JPH02174930A - Pvaヒドロゲルの製造法及びmriファントム - Google Patents

Pvaヒドロゲルの製造法及びmriファントム

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JPH02174930A
JPH02174930A JP63327983A JP32798388A JPH02174930A JP H02174930 A JPH02174930 A JP H02174930A JP 63327983 A JP63327983 A JP 63327983A JP 32798388 A JP32798388 A JP 32798388A JP H02174930 A JPH02174930 A JP H02174930A
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soln
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小林 智和
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    • C08J3/02Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
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    • C08J2329/02Homopolymers or copolymers of unsaturated alcohols
    • C08J2329/04Polyvinyl alcohol; Partially hydrolysed homopolymers or copolymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はポリビニルアルコール(以下PVAという)ヒ
ドロゲルの製造法、プラスチック製容器に収容された当
該PVAヒドロゲルの製造法ならびにMRIファントム
に関する。
〈従来技術および問題点〉 PVA水溶液を冷凍処理してPVAヒドロゲルを得る方
法は公知である(特公昭47−12854号)、この方
法は容器と収容したPVA水溶液を一5℃以下に冷凍処
理することを開示するが、実際にはその第2欄14〜1
5行の記載から明らかなように、−15〜−50℃のよ
うな低温にしなければPVAヒドロゲルは得られない、
しかも得られるゲルはかなり軟弱である。また、PVA
水溶液を凍結・脱水して高強度のゲルを製造する方法(
特開昭57−130543号)も公知である。
この方法ではPVA水溶液を容器に収容して。
−6℃より低い温度で凍結成型し、この成型体を融解さ
せることなく真空乾燥し、高強度のゲルを得る方法を開
示するが、その各実施例および公報第3頁右下欄の記載
からも明らかなように、実際には−20〜−80℃のよ
うなかなりの低温で凍結した成型体を作りこれを真空乾
燥する。
また一方、PVA水溶液を一10℃以下の温度に冷却・
凍結し1次にこれを解凍し、この凍結・解凍の累積凍結
回数を1〜8とすることにより得られるゲルを、MHI
診断用ファントムに使用することも公知である(特開昭
61−247440号)。
また、上記方法において挿入口を有するプラスチック容
器にPVA水溶液を収容して凍結・解凍操作を行ない資
料挿入口を有するファントムを得ることも又開示されて
いる(特開昭63−153056号)。
これら公知の方法は、PVAゲルを得る有力な方法を開
示しており、またPVAゲルを用いるMRI診断用ファ
ントムを開示し、これら凍結操作を用いたPVAヒドロ
ゲルは、他の公知MHI診断用ファントムに比べ格別価
れた特徴を有することを開示しているが、実際には一1
0’C以下のような低温での凍結操作が必要となるため
PVA水溶液が凍結時に膨張し、種々の問題を生じる。
すなわち、プラスチック容器にPVA水溶液を収容して
、このような低温凍結を行なうと後記比較例に示すよう
に容器が破壊する。上記特開昭63−153056号に
記載されるプラスチック容器を用いる場合に於ては実際
には、プラスチック容器の上部にかなりの空間を残して
おく必要があり、しかもその空間部分に生成するPVA
ゲルが不規則に膨張してくるために上面及び内部に歪を
生じ、寸法の安定したゲルを得るためには、さらに改良
が必要である。特に後記比較例に示すようにMRI診断
用ファントムに用いるような精度が要求される用途には
なおさらのことである。
他方、後記比較例にも記すがPVA水溶液を一1O℃以
下のような低温にせず1例えば−5℃程度に冷却すると
ゼリー状のゲルが生ずるが、これを常温にすると、水溶
液にもどってしまい、PVAゲルを得ることは出来ない
〈本発明の目的〉 本発明の目的は、−10℃以下のような低温にすること
によって生じるゲル生成時の膨張と形状の不安定性を回
避し、しかも有効にPVAヒドロゲルを得る方法を提供
するものである。
また本発明の別の目的はプラスチック容器内で直接この
ヒドロゲルを製造し、そのまま製品等としての使用を可
能にする方法を提供するものである。
また本発明の更に他の目的はプラスチック容器内に密封
されたMHI診断用ファントムを提供するものである。
<wigを解決するための手段〉 本発明はケン化度95モル%以上、平均重合度500以
上のポリビニルアルコールを5wt%以上溶解した水溶
液を容器に収容して、−9〜−3℃に冷却保持した後、
これに物理的刺激を与え、さらに−5〜+5℃に保持す
ることを特徴とするPVAヒドロゲルの製造法に関する
また本発明は、ケン化度95モル%以上、平均重合度5
00以上のポリビニルアルコールを5wt%以上溶解し
た水溶液をプラスチック製容器に収容して、−9〜−3
℃に冷却保持した後、これに物理的刺激を与え、さらに
−5〜+5℃に保持することを特徴とするプラスチック
製容器に収容されたPVAヒドロゲルの製造法に関する
さらにまた本発明は、ケン化度95モル%以上。
平均重合度500以上のポリビニルアルコールを5%+
1%以上溶解した水溶液をプラスチック製容器に収容し
て、−9〜−3℃に冷却保持した後、これに物理的刺激
を与え、さらに−5〜+5℃に保持することによって得
られる。プラスチック製容器に収容されたPVAヒドロ
ゲルからなるMRIファントムに関する。
次に本発明をさらに詳細に説明する。
本発明で用いるPvAのケン化度は95モル%以上、好
ましくは98モル%以上のものである。
ケン化度が低い場合はゲル化が充分に達せられない。ま
た1本発明tこ用いるPVAの平均重合度は500以上
、好ましくは1000〜1700のものを用いる0重合
度が低すぎる場合はゲル化が充分に達成されず、また重
合度が大きすぎる場合には得られるゲルの離水が激しく
なる傾向にある。
本発明においては、このPVAを5wt%以上溶解した
水溶液とする。
水溶液にするには固体のP V Aを水または温水中に
添加して加熱攪拌して溶解することが一般的である。本
発明に於ては、水溶液の濃度が生成するヒドロゲルの含
水率に直接関連してくるので、所定の含水率を得る目的
のためには、この段階での水溶液の濃度を所定に定める
のが良い。濃度が5wt%より低いとゲルが得られ難く
、また濃度が高いと水溶液の粘度が高くなりすぎて取扱
いに困ることがある。−射的には6〜50wt%程度で
用いられ、目的とするヒドロゲルの含水率に合せて例え
ば7〜50wt%程度で用いられる。
本発明に於ては、この水溶液を所定形状の容器に収容す
る。容器の形状は任意であり、複雑な形状のものがあっ
ても、本願においては製造時にPVA水溶液の膨張が無
く容器破損の恐れがないため有効に採用できる。後記す
るようにMRI診断用ファントムに用いる場合は、たと
えば各種形状の装置検定用精密加工部品を容器中に入れ
ておくこともできる1、また容器の大きさも任意で、本
願の場合はゲル製造時にPVA水溶液の膨張がないので
、大容量のものも破損の懸念がなく採用される0例えば
、小さいものは直径1aIlから大きいものは人体の胴
まわりに相当するような径30aa程度またはそれ以上
のものが用いられる。容器には蓋または栓付きの密封で
きる容器が好ましく用いられる。
本発明においては、使用する容器に収容されたゲルかえ
られるので、容器のまま使用する用途には好都合である
次に容器に収容されたPVA水溶液を−9〜−3℃に冷
却する。−9℃より低いと膨張が大となり後記比較例で
示すようにプラスチック、ガラス等の容器を用いる場合
は破損する恐れが生じる。
また、−3℃より高い温度の場合はゲルが生成し難い。
本発明における冷却温度は好ましくは−7〜−5℃程度
である。本願においては、PVA水溶液が上記の温度範
囲におさまる様あらかじめ温度を設定した冷凍庫内にあ
る時間、たとえば、1〜24時間容器を放置する方法が
好ましくとられる。
放置時間が短い場合にはゲル生成が難しくなる傾向にあ
り、また時間が長すぎることは、ゲル生成には何ら問題
は無いものの経済的に不利である。
この段階では当該PVA水溶液は粘度が上昇し、流動し
にくい状態にあるものの一般に透明でありヒドロゲルは
生成していない。したがって、後記比較例に示すように
、このまま常温にもどすなどの操作を行なっても、冷却
前と同じPVA水溶液となるのみで、ヒドロゲルを得る
ことは出来ない。
本願発明では、上記温度で冷却保持されているPVA水
溶液に物理的刺激を付与するのが大きな特徴である。物
理的刺激とは、たとえば、振動音波、超音波の付与、圧
力変動、レーザ照射等の外部からの刺激でこの温度に保
持されたPVAの分子に何らかのエネルギーを与えるも
のであれば良い。
また、水、氷、PVA各種ゲル(たとえば、この発明の
方法で作ったもの又は−10℃以下の低温で公知の方法
で製造したもの)の少量の添加を採用することもできる
。これは、これらの物が冷却されたPVA水溶液の表面
のPVA分子に刺激を与え、ゲル化の核形成を促すため
である。圧力変動による場合は、上記の冷却されたPV
A水溶液を減圧または加圧することで目的を達成でき、
たとえばIQmHg程度の圧力変動でもゲル化を開始さ
せることができる。密閉容器にPVA水溶液を入れて冷
却する場合には、冷却後、栓をはずすことによっても圧
力変化を生じさせることが出来る。
なお、これらの刺激はあくまでゲル化開始の引き金であ
って、ゲル生成の間継続して刺激を与え続ける必要は全
く無い。ひとたびゲル化が開始されれば、生成したゲル
そのものが周辺のPVA水溶液を刺激し、連鎖反応的に
ゲル化が継続されるからである1例えば冷却したPVA
水溶液の表面に圧力変動を与えると、まず表面に白濁し
た小さなゲルが生成され時間の経過と共にそれが周辺に
伝ばんし、最終的に全体がヒドロゲルとなる。
なお、大容量のゲルを得ようとする場合には。
複数の点に刺激を与えれば全体がゲル化するまでの時間
を短縮でき経済的である。
この様に物理的刺激を与えて得たゲルを、そのまま常温
に戻すだけでは、後記比較例に示す如く、水に溶解する
極めて軟弱なゲルが得られるにすぎない。
本発明のもう1つの大きな特徴は、物理刺激を与えて得
たゲルを一5〜+5℃の比較的低温に長時間保持する点
にある。すなわちゲル化を完了させた後これを一5〜+
5℃、好ましくは一3〜0℃の温度にある時間保持する
ことにより、この操作を省略した場合に比べ、常温にお
いてはるかに優れた強度を持ち、水中膨潤性の無いPV
Aヒドロゲルを得ることができる。
上記温度での保持時間はたとえば3時間以上、好ましく
は10時間以上とすることによって顕著な効果を得るこ
とができる。
この様にして得られたPVAヒドロゲルは所定の含水率
を有しまた水中に浸漬しても溶解や膨潤することがなく
、また後記実施例に示す如く、放置によっても離水が極
めて少い、その他の物性についても後記実施例に示す如
く、公知の方法で得られたPVAヒドロゲルと何ら変る
ところはなく、擬似生体物として、またMRI診断用フ
ァントム、超音波診断用ファントム、または治療用物体
としてそのまま利用することができる。
また本発明においては、前記した様に、ゲルの生成時に
膨張による体積変化がほとんど無く、当該PVA水溶液
をプラスチック容器に収容したままでヒドロゲルを作成
しても容器破損の恐れが無いので、でき上ったヒドロゲ
ルを容器ごとそのまま製品とすることかでまる。
従って、MHI診断用ファントムのような複雑な形状の
容器内に各種形状の装置検定用精密加工部品を設置し、
しかも出来上ったものに高い仕上り精度が要求される製
品でも前記した一連の操作を1回施すだけで完成でき極
めて有利である。
なおここで言うプラスチック容器とは、アクリル樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリアミド、ポリスチレン、セルロイド、酢酸セルロー
ス、塩化ゴム、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリアセタール樹
脂、ポリアルキレンオキシド、アルキド樹脂、フラン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリカーボネート、珪素樹脂などを指し、こ
れらから任意に選定することができる。
また必要に応じてガラス製容器を使用することもできる
本発明においては、ポリビニルアルコール単一成分がゲ
ル素材(ゲル化成分)として用いられる。
しかし、ポリビニルアルコールのゲル化を阻害しない成
分が共存することは、本発明に差支えなく、その共存量
としては、例えばポリビニルアルコールの172量以下
とすることができる。
上述の、ポリビニルアルコールのゲル化を阻害しない成
分としては、例えば、各種金属イオン(Mn”、Ni”
、Cu”、Fe″+、Fe”)。
グリセリン、メチルアルコール、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、アセトン、寒天、カラゲナン、
グルコース、グラファイトなどが挙げられ、これらを、
そのまま、または水溶液あるいは懸濁液としてあらかじ
めポリビニルアルコール水溶液へ添加後、攪拌して均一
に分散させ、しかる後、前述の冷却及びその後の処理を
施すことができる1次に実施例をあげて、本発明をさら
に具体的に説明する。
失五銖上 平均重合度1000.ケン化度99モル%のポリビニル
アルコールの12vt%水溶液を内径33m、高さ10
0 noのネジ蓋付きガラスビンに注入した後、−7℃
の冷凍庫内に放置した。6時間経過後ネジ蓋部に76 
mm[(gの圧力差による刺激を加えたところ、内溶液
は開口部付、近から徐々に白濁を開始し、ゲル化が始ま
ったことが確認できた。
ゲル化が完全に終了(約2時間後)したことを目視にて
確認後、冷凍庫内の温度を一3℃に調整し、さらに16
時間放置してから室温に戻し白色不透明な形状保持性と
ゴム状弾性を有するゲルを得た。
この−・連の操作を通し、ガラスビンには亀裂等の破損
は一切認められなかった。
この試料製取出し濾紙に包んでみたが1紙面への付着は
認められなかった。次いでその10.0gを水中に浸漬
したところ、その重量変化は以下の通りであり水中膨潤
は認められなかった。
老−−V 日数(日)01234567 重量(g)  10.010.010.01.o、o 
10.0 ]、0.010.010.0尺−較−叶−1
一 実施例1で使用したものと同じポリビニルアルコール水
溶液を実施例1で使用したものと同じガラスビンに注入
した後、これを−7℃の冷凍庫内に7日間放置したがゲ
ル化は全く起こらなかった。
またこれを室温に戻したところ、ポリビニルアルコール
水溶液は注入時と変わらない透明性と流動性を有してい
た8 友嵯鐸又 実施例1と同条件、同一操作で圧力差による刺激までを
行った後−3℃×16時間の処理をせず、そのまま室温
に戻すことによって半透明で極めて軟弱なゲルを得た。
この試料は強い粘着性を有しており、濾紙に包んでみた
ところ明らかな紙面への付着が認められた。また水中膨
潤を調べるべくその10.0gを水中に浸漬してみたが
、24時間後にはその一部が水中に溶出しており、重量
測定に耐える状態ではなかった。
失奪涯又 平均重合度1700、ケン化度97モル%のポリビニル
アルコールの1411t%水溶液を準備し。
これを5.0rrB厚のアクリル樹脂でできた内径18
0III11、高さ150■の円筒形容器10(第1図
)内へ、1;部間[コ11から充填した後、−8℃の冷
凍庫内に放置した。24時間経過後、開口に30cai
Hgの圧力を加えゲル化を開始した。ゲル化は開口付近
から発生し徐々に拡散する型で全体に広がって行き、約
10時間後に終了した。冷凍庫内の温度を0℃に調整し
、さらに24時間放置した後、容器を取出して点検した
が、容器には全く破損が認められなかった。
次いでこの試料の一部を取出し1弾性率を測定した。そ
の結果は表1に示す通りであり、公知の方法(特開昭6
1−247440号)で得られた試料とほぼ同等の弾性
率であった 温度(’C)        25   35   4
5弾性率(N/rr+’)   3.lX10’  4
.0xlO’  3.4X10’スI貫止 実施例2で使用したものと同じアクリル樹脂製円筒容器
10内の底板12の上に第2図に示す精密加工部品20
をアクリル樹脂製ネジ(図示せず)にてネジ孔21を通
して固定した。精密加工部品20は下方支持板22と、
上方支持板23と、下方支持板22と上方支持板23と
の間に配列固定した異なる直径の複数のアクリル樹脂製
ビン24とからなり、補強のため一端には固定ビン25
を固定した。第3図に示すように、アクリル樹脂製ビン
24は6種類の異なる直径のビン24a乃至24fから
なり、その寸法及び配置等を表2に示す。
表 容器10の上部開口11を通して、平均重合度1400
、けん化度98.5モル%のポリビニルアルコールの1
8+++t%水溶液を充填した後、−5℃の冷凍庫内に
放置した。30時間経過後開口11にスポイトを用いて
数滴の水を注ぎゲル化を開始した。10時間経過した時
点で冷凍庫内の温度を一2℃に調整し、さらに26時間
放置してから取出した。この様にして得られた精密加工
部品20を埋込んだゲルを、容器ごとX線CT装置及び
MHI診断装置に適用し、水平方向画像12枚を撮影し
て内部を調べた。その結果、何ら異常は発見されず、内
部の精密加工部品20は、取付は時と変らない形状を保
っていることがわかった。
ル敗且1 実施例2で使用したポリビニルアルコール水溶液を、実
施例2で使用した容器10内に充填した後、これを−3
0℃の冷凍庫に入れ、凍結・解凍によるゲル化(公知の
方法)を試みた。その結果、約15時間経過後に容器破
損(亀裂)が始まり、22時間経過後には底板12.蓋
板13共側板14からほぼ完全に分離し、側板14(円
筒部)にも亀裂が発生する等、大幅な破壊に成長し、製
品として全く使えない状態であった。
皮絞涯土 比較例3の破壊を防止すべく充填量を90%に減らして
実験を試みた。その結果、破壊の程度は若干改善された
ものの、底板12の約273周が側板14から分離し、
蓋板13と側板14(円筒部)との接着部にもほぼ半周
にわたる亀裂が発生するなど、製品として全く使えない
状態であった。
ル絞涯旦 実施例2で使用した容器と概略同寸法、すなわち厚さ8
m、内径180+n、高さ150−のステンレス製容器
を製作し、底抜に実施例3で使用したものと同じアクリ
ル樹脂製の精密加工部品20を、アクリル樹脂製ネジで
取付けた後、蓋板を側板にステンレス製ネジを使用して
取付けた。この容器の内部に、実施例3で用いたものと
全く同じポリビニルアルコール水溶液を充填した後、−
30℃の冷凍庫に入れ、凍結・解凍(公知の方法)によ
るゲル化を行なった。こうして得られた。精密部品20
を埋込んだゲルを、ステンレス製ネジを外して取出した
後、乾燥を防止するため、あらかじめ用意しておいた厚
さ5.Own、内径180■、高さ150mのアクリル
樹脂製円筒容器に移し替え、蓋板を取付けて密封した。
これをxmcT装置及びMHI診断装置に適用し、水平
方向画像12枚を撮影して内部を調べた所、精密加工部
品20の破損が発見された。すなわち、3IIIIIφ
2Illlφのピンは、その一部が破損し、1■φ以下
の径のピンには、明らかな曲りが発生するなど、製品ど
して全く使えない状態であった。
失庭■± 実施例3で得られた容器入りの試料(試料A)及び比較
例5で得られた容器入りの試料(試料B)を、0.5T
及び1.5Tの静磁場強度を持つ2台のMHI診断装置
に適用し1反復回復法(パルス繰返し時間T r = 
3000 m s +パルス遅れ時間T d = 50
〜2000 m s )によるT1値と。
スピンエコー法(Tr=2000ms、エコー時間Ts
=40ms)によるT2値を測定した。
測定は、おのおの4回づつ行い、その間の室内温度は2
3〜24.5℃であった。
測定結果を表3に示すが1本発明によって得られた試料
AのMRI物性(’rt、 ’rz)は、公知の方法(
特開昭61−247440号)で得られた試料BのMH
I物性と同等にすぐれており、MR■情報(含水率、T
L、T2)に関する生体等価モデルとしての要求を十分
に満足するものであることが確認できた。
表  3 夫旌7例−可 本発明により得られる高含水ゲルの含水率は、65〜9
2%にも及ぶため、長期保存に伴う離水性について検1
(・すした。
平均重合度1000、けん化度98モル%のポリビニル
アルコールの20wt%水溶液を、縦301、横301
.厚さ1.5CI11の型枠に注入し。
6℃の冷凍庫内に6時間放置した後、IMHzの超音波
を照射してゲル化を開始した。そのままの温度で8時間
放置後、冷凍庫の温度を一2℃に調整し、さらに12時
間放置することによって、平板状のヒドロゲルを得た。
このゲルを等分に切り分け、10cxX 10a++X
 1 、5a++厚の試験片9つとし、おのおのの重量
を測定した。次いで、試験片を1つ1つサランラップで
包み、開閉可能な密封容器内に入れ、室温放置した。1
76日経過後、試験片を取出し、表面ににじんだ水滴を
ティッシュペーパーでていねいに拭き取り、再度重量を
測定した。
以上の結果を表4に示す。約半年間にわたる室温保存で
のゲルの離水は、平均でたかだか0.770vt%であ
り、実用上全く問題無いレベルにあることが確認された
表  4 線ni −mに沿う断面図である。
10・・アクリル樹脂製容器、20・・精密加工部品、
 24.24 a〜24f・・アクリル樹脂製ピン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ケン化度95モル%以上、平均重合度500以上の
    ポリビニルアルコールを、5wt%以上溶解した水溶液
    を容器に収容して、−9〜−3℃に冷却保持した後、こ
    れに物理的刺激を与え、さらに−5〜+5℃に保持する
    ことを特徴とするPVAヒドロゲルの製造法。 2)ケン化度95モル%以上、平均重合度500以上の
    ポリビニルアルコールを5wt%以上溶解した水溶液を
    プラスチック製容器に収容して、−9〜−3℃に冷却保
    持した後、これに物理的刺激を与えさらに−5〜+5℃
    に保持することを特徴とするプラスチック製容器に収容
    されたPVAヒドロゲルの製造法。 3)ケン化度95モル%以上、平均重合度500以上の
    ポリビニルアルコールを5wt%以上溶解した水溶液を
    プラスチック製容器に収容して、−9〜−3℃に冷却保
    持した後、これに物理的刺激を与えさらに−5〜+5℃
    に保持することによって得られる、プラスチック製容器
    に収容されたPVAヒドロゲルからなるMRIファント
    ム。
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