で、1分もかからない内に、一回性で長期間に歯の明度上げ効果を有効に向上できる。また、上述の試験例で使用するポリウレタン、白色及び青色の二種類の食用色素の補色増強原料の存在有無と濃度が証明したように、これらの成分比率は歯の明度上げ効果に有益であり、さらに明度上げしにくい歯の明度上げ効果を達成するために有益である。このため、使用時間、元の歯色、達成したい歯の明度上げ効果に基づいて、最適または最も良い濃度比率に調整する。
以下は例示の実施例を提供し、その番号は重要度の順番ではない。
実施例1は歯ブライトニング構成物を提供し、該歯ブライトニング構成物重量の3%から30%のポリウレタン、0.1%から10%の白色食用色素と0.01%から5%の青色食用色素、及び口腔が許容できる担体及び/または賦形剤である。
実施例2は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、該白色食用色素はカラーインデックス(CI)から選び、CI75170、CI77002、CI77004、CI77019、CI77120、CI77163、CI77220、CI77231、CI77713、CI77891、とそれらを組み合わせたグループである。
実施例3は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、該白色食用色素はCI77891、CI77019、CI77220、CI77004、とそれらを組み合わせたグループから選ばれる。
実施例4は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、該白色食用色素はCI77891である。
実施例5は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、該青色食用色素はCI42051、CI42090、CI69800、CI69825、CI73000、CI73015、CI74160、CI77007、CI77346、CI77510、CI20470、CI42080、CI61585、CI62045、CI74100、CI74180、とそれらを組み合わせたグループから選ばれる。
実施例6は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、該青色食用色素はCI42090、CI73015、CI77007、とそれらを組み合わせたグループから選ばれる。
実施例7は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、該青色食用色素はN-エチル-N-[4-[[エチル[(3-スルホフェニル)メチル]アミノ]フェニル](2-スルホフェニル)メチレン]-2,5-シクロヘキサジエン-1-イリデン]-3-スルホン酸ベンゼンメタナミニウム/アルミニウム(CI42090)である。
実施例8は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、該青色食用色素は透明の水溶性青色食用色素である。
実施例9は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、さらにCI45430を含む。
実施例10は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、さらに水を含む。
実施例11は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、さらに少なくとも一種類の湿潤剤を含む。
実施例12は実施例11のような歯ブライトニング構成物を提供し、該湿潤剤はソルバイト、グリセリン、キシリトール、プロピレングリコール、1,2-ヘキサンジオール、またはそれらを組み合わせたグループから選ばれる。
実施例13は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、さらに少なくとも一種類の歯石防止剤を含む。
実施例14は実施例13のような歯ブライトニング構成物を提供し、該歯石防止剤はポリアクリル酸エステル、無水マレイン酸及び/またはメチルビニルエーテルの共重合体とそれらの混合物を組み合わせたグループから選ばれる。
実施例15は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、さらに少なくとも一種類の界面活性剤を含む。
実施例16は実施例15のような歯ブライトニング構成物を提供し、該界面活性剤はポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80、またはそれらを組み合わせたグループから選ばれる。
実施例17は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、さらに少なくとも一種類の甘味剤を含む。
実施例18は実施例17のような歯ブライトニング構成物を提供し、該甘味剤はイソマルト、麦芽糖、キシリトール、サッカリン、スクラロース、ステビア抽出物、アスパルテーム、またはそれらを組み合わせたグループから選ばれる。
実施例19は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、さらに少なくとも一種類の炭酸カリウムのアレルギー防止剤を含む。
実施例20は実施例19のような歯ブライトニング構成物を提供し、該炭酸カリウムはクエン酸カリウム、硝酸カリウム、塩化カリウム、またはそれらを組み合わせたグループから選ばれる。
実施例21は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、さらに少なくとも一種類のpH調整剤を含む。
実施例22は実施例21のような歯ブライトニング構成物を提供し、該pH調整剤は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、2,2,2-トリニトロエタノール、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、硼砂、リン酸水素カリウム、またはそれらの組み合わせたグループから選ばれる。
実施例23は実施例1のような歯ブライトニング構成物を提供し、さらに少なくとも一種類の抗菌剤または防腐剤を含む。
実施例24は実施例23のような歯ブライトニング構成物を提供し、該抗菌剤または防腐剤はフェノキシエタノール、安息香酸、サリチル酸、4-ヒドロキシ安息香酸、メチルパラベン、クロルフェネシン、エチルヘキシルグリセリン、またはそれらを組み合わせたグループから選ばれる。
実施例25は実施例1のようは歯ブライトニング構成物を提供し、さらに少なくとも一種類の風味剤を含む。
実施例26は実施例25のような歯ブライトニング構成物を提供し、該風味剤は精油や調味するための各種アルデヒド、エステル、アルコールなどの物質を含む。該精油の実例は、レモン、ダイダイ、グレープフルーツ、ミカン、ペパーミント、モチノキ、サッサフラス、チョウジ、セージ、スペアミント、マジョラム、シナモンなどのオイルエキスを含む。
実施例27は実施例25のような歯ブライトニング構成物を提供し、該風味剤はアセスルファムカリウム、エチルメンタンカルボキシアミド、メントール、カルボン、またはアネトールを含む。
実施例28は実施例1から27いずれかの歯ブライトニング構成物を提供し、それは溶液、漿液、ジェル、糊剤、または軟膏剤形である。
実施例29は実施例1から27いずれかの歯ブライトニング構成物を提供し、それはエアゾール剤形またはうがい薬剤形である。
実施例30は歯ブライトニングキットを提供し、それは実施例1から27いずれかの歯ブライトニング構成物と取扱説明書を含む。
実施例31は歯ブライトニング方法を提供し、それは実施例1から27いずれかの歯ブライトニング構成物を有効量に取り、歯の表面にしばらく付けさせた後、歯の表面に付着していない該歯ブライトニング構成物を水でうがいして流す。
本発明はスピーディーに明度上げ効果がある歯ブライトニング構成物、歯ブライトニングキットと該歯ブライトニングキットの使用方法を提供し、該歯ブライトニング構成物は歯科と美容保健などの産業分野に活用でき、優れた効果を有する。

Claims (6)

  1. 総重量の3%から30%のポリウレタン-35、0.1%から10%の白色食用色素と、0.01%から5%の青色食用色素、及び口腔が許容できる担体及び/または賦形剤と、を含むことを特徴とする歯ブライトニング構成物。
  2. 前記白色食用色素はカラーインデックス(CI)から選び、CI75170、CI77002、CI77004、CI77019、CI77120、CI77163、CI77220、CI77231、CI77713、CI77891、とそれらを組み合わせたグループであることを特徴とする請求項1に記載の歯ブライトニング構成物。
  3. 前記青色食用色素はCI42051、CI42090、CI69800、CI69825、CI73000、CI73015、CI74160、CI77007、CI77346、CI77510、CI20470、CI42080、CI61585、CI62045、CI74100、CI74180、とそれらを組み合わせたグループから選ばれることを特徴とする請求項1に記載の歯ブライトニング構成物。
  4. 前記歯ブライトニング構成物はエアゾール剤形またはうがい薬剤形であることを特徴とする請求項1に記載の歯ブライトニング構成物。
  5. 請求項1に記載の前記歯ブライトニング構成物と取扱説明書を含むことを特徴とする歯ブライトニング構成物のキット。
  6. 請求項1に記載の前記歯ブライトニング構成物の有効量を歯の表面にしばらく付けさせた後、歯の表面に付着していない前記歯ブライトニング構成物を水でうがいして流すことを特徴とする歯ブライトニング構成物の使用方法。
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