JPH0218061A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH0218061A
JPH0218061A JP63166993A JP16699388A JPH0218061A JP H0218061 A JPH0218061 A JP H0218061A JP 63166993 A JP63166993 A JP 63166993A JP 16699388 A JP16699388 A JP 16699388A JP H0218061 A JPH0218061 A JP H0218061A
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JP63166993A
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Toshiji Inui
利治 乾
Toshiaki Harada
俊明 原田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はプリンターや複写機、或いはファクシミリ等に
利用出来る記録装置に関する。
〈従来の技術〉 近年、情報産業の急、速な発展に伴って種々の情報処理
システムが開発され、またそれぞれの情報処理システム
に適した記録装置が開発されている。
上記記録装置の一つとして感熱転写記録装置がある。こ
れは熱溶融性バインダー中に着色剤を分散させてなる熱
溶融性インクをリボン状の支持体に塗布してなるインク
リボンを用いて、記録紙に記録を行うものである。
即ち、前記インクリボンをその熱溶融性インク層が記録
紙に接するように重ね合わすと共に、該インクリボン及
び記録紙を熱ヘツドとプラテンとの間へ搬送し、前記イ
ンクリボンの支持体側から熱ヘツドによって画信号に応
じたパルス状の熱を印加するとともに、両者を圧接して
溶融したインクを記録紙に転写することにより、記録紙
上に熱印加に応じたインク像を記録してなるものである
上記記録装置は使用する装置が小型軽量にして騒音がな
く、更に普通紙に記録を行うことが出来るので、近年広
く使用されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、従来の公然転写記録装置にも課題がない
訳ではない。
それは、従来の感熱転写記録装置は転写記録性能、即ち
画像品位が記録紙の表面平滑度により大きく影響され、
平滑性の高い記録紙には良好な画像記録が行われるもの
の、平滑性の低い記録紙の場合には画像記録品位が低下
する恐れがある。
また、従来の感熱転写記録装置では多色の画像を得よう
とした場合、転写を繰り返して色を重ね合わす必要があ
る。その為に複数の熱ヘンドを設けたり、或いは記録紙
に停止、逆送等複雑な動きをさせなければならず、色ず
れが避けられないばかりでなく、装置全体が大きく複雑
になってしまう等の課題がある。
く課題を解決するための手段〉 そこで本件出願人は光熱窓応性の材料を用い、熱エネル
ギーと光エネルギーとを与えたとき、その材料の反応が
急激に進んで転写特性が不可逆的に変化して、画信号に
応じた前記特性の違いによる像を形成し、それを被記録
媒体に転写する技術を提案した(特願昭60−1200
80号、同60−120081号5 同60−1314
11号、同60−134831号、同60−15059
7号、同60−199926号等)。
この技術によれば、表面平滑度の低い被記録媒体にも高
品位の画像を記録することが可能であり、また多色記録
に応用した場合には、被記録媒体に複雑な動きをさせる
ことなく多色の画像が得られるものである。
本発明の目的は前記技術を更に発展させたものであって
、高速記録が可能であり、且つ熱エネルギー付与の制御
が容易な記録装置を提供することにある。
前記目的を達成するための手段は、複数種の色調を呈し
、光エネルギーと熱エネルギーとが付与されることによ
って転写特性が変化する画像形成素体の分布層を有する
転写記録媒体を搬送するための搬送手段と、前記搬送手
段によって搬送される前記転写記録媒体の搬送経路に設
けられ、前記転写記録媒体に熱エネルギーを付与するた
めの加熱手段と、前記夫々の画像形成素体の転写特性を
支配する物性を変化させるのに必要な光エネルギー付与
時間に対応し、前記複数種の画像形成素体の感応波長域
に夫々対応した光エネルギーを付与するための光照射手
段とを有する記録部と、前記記録部によって前記転写記
録媒体に形成された像を被記録媒体に転写するための転
写部とを設けたことを特徴としてなる。
く作用〉 上記手段によれば、転写記録媒体と被記録媒体を装置に
セットして記録をすると、記録部に於いて、転写記録媒
体に複数種のエネルギーが付与されて像が形成され、線
像が転写部に於いて被記録媒体に転写される。
また夫々画像形成素体の感応波長に対応する光エネルギ
ーを、前記夫々の画像形成素体の転写特性を支配する物
性を変化させるのに必要な光エネルギー付与時間に対応
して付与することにより、鮮明画像を高速で記録するこ
とが可能となるものである。
〈実施例〉 次に上記手段を適用した本発明の一実施例を詳細に説明
する。
〔第一実施例〕
第1図(A)は第一実施例に係る記録装置の断面概略説
明図であり、第1図(B)は斜視説明図である。
図に於いて、1は長尺シート状の転写記録媒体であって
、ロール状に巻き回して供給ロール2として装置本体M
に着脱可能に組み込まれている。
即ち、この供給ロール2は、装置本体Mに設けられた回
転自在の軸2aに着脱可能に装填される。
そこで先ずこの転写記録媒体1の先端を供給ロール2.
ガイドローラ12a、記録ヘンド3a及びガイドローラ
12bを経由し、転写ローラ4aと加圧ローラ4bの間
から剥離ローラ5.ガイドローラ12cによって変向し
て巻取ロール6へ至らせ、その先端を巻取ロール6にグ
リッパ−(図示せず)等の手段により係止する。その後
は公知の駆動手段によって巻取ロール6を矢印C方向に
トルクを与えながら、転写ローラ4aを回転させること
によって、転写記録媒体1が矢印a方向に繰り出され、
巻き取りロール6の周面に順次巻き取られていくもので
ある。
尚、前記巻き取りの際に供給ロール2には、例えばヒス
テリシスブレーキ(図示せず)によって一定のバンクテ
ンションが与えられ、このテンション及び前記ガイドロ
ーラ12a、12bによって、転写記録媒体1は記録ヘ
ッド3aに対して一定の圧力で、且つ一定の角度で圧接
しつつ搬送される。
前記の如く搬送される転写記録媒体lに記録部3に於い
て複数種のエネルギー、本実施例では熱エネルギー及び
光エネルギーを選択的に付与すると像が形成され、この
像を転写部4に於いて被記録媒体8に転写して画像記録
を行う如く構成している。
次に前記各部の構成について順次詳細に説明する。
先ず転写記録媒体lは、第2図に示す如くシート状の支
持体la上に熱エネルギーと光エネルギーとが共に付与
された場合に像を形成し得る性質を有する転写記録層1
bを付着してなるものである。
その−例を説明すると、第2図に示す如く前記転写記録
層1bはコアICとして下記第1表に示す成分、またコ
ア1dとして第2表に示す成分、コア1eとして第3表
に示す成分を用い、次に示す方法によりマイクロカプセ
ル状の画像形成素体を形成してなる。
第2表 第3表 (以下余白) 即ち、前記第1表乃至第3表に示す成分Logを先ず塩
化メチレン20重量部に混合したものをカチオン又はノ
ニオン等HLB値の少なくとも10以上の界面活性剤と
ゼラチンIgを溶解した水20〇−に混合し、60°C
加温下ホモミキサーによって8,000〜10.0OO
r卯で撹拌して乳化し、平均粒径26−の油滴を得る。
更に60°C下で撹拌を30分間続け、塩化メチレンを
留去することにより平均粒径を約10Qにする。
これにアラビアゴム1gを溶かした水20ynlを加え
、ゆっくり冷却しなからNH,OR(アンモニア)水を
添加し、111以上にすることによってマイクロカプセ
ルスラリーを得、グルタルアルデヒド20%水溶?& 
l 、 Omeをゆっくり加えてカプセル壁を硬化する
その後、ヌンチェ濾過器で固液分離し、真空乾燥器で3
5゛C110時間乾燥してマイクロカプセル状の画像形
成素体を得る。
この画像形成素体は、第1表乃至第3表のコアlc、l
d、leがシェル1rで被覆されたマイクロカプセルで
、粒径7〜15−1平均粒径約104に形成される。
このようにして形成した画像形成素体を、支持体la上
に付着剤1gにて付着させて転写記録媒体lを得る。こ
れを更に詳しく説明すれば、例えば日本合成化学工業0
1製のポリエステル系接着剤ポリエスタ−LP−011
(固形分50%)leeにトルエン3ccの割合でン容
解してなる付着剤1gを、厚さ61mのポリエチレンテ
レフタレートフィルムよりなる支持体la上に塗布する
。その後、溶剤を乾燥除去して厚みを約1 pmにする
。この付着剤1gはガラス転移点が4°Cであるため、
室温でも微妙なタックが残っており、前記の如く形成し
た画像形成素体を容易に支持体1aに付着させることが
可能となる。
次に上記の如く得られた第1表乃至第3表に示すものを
コア材としたマイクロカプセル状の画像形成素体を1:
1:lの割合で混合し、これを振り掛けて接着させる。
その後、余分な画像形成素体を払い落とすと、画像形成
素体は略IN且つ90%の割合で付着層上に配置される
その後、約1kgf/−の圧力と、約110°Cの熱エ
ネルギーを与えて画像形成素体を支持体la上に強固に
固定させて転写記録媒体1を構成する。
前記第1表で示す画像形成素体中の光開始剤は、第3図
の吸光特性に於いて、グラフAの帯域(ピーク波長29
8nm )の光を吸収して反応を開始し、画像形成時に
はマゼンタ色となり、第2表で示す画像形成素体中の光
開始剤は、第3図のグラフBに示した帯域(ピーク波長
389r+m )の光を吸収して反応を開始し、画像形
成時にはシアン色となり、また第3表で示す画像形成素
体中の光開始剤は、第3図のグラフCに示した帯域(ピ
ーク波長458nm)の光を吸収して反応を開始し、画
像形成時にはイエロー色となる。
ここで前記3種類の画像形成素体の転写特性を支配する
物性が変化するのに必要な光エネルギー付与時間は以下
の如くして求めた。
先ず3種類の画像形成素体を別々に用い、前述した転写
記録媒体の製法と同様にしてイエローマゼンタ、シアン
色の画像形成素体を一様に有する転写記録媒体を作製し
た。そして前記転写記録媒体に熱エネルギーを付与する
手段として100°Cに加熱されたホットプレートを用
い、前記転写記録媒体の支持体面を前記ホットプレート
上に密着させた。
次に前記ホットプレート上面に蛍光体を塗布した厚さ2
龍のガラス板(西ドイツの5CIIOTT社製、品名1
)II)IAN 50)を配置し、更に前記ガラス板よ
り3maliil!隔した位置に光源(el東芝製、殺
菌ランプGL−20)を配置した。
前記ガラス板に塗布する蛍光体は、後述する光照射手段
に用いられるものと同一のものであり、前述の光源によ
って励起され、第4図のグラフA。
B、Cの特性の分光分布を存する3種類を用いた。
前記グラフへの光は前述のマゼンタ色の画像形成素体の
転写特性を変化させる光であり、グラフBの光はシアン
色の画像形成素体の転写特性を変化させる光であり、グ
ラフCの光はイエロー色の画像形成素体の転写特性を変
化させる光である。
さて前記イエロー色の画像形成素体を有する転写記録媒
体をホットプレート上に密着し、第4図のグラフCの分
光分布を有する蛍光体を光源により発光させ、光照射時
間を30m5から10ns単位で順次長くして100+
msまでの8種類の照射を行った。
そして前記光照射後の転写記録媒体を夫々記録紙と重ね
合わせ、25kgf/awlで圧接し、且つ表面温度が
120°Cに加熱保持された2本のローラ間に通した後
、前記転写記録媒体と記録紙とを剥離したところ、照射
時間が30〜60PAsでは記録紙上にイエローの転写
像が得られた。また前記照射時間が70m5以上では記
録紙に転写像は認められなかった。この場合の画像形成
素体の転写特性を支配する物性を変化させるのに必要な
光照射時間は10m5である。
同様にシアン色の画像形成素体を有する転写記録媒体を
ホットプレート上に密着して第4図のグラフBの光を照
射して前記光照射時間を求めたところ30m5であり、
マゼンタ色の画像形成素体を有する転写記録媒体をホッ
トプレート上に密着して第4図のグラフAの光を照射し
て前記光照射時間を求めたところ201Ilsであった
次に記録部3について説明する。記録部3は本実施例で
は熱エネルギーを前記転写記録媒体1に付与するための
加熱手段と、光エネルギーを同じく前記転写記録媒体1
に付与するための光照射手段とから構成されている。
加熱手段は、記録ヘッド3aの表面に両信号に応じて発
熱する幅0.2鵬−であって8F・ント/朧皇のA−4
サイズ用、ラインタイプの発熱素子3bが1728個−
列に配列されてなり、前述した通り転写記録媒体lの支
持体la側が搬送の際のバックテンションによって前記
発熱素子3bに所定圧力をもって圧接するように構成さ
れている。尚、前記画信号は用途に応じて、例えばファ
クシミリ、イメージスキャナ、或いは電子黒板等の制御
部から発せられる。
一方、前記記録へラド3aと対向した転写記録層lb側
には、光照射手段が配設されている。この光照射手段は
分光透過率として第5図に示す特性を有する、厚さ21
曹で内径40龍のガラス(西ドイツの5CIIOTT社
製、品名DURAN 50)製の円筒よりなる回転体3
cが31Jlのローラ対3d、3e、3rによって回転
可能に支持され、モーターにより前記ローラ3dを駆動
回転することによって一定速度で回転するように構成さ
れている。
前記回転体3Cの内面には前述した第4図のグラフに示
す分光分布を有する3種類の蛍光体A。
B、Cが回転方向と直角方向のストライブ状に塗布され
ている。この蛍光体A、B、Cの塗布幅は、回転体の円
周方向に夫々13’ニアの比になるように塗布されてい
る。即ち、蛍光体Aは円周方向角度60’ 、蛍光体B
は90″、蛍光体Cは210″となるように幅が異なる
ストライブ状に塗布されている。これは前記夫々の画像
形成素体の光感応時間に対応するものである。
尚、本実施例では前記蛍光体Aの主成分としてCa(P
Oa)z:Tl 、即ちタリウム付活カルシウムリン酸
塩を用い、蛍光体Bの主成分として(Sr1Mg)zP
z07:ELI 1即ちユーロピウム付活ストロンチウ
ムマグネシウムピロリン酸塩を用い、蛍光体Cの主成分
としてBa + MgA I t hO! t : E
u %即ちユーロピウム付活バリウムマグネシウムアル
ミン酸塩を用いている。
前記蛍光体A、B、Cは回転体3C内に配設された光源
(fi東芝製の殺菌ランプGL−20) 3 gからの
光によって励起した場合、蛍光体Aは第4図のグラフA
(ピーク波長335nm) 、蛍光体Bは第4図のグラ
フB(ピーク波長390r+m) 、蛍光体Cは第4図
のグラフC(ピーク波長450nm )の分光分布を有
する光を発する。そして前記蛍光体A、B。
Cで発した光は、遮光板3hに形成された輻0.51膳
のスリット31を通って転写記1iJilbに照射する
従って前記回転体3cを回転させると共に、光a3gか
ら光を照射すると、蛍光体A、B、Cが順に励起発光し
、夫々分光分布の異なる光がスリット31を通って転写
記録層1bに順に照射される。
ここで前記回転体3Cの回転速度及び位相を制御するた
めの制御構成について説明する。
前記回転体3cは第1図(B)に示すように、端部付近
の円周上に多数の遮光部14aが一定間隔のストライブ
状に形成され、その中の1つの遮光部14a′が他の遮
光部14aよりも幅広に形成されている。また前記遮光
部14aを挟むようにして回転体3Cの内側にLED等
の発光部材14bが配設され、外側にはホトダイオード
等の受光部材14cが配設されている。
前記構成から、回転体3cが一定速度で回転している状
態で、受光部材14cから得られる信号は第6図(A)
に示すものとなる。尚、第6図(八)に示すレベルrロ
ウ」は発光部材14bの光が回転体3cを透過して受光
部材14cに受光された状態であり、レベル「ハイ」は
遮光部材14aによって遮光され、受光部材14cに受
光されない状態である。
従って、前記信号の立ち上がりエツジの周波数が回転体
3cの回転速度として表れるので、これを検出制御する
ことによって回転体3cの回転速度を制御することが可
能となる。
また位相制御に当たっては、第6図(八)の積分波形を
求めると第6E(B)の如くなり、遮光部14aの1つ
(14a’)が幅広のために、その部分の積分波高値が
高くなる。従って、波高値が高くなったタイミングを基
準にして後述するマゼンタライン同期信号、シアンライ
ン同期信号、イエローライン同期信号、ビデオクロック
、ストローブ信号、イネーブル信号等を作成し、イネー
ブル信号の最初のrハイ1の期間に回転体3cの蛍光体
Aがスリット31を介して転写記録層1bと対向し、イ
ネーブル信号の2番目の「ハイ」の期間は蛍光体Bが対
向し、イネーブル信号の3番目のrハイ」の期間は蛍光
体Cが対向するように制御し、これを順次イネーブル信
号のrハイ」に対して繰り返すようにすれば良い。
そこで本実施例では前記回転体3cを一定速度及び位相
で回転させるためのP L L (Phase  Lo
cked  Loop)モータードライバー27を用い
ている。
このPLL制御方式をブロック図を用いて説明すると、
第7図に示すようにV CO(Voltage  Co
ntrol  0scillator) 28と位相比
較器27aとローパスフィルター27cからなり、第7
図中、光源モーター28a及びF C(Frequen
ce  Generetor) 28bが前記■COに
相当する。尚、前記光源モーター28aは回転体3cを
支持するローラ3dを駆動するモーターであり、FG2
8bは前記受光部材14cの出力である。
本実施例では前記PC;28bの出力とモータークロッ
クの位相比較出力を位相比較器27aから得、更に系の
安定を図るために前記FG28bの出力を単安定マルチ
バイブレーク27bで積分し、その出力と位相比較器2
7a1出力の差をローパスフィルター27c及び電力増
幅器27dを通してVC028に加えている。
また第7図中、ロック検出器27eは位相比較器27a
からの信号から系が同期状態にあるが否かを検出するた
めのものである。またPC;28bの出力は積分器27
fで積分し、その波形(第6図(B)に相当)を波形整
形器27gで整形して回転位相基準信号を得るものであ
る。
次に転写部4について説明する。この転写部4は前記記
録部3よりも転写記録媒体lの搬送方向下流側に配設さ
れ、第1図に示す如く矢印す方向に駆動回転する転写ロ
ーラ4aと、この転写ローラ4aに圧接して従動回転す
る加圧ローラ4bとによって構成されている。
前記転写ローラ4aは、表面がl m1厚で硬度70度
のシリコンゴムによって被覆されたアルミローラで構成
され、且つ内蔵された800Wのハロゲンヒータ4cに
よって表面が120〜130°Cに保持されるように構
成されている。
また加圧ローラ4bは、硬度70度のシリコンゴムによ
って1fi厚被覆されたアルミローラからなり、バネ等
の加圧手段(図示せず)によって転写ローラ4aとの押
圧力が6〜7kirf/cmで構成されている。
また第1図(ハ)に示すようにカセット7内には被記録
媒体たる記録紙8が積載されており、この記録紙8が給
送ローラ9.レジストローラ対10a。
10bによって一枚づつ給送され、LED26aとフォ
トトランジスタ26bからなるレジストセンサー26に
よって前記給送される記録紙8の先端を検出し、給送タ
イミングを制御することによって、前記転写記録媒体1
の像領域と記録紙8とが重なるように同期して転写部4
へ給送する如く構成している。
従って、前記転写部4に於いては転写記録媒体l及び記
録紙8が両ローラ4a、4b間を通るときに圧力及び熱
が印加されるものである。
次に上記の如く構成された記録装置を使用して記録を行
う場合の記録方法について説明する。
尚、この実施例では、熱を画像信号に応して付与する例
を示す。
モーターを駆動させて転写記録媒体1を供給ロール2か
ら順次繰り出し、記録部3に於いて転写記録媒体1の転
写部gltbに光と熱とを両信号に応じて付与すると像
が形成される。前記転写記録媒体層1bは、所定波長の
光と熱とが付与されると軟化点温度が上昇し、即ち転写
特性が不可逆的に変化して、記録紙8に転写されなくな
る性質を有している。
従って、第8図のタイミングチャートに示すように、マ
ゼンタ色記録に際しては発熱素子列のうち画信号のマゼ
ンタの補色、即ち緑色の画信号に相当する発熱素子3b
に10m5の通電を行い、これと同時に光B3gを10
+ms点灯する。このときスリット3iに位置する転写
記録層1bには回転体3Cの蛍光体Aが対向しており、
第4図のグラフAに示す分光分布の光エネルギーが転写
記録1’ff1lbに一様に照射される。
次にシアン色記録に際しては、前記マゼンタ色記録に於
ける発熱素子3bへの通電終了から10m5後に、今度
は発熱素子列のうちシアンの補色、即ち赤色の両信号に
相当する部分に15msの通電を行い、これと同時に光
源3gを15113点灯する。このときスリット31に
位置する転写記録層1bには回転体3cの蛍光体Bが対
向しており、第4図のグラフBに示す分光分布の光エネ
ルギーが転写記録層1bに一様に付与される。
次にイエロー色記録に際しては、前記シアン色記録に於
ける発熱素子3bへの通ffi終了からl Qms後に
、今度は発熱素子列のうちイエローの補色、即ち青色の
画信号に相当する部分に35+++sの通電を行い、こ
れと同時に光B3gを35++s点灯する。このときス
リット31に位置する転写記録層1bには回転体3Cの
蛍光体Cが対向しており、第4図のグラフCに示す分光
分布の光エネルギーが転写記録層1bに一様に付与され
る。
以上のような要領でマゼンタ、シアン、イエローの補色
の画信号に応じて発熱素子3bの発熱、回転体3cの回
転及び光源3gの点灯を制御して転写記録層1bに転写
像を形成し、この像形成に対して90m5/Lin5の
繰り返し周期で同期して転写記録媒体を搬送する。
ここで上記記録動作をさせるための本実施例に係る制御
系について第9図乃至第15図を参照して具体的に説明
する。尚、第9図は制御系のブロフク図、第10図及び
第11図は記録動作のタイミングチャート、第12図は
各部材間の関係を示す図、第13図は各信号の送出を行
うシーケンステーブル、第14図は記録動作のフローチ
ャート、第15図は転写ローラ4aの温度制御系の回路
図である。
この制御系は第9図に示すように、例えばマイクロプロ
セッサ等のCPU20a、該CPU20aの制御プログ
ラムや各種データを格納しているROM20b、及びC
PU20aのワークエリアとして使用されると共に、各
種データの一時保存等を行うRAM20c等を備えた制
御部20、インターフェース21、操作パネル22、像
形成タイミング発生器23、給送モータードライバー2
4、搬送モータードライバー25、レジストセンサー2
6、PLLモータードライバー27、光源点灯装置29
からなる。
前記制御部20はインターフェース21を介して操作パ
ネル22からの各種情報(例えば記録濃度、記録枚数、
記録サイズ等)、レジストセンサー26からの信号及び
像形成タイミング発生器23で作られたマゼンタライン
同!III(3号を入力する。また前記制御部20はイ
ンターフェース21を介して給送モーター30のモータ
ーON信号、搬送モーター31のモーターON信号及び
ページ信号を発生する。
像形成タイミング発生器23は内部の水晶発信器のクロ
ックを分周して各種信号(マゼンタライン同期信号、シ
アンライン同期信号、イエローライン同期信号、ページ
同期信号、ビデオクロック、イネーブル信号、ストロー
ブ信号、光源ON信号、モーター基準クロック等)を発
生する。
前記マゼンタライン同期信号、シアンライン同期信号、
イエローライン同期信号は第1011iaに示すように
、周!IJ]90貼でデユーティ−比が夫々45/90
.20/90.25/90の信号である。またマゼンタ
ライン同期信号はPLLモータードライバー27からの
回転位相基準信号を基準に作成される。そして制御部2
0からインターフェース21を介して送出されるページ
信号を、マゼンタライン同期信号の立ち上がりエツジで
ラッチしてページ同期信号を作る。
ビデオクロックはマゼンタ、シアン及びイエローのライ
ン同期信号の立ち上がりからIMIlzのクロックを発
生し、1728個(約1.7m5)のクロックを発生し
た後休止する信号である。
また外部画信号発生器(例えば、ファクシミリやイメー
ジスキャナー、電子黒板等)32は、像形成タイミング
発生器23からのページ同期信号、マゼンタ、シアン、
イエローのライン同期信号、ビデオクロックを受け、ペ
ージ同期信号が「ハイ」になった時点から、マゼンタラ
イン同期信号がrハイJの時にはマゼンタの両信号を、
またシアンライン同期信号がrハイ」の時にはシアンの
画信号を、同様にイエローライン同期信号が「ハイjの
時にはイエローの画信号をビデオクロックに同期させて
夫々1728個づつ送出する。
更に、上記マゼンタ、シアン又はイエローのライン同期
信号のrハイjの期間であって、ビデオクロックが休止
している期間が「ハイ」になるストローブ信号を発生す
る。
イネーブル信号はページ同期信号が「ハイ1になった最
初のシアンライン同期信号から始まり、シアン、イエロ
ー、マゼンタのライン同期信号の立ち上がりエツジから
順に10111s、15ms、35m5の「ハイ1を繰
り返し、ページ同期信号がrロウjになった最初のマゼ
ンタライン同期信号のrハイ1の期間内の35m5 f
ハイ1の発生で總了する。
このイネーブル信号は第8図の画信号に対応した発熱素
子3bへの通電信号に対応する。
更に像形成タイミング発生器23は光源ON信号を発生
する。光源3gのON信号は最初のイネーブル信号の立
ち上がりから始まり、各イネーブル信号の立ち上がり毎
に、l0IIS、 15+11s、35+sの順でrハ
イjを繰り返す。
更に像形成タイミング発生器2召はPLLモータードラ
イバー27に与えるモータークロック作成のためのモー
ター基準クロックを発生する。このクロックは6kHz
の連続したクロックであり、制御部20からインターフ
ェース21を介して送出される光源モータークロックに
よって制御されるスイッチを介して前記モータークロッ
クがPLLモータードライバー27に与えられる。
記録ヘッド3aは外部画信号発生器32がらの画信号を
、像形成タイミング発生器23からのビデオクロックで
ヘッド内部のシフトレジスト内に取り込む。この取り込
まれた画信号は、像形成タイミング発生器23からのス
トローブ信号によってヘッド内のラッチレジスタにラッ
チされ、その後、像形成タイミング発生器23からのイ
ネーブル信号によってラッチレジスタ内の画信号に応じ
て発熱素子3bへの通電がなされ、該通電と同時にシフ
トレジスタにビデオクロックによって次の画信号が取り
込まれる。
また光源3gの点灯装置29は、像形成タイミング発生
器23からの光源3gのON信号を受け、光iON信号
が「ハイjの時点で光源3gを点灯さ仕る。
PLLモータードライバー27は第7図に示したように
、入力したモータークロックと前記受光部材14cから
の出力(第6図(^))との位相同期がかかるように光
源モーター28aを駆動する。更に二〇PLLモーター
ドライバー27はインターフェース21を介して制御部
20に位相同期がかかっていることを知らせるロック検
出信号を送出し、且つ像形成タイミング発生器23には
回転体3cとライン同期信号と同期を合わせるための回
転位相基準信号を送出する。
尚、回転体3c上の遮光部14a、14a’の数は54
0個であり、PLLモータードライバー27によって光
源モーター28aが位相同期状態にあれば、モーターク
ロックが前記したように6kllzであるので回転体3
cは1回転90+msの速度で回転する。
前記制御によって転写記録媒体1に像が形成されるもの
である。
次に上記転写記録媒体1に形成された像を記録紙8に転
写するための、転写記録媒体1及び記録紙8の搬送制御
について説明する。
給送モータードライバー24は、インターフェース21
を介して制御部20からの給送モーターON信号がrハ
イ1の時、給送モーター30を駆動し、給送ローラ9及
びレジストローラ対10a、lObを回転して記録紙8
を一定速度で搬送する。
また搬送モータードライバー25は、同じくインターフ
ェース21を介した制御部20からの搬送モーターON
信号がrハイ」の時、搬送モーター31を駆動して転写
ローラ4aを回転し、これに従動回転する加圧ローラ4
bとの協働作用によって転写記録媒体1及び記録紙8を
一定速度で搬送する。
ここで制御部20がインターフェース21を介して人出
する各信号のタイミングは第11図に示す如くである。
尚、第11図の時間T、〜T4は第12図に示すように
各部材間の距離をL1〜L、とした場合、以下の如く転
写記録媒体1若しくは記録紙8が搬送されるのに要する
時間である。
L、:記録ヘッド3aから転写ローラ4aと加圧ローラ
4bとの圧接部までの転写記録媒体lの筋道距離。
L2 :前記圧接部から剥離ローラ5までの転写記録媒
体1の搬送距離。
L、ニレジストセンサー26から前記圧接部までの記録
紙8の搬送距離。
T、:転写記録媒体1をり、−Laの距i%1f t’
12送するのに要する時間。
T2 :記録紙8をL3の距離搬送するのに要する時間
T、;記録紙8の長さ(例えばA4サイズであれば29
7mm)分だけ転写記録媒体1を搬送するのに要する時
間。
T4 :転写記録媒体1をり、−+−L、の距離搬送す
るのに要する時間。
即ち、操作者が操作パネル22のスタートボタンを押す
と給送モーター30が駆動し、記録紙8を給送してその
先端がレジストセンサー26にかかった時点で駆動を休
止する。この時点で光源モーター28aで回転する回転
体3Cは前記制御により位相同期している。次に搬送モ
ーター31が駆動して転写記録媒体lを第1図の矢印a
方向に搬送すると共に、時間T3の間ページ信号が「ハ
イ」となって記録部3で転写像形成工程が行われる。
搬送モーター31は前記像形成時間T、経過後、更に時
間T4経過した後に停止する。
尚、給送モーター30は前記転写記録媒体lが搬送開始
から時間T1経過後、時間T2だけ駆動して記録紙8を
前記転写記録媒体1と同速度で搬送して停止する。これ
によって記録紙8の先端は、前記転写記録媒体1に形成
された転写像先端と転写部4に於いて合致し、転写記録
媒体1と密着しながら搬送モーター31の駆動によって
搬送される。
ここで前記第11図に示す如き各信号を送出する制御部
20の動作について説明すると、制御部20はインター
フェース21を介してマゼンタライン同期信号を入力し
、それをソフトウェアカウンタによって個数をカウント
する。即ち、マゼンタライン同期信号は前述したように
90m5周期であるから、制御部20が前記信号をカウ
ントすることによって時間を管理することが出来る。
制御部20の内部には第13図に示す如きシーケンステ
ーブルをもっており、レジストセンサー信号がrハイ」
になってから、マゼンタライン同期信号をカウントしな
がら順次シーケンステーブルを参照し、給送モーターO
N信号、搬送モーターON信号、ページ信号を送出し、
夫々の信号によって各部材の駆動を制御する。
尚、本実施例に於いて、シーケンステーブルは第13図
に示す如く3ビツト構成で、第0番目から第3216番
目までの計3217ワードからなり、ビット0は給送モ
ーターON信号、ピント1は搬送モーターON信号、ビ
ット2はページ信号に夫々対応する。
また第11図に於ける上部のカッコ内の数字はレジスト
センサー信号がrハイjになった時点のマゼンタライン
同期信号を第0番目とし、各々の時点でのマゼンタライ
ン同期信号の番号(信号の個数)を示したものである。
次に前述した機能を有する制御部20の一連の動作を第
14図のフローチャートを用いて説明すると、先ず操作
パネルのスタートボタンが押されたか否かを検出しくS
l)、押された場合は給送モーターON信号及び光源モ
ーターON信号を送出する(S2.S3)。次にレジス
トセンサー信号が「ハイJになるのを待ち、且つPLL
モータードライバー27からのロック検出信号が「ハイ
」になるまで待って、即ち回転体3cの位相同期をまっ
てシーケンステーブルのラスク番号を示すRにOを代入
する(34〜S6)。
次にマゼンタライン同期信号がrロウ」であるのを待ち
(37)、Lかる後にrハイjになるのを待つ(S8)
。これによってマゼンタライン同期信号の立ち上がりエ
ツジを検出する。前記エツジを検出すると、シーケンス
テーブルの第n番目を参照し、ビットO〜ビット2を夫
々給送モーター○N信号、搬送モーターON信号、ペー
ジ信号として送出する(S9)。次に前記Rの値に1を
加算して(SIO) 、Rの値が3216より大きいか
否かを判定しく311) 、Rの値が前記3216より
も小さいか等しい場合にはステップS7に戻って記録を
続行し、大きい場合には光源モーター27aを休止して
(312)記録を終了する。
前記の如くして形成された像は転写部4で熱及び圧力が
印加されて記録紙8に転写される。
ここで前記転写部4での温度制御構成は第15図に示す
ように構成されている。
第15図のサーミスタ33は転写ローラ4aの表面に接
するように配置されており、該転写ローラ4aの表面温
度に応して抵抗値が変化し、この抵抗値は′ri源EI
及び抵抗器34によって電圧E2に変換され、コンパレ
ータ35によって基【V電圧E0と比較される。比較出
力はリレードライバー36を介し、リレー37によって
TLlm E 3からのハロゲンヒータ4Cの通電を制
御する。
ここで前記温度制御構成の駆動原理について述べる。サ
ーミスタ33は温度が上がれば抵抗値が小さくなる性質
があり、よって転写ローラ4aの表面温度が上がればサ
ーミスタ33の抵抗値が下がり、電圧E2が下がる。逆
に転写ローラ4aの表面温度が下がればサーミスタ33
の抵抗値が上がって電圧E2も上がる。従って基4!電
圧E0の値を転写ローラ4aが125°Cに対応した電
圧E2の値に設定することにより、転写ローラ4aの表
面温度が125°Cより低い場合は比較出力が「ハイ」
になり、ハロゲンヒータ4cに通電され、転写ローラ4
aの表面温度が上昇する。逆に125°Cより高い場合
はハロゲンヒータ4cには通電されず、表面温度が下降
する。前記制御により転写ローラ4aの表面温度は12
0〜130°Cに保持される。尚、この制御系は装置の
電源スイフチがONの時は絶えず動作しており、操作パ
ネルのスタートボタンが押される以前に転写ローラ4a
の表面温度が120〜130゛Cになるように制御され
る。
前記の如くして像転写をした後は、剥離ローラ5によっ
て転写記録媒体1と記録紙8とを剥離し、所望の色の画
像記録が行われた記録紙8を排出ローラ対13a、13
bによって排出トレー11に排出する。また転写記録媒
体1は巻取ロール6に巻き取られる。
上記の如くしてカラー記録がワンショットで行われ、且
つ画像形成素体の転写特性に対応して光エネルギーを付
与することにより、高品位の画像を高速で記録出来るも
のである。
〔他の実施例〕
次に前述した第一実施例で用いた転写記録媒体等、各部
の他の実施例について説明する。
(1)転写記録媒体 前述の各実施例に於いては、光エネルギーと熱エネルギ
ーによって着色剤を含んだ高分子材料の転写記録層1b
の軟化点温度の変化によって、記録紙8へ像を転写記録
する例を示したが、記録紙8への接着特性、或いは昇華
特性の違いによって像を転写記録するようにしても良い
。或いは記録紙8に発色性をもたせて、その記録紙8の
発色特性を変化させるような層を転写記録媒体1に設け
、該転写記録媒体lに形成した像を記録紙8へ転写する
ことによって画像を得るように構成しても良い。
また支持体1aの材料としては、前述のポリエチレンテ
レフタレートの他に、例えばポリアミド、或いはポリイ
ミド、コンデンサー紙、セロハン紙等も使用出来る。
また転写記録層1bを形成する画像形成素体には、感応
成分と着色成分が含有されているが、感応成分には光及
び熱エネルギーのように、複数のエネルギーが付与され
たときに物性変化の感応が開始するもの、或いは物性変
化の反応速度が急激に変化するものを用いることが好ま
しい。
前記感応成分に含まれる高分子化成分としては、重合反
応又は架橋感応を起こす成分であり、例えば七ツマ−、
オリゴマー又はポリマーが挙げられる。
前記モノマー或いはオリゴマーとしては、例えばポリケ
イ皮酸ビニル、p−メトキシケイ皮酸コハク酸半エステ
ル等、或いはエポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹
脂等の末端或いは側鎖に反応基を有するものが挙げられ
る。
重合性モノマーとしては、例えばエチレングリコールジ
アクリレート、プロピレングリコールジアクリレート等
が挙げられる。
また前記重合性モノマー又はオリゴマーを用いる場合に
は、層形成性も向上させるために、セルロースアセテー
トスクシネート、メチル・メタクリレート−ヒドロキシ
エチルメタンリレートコポリマー等を含有させても良い
高分子化成分の反応を生じさせるために、必要に応して
反応開始剤が添加される0反応開始剤としては、例えば
アゾ化合物、有機イオウ化合物、カルギニル化合物、ハ
ロゲン化合物等のラジカル開始剤が好ましい。
また光と熱エネルギーの両方を受けて転写像を形成する
場合の転写記録層の構成には、前記した光エネルギーを
受けて作用する反応開始剤と高分子化成分との反応で反
応速度の温度依存性の大きい組合せとなるように、反応
開始剤と高分子化成分の種類を選べば良い。
例えば、メタクリル酸エステル、或いはアクリル酸エス
テルの共重合体等の官能基をもつ重合性プレポリマー、
テトラエチレングリコール・ジアクリレート等の感光性
架橋剤、ベンゾフェノン、ミケラーズケトン等の反応開
始剤の組合せが挙げられる。
着色成分は、光学的に認識出来る画像を形成するために
含有させる成分であり、各種顔料、染料が適宜用いられ
る。このような顔料、染料の例としては、カーボンブラ
ックや黄鉛等の無機顔料、ビクトリアブルーレーク、フ
ァストスカイブルー等の有機顔料、ロイコ染料、フタロ
シアニン染料等の着色剤等が挙げられる。
その他、転写記録IJ1bにはハイドロキノン、p−メ
トキシフェノール等の安定化剤が含まれても良い。
更に反応開始剤のエネルギーに対する活性化を高めるた
めのp−ニトロアニリン、1,2−ベンゾアントラキノ
ン等の増感剤が転写記録層に含まれても良い。
更に転写記録層tbには着色剤、感応成分の他に、バイ
ンダーとして樹脂、ワックス或いは液晶を混合しても良
い。
前記バインダーとして使用される樹脂としては、例えば
ポリエステル系、ポリアミド系等が挙げられ、これらを
1種或いは2種以上混合して用いても良い。
またワックス類のバインダーとしては、例えばキャンデ
リラワックス、カルナバワックス等の植物性ワックス、
鯨ロウ等の動物性ワックス、モンタンワックス等のi1
2.物系ワックス、或いは脂肪酸や脂肪酸アミド、エス
テル等からなる合成ワックス等を用いることが出来、更
には前記ワックス類を1種或いは2種以上混合して用い
ても良い。
またバインダーとして使用する液晶としては、コレステ
ロールヘキサノエート、コレステロールデカノエート等
が挙げられる。
転写記allbを構成する画像形成素体にマイクロカプ
セルを使用する場合には、コア部に前記説明した材料を
含有させるが、マイクロカプセルの壁材に用いられる材
料としては、ゼラチンとアラビアゴム、ニトロセルロー
ス、エチルセルロース等のセルロース系、ポリエチレン
、ポリスチレン等のポリマー系等が挙げられる。
(2)記録部 前述の第一実施例では回転体3Cに塗布した蛍光体幅を
60°、90°  210°で塗り分けたが、前記角度
に限定する必要はなく、前記塗布幅は使用する転写記録
媒体1を構成する画像形成素体の転写特性を変化させる
のに必要な光エネルギーの付与時間に応じて適宜設定す
れば良い。
またストライプの数も前述の実施例のように蛍光体の種
類数と等しくする必要はなく、例えば第一実施例の場合
であれば、蛍光体A、B、Cを夫々30°、45°  
105@のストライプを2回繰り返して合計6本のスト
ライプとしても良い。
更に前述の実施例では記録部3に於いて、転写記録媒体
1の転写記録N1b側から所望の色に応じた所定波長の
光を一様に照射すると共に、支持体1a側から画信号に
応じた熱を印加する構成であったが、他の実施例として
熱を一様に印加すると共に、所定の光を画信号に応じて
照射する構成にしても良い。
また支持体1aを透光性の材質で構成すれば、支持体1
a側から光を照射すると共に、転写記録層1b側から熱
を印加する構成にしても良い。
更に前述の実施例では支持体1aを挟んで光照射と熱印
加を行ったが、これとは別に支持体1aの片側から光照
射と熱印加の双方を行うようにしても像形成は可能であ
る。
また加熱手段は前述した記録ヘッド3aを用いる方法の
他に、YAGレーザーとポリゴンミラーを用いて選択的
に加熱する方法等を使用しても良い。
尚、前述の実施例では転写記録層1bに光エネルギーと
熱エネルギーとを同時に付与するようにしたが、光エネ
ルギーと熱エネルギーとは別々に付与する構成であって
も、結果的に両エネルギーが付与される構成であれば良
い。
(3)転写部 前述した実施例では転写部4に於いて、熱及び圧力を印
加するようにしたが、この転写部4では圧力のみを印加
するようにしても良い。
転写部4は転写ローラ4a及び加圧ローラ4bのように
ローラ状のものに限定されるものでなく、例えば回転ベ
ルトの如きもの等所望の圧が得られる構成であれば良い
また必要に応じて転写部4で画像転写された被記録媒体
の像を定着させる為の定着手段を被記録媒体の搬送方向
であって、剥離ローラ5の下流側に設けるようにしても
良い。
(4)被記録媒体 被記録媒体としては、前述の記録紙に限定されるもので
なく、例えばオーバーヘッドプロジェクタ−(OHP)
用のプラスチックシート等も当然に使用することが出来
る。
〈発明の効果〉 本発明は上述の如く、転写記録媒体への像の形成と、こ
の像の被記録媒体への転写を順次行うので、表面平滑度
の比較的低い被記録媒体にも画像の記録を良好に行うこ
とが出来る。また本発明を多色記録に応用した場合には
、被記録媒体に複雑な動きをさせることなく多色の画像
を得ることが出来る。
また夫々画像形成素体の感応波長に対応する光エネルギ
ーを、前記夫々の画像形成素体の転写特性を支配する物
性を変化させるのに必要な光エネルギー付与時間に対応
して付与することにより、鮮明画像を高速で記録するこ
とが可能となるものである。
更に前記光エネルギーの付与を回転体を回転させて行う
ようにすれば、前記回転体の形成する蛍光体の幅を適宜
設定することによって所定波長の光エネルギーを高速で
照射することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)、 (B)は本発明の一実施例の全体模式
説明図、第2図は転写記録媒体の構成説明図、第3図は
転写記録媒体中の光開始剤の吸光特性を示すグラフ、第
4図は光照射手段の分光特性を示すグラフ、第5図は回
転体の光透過特性を示すグラフ、第6図は回転体の回転
を検出する受光部材の信号及びその積分波形、第7図は
PLLモータードライバーの構成説明図、第8図は熱及
び光を付与するタイミングチャート、第9図は制御系の
ブロック図、第10図及び第11図は記録動作のタイミ
ングチャート、第12図は各部材間の関係を示す説明図
、第13図は各信号の送出を行うシーケンステーブルの
説明図、第14図は記録動作のフローチャート、第15
図は転写ローラ4aの温度制御系の説明図である。 1は転写記録媒体、1aは支持体、lbは転写記録層、
lc、ld、leはコア、Ifはシェル、Igは付着剤
、2は供給ロール、2aは供給ロール軸、3は記録部、
3aは記録ヘッド、3bは発熱素子列、3cは回転体、
3d、3e、3rは支持ローラ、3gは光源、3hは遮
光板、31はスリット、4は転写部、4aは転写ローラ
、4bは加圧ローラ、4cはヒータ、5は剥離ローラ、
6は巻取ロール、7はカセット、8は記録紙、9は給送
ローラ、10a、10bはレジストローラ、11は排出
トレー、12a、12b、12cはガイドローラ、13
a、13bはリド出ローラ、20は制御部、20aはC
PU、20bはROM、20cはRAM、21はインタ
ーフェース、22は操作パネル、23は像形成タイミン
グ発生器、24は給送モータードライバー、25は搬送
モータードライバー、26はレジストセンサー26aは
LED、26bはフォトトランジスタ、27はPLLモ
ータードライバー、28は■C0129は蛍光灯点灯装
置、30は給送モーター、31は搬送モーター、32は
外部画信号発生器、33はサーミスタ、34は抵抗、3
5はコンパレータ、36はリレードライバー、37はリ
レーである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数種の色調を呈し、光エネルギーと熱エネルギ
    ーとが付与されることによって転写特性が変化する画像
    形成素体の分布層を有する転写記録媒体を搬送するため
    の搬送手段と、 前記搬送手段によって搬送される前記転写記録媒体の搬
    送経路に設けられ、前記転写記録媒体に熱エネルギーを
    付与するための加熱手段と、前記夫々の画像形成素体の
    転写特性を支配する物性を変化させるのに必要な光エネ
    ルギー付与時間に対応し、前記複数種の画像形成素体の
    感応波長域に夫々対応した光エネルギーを付与するため
    の光照射手段とを有する記録部と、 前記記録部によって前記転写記録媒体に形成された像を
    被記録媒体に転写するための転写部と、を有することを
    特徴とした記録装置。
  2. (2)前記光照射手段が、前記複数種の画像形成素体に
    対応し、その感応波長域に夫々ピーク波長を有する複数
    種の蛍光体を回転方向直角方向にストライプ状に形成し
    てなり、前記ストライプの幅を前記複数種の画像形成素
    体の転写特性を支配する物性を変化させるのに必要な光
    エネルギー付与時間に対応した幅に設定した回転体と、
    前記蛍光体を発光させるための光源と、前記回転体を回
    転させるための駆動手段とからなる請求項(1)記載の
    記録装置。
  3. (3)前記ストライプの幅が、前記光エネルギーの付与
    時間を長く必要とする画像形成素体に照射する波長光を
    発光する蛍光体の幅を、前記光エネルギーの付与時間が
    短くてよい画像形成素体に照射する波長光を発光する蛍
    光体幅よりも広く形成した請求項(2)記載の記録装置
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