JPH0217256Y2 - - Google Patents

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JPH0217256Y2
JPH0217256Y2 JP1982076800U JP7680082U JPH0217256Y2 JP H0217256 Y2 JPH0217256 Y2 JP H0217256Y2 JP 1982076800 U JP1982076800 U JP 1982076800U JP 7680082 U JP7680082 U JP 7680082U JP H0217256 Y2 JPH0217256 Y2 JP H0217256Y2
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attracting magnetic
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は直流電磁弁の改良に関する。
一般にこの種の直流電磁弁は吸着磁極の平坦な
端面にプランジヤーの平坦な端面が吸着するいわ
ゆるフラツト型の形態を有している。そしてこの
フラツト型の電磁弁ではプランジヤーは第1図の
曲線aに示すように吸着磁極に吸着する状態が最
大で吸着磁極から離れるに従つて小さくなる吸引
力特性を有している。このため第1図において弁
リフトxにて吸引力y′を得るためには電磁部分
(コイルアセンブリ等)が大きくなると共に吸着
時(リフトの最終点)できわめて大きな吸引力が
働き衝撃、騒音が発生する。又弁に必要な動作力
は、第2図および第1図に曲線dに示す特性を有
しており、前述の曲線aと比べると吸引力と弁リ
フトの関係が逆であり無駄な吸引力特性になつて
いる。尚、この弁に必要な動作力は、第2図にお
いて弁前後の圧力差によつて受ける力を示す曲線
eと、ばねの取付荷重と弁体の自重との加算した
加重を示す曲線fとから形成される。上記の不都
合を解決するために従来第3図に示すようないわ
ゆるテーパー型の構造の電磁弁が試みられてい
る。この電磁弁は吸着磁極1にテーパー状の凹部
2を設け、プランジヤー3にはこの凹部に嵌合す
る凸部4を設けている。この構造によつて第1図
に曲線bで示すように曲線aにほぼ似た吸引力特
性が得られる。しかしながらかかるテーパー型の
電磁弁においても次のような欠点を有している。
(i) テーパー状の凹凸を設けるために吸着磁極お
よびプランジヤーの加工が複雑となり高価にな
つている。
(ii) 凹部のテーパー形状はテーパーの角度と深さ
に加工上の限界があり弁リフトによつては吸着
磁極およびプランジヤーの外径を必要以上に大
きくしなければならない。
(iii) 吸引力特性は第1図の曲線bで示すように弁
の動作に対してなお無駄があり吸着時に衝撃、
騒音が発生する。
本考案の目的は上述の如き従来技術の欠点を改
善した直流電磁弁を提供することにある。
以下、本発明の実施例を第4図を参照して詳細
に説明する。
第4図において本考案に係る電磁弁はコイルア
センブリ10を備えている。このコイルアセンブ
リはボビン11とこのボビンの外周に設けられた
コイル12とを有する。このコイルアセンブリは
支持金具13に取付けられ、この支持金具は弁ケ
ーシング14に固定されている。この弁ケーシン
グは流体の入口15と出口16とを有し、その中
間部に弁座17を備えている。この弁座17には
弁体18が配置されている。
ボビン11の中心孔11aにはプランジヤー1
9が摺動自在に挿入されている。このプランジヤ
ーの一端には弁体18が連結されている。ボビン
11の中心孔11a内で弁体18と反対側に逆着
磁極20が設けられている。従つて、第4図に示
すように弁体18が弁座17を閉じる位置からプ
ランジヤー19が吸着磁極20によつて吸着され
ると弁体が弁座から離れ弁を開口する。尚、符号
21は弁体を弁座に向つて押圧するばねである。
本考案において注目すべきは吸着磁極20の外
周に吸引磁極22を配置したことにある。この吸
引磁極はプランジヤー19を吸着磁極に向つて吸
引するものであり、円筒状の磁性材料から作ら
れ、図示の実施例では吸着磁極とボビン11との
間に挿入されている。この吸引磁極は吸着磁極2
0の吸着面20aより突出しており、この突出端
面22aはプランジヤー19の端面19aとほぼ
同一水平線上に位置するようになつているのが好
ましい。更に好ましくはプランジヤー19の端面
19aが突出端面22aより僅かに内側、つまり
吸着面20aに近い方に位置していることであ
る。これはこの状態において吸引磁極のプランジ
ヤーを吸引する力が最大となるからである。
具体例において第4図の弁を閉じた状態で吸着
面20aと突出端面22aとの間の距離は約5.5
mm吸着面20aとプランジヤーの端面19aとの
間の距離は約5.0mmである。
本考案の電磁弁においては第1図の曲線cで示
すように吸引磁極によつて第4図の弁が閉じた状
態でプランジヤーの吸引力が最大y′となり吸着磁
極に向うに従つて徐々にその吸引力が小さくなり
更に接近するとまた吸引力が増えて最終の吸引力
yで吸着面20aに吸着する。このため弁に必要
な動作力を示す曲線dにほぼ沿つた理想的な吸引
力特性が得られる。
これについて更に詳細にのべる。
本考案の弁におけるプランジヤーの動きは、吸
引磁極と吸着磁極の作動を分けて考えると判り易
い。これらの個々の働きを説明し、最終的には、
これらの吸引磁極と吸着磁極のお互いの働きが合
成された結果が第1図の曲線cに示す特性とな
り、弁に必要な動作力dに近い特性になる。
第5図aに示す状態は弁が閉じた状態を示す。
この時プランジヤーは、上述の如く、吸引磁極の
先端から、約0.5mm中に入つている状態にある。
この状態では吸引磁極に対して、プランジヤーの
先端から磁力線が流れ、プランジヤーを上方に引
き上げる力として有効に働く。第5図bにおい
て、プランジヤー位置xにおける吸引力はy′であ
つて、この力はプランジヤーの必要作動力dより
大きいのでプランジヤーは上昇する事が出来る。
第5図cに示す様にプランジヤーが上昇して、
吸引磁極の中にさらに挿入した状態においては第
5図dに示す様にプランジヤーの吸引力はプラン
ジヤー位置xの場合よりも弱くなる。そしてプラ
ンジヤー位置x1、つまりプランジヤーの必要作動
力とプランジヤーの吸引力がつり合う点でバラン
スして、プランジヤーはそれ以上上昇しない。も
しプランジヤーがそれ以上吸引磁極内に入つたと
するとプランジヤーの吸引力はさらに減少して、
最後には0になる。
この理由は吸引磁極が円筒形をしており、プラ
ンジヤーが吸引磁極内に入つて行くに従がつて、
磁力線は吸引磁極とプランジヤーの最短距離を流
れる為に、つまりプランジヤーの円周方向に、全
部作用して、お互いに打ち消し合うから、プラン
ジヤーが吸引磁極の中に入る程、吸引力としては
弱くなるからである。
しかし、吸引力としては弱くなるが、プランジ
ヤーから吸引磁極へ磁力線は流れているから、プ
ランジヤーの円周方向には力が作用している。
第6図は従来の弁の構造とその吸着磁極とプラ
ンジヤーの吸引力の特性を示す。これは従来公知
であるが本考案の吸引磁極との対比において、異
なつた特性を持つているので、説明すると、第6
aのバルグが閉じている状態、プランジヤーがx
の位置にある時は第6図bに示すy′の吸引力を有
する。つまりバルグの必要作動力yより大きい吸
引力をプランジヤー位置xで必要である。
そしてこの時、吸着磁極20とプランジヤー1
9の先端は第6図aに示す様に離れている。この
様に離れた状態でも弁に必要な動作力dより大き
い吸引力が必要であるために、磁極は大きくな
る。
そして、プランジヤーが上昇した第6図c,d
に示す如く、吸着磁極とプランジヤーの間隙は小
さくなる事により、磁力線の流れは、より強くな
り第6図dにおけるプランジヤーの位置x1では吸
引力y″となり、弁に必要な動作力dよりも大幅に
上昇する。この事はプランジヤーを急激に上昇さ
せる力となり、さらに吸着磁極とプランジヤーが
接した状態ではさらに吸引力は強くなる。吸引磁
極とプランジヤーの距離が近ずくにつれて、吸引
力が大きくなる特性が吸着時(リフトの最終点)
において衝撃、騒音を発生するという原因になつ
ている。
そこで本考案は、これらの吸引磁極と、吸着磁
極のそれぞれの吸引特性の良い部分が合成された
結果第7図に示すプランジヤーの位置とプランジ
ヤーの吸引力が弁に必要な作動力dと、きわめて
似た力cで作動させる事が出来、つまり弁の開閉
をゆつくり作動させる事が出来るものである。
第7図、a及びbは、プランジヤーが位置x
(弁が閉まつている)の状態では、磁力線は吸引
磁極22の方へ流れ吸引力y′を得る。(第5図a
と同じ状態)この時磁力線は吸引磁極の方に全部
流れるのでプランジヤーと吸着磁極20の先端に
は力は働かないので吸引力は破線で示すように0
である。
そして第7図cの様にプランジヤーが位置x1
ある状態では吸引磁極の中にプランジヤーが入つ
て来るので吸引力は弱くなつて来るが、こんどは
吸着磁極とプランジヤーの先端距離が近くなつて
磁力線が流れるので、吸着磁極とプランジヤーと
の間に第7図dに示す吸引力が働く。そしてこの
時の吸着磁極と吸引磁極の和が合成吸引力cとし
て示される。
尚、吸着磁極とプランジヤーの間の吸引力は第
6図に示す吸着磁極単体のものに比較すると、大
部分の磁力線は吸引磁極の方に流れるので、絶対
吸引力は単体の時より小さい。又コイルそのもの
も小さくて良いので第6図の如く吸引力は大きく
ない。
そして第7図e,fに示す様に吸着時点では吸
着磁極とプランジヤーが接しているので、磁力線
は大部分吸着磁極とプランジヤー先端から流れる
ので吸引力は強くなつて来る。そして吸引磁力の
吸引力は0になる。
そしてこのプランジヤーの位置によつて磁力線
の流れが吸引磁極から吸着磁極へ変り、これに供
つて吸引力も変り、結局、合成力としては第7図
cに示すように途中、吸引力が弱くなりまた上昇
する傾向となる。
以上の説明の如く、本考案は、従来の吸着磁極
に対して、円筒状の吸引磁極を設ける事によりそ
れらの2つの磁極の特性を有効に利用して、第1
図の曲線cに示すプランジヤーの吸引力特性にな
るようにしたものである。結局、この吸引磁極の
存在によつてプランジヤーは当初迅速に上昇し、
徐々に緩やかに上昇してゆつくり吸着磁極に吸着
する。従つて、従来のように吸着時の衝撃、騒音
が全くない。
従つて、本考案によれば、余分な吸引力をなく
すことができるのでコイルアセンブリの小型化ひ
いては全体の構造が小型になり、このため安価で
ある。又、吸着時の吸引力が小さいので衝撃、騒
音が小さくなり安全である。更に、吸着磁極およ
びプランジヤーは一般に用いられているものを利
用でき、しかも従来品より小さくできるので安価
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は電磁弁の吸引力特性グラフ、第2図は
弁に必要な動作力を示すグラフ、第3図は従来の
電磁弁の断面図、第4図は本考案に係る電磁弁の
断面図、第5図a及びcは吸引磁極単体の場合の
断面図、第5図b及びdは第5図a及びcの場合
の夫々の特性図、第6図a及びcは従来の吸着磁
極のみの断面図、第6図b及びdはそれらの特性
図、第7図a,c及びeは本考案の弁の一連の作
動を示す断面図、第7図b,d及びfはそれらの
特性図である。 10……コイルアセンブリ、19……プランジ
ヤー、20……吸着磁極、22……吸引磁極。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボビンとコイルとを有するコイルアセンブリ
    と、前記ボビンに軸方向に摺動可能に挿入された
    プランジヤーと、前記ボビン内にその軸方向の一
    端に配置され前記プランジヤーを吸着する吸着磁
    極とを備えた直流電磁弁において、前記吸着磁極
    の外側に円筒状の吸引磁極を設け該吸引磁極の一
    端部を前記プランジヤーの吸着部に対向して成る
    直流電磁弁。
JP7680082U 1982-05-25 1982-05-25 直流電磁弁 Granted JPS58178578U (ja)

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JP7680082U JPS58178578U (ja) 1982-05-25 1982-05-25 直流電磁弁

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JPS58178578U JPS58178578U (ja) 1983-11-29
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