JPH02180619A - 触媒反応式排ガス脱臭装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この発明は、印刷工場などから排出される有臭排ガスを
触媒との接触反応により脱臭する触媒反応式排ガス脱臭
装置に関する。

【従来の技術】

第２図は従来のこの種脱臭装置の概略構成を示すもので
ある。第２図において、有臭の処理前排ガスは吸引ブロ
ワ３によって矢印１のように導入管２から吸引され、ま
ず熱交換器４に導かれる。 熱交換器４内には、処理後排ガスを矢印８のように通過
させる出口管９が配設されており、処理前排ガスはこの
出口管９と接触して、処理後排ガスの排熱により予熱さ
れる。予熱された処理前排ガスは、次にバーナからなる
加熱器５で更に触媒反応温度まで加熱され、触媒６が充
填された触媒室７に送り込まれる。ここで、有臭の排ガ
スは触媒６との接触反応により脱臭され、処理後排ガス
となって出口管９を通して大気中に排出される。

【発明が解決しようとする課題】

ところが、この従来の触媒反応式排ガス脱臭装置では、
加熱器５としてバーナを用いているため熱量の制御が難
しく、運転条件に応じて熱量を自由に変化させることが
できないという問題があった。 例えば、処理前排ガス中に含まれる有臭ガス成分、ある
いは有臭ガス量が変化すると、触媒室７内で反応時に発
生する熱量が変化するので、触媒室７の前段の加熱器５
の熱量は処理前排ガスの成分や量に応じて変化させる必
要がある。触媒室７内での発生熱量は触媒６の出口温度
を検出して把握できるが、この温度に追随させてバーナ
の発熱量を制御することは困難であった。 また、工場の操業開始時点では脱臭装置は低温から作動
するから、運転開始後しばらくは加熱器５の熱量を高め
て運転し、定常状態に達したら加熱器５の熱量を落とさ
なければならない。しかし、上に述べたように温度を検
出して自動的に加熱器５の熱量を変化させることが難し
いため、タイマなどを利用して時間的に制御していたが
、きめ細かな対応が困難であった。しかも、タイマなど
を利用する場合には、排ガスの有臭成分や有臭ガス量、
あるいは操業開始時点の装置の立上がり状況などを実地
試験により予め把握した上で時間設定しなければならず
、大変に手間がかかった。 この発明はこのような従来装置の欠点に鑑みてなされた
もので、加熱器の熱量を運転条件に応じて容易に制御で
きる触媒反応式排ガス脱臭装置を提供することを目的と
するものである。

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この発明の触媒反応式排ガ
ス脱臭装置は、有臭の処理前借ガスを通過させる導電体
の加熱パイプと、この加熱パイプ中に電磁誘導作用によ
り電流を誘起する加熱コイルとからなる加熱器を触媒室
の前段に設けるものとする。

【作　用】

この発明は、有臭の処理前借ガスを通過させる加熱パイ
プを誘導加熱により加熱し、この加熱パイプからの熱伝
達により処理前借ガスを加熱するものである。加熱コイ
ルに投入する電力を増減させることにより加熱パイプの
発熱量を変化させることができるが、加熱コイルの投入
電力は各部に配置した温度センサにより容易に自動制御
することができる。

【実施例】

以下、第１図に基づいてこの発明の詳細な説明する。な
お、第２図の従来例と実質的に同一の部分には同一の符
号を付けて説明を筒略化する。 第１図において、吸引ブロワ３の手前の導入管２内には
処理前借ガスの導入量を制御する排ガス人口ダンパ１０
が設けられ、これと吸引ブロワ３との間には外部空気の
導入ヱを制御する空気人口ダンパ１１を備えた空気導入
管１２が設けられている。１３及び１４はそれぞれダン
パ１ｏ及び１１の開度発信器である。触媒室７の前段の
加熱器１５は、処理前借ガスを通過させる互いに並列に
接続された複数本の鉄製の加熱パイプ１６と、これらの
加熱パイプ１６を囲んで配置された加熱コイル１７とか
ら構成され、加熱コイル１７は高周波電圧を発生するイ
ンバータ盤１８に接続されている。更に、触媒室７の前
後には、触媒６の入口温度及び出口温度をそれぞれ検出
する熱雷対１９及び２０が埋め込まれている。開度発信
器１３゜１４及びインバータ盤１８は熱電対１９．２０
からの信号により、計装制御盤２１で制御されるように
なっている。 このような構成において、吸引ブロワ３により排ガス人
口ダンパ１０を介して導入管２から吸引された処理前借
ガスは、矢印１で示すように予熱器４を通過して予熱さ
れ、更に加熱器１５を経て触媒室７に入る。加熱器１５
では、加熱コイル１７にインバータ盤１８から高周波電
圧が印加され、加熱コイル１７は交番磁界を発生する。 そこで、この交番磁界内に置かれた加熱パイプ１６には
誘導電流が流れ、加熱パイプ１６はそのジュール熱によ
り発熱する。そのため、加熱パイプ１６内を流れる処理
前借ガスは、その管壁がらの熱伝達により加熱される。 この処理前借ガスは触媒反応温度まで温度上昇して触媒
室７に入り、触媒６の存在下で接触反応により脱臭され
る。処理後排ガスは反応熱のために更に高温となり、熱
交換器４で処理前借ガスに熱を与えながら出口管９がら
大気中に排出される。 このような処理の過程で触媒６の人口温度は熱電対１９
で計測され、所要の触媒反応温度より低ければ計装制御
盤２１から信号が出てインバータ盤１８から加熱コイル
１７に供給される電力が自動的に増加する。また、触媒
６の入口温度が高いときは供給電力が自動的に減少する
。更に、処理前借ガスの有臭ガス成分が多くなったり、
有臭ガス量が増加して触媒反応熱が多（なり、触媒６の
温度がある設定温度を超えたときは、触媒室７の直後の
熱電対２０でその温度を検出し、加熱コイル１７に供給
する電力を減少させる一方、計装制御盤２１を介して開
度発信器１４で空気人口ダンパ１１を開き、空気導入管
１２から外部の冷気を吸引して冷却を図る。 上記は定常的に排ガスが流れている場合の処理であるが
、装置の立ち上がり時には排ガス人口ダンパＩＯを閉じ
、空気入口ダンパ１１を全開して吸引ブロワ３を起動す
る。そして、加熱コイル１７に電力を供給して空気を加
熱し、それにより装置内を予熱する。その後、触媒６の
入口温度が処理前借ガスが充分に反応できる温度に達し
たことを熱電対１９で検知すると、空気人口ダンパ１１
を閉じるとともに排ガス入口ダンパ１０を開き排ガスの
処理を開始する。処理前借ガスが触媒室７に入ると反応
熱が発生するため、その後導入される処理前借ガスは予
熱器４で予熱され、その分インバータ盤１８から供給す
る電力は少なくなっていく。これら一連の動作は計装制
御盤２１からの指令により自動的に進められる。 以上の通り、図示構成によれば加熱源が電力であるため
、加熱器１５の熱量の自動制御が容易で、定常運転時に
は触媒の入口及び出口温度により加熱コイル１７に供給
する電力を増減して最適の温度で処理前借ガスを触媒室
７に送り込み、また立上がり運転時には大きな電力を供
給して装置を速やかに予熱し、触媒室７内の温度が反応
可能温度に達したことを触媒の入口温度で確認してから
定常運転に移行させることができる。 更に、図示実施例のように排ガスの導入管２に排ガス人
口ダンパＩＯ１及び空気入口ダンパ１１を備えた空気導
入管１２を設ければ、排ガス中の有臭成分、あるいは有
臭ガス量が多くなり、触媒６の温度が所定温度を超えた
ときにこれを触媒出口温度から検知し、排ガス導入量を
絞る一方、外部空気を導入して過熱した触媒を速やかに
冷却することできる。また、立上がり運転時には排ガス
の導入を停止しながら外部空気を導入し、装置内の予熱
を十分に行うことができる。 【発明の効果］ この発明によれば、誘導加熱を利用して触媒室に導く処
理前借ガスを加熱することにより、定常運転時及び立上
がり運転時の何れにおいても、状況に応じた熱量の自動
制御が極めて容易となり、常に最適の温度条件で排ガス
を脱臭処理することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例の構成図、第２図は従来例の
構成図である。 ７・・・触媒室、１５・・・加熱器、１６・・・加熱パ
イプ、１７・・・加熱コイル、１８・・・インバータ盤
、１９゜２０・・・熱電対。 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）有臭の処理前排ガスを通過させる導電体の加熱パイ
   プと、この加熱パイプ中に電磁誘導作用により電流を誘
   起する加熱コイルとからなる加熱器を触媒室の前段に設
   けたことを特徴とする触媒反応式排ガス脱臭装置。