JPH02182767A

JPH02182767A - シーリング材表面の汚れ付着の防止方法

Info

Publication number: JPH02182767A
Application number: JP227289A
Authority: JP
Inventors: Hidekazu Okuno; 英一奥野; Hideki Gomi; 五味　秀樹; Shoichi Kawakami; 昌一川上; Kokichi Kasai; 康吉笠井
Original assignee: Cemedine Co Ltd; Asahi Glass Coat and Resin Co Ltd
Current assignee: Cemedine Co Ltd; AGC Coat Tech Co Ltd
Priority date: 1989-01-09
Filing date: 1989-01-09
Publication date: 1990-07-17
Anticipated expiration: 2012-11-05
Also published as: JP2672995B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、シーリング材表面の汚れ付着の防止方法に関
し、更に詳しくは、一般の建築物の内外装の目地部に適
用するシーリング材の表面に埃、塵等の汚れの付着を防
止する方法に関する。

（従来の技術）一般の建築物の内外装の目地部に適用されるシーリング
材としてシリコーン系、変成シリコーン系、ポリサルフ
ァイド系、変成ポリサルファイド系及びポリウレタン系
などのものがよく知られている。シーリング材は、本来
、各種部材間の接合部や隙間に充填し、水密、気密を付
与する目的で使用される材料であるが、近年、防水性能
は確保されていても目地或いは目地周辺が汚れて意匠上
見苦しくなって、美観を損なう場合もあるため、美観上
の品質も同様に要求されるようになってきた。

近年、変成シリコーン系、変成ポリサルファイド系ある
いはポリウレタン系のシーリング材は、耐久性、耐候性
に優れζ種々の優れた性能をバランスよく有することか
ら広く使用されているが、欠点として硬化後も表面にベ
トつき（タック）が残るため、目地周辺は汚さないもの
の、目地部に大気中の塵埃が付着し、美観を損なう傾向
がある。特に、関東地方においては、関東ローム層の影
響で、シーリング材の表面が顕著に汚れる場合が認めら
れた。

そこで、シーリング材の硬化後、その表面に着座防止剤
を塗布してバリア層を設けるなどの方法をとる場合があ
った。

（発明が解決しようとする課題）この従来方法ではシーリング材が硬化するまでの間、塵
埃の付着を防ぐことができないことと、着座防止剤をハ
ケ等で塗布する際に、はみ出して目地部周辺の壁材を汚
さないため、マスキングテープを貼る等の手間がかかる
等の欠点があった。

また、これらの着塵防止材は、アクリル系、ウレタン系
、シリコーン系などの樹脂を主成分としたものが多く、
着塵防止能を発揮させるためには硬化皮膜を硬くせざる
を得ないため、可動目地に使用されるシーリング材の上
に塗布された場合には、目地の動きに追従できず、クラ
ンクを生じ、そこに塵埃が付着する等の問題があった。

本発明は、一般の建築物の内外装の目地部に適用するシ
ーリング材の表面に埃、塵等の汚れの付着を効果的に防
止する方法を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本発明においては、シーリ
ング材の未硬化時にフッ素樹脂を主成分とするコーティ
ング剤を塗布するものである。

本発明で使用されるフッ素樹脂としては溶剤可溶のもの
が好ましく、また一般式、Ｃ，Ｆ、□。

（式中、ｎは４から２０の整数である。）で示されるパ
ーフルオロアルキル基を含有する重合体が好ましい。

前記フッ素樹脂を主成分とするコーティング剤をシーリ
ング材の表面に０．１〜５μの膜厚を形成するように塗
布するのがよい。

前記シーリング材としては変成シリコーン系、変成ポリ
サルファイド系或いはポリウレタン系シーリング材が好
適である。

前記変成シリコーン系シーリング材としては一般式、Ｒ’ （Ｒ”Ｏ）！−７−３ｉ（式中、Ｒ゛は炭素数１−１２の１価の炭化水素基、Ｒ
″゛は炭素数１〜６の１価の炭化水素基、ｎは０〜２の
整数である。）で示される加水分解性珪素官能基を末端に有するポリエ
ーテル重合体を主成分とするもの用いるのが好適である
。

前記変成ポリサルファイド系シーリング材としてはＳＨ
基（メルカプタン基）を末端に有するポリエーテル重合
体を主成分とするものを用いるのが好適である。

前記ポリウレタン系シーリング材としてはＮＣＯ基（イ
ソシアナート基）を末端に存するポリエーテル重合体を
主成分とするものを用いるのが好適である。

（作用）（ａ）本発明において、シーリング材の未硬化時にフッ
素樹脂を塗布するとシーリング材の表面に塵埃が付着し
ないものである。もっとも、シーリング材の硬化後にフ
ッ素樹脂を塗布しても効果があることは勿論である。

（ｂ）本発明で用いられるフッ素樹脂は下記のごとき性
能を存しかつ作用を果たすものである。

■作業上溶剤に可溶であることが望ましい。

■分子構造上表面エネルギーが小さいため、汚れの付着
が防止され、その効果はＣｎＦ２ａ、１なるパーフルオ
ロアルキル基を含有する方が大きく好ましい。

０表面エネルギーが小さいため、シーリング材内部の低
分子ポリマー或いは可塑剤のブリードを抑える効果があ
り、着座を防止する。

■シーリング材と本来相溶しないのでシーリング材内部
に未硬化時に取り込まれず、表面にのみ存在する。

（Ｃ）フッ素樹脂の塗膜の厚みが０．１〜５μの範囲が
効果大である。０．１ａ以下では着座防止能が発揮でき
ないし、５μ以上ではクランクが発生する。

（ｄ）目地部にシーリング材を充填し、ヘラ押さえ後直
ちにフッ素樹脂をエアゾール或いはエアー等でスプレー
塗布し、それからマスキングテープを除去してもシーリ
ング材の表面がきれいに維持できる。従来の着座防止剤
ではシーリング材の未効果時に塗布すると造膜性が大き
いため、マスキングテープ除去時にシーリング材も一緒
にもってくるため、きれいに仕上がらない。

（ｅ）変成シリコーン系シーリング材に特に効果が大き
く、変成ポリサルファイド及びポリウレタンに対しても
効果がある。しかし、シリコーンに対しては、塗料ハジ
キ、密着性の点で意味がない、また、ポリサルファイド
は、それ自身は余り汚れないので除外される。

（実施例）以下に本発明の実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。

実施例１以下の要領で試験片を作成した。

■スレート（厚さ６躯）で１０ｍ幅の目地を作る■目地
に沿ってマスキングテープを貼る。

■市販の１成分形変成シリコーン系シーリング材ＰＯＳ
シール＠（セメダイン株式会社製）を充填する。

■シーリング材の表面をヘラで押さえきれいに仕上げる
。

■フッ素樹脂系コーティング剤ポンフロン９０００（旭
硝子コートアンドレジン株式会社製）をエアブラシ（噴
霧器）にてスプレー塗布する。

■直ちにマスキングテープを除去する。

■そのまま試験片を南面４５度の角度の屋外暴露台に取
付は暴露し表面状態を観察する。その結果を第１表に示
す。

第１表（第１表において、◎：殆ど汚れ付着なし、Ｏ：若干の
汚れ付着あり、Δ：黒っぽく汚れあり、×：顕著な汚れ
あり）実施例２シーリング材として、１成分形の変成ポリサルファイド
系シーリング材ポリシールＩ＠（セメダイン株式会社製
）を用いた以外は実施例１と同一の要領で実験を行った
ところ、実施例１と同様の結果が得られた。

実施例３実施例１と同様に目地を作成し、市販の２成分形のポリ
ウレタン系シーリング材５７５０＠　（セメダイン株式
会社製）を充填し、マスキングテープを除去して約３時
間放置後（シーリング材はいまだ未硬化状態）にエアゾ
ール化したフッ素樹脂系コーティング剤ボンフロン９１
００　（旭６［’コートアンドレジン株式会社製）をス
プレー塗布し、実施例１と同様の暴露台で暴露し、表面
状態を観察したところ実施例１と同様の結果が得られた
実施例４シーリング材として、２成分形の変成シリコーン系シー
リング材ＰＯＳシールタイプ■＠（セメダイン株式会社
製）を用いた以外は実施例３と同一の要領で実験を行っ
たところ、実施例３と同様の結果が得られた。

比較例１〜４フッ素樹脂系コーティング剤ボンフロン９０００（旭硝
子コートアンドレジン株式会社製）の代わりに、プライ
マーＭＰ−１０００８（セメダイン株式会社製）、プラ
イ？−ＭＰ−２０００８（セメダイン株式会社製）、ボ
ンフロン１０００■（旭硝子コートアンドレジン株式会
社製）、■トップ（大日本塗料株式会社製）をそれぞれ
塗布した以外は実施例１と同様の要領で実験を行った。

これらの場合、いずれもマスキングテープ除去時にシー
リング材の一部がマスキングテープに付着し、きれいに
仕上がらなかった。

実施例５サイデイング材（５０ｘ５０ｘ１２）で１０ｍｍ幅の目
地を作成し、２成分形の変成シリコーン系シーリング材
ＰＯＳシールタイプ■０を充填した。噴霧器にてフッ素
樹脂系コーティング剤ボンフロン９０００　（旭硝子コ
ートアンドレジン株式会社製）を塗布し、２０°Ｃ１６
５％ＲＨ４，ニア１４日間硬化養住後、試験片をシーリ
ング材の疲労試験機に取付け、五回／分のサイクルで±
２０％の伸縮を繰り返し試験を行った。その結果を第２
表に示したが、異常は発止しなかった。

実施例６フッ素樹脂系コーティング剤ボンフロン９０００（旭硝
子コートアンドレジン株式会社製）の代わりにフッ素樹
脂系コーティング剤ボンフロン９１００　（旭硝子コー
トアンドレジン株式会社製）を用いた以外は実施例５と
同様の要領で試験片を作成し、同様の試験を行い、その
結果を第２表に示したが、異常は発生しなかった。

第２表（第２表において、Ｏ：異常なし、×：クランク発生）（発明の効果）以上のように、本発明によれば、■シーリング材の表面
の汚れ付着を防止することができ、■マスキングテープ
をきれいに除去することができ、■ワーキングジヨイン
ト（可動目地）の動きに長期間追随でき、表面のヒビ割
れが発止しないという効果が奏されるものである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）シーリング材の未硬化時にフッ素樹脂を主成分と
するコーティング剤を塗布することを特徴とするシーリ
ング材表面の汚れ付着の防止方法。
（２）前記フッ素樹脂が溶剤可溶であることを特徴とす
る請求項（１）記載のシーリング材表面の汚れ付着の防
止方法。
（３）前記フッ素樹脂が、一般式、Ｃ＿ｎＦ＿２＿ｎ＿＋＿１（式中、ｎは４から２０の整数である。）で示されるパーフルオロアルキル基を含有する重合体で
あることを特徴とする請求項（１）又は（２）記載のシ
ーリング材表面の汚れ付着の防止方法。
（４）前記フッ素樹脂を主成分とするコーティング剤が
シーリング材の表面に０．１〜５μの膜厚を形成するよ
うに塗布することを特徴とする請求項（１）（２）又は
（３）記載のシーリング材表面の汚れ付着の防止方法。
（５）前記シーリング材が変成シリコーン系、変成ポリ
サルファイド系或いはポリウレタン系シーリング材であ
ることを特徴とする請求項（１）（２）（３）又は（４
）記載のシーリング材表面の汚れ付着の防止方法。
（６）前記変成シリコーン系シーリング材が、一般式、 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｒ’は炭素数１〜１２の１価の炭化水素基、Ｒ
”は炭素数１〜６の１価の炭化水素基、ｎは０〜２の整
数である。）で示される加水分解性珪素官能基を末端に有するポリエ
ーテル重合体を主成分とすることを特徴とする請求項（
５）記載のシーリング材表面の汚れ付着の防止方法。
（７）前記変成ポリサルファイド系シーリング材がＳＨ
基（メルカプタン基）を末端に有するポリエーテル重合
体を主成分とすることを特徴とする請求項（５）記載の
シーリング材表面の汚れ付着の防止方法。
（８）前記ポリウレタン系シーリング材がＮＣＯ基（イ
ソシアナート基）を末端に有するポリエーテル重合体を
主成分とすることを特徴とする請求項（５）記載のシー
リング材表面の汚れ付着の防止方法。