JPH02180157A - 無菌包装容器とその充填方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はジュースやコーヒー等の飲料品、その他、衛生
的な管理を必要とする食品を無菌的に包装するための容
器及びその充填方法に係り、特に、食品を衛生的に貯蔵
、分配するのに用いる可撓性の無菌包装容器及びその充
填方法の改良に関する。

〔従来の技術〕

近年、ジュースやコーヒー等の飲料品、その他、衛生的
な管理を必要とする食品を衛生的に貯蔵、分配する容器
及びその充填方法として合成プラスチック性の可撓性容
器に内容物を無菌的に充填した後、熱溶着により容器を
密閉する方法が用いられている。

これらは、例えば特公昭６３−２３０４８号公報に記載
されている。以下、この従来発明の概要を第３図を参照
して説明する。

第３図において従来例に係る無菌包装容器３０は合成プ
ラスチック性のフィルム３２ａ、３２ｂが周縁部３３に
おいて熱溶着されて袋状に形成されている。この無菌包
装容器３０には筒状注出口３４がその下部フランジ３４
ａの上面とフィルム３２ａの裏面が熱溶着されることに
よりフィルム３２ａに取り付けられており、この筒状注
出口３４の上面はメンブラン３５が上部フランジ３４ｂ
に熱溶着されることにより密封されている。

また、フラップ３６は筒状注出口３４の下部フランジ３
４ａの下面に部分的に熱溶着されており、内容物が可撓
性容器内に入り込むための間隙が与えられている。

次に、従来例に係る無菌包装容器の充填方法について説
明する。

まず、最初に、前記筒状注出口３４、メンブラン３５及
びフラップ３６はγ線により滅菌される。

次に、無菌包装容器は無菌充填機に搬送され、無菌充填
機においてメンブラン３５の上面を蒸気滅菌し、滅菌後
、メンブラン３５を破って内容物の充填を行った後、フ
ラップ３６を筒状注出口３４の下部フランジ３４ａの下
面に完全に熱溶着して閉鎖する。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来例によれば、フラップ３６は間
隙を形成するよう部分的にのみ筒状注出口の下部フラン
ジ３４ａに溶着されており、シールの溶着が不安定であ
るため内容物の充填を高圧で行うとフラップが剥離する
おそれがあり、高速度で内容物を充填できないという問
題がある。

また、披充物は前記下部フランジ３４ａとこれに部分的
に付着されているフラップ３６の付着されていない比較
的小さな間隙部分を通って容器内に充填されるので液体
状のものしか充填できず固形物は充填できないという問
題もある。

さらに、内容物が間隙に付着し、内容物充填後のフラッ
プ３６の下部フランジ３４ａに対する熱溶着が不完全に
なることがある。

〔課題を解決するための手段〕

そこで、本発明は無菌包装容器を内部が無菌処理された
後に内容物を充填できるようにフィルムの周縁を接着し
て互いに対向するフィルム部分を形成した無菌包装容器
において、この無菌包装容器の一方のフィルム部分に設
けられた筒状注出口と、前記一方のフィルム部分に対向
する他方のフィルム部分の前記筒状注出口に対応する部
分に取り付けられ前記筒状注出口と嵌合される栓部材と
前記筒状注出口の上面を密封するオーバーキャップを備
えるようにして構成するとともに、上記無菌包装容器に
内容物を充填する方法を （イ）　前記筒状注出口と前記栓部材を嵌合した状態に
おいてその嵌合部及び前記筒状注出口の上面を密封する
オーバーキャップを滅菌する第１工程 （ロ）　前記筒状注出口の上面を密封するオーバーキャ
ップを離脱する第２工程 （ハ）　充填機内に無菌包装容器を装着し、前記筒状注
出口と前記栓部材との嵌合部及び内容物注入ノズルを滅
菌する第３工程 （ニ）　充填機内において前記筒状注出口と前記栓部材
との嵌合を解除する第４工程 （ホ）　無菌包装容器に内容物を充填する第５工程 （へ）　前記栓部材を前記筒状注出口の中間位置まて挿
入した後、これらを滅菌する第６エ程（１・）　　前記
栓部材を前記筒状注出口と完全に嵌合させる第７エ程 とで構成するようにした。

〔作用〕

筒状注出口の上面を密封するオーバーキャップは内容物
の充填まで無菌包装容器の嵌合部を衛生的に保つ。

無菌包装容器に内容物を充填するに際しては、筒状注出
口の上面を密封するオーバーキャップを離脱し筒状注出
口と栓部材との嵌合を解除した後充填を行い、充填終了
後、筒状注出口と栓部材を再び嵌合させることにより無
菌包装容器の封止を行う。

これによって、衛生的な管理を必要とする食品を安全、
確実に貯蔵、分配することができるばかりでなく、内容
物の充填終了後の無菌包装容器の封止を筒状注出口と栓
部材の嵌合により行うため、内容物の急速充填が可能と
なり、また固体状の内容物の充填が可能となり、さらに
充填後の無菌包装容器の封止が確実になる結果、無菌状
態の維持、内容物の貯蔵が確実になる。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明の一実施例について説＋９
１する。

本発明に係る無菌包装容器１０は第１図に示されるよう
に無菌処理した合成プラスチック性の上側フィルム２ｇ
、及び下側フィルム２ｂが周縁部３において熱溶着され
て袋状に形成されている。

このフィルム２ｇ、２ｂには例えばＰＥ／Ａρ蒸着Ｐ　
Ｅ　Ｔ／Ｐ　ＥやＰＥ／ｌ蒸着ナイロン／ＰＥやＰＥ／
エバール／ＰＥなどのガスバリア性を有する多層フィル
ムが用いられる。

この無菌包装容器１０の上側フィルム２ａには、筒状注
出口４がその下部フランジ４ａと上側フィルム２ａの裏
面が熱溶着されることによりに取付けられており、上記
筒状注出口４の外周には上下に側部フランジ４ｅ、４ｆ
が形成され、この側部フランジ４ｅ、４ｆ内に容器を充
填機に装着したときに充填機の注出ロクランブ７が挿入
される。

（第２図（ｂ））。また、筒状注出口４の内面下部には
係合溝部４ｃが形成されている。

また、前記フィルム２ａの筒状注出口４か取付けられた
位置に対応して下側フィルム２ｂには前記筒状注出口と
嵌合するカップ状の栓部材６が、そのフランジ部６ａが
フィルム２ｂに熱溶着されることにより備えられている
。この栓部材６の外周上部にはゴムのシール用Ｏリング
６ｂが、その外周下部には上記筒状注出口６の係合溝４
ｃと嵌合する嵌合凸部６ｃが設けられている、。

また、前記筒状注出口と前記栓部材の嵌合部の衛生状態
を保持するために前記筒状注出口の上面にはプラスチッ
クのオーバーキャップ１１が装むされている。

次に、本発明に係る無菌包装容器に内容物を無菌的に充
填する方法について第２図を参照して説明する。

まず、最初に無菌包装容器における筒状注出口４と栓部
材６の嵌合部は充填機に搬送される前に第２図（ａ）に
示されるようにγ線発生装置Ｉから発射されたγ線によ
り滅菌される。

次いで、無菌包装容器は充填機に搬送される前にオーバ
ーキャップが適宜の手段により離脱される。

次に、無菌包装容器１ｏは充填機２ｏ内に搬送され、充
填機２０側に設けられた引き抜きＭＢ２が栓部材６の内
部に挿入され、無菌包装容器１ｏはクランプ７で把、持
されることにより第２図（ｂ）に示される状態で保持さ
れる。この充填機２ｏはノズルフレーム３０を有し、こ
のノズルフレーム３０内の空間内にバルブ部材２４が上
下動可能に収納されている。また、ノズルフレーム３ｏ
の中央部には溝方向に充填物供給管３３が設けられ、そ
の下部には蒸気流入口２２が設けられて、バルブ部材２
４を上下動させることによりノズル口２３を開閉する。

無菌包装容器が充填機内で保持されると蒸気流入口２２
から熱蒸気が流入し、前記筒状注出口４と前記枠部Ｉ４
６との嵌合部を滅菌する。

次いで、第２図（ｃ）に示すように、栓部材の内部に挿
入された引き抜き捧８が栓部材６を引き抜くことにより
筒状注出口４と栓部材６との嵌合が解除され、その後、
バルブ部材２４は上昇し内゛官物流入口３３を開き充填
が開始される。

充填が完了すると、第２図（ｄ）に示されるように、直
ちにバルブ部材２４は下降しノズル口２３を閉塞して内
容物の流入を停止する。そして、栓部材６は筒状注出口
４に中間位置まで嵌合せしめられ、この状態でこれらは
蒸気流入口２２から流入する熱蒸気により滅菌された後
、栓部材６を筒状注出口４内に完全に押込んで嵌合する
。

その後、第２図（ｅ）に示されるように筒状部材４の上
面には筒状注出口４と枠部）イ６の嵌合部を衛生的に保
つためにオーバーキャップ１１が被せられ、無菌充填を
終了する。

〔発明の効果〕

本発明は以上のように構成したので、衛生的な管理を必
要とする食品を安全、確実に貯蔵、分配することができ
るばかりでなく、内容物の充填終了後の無菌包装容器の
封止を筒状注出口と栓部材の嵌合により行うため、内容
物の急速充填が可能となり、また固体状の内容物の充填
が可能となり、さらに充填後の無菌包装容器の封」トが
確実になる結果、無菌状態の維持、内容物の貯蔵が確実
になるという効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る無菌包装容器の断面図、第２図（
ａ）〜第２図（ｅ）は無菌包装容器に内容物を無菌的に
充填する工程を説明するための動作状態説明図、第３図
は従来の無菌包装容器の断面図である。 ２ａ、２ｂ・・・フィルム、４・・・筒状注出口、６・
・・栓部材、１０・・・無菌包装容器、１１・・・オー
バーキャップ、２０・・・充填機、２３・・・充填ノズ
ル口。 出願人代理人　　石　　川　　泰　　刃部１図 第２図（ａ） 第 図 （Ｃ） 第 図（ｄ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、内部が無菌処理された後に内容物を充填できるよう
   にフィルムの周縁を接着して互いに対向するフィルム部
   分を形成した無菌包装容器において、この無菌包装容器
   の一方のフィルム部分に設けられた筒状注出口と、前記
   一方のフィルム部分に対向する他方のフィルム部分の前
   記筒状注出口に対応する部分に取り付けられ前記筒状注
   出口と嵌合される栓部材と前記筒状注出口の上面を封止
   する着脱可能なオーバーキャップを備えたことを特徴と
   する無菌包装容器。 ２、次の各工程の結合からなる、請求項１記載の無菌包
   装容器に被充填物を充填する方法（イ）前記筒状注出口
   と前記栓部材を嵌合した状態においてその嵌合部及び前
   記筒状注出口の上面を封止するオーバーキャップを滅菌
   する第１工程 （ロ）前記筒状注出口の上面を密封するオーバーキャッ
   プを離脱する第２工程 （ハ）充填機内に無菌包装容器を装着し、前記筒状注出
   口と前記栓部材との嵌合部及び内容物注入ノズルを滅菌
   する第３工程 （ニ）充填機内において前記筒状注出口と前記栓部材と
   の嵌合を解除する第４工程 （ホ）無菌包装容器に内容物を充填する第５工程 （ヘ）前記栓部材を前記筒状注出口の中間位置まで挿入
   した後、これらを滅菌する第６工程（ト）前記栓部材を
   前記筒状注出口と完全に嵌合させる第７工程。