JP2632519B2 - 記録方法 - Google Patents

記録方法

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JP2632519B2
JP2632519B2 JP23201287A JP23201287A JP2632519B2 JP 2632519 B2 JP2632519 B2 JP 2632519B2 JP 23201287 A JP23201287 A JP 23201287A JP 23201287 A JP23201287 A JP 23201287A JP 2632519 B2 JP2632519 B2 JP 2632519B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はプリンターや複写機、或いはファクシミリ等
に利用出来る記録方法に関する。
<従来の技術> 近年、情報産業の急速な発展に伴って種々の情報処理
システムが開発され、またそれぞれの情報処理システム
に適した記録装置が開発されている。
上記記録装置の一つとして感熱転写記録装置がある。
これは熱溶融性バインダー中に着色剤を分散させてなる
熱溶融性インクをリボン状の支持体に塗布してなるイン
クリボンを用いて、記録紙に記録を行うものである。
即ち、前記インクリボンをその熱溶融性インク層が記
録紙に接するように重ね合わすと共に、該インクリボン
及び記録紙を熱ヘッドとプラテンとの間へ搬送し、前記
インクリボンの支持体側から熱ヘッドによって画信号に
応じたパルス状の熱を印加するとともに、両者を圧接し
て溶融したインクを記録紙に転写することにより、記録
紙上に熱印加に応じたインク像を記録してなるものであ
る。
上記記録装置は使用する装置が小型軽量にして騒音が
なく、更に普通紙に記録を行うことが出来るので、近年
広く使用されている。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、従来の感熱転写記録装置にも問題点が
ない訳ではない。
それは、従来の感熱転写記録装置は転写記録性能、即
ち画像品位が記録紙の表面平滑度により大きく影響さ
れ、平滑性の高い記録紙には良好な画像記録が行われる
ものの、平滑性の低い記録紙の場合には画像記録品位が
低下する恐れがある。
また、従来の感熱転写記録装置では多色の画像を得よ
うとした場合、転写を繰り返して色を重ね合わす必要が
ある。その為に複数の熱ヘッドを設けたり、或いは記録
紙に停止、逆送等複雑な動きをさせなければならず、色
ずれが避けられないばかりでなく、装置全体が大きく複
雑になってしまう等の問題点がある。
<問題点を解決するための手段> そこで本件出願人は光熱感応性の材料を用い、熱エネ
ルギーと光エネルギーとを与えたとき、その材料の反応
が急激に進んで転写特性が不可逆的に変化して、画信号
に応じた前記特性の違いによる像を形成し、それを被記
録媒体に転写する技術を提案した(特願昭60−120080
号,同60−120081号,同60−131411号,同60−134831
号,同60−150597号,同60−199926号等)。
この技術によれば、表面平滑度の低い被記録媒体にも
高品位の画像を記録することが可能であり、また多色記
録に応用した場合には、被記録媒体に複雑な動きをさせ
ることなく多色の画像が得られるものである。
本発明は前記技術を更に発展させたものであって、転
写部に於いて良好な像転写をすることが出来る記録方法
を提供せんとするものである。
そのための本発明の代表的な手段は、第1のエネルギ
ーと、前記第1のエネルギーとは異なった第2のエネル
ギーとが付与されることによって転写特性が変化する転
写記録層を有する転写記録媒体を用い、前記転写記録媒
体に前記第1のエネルギー及び前記第2のエネルギーを
付与して前記転写記録層に像を形成する記録工程と、前
記像の転写性を向上させるための作用を前記転写記録層
に付与する転写補助工程と、前記転写記録媒体と被記録
媒体とを重ね、前記像を前記被記録媒体に転写する転写
工程とを設けたことを特徴とする。
<作用> 上記手段によれば、転写記録媒体と被記録媒体を装置
にセットして記録をすると、記録工程に於いて、転写記
録媒体に複数種のエネルギーが付与されて像が形成さ
れ、該像が転写部に於いて被記録媒体に転写される。
このとき上記転写に先立って転写記録層は転写補助工
程によって転写に障害となるものが除去される。従っ
て、転写部に於いて被記録媒体への像の転写が少ないエ
ネルギーでも良好になされるものである。
<実施例> 次に上記手段を適用した本発明の一実施例を説明す
る。
第1図(A)は記録装置の断面概略説明図であり、第
1図(B)は斜視説明図である。
図に於いて、1は長尺シート状の転写記録媒体であっ
て、ロール状に巻き回して供給ロール2として装置本体
Mに着脱可能に組み込まれている。即ち、この供給ロー
ル2は、装置本体Mに設けられた回転自在の軸2aに着脱
可能に装填される。
そこで先ずこの転写記録媒体1の先端を供給ロール2,
ガイドローラ12a,記録ヘッド3a及びガイドローラ12bと
加圧ローラ14aとよりなる転写補助部14を経由し、転写
ローラ4aと加圧ローラ4bの間から剥離ローラ5,ガイドロ
ーラ12cによって変向して巻き取りロール6へ至らせ、
その先端を巻き取りロール6にグリッパー(図示せず)
等の手段により係止する。その後は公知の駆動手段によ
って巻き取りロール6を矢印c方向にトルクを与えなが
ら、転写ローラ4aを回転させることによって、転写記録
媒体が矢印a方向に繰り出され、巻き取りロール6の周
面に順次巻き取られていくものである。
尚、前記巻き取りの際に供給ロール2には、例えばヒ
ステリシスブレーキ(図示せず)によって一定のバック
テンションが与えられ、このテンション及び前記ガイド
ローラ12a,12bによって、転写記録媒体1は記録ヘッド3
aに対して一定の圧力で、且つ一定の角度で圧接しつつ
搬送されるように構成されている。
次に前記各部の構成について順次詳細に説明する。
先ず転写記録媒体1は、第2図に示す如くシート状の
支持体1a上に熱エネルギーと光エネルギーとが共に付与
された場合に像を形成し得る性質を有する転写記録層1b
を付着してなるものである。
その一例を説明すると、第2図に示す如く前記転写記
録層1bはコア1c,1dとして第1表及び第2表に示す成分
を用い、次に示す方法によりマイクロカプセル状の画像
形成素体を形成してなる。
即ち、第1表及び第2表に示す成分10gを先ず塩化メ
チレン20重量部に混合したものをカチオン又はノニオン
等HLB値の少なくとも10以上の界面活性剤とゼラチン1g
を溶解した水200mlに混合し、60℃加温下ホモミキサー
によって8,000〜10,000rpmで撹拌して乳化し、平均粒径
26μmの油滴を得る。
更に60℃下で撹拌を30分間続け、塩化メチレンを留去
することにより平均粒径を約10μmにする。これにアラ
ビアゴム1gを溶かした水20mlを加え、ゆっくり冷却しな
がらNH4OH(アンモニア)水を添加し、pH11以上にする
ことによってマイクロカプセルスラリーを得、グルタル
アルデヒド20%水溶液1.0mlをゆっくり加えてカプセル
壁を硬化する。
その後、ヌッチエ濾過器で固液分離し、真空乾燥器で
35℃、10時間乾燥してマイクロカプセル状の画像形成素
体を得る。
この画像形成素体は、第1表及び第2表のコア1c,1d
がシェル1eで被覆されたマイクロカプセルで、粒径7〜
15μm、平均粒径10μmに形成される。
これを更に詳しく説明すれば、日本合成化学工業
(株)製のポリエステル系接着剤ポリエスターLP−022
(固形分50%)1ccにトルエン3ccの割合で溶解してなる
付着剤1fを、厚さ6μmのポリエチレンテレフタレート
フィルムよりなる支持体1a上に塗布する。その後、溶剤
を乾燥除去し、厚みを測定したところ、約1μmであっ
た。この付着剤1fはガラス転移点が−15℃であるため、
室温でも微妙なタックが残っており、前記の如く形成し
た画像形成素体を容易に支持体1aに付着させることが可
能となる。
次に上記の如く得られた第1表及び第2表に示すもの
をコア材としたマイクロカプセル状の画像形成素体を1:
1の割合で混合し、これを振り掛けて接着させた。その
後、処分な画像形成素体を払い落とすと、画像形成素体
は略1層且つ90%の割合で付着層上に配置されていた。
その後、約1kg/cm2の圧力と、約80℃の熱エネルギー
を与えて画像形成素体を支持体1a上に強固に固定させて
転写記録媒体1を構成する。
前記第1表で示す画像形成素体中の光開始剤は、第3
図の吸光特性に於いて、グラフAの帯域の光を吸収して
反応を開始し、画像形成時にはマゼンタ色となり、また
第2表で示す画像形成素体中の光開始剤は、第3図のグ
ラフBに示した帯域の光を吸収して反応を開始し、画像
形成時には青色となる。
次に記録工程を行うための記録部3について説明す
る。記録部3は第1のエネルギーとなる熱エネルギー
を、前記転写記録媒体1に付与するための加熱手段と、
第2のエネルギーとなる光エネルギーを、同じく前記転
写記録媒体1に付与するための光照射手段とから構成さ
れている。
加熱手段は、記録ヘッド3aの表面に画信号に応じて発
熱する幅0.2mmであって8dot/mmのA−4サイズ用、ライ
ンタイプの発熱素子列3bが配列されてなり、前述した通
り転写記録媒体1の支持体1a側が搬送の際のバックテン
ションによって前記発熱素子列3bに所定圧力をもって圧
接するように構成されている。尚、前記画信号は用途に
応じて、例えばファクシミリ、イメージスキャナ、或い
は電子黒板等の制御部から発せられる。
一方、前記記録ヘッド3aと対向した転写記録層1b側に
は、第4図に示すような分光特性をもった20Wタイプの
光照射手段たる2本の蛍光灯3c,3dが転写記録媒体1よ
りも約15〜35mm離れて配設されている。
更に前記記録ヘッド3aに圧接している転写記録媒体1
の発熱素子列直上の領域にのみ、蛍光灯3c,3dの直接光
が照射されるように、スリット板3eが転写記録媒体1よ
り約0.5mmの距離を保って、開口幅が1.2mmとなるように
設けられている。
尚、本実施例に於いては、前記第4図のグラフAに示
す分光特性を持った一方の蛍光灯3cとして、(株)東芝
製の20W健康線用蛍光ランプFL20SEを使用し、グラフB
に示す分光特性を持った他方の蛍光灯3dとしては、
(株)東芝製の20W蛍光灯FL10A70E39を使用している。
次に転写補助工程を行うための転写補助部14について
説明する。この転写補助部14は前記記録部3よりも転写
記録媒体1の搬送方向下流側に設けられ、ガイドローラ
12bと、これに転写記録媒体1を介して押圧する加圧ロ
ーラ14aとで構成されている。
上記加圧ローラ14aはアルミローラの表面に1mm厚で硬
度が70度のシリコンゴムを被覆して構成し、ガイドロー
ラ12bと図示しないバネ等の加圧手段により圧接可能で
あり(転写記録媒体1が前記両ローラ12b,14aで挟ま
れ、約20〜25kgf/cmの力で押圧される)、転写記録媒体
1の搬送速度に対応して第1図(A)の矢印d方向に回
転する如く構成している。
次に転写工程を行うための転写部4について説明す
る。この転写部4は前記記録部3よりも転写記録媒体1
の搬送方向下流側に配設され、第1図に示す如く矢印b
方向に駆動回転する転写ローラ4aと、この転写ローラ4a
に圧接した加圧ローラ4bとによって構成されている。
前記転写ローラ4aは、表面が1mm厚で硬度70度のシリ
コンゴムによって被覆されたアルミローラで構成され、
且つ内蔵された800Wのハロゲンヒータ4cによって表面が
90〜100℃に保持されるように構成されている。
また加圧ローラ4bは、硬度70℃のシリコンゴムによっ
て1mm厚被覆されたアルミローラからなり、バネ等の加
圧手段(図示せず)によって転写ローラ4aとの押圧力が
6〜7kgf/cmに設定されている。
更にカセット7内に積載された被記録媒体たる記録紙
8は、給送ローラ9,レジストローラ対10a,10bによって
給送され、LED26aとフォトトランジスタ26bからなるレ
ジストセンサー26によって記録紙8の先端を検出し、給
送タイミングを制御することによって、前記転写記録媒
体1の像領域と重なるように同期して転写部4へ給送さ
れる如く構成されている。
次に上記の如く構成された記録装置を使用して行う記
録方法について説明する。
尚、この実施例では、熱を画像信号に応じて付与し、
光は一様に付与する例を示す。
モーターを駆動させて転写記録媒体1を供給ロール2
から順次繰り出し、記録部3に於いて転写記録媒体1の
転写記録層1bに光と熱とを画信号に応じて付与すると像
が形成される。前記転写記録層1bは、所定波長の光と熱
とが付与されると軟化点温度が上昇し、即ち転写特性が
不可逆的に変化して、記録紙8に転写されなくなる性質
を有している。従って、第5図のタイミングチャートに
示すように、マゼント色記録に際しては発熱素子列3bの
うち画信号のマゼントに相当する発熱素子に通電せず、
画信号の白(記録紙8は白色とする)に相当する部分に
25msの通電を行い、5msの遅れをもって蛍光灯3cを一様
に照射する。このときの照射時間は45msとする。
次に青色記録に際しては、前記光照射終了後50ms経過
してから、即ち前記通電開始時間より100ms後に、今度
は発熱素子列3bのうち、画信号の青に相当する発熱素子
には通電せず、画信号の白に相当する部分に25msの通電
を行う、5ms後に蛍光灯3dを一様に照射する。このとき
の照射時間も前記と同様に45msである。
以上のような要領で青、マゼンタ、白の画信号に応じ
て、記録ヘッド3aを制御して転写記録層1bにネガ像を形
成し、200ms/lineの繰り返し周期で同期して転写記録媒
体1を搬送する。
ここで上記記録動作をさせるための本実施例に係る制
御系について第6図乃至第12図を参照して具体的に説明
する。尚、第6図は制御系のブロック図、第7図及び第
8図は記録動作のタイミングチャート、第9図は各部材
間の関係を示す図、第10図は各信号の送出を行うシーケ
ンステーブル、第11図は記録動作のフローチャート、第
12図は転写ローラ4aの温度制御系のブロック図である。
この制御系は第6図に示すように、CPU20、インター
フェース21、操作パネル22、像形成タイミング発生器2
3、給送モータードライバー24、搬送モータードライバ
ー25、加圧ローラ用モータードライバー40、レジストセ
ンサー26、夫々の蛍光灯点灯装置27,28からなる。
上記CPU20はインターフェース21を介して操作パネル2
2からの各種情報(例えば記録濃度、記録枚数、記録サ
イズ等)、レジストセンサー26からの信号及び像系タイ
ミング発生器23で作られたマゼンタ同期信号を入力す
る。また前記CPU20はインターフェース21を介して給送
モーター30のモーターON信号、搬送モーター31のモータ
ーON信号、加圧ローラー用モーター41のモーターON信号
及びページ信号を発生する。
像形成タイミング発生器23は内部の水晶発信器のクロ
ックを分周して各種信号(マゼンタライン同期信号、青
ライン同期信号、ページ同期信号、ビデオクロック、イ
ネーブル信号、ストローブ信号、蛍光灯ON信号等)を発
生する。
マゼンタライン同期信号及び青ライン同期信号は第7
図に示すように、周期200msでデューティー比50%であ
り、位相が180゜ずれた信号である。そしてCPU20からイ
ンターフェース21を介して送出されるページ信号を、マ
ゼンタライン同期信号の立ち上がりエッジでラッチして
ページ同期信号を作る。
ビデオクロックはマゼンタ或いは青のライン同期信号
の立ち上がりから25KHzのクロックを発生し、1728個
(約69ms)のクロックを発生した後休止する信号である
(尚、本実施例の記録ヘッド3aは、1ライン当たり1728
個の画素数をもつものである)。
また外部画信号発生器(例えば、ファクシミリやイメ
ージスキャナー、電子黒板等)32は、像形成タイミング
発生器23からのページ同期信号、マゼンタ及び青のライ
ン同期信号、ビデオクロックを受け、ページ同黄信号が
『ハイ』になった時点から、マゼンタライン同期信号が
『ハイ』の時にはマゼンタの画信号を、また青ライン同
期信号が『ハイ』の時には青の画信号をビデオクロック
に同期させて夫々1728個づつ送出する。
更に、上記マゼント及び青のライン同期信号の『ハ
イ』の期間であって、ビデオクロックが休止している期
間が『ハイ』になるストローブ信号を発生する。
イネーブル信号はマゼンタ及び青のライン同期信号の
立ち上がりエッジから25ms『ハイ』を繰り返し、ページ
同期信号が『ロウ』になった最初のマゼンタライン同期
信号の『ハイ』の期間内の25ms『ハイ』の発生で終了す
る。このイネーブル信号は第5図の画信号に対応した発
熱素子3bへの通電信号に相応する。
更に像形成タイミング発生器23は蛍光灯ON信号を発生
する。蛍光灯3cのON信号は最初のイネーブル信号の立ち
上がりから5ms遅れて『ハイ』になり、その45ms後に
『ロウ』になる信号で、これがイネーブル信号の1個お
きに繰り返し発生する。また蛍光灯3dのON信号は前記蛍
光灯3cのON信号に対して100ms遅延して同様に発生す
る。
上記信号により記録ヘッド3a及び蛍光灯3c,3dが駆動
するものであるが、記録ヘッド3aは外部画信号発生器32
からの画信号を、像形成タイミング発生器23からのビデ
オクロックでヘッド内部のシフトレジスタに取り込む。
取り込まれた画信号は、像形成タイミング発生器23から
のストローブ信号によってヘッド内のラッチレジスタに
ラッチされ、その後、像形成タイミング発生器23からの
イネーブル信号によってラッチレジスタ内の画信号に応
じて発熱素子3bへ通電がなされ、該通電と同時にシフト
レジスタにビデオクロックによって次の画信号が取り込
まれる。
また蛍光灯3c,3dの点灯装置27,28は、像形成タイミン
グ発生器23からの蛍光灯3c,3dのON信号を受け、夫々の
蛍光灯3c,3dのON信号が『ハイ』の時点で対応した蛍光
灯3c,3dを点灯させる。
上記制御によって転写記録媒体1に熱エネルギー及び
光エネルギーが付与されて像が形成されるものである。
次に上記転写記録媒体1に形成された像を記録紙8に
転写するための、転写記録媒体1及び記録紙8の搬送制
御について説明する。
給送モータードライバー24は、インターフェース21を
介してCPU20からの給送モーターON信号が『ハイ』の
時、給送モーター30を駆動し、給送ローラ9及びレジス
トローラ対10a,10bを回転して記録紙8を一定速度で搬
送する。
また搬送モータードライバー25は、同じくインターフ
ェース21を介したCPU20からの搬送モーターモーターON
信号が『ハイ』の時、搬送モータ31を駆動して転写ロー
ラ4aを回転し、これに従動回転する加圧ローラ4bとの協
働作用によって転写記録媒体1及び記録紙8を一定速度
で搬送する。
尚、前記転写記録媒体1の搬送に対応し、加圧ローラ
用モータドライバー40がインターフェース21を介したCP
U20からのモーターON信号を送出し、該信号が『ハイ』
の時、加圧ローラ用モーター41が駆動して加圧ローラ14
aを回転する。このときの加圧ローラ14aの回転周速度
は、搬送モーター31で搬送される転写記録媒体1の搬送
速度と同一になるように設定する。
ここでCPU20がインターフェース21を介して入出する
各信号のタイミングは第8図に示す如くである。尚、第
8図の時間T1〜T4は第9図に示すように各部材間の距離
をL1〜L3とした場合、以下の如く転写記録媒体1若しく
は記録紙8が搬送されるのに要する時間である。
L1:記録ヘッド3aから転写ローラ4aと加圧ローラ4bとの
圧接部までの転写記録媒体1の搬送距離。
L2:前記圧接部から剥離ローラ5までの転写記録媒体1
の搬送距離。
L3:レジストセンサー26から前記圧接部までの記録紙8
の搬送距離。
T1:転写記録媒体1をL1−L3の距離搬送するのに要する
時間。
T2:記録紙8をL3の距離搬送するのに要する時間。
T3:記録紙8の長さ(例えばA4サイズであれば297mm)分
だけ転写記録媒体1を搬送するのに要する時間。
T4:転写記録媒体1をL1+L2の距離搬送するのに要する
時間。
即ち、操作者が操作パネル22のスタートボタンを押す
と給送モーター30が駆動し、記録紙8を給送してその先
端がレジストセンサー26にかかった時点で駆動を休止す
る。この駆動休止と同時に搬送モーター31及び加圧ロー
ラ用モーター41が駆動して転写記録媒体1を第1図の矢
印a方向に搬送すると共に、時間T3の間ページ信号が
『ハイ』となって記録部3で転写像形成工程が行われ
る。
搬送モーター31及び加圧ローラ用モーター41は前記像
形成時間T3経過後、更に時間T4経過した後に停止する。
尚、給送モーター30は前記転写記録媒体1が搬送開始
から時間T1経過後、時間T2だけ駆動して記録紙8を前記
記録転写媒体1と同速度で搬送して停止する。これによ
って記録紙8の先端は、前記転写記録媒体1に形成され
た転写像先端と転写部4に於いて合致し、転写記録媒体
1と密着しながら搬送モーター31の駆動によって搬送さ
れる。
ここで前記第8図に示す如き各信号を送出するCPU20
の動作について説明すると、CPU20はインターフェース2
1を介してマゼンタライン同期信号を入力し、それをソ
フトウエアカウンタによって個数をカウントする。即
ち、マゼンタライン同期信号は前述したように200ms周
期であるから、CPU20が前記信号をカウントすることに
よって時間を管理することが出来る。
CPU20の内部には第10図に示す如きシーケンステーブ
ルをもっており、レジストセンサー信号が『ハイ』にな
ってから、マゼンタライン同期信号をカウントしながら
順次シーケンステーブルを参照し、給送モーターON信
号、搬送モーターON信号及び加圧ローラ用モーターON信
号、ページ信号を送出し、夫々の信号によって各部材の
駆動を制御する。
尚、本実施例に於いて、シーケンステーブルは第10図
に示す如く3ビット構成で、第0番目から第2416番目ま
での計2417ワードからなり、ビット0は給送モーターON
信号、ビット1は搬送モーターON信号及び加圧ローラ用
モーターON信号、ビット2はページ信号に夫々対応す
る。
また第8図に於ける上部のカッコ内の数字はレジスト
センサー信号が『ハイ』になった時点のマゼンタライン
同期信号を第0番目とし、各々の時点でのマゼンタライ
ン同期信号の番目(信号の個数)を示したものである。
次に前述した機能を有するCPU20の一連の動作を第11
図のフローチャートを用いて説明すると、先ず操作パネ
ルのスタートボタンが押されたか否かを検出し(S1)、
押された場合は給送モーターON信号を送出する(S2)。
次にレジストセンサー信号が『ハイ』になるのを待って
(S3)、シーケンステーブルのラスタ番号を示すRに0
を代入する(S4)。次にマゼンタライン同期信号が『ロ
ウ』であるのを待ち(S5)、しかる後に『ハイ』になる
のを待つ(S6)。これによってマゼンタライン同期信号
の立ち上がりエッジを検出する。前記エッジを検出する
と、シーケンステーブルの第R番目を参照し、ビット0
〜ビット2を夫々の給送モーターON信号、搬送モーター
ON信号及び加圧ローラ用モーターON信号、ページ信号と
して送出する(S7)。次に前記Rの値に1を加算して
(S8)、Rの値が2416より大きいか否かを判定し(S
9)、Rの値が前記2416より小さいか等しい場合にはス
テップS5に戻って記録を続行し、大きい場合には記録を
終了する。
前記の如くして記録部3で像形成された転写記録層1b
は転写部4に至る前に転写補助部14によって加圧され、
該圧力により画像形成素子のカプセル壁の一部或いは全
部が破壊され、その結果、記録紙8に対する像の転写が
され易いと状態となる。
前記転写補助部14を経た転写記録媒体1は転写部4に
搬送され、前記像が形成された転写記録層1bを記録紙8
に圧接して加熱することによって青、マゼンタ2色の転
写像が記録紙8に転写される。
尚、前記転写ローラ4aの温度制御は第12図に示す構成
によって行われる。即ち、サーミスタ33が転写ローラ4a
の表面に接するように配置されており、該転写ローラ4a
の表面温度に応じて抵抗値が変化し、この抵抗値は電源
E1及び抵抗器34によって電圧E2に変換され、コンパレー
タ35によって基準電圧E0と比較される。比較出力はリレ
ードライバー36を介し、リレー37によって電源E3からの
ハロゲンヒータ4cの通電を制御する。
ここで前記温度制御構成の駆動原理について述べる。
サーミスタ33は温度が上がれば抵抗値が小さくなる性質
があり、よって転写ローラ4aの表面温度が上がればサー
ミスタ33の抵抗値が下がり、電圧E2が下がる。逆に転写
ローラ4aの表面温度が下がればサーミスタ33の抵抗値が
上がって電圧E2も上がる。従って基準電圧E0の値を転写
ローラ4aが95℃に対応した電圧E2の値に設定することに
より、転写ローラ4aの表面温度が95℃より低い場合は比
較出力が『ハイ』になり、ハロゲンヒータ4cに通電さ
れ、転写ローラ4aの表面温度が上昇する。逆に95℃より
高い場合はハロゲンヒータ4cには通電されず、表面温度
が下降する。前記制御により転写ローラ4aの表面温度は
90〜100℃に保持される。尚、この制御系は装置の電源
スイッチがONの時は絶えず動作しており、操作パネルの
スタートボタンが押される以前に転写ローラ4aの表面温
度が90〜100℃になるように制御される。
上述の如くして転写部4を経た転写記録媒体1と記録
紙8は剥離ローラ5によって剥離され、所望の色の画像
記録が行われた記録紙8を排出ローラ対13a,13bによっ
て排出トレー11に排出する。
上記の如くして2色の記録がワンショットで行われる
ものである。
<他の実施例> 次に前述した実施例に於いて、各部の他の実施例につ
いて説明する。
(1)転写記録媒体 前述の実施例では2色記録の例で説明したが、本件出
願人が特願昭61−128814号で明らかにしたように、画像
形成素体を構成する着色剤及び光開始剤の種類を適宜選
定し、且つ前記光開始剤を反応させる波長の光源を選定
し、前記出願に係るプロセスを用いることによって、単
色、或いは3色以上の多色、或いはフルカラーの記録画
像を得ることも出来る。
更に前述の実施例に於いては、光エネルギーと熱エネ
ルギーによって着色剤を含んだ高分子材料の転写記録層
1bの軟化点温度の変化によって、記録紙8へ像を転写記
録する例を示したが、記録紙8への接着特性、或いは昇
華特性の違いによって像を転写記録するようにしても良
い。或いは記録紙8に発色性をもたせて、その記録紙8
の発色特性を変化させるような層を転写記録媒体1に設
け、該転写記録媒体1に形成した像を記録紙8へ転写す
ることによって画像を得るように構成しても良い。
また転写記録層1bに付与する第1のエネルギー及び第
2のエネルギーは、前述の熱及び光エネルギーに限定さ
れるものではなく、例えば圧力エネルギー等他のエネル
ギーにより像を形成するようにしても良い。
また支持体1aの材料としては、前述のポリエチレンテ
レフタレートの他に、例えばポリアミド、或いはポリイ
ミド,コンデンサー紙,セロハン紙等も使用出来る。
また転写記録層1bとしては、複数種のエネルギーによ
り物性が変化して転写像を形成出来るものであれば、任
意の転写記録層を使用することが出来る。例えば、複数
種のエネルギーを付与することにより、溶融温度、軟化
点、ガラス転移点、粘度等の物性が変わる転写記録層を
用いれば転写像を形成することが出来る。
転写記録層1bをなす画像形成素体には、感応成分と着
色成分が含有されているが、感応成分には光及び熱のエ
ネルギーのように、複数のエネルギーが付与されたとき
に物性変化の感応が開始するもの、或いは物性変化の反
応速度が急激に変化するものを用いることが好ましい。
前記感応成分に含まれる高分子化成分としては、重合
反応又は架橋感応を起こす成分であり、例えばモノマ
ー、オリゴマー又ポリマーが挙げられる。
前記モノマー或いはオリゴマーとしては、後えばポリ
ケイ皮酸ビニル、p−メトキシケイ皮酸−コハク酸半エ
ステル等、或いはエポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル
系樹脂等の末端或いは側鎖に反応基を有するものが挙げ
られる。
重合性モノマーとしては、例えばエチレングリコール
ジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート
等が挙げられる。
また前記重合性モノマー又はオリゴマーを用いる場合
には、層形成性も向上させるために、セルロースアセテ
ートスクシネート、メチル・メタクリレート−ヒドロキ
シエチルメタンリレートコポリマー等を含有させても良
い。
高分子化成分の反応を生じさせるために、必要に応じ
て反応開始剤が添加される。反応開始剤としては、例え
ばアゾ化合物、有機イオウ化合物、カルギニル化合物、
ハロゲン化合物等のラジカル開始剤が好ましい。
また特に、光と熱エネルギーの両方を受けて転写像を
形成する場合の転写記録層の構成には、前記した光エネ
ルギーを受けて作用する反応開始剤と高分子化成分との
反応で反応速度の温度依存性の大きい組合せとなるよう
に、反応開始剤と高分子化成分の種類を選べば良い。
例えば、メタクリル酸エステル、或いはアクリル酸エ
ステルの共重合体等の官能基をもつ重合性プレポリマ
ー、テトラエチレングリコール・ジアクリレート等の感
光性架橋剤、ベンゾフェノン、ミケラーズケトン等の反
応開始剤の組合せが挙げられる。
着色成分は、光学的に認識出来る画像を形成するため
に含有させる成分であり、各種顔料、染料が適宜用いら
れる。このような顔料、染料の例としては、カーボンブ
ラックや黄鉛等の無機顔料、ビクトリアブルーレーク、
フアストスカイブルー等の有機顔料、ロイコ染料、フタ
ロシアニン染料等の着色剤等が挙げられる。
その他、転写記録層1bにはハイドロキノン、p−メト
キシフェノール等の安定化剤が含まれても良い。
更に反応開始剤のエネルギーに対する活性化を高める
ためのp−ニトロアニリン、1,2−アーベンゾアントラ
キノン等の増感剤が転写記録層に含まれても良い。
更に転写記録層1bには着色剤、感光成分の他に、バイ
ンダーとして樹脂、ワックス或いは液晶を混合しても良
い。
前記バインダーとして使用される樹脂としては、例え
ばポリエステル系、ポリアミド系等が挙げられ、これら
を1種或いは2種以上混合して用いても良い。
またワックス類のバインダーとしては、例えばキャン
デリラワックス、カルナバワックス等の植物性ワック
ス、鯨ロウ等の動物性ワックス、モンタンワックス等の
鉱物系ワックス、或いは脂肪酸や脂肪酸アミド、エステ
ル等からなる合成ワックス等を用いることが出来、更に
は前記ワックス類を1種或いは2種以上混合して用いて
も良い。
またバインダーとして使用する液晶としては、コレス
テロールヘキサノエート、コレステロールデカノエート
等が挙げられる。
転写記録層1bを構成する画像形成素体にマイクロカプ
セルを使用する場合には、コア部に前記説明した材料を
含有させるが、マイクロカプセルの壁材に用いられる材
料としては、ゼラチンとアラビアゴム、ニトロセルロー
ス、エチルセルロース等のセルロース系、ポリエチレ
ン、ポリスチレン等のポリマー系等が挙げられる。
(2)記録工程 前述の実施例では記録部3に於いて、転写記録媒体1
の転写記録層1b側から所望の色に応じた所定波長の光を
一様に照射すると共に、支持体1a側から画信号に応じた
熱を印加する構成であったが、他の実施例として熱を一
様に印加すると共に、所定の光を画信号に応じて照射す
る構成にしても良い。
また支持体1aを透光性の材質で構成すれば、支持体1a
側から光を照射すると共に、転写記録層1b側から熱を印
加する構成にしても良い。
更に前述の実施例では支持体1aを挟んで光照射と熱印
加を行ったが、これとは別に支持体1aの片側から光照射
と熱印加の双方を行うようにしても像形成は可能であ
る。
また加熱手段としては、前述の記録ヘッド3aを用いる
方法の他に、YAGレーザーとポリゴンミラーを用いて選
択的に加熱する方法等を使用しても良い。
また光照射手段としては、前述の蛍光灯3c,3dを用い
る方法の他、例えばLEDアレイを用いる方法、或いはキ
セノンランプと材料の吸光特性に合ったフィルターを用
いる方法等が使用出来る。
尚、前述の実施例では転写記録層1bに光エネルギーと
熱エネルギーとを同時に付与するようにしたが、光エネ
ルギーと熱エネルギーとは別々に付与する構成であって
も、結果的に両エネルギーが付与される構成であれば良
い。
(3)転写補助工程 前述の実施例にあっては、ガイドローラ12bに加圧ロ
ーラ14aを押圧するように構成した例を示したが、ガイ
ドローラ12bとは別に独立のローラを設け、該ローラに
加圧ローラ14aを押圧するように構成しても良い。
また転写補助部14を第13図に示すように構成しても良
い。これは転写記録媒体1の搬送経路に於いて、転写ロ
ーラ4aと加圧ローラ4bとのニップ部よりも上流側で加圧
ローラ14aが転写ローラ4aを押圧するようにし、両ロー
ラ14a,4aによって転写補助部14を構成するものである。
この場合、両ローラ14a,4aの押圧力は10〜12kg/fcm程度
に設定する。
上記のように転写補助部14を構成した場合、ガイドロ
ーラ12bを通過した転写記録媒体1は転写補助部14を通
るとき、圧力の他にヒータ4cによる熱が印加され、これ
によって画像形成素体のカプセル壁が破壊され、その結
果、記録紙8への像の転写性を向上させるものである。
この場合は熱印加しない第1図の実施例に比べて押圧力
を小さくすることが出来、また加圧ローラ14aは転写ロ
ーラ4aの回転に従動するので加圧ローラ用のモーター41
及びその駆動回路が不要となる。
尚、転写補助部14で圧力の他に熱を印加する構成とし
て前記第13図の構成では転写ローラ4aを加熱ローラとし
て利用したが、転写ローラ4aとは別に加熱ローラを設
け、該加熱ローラに加圧ローラ14aを押圧するようにし
ても良く、或いは加圧ローラ14a自体に転写ローラ4aと
同様にヒータ等の加熱手段を内蔵するようにしても良
い。
また転写補助部14は第14図に示す如く構成しても良
い。これは転写補助部14を擦り部材14bで構成し、該擦
り部材14bを記録部3と転写部4との間に於いて、転写
記録層1bに接触するように構成している。尚、この実施
例では擦り部材14bとしてSUS303のシャフトの表面をサ
ンドブラスト加工し、表面粗さRaを4μmとしたものを
回動不能状態に取り付け、これに当接する転写記録媒体
1の巻き回し角を120゜に設定している。
転写補助部14を上記の如く構成すると、記録部3によ
り像が形成された転写記録層1bは転写部4に至る前に、
擦り部材14bとの擦過によってカプセル壁が削られ、カ
プセル内の芯材が露出する。この結果、転写部4に於い
て良好な画像が記録紙8に転写されるようになる。
尚、上記構成に於いて、擦り部材14bは前述のシャフ
トに限定されるものでなく、例えば板状のエッヂ等、擦
り効果が大きい部材が転写記録層1bに接触する構成であ
れば良い。
更に転写補助部14の他の実施例として第15図に示すよ
うに、転写記録層1bに溶剤を塗布し、且つ擦過する構成
にしても良い。
第15図の実施例は、記録部3と転写部4との間に於い
て、転写記録層1bに擦りローラ14cが接触し、且つ転写
記録媒体1の搬送方向と逆方向(第15図の矢印e方向)
に回転可能に設け、該擦りローラ14cの一部が溶剤槽14d
内の溶剤(カプセル壁を溶解する成分)14eに浸るよう
に構成している。
上記の如く構成することによって、像形成後の転写記
録層1bのカプセル壁が転写補助部14で溶解され且つ除去
されるので、その後の転写部4での転写性が向上する。
ここで、第15図の実施例に於いて以下の条件で記録を
行った結果を示す。
転写補助部14の構成としてステンレスローラ表面にフ
ェルト様のアスベストを張り付けて擦りローラ14cを構
成し、該ローラ14cをガイドローラ12bに対向して配設
し、且つ溶剤14eとしてトリクロロエタンを使用した。
また転写記録媒体1として前述した第1表に示した材
料を18部と、ポリフェニレンポリイソシアネート6部を
塩化メチレン30部に溶解したものと、2重量%のPVA溶
液60部とを10〜15℃、6000rpmで5分間ホモジナイザー
で乳化し、平均粒径を約12μmにした後、60℃で4時間
撹拌し、塩化メチレンを揮発させると共に、ポリフェニ
レンイソシアネートを重合させ、マイクロカプセル分散
液を得た。この分散液を6μm厚のポリエチレンテレフ
タレートフィルム上にアプリケータで塗布乾燥して転写
記録媒体1を得た。
上記転写記録媒体1に記録部3で像を形成し、その後
転写補助部14に於いて擦りローラ14cを転写記録媒体1
の搬送方向と逆方向に回転して転写記録層のカプセル壁
を溶解除去し、転写部4に於いて像転写を行った処、転
写部4での転写像は良好なものが得られた。
(4)転写工程 転写部4は転写ローラ4a及び加圧ローラ4bのようにロ
ーラ状のものに限定されるものでなく、例えば回転ベル
トの如きもの等所望の圧が得られる構成であれば良い。
また必要に応じて転写部4で画像転写された被記録媒
体の像を定着させる為の定着手段を被記録媒体の搬送方
向であって、剥離ローラ5の下流側に設けるようにして
も良い。
(5)被記録媒体 被記録媒体としては、前述の記録紙に限定されるもの
ではなく、例えばオーバーヘッドプロジェクター(OH
P)用のプラスチックシート等も当然に使用することが
出来る。
<発明の効果> 本発明は上述の如く、転写記録媒体への像の形成と、
この像の被記録媒体への転写を順次行うので、表面平滑
度の比較的低い被記録媒体にも画像の記録を良好に行う
ことが出来る。また本発明を多色記録に応用した場合に
は、被記録媒体に複雑な動きをさせることなく多色の画
像を得ることが出来る。
また記録工程で転写記録媒体に形成された像は転写部
に於いて転写される前に、転写性を向上させるための転
写補助工程の作用により、転写に障害となるものが除去
されるので、転写工程に於いて少ないエネルギーで良好
な画像転写が行われ、高品位の画像を得ることが出来る
等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)は本発明の一実施例の全体模式説
明図、第2図は転写記録媒体の構成説明図、第3図は転
写記録媒体中の光開始剤の吸光特性を示すグラフ、第4
図は光照射手段の分光特性を示すグラフ、第5図は熱及
び光を付与するタイミングチャート、第6図は制御系の
ブロック図、第7図及び第8図は記録動作のタイミング
チャート、第9図は各部材間の関係を示す説明図、第10
図は各信号の送出を行うシーケンステーブルの説明図、
第11図は記録動作のフローチャート、第12図は転写ロー
ラ4aの温度制御系の説明図、第13図乃至第15図は転写補
助工程の他の実施例を示す説明図である。 1は転写記録媒体、1aは支持体、1bは転写記録層、1c,1
dはコア、1eはシェル、1fは付着剤、2は供給ロール、2
aは供給ロール軸、3は記録部、3aは記録ヘッド、3bは
発熱素子列、3c,3dは蛍光灯、3eはスリット板、4は転
写部、4aは転写ローラ、4bは加圧ローラ、4cはヒータ、
5は剥離ローラ、6は巻き取りロール、7はカセット、
8は記録紙、9は給送ローラ、10a,10bはレジストロー
ラ、11は排出トレー、12a,12b,12cはガイドローラ、13
a,13bは排出ローラ、14は転写補助部、14aは加圧ロー
ラ、14bは擦り部材、14cは擦りローラ、14dは溶剤槽、1
4eは溶剤、20はCPU、21はインターフェース、22は操作
パネル、23は像形成タイミング発生器、24は給送モータ
ードライバー、25は搬送モータードライバー、26はレジ
ストセンサー、26aはLED、26bはフォトトランジスタ、2
7,28は蛍光灯点灯装置、30は給送モーター、31は搬送モ
ーター、32は外部画信号発生器、33はサーミスタ、34は
抵抗、35はコンパレータ、36はリレードライバー、37は
リレー、40は加圧ローラ用ドライバー、41は加圧ローラ
用モーターである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−294566(JP,A) 特開 昭62−207665(JP,A) 特開 昭62−216747(JP,A) 特開 昭57−93196(JP,A) 特開 昭57−64595(JP,A) 特開 昭62−231783(JP,A) 特開 昭61−123551(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のエネルギーと、前記第1のエネルギ
    ーとは異なった第2のエネルギーとが付与されることに
    よって転写特性が変化する転写記録層を有する転写記録
    媒体を用い、前記転写記録媒体に前記第1のエネルギー
    及び前記第2のエネルギーを付与して前記転写記録層に
    像を形成する記録工程と、 前記像の転写性を向上させるための作用を前記転写記録
    層に付与する転写補助工程と、 前記転写記録媒体と被記録媒体とを重ね、前記像を前記
    被記録媒体に転写する転写工程と、 を有することを特徴とした記録方法。
  2. 【請求項2】前記第1のエネルギーが熱であり、第2の
    エネルギーが光である特許請求の範囲第1項記載の記録
    方法。
  3. 【請求項3】前記転写補助工程で、前記転写記録媒体を
    押圧する特許請求の範囲第1項記載の記録方法。
  4. 【請求項4】前記転写補助工程で、前記転写記録媒体を
    加熱する特許請求の範囲第1項記載の記録方法。
  5. 【請求項5】前記転写補助工程で、前記転写記録媒体を
    摺擦する特許請求の範囲第1項記載の記録方法。
  6. 【請求項6】前記転写補助工程で、前記転写記録媒体を
    溶解する特許請求の範囲第1項記載の記録方法。
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