JPH02173122A - 熱可塑性コンポジット用前駆体 - Google Patents
熱可塑性コンポジット用前駆体Info
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- JPH02173122A JPH02173122A JP63333003A JP33300388A JPH02173122A JP H02173122 A JPH02173122 A JP H02173122A JP 63333003 A JP63333003 A JP 63333003A JP 33300388 A JP33300388 A JP 33300388A JP H02173122 A JPH02173122 A JP H02173122A
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Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
この発明は、補強用連続繊維と熱可塑性有機連続繊維と
を混繊した糸条体から構成される、熱可塑性コンポジッ
トの成形用の前駆体に関するものである。
を混繊した糸条体から構成される、熱可塑性コンポジッ
トの成形用の前駆体に関するものである。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題]補強
用連続繊維と熱可塑性有機連続繊維とを混合した熱可塑
性コンポジット用前駆体は、特開昭60−209034
号公報および特開昭61−130345号公報などに開
示されているように、通常熱可塑性有機連続繊維として
、いわゆる延伸糸が使用されており、これらの従来の前
駆体は、十分な糸強力および適度な伸度を有している。
用連続繊維と熱可塑性有機連続繊維とを混合した熱可塑
性コンポジット用前駆体は、特開昭60−209034
号公報および特開昭61−130345号公報などに開
示されているように、通常熱可塑性有機連続繊維として
、いわゆる延伸糸が使用されており、これらの従来の前
駆体は、十分な糸強力および適度な伸度を有している。
しかしながら、これらの従来の前駆体を用いて成形した
場合、長平方向のマトリックス量の斑、含浸不足および
含浸斑などの欠点を生じ、得られた成形体は強靭性に欠
けるという問題があった。
場合、長平方向のマトリックス量の斑、含浸不足および
含浸斑などの欠点を生じ、得られた成形体は強靭性に欠
けるという問題があった。
また、表面状態の優れた成形体を得ることができないと
いう問題もあった。
いう問題もあった。
この発明の目的は、軽;かつ強靭で、表面平滑性にも優
れた熱可塑性コンポジットの成形に有用な熱可塑性コン
ポジット用前駆体を提供することにある。
れた熱可塑性コンポジットの成形に有用な熱可塑性コン
ポジット用前駆体を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
本発明者らは、・上記問題を解決するため鋭意研究を重
ねた結果、上記問題は成形時における補強用連続繊維と
熱可塑性有機連続繊維との熱収縮挙動の差が起因するこ
とを見出し、この発明をなすに至ったものである。
ねた結果、上記問題は成形時における補強用連続繊維と
熱可塑性有機連続繊維との熱収縮挙動の差が起因するこ
とを見出し、この発明をなすに至ったものである。
すなわち、この発明は、補強用連続繊維と、熱可塑性有
機連続繊維とを混繊し、混繊度を10%以上とし、昇温
最高熱収縮率を15%以下とした糸条体から構成されて
いることを特徴としている。
機連続繊維とを混繊し、混繊度を10%以上とし、昇温
最高熱収縮率を15%以下とした糸条体から構成されて
いることを特徴としている。
[発明の作用効果]
補強用連続繊維と熱可塑性有機連続繊維とが混繊された
熱可塑性コンポジット用前駆体は、ヒートブレス成形等
を施すことにより、複雑な曲面の成形品を製造すること
ができる。また、プルトルージョン法、フィラメントワ
インディング法などにも用いられている。
熱可塑性コンポジット用前駆体は、ヒートブレス成形等
を施すことにより、複雑な曲面の成形品を製造すること
ができる。また、プルトルージョン法、フィラメントワ
インディング法などにも用いられている。
いずれの製造工程においても、熱可塑性コンポジット前
駆体を加熱し、熱可塑性有機連続繊維を溶融させて補強
用連続繊維に十分含浸させる必要がある。その際、補強
用連続繊維と熱可塑性有機連続繊維との熱挙動、特に熱
収縮挙動に差がある場合、溶融直前または溶融時に、側
繊維が分離あるいは切断(溶断)を生じ、良好な含浸を
得ることができない。
駆体を加熱し、熱可塑性有機連続繊維を溶融させて補強
用連続繊維に十分含浸させる必要がある。その際、補強
用連続繊維と熱可塑性有機連続繊維との熱挙動、特に熱
収縮挙動に差がある場合、溶融直前または溶融時に、側
繊維が分離あるいは切断(溶断)を生じ、良好な含浸を
得ることができない。
この発明では、昇温最高熱収縮率が15%以下の糸条体
から構成されるため、補強用連続繊維と熱可塑性有機連
続繊維との混繊の状態が乱れることなく溶融でき、その
結果補強用連続繊維に良好な状態で樹脂を含浸すること
かできる。また、補強用連続繊維自体の昇温最高熱収縮
率と熱可塑性rf機連続繊維自体の昇温最高熱収縮率と
の差は小さいことが望ましい。補強用連続繊維として、
ガラス繊維やカーボン繊維などの昇温最高熱収縮率が小
さい繊維を用いた場合には、熱可塑性有機連続繊維の昇
’/H最高熱収縮率を15%以下にすることが必要にな
る。
から構成されるため、補強用連続繊維と熱可塑性有機連
続繊維との混繊の状態が乱れることなく溶融でき、その
結果補強用連続繊維に良好な状態で樹脂を含浸すること
かできる。また、補強用連続繊維自体の昇温最高熱収縮
率と熱可塑性rf機連続繊維自体の昇温最高熱収縮率と
の差は小さいことが望ましい。補強用連続繊維として、
ガラス繊維やカーボン繊維などの昇温最高熱収縮率が小
さい繊維を用いた場合には、熱可塑性有機連続繊維の昇
’/H最高熱収縮率を15%以下にすることが必要にな
る。
この明細書で、昇1g最高熱収縮率とは、JISL−1
013の乾熱収縮率B法によりAl11定される値であ
る。すなわち、試料を加熱する温度を変化させて、加熱
温度に対して乾熱収縮率をプロットし、最高値を昇温最
高熱収縮率とする。JISL−1013に規定されてい
る乾熱収縮率B法は、以下のような方法である。なお、
加熱温度は±1℃の範囲内に制御する。
013の乾熱収縮率B法によりAl11定される値であ
る。すなわち、試料を加熱する温度を変化させて、加熱
温度に対して乾熱収縮率をプロットし、最高値を昇温最
高熱収縮率とする。JISL−1013に規定されてい
る乾熱収縮率B法は、以下のような方法である。なお、
加熱温度は±1℃の範囲内に制御する。
試料に初荷重をかけ、正しく500mmを計って2点を
打ち、初荷重をとり、これを所定の加熱温度の乾燥機中
に吊下げ、30分間放置後取出し、室温まで冷却した後
、再び初荷重をかけ、2点間の長さを計り、次の式によ
り算出する。試験回数は5回とし、その平均値で表わす
。
打ち、初荷重をとり、これを所定の加熱温度の乾燥機中
に吊下げ、30分間放置後取出し、室温まで冷却した後
、再び初荷重をかけ、2点間の長さを計り、次の式によ
り算出する。試験回数は5回とし、その平均値で表わす
。
乾熱収縮率(%)−ヌ射”−X100
SO0
ここで話は2点間の長さ(mm)を示す。
一般に、結晶化度が15%以下の熱可塑性有機連続繊維
、たとえばポリエチレンテレフタレート繊維の場合には
、約100℃付近に昇温最高熱収縮率を有する場合が多
い。一方、結晶化度が15%を越える場合には、繊維の
融点付近に昇温最高熱収縮率を有する場合が多い。
、たとえばポリエチレンテレフタレート繊維の場合には
、約100℃付近に昇温最高熱収縮率を有する場合が多
い。一方、結晶化度が15%を越える場合には、繊維の
融点付近に昇温最高熱収縮率を有する場合が多い。
昇温最高熱収縮率か1596を越えると、加熱、溶融時
に、補強用連続繊維と熱可塑性有機連続繊維との間にた
るみなどを生じ、側繊維の混合状態が悪くなり、含浸性
の低い、含浸斑のある成形品しか得られない。
に、補強用連続繊維と熱可塑性有機連続繊維との間にた
るみなどを生じ、側繊維の混合状態が悪くなり、含浸性
の低い、含浸斑のある成形品しか得られない。
補強用連続繊維と熱可塑性有機連続繊維とを混繊する手
段としては、気体を吹付ける方法、電気開繊法、ラッピ
ング法など、いずれの手段でもよいが、その混繊度は1
0%以上であることが好ましい。この明細書でいう混繊
率は、次式で定義されるものである。
段としては、気体を吹付ける方法、電気開繊法、ラッピ
ング法など、いずれの手段でもよいが、その混繊度は1
0%以上であることが好ましい。この明細書でいう混繊
率は、次式で定義されるものである。
二二でNは補強用連続繊維の総本数を示し、NcXは補
強用連続繊維がいくつかの群(グループ)に分割されて
いるときのそのグループの個数を示し、Xは群の中にお
ける特定な1個の群内のフィラメント数を示している。
強用連続繊維がいくつかの群(グループ)に分割されて
いるときのそのグループの個数を示し、Xは群の中にお
ける特定な1個の群内のフィラメント数を示している。
上記の式において、100X (N−X)/ (N−1
)は、混繊状態を意味し、Xが小さいほど混繊状態が良
好である。また、N c X / N / Xは、重み
である。
)は、混繊状態を意味し、Xが小さいほど混繊状態が良
好である。また、N c X / N / Xは、重み
である。
混繊度が10%以上であれば、溶融時の補強用連続繊維
中への含浸が短時間に行なわれる。これに対して、混繊
度が10%未満になると、含浸に時間がかかり不経済で
あり、また含浸が不十分になるため、成形品における機
械的特性が低下する。
中への含浸が短時間に行なわれる。これに対して、混繊
度が10%未満になると、含浸に時間がかかり不経済で
あり、また含浸が不十分になるため、成形品における機
械的特性が低下する。
この発明の熱可塑性コンポジット用前駆体は、糸条体そ
のものであってもよい1糸条体から構成した帯状、編物
、織物、積層体などの形態であってもよい。特に好まし
くは、多軸に積層一体化した布帛状の前駆体である。多
軸に積層一体化とは、互いに異なった角度に1軸配向し
て引き揃えられた糸の複数層を積層し一体化することで
あり、たとえば2軸に直交した糸の層を積層したものや
、0°/45°/90°/−45°の4つの配向した糸
の層を積層したものなどが挙げられる。多軸に積層一体
化した布帛状の前駆体を用いれば、種々の曲面を有する
成形品を成形する場合にも変形が容易となる。
のものであってもよい1糸条体から構成した帯状、編物
、織物、積層体などの形態であってもよい。特に好まし
くは、多軸に積層一体化した布帛状の前駆体である。多
軸に積層一体化とは、互いに異なった角度に1軸配向し
て引き揃えられた糸の複数層を積層し一体化することで
あり、たとえば2軸に直交した糸の層を積層したものや
、0°/45°/90°/−45°の4つの配向した糸
の層を積層したものなどが挙げられる。多軸に積層一体
化した布帛状の前駆体を用いれば、種々の曲面を有する
成形品を成形する場合にも変形が容易となる。
この明細書において、糸条体とは、多数本の連続した単
糸から構成された糸を意味する。多軸に積層一体化した
布帛状のものとしては、編物、あるいは1軸配向糸状層
が多軸をなすように積層−体化された編布などが挙げら
れる。布帛状の前駆体は、糸が直線的に配列しているた
め、平織物等に比べてそれだけ有効に補強効果を発揮す
ることができる。また前駆体に深絞り加工等を行なう場
合、層間の糸軸が容易に変角したり、層内の糸間隔を拡
げる自由度かあるため、賦形加工が容易であるという長
所を有する。
糸から構成された糸を意味する。多軸に積層一体化した
布帛状のものとしては、編物、あるいは1軸配向糸状層
が多軸をなすように積層−体化された編布などが挙げら
れる。布帛状の前駆体は、糸が直線的に配列しているた
め、平織物等に比べてそれだけ有効に補強効果を発揮す
ることができる。また前駆体に深絞り加工等を行なう場
合、層間の糸軸が容易に変角したり、層内の糸間隔を拡
げる自由度かあるため、賦形加工が容易であるという長
所を有する。
この発明で用いられる補強用連続繊維の典型例としては
、カーボン繊維、ガラス繊維、およびアラミド繊維など
が挙げられる。
、カーボン繊維、ガラス繊維、およびアラミド繊維など
が挙げられる。
この発明で用いられる熱可塑性有機連続繊維としては、
ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系
繊維、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンテレ
フタレートなどのポリエステル繊維、ナイロン6やナイ
ロン66などのポリアミド繊維、ポリフェニレンサルフ
ァイド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリエ
ーテルケトン繊維、ポリエーテルケトンケトン繊維など
が挙げられる。しかしながら、この発明で用いられる熱
可塑性有機連続繊維は上記の繊維に限定されるわけでは
ない。
ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系
繊維、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンテレ
フタレートなどのポリエステル繊維、ナイロン6やナイ
ロン66などのポリアミド繊維、ポリフェニレンサルフ
ァイド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリエ
ーテルケトン繊維、ポリエーテルケトンケトン繊維など
が挙げられる。しかしながら、この発明で用いられる熱
可塑性有機連続繊維は上記の繊維に限定されるわけでは
ない。
この発明において、補強用連続繊維と熱可塑性有機連続
繊維との混繊比率は、特に限定されるわけではないが、
補強用連続繊維の体積分率(Vf)で20%〜80%の
範囲が好ましい。
繊維との混繊比率は、特に限定されるわけではないが、
補強用連続繊維の体積分率(Vf)で20%〜80%の
範囲が好ましい。
また、熱可塑性有機連続繊維としては、結晶化度が10
%以下である結晶性高分子が望ましい。
%以下である結晶性高分子が望ましい。
ここで結晶化度は、たとえば浮沈法で密度を測定し、既
知の結晶部密度および非晶部密度から算出することがで
きる。ポリエチレンテレフタレート繊維の場合、CCQ
、4 C6H4(CH2)2を用いて浮沈法で密度をA
p1定し、結晶部の密度を1゜445g/cm3とし、
非晶部の密度を1,335g/cm3として、体積分率
を算出して用いる。
知の結晶部密度および非晶部密度から算出することがで
きる。ポリエチレンテレフタレート繊維の場合、CCQ
、4 C6H4(CH2)2を用いて浮沈法で密度をA
p1定し、結晶部の密度を1゜445g/cm3とし、
非晶部の密度を1,335g/cm3として、体積分率
を算出して用いる。
熱可塑性有機連続繊維の結晶化度が10%を越えると、
溶融時の溶融エネルギが大きくなり、熱量を多く与える
必要が生じるので不経済となる。
溶融時の溶融エネルギが大きくなり、熱量を多く与える
必要が生じるので不経済となる。
[実施例]
実施例1
単糸の直径12μmの表面処理がなされているEガラス
繊維の5250デニールの連続糸1本と、単糸の直径1
8μmのポリエチレンテレフタレート維の2270デニ
ールの連続糸1本とをラスラン法で混繊し、混繊糸とし
た。なお、Eガラス繊維の体積分率(Vf)は6096
であった。混繊条件は、ポリエチレンテレフタレート繊
維をガラス繊維に対して0.3%のオーバフィードで供
給し、流体圧力は5kg/cm2、混繊加工速度は10
0m/minであった。得られた混繊糸を引き揃えて東
ね金型に入れ、265℃に加熱し、265℃、55kg
/cm2て、2分間加圧し、加圧状態で5分後に40°
Cになるように急冷した。
繊維の5250デニールの連続糸1本と、単糸の直径1
8μmのポリエチレンテレフタレート維の2270デニ
ールの連続糸1本とをラスラン法で混繊し、混繊糸とし
た。なお、Eガラス繊維の体積分率(Vf)は6096
であった。混繊条件は、ポリエチレンテレフタレート繊
維をガラス繊維に対して0.3%のオーバフィードで供
給し、流体圧力は5kg/cm2、混繊加工速度は10
0m/minであった。得られた混繊糸を引き揃えて東
ね金型に入れ、265℃に加熱し、265℃、55kg
/cm2て、2分間加圧し、加圧状態で5分後に40°
Cになるように急冷した。
得られた成形体は、幅15mm、長さ120mm。
厚さ3 ro mの一方向強化された平板であった。得
られた平板について曲げ特性、層間剥離強度、アイゾツ
ト衝撃強度および溶融エネルギをml定し、表1に示し
た。曲げ強度、曲げ弾性率および層間剥離強度は、それ
ぞれJ Is−に−7055、JIs−に−7056お
よびJ I S−に−7057に準拠して測定した。溶
融エネルギは、示差走査熱量計(理学電機製DSC−1
0A)を用い、昇温速度20℃/分、試料ffi 10
m gでアルゴン気流下に測定したΔH(cal/g
)の値を用いた。
られた平板について曲げ特性、層間剥離強度、アイゾツ
ト衝撃強度および溶融エネルギをml定し、表1に示し
た。曲げ強度、曲げ弾性率および層間剥離強度は、それ
ぞれJ Is−に−7055、JIs−に−7056お
よびJ I S−に−7057に準拠して測定した。溶
融エネルギは、示差走査熱量計(理学電機製DSC−1
0A)を用い、昇温速度20℃/分、試料ffi 10
m gでアルゴン気流下に測定したΔH(cal/g
)の値を用いた。
実施例2
ポリエチレンテレフタレート繊維の昇温最高熱収縮率が
15%である以外は、実施例]と同様にして一方向強化
の平板を作製し、特性を測定した。
15%である以外は、実施例]と同様にして一方向強化
の平板を作製し、特性を測定した。
結果を表1に併せて示す。
比較例1
ポリエチレンテレフタレート繊維の昇温最高熱収縮率が
25%である以外は、実施例1と同様の方法で、一方向
強化の平板を作製し、特性を測定した。結果を表1に併
せて示す。
25%である以外は、実施例1と同様の方法で、一方向
強化の平板を作製し、特性を測定した。結果を表1に併
せて示す。
比較例2
前駆体の混繊度が5%である以外は、実施例1と同様に
して一方向強化の平板を作製し、特性を測定した。結果
を表1に併せて示す。
して一方向強化の平板を作製し、特性を測定した。結果
を表1に併せて示す。
実施例3
ポリエチレンテレフタレート繊維の結晶化度が1526
である以外は、実施例1と同様にして一方向強化の平板
を作製し、特性を測定した。結果を表1に併せて示す。
である以外は、実施例1と同様にして一方向強化の平板
を作製し、特性を測定した。結果を表1に併せて示す。
実施例4
実施例1と同様の方法で得られた混繊糸を1層に引き揃
えて、250℃、30kg/cm2で2分間プレス腰一
方向プリプレグを作製した。この一方向プリプレグを0
’、90”の方向に交互に26枚積層して、] 000
mmX100mの大きさに切り(目付6g/m2) 、
100mmX100 m mの金型の中で265℃で5
5 k g / c m2て2分間加圧を行ない、加圧
状態で5分後に40°Cになるように急冷し、幅100
mm、長さ100mm、厚さ3mmの2軸方向強化積層
板を作製した。この積層板の特性を測定し、表1に合わ
せて示す。なお、実施例4〜6において曲げ特性は0°
方向について測定した。
えて、250℃、30kg/cm2で2分間プレス腰一
方向プリプレグを作製した。この一方向プリプレグを0
’、90”の方向に交互に26枚積層して、] 000
mmX100mの大きさに切り(目付6g/m2) 、
100mmX100 m mの金型の中で265℃で5
5 k g / c m2て2分間加圧を行ない、加圧
状態で5分後に40°Cになるように急冷し、幅100
mm、長さ100mm、厚さ3mmの2軸方向強化積層
板を作製した。この積層板の特性を測定し、表1に合わ
せて示す。なお、実施例4〜6において曲げ特性は0°
方向について測定した。
実施例5
実施例4で得られた一方向ブリブレグを0’/45°/
90°/−45°の4軸に交互に26枚積層して成形し
た4軸強化積層板を作製した。この4軸強化積層板の特
性を測定し、表1に併せて4クシた。
90°/−45°の4軸に交互に26枚積層して成形し
た4軸強化積層板を作製した。この4軸強化積層板の特
性を測定し、表1に併せて4クシた。
実施例6
実施例1と同様の方法で得られた混繊糸を平織物にしく
目付230.8g/m2) 、その織物を26層重ねて
実施例4と同様の方法で織物強化平板を得た。得られた
平板の特性を測定し、表1に併せて示した。
目付230.8g/m2) 、その織物を26層重ねて
実施例4と同様の方法で織物強化平板を得た。得られた
平板の特性を測定し、表1に併せて示した。
(以下余白)
表1から明らかなように、この発明に従う実施例1およ
び2は、比較例1および2に比べ、いずれも優れた機械
的強度を示し、強靭性において優れていることか明らか
となった。また、成形品の表面の平滑性においても、実
施例1および2は比較例1および2に比べ優れていた。
び2は、比較例1および2に比べ、いずれも優れた機械
的強度を示し、強靭性において優れていることか明らか
となった。また、成形品の表面の平滑性においても、実
施例1および2は比較例1および2に比べ優れていた。
結晶化度が15%と高い熱可塑性有機連続繊維を用いた
実施例3では、溶融エネルギが実施例1および2に比べ
高くなることが確認された。
実施例3では、溶融エネルギが実施例1および2に比べ
高くなることが確認された。
実施例4〜6について、シート状物を270℃、5分間
予熱し、3cmの半径を持つ球面金型で、265℃、5
5kg/am2て2分間加圧を行ない、加圧状態で5分
後に40℃になるよう急冷し成形加工を試みた。この結
果、実施例4および5は実施例6に比べて半径3cmの
球面がきれいに成形された。このことから、平織物の前
駆体よりも、多軸に積層一体化した布帛状の前駆体を用
いた方が、複雑な形状の成形性においては優れているこ
とか確認された。
予熱し、3cmの半径を持つ球面金型で、265℃、5
5kg/am2て2分間加圧を行ない、加圧状態で5分
後に40℃になるよう急冷し成形加工を試みた。この結
果、実施例4および5は実施例6に比べて半径3cmの
球面がきれいに成形された。このことから、平織物の前
駆体よりも、多軸に積層一体化した布帛状の前駆体を用
いた方が、複雑な形状の成形性においては優れているこ
とか確認された。
Claims (1)
- (1)補強用連続繊維と熱可塑性有機連続繊維とを混繊
し、明細書中に規定する混繊度を10%以上とし、明細
書中に規定する昇温最高熱収縮率を15%以下とした糸
条体から構成されていることを特徴とする、熱可塑性コ
ンポジット用前駆体。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63333003A JP2720489B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 熱可塑性コンポジット用前駆体 |
CA002001142A CA2001142C (en) | 1988-10-21 | 1989-10-20 | Molding material for thermoplastic composites |
US07/424,402 US5989710A (en) | 1988-10-21 | 1989-10-20 | Molding material for thermoplastic composites |
DE3935264A DE3935264B4 (de) | 1988-10-21 | 1989-10-23 | Formmasse für thermoplastische Verbundstoffe |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63333003A JP2720489B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 熱可塑性コンポジット用前駆体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02173122A true JPH02173122A (ja) | 1990-07-04 |
JP2720489B2 JP2720489B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=18261202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63333003A Expired - Fee Related JP2720489B2 (ja) | 1988-10-21 | 1988-12-27 | 熱可塑性コンポジット用前駆体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2720489B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015101792A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-06-04 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 組紐 |
JP2015101794A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-06-04 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 複合材料成型体の製造方法 |
JP2015101793A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-06-04 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 布帛 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6227956B2 (ja) * | 2013-09-30 | 2017-11-08 | 旭化成株式会社 | 複合糸条 |
-
1988
- 1988-12-27 JP JP63333003A patent/JP2720489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015101792A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-06-04 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 組紐 |
JP2015101794A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-06-04 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 複合材料成型体の製造方法 |
JP2015101793A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-06-04 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 布帛 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2720489B2 (ja) | 1998-03-04 |
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