JPH02174624A - リール支持部材及び該部材とグリップとのアセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は手元にグリップが設けられ、該グリップの先端
に設定されてリールを載置して支持するリール支持部材
を備える形式の釣竿における、リール支持部材並びにグ
リップに関する。

技術的背景 上記形式の釣竿は、概ね、第６図ないし第９図に示され
るような形態を有している。

すなわち、ロッド（竿）５１の後端に、同ロッドのほぼ
延長方向に延びるリール支持部材５２が連結され、該支
持部材の端部に横断面がほぼ円形、若しくは楕円形のグ
リップ５３がとりつけられている。

リール支持部材５２は、ほぼ断面円形のロッド状とされ
るが、その後端付近から中央部分にかけて上半分が切り
取られたような、断面形状が半円形状とされており、そ
の平坦な上面がリールＲを載置し支持するためのリール
シート部５４とされている。リールＲの下端には前後方
向で伸長している細長板状のリール７ソトＩ（が設けら
れており、これに対応して該フットを受け入れるための
凹所５５が上記リール支持部材の上面のほぼ中央に前後
方向で伸長するように設けられている。

そして、当該リールＲをリール支持部材５２上に設定す
るに当たっては、上記凹所５５の後端面に前方に向けて
設けられたフット保持開口５６に上記リールフットの後
端を挿入し、前端を固定手段５７によって上記凹所の底
面に押圧して当該フット、従って、リールを固定してい
る。固定手段は、上記凹所の前端付近にリール支持部材
を上下方向で貫通するように設けられている貫通孔を下
方から上方に通されるねじ部分５８と、該ねじ部分の下
端に固定されＩ：ヘッド部分５９とからなる回転固定部
材６０と、上記貫通孔を貫通して上方に突出しｔ；ねじ
部分の上端とねじ係合している押圧部材６１とを有して
おり、当該リールを設定する場合には、上記回転固定部
材を回転して押圧部材６１を上記フットの前端部分の上
面に押圧して当該フット、従って、リールを固定する。

しかし、このような釣竿においては、次のような問題が
あった。

すなわち、釣竿を後方から前方に振って擬餌を飛ばすと
きには、第６図に示す如く右手でグリップを把持するが
、飛ばした後に長時間その釣竿を持っているときは、当
該グリップを持つ手を右手から左手に変えて、第９図に
示すように持ち、パーミング状態（すなわち、左手でグ
リップの前端部分を把持するようにし、その指を全体的
に前方に伸ばし、親指Ｔでリールの頂面を押え、他の指
（普通は小指を除く指）をリール支持部材の底面側に廻
して、全体的にリールを包み込むようにして握る）状態
にすることがある。

このパーミングは持つ手に神経を集中させ必要があるの
で、それが長時間に及ぶとリールを握っているのが苦痛
となり、神経集中がしにくくなる傾向にある。

このような問題に対して従来は、パーミングが長時間に
及ぶために生しる肉体的疲労によるものであるとして、
特別な解決手段は講じられてこなかった。

また、別の問題として、次の点が指摘されていｔこ　。

すなわち、大形の魚が掛かったとき、先端でロッド５１
を支持しているリール支持部材には、かなりの曲げモー
メントがかかり、当該リール支持部材はそれが支持して
いるリールに向けて凸状に湾曲する。このため、上述の
ように当該リール支持部材の凹所内に設定されていたリ
ールフ・ントの後端がそれを収納していた７ツト保持開
口５６から外れ、当該リールがリール支持部材から外れ
、場合によっては同部材から弾きでる虞れがあった。

発明の目的 本発明は、上記の如き問題点を解消した釣竿のリール支
持部材並びに該部材とグリップとのアセンブリを提供す
ることを目的とするものである。

発明の構成並びに作用効果 すなわち本発明においては、 イ）まず、手元端部のグリップ（以下に述べる実施例に
おいては参照番号１２として示す）と、該グリップの前
端に設定され、リール（Ｒ）を載置して支持するリール
シート部（１６）及び該り一ルンート部の前端に設けら
れて、ロッド（竿）の後端を収納して保持するロッド保
持部（１８）を有するリール支持部材（１０）とを備え
る形式の釣竿における、リール支持部材（１０）であっ
て、上記リールシート部（１６）が、グリンプ前端に１
ＩＩＩＩ接した部分から前方に延び、リールを支持する
部分を含む上面（１４）と、横断面形状が、ほぼ中央部
分で最低点となり、上記上面（１４）の両側縁に向けて
上方に湾曲している底面（１５）を有しており、当該リ
ールシート部が平面視においてその前後方向両端の幅狭
部分とそれらの中間部分の幅広部分とを有しおり、全体
的に前後方向で細長い楕円形状とされており、上記幅広
部分においては、上記リールの底面をその幅方向におい
てほぼ覆うようにされていることを特徴とするリール支
持部材を提供する。

このリール支持部材は、後記ホ）において述べるグリッ
プとともに用いられるが、これを前述したパーミングの
状態で持つ場合には、以下に述べる実施例において参照
する添付図面の第５図並びに第３図及び第４図に示した
ような状態となる。

これらの図面から分かるように、上記した本発明にかか
るリール支持部材においては、親指（Ｔ）以外の、リー
ル（Ｒ）の底面側に回される指（Ｆ）は、当該リール支
持部材（ｌＯ）の滑らかな底面（１５）に当てた状態で
、当該リール（Ｒ）並びにリール支持部材（ｌＯ）を支
持することが出来るので、それらに対する左手のフィツ
ト感か優れ、パーミングの状態が長時間に及んでも、疲
れが少なく、従って、当該釣竿に対する神経集中を維持
することを出来る。

すなわち、本願発明者は上記の如き従来のリール支持部
材において生じるパーミングの際の疲れの基本的原因が
、次の点に有ることを突き止め、その原因除去を図った
ものである。

上述の如〈従来のリール支持部材は、その幅が比較的狭
く、従って、このリール支持部材によってリールを載置
支持り、　ｌニー　ｔ１３合、当該リール支持部材がリ
ールの底面中央部分を前後方向に延び、同底面よりも下
方に突出した状態になるので、該底面並びにリール支持
部材によって凹凸のある面が形成され、従って、その面
に指を当接した場合、好適なフィツト感が得られず、そ
れにより、パミングが長時間に及ぶど釣竿に対する神経
集中が難しくなっていたのである。

上記本発明に係るリール支持部材を用いれば、上記の如
くフィント感が非常に改善され、従って、従来支持部材
のものが有していた上記の如き問題を解消することが出
来るのである。

口）本発明においては、上記リールかその底面に前後方
向に延びる細長板状のり−ルフット（Ｈ）を有する形式
のものに用いるリール支持部材（１０）であって、 その上面（１４）の幅方向ほぼ中央部分に、上記リール
フット（Ｈ）を受け入れる前後方向に延びる凹所（２８
）を有しており、該凹所の後端壁には、上記リールフッ
トの後端を受け入れる前方に向けられたフット係持開口
（３０）を有しており、同凹所の前方部分には、後端が
上記フット保持開口（３０）に挿入された状態のリール
フットの前端部分を固定するための固定手段（３２）を
有しており、該固定手段は上記リール支持部材に上下に
延びるように設けられた孔に挿入されるねじ部分（３６
）と、該ねじ部分の上端に固定された円盤状ヘッド部分
（３８）とを備える回転固定部材（４０）と、上記ねじ
部分とねじ係合する九ソト部材（４２）とを有しており
、該回転固定手段はそのねじ部分（４２）をリール支持
部材の上記孔に上方から挿入して上記ヘッド部分（３８
）を介して回転することをにより、当該リール支持部材
（ｌＯ）の所定の位置に設定された上記ナツト部材（４
２）にねじ係合して、当該ヘッド部分（３８）とリール
シート部（１６）との間に、上記リールフットの前端部
分を固定するようにしたことを特徴とするリール支持部
材（１０）を提供する　このリール支持部材においては
、上記の如くリールフット（Ｈ）の前端を固定する手段
として、ヘッド部分（３８）とその下に連結したねじ部
分（３６）とからなる回転固定部材を用い、ねじ部分を
リール支持部材に設けた孔の上方から下方に通し、当該
ヘッド部分を手で回転して当該固定部材を固定するよう
にしている。従って、従来のものの如く回転固定部材を
リール支持部材の下側から上方に通して、その下端にあ
るヘッド部材を手で回転して固定した場合のように、当
該ヘッド部材を手で接触可能なように、リール支持部材
の底面から下方に突出した状態に設定する必要がなく、
従って、上記パーミング状態に入った場合に、左手の指
が当該ヘッド部分に接触して上記神経集中の支障となる
ことがない。

すなわち、本発明者は、従来のリール支持部材において
長時間におよぶパーミングを行った場合、その左手の指
が上記固定手段のヘッド部分に接触することにより、そ
の神経集中が妨げられて、疲労が生じるこ七を突き止め
、これを排除したのである。

ハ）また、本発明においては、上記口で述べた上記固定
部材のねじ部分を通すため、リール支持部材に設けられ
た貫通孔（３４）が平面視で前後方向に細長い孔とされ
ており、上記ナンド部材（４２）が該孔を貫通した下端
部分にねし係合するようにされており、該ナツトは上記
貫通孔の下端に接続するようにして、当該リール支持部
材の底面に形成された前後方向に細長い凹所（４６）内
に摺動可能に設定されているリール支持部材を提供する
。

このリール支持部材では、それ（二設けられた貫通孔が
上記の如き形状とされているため、固定部材（３２）を
前後方向で動かすことが出来る。

従って、このリール支持部材においては、用いられるリ
ールの底面に設けられるリールフット（Ｈ）の長さに応
じて、当該固定部材を前後方向で変位して固定すること
が出来、従って、適正な固定を行うことが出来る。

二）上記口で述べた固定手段が、更に、リールフットの
前端部分と上記回転固定部材のヘッド部分との間に、航
後方向で変位可能にして設定され、当該固定部材が締め
付けられたときに、上記ヘッド部分により上記前端部分
に押圧され、該前端部分を固定するようにされた押圧部
材（４４）を有することを特徴とするリール支持部材を
提供する。

すなわち、このリール支持部材では、上記ハで述べた固
定主手段とは異なり、その固定部材自体を前後に変位す
るのではなく、該固定部材とは別途に設けた押圧部材を
用いており、これにより、リールフットの長さに応じた
、適正な固定を可能としているのである。

ホ）本発明では、更に、上記口で述べた如きリール支持
部材であって、 リール支持部材の上面に形成されたリールフットを受け
入れるための凹所（２８）の底面が、上記リール７ノト
の＠端及び後端部分の底面と当接するようにほぼ同一平
面内に設定された前方及び後方部分（２８’）と、それ
ら前方及び後方部分の間を更に凹ませて上記リールフッ
トが係合しないようにした凹面部分（２Ｂ”）とを有す
ることを特徴とするリール支持部材を提供する。

従来のリール支持部材においては、リールフットを受け
入れる凹所の底面が単一の平面内にあるようにされてい
るため、大きな魚が掛かかり、当該リール支持部材に大
きな曲げモーメントが掛かかった場合、当該リール支持
部材がリールに向けて凸状に湾曲し、このため、リール
フットが曲げられて、その後端がその保持凹所から抜け
て当該リールが外れる虞れがあったが、本発明に係るこ
のリール支持部材ｌこおいては、上記の如き曲げモーメ
ントがかかつても　リールフットの中央部分はそれほど
曲げられず、従って、それが外れるということを回避す
るこｔが出来る。

ホ）本発明においては、また、上記イに記載した如きリ
ール支持部材とグリップとのアセンブリであって、 グリップの前端部分の側面形状が、当該釣竿を使用して
いる人が、パーミングすなわち上記グリップの前端部分
を握り、指を前方に延ばして親指でリールの上部を押圧
し、他の指でリール支持部材及び当該リールの底面を押
圧して、それらを上下から握る状態において、掌におけ
る小指及び薬指の付け根部分から手首方向に延びる部分
（Ｐｌ）に当接するためほぼ垂直な側面部分から上方に
向けて側部外方に延びる外方傾斜部分（４７）と、掌の
ほぼ中央部分（Ｐ２）と係合するため上記外方傾斜部分
の前端縁（４７）から上方に向けて側部内方に延び当該
リール支持部材の頂面（４８）に至る内方傾斜部分（５
０）とを有していることを特徴とする釣竿のリール支持
部材とグリップとのアセンブリを提供する。

このアセンブリによれば、パーミングを行う際に、上述
した従来のものの如く、リールとグリップとの間におい
て、左手の掌が比較的広い部分が当該釣竿のどの部分と
も係合せず、フィツト感が悪く、従って疲労しやすいと
いった欠点を解消することができる。

実施例 以下、本発明を添付図面に示した実施例に基づき詳細に
説明する。

第１図は、本発明に係るリール支持部材１０と、それに
連結されたグリップ１２の要部を断面で示してあり、第
２図はその平面図を示している。

図示の通り、本発明に係るリール支持部材ｌＯはリール
Ｒを載置するための上面１４、及び、横断面形状が幅方
向中央部分で最低点となっており、上記上面１５の両側
縁に向けて上方に湾曲している底面を有するリールシー
ト部１６と、該リールシート部の前端に設けられた筒状
のロッド保持部１８と、同リールシート部の後端に設け
られたグリップ連結部２０とを有している。上記上面は
グリップの前端に隣接した位置から前方に延びており、
平面視において、すなわち第２図で見て、前後方向で細
長い楕円形状有している。上面１４はほぼ平坦状とされ
ているが、グリップとの隣接部分においてはリールＲの
後面の湾曲に適合するよう後方に向けて上方に湾曲して
いる。また、当該リールシート部はその最大幅方向寸法
が、ほぼ中央部分の最大肉厚寸法の約３倍程度とされて
おり、リールの底面を、その幅方向において、ほぼＷｌ
つようにされている。（ここで、リールの底面とは、リ
ール支持部材の上記上面の方向を向いている実質的に下
向きの面をいい、第３図に示す例においては、リールス
プールベアリングＢ、Ｂを支持している支持板の外側面
下縁によって画定される領域の面をいい、当該リールの
両側のほぼ垂直な面部分の下縁から当該リールの底面１
５まで傾斜している面Ｒ″、Ｒ°は含まないものとする
。また、該底面は当該リールの部品によって形成される
実際の面である必要はなく、また、全体的に中実である
必要はない。）グリップ連結部２０は１通ぼ短円柱形で
その底部にある指体止突起２２を有している部分２３と
、該部分から後方に突出している突起部分２４とを有し
ており、これらはグリップに設けられた固定用孔２６に
圧入されて、当該リール支持部材にグリップ１２に固定
するようになっている。

第１図及び第３図から判るように、リールＲはその底面
に前後方向で伸長しているリールフット■１を有してお
り、リールシート部の上面１４の幅方向のほぼ中央部分
に設けられた前後方向に延びている凹所２８内に設定さ
れ、その後端Ｈ°が上記凹所の後端壁に前方を向くよう
にして設けられたフット保持開口３０内に挿入され、ま
た、その前端Ｈ′が、以下に述べる固定手段３２によっ
て固定されている。すなわち、該固定手段は、ボルト状
の形態とされ、リールシート部１６内に設けられた上下
方向に延びている貫通孔３４内に通されるねじ部３６と
、該ねじ部の上端に固定されたヘッド部３８とを有する
回転固定部材４０と、上記孔３４を貫通したねじ部の下
端とねじ係合するナツト部材４２と、上記回転固定部材
のヘッド部３８と上記上面１４との間に設定され、リー
ルフソトの前端Ｈ゛を上から押圧する抑圧部材４４とか
ら構成されている。ナツト部材４２はリールシート部１
６の底面内に設けられた凹所４６内に設定され、該底面
からは突出しないようにされている。

上記固定部材４０の−＼ツド部分３８の上面及び側面に
はセレーションが設けられており、ヘッド部３８の上面
のセレーションはベベルギアの如き形状を有している。

抑圧部材４４は回転固定部材の４０のねじ部分を通す貫
通孔４５を有しており、該貫通孔は前後方向で長くされ
ており、当該回転固定部材４０に対して相対的に前後方
向で変位出来るようにしである。また、該押圧部材の後
端部分はその底面と、上記凹所２８の底面との間にリー
ルフットの前端部分Ｈ′″を受け入れて挟むようになっ
ている。更に、該抑圧部材の上面はその中央部分とそれ
に続く後方部分がほぼ平坦状とされているのに対して、
前方部分は前方に行くに従って次第に高くなる階段状と
されている。これは、固定すべきリールフットの大きさ
に合わせて当該抑圧部材を前後に変位して設定するとと
もに、回転固定部材４０を回転して締め付けた場合に、
そのヘッド部分３８の後端縁が適当な段の前向き段面に
係合して、当該抑圧部材が固定部材を締め付けた後に変
位しにくいようにするためのものである　上記リールフ
ットを受け入れる凹所２８の底面は、上記リールフット
の前端及び後端部分Ｈ″Ｈ”と当接する同一平面内にあ
る前後部分２８″２８゛と、それらの間にある凹面部分
２８″とを有しており、該部分にはリールフット■−■
が係合しないようにしである。

上記グリップ１３はその全体的形状が、ほぼ楕円形横断
面の筒状とされているが、その前端部分の左側側面形状
は、当該釣竿を使用している人が、バーニング（すなわ
ち上記グリップの前端部分を握り指を前方に延ばして親
指ＴでリールＲの上部を押圧し、他の指Ｆでリールシー
ト部材１０及び当該グリップ１２の底面を押圧して、そ
れらを上下から握る状態）において、掌Ｐにおける小指
の付け根部分から手首方向に延びる部分Ｐ　ｌと当接す
るため、ほぼ垂直な側面部分から上方に向けて側部外方
に延びる外方傾斜部分４７（第４図）と、掌のほぼ中央
部分Ｐ２と係合するため上記外方傾斜部分の前端縁から
上方に向けて側部内方に延び、当該グリップの前端中央
部分で、それよりも後方の部分よりも高い位置に形成さ
れたほぼ平坦な頂面４８に至る内方傾斜部分５０とを有
しており、また、右側側面もそれと対称形とされている
。図示のように、各側部の側部外方傾斜部分４７と側部
内方傾斜部分５０とは上記頂面４８の後端から前方下方
に向かって傾斜する線５２に沿って交わっている。

本発明の実施例に係る上記リール支持部材及びグリップ
は以上の如き構成を有するものであり、まず、リールを
設定する場合には、リールＲの底面に設けられたリール
フットＨをリールシート部の上面１４に形成された凹所
２８内に設定し、その後端Ｈ′を同凹所の後端壁に形成
されたフット保持開口３０内に挿入する。そして、固定
手段３２の押圧部材４４を前後方向において調節してリ
ールフットの前端Ｈ′″に当接した後、手で回転固定部
材４０のへンド部３８を回転して当該回転固定部材を締
め付け、押圧部材４４をリールフットに押し付け、該リ
ールフットの固定を行うことにより、当該リールの設定
を行う。

また、バーニングを行う場合には、持つ手を第５図に示
すように左手に持ち替える。図示のように、左手の掌は
グリップの前端付近を把持するようにされており、親指
はリールＲの上面の上に、小指は指係止部分２２の後側
に、その他の指はリールの底面側に回す。これら他の指
は、第３図に示すように、滑らかな曲面とされたリール
支持部材の底面１５に全体的に係合される。

本発明においては、第３図ないし＠５図から分かるよう
に、手の掌並びに指が全体的にリールのグリップの前端
部分、リール、及びリール支持部材１０の面に密着した
状態となり、持つ手のフィツト感に優れており、従って
、バーニングが長時間に及んでも、従来のものに比べて
、疲れが遥かに少ない。

上記実施例においては、固定手段３２として、回転固定
部材４ｏの外に、前後方向で変位可能とした押圧部分４
４を用いているが、該押圧部材を用いずに、当該固定部
材自体が前後方向で変位可能なものとして、該固定部材
のヘッド部分３８によってリールフットの前端を抑圧固
定するようにすることも出来る。この場合には、該固定
部材４０のねじ部分３６を通す貫通孔３４を平面視にお
いて前後方向で細長いものとし、それにより当該固定部
利が変位できるようにする。

なお、第１図に示す実施例においては、リール支持部材
に対して、ロッドを僅かに前方に傾斜した状態で設定し
、当該ロッドの軸線の延長線が、リールＲ，リール支持
部材ＩＯ及びグリップ１２の全体の重心位置付近を通る
ようにしてあり、それにより当該釣竿の操作を容易にし
である。

また、ロッド支持部１８は、上述した偏平なリールシー
ト部の形態に合わせて、その幅方向中央部分が最大肉厚
でその両側縁に向けて次第に薄肉となるようにした、横
断面形状がほぼ楕円若しくは楕円に近い菱形状の偏平な
形状とすることが好ましい。すなわち、当該ロッド保持
部に連結されるロッドが長尺なものである場合には、釣
竿全体の重心がかなり前方の位置となる。この場合には
、上述のパーミングの代わりに、左手を更に前方に変位
し、ロッド保持部付近を把持することが好適な場合があ
り、そのような場合には上記の如き偏平な形態が左手に
フィツトし、良好な感度で疲れが少ない態様で把持する
ことが出来るのである。

従来のものにおいて、このような持ち方をする場合には
、ほぼ円筒状に形成されているロッド保持部にスポンジ
状のスリーブをかぶせて持つようにしている。しかし、
このようなスリーブは３〜８ミリの肉厚があるのが普通
であり、魚が掛かった場合に、当該ロッドが下方にたわ
むと、リールからロッド先端まで延びている糸が上記ス
リーブに接触して、糸の巻きとりが困難になることがあ
るが、ロッド保持部を上記の如く偏平にすれば、そのよ
うな欠点を解消することが出来る。

また、リールはリールフットＨにおいてのみリールシー
ト部１６の上面１４（の凹所）と係合するようにし、リ
ールの底面の他の部分は該上面とは係合しないようにし
た方が、当該リールを安定して支持することが出来ると
いう点で好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るリール支持部材並びにそれに連
結されたグリップの要部を断面で示した側面図、 第２図は、リールを取り外した状態における第１図の平
面図、 第３図は、第５図におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿って見
Ｉ：断面図、 第４図は、第５図におけるＩＶ−Ｎ’線に沿って見た断
面図、 第５図は、第１図に示したリール支持部材及びグリップ
を用いた釣竿でパーミングしている状態を示している側
面図、 第６図は、従来のリール支持部材並びにグリップを示す
要部断面側面図、 第７図は、リールを取り外した第６図の平面図、第８図
は、第９図におけるｌｌＸ−１１Ｘ線に沿って見た断面
図であり、パーミング状態の指が一点鎖で示しである図
； 第９図は、第６図に示したシール支持部材及びグリップ
を用いた釣竿でパーミングしている状態を示している側
面図：である。 １０−ｍ−リール支持部材； １２−一一グリップ： １４−ｍ−上面； １５−ｍ−底面： １６−−−リールシート部。 １８−ｍ−ロツド保持部； ３０−−−フット保持開口： ３２−ｍ−固定手段； ３４−ｍ−貫通孔； ３６−−−ねじ部分： ３８−ｍ−ヘッド部； ４０−ｍ−回転固定部材： ４２−一一ナント部材； ４４−ｍ＝押圧部材； ４５−一一貫通孔； ６−−−凹所； ７一−−外方傾斜部分； ８−ｍ−頂面； ０−ｍ−内方傾斜部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、手元端部のグリップと、該グリップの前端に設定さ
   れ、リールを載置して支持するリールシート部及び該リ
   ールシート部の前端に設けられて、ロッド（竿）の後端
   を収納して保持するロッド保持部を有するリール支持部
   材とを備える形式の釣竿における、リール支持部材であ
   って、 上記リールシート部が、グリップ前端に隣接した部分か
   ら前方に延び、リールを支持する部分を含む上面と、横
   断面形状が、ほぼ中央部分で最低点となり、上記上面の
   両側縁に向けて上方に湾曲している底面を有しており、
   当該リールシート部が平面視においてその前後方向両端
   の幅狭部分とそれらの中間部分の幅広部分とを有してお
   り、全体的に前後方向で細長い楕円形状とされており、
   上記幅広部分においては、上記リールの底面をその幅方
   向においてほぼ覆うようにされていることを特徴とする
   リール支持部材。 ２、手元端部のグリップと、該グリップの前端に設定さ
   れ、リールを載置して支持するとともに前端にロッドの
   後端を受け入れて保持するロッド保持孔を有しているリ
   ール支持部材とを備える型式の釣竿における、リール支
   持部材であって、上記リールがその底面に前後方向に延
   びる細長板状のリールフットを有する形式のものであっ
   て、上記リール支持部材の上面の幅方向ほぼ中央部分に
   、上記リールフットを受け入れる前後方向に延びる凹所
   を有しており、該凹所の後端壁には、上記リールフット
   の後端を受け入れ保持する前方に向けられたフット保持
   開口を有しており、同凹所の前方部分には、後端が上記
   フット保持開口に挿入された状態のリールフットの前分
   を固定するための固定手段を有しており、該固定手段は
   上記リール支持部材に上下に延びるように設けられた孔
   に挿入されるねじ部分と、該ねじ部分の上端に固定され
   た円盤状ヘッド部分とを備える回転固定部材と、上記ね
   じ部分とねじ係合するナット部材とを有しており、該回
   転固定手段はそのねじ部分をリール支持部材の上記孔に
   上方から挿入して上記ヘッド部分を介して回転すること
   をにより、当該リール支持部材の所定の位置に設定され
   た上記ナット部材にねじ係合して、当該ヘッド部分とリ
   ール支持部との間に、上記リールフットの前端部分を固
   定するようにしたことを特徴とするリール支持部材。 ３、上記固定部材のねじ部分を通すため、リール支持部
   材に設けられた貫通孔が平面視で前後方向に細長い孔と
   されており、上記ナット部材が該孔を貫通した下端部分
   にねじ係合するようにされており、該ナットは上記貫通
   孔の下端に接続するようにして、当該リール支持部材の
   底面に形成された凹所内に前後方向で摺動可能に設定さ
   れている特許請求の範囲第２項に記載のリール支持部材
   。 ４、上記固定手段が、更に、リールフットの上記前端部
   分と上記回転固定部材のヘッド部分との間に、前後方向
   で変位可能にして設定され、当該固定部材が締め付けら
   れたときに、上記ヘッド部分により上記前端部分に押圧
   され、該前端部分を固定するようにされた押圧部材を有
   することを特徴とする特許請求の範囲第２項に記載のリ
   ール支持部材。 ５、手元端部のグリップと、該グリップの前端に設定さ
   れ、リールを載置して支持するとともに前端にロッドの
   後端を受け入れて保持するロッド保持孔を有しているリ
   ール支持部材とを備える型式の釣竿における、リール支
   持部材であって、上記リールがその底面に前後方向に延
   びる細長板状のリールフットを有する形式のものであっ
   て、上記リール支持部材の上面の幅方向ほぼ中央部分に
   、上記リールフットを受け入れる前後方向に延びる凹所
   を有しており、該凹所の後端壁には、上記リールフット
   の後端を受け入れ保持する前方に向けられたフット保持
   開口を有しており、同凹所の前方部分には、後端が上記
   フット保持開口に挿入された状態のリールフットの前端
   を固定するための固定手段を有しており、該固定手段は
   上記リール支持部材に上下に延びるように設けられた孔
   に挿入されるねじ部分と、該ねじ部分の上端に固定され
   た円盤状ヘッド部分とを備える回転固定部材と、上記ね
   じ部分とねじ係合するナット部材とを有しており、該回
   転固定手段はそのねじ部分をリール支持部材の上記孔に
   上方から挿入して上記ヘッド部分を介して回転すること
   をにより、当該リール支持部材の所定の位置に設定され
   た上記ナット部材にねじ係合して、当該ヘッド部分とリ
   ール支持部との間に、上記リールフットの前端部分を固
   定するようにされており、 上記リール支持部材の上面に形成されたリールフットを
   受け入れるための凹所の底面が、上記リールフットの前
   端及び後端部分の底面と当接するようにほぼ同一平面内
   に設定された前方及び後方部分と、それら前方及び後方
   部分の間を更に凹ませて上記リールフットが係合しない
   ようにした凹面部分とを有することを特徴とするリール
   支持部材。 ６、手元端部のグリップと、該グリップの前端に設定さ
   れ、リールを載置して支持するリールシート部及び該リ
   ールシート部の前端に設けられて、ロッド（竿）の後端
   を収納して保持するロッド保持部を有するリール支持部
   材とを備える形式の釣竿における、リール支持部材であ
   って、 上記リールシート部が、グリップ前端に隣接した部分か
   ら前方に延び、リールを支持する部分を含む上面と、横
   断面形状が、ほぼ中央部分で最低点となり、上記上面の
   両側縁に向けて上方に湾曲している底面を有しており、
   当該リールシート部が平面視においてその前後方向両端
   の幅狭部分とそれらの中間部分の幅広部分とを有してお
   り、全体的に前後方向で細長い楕円形状とされており、
   上記幅広部分においては、上記リールの底面をその幅方
   向においてほぼ覆うようにされており、上記グリップの
   前端部分の側面形状が、当該釣竿を使用している人が、
   パーミングすなわち上記グリップの前端部分を握り、指
   を前方に延ばして親指でリールの上部を押圧し、他の指
   でリール支持部材及び当該リールの底面を押圧して、そ
   れらを上下から握る状態において、掌におけるほぼ小指
   及び薬指の付け根部分から手首方向に延びる部分と当接
   するためほぼ垂直な側面部分から上方に向けて側部外方
   に延びる外方傾斜部分と、掌のほぼ中央部分と係合する
   ため上記外方傾斜部分の前端縁から上方に向けて側部内
   方に延び当該リール支持部材の頂面に至る内方傾斜部分
   とを有していることを特徴とする釣竿のリール支持部材
   とグリップとのアセンブリ。