JPH0218395A - ニオブ酸リチウム単結晶の単一分域化方法 - Google Patents
ニオブ酸リチウム単結晶の単一分域化方法Info
- Publication number
- JPH0218395A JPH0218395A JP16743588A JP16743588A JPH0218395A JP H0218395 A JPH0218395 A JP H0218395A JP 16743588 A JP16743588 A JP 16743588A JP 16743588 A JP16743588 A JP 16743588A JP H0218395 A JPH0218395 A JP H0218395A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crystal
- domain
- single domain
- lithium niobate
- electrode plates
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000013078 crystal Substances 0.000 title claims abstract description 61
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 23
- GQYHUHYESMUTHG-UHFFFAOYSA-N lithium niobate Chemical compound [Li+].[O-][Nb](=O)=O GQYHUHYESMUTHG-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims description 8
- 229910052749 magnesium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 10
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims abstract description 10
- 230000005684 electric field Effects 0.000 claims abstract description 3
- 239000011777 magnesium Substances 0.000 claims description 25
- FYYHWMGAXLPEAU-UHFFFAOYSA-N Magnesium Chemical compound [Mg] FYYHWMGAXLPEAU-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 9
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 2
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 abstract description 5
- 230000007547 defect Effects 0.000 abstract description 2
- 229910003327 LiNbO3 Inorganic materials 0.000 abstract 2
- 230000011218 segmentation Effects 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 8
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 8
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 3
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 3
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 2
- 238000010897 surface acoustic wave method Methods 0.000 description 2
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000000137 annealing Methods 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 230000018109 developmental process Effects 0.000 description 1
- 239000003779 heat-resistant material Substances 0.000 description 1
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 229910000510 noble metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 1
- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 230000007261 regionalization Effects 0.000 description 1
- 238000007790 scraping Methods 0.000 description 1
- 238000010583 slow cooling Methods 0.000 description 1
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はニオブ酸リチウム(以下LiNb0゜と記す)
単結晶の単一分域化方法に関し、特にマグネシウムを添
加して育成したL i N b Oa (以下Mg:
LiNb0zと記す)の単一分域化方法に関するもので
ある。
単結晶の単一分域化方法に関し、特にマグネシウムを添
加して育成したL i N b Oa (以下Mg:
LiNb0zと記す)の単一分域化方法に関するもので
ある。
LiNb0z単結晶は従来からテレビの中間波フィルタ
ーを初めとして、多くの表面弾性波素子用の基板として
・使用されているが、光産業技術分野の発展に伴って本
来的に具備する電気・光学作用に着目され、近年に至っ
て光偏調機器等を初めとする光関連素子基板として次第
にその用途が拡大してきている。上記LiNbO5単結
晶を製造する手段としては1例えば原材料を貴金属から
なるるつぼ内に装入して加熱溶解し、この溶融液界面に
種子結晶を接触させて引き上げる過程において5結晶化
させて棒状に成長させる手段が最も一般的なものである
。なお上記結晶は所謂多分域結晶状態であるため、前記
の各種の素子として使用するためには、所定の方向に単
一分域化する必要がある。上記多分域結晶を単一分域化
する方法としては、引上げ育成した多分域結晶に直接若
しくは導電性゛粉末を介して1対の電極を設け、電気炉
に挿入して加熱を行い、キューリー温度を若干越えた領
域において温度を一定に保持した状態で。
ーを初めとして、多くの表面弾性波素子用の基板として
・使用されているが、光産業技術分野の発展に伴って本
来的に具備する電気・光学作用に着目され、近年に至っ
て光偏調機器等を初めとする光関連素子基板として次第
にその用途が拡大してきている。上記LiNbO5単結
晶を製造する手段としては1例えば原材料を貴金属から
なるるつぼ内に装入して加熱溶解し、この溶融液界面に
種子結晶を接触させて引き上げる過程において5結晶化
させて棒状に成長させる手段が最も一般的なものである
。なお上記結晶は所謂多分域結晶状態であるため、前記
の各種の素子として使用するためには、所定の方向に単
一分域化する必要がある。上記多分域結晶を単一分域化
する方法としては、引上げ育成した多分域結晶に直接若
しくは導電性゛粉末を介して1対の電極を設け、電気炉
に挿入して加熱を行い、キューリー温度を若干越えた領
域において温度を一定に保持した状態で。
前記電極間に電圧を印加して単一分域化し、この電圧を
印加した状態で徐冷する方法が知られている。上記単一
分域化方法においては3表面弾性波素子用および洸学用
の何れのLiNbO5単結晶も単一分域化処理は保持温
度約1200℃、印加電圧2、OV/cm程度の条件で
行われるのが通常である。
印加した状態で徐冷する方法が知られている。上記単一
分域化方法においては3表面弾性波素子用および洸学用
の何れのLiNbO5単結晶も単一分域化処理は保持温
度約1200℃、印加電圧2、OV/cm程度の条件で
行われるのが通常である。
しかしながら上記従来のLiNbO5単結晶には、光用
として使用する場合は光損傷が発生するため、要求され
る特性を満足できな(なっており。
として使用する場合は光損傷が発生するため、要求され
る特性を満足できな(なっており。
従来のLiNbo、jp結晶をそのまま光用に使用する
ことができないという問題点がある。このような問題点
を解決する一手段としてマグネシウムを添加することに
より耐光…傷が向上することが明らかにされ、注目され
ている(D、 A、 Bryan etal、静p1.
Phys、 Lett、、 44. P、847.1
984 ) 。
ことができないという問題点がある。このような問題点
を解決する一手段としてマグネシウムを添加することに
より耐光…傷が向上することが明らかにされ、注目され
ている(D、 A、 Bryan etal、静p1.
Phys、 Lett、、 44. P、847.1
984 ) 。
しかしマグネシウムを含有する上記Mg:LiNbC)
s単結晶は従来と同一の条件で処理しても単一分域化す
ることが出来ないという問題点がある。
s単結晶は従来と同一の条件で処理しても単一分域化す
ることが出来ないという問題点がある。
第4図は従来方法によるMg : L 1Nbos単結
晶の分域化状態を模式的に示す説明図である。
晶の分域化状態を模式的に示す説明図である。
同図においてハンチングを付した部分は断面ではないが
、他の部分と逆方向に分域された部分を示している。す
なわちハンチング部1は9例えば紙面の表側かのであり
裏側がeであるのに対し、非ハンチング部2は1紙面の
表側がeであり裏側がeとなっており、略同心円状に逆
方向に分域化されたtrI域が出現する。
、他の部分と逆方向に分域された部分を示している。す
なわちハンチング部1は9例えば紙面の表側かのであり
裏側がeであるのに対し、非ハンチング部2は1紙面の
表側がeであり裏側がeとなっており、略同心円状に逆
方向に分域化されたtrI域が出現する。
上記の原因については明確ではないが、マグネシウムの
添加により0分域が固定され1反転が困難となると推定
される。一方マグネシウムの添加によってLiNbO5
単結晶のキューリー温度が上昇することが原因であると
の考え方もある(B、 C,Grabs+aier a
nd F、0tLo、 J、 Cryst。
添加により0分域が固定され1反転が困難となると推定
される。一方マグネシウムの添加によってLiNbO5
単結晶のキューリー温度が上昇することが原因であると
の考え方もある(B、 C,Grabs+aier a
nd F、0tLo、 J、 Cryst。
Growth 79.682.1986 ) 、例え
ばマグネシウムを5モル%添加すると、キューリー温度
が79’c程度上昇するため、単一分域化処理温度も従
来の方法におけるものより高く設定することとなる。
ばマグネシウムを5モル%添加すると、キューリー温度
が79’c程度上昇するため、単一分域化処理温度も従
来の方法におけるものより高く設定することとなる。
しかしこのように単に単一分域化処理温度を上昇させた
のみでは、処理中に結晶表面の荒れが著しくなり、クラ
ンクを発生するという問題点がある。
のみでは、処理中に結晶表面の荒れが著しくなり、クラ
ンクを発生するという問題点がある。
第5図はMg:LiNb0.単結晶にクランクが発生し
た状態を模式的に示す説明図である。同図において、ク
ランク3は棒状の単結晶の長平方向に延びるものであり
、このようなりラック3が存在すると1例えばウェハに
加工する場合に破11することとなるので不都合である
。またクランク4は所謂貝殻状のものであり、単結晶の
表面に沿って発生するため、単結晶の表面の一部を剥離
させることとなり、好ましくない。
た状態を模式的に示す説明図である。同図において、ク
ランク3は棒状の単結晶の長平方向に延びるものであり
、このようなりラック3が存在すると1例えばウェハに
加工する場合に破11することとなるので不都合である
。またクランク4は所謂貝殻状のものであり、単結晶の
表面に沿って発生するため、単結晶の表面の一部を剥離
させることとなり、好ましくない。
本発明は上記従来技術に存在する問題点を解決し、クラ
ックその他のを害な欠陥を発生することなくMg :
L 1Nbo、単結晶を単一分域化し得る方法を提供す
ることを目的とする。
ックその他のを害な欠陥を発生することなくMg :
L 1Nbo、単結晶を単一分域化し得る方法を提供す
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するために1本発明においては。
マグネシウムを7モル%以下の範囲で含有するニオブ酸
リチウムの多分域結晶に、少な(とも単一分域化する部
位に導電性を有する粉末を介して1対の電極板を設け、
キューリー温度近傍において前記電極板間に電界を印加
し、以後徐冷することにより前記多分域結晶を単一分域
化する方法において、前記電極板間における印加電圧の
結晶の単一分域化方向成分を2.0〜8.0ν/cmと
する。という技術的手段を採用した。
リチウムの多分域結晶に、少な(とも単一分域化する部
位に導電性を有する粉末を介して1対の電極板を設け、
キューリー温度近傍において前記電極板間に電界を印加
し、以後徐冷することにより前記多分域結晶を単一分域
化する方法において、前記電極板間における印加電圧の
結晶の単一分域化方向成分を2.0〜8.0ν/cmと
する。という技術的手段を採用した。
なお本発明において、印加電圧の結晶の単一分域化方向
成分Eを E = (0,86M g +2.0)±5
(V/cm)とするとよい。
成分Eを E = (0,86M g +2.0)±5
(V/cm)とするとよい。
また保持温度Tを T= (30M g +1160)
±10(℃)(但しMg<3.0)若しくはT = 1
250±10(℃)(但しMg≧3.0)とするのが好
ましい。
±10(℃)(但しMg<3.0)若しくはT = 1
250±10(℃)(但しMg≧3.0)とするのが好
ましい。
上記の構成により、マグネシウム添加による分域の固定
作用を回避し、単一分域化を円滑かつ容易に実現すると
いう作用を朋待できる。
作用を回避し、単一分域化を円滑かつ容易に実現すると
いう作用を朋待できる。
まずMg : L 1Nbos (Mg0 5モル%
添加)のコングルエンド組成の融液によりZ方向に引き
上げて例えば直径75mm、長さ70v+のL i N
b O)単結晶を作製した。次にこの結晶体を第1図
に示す配置によって単一分域化処理を行う。第1図にお
いて5はるつぼであり1例えばアルミナ等の耐熱材料に
よって形成する0次に上記引上げ育成によって作製した
結晶体6を、この結晶体6と非反応性の結晶粉末3例え
ばLiNb0゜結晶からなる粉末7中に埋設し、Z方向
に対向するように例えばPt電掻板8を1対挿入配設す
る。
添加)のコングルエンド組成の融液によりZ方向に引き
上げて例えば直径75mm、長さ70v+のL i N
b O)単結晶を作製した。次にこの結晶体を第1図
に示す配置によって単一分域化処理を行う。第1図にお
いて5はるつぼであり1例えばアルミナ等の耐熱材料に
よって形成する0次に上記引上げ育成によって作製した
結晶体6を、この結晶体6と非反応性の結晶粉末3例え
ばLiNb0゜結晶からなる粉末7中に埋設し、Z方向
に対向するように例えばPt電掻板8を1対挿入配設す
る。
次に電極板8にリード線9を接続した後、均熱性に優れ
た電気炉(図示せず)にるつぼ5と共に挿入して単一分
域化処理を行う。
た電気炉(図示せず)にるつぼ5と共に挿入して単一分
域化処理を行う。
第2図は単一分域化処理における温度および印加電圧と
時間との関係を示す図である。すなわち前記第1図に示
す状態に結晶体6を収容したるつぼ5を電気炉に装入し
、電極板8,8間に例えばE、V の直流電圧を印加し
、第2図に示すように10時間後に保持温度′r、まで
昇温させ、(t2−【。)時間保持する。一方保持温度
T、に到達後(tl to)時間後に、前記第1図に
示す電極板888間の電圧を第2図に示すようにEtV
に上昇させる。一方昇温開始後t2時間経過後。
時間との関係を示す図である。すなわち前記第1図に示
す状態に結晶体6を収容したるつぼ5を電気炉に装入し
、電極板8,8間に例えばE、V の直流電圧を印加し
、第2図に示すように10時間後に保持温度′r、まで
昇温させ、(t2−【。)時間保持する。一方保持温度
T、に到達後(tl to)時間後に、前記第1図に
示す電極板888間の電圧を第2図に示すようにEtV
に上昇させる。一方昇温開始後t2時間経過後。
電気炉への供給電力を制御することにより徐冷に移行す
ると共に、昇温開始後13時間経過後に前記第1図に示
す電極板8.8間の電圧印加を解除するのである。この
場合において、保持温度T。
ると共に、昇温開始後13時間経過後に前記第1図に示
す電極板8.8間の電圧印加を解除するのである。この
場合において、保持温度T。
を1200℃、 1250℃、 1270℃の3種類と
し、第1図に示す結晶体6に印加する電圧を、結晶体6
のZ方向成分に換算して2.0ν八m、 5.0ν/c
ta、 8.OV/c+wの3種類とした。なお第2図
における経過時間tO= tl+ ”2+ t2
は夫々6時間58時間。
し、第1図に示す結晶体6に印加する電圧を、結晶体6
のZ方向成分に換算して2.0ν八m、 5.0ν/c
ta、 8.OV/c+wの3種類とした。なお第2図
における経過時間tO= tl+ ”2+ t2
は夫々6時間58時間。
12時間および36時間とした。
上記単一分域化処理後、第1図に示す結晶体6の7面(
図示せず)を切り出して鏡面加工を行い。
図示せず)を切り出して鏡面加工を行い。
90〜120℃の溶液(HF : )−INOs =
1 : l)中において60分間腐食処理を行った。こ
の腐食処理により8例えば02面と02面とでは腐食速
度が異なるので、単一分域化されていない場合には7面
に面荒れが発生するので容易に判別できる。
1 : l)中において60分間腐食処理を行った。こ
の腐食処理により8例えば02面と02面とでは腐食速
度が異なるので、単一分域化されていない場合には7面
に面荒れが発生するので容易に判別できる。
なお結晶体6からの切出片の両面に鏡面研磨加工を施し
た後、xaトポグラフによる分域検査も併せて行った。
た後、xaトポグラフによる分域検査も併せて行った。
この結果を表に示す。
(注)×:不可、 Δ:稍良、 ○:良表から明らかな
ように、保持温度を1270℃とすると、印加電圧が2
.OV/cmの場合を除いて単一分域化の点においては
良好であるが、何れの場合においても面荒れとクラック
の発生が認められた。
ように、保持温度を1270℃とすると、印加電圧が2
.OV/cmの場合を除いて単一分域化の点においては
良好であるが、何れの場合においても面荒れとクラック
の発生が認められた。
例えば保持温度1270℃、印加電圧8.OV/csの
処理条件のものにおいては、前記第5図に示すようなり
ラック3と共に貝殻状のクランク4の混在が認められた
6次に保持温度を1250℃とした場合においても、単
一分域化の状況は前記と同様の傾向を示し、印加電圧5
.OV/cs+の場合を除いてクランクの発生が認めら
れた。なお保持温度が1200℃の場合には、印加電圧
の如何に拘らず全く単一分域化の態様は認められず、前
記第4図に示すようにハツチング部lおよび非ハンチン
グ部2で現わされる02面と02面との混在が認められ
た。
処理条件のものにおいては、前記第5図に示すようなり
ラック3と共に貝殻状のクランク4の混在が認められた
6次に保持温度を1250℃とした場合においても、単
一分域化の状況は前記と同様の傾向を示し、印加電圧5
.OV/cs+の場合を除いてクランクの発生が認めら
れた。なお保持温度が1200℃の場合には、印加電圧
の如何に拘らず全く単一分域化の態様は認められず、前
記第4図に示すようにハツチング部lおよび非ハンチン
グ部2で現わされる02面と02面との混在が認められ
た。
次に上記同様の単一分域化処理を濃度の異なる他のMg
: L 1Nboiについて行い、添加MgOの各濃
度における最適単一分域化処理条件を求めた。第3図は
最適単一分域化処理条件における保持温度および印加電
圧とMgO濃度との関係を示す図である。第3図におい
てMgO濃度0%のものは、比較のために示した従来の
LiNbO5単結晶の場合において使用されている単一
分域化条件である。第3図から明らかなように、クラン
ク若しくは面荒れの発生のない良好な単一分域化処理を
行うためには、MgOの濃度の増加に略比例させて、単
に保持温度のみを上昇させるのみならず、印加電圧も増
大させる必要があることがわかる。このように印加電圧
がMgOの濃度に対する依存性を示すことは、MgOの
添加により結晶体のキューリー温度が上昇するという理
由のみではなく、MgOの添加による分域の固定作用に
よるものと推定することができ、上記分域の固定作用を
解除するために、MgOの濃度に略比例した印加電圧を
付与する必要があると認められる。従って印加電圧の結
晶のZ方向成分をEとすると下記の範囲が単一分域化の
ために好ましい。
: L 1Nboiについて行い、添加MgOの各濃
度における最適単一分域化処理条件を求めた。第3図は
最適単一分域化処理条件における保持温度および印加電
圧とMgO濃度との関係を示す図である。第3図におい
てMgO濃度0%のものは、比較のために示した従来の
LiNbO5単結晶の場合において使用されている単一
分域化条件である。第3図から明らかなように、クラン
ク若しくは面荒れの発生のない良好な単一分域化処理を
行うためには、MgOの濃度の増加に略比例させて、単
に保持温度のみを上昇させるのみならず、印加電圧も増
大させる必要があることがわかる。このように印加電圧
がMgOの濃度に対する依存性を示すことは、MgOの
添加により結晶体のキューリー温度が上昇するという理
由のみではなく、MgOの添加による分域の固定作用に
よるものと推定することができ、上記分域の固定作用を
解除するために、MgOの濃度に略比例した印加電圧を
付与する必要があると認められる。従って印加電圧の結
晶のZ方向成分をEとすると下記の範囲が単一分域化の
ために好ましい。
E = (0,86M g +2.0)±5 (V/c
m)なお単一分域化処理における保持温度Tも。
m)なお単一分域化処理における保持温度Tも。
MgOの濃度に略比例して上昇させる必要があるが、あ
まり高温度にすると結晶体にクラックを生ずるため不都
合であるので下記の範囲とするのが好ましい。
まり高温度にすると結晶体にクラックを生ずるため不都
合であるので下記の範囲とするのが好ましい。
T= (30M g +1160) ±l O(℃)
。
。
但しMg<3.0
T−1250±10(℃)、但しMg≧3.0本実施例
においては2方向に単一分域化する例について記述した
が、他の方向に単一分域化する場合においても作用は同
一である。また電極板と結晶体との間に介在充填させる
粉末としてLiNbO5結晶粉末を使用した例を示した
が。
においては2方向に単一分域化する例について記述した
が、他の方向に単一分域化する場合においても作用は同
一である。また電極板と結晶体との間に介在充填させる
粉末としてLiNbO5結晶粉末を使用した例を示した
が。
これ以外の粉末であっても導電性を有し、かつ結晶体と
非反応性を有するものである限り使用できる。更に上記
導電性粉末は、結晶体の少なくとも単一分域化する部位
に介在させればよい。
非反応性を有するものである限り使用できる。更に上記
導電性粉末は、結晶体の少なくとも単一分域化する部位
に介在させればよい。
本発明は2以上記述のような構成および作用であるから
、クランク、面荒れその他の有害な欠陥を発生すること
なく、Mg : L 1Nbo、単結晶を所定の方向に
単一分域化させることができるという効果がある。従っ
て特に光学用途向けのMg:LINbOaの品質および
生産性を大幅に向上させることができる。
、クランク、面荒れその他の有害な欠陥を発生すること
なく、Mg : L 1Nbo、単結晶を所定の方向に
単一分域化させることができるという効果がある。従っ
て特に光学用途向けのMg:LINbOaの品質および
生産性を大幅に向上させることができる。
第1図は本発明の実施例における単一分域化方法の説明
図、第2図は同車−分域化処理における温度および印加
電圧と時間との関係を示す図、第3図は最適単一分域化
処理条件における保持温度および印加電圧とMgO1度
との関係を示す図。 第4図は従来方法によるMg:LiNb0*単結晶の分
域化状態を模式的に示す説明図、第5図はM g :
L i N b O3単結晶にクラックが発生した状態
を模式的に示す説明図である。 6:結晶体、7;粉末、8:電極板。
図、第2図は同車−分域化処理における温度および印加
電圧と時間との関係を示す図、第3図は最適単一分域化
処理条件における保持温度および印加電圧とMgO1度
との関係を示す図。 第4図は従来方法によるMg:LiNb0*単結晶の分
域化状態を模式的に示す説明図、第5図はM g :
L i N b O3単結晶にクラックが発生した状態
を模式的に示す説明図である。 6:結晶体、7;粉末、8:電極板。
Claims (3)
- (1)マグネシウムを7モル%以下の範囲で含有するニ
オブ酸リチウムの多分域結晶に、少なくとも単一分域化
する部位に導電性を有する粉末を介して1対の電極板を
設け、キューリー温度近傍において前記電極板間に電界
を印加し、以後徐冷することにより前記多分域結晶を単
一分域化する方法において、前記電極板間における印加
電圧の結晶の単一分域化方向成分を2.0〜8.0V/
cmとしたことを特徴とするニオブ酸リチウム単結晶の
単一分域化方法。 - (2)印加電圧の結晶の単一分域化方向成分EをE=(
0.86Mg+2.0)±0.5(V/cm)(但しM
gはマグネシウムのモル%、以下同じ)とした請求項(
1)記載のニオブ酸リチウム単結晶の単一分域化方法。 - (3)保持温度TをT=(30Mg+1160)±10
(℃)(但しMg<3.0)若しくはT=1250±1
0(℃)(但しMg≧3.0)とした請求項(1)若し
くは(2)記載のニオブ酸リチウム単結晶の単一分域化
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16743588A JPH0218395A (ja) | 1988-07-05 | 1988-07-05 | ニオブ酸リチウム単結晶の単一分域化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16743588A JPH0218395A (ja) | 1988-07-05 | 1988-07-05 | ニオブ酸リチウム単結晶の単一分域化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0218395A true JPH0218395A (ja) | 1990-01-22 |
Family
ID=15849654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16743588A Pending JPH0218395A (ja) | 1988-07-05 | 1988-07-05 | ニオブ酸リチウム単結晶の単一分域化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0218395A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5315432A (en) * | 1990-11-30 | 1994-05-24 | Ibiden Co., Ltd. | Thin film of lithium niobate single crystal |
US5371812A (en) * | 1992-01-21 | 1994-12-06 | Ibden Co., Ltd. | Waveguide type optical directional coupler |
CN113293442A (zh) * | 2021-05-26 | 2021-08-24 | 焦作晶锐光电有限公司 | 一种铌酸锂晶体的新型单畴化工艺 |
-
1988
- 1988-07-05 JP JP16743588A patent/JPH0218395A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5315432A (en) * | 1990-11-30 | 1994-05-24 | Ibiden Co., Ltd. | Thin film of lithium niobate single crystal |
US5371812A (en) * | 1992-01-21 | 1994-12-06 | Ibden Co., Ltd. | Waveguide type optical directional coupler |
CN113293442A (zh) * | 2021-05-26 | 2021-08-24 | 焦作晶锐光电有限公司 | 一种铌酸锂晶体的新型单畴化工艺 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7544247B2 (en) | Lithium tantalate substrate and method of manufacturing same | |
JPH0218395A (ja) | ニオブ酸リチウム単結晶の単一分域化方法 | |
JP3512480B2 (ja) | ニオブ酸カリウム単結晶の製造方法 | |
JPS5933559B2 (ja) | 単結晶の製造方法 | |
JP2007033489A (ja) | 強誘電体結晶の製造方法および電気光学素子 | |
JP2007001775A (ja) | 強誘電体結晶の製造方法 | |
JPS63185900A (ja) | 複合酸化物強誘電体の単結晶ウエハの熱処理方法 | |
JPH0585897A (ja) | ニオブ酸リチウム単結晶の単一分域化方法 | |
JPS6335499A (ja) | リチウムタンタレ−ト単結晶の単一分域化方法 | |
JPH05105594A (ja) | タンタル酸リチウム単結晶の製造方法および光素子 | |
JP2002348195A (ja) | ニオブ酸カリウム単結晶の単分域化処理方法 | |
JPS6335500A (ja) | 強誘電体単結晶の単一分域化方法 | |
JPH06191996A (ja) | ニオブ酸リチウム単結晶の製造方法および光素子 | |
JP3289904B2 (ja) | MTiOAsO4の単結晶の製造方法、MTiOAsO4の単一領域結晶および結晶性のMTiOAsO4よりなる組成物 | |
JPH11302100A (ja) | ニオブ酸リチウム単結晶の製造方法 | |
JPH05105591A (ja) | ニオブ酸リチウム単結晶および光素子 | |
JPH05270992A (ja) | 光損傷のないニオブ酸リチウム単結晶 | |
JPS63218599A (ja) | リチウムタンタレ−ト単結晶の単一分域化方法 | |
JPS63195198A (ja) | ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法 | |
JP3013206B2 (ja) | ニオブ酸リチウム単結晶の製造方法 | |
JPH0597585A (ja) | KTiOPO4 単結晶の製造方法 | |
JPH05105593A (ja) | タンタル酸リチウム単結晶、および光素子 | |
JP2018199606A (ja) | 強誘電体結晶の単一分域化方法 | |
SU958508A1 (ru) | Способ выращивани монодоменных кристаллов ниобата лити из расплава | |
JPH07187898A (ja) | 酸化物単結晶の製造方法 |