JPH02175491A - 過給機付きエンジンを備えたスクータ形車両 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、過給機付きエンジンを備えたスクータ形車両
に係り、特にその過給機で加圧された吸入空気を冷却す
るインタークーラのレイアウトに関する。

［従来技術］ エンジンの軸出力によって駆動される機械式の過給機、
いわゆるスーパチャージャは、ターボ過給機に比べてス
ロットル操作に対する応答性が良いことから、最近、こ
の過給機付きエンジンを比較的大形のスクータ形自動二
輪車に搭載することが試みられている。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、この過給機は吸入空気をロータで加圧しつつ
エンジン側に送り出しているので、吸入空気の充填効率
を高めるためには、この過給機の下流側にインタークー
ラを設置し、吸入空気の温度を低く抑えることが望まし
い。

しかしながら、スクータ形自動二輪車は、乗り降りを容
易に行なえるように車体フレームを前輪とシートとの間
で下方に向って凹ませ、この四部」二にゝＩ′、坦なフ
ートレストボードを取付けているため、車体フレームの
中央部分が乗員の足載せ用のスペースとして占有されて
しまい、それ故、上記インタークーラの設置場所に苦慮
するといった問題がある。

本発明はこのような事情にもとづいてなされたもので、
シート下のエンジンルーム内にインタークーラも一括し
て収容することにより、合理的で纏まりの良いレイアウ
トとすることができ、スロットル操作に対する応答性の
向上にも寄与する過給機付きエンジンを備えたスクータ
形車両の提供を目的とする。

【課題を解決するための手段］ そこで、本発明においては、過給機とエンジンとを結ぶ
吸気通路に、過給機で加圧された吸入空気を冷却するイ
ンタークーラを設けるに当り、このインタークーラをシ
ートの下方のエンジンルーム内に配置したことを特徴と
している。

【作用］ この構成によれば、シート下のエンジンルームは本来的
に広いスペースを有しているので、このエンジンルーム
内にインタークーラを無理なく収めることができ、フー
トレストボードや前輪の操向機構の周囲等にインターク
ーラの設置スペースを確保する必要はない。このため、
吸気系部品の一部であるインタークーラをエンジンや気
化器に隣接させることができ、合理的で纏まりの良いレ
イアウトとすることができる。

しかも、吸気管路の全長も短く抑えることができるので
、エンジンルーム内の限られたスペースでの吸気管路の
取回しを簡略化することができるとともに、上記全長が
短くなった分だけ吸気抵抗が抑えられて効率の良い過給
が可能となり、スロットル操作に対する応答性が向上す
る。

［実施例］ 以下本発明の一実施例を、スクータ形自動二輪車に適用
した図面にもとづいて説明する。

第１図中符号１は車体を構成するフレームであり、その
前端のヘッドバイブ２にはパーツ１ンドル３によって操
向操作されるステアリング軸４が支持されている。ヘッ
ドバイブ２の下端部には後方に延びるフロントバイブ５
が連結されている。このフロントバイブ５の後端部には
前輪８の支持機構としてのフロントフォーク７が支持さ
れており、これらフロントフォーク７とステアリング軸
４とは、操向ロッド８を介して連動されている。

フロントバイブ４の後端部には、メインフレーム部材１
０が連結されている。メインフレーム部材１０は前輪６
の後方を下向きに延びるとともに、その下端部が後方に
向って略水平に延長されており、この延長部１１の後端
部には上向きに延びる左右−対のリヤアームブラケット
１２が連結されている。

リヤアームブラケット１２の上端部には、中空箱形をな
すシートポスト１３が連結されている。シートボスト１
３は左右のリヤアームブラケット１２を結合しており、
このシートボスト１３の上端に乗員が跨ぐシート１４が
設置されている。したがって、これらメインフレーム部
材１０．リヤアームブラケット１２およびシートポスト
１３等にて構成されるフレームｌは、フロントフォーク
７とシート１４との間において下向きに大きく凹んでお
り、この凹部１５上に広い空間１６を有するアンダーボ
ーン形をなしている。

また、フレームｌのリヤアームブラケット１２には上下
一対のリヤアーム１７が枢支されている。リヤアーム１
７は互いに平行をなして後方に延びており、これらリヤ
アーム１７の後端部間に後輪１８が支持されている。

なお、上側のリャーム１７とシートボスト１３の後端上
部との間には油圧緩衝器１９が架設されている。

また、上記フレーム１の凹部１５、つまりメインフレー
ム部材■０の延長部１１の前半部には、乗員の足載せと
してのフートレストボード２０が取付けられている。こ
のフートレストボード２０の前端部はフロントフェンダ
２１を一体化したレッグシールド２２に連なっており、
さらにこのレッグシールド２２はヘッドバイブ２の周囲
を覆うカウリング２３に連なっている。

ところで、上記メインフレーム部材１０の後半部上には
水冷式のエンジン２４が搭載されている。このエンジン
２４はシート１４の下方に位置しており、そのクランク
ケース２５上に直立形のシリンダ２Ｇを備えている。シ
リンダ２６の後面には気化器２７が接続されており、こ
の気化器２７は上記シートボスト１３の直前に位置され
ている。また、クランクケース２５の右側にはベルト式
の無段変速機２８が付設されている。この無段変速機２
８の駆動シーブ２９はクランク軸３０と連動されている
とともに、従動シーブ３Ｉはクランクケース２５の左側
の駆動スプロケット３２と連動されており、この駆動ス
プロケット３２と後輪１８の従動スプロケット３３との
間にはチェーン３４が巻回されている。そして、このエ
ンジン２４の１．ＩＪ囲から後輪１８の上方にかけては
、合成樹脂製のカバー３５によって覆われている。カバ
ー３５はシート１４に連続しており、このシート１４の
真下に上記エンジン２４を収容するエンジンルーム３Ｇ
を構成している。

なお、エンジン２４のラジェータ４Ｇは、走行風を受は
易いヘッドバイブ２の前方に設置されており、このラジ
ェータ４Ｂとエンジン２４のウォータジャケットとは図
示しない冷却水配管によって接続されている。

クランクケース２５の前端下部には、機械式の過給機３
７が設けられている。過給機３７のケーシング３８内に
は互いに連動して回転する二本のロータ３９が収容され
ており、この一方のロータ３９が上記無段変速機２８の
駆動シーブ２９に連動されている。また、ケーシング３
８は外気の吸入口（図示せず）と吐出口４０を備えてい
る。吸入口はフートレストボード２Ｄの下方に設けたエ
アクリーナ４１に連なっており、本実施例のエアクリー
ナ４１はメインフレーム部材１０を補強する中空箱形の
ガセット４２の内部空間を利用している。また、ロータ
３９で加圧された吸入空気を送り出す吐出口４０には、
吸気管路を＋１■成する吸気バイブ４３が接続されてお
り、この吸気バイブ４３は上記シートボスト１３に接続
されている。つまり、本実施例の場合、第２図に示すよ
うにシートボストＬ３が中空箱形をなしているため、そ
の内部空間をサージタンク４４として利用しており、こ
のサージタンク４４の前面に上記気化器２７がジヨイン
ト４５を介して接続されている。

また、上記吸気バイブ４３の途中には、加圧された吸入
空気を冷却する水冷式のインタークーラ５０が設けられ
ている。このインタークーラ５０は第１図および第２図
に示すように、エンジン２４のシリンダ２８の前方に位
置されており、このエンジン２４や過給機３７と共に上
記シート■４の下方のエンジンルーム３６内に配置され
ている。それとともに、本実施例のインタークーラ５０
は上記ラジェータ４ＧをＪ１！１過した冷却水をエンジ
ン２４に導く冷却水配管の途中に設けられており、吸入
空気の冷却系とエンジン２４の冷却系とが共通化されて
いる。

このような構成において、クランク軸３００回転が無段
変速機２８の駆動シーブ２９を介してロータ３９に伝わ
ると、二本のロータ３９が回転駆動され、エアクリーナ
４１で浄化された吸入空気をケーシング３８内に吸込ん
で加圧する。この加圧された吸入空気は吸気バイブ４３
を介してインタークーラ５０に導かれ、ここを通過する
過程で冷却された後、シートボストＩ３内のサージタン
ク４４に導かれる。そして、このサージタンク４４から
気化器２７を経てエンジン２４に供給される。

ところで、上記構成においては、インタークーラ５０を
エンジン２４と共にシート１４の下方のエンジンルーム
３６内に収容したので、フートレストボード２０やレッ
グシールド２２の周囲にインターフ〜う５０を設置する
だめのスペースを確保する必要はなく、本来的に広いス
ペースが得られるエンジンルーム３６内を利用してイン
タークーラ５ｏを無理なく設置することができる。

このため、吸気系部品の一部であるインタークーラ５０
を、エンジン２４や過給機３７に隣接させることかでき
、合理的で纏まりの良いレイアウトとすることができる
。

また、これら過給機３７、インタークーラ５ｏおよび気
化器２７がエンジン２４の回りに隣接することから、加
圧された吸入空気をエンジン２４に導く吸気バイブ４３
の全長を短くすることができる。このため、エンジンル
ーム３Ｇ内の限られたスペース内での吸気バイブ４３の
取り回しを無理なく行なえるとともに、吸気バイブ４３
の全長が短くなる分だけ、吸気抵抗も小さく抑えられて
効率の良い過給が可能となり、スロットル操作に対する
応答性が向上する。

また、本実施例では、フレーム１のシートボスト１３を
中空箱状として、その内部空間をサージタンク４４とし
て利用したので、エンジンルーム３Ｇ内の限られた空間
部分に格別なタンクを設置する必要はなく、このエンジ
ンルーム３６内が繁雑化するのを防止できる。

また、シートボスト１３が中空の箱形構造となることか
ら、フレームｌの剛性向上にも寄与するといった利点が
ある。

なお、インタークーラの設置場所はエンジンの前方に限
らず、例えばエンジンの側方や後方であっても良いし、
このインタークーラも水冷式ばかりでなく、空冷式であ
っても良い。そして、インタークーラを空冷式としいた
場合には、カバーに走行風の導入口を設ける必要がある
ことは勿論である。

［発明の効果］ 以上詳述した本発明によれば、本来的に広いスペースが
ｉ′、）られるエンジンルーム内を利用してインターク
ーラを無理なく設置することができるので、この吸気系
部品の一部であるインタークーラを、エンジンや過給機
に隣接させることができ、合理的で纏まりの良いレイア
ウトとすることができる。

しかも、加圧された吸入空気をエンジンに導く吸気通路
の全長ら短くできるので、エンジンルーム内の限られた
スペース内での吸気通路の取り回しを無理な（行なえる
とともに、全長が短くなる分だけ、吸気抵抗を小さく抑
えて効率の良い過給が可能となり、スロットル操作に対
する応答性がより向上する利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図はスクータ形自
動二輪車の側面図、第２図はエンジン回りの側面図、第
３図はフレームの後面図である。 １・・・車体フレーム（フレーム）、Ｇ・・・前輪、７
・・・操向機構（フロントフォーク）、１４・・・シー
ト、１５・・・凹部、２０・・・フートレストボード、
２４・・・エンジン、３５・・・カバー、３６・・・エ
ンジンルーム、３７・・・過給機、４３・・・吸気通路
（吸気バイブ）、５０・・・インタークーラ。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 車体フレームを前輪の操向機構とシートとの間で下方に
   向って凹ませ、この車体フレームの凹部上にフートレス
   トボードを設けるとともに、上記シートの下方にはエン
   ジンを配置し、このエンジンの周囲を上記シートに連続
   するカバーで覆うことにより、このシートの下方にエン
   ジンルームを形成してなるスクータ形車両において、 上記エンジンの周囲に、このエンジンの軸出力によって
   駆動される機械式の過給機を設け、この過給機とエンジ
   ンとを結ぶ吸気通路に、過給機で加圧された吸入空気を
   冷却するインタークーラを設け、このインタークーラは
   上記シートの下方のエンジンルーム内に配置したことを
   特徴とする過給機付きエンジンを備えたスクータ形車両
   。