JPH02147351A - 記録ヘッド及び前記記録ヘッドを用いた記録装置 - Google Patents

記録ヘッド及び前記記録ヘッドを用いた記録装置

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JPH02147351A
JPH02147351A JP30105888A JP30105888A JPH02147351A JP H02147351 A JPH02147351 A JP H02147351A JP 30105888 A JP30105888 A JP 30105888A JP 30105888 A JP30105888 A JP 30105888A JP H02147351 A JPH02147351 A JP H02147351A
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JP30105888A
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English (en)
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Toshiji Inui
利治 乾
Masanori Takenouchi
竹之内 雅典
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Canon Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/345Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads characterised by the arrangement of resistors or conductors

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  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は通電により発熱する記録へラド及び前記記録ヘ
ッドを用いた記録装置に関し、更に詳しくはプリンター
や複写機、或いはファクシミリ等に利用出来る記録ヘッ
ド及び記録装置に関する。
〈従来の技術〉 近年、情報産業の急速な発展に伴って種々の情報処理シ
ステムが開発され、またそれぞれの情報処理システムに
適した記録装置が開発されている。
上記記録装置の一つとして感熱転写記録装置がある。こ
れは熱溶融性バインダー中に着色剤を分散させてなる熱
熔融性インクをリボン状の支持体に塗布してなるインク
リボンを用いて、記録紙に記録を行うものである。
即ち、前記インクリボンをその熱熔融性インク層が記録
紙に接するように重ね合わすと共に、該インクリボン及
び記録紙を熱ヘツドとプラテンとの間へ搬送し、前記イ
ンクリボンの支持体側から熱ヘツドによって画信号に応
じたパルス状の熱を印加するとともに、両者を圧接して
溶融したインクを記録紙に転写することにより、記録紙
上に熱印加に応じたインク像を記録してなるものである
上記記録装置は使用する装置が小型軽量にして騒音がな
く、更に普通紙に記録を行うことが出来るので、近年広
く使用されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、従来の感熱転写記録装置にも課題がない
訳ではない。
それは、従来の感熱転写記録装置は転写記録性能、即ち
画像品位が記録紙の表面平滑度により大きく影響され、
平滑性の高い記録紙には良好な画像記録が行われるもの
の、平滑性の低い記録紙の場合には画像記録品位が低下
する恐れがある。
また、、従来の感熱転写記録装置では多色の画像を得よ
うとした場合、転写を繰り返して色を重ね合わす必要が
ある。その為に複数の熱ヘツドを設けたり、或いは記録
紙に停止、逆送等複雑な動きをさせなければならず、色
ずれが避けられないばかりでなく、装置全体が大きく複
雑になってしまう等の課題がある。
〈課題を解決するための手段〉 そこで本件出願人は光熱感応性の材料を用い、熱エネル
ギーと光エネルギーとを与えたとき、その材料の反応が
急激に進んで転写特性が不可逆的に変化して、画信号に
応じた前記特性の違いによる像を形成し、それを被記録
媒体に転写する技術を提案した(特願昭60−1200
80号 同60−120081号、同60−13141
1号、同60−134831号、同60−150597
号、同60−199926号、 特開昭62−1741
95号(昭和62年7月30日公開)等)。
この技術によれば、表面平滑度の低い被記録媒体にも高
品位の画像を記録することが可能であり、また多色記録
に応用した場合には、被記録媒体に複雑な動きをさせる
ことなく多色の画像が得られるものである。
本発明の目的は前記技術を更に発展させたものであって
、熱エネルギーを付与するに当たって局部的な温度上昇
を防止して鮮明な画像を記録することが出来る記録ヘッ
ド及び前記記録ヘッドを用いた記録装置を提供すること
にある。
そのための手段は、通電により発熱する発熱体をライン
状に複数配列してなり、前記発熱体の厚みを変えること
を特徴としてなり、特に発熱体中央部の厚みを周囲より
も厚くして記録ヘッドを構成したことを特徴きしてなる
また前記記録ヘッドを使用する記録装置として、熱エネ
ルギーと、光エネルギーとが付与されることによって転
写特性が変化する転写記録層を有する転写記録媒体を搬
送するための搬送手段と、前記搬送手段によって搬送さ
れる前記転写記録媒体の搬送経路に沿って設けられた、
前記転写記録層に熱エネルギーを付与するための前記構
成の記録ヘッドと、光エネルギーを付与するための光照
射手段とを有する記録部と、前記記録部で形成された像
を被記録媒体に転写するための転写部とを設けて構成し
たことを特徴としてなる。
〈作用〉 上記手段によれば、例えば発熱体の中央部を厚くして該
部分の抵抗値を大きくすれば、前記発熱体を通電発熱さ
せたときに発熱体の中央部に於ける局部的な温度上昇が
抑制され、熱印加が発熱体全体に亘って略均−に行われ
るようになる。従って前記記録ヘッドを使用して画像記
録を行うと、転写記録媒体を効果的に加熱することが出
来、鮮明記録を行うことが出来るものである。
また熱エネルギーと光エネルギーが付与されると反応す
る転写記録媒体を使用して記録を行う場合には、前記記
録−\ラドによる熱印加が発熱体全体に亘って略均−に
行われるために、転写記録媒体の反応効率が高まり、前
記エネルギー印加時間を短くしても鮮明画像を得ること
が出来るようになるものである。
〈実施例〉 次に上記手段を適用した本発明の一実施例を詳細に説明
する。
〔第一実施例〕
第1図(^)は第一実施例に係る記録装置の断面概略説
明図であり、第1図(B)は斜視説明図である。
図に於いて、1は長尺シート状の転写記録媒体であって
、ロール状に巻き回して供給ロール2として装置本体M
に着脱可能に組み込まれている。
即ち、この供給ロール2は、装置本体Mに設けられた回
転自在の軸2aに着脱可能に装填される。
そこで先ずこの転写記録媒体lの先端を供給ロール2.
ガイドローラ12a、記録部3を構成する記録ヘッド3
a及びガイドローラ12bを経由し、転写部4を構成す
る転写ローラ4aと加圧ローラ4bの間から剥離ローラ
5.ガイドローラ12cによって変向して巻取ロール6
へ至らせ、その先端を巻取ロール6にグリッパ−(図示
せず)等の手段により係止する。その後は公知の駆動手
段によって巻取ロール6を矢印C方向にトルクを与えな
がら、転写ローラ4aを駆動回転させることによって、
転写記録媒体1を矢印a方向に繰り出す。
この繰り出しと同期して記録部3で前記転写記録媒体1
に熱エネルギー及び所定波長の光エネルギーを選択的に
付与して画像を形成し、転写部4で被記録媒体たる記録
紙8と重ね合わすと共に、熱及び圧力を印加して前記画
像を記録紙8に転写する。更に画像転写後の転写記録媒
体lを巻取ロール6に巻き取ると共に、記録紙8を排出
ローラ対13a、13bによって排出トレー11に排出
する如く構成している。
尚、前記転写記録媒体lの巻き取りに際し、供給ロール
2には例えばヒステリシスブレーキ(図示せず)等の公
知の手段によって一定のパンクテンションが与えられ、
このテンション及び前記ガイドローラ12a、12bに
よって、転写記録媒体lは記録ヘッド3aに対して一定
の圧力で、且つ一定の角度で圧接しつつ搬送されるよう
に構成している。
次に前記各部の構成について順次詳細に説明する。
先ず転写記録媒体1は、第2図に示す如くシート状の支
持体la上に熱エネルギーと光エネルギーとが共に付与
された場合に像を形成し得る性質を有する転写記録層1
bを付着してなるものである。
その−例を説明すると、本実施例では前記転写記録層1
bのコア1b+として下記第1表に示す成分、またコア
lb、とじて第2表に示す成分、コアlbtとして第3
表に示す成分を用い、次に示す方法によりマイクロカプ
セル状の画像形成素体を形成してなる。
(以下余白) 先ず100gの水及びイソプイチレンー無水マレイン酸
共重合体(イソパン−10、クレハ化学社製)26gを
混合し、水酸化ナトリウム10gを添加して80°Cに
て6時間撹拌する。そして室温まで冷却した後、これに
ペクチン3.1%水溶液700gを混合して20分間撹
拌する。前記イソパン−ペクチン混合液200gを20
%硫酸溶液でpHを4.0に調整して0.2gのクオド
ロール(BASF社製)を添加し、これをホモミキサー
で300Orpmで撹拌しながら、前記第1表乃至第3
表に示す成分20gを、30gのクロロホルムで溶解し
た溶液を10〜15秒かけて投入し、そのまま10分間
乳化を行う。
更に前記乳化液を500mのビーカーに移し、そのまま
撹拌羽根で1〜2時間撹拌を続けて溶媒を留去する。
次に8.3gの尿素溶液(50重量%)、5gの水に溶
解したレゾルシン0.4g、10.7gのホルマリン(
37%)及び10−の水に溶かした0、6gの硫酸アン
モニウムを2分間隔で加える。
このまま60°Cに昇温しで3時間撹拌を続けた後、温
度を下げ、20%の苛性ソーダ溶液でpHを12.0と
し、このカプセル液を濾過した後2回1000Wiの水
で洗浄して乾燥を行い、マイクロカプセル状の画像形成
素体を得る。
前記画像形成素体は、第1表乃至第3表のコア1 b+
、  1 bf+  1 bsがシェルlb、で被覆さ
れたマイクロカプセルで、粒径7〜154.平均粒径的
104に形成される。
このようにして形成した画像形成素体を、支持体la上
に付着剤1bsにて付着させて転写記録媒体1を得る。
前記付着方法を更に詳しく説明すると、例えば日本合成
化学工業■製のポリエステル系接着剤ポリエスタ−LP
−022(固形分50%)leeにトルエン3ccの割
合で溶解してなる付着剤1bsを、厚さ6p+mのポリ
エチレンテレフタレートフィルムよりなる支持体la上
に塗布する。その後、溶剤を乾燥除去して厚みを約1μ
mにする。この付着剤1bsはガラス転移点が一15°
Cであるため、室温でも微妙なタックが残っており、前
記の如く形成した画像形成素体を容易に支持体1aに付
着させることが可能である。
次に上記の如く得られた第1表乃至第3表に示すものを
コア材としたマイクロカプセル状の画像形成素体を1:
1:1の割合で混合し、これを振り掛けて接着させる。
その後、余分な画像形成素体を払い落とすと、画像形成
素体は略1層且つ90%の割合で付着層上に配置される
その後、約1kgf/ctAの圧力と、約80“Cの熱
エネルギーを与えて画像形成素体を支持体la上に強固
に固定させて転写記録媒体lを構成する。
前記第1表で示す画像形成素体中の光開始剤は、第3図
の吸光特性に於いて、グラフへの帯域(ピーク波長29
8rv )の光を吸収して反応を開始し、画像形成時に
はマゼンタ色となり、第2表で示す画像形成素体中の光
開始剤は、第3図のグラフBに示した帯域(ピーク波長
389nm )の光を吸収して反応を開始し、画像形成
時にはシアン色となり、また第3表で示す画像形成素体
中の光開始剤は、第3図のグラフCに示した帯域(ピー
ク波長458nm)の光を吸収して反応を開始し、画像
形成時にはイエロー色となる。
尚、前記転写記録層1bは熱エネルギーと光エネルギー
の付与に対して第4図のグラフに示す如き反応特性を有
している。第4図は画像形成素体を反応硬化させる際の
温度と、硬化に必要な光エネルギーの付与時間の逆数を
感度として表している。このグラフから明らかなように
、本実施例に係る転写記録層1bは約80°C程度まで
は温度上昇に伴って反応感度が上がるが、約80°Cの
ときに反応感度をピークとして(光エネルギー付与時間
−50m5) 、それ以上の温度では再び反応感度が低
下する(尚、前記ピーク温度は画像形成素体の種類によ
って異なる)。従って、記録ヘッド3aで転写記録層1
bに熱エネルギーを付与する場合には該ヘッド3aの発
熱温度が約80°Cになるように設定するのが好ましい
次に記録部3について説明する。
記録部3は本実施例では第1のエネルギーとなる熱エネ
ルギーを、前記転写記録媒体1に付与するための加熱手
段と、第2のエネルギーとなる光エネルギーを、同じく
前記転写記録媒体1に付与するための光照射手段とから
構成されている。
加熱手段は本実施例では記録ヘッド3aで構成してなる
0本実施例に係る記録ヘッド3aの構成は第5図に示す
ように、基板aat上に幅0.2■lの発熱素子3bを
8dots/@mの密度で1728個ライン状に配列し
てなるA4サイズ用、ラインタイプ記録ヘッドとして構
成している。
前記各発熱素子3b−大端には信号電極3a、が接続さ
れ、他方端には共通電極3a、が接続されており、画信
号に応じて前記信号電極3azに通電することによって
、発熱素子3bが個々発熱するものである。また前記各
発熱素子3bは周囲3b、の厚みd、に比較して中央部
3bzの厚みd、が厚くなるように構成している。本実
施例では前記中央部3btとして直径20−の範囲の厚
みd2を0.08amに設定し、周囲3b、の厚みd、
を0.06pT@に設定している。
これにより発熱素子3bは周囲よりも中央部の抵抗値が
若干大きくなるように設定している。
前記構成の記録へラド3aに対し、前述した通り転写記
録媒体1の支持体1a側が搬送の際のパックテンション
によって前記発熱素子3bに所定圧力をもって圧接する
ように構成されている。尚、前記画信号は用途に応じて
、例えばファクシミリ、イメージスキャナ、或いは電子
黒板等の制御部から発せられる。
記録ヘッドに於kjる発熱素子の厚みが均一な場合、通
電発熱させるとlii!ii素当たりの発熱素子中央部
の温度が周囲の温度よりも高くなる温度分布を生ずる。
これに対して前記の如く発熱素子3bの中央部3btの
厚みを周囲よりも厚く形成した場合には、発熱素子中央
部の発熱量がその周囲よりも小さくなり、その結果発熱
素子中央部の温度上昇が抑制され、転写記録媒体1には
1画素当たりの発熱素子全体として略均−な温度で加熱
が行われるようになる。
一方、前記記録ヘッド3aと対向した転写記録層lb側
には、光照射手段が配設されている。この光照射手段は
分光透過率として第6図に示す特性を有する、厚さ2■
1で内径40mmのガラス(西ドイツの5CHOTT社
製、品名DtlRAN 50)製の円筒よりなる回転体
3Cが3組のローラ対3d、3e、3fによって回転可
能に支持され、モーターにより前記ローラ3dを駆動回
転することによって一定速度で回転するように構成され
ている。
また前記回転体3Cの内面には3種類の蛍光体A、B、
Cが円周方向120度(3等分)づつのストライブに塗
布されている。本実施例では前記蛍光体への主成分とし
てCa(POa)z:Tl  (タリウム付活カルシウ
ムリン酸塩)を用い、蛍光体Bの主成分として(Sr、
Mg)zPzOl:Eu  (ユーロピウム付活ストロ
ンチウムマグネシウムピロリン酸塩)を用い、蛍光体C
の主成分としてBa、MgA1、hOzt:Uu  (
ユ:ロビウム付活バリウムマグネシウムアルミン酸塩)
を用いている。
前記回転体3cの内部には光源3gが配設され、該光源
3gの点灯により前記蛍光体A、B、Cが発光する如く
構成されている。尚、本実施例では前記光源3gとして
低圧水銀灯を用いており、この光源3gが点灯すると蛍
光体Aは第7図のグラフA(ピーク波長335nm) 
、蛍光体Bは第7図のグラフB(ピーク波長390ns
) 、蛍光体Cは第7図のグラフC(ピーク波長450
nm)の分光分布を有する光を発する。そして前記蛍光
体A、  B、 Cで発した光は、遮光板3hに形成さ
れた輻0.5龍のスリット31を通って転写記録層1b
に照射する。
従って前記回転体3Cを回転させると共に、光源3gか
ら光を照射すると、蛍光体A、B、Cが順に励起発光し
、夫々分光分布の異なる光がスリット31を通って転写
記録Jilbに順に照射される。
ここで前記回転体3cの回転速度及び位相を制御するた
めの制御構成について説明する。
前記回転体3Cは第1図(B)に示すように、端部付近
の円周上に多数の遮光部14aが一定間隔のストライプ
状に形成され、その中の1つの遮光部】4a′が他の遮
光部14aよりも幅広に形成されている。また前記遮光
部14aを挟むようにして回転体3cの内側にLED等
の発光部材14bが配設され、外側にはホトダイオード
等の受光部材14cが配設されている。
前記構成から、回転体3Cが一定速度で回転している状
態で、受光部材14cから得られる信号は第8図(A)
に示すものとなる。尚、第8図(^)に示すレベルrロ
ウjは発光部材14bの光が回転体3Cを透過して受光
部材14cに受光された状態であり、レベル「ハイ1は
遮光部材14aによって遮光され、受光部材14cに受
光されない状態である。
従って、前記信号の立ち上がりエツジの周波数が回転体
3cの回転速度として表れるので、これを検出制御する
ことによって回転体3cの回転速度を制御することが可
能となる。
また位相制御に当たっては、第8図(A)の積分波形を
求めると第8図(B)の如くなり、遮光部14aの1つ
(14a’)が幅広のために、その部分の積分波高値が
高くなる。従って、波高値が高くなったタイミングを基
準にして後述するマゼンタライン同期信号、シアンライ
ン同期信号、イエローライン同期信号、ビデオクロック
、ストローブ信号、イネーブル信号等を作成し、イネー
ブル信号の最初の「ハイ1の期間に回転体3cの蛍光体
Aがスリット31を介して転写記録層1bと対向し、イ
ネーブル信号の2番目のrハイ1の期間は蛍光体Bが対
向し、イネーブル信号の3番目のrハイjの期間は蛍光
体Cが対向するように制御し、これを順次イネーブル信
号のrハイ1に対して繰り返すようにすれば良い。
そこで本実施例では前記回転体3Cを一定速度及び位相
で回転させるためのP L L (Phase  Lo
cked  Loop)モータードライバー27を用い
ている。
このPLL制御方式をブロック図を用いて説明すると、
第9図に示すようにV CO(Voltage  Co
ntrot  0scillator) 28と位相比
較器27aとローパスフィルター27cからなり、第9
図中、光源モーター28a及びF C(Frequen
ce  Generetor) 28bが前記VC02
Bに相当する。尚、前記光源モーター28aは回転体3
Cを支持するローラ3dを駆動するモーターであり、F
C28bは前記受光部材14Cの出力である。
本実施例では前記FG28bの出力とモータークロック
の位相比較出力を位相比較器27aから得、更に系の安
定を図るために前記FG28bの出力を単安定マルチバ
イブレーク27bで積分し、その出力と位相比較器の出
力の差をローパスフィルター27c及び電力増幅器27
dを通してVC028に加えている。
また第9図中、ロック検出器27eは位相比較器27a
からの信号から系が同期状態にあるか否かを検出するた
めのものである。またFG28bの出力は積分器27f
で積分し、その波形(第8図(B)に相当)を波形整形
器27gで整形して回転位相基準信号を得るものである
次に転写部4について説明する。
この転写部4は前記記録部3よりも転写記録媒体lの搬
送方向下流側に配設され、第1図に示す如(矢印す方向
に駆動回転する転写ローラ4aと、この転写ローラ4a
に圧接して従動回転する加圧ローラ4bとによって構成
されている。
前記転写ローラ4aは、表面が1龍厚で硬度70度のシ
リコンゴムによって被覆されたアルミローラで構成され
、且つ内蔵された800Wのハロゲンヒータ4Cによっ
て表面が90〜ioo’cに保持されるように構成され
ている。
また加圧ローラ4bは、硬度70度のシリコンゴムによ
ってl1厚被覆されたアルミローラからなり、バネ等の
加圧手段(図示せず)によって転写ローラ4aとの押圧
力が6〜1kgr/cmになるように設定されている。
また第1図(A)に示すようにカセット7内には被記録
媒体たる記録紙8が積載収納されており、この記録紙8
が給送ローラ9.レジストローラ対10a、10bによ
って一枚づつ給送され、L E I)26aとフォトト
ランジスタ26bからなるレジストセンサー26によっ
て前記給送される記録紙8の先端を検出し、給送タイミ
ングを制御することによって、前記転写記録媒体1の像
領域と記録紙8とが重なるように同期して転写部4へ給
送する如く構成している。
従って、前記転写部4に於いては転写記録媒体l及び記
録紙8が両ローラ4a、4b間を通るときに圧力及び熱
が印加されるものである。
次に上記の如く構成された記録装置を使用して記録を行
う場合の記録方法について説明する。
尚、この実施例では、熱を画像信号に応じて付与し、光
は一様に付与する例を示す。
モーターを駆動させて転写記録媒体lを供給ロール2か
ら順次繰り出し、記録部3に於いて転写記録媒体lの転
写記録層1bに光と熱とを画信号に応じて付与すると像
が形成される。前記転写記録層1bは、所定波長の光と
熱とが付与されると軟化点温度が上昇し、即ち転写特性
が不可逆的に変化して、記録紙8に転写されなくなる性
質を有している。
従って、第1O図のタイミングチャートに示すように、
マゼンタ色記録に際しては発熱素子列のうち画信号のマ
ゼンタの補色、即ち緑色の画信号に相当する発熱素子3
bに9msの通電を行い、これと同時に光源3gを9@
s点灯する。このときスリット31に位置する転写記録
層1bには回転体3Cの蛍光体Aが対向しており、第7
図のグラフAに示す分光分布の光エネルギーが転写記録
層1bに一様に照射される。
次にシアン色記録に際しては、前記マゼンタ色記録に於
ける発熱素子3bへの通電開始から50m5後に、今度
は発熱素子列のうちシアンの補色、即ち赤色の画信号に
相当する部分に11msの通電を行い、これと同時に光
源3gを17m5点灯する。このときスリット31に位
置する転写記録層1bには回転体3Cの蛍光体Bが対向
しており、第7図のグラフBに示す分光分布の光エネル
ギーが転写記録層1bに一様に付与される。
次にイエロー色記録に際しては、前記シアン色記録に於
ける発熱素子3bへの通電開始から50m5後に、今度
は発熱素子列のうちイエローの補色、即ち青色の画信号
に相当する部分に30m5の通電を行い、これと同時に
光if!3gを3ms点灯する。このときスリット3I
に位置する転写記録層1bには回転体3cの蛍光体Cが
対向しており、第7図のグラフCに示す分光分布の光エ
ネルギーが転写記録層1bに一様に付与される。
以上のような要領でマゼンタ、シアン、イエローの補色
の画信号に応じて発熱素子3bの発熱、回転体3Cの回
転及び光R3gの点灯を制御して転写記録層1bに転写
像を形成し、この像形成に対して150m5 / Li
n5の繰り返し周期で同期して転写記録媒体を搬送する
前記転写記録層1bを加熱するに当たって、記録へラド
3aの発熱素子3bに孔部3b、を設け、発熱素子3b
の中央部に於ける局部的な温度上昇を抑制しているため
に、1画素当たりの発熱素子3bが発熱したときに、該
発熱素子部分が略均−温度に加熱され、転写記録層1b
が一様に加熱されるようになる。このため、前記温度を
転写記録層1bの反応感度がピークとなる温度(本実施
例では約80”C)に設定することによって、転写記録
層1bが効率良く反応するものである。
ここで上記記録動作をさせるための本実施例に係る制御
系について第11図乃至第17図を参照して具体的に説
明する。尚、第11図は制御系のブロック図、第12図
及び第13図は記録動作のタイミングチャート、第14
図は各部材間の関係を示す図、第15図は各信号の送出
を行うシーケンステーブル、第16図は記録動作のフロ
ーチャート、第17図は転写ローラ4aの温度制御系の
回路図である。
この制御系は第11図に示すように、例えばマイクロプ
ロセッサ等のCP U20a 、 該CP U20aの
制御プログラムや各種データを格納しているROM20
b、及びCP[J20aのワークエリアとして使用され
ると共に、各種データの一時保存等を行うRAM20c
等を備えた制御部20、インターフェース21、操作パ
ネル22、像形成タイミング発生器23、給送モーター
ドライバー24、搬送モータードライバー25、レジス
トセンサー26、PLLモータードライバー27、光源
点灯装置29からなる。
前記制御部20はインターフェース21を介して操作パ
ネル22からの各種情報(例えば記録濃度、記録枚数、
記録サイズ等)、レジストセンサー26からの信号及び
像形成タイミング発生器23で作られたマゼンタライン
同期信号及びPLLモータードライバー27からのロン
ク検出信号を入力する。また前記制御部20はインター
フェース21を介して給送モーター30のモーターON
信号、搬送モーター31のモータークロック及びページ
信号及び光源モーターON信号を出力する。
像形成タイミング発生器23は内部の水晶発信器のクロ
ックを分周して各種信号(マゼンタライン同期信号、シ
アンライン同期信号、イエローライン同期信号、ページ
同期信号、ビデオクロック、イネーブル信号、ストロー
ブ信号、光源ON信号、モーター基準クロック等)を発
生する。
マゼンタライン同期信号、シアンライン同期信号、イエ
ローライン同期信号は第14図に示すように、周期15
0maでデユーティ−比1/3であり、位相が120”
ずれた信号である。またマゼンタライン同期信号はPL
Lモータードライバー27からの回転位相基準信号を基
準に作成される。そして制御部20からインターフェー
ス21を介して送出されるページ信号を、マゼンタライ
ン同期信号の立ち上がりエツジでラッチしてページ同期
信号を作る。
ビデオクロックはマゼンタ、シアン及びイエローのライ
ン同期信号の立ち上がりから36Kllzのクロ・ンク
を発生し、1728個(約48m5)のクロックを発生
した後休止する信号である。
また外部画信号発生器(例えば、ファクシミリやイメー
ジスキャナー、電子黒板等)32は、像形成タイミング
発生器23からのページ同期信号、マゼンタ、シアン、
イエローのライン同期信号、ビデオクロックを受け、ペ
ージ同期信号がrハイ」になった時点からマゼンタライ
ン同期信号が「ハイ1の時にはマゼンタの画信号を、ま
たシアンライン同期信号がrハイ1の時にはシアンの画
信号を、同様にイエローライン同期信号がrハイjの時
にはイエローの画信号をビデオクロックに同期させて夫
々1728個づつ送出する。
更に、上記マゼンタ、シアン又はイエローのライン同期
信号の「ハイjの期間であって、ビデオクロックが休止
している期間がrハイ1になるストローブ信号を発生す
る。
イネーブル信号はページ同期信号がrハイ1になった最
初のシアンライン同期信号から始まり、シアン、イエロ
ー及びマゼンタのライン同期信号の立ち上がりエツジか
ら順に9111s、、17PaS、30IIsのrハイ
jを繰り返し、ページ同期信号がrロウ1になった最初
のマゼンタライン同期信号のrハイ」の期間内の30o
+s rハイ」の発生で終了する。このイネーブル信号
は第1O図の画信号に対応した発熱素子3bへの通電信
号に対応する。
更に像形成タイミング発生器23は光源ON信号を発生
する。光源ON信号はシアンライン同期信号の立ち上が
りから始まり、各イネーブル信号の立ち上がり毎に、9
ms、17113.301+9の順で「ハイ1を繰り返
す。
更に像形成タイミング発生器23はPLLモータードラ
イバー27に与えるモータークロック作成のためのモー
ター基準クロックを発生する。このクロックは6 kH
zの連続したクロックであり、制御部20からインター
フェース21を介して送出される光源モーターON信号
によって制御されるスイッチを介して前記モータークロ
ックがPLLモータードライバー27に与えられる。
記録ヘッド3aは外部画信号発生器32からの画信号を
、像形成タイミング発生器23からのビデオクロックで
ヘッド内部のシフトレジスト内に取り込む。この取り込
まれた画信号は、像形成タイミング発生器23からのス
トローブ信号によってヘッド内のランチレジスタにラッ
チされ、その後、像形成タイミング発生器23からのイ
ネーブル信号によってラッチレジスタ内の画信号に応じ
て発熱素子3bへの通電がなされ、該通電と同時にシフ
トレジスタにビデオクロックによって次の両信号が取り
込まれる。
また光源3gの点灯装置29は、像形成タイミング発生
器23からの光源3gのON信号と、インターフェース
21からの光源モーターON信号のアンド信号を受け、
その信号がrハイ1の時点で光源3gを点灯させる。
PLLモータードライバー27は第9図に示したように
、入力したモータークロックと前記受光部材14cから
の出力(第8図(^))との位相同期がかかるように光
源モーター28aを駆動する。更にこのPLLモーター
ドライバー27はインターフェ−ス21を介して制御部
20に位相同期がかかっていることを知らせるロック検
出信号を送出し、且つ像形成タイミング発生器23には
回転体3Cとライン同期信号と同期を合わせるための回
転位相基準信号を送出する。
尚、本実施例では回転体3C上の遮光部14a。
14a′の数は900個であり、PLLモータードライ
バー27によって光源モーター28aが位相同期状態に
あれば、モータークロックが前記したように6 kHz
であるので回転体3cは1回転150ssの速度で回転
する。
前記制御によって転写記録媒体1に像が形成されるもの
である。
次に上記転写記録媒体1に形成された像を記録紙8に転
写するための、転写記録媒体l及び記録紙8の搬送制御
について説明する。
給送モータードライバー24は、インターフェース21
を介して制御部20からの給送モーターON信号がrハ
イJの時、給送モーター30を駆動し、給送ローラ9及
びレジストローラ対10a、10bを回転して記録紙8
を一定速度で搬送する。
また搬送モータードライバー25は、同じ(インターフ
ェース21を介した制御部20からの搬送モータークロ
ックがrハイ」の時、搬送モーター31を駆動して転写
ローラ4aを回転し、これに従動回転する加圧ローラ4
bとの協働作用によって転写記録媒体l及び記録紙8を
一定速度で搬送する。
ここで制御部20がインターフェース21を介して人出
する各信号のタイミングは第13図に示す如くである。
尚、第13図の時間T1〜T4は第15図に示すように
各部材間の距諦をLl−L3とした場合、以下の如く転
写記録媒体!若しくは記録紙8が搬送されるのに要する
時間である。
Ll :記録ヘッド3aから転写ローラ4aと加圧ロー
ラ4bとの圧接部までの転写記録媒体lの搬送距離。
L2 :前記圧接部から剥離ローラ5までの転写記録媒
体1の搬送距離。
L3 ニレジストセンサー26から前記圧接部までの記
録紙8の搬送距離。
T、:転写記録媒体lをり、−Lffの距離搬送するの
に要する時間。
T2 :記録紙8を11.の距離搬送するのに要する時
間。
T、:記録紙8の長さく例えばA4サイズであれば29
’7mm)分だけ転写記録媒体1を搬送するのに要する
時間。
T4 :転写記録媒体lをLl +L!の距#搬送する
のに要する時間。
即ち、操作者が操作パネル22のスタートボタンを押す
と給送モーター30が駆動し、記録紙8を給送してその
先端がレジストセンサー26にかかった時点で駆動を休
止する。この時点で光源モーター28aで回転する回転
体3cは前記制御により位相同期している。次に搬送モ
ーター31が駆動して転写記録媒体1を第1図の矢印a
方向に搬送すると共に、時間T、の間ページ信号がrハ
イ1となって記録部3で転写像形成工程が行われる。
搬送モーター31は前記像形成時間T、経過後、更に時
間T4経過した後に停止する。
尚、給送モーター30は前記転写記録媒体lが搬送開始
から時間T1経過後、時間T!たけ駆動して記録紙8を
前記転写記録媒体lと同速度で搬送して停止する。これ
によって記録紙8の先端は、前記転写記録媒体1に形成
された転写像先端と転写部4に於いて合致し、転写記録
媒体lと密着しながら搬送モーター31の駆動によって
搬送される。
ここで前記第13図に示す如き各信号を送出する制御部
20の動作について説明すると、制御部20はインター
フェース21を介してマゼンタライン同期信号を入力し
、それをソフトウニアカリンクによって個数をカウント
する。即ち、マゼンタライン同期信号は前述したように
150ss周期であるから、制御部20が前記信号をカ
ウントするごとによって時間を管理することが出来る。
制御部20の内部には第15図に示す如きシーケンステ
ーブルをもっており、レジストセンサー信号がrハイj
になってから、マゼンタライン同期信号をカウントしな
がら順次シーケンステーブルを参照し、給送モーターO
N信号、搬送モーター0N信号、ページ信号を送出し、
夫々の信号によって各部材の駆動を°制御する。
尚、本実施例に於いて、シーケンステーブルは第15図
に示す如く3ビツト構成で、第0番目から第3216番
目までの計3217ワードからなり、ビット0は給送モ
ーターON信号、ビットlは搬送モーターON信号、ビ
ット2はページ信号に夫々対応する。
また第13図に於ける上部のカッコ内の数字はレジスト
センサー信号がrハイ」になった時点のマゼンタライン
同期信号を第0番目とし、各々の時点でのマゼンタライ
ン同期信号の番号(信号の個数)を示したものである。
次に前述した機能を有する制御部20の一連の動作を第
16図のフローチャートを用いて説男すると、先ずステ
ップSlに於いて操作パネルのスタートボタンが押され
たか否かを検出し、押された場合にはステップS2へ移
行して給送モーターON信号を送出し、更にステップS
3で光源モーターON信号を送出する。次にステップS
4に移行してレジストセンサー信号がrハイjになるの
を待ち、前記信号がrハイ」になるとステップS5へ移
行してPLLモータードライバー27からのロック検出
信号がrハイ」になるのを待つ。即ち回転体3Cの位相
同期を待つ、そして前記ロック検出信号がrハイ1にな
ると、ステップS6へ移行してシーケンステーブルのラ
スク番号を示すRにOを代入する。
次にステップS7でマゼンタライン同期信号がrロウ」
であるのを待ち、しかる後にステップS8で前記マゼン
タ同期信号が「ハイ」になるのを待つ、これによってマ
ゼンタライン同期信号の立ち上がりエツジを検出する。
そして前記エツジを検出すると、ステップS9へ移行し
てシーケンステーブルの第n番目を参照し、ビットO、
ビットl、ビット2を夫々給送モーターON信号、搬送
モーターON信号、ページ信号として送出する。
次にステップS10に移行して前記Rの値に1を加算し
、ステップSllで前記Rの値が3216よりも大きい
か否かを検出する。そしてRの値が3216よりも小さ
いか等しい場合にはステップS7へ戻って記録を続行し
、大きい場合にはステップS12へ移行して光源モータ
ー2Taを休止して記録を終了する。
前記の如くして形成された像は転写部4で熱及び圧力が
印加されて記録紙8に転写される。
ここで前記転写部4での温度制御構成は第17図に示す
ように構成されている。
第17図のサーミスタT、は転写ローラ4aの表面に接
するように配置されており、該転写ローラ4aの表面温
度に応じて抵抗値が変化し、この抵抗値は電源EI及び
抵抗器rによって電圧E2に変換され、コンパレータC
0によって基準電圧E0と比較される。比較出力はリレ
ードライバーR11を介し、リレーRtによって電aE
sからのハロゲンヒータ4cの通電を制御する。
ここで前記温度制御構成の駆動原理について述べる。サ
ーミスタT。は温度が上がれば抵抗値が小さくなる性質
があり、よって転写ローラ4aの表面温度が上がればサ
ーミスタT、の抵抗値が下がり、電圧E2が下がる。逆
に転写ローラ4aの表面温度が下がればサーミスタT、
の抵抗値が上がって電圧E2も上がる。従って基準電圧
E0の値を転写ローラ4aが95°Cに対応した電圧E
2の値に設定することにより、転写ローラ4aの表面温
度が95°Cより低い場合は比較出力がrハイ」になり
、ハロゲンヒータ4cに通電され、転写ローラ4aの表
面温度が上昇する。逆に95°Cより高い場合はハロゲ
ンヒータ4cには通電されず、表面温度が下降する。前
記制御により転写ローラ4aの表面温度は9O−100
°Cに保持される。向、この制御系は装置の電源スイン
チがONの時は絶えず動作しており、操作パネルのスタ
ートボタンが押される以前に転写ローラ4aの表面温度
が90−100“Cになるように制御される。
前記の如くして転写記録媒体1に像が形成され、その像
が転写部4に於いて記録紙8にマゼンタ、シアン、イエ
ローによるカラー画像として転写される。
像転写後は、剥離ローラ5によって転写記録媒体1と記
録紙8とを剥離し、所望の色の画像記録が行われた記録
紙8を排出ローラ対13a、13bによって排出トレー
11に排出する。また転写記録媒体1は巻取ロール6に
巻き取られる。
上記の如くしてカラー記録がワンショットで効率良く行
われるものである。
〔比較例〕
前述した第一実施例の記録装置に於いて、記録ヘッドと
して発熱素子3bの厚みを全体に亘って0.06−にし
た記録ヘッドを用いて同様に記録を行ったところ、発熱
素子の中央部で局部的な温度上昇が生じ、該部分に於け
る転写記録mtbの反応感度が低下して色味に濁りが生
じ、鮮明画像得られなかった。
そこでマゼンタ、シアン、イエローの記録に対する記録
ヘッドの通電時間を前記第一実施例の場合よりも増やし
て10ss、 20+Ils、 35m5とし、更に光
照射時間も増やして10+ms、 20m5.35ss
として前記転写記録層1bの反応時間を長くし、第一実
施例と同様に画像形成を行ったところ、第一実施例と同
様な鮮明画像が得られた。
即ち、発熱素子に局部的な温度上昇がある場合には該部
分に於ける転写記録層1bの反応感度が低下するために
、感度低下に対応して画像形成時間を長くする必要があ
った。
〔他の実施例〕 次に前述した転写記録媒体1や記録部3等、各部の他の
実施例について説明する。
(1)転写記録媒体 前述の各実施例に於いては、光エネルギーと熱エネルギ
ーによって着色剤を含んだ高分子材料の転写記録層1b
の軟化点温度の変化によって、記録紙8へ像を転写記録
する例を示したが、記録紙8への接着特性、或いは昇華
特性の違いによって像を転写記録するようにしても良い
、或いは記録紙8に発色性をもたせて、その記録紙8の
発色特性を変化させるような層を転写記録媒体lに設け
、該転写記録媒体1に形成した像を記録紙8へ転写する
ことによって画像を得るように構成しても良い また転写記録層1bに付与する第1のエネルギー及び第
2のエネルギーは、前述の熱及び光エネルギーに限定さ
れるものではなく、例えば圧力エネルギー等地のエネル
ギーにより像を形成するようにしても良い。
また支持体1aの材料としては、前述のポリエチレンテ
レフタレートの他に、例えばポリアミド、或いはポリイ
ミド、コンデンサー紙、セロハン紙等も使用出来る。
また転写記録層1bを形成する画像形成素体には、感応
成分と着色成分が含有されているが、感応成分には光及
び熱エネルギーのように、複数のエネルギーが付与され
たときに物性変化の感応が開始するもの、或いは物性変
化の反応速度かや、激に変化するものを用いることが好
ましい。
前記感応成分に含まれる高分子化成分としては、重合反
応又は架橋感応を起こす成分であり、例えばモノマー、
オリゴマー又はポリマーが挙げられる。
前記千ツマー或いはオリゴマーとしては、例えばポリケ
イ皮酸ビニル、p−メトキソケイ皮酸−コハク酸半エス
テル等、或いはエポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系
樹脂等の末端或いは側鎖に反応基を有するものが挙げら
れる。
重合性モノマーとしては、例えばエチレングリコールジ
アクリレート、プロピレングリコールジアクリレート等
が挙げられる。
また前記重合性モノマー又はオリゴマーを用いる場合に
は、層形成性も向上させるために、セルロースアセテー
トスクシネート、メチル・メタクリレート−ヒドロキシ
エチルメタンリレートコポリマー等を含有させても良い
高分子化成分の反応を生じさせるために、必要に応じて
反応開始剤が添加される。反応開始剤としては、例えば
アブ化合物、有機イオウ化合物、カルギニル化合物、ハ
ロゲン化合物等のラジカル開始剤が好ましい。
また特に、光と熱エネルギーの両方を受けて転写像を形
成する場合の転写記録層の構成には、前記した光エネル
ギーを受けて作用する反応開始剤と高分子化成分との反
応で反応速度の温度依存性の大きい組合せとなるように
、反応開始剤と高分子化成分のlIRを選べば良い。
例えば、メタクリル酸エステル、或いはアクリル酸エス
テルの共重合体等の官能基をもつ重合性プレポリマー、
テトラエチレングリコール・ジアクリレート等の感光性
架橋剤、ベンゾフェノン、ミケラーズケトン等の反応開
始剤の組合せが挙げられる。
着色成分は、光学的にil識出来る画像を形成するため
に含有させる成分であり、各種顔料、染料が適宜用いら
れる。このような顔料、染料の例としては、カーボンブ
ラックや黄鉛等の無iI!N料、ビクトリアブルーレー
ク、ファストスカイブルー等の有機顔料、ロイコ染料、
フタロシアニン染料等の着色剤等が挙げられる。
その他、転写記録層1bにはハイドロキノン、p−メト
キシフェノール等の安定化剤が含まれても良い。
更に反応開始剤のエネルギーに対する活性化を高めるた
めのp−ニトロアニリン、1,2−ベンゾアントラキノ
ン等の増感剤が転写記録層に含まれても良い。
更に転写記録層1bには着色剤、感応成分の他に、バイ
ンダーとして樹脂、ワックス或いは液晶を混合しても良
い。
前記バインダーとして使用される樹脂としては、例えば
ポリエステル系、ポリアミド系等が挙げられ、これらを
14!i或いは2種以上混合して用いても良い。
またワックス類のバインダーとしては、例えばキャンデ
リラワックス、カルナバワックス等の植物性ワックス、
鯨ロウ等の動物性ワックス、モンタンワツクス等の鉱物
系ワックス、或いは脂肪酸や脂肪酸アミド、エステル等
からなる合成ワックス等を用いることが出来、更には前
記ワックス類を1種或いは2種以上混合して用いても良
い。
またバインダーとして使用する液晶としては、コレステ
ロールヘキサノエート、コレステロールデカノエート等
が挙げられる。
転写記録層1bを構成する画像形成素体にマイクロカプ
セルを使用する場合には、コア部に前記説明した材料を
含有させるが、マイクロカプセルの壁材に用いられる材
料としては、ゼラチンとアラビアゴム、ニトロセルロー
ス、エチルセルロース等のセルロース系、ポリエチレン
、ポリスチレン等のポリマー系等が挙げられる。
(2)記録部 前述した第一実施例では記録部3に於いて、転写記録媒
体1の転写記録層tb側から所望の色に応じた所定波長
の光を一様に照射すると共に、支持体1a側から画信号
に応じた熱を印加する構成であったが、他の実施例とし
て熱を一様に印加すると共に、所定の光を画信号に応じ
て照射する構成にしても良い。
また支持体1aを透光性の材質で構成すれば。
支持体1a側から光を照射すると共に、転写記録層1b
側から熱を印加する構成にしても良い。
更に前述の第一実施例では支持体1aを挟゛んで光照射
と熱印加を行ったが、これとは別に支持体1aの片側か
ら光照射と熱印加の双方を行うようにしても像形成は可
能である。
また加熱手段として、前述の記録ヘッド3aは発熱素子
中央部の厚い部分の形状を円形にした例を示したが、前
記形状は円形に限定する必要となく、例えば多角形等で
あっても良い。また厚さも前述の実施例では2段構成に
したが、3段以上の階段状に構成しても良い。
更に前記厚くする部分は必ずしも発熱素子3bの中央部
でなくても、前記発熱分布によって発熱素子全体による
加熱が均一になるように発熱素子3bの厚みに変化を与
えれば良い。
また光照射手段は前述した回転体3cを用いる方法に限
定する必要はない。例えば、各波長に対応した光を照射
し得る個別の蛍光灯を複数本設け、各蛍光灯を画信号に
対応して個別に点灯させるようにしても良い、更に前記
蛍光灯の他に、例えばLEDアレイを用いる方法、或い
はキセノンランプと材料の吸光特性に合ったフィルター
を用いる方法等を使用しても良い。
尚、前述の実施例では転写記録N1bに光エネルギーと
熱エネルギーとを同時に付与するようにしたが、光エネ
ルギーと熱エネルギーとは別々に付与する構成であって
も、結果的に両エネルギーが付与される構成であれば良
い。
前述した第一実施例ではマゼンタ、シアン、イエローで
のカラー記録の例を示したが、転写記録媒体1の特性、
記録部3での熱及び光エネルギーの付与特性を選択する
ことによって、1色記録若しくは2色記録をすることも
当然可能である。
(3)転写部 前述した実施例では転写部4に於いて、熱及び圧力を印
加するようにしたが、この転写部4では圧力のみを印加
するようにしても良い。
転写部4は転写ローラ4a及び加圧ローラ4bのように
ローラ状のものに限定されるものでなく、例えば回転ベ
ルトの如きもの等所望の圧が得られる構成であれば良い
また必要に応じて転写部4で画像転写された被記録媒体
の像を定着させる為の定着手段を被記録媒体の搬送方向
であって、剥離ローラ5の下流側に設けるようにしても
良い。
(4)被記録媒体 被記録媒体としては、前述の記録紙に限定されるもので
なく、例えばオーバーヘッドプロジェクタ−(OHP)
用のプラスチックシート等も当然に使用することが出来
る。
〈発明の効果〉 本発明は上述の如く、転写記録媒体への像の形成と、こ
の像の被記録媒体への転写を順次行うので、表面平滑度
の比較的低い被記録媒体にも画像の記録を良好に行うこ
とが出来る。また本発明を多色記録に応用した場合には
、被記録媒体に複雑な動きをさせることなく多色の画像
を得ることが出来る。
また記録ヘッドの発熱体の中央部を周囲よりも厚く構成
したために、前記発熱体を通電発熱させたときに発熱体
の部分的な温度上昇が抑制され、発熱体による熱印加が
均一に行われ、画像形成素体の最高感度の温度近辺で反
応させることが出来、鮮明画像を迅速に記録することが
出来るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)、 (B)は本発明の一実施例の全体模式
説明図、第2回は転写記録媒体の構成説明図、第3図は
転写記録媒体中の光開始剤の吸光特性を示すグラフ、第
4図は転写記録層の温度と光照射時間の関係を示すグラ
フ、第5図(A) 、 (B)は記録ヘッドの構成説明
図、第6図は回転体の光透過特性を示すグラフ、第7図
は光照射手段の分光特性を示すグラフ、第8図は回転体
の回転を検出する受光部材の信号及びその積分波形、第
9図はPLLモータードライバーの構成説明図、第10
図は熱及び光を付与するタイミングチャート、第11図
は制御系のブロック図、第12図及び第13図は記録動
作のタイミングチャート、第14図は各部材間の関係を
示す説明図、第15図は各信号の送出を行うシーケンス
テーブルの説明図、第16図は記録動作のフローチャー
ト、第17図は転写ローラ4aの温度制御系の説明図で
ある。 lは転写記録媒体、laは支持体、1bは転写記録層、
lb、、lb!、lbsはコア、lb4はシェル、lb
sは付着剤、2は供給ロール、2aは供給ロール軸、3
は記録部、3aは記録ヘッド、3a+は基板、3azは
信号電極、3azは共通電極、3bは発熱素子列、3C
は回転体、3d、3e、3fは支持ローラ、3gは光源
、3hは遮光板、31はスリ7ト、4は転写部、4aは
転写ローラ、4bは加圧ローラ、4Cはヒータ、5は剥
離ローラ、6は巻取ロール、7はカセット、8は記録紙
、9は給送ローラ、10a、10bはレジストローラ、
11は排出トレー、12a、12b、12cはガイドロ
ーラ、13a、13bは排出ローラ、20は制御部、2
0aはCPU、2()bはROM、20cはRAM、2
1はインターフェース、22は操作パネル、23は像形
成タイミング発生器、24は給送モータードライバー、
25は搬送モータードライバー、26はレジストセンサ
ー26aはLED、26bはフォトトランジスタ、27
はPLLモータードライバー、28は■0C129は光
源点灯装置、30は給送モーター、31は搬送モータ−
132は外部画信号発生器、T。 はサーミスタ、 rは抵抗、C0はコンパレータ、 R,はリレート ライバー、RLはリレーである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)通電により発熱する発熱体をライン状に複数配列
    してなる記録ヘッドに於いて、 前記発熱体の厚みを変えることを特徴とした記録ヘッド
  2. (2)前記発熱体の中央部の厚みを周囲よりも厚くした
    請求項(1)記載の記録ヘッド。
  3. (3)熱エネルギーと、光エネルギーとが付与されるこ
    とによって転写特性が変化する転写記録層を有する転写
    記録媒体を搬送するための搬送手段と、前記搬送手段に
    よって搬送される前記転写記録媒体の搬送経路に沿って
    設けられた、前記転写記録層に熱エネルギーを付与する
    ための請求項(1)記載の記録ヘッドと、光エネルギー
    を付与するための光照射手段とを有する記録部と、 前記記録部で形成された像を被記録媒体に転写するため
    の転写部と、 を有する記録装置。
JP30105888A 1988-11-30 1988-11-30 記録ヘッド及び前記記録ヘッドを用いた記録装置 Pending JPH02147351A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30105888A JPH02147351A (ja) 1988-11-30 1988-11-30 記録ヘッド及び前記記録ヘッドを用いた記録装置

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JP30105888A JPH02147351A (ja) 1988-11-30 1988-11-30 記録ヘッド及び前記記録ヘッドを用いた記録装置

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