JPH02169391A

JPH02169391A - 舶用フィンスタビライザ

Info

Publication number: JPH02169391A
Application number: JP32487088A
Authority: JP
Inventors: Tsuyoshi Kawazoe; 強川添
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 1988-12-23
Filing date: 1988-12-23
Publication date: 1990-06-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、航行中における船体の安全をはかるためのフ
ィンスタビライザに関し、特にフィンの格納を行なえる
ようにした舶用フィンスタビライザに関する。

〔従来の技術」従来の舶用フィンスタビライザとしては第５図に示すよ
うなものがあり、格納シリンダ１を用いてフィン２を９
０度回転させうるようになっている。

すなわち、格納シリンダ１に圧力油を供給すると、格納
シリンダロッド３が伸び、これと結合されている格納舵
柄４が９０度回転する。これにより、格納舵柄４から揺
動シリンダ５、第１ハウジング６および第２ハウジング
７を介してフィン２へ回転力が伝達され、フィン２が９
０度回転して、フィン格納箱８に格納される。

また、フィン２のフィン角を調節する場合は、フィン２
が船体外部へ張り出した状態で、揺動シリンダ５に圧力
油が供給される。これに伴い、揺動シリンダロッド９が
押し引きされ、同ロッド９に供給されている揺動舵柄１
０が所要の角度だけ揺動する。

このようにして、揺動舵柄１０とキーで結きされている
フィン軸１１が回動すると、フィン軸１１と結合されて
いるフィン２が所要のフィン角に調節される。

なお、第５図中の符号１２は軸シールを示し、１３は格
納軸受シール、１４は重力油タンク、１５は配管、１６
は舷側板間口部を示している。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上述のような従来の舶用フィンスタビライザ
には、次のような問題点がある。

（１）フィン２を９０度回してフィン格納箱８に格納す
るようになっているため、舷側板間口部１６が大きくな
り、フィン２の張出し時および格納時のいずれの際にも
、フィン格納箱８内で水流による渦が発生して、船速を
低下させる。

（２）フィン２の揺動機構と格納機構の各作動方向が互
いに直交するため、格納軸受シール１３と軸シール１２
とが必要になる。そして、揺動シリンダ５を中心とし片
持梁として張出されているフィン軸１１の軸シール１２
は、片持梁による変形が大きくシールが困難になる。ま
た、格納軸受シール１３は直径約１鍋の大径シールとな
り、そのシール性が低下する。そこでそのシール性の低
下を補うために、重力油タンク１４を用いて、第１およ
び第２ハウジング６．７に油を充満させ、シール部より
若干量の油を外部へ漏らしながら、海水の浸入を防止す
ることになる。

り３）フィン２の揺動８１棋と格納機構の各作動方向が
互いに直交しているため、Ｍ造が非常に複雑となる。す
なわち、第１および第２ハウジング６．７の中に揺動シ
リンダ５や揺動舵柄１０が内蔵されて作動する機構とな
り、その複雑な構造がトラブルの原因になりやすく、ま
た、その保守点検が困難になる。

本発明は、上述の諸問題の解決をはかろうとするもので
、フィンの格納機構としてフィン軸の軸方向の駆動機構
を設けることにより、船体開口部を極力狭くできるよう
にして、水流の渦の発生を防止し、かつ、シール性の向
上をはかれるようにするとともに、フィン角の調節をフ
ィン軸に設けた舵柄を介して作動するフィン軸回動調節
Ｒ構で行なえるようにすることにより、上記フィンの軸
方向移動による格納機構と相まって、構造の簡素化と作
動の信頼性の向上とをはかれるようにした、舶用フィン
スタビライザを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、本発明の舶用フィンスタビ
ライザは、船底弯曲部に形成された開口部と、船内の軸
受により回転可能に支持されるようにして上記開口部へ
向は配設されたフィン軸と、同フィン軸の先端部に取付
けられたフィンとをそなえ、上記開口部を通じ上記フィ
ンの突出引込みを行なうべく、上記フィン軸の軸方向駆
動８！横が設けられるとともに、上記フィンのフィン角
を調節すべく、上記フィン軸に取付けられた舵柄を介し
て同フィン軸の回動調節を行なうフィン軸回動調節機構
が設けられたことを特徴としている。

〔作　用〕

上述の本発明の舶用フィンスタビライザでは、フィン軸
の軸方向駆動機構によりフィンの使用のための突出操作
とフィンの格納のための引込み操作とが行なわれる。

そして、フィンの突出した使用状態で、フィン軸を舵柄
を介しフィン軸回動調節機構て回動調節することにより
、フィン角を適切に調節する作用が行なわれる。

〔実　施　例〕

以下、図面により本発明の一実施例としての舶用フィン
スタビライザについて説明すると、第１図はその装着状
層を示す船体弯曲部槽断面図（第２図のＩ−１矢視断面
図）、第２図は第１図の■■矢視断面図、第３図は第２
図の■部の拡大図、第４図はその外観を示す斜視図であ
る。

第１，２図に示すように、船底弯曲部２０の内部におい
て、同船底弯曲部２０に形成された開口部２１へ向けて
配設されたフィン軸Ｚ２が、上部軸受２３および下部軸
受２４により回転可能に支持されている。

そして、フィン軸２２の先端部には、フィン２５が取付
けられている。

またフィン２５が、開口部２１を通じて、その使用のた
めの突出と、その格納のための引込みとを行なえるよう
に、フィン軸２２の軸方向駆動機ｔｉｌｔＡが設けられ
ている。なお、フィン２５の格納時の引込み状態では、
フィン２５の根元部２５ａがフィン格納箱２６の内部に
収容され、フィン２５の先端部２５ｂは船体外板よりも
突出しているが、舷側延長ライン２７と船底延長ライン
２８とで囲まれた範囲内に収まるようになっている。

さらに、フィン２５の使用時におけるフィン角の調節を
行なえるように、フィン軸２２に取付けられた舵柄２９
を介して同フィン軸２２の回動調節を行なうフィン軸回
動調節機構Ｂが設けられている。なお、開口部２１の開
口幅すは、フィン２５の所要のフィン角調節を行なえる
ように設定されているが、この開口部２１を通じ水流が
流入して渦を起こさないように、開口幅すは極力狭く設
定される。

フィン軸２２の軸方向駆動機構Ａは、第２．３図に示す
ように、フィン軸２２の基端に球継手３０を介して一端
を連結されたロッド３１と、同ロッド３１の他端に球継
手３２を介して連結されたレバー３３とをそなえるとと
もに、同レバー３３を球継手３４および支点支柱３５を
介して回動させうる格納シリンダ３６をそなえて構成さ
れている。

また、フィン軸回動調節機構Ｂは、フィン１ｌＩＩ２２
における舵柄２９と、同舵柄２９を球継手３７および揺
動シリンダロッド３８を介して揺動さぜる揺動シリンダ
３９とをそなえて構成されている。

なお、第１，２図中の符号２５４はフィン２５の後縁に
枢着されたフラップ、４０はフラップ角制御スライダ、
４１は据付台、４２はフレーム、４３は軸シール、４４
は船体側軸シール、４５はすべりキー、４６はキー溝を
示している。

上述の構成により、フィン２５の使用時には、フィン＠
２２の軸方向駆動Ｉｔ！ｍＡによりフィン２５の突出操
作が行なわれ、これによりフィン２５に生じる揚力で船
体の減揺が行なわれる。

その際、フィン角の調整はフィン軸回動調節機構Ｂによ
り行なわれる。また、フィン２５に生じる揚力を増加さ
せるように、フラップ２５ｆが作用する。

そして、フィン２５の不使用時には、再びフィン軸２２
の軸方向駆動機構Ａの作動によりフィン２５の引込み操
作が行なわれる。

フィン軸２２の軸方向移動に伴い、舵柄２９に固定され
たすべりキー４５は、フィン軸２２のキー溝４６に沿っ
てすべるようになる。

フィン２５の突出引込みの行なわれる開口部２１は、第
４図に示すように、従来の場合と比べて著しく小さく形
成されるので、水流の渦の発生が防止され、したがって
従来の場合のような船速の低下が防止されるようになる
。

海水の浸入を防止するシールは、据付台４１上の船体側
軸シール４４と、フィン軸２２と下部軸受２４との間の
軸シール４３とで構成され、丸棒としてのフィン軸２２
に直接接触させる簡易なシール構造で十分な密封性能か
得られる。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明の舶用フィンスタビライザ
によれば、次のような効果ないし利点が得られる。

（１）フィンの格納に際し、同フィンをフィン軸方向に
直接引込む構造となっているので、突出引込みのための
船体開口部が小さくなり、水流の渦の発生を抑制して、
船速の低下が防止される。

（２）フィンの格納機構とフィン角調節ｖ１構とが、同
一のフィン軸で行なわれるため、海水シールがフィン軸
周囲に簡易な構造で装着されるようになり、シール性能
が向上するほか、従来のような重力油タンクが不要とな
って、海上汚染も防止できる。

（３）従来のものに比べて、構造が著しく簡素化され、
呆守点検が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図は本発明の一実施例としての舶用フィンスタ
ビライザを示すもので、第１図はその装着状態な示す船
体弯曲部槽断面図（第２図のＩ−Ｉ矢視断面図）、第２
図は第１図の■−■矢視断面図、第３図は第２図の■部
の拡大図、第４図はその外観を示す斜視図であり、第５
図は従来の舶用フィンスタビライザを示す見取り図であ
る。２０・・′−船船底面曲部２１・・・開口部、２２・・
・フィン軸、２３・・・上部軸受、２４・・・上部軸受
、２５・・・フィン、２５ａ・・・フィン根元部、２５
ｂ・・・フィン先端部、２５ｆ・・・フラップ、２６・
・・フィン格納箱、２７・・・舷側延長ライン、２８・
・船底延長ライン、２９・・・舵柄、３０・・・球継手
、３１・・・ロッド、３２・・・球継手、３３Ｊ・・レ
バー、３４・・・球継手、３５・・・支点支柱、３６・
・・格納シリンダ、３７・・・球継手、３８・・・揺動
シリンダロッド、３９・・・揺動シリンダ、４０・・・
フラップ角制御スライダ、４１・・・裾付台、４２・・
・フレーム、４３・・・軸シール、４４・・・船体側軸
シール、４５・・・すべりキー、４６・・・キー清、Ａ
・・・フィン軸の軸方向駆動機構、Ｂ・・・フィン軸回
動調節Ｉａ横。代理人　弁理士　飯　沼　義　彦第図１．１

Claims

【特許請求の範囲】

船底弯曲部に形成された開口部と、船内の軸受により回
転可能に支持されるようにして上記開口部へ向け配設さ
れたフィン軸と、同フィン軸の先端部に取付けられたフ
ィンとをそなえ、上記開口部を通じ上記フィンの突出引
込みを行なうべく、上記フィン軸の軸方向駆動機構が設
けられるとともに、上記フィンのフィン角を調節すべく
、上記フィン軸に取付けられた舵柄を介して同フィン軸
の回動調節を行なうフィン軸回動調節機構が設けられた
ことを特徴とする、舶用フィンスタビライザ。