JP2006219955A - 起伏式ゲート - Google Patents

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京一 仲保
Kazuo Takahashi
和夫 高橋
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Abstract

【課題】 自身が有する浮力によって扉体を起立させることで、大型のコンプレッサーや停電の際の独立した電源を必要としないようにすること。
【解決手段】 常時は水中に倒伏し、使用時には起立する起伏式ゲート1である。基端側に回転軸2cを有して先端側が起伏自在なように水底に配置される、浮力を有する扉体2と、通常時は扉体2の浮上を抑制する浮上抑制機構3を有する。起立時には、前記浮上抑制機構3による浮上の抑制を解除し、扉体2が有する浮力によって起立する。
【効果】 扉体の起立に大型のコンプレッサーが不要である。また、停電時にも独立した電源を必要とすることなく扉体の起立ができるようになる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、たとえば港湾に設置され、津波、或いは、高潮対策として利用される起伏式ゲートに関するものである。
この種の起伏式ゲートとして、特許文献1では、扉体の背面側に空気を給排することによる浮力の増減によって扉体の起伏を行うものが提案されている。
特開2003−239261号公報
この特許文献1で提案されたような、空気の注入による浮力の増加によって扉体を起立させるゲートの場合、空気の注入用に大型のコンプレッサーを備えているので、停電時には、コンプレッサーを起動できずに扉体の起立ができなくなる。従って、停電時におけるコンプレッサーの起動を可能とするためには、独立した電源を備えておく必要があり、設備が大掛かりになる。
本発明が解決しようとする問題点は、浮力の増加によって扉体の起立を行う起伏式ゲートでは大型のコンプレッサーが必要になり、また、停電時におけるコンプレッサーの起動を可能とするために独立した電源を備えておく必要があるという点である。
本発明の起伏式ゲートは、
扉体の起立に大型のコンプレッサーを必要とせず、また、停電時にも独立した電源を必要とすることなく扉体を起立できるようにするために、
常時は水中に倒伏し、使用時には起立する起伏式ゲートであって、
基端側に回転軸を有して先端側が起伏自在なように水底に配置される、浮力を有する扉体と、
通常時は扉体の浮上を抑制する浮上抑制機構を有し、
起立時には、前記浮上抑制機構による浮上の抑制を解除し、扉体が有する浮力によって起立するようにしたことを最も主要な特徴としている。
本発明では、起立に要する浮力を予め扉体に備えさせておき、通常時は、浮上抑制機構によって扉体の起立を抑制するようにしたので、浮き袋への給排気管が省略でき、扉体の起立に大型のコンプレッサーが不要である。また、停電時にも独立した電源を必要とすることなく扉体の起立ができるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図18を用いて詳細に説明する。
図1〜図7は本発明の第1の例を説明する概略図、図8〜図11は本発明の第1の例の油圧回路について説明する図、図12〜図18は本発明の第2の例を説明する概略図である。
1は本発明の起伏式ゲートであり、自身を浮上させるだけの浮力を有する扉体2と、この浮力によって扉体2が浮上するのを抑制する浮上抑制機構3を備えている。
扉体2に前記浮力を備えさせるための構成は特に限定されないが、たとえば図1〜図7に示した第1の例では、パイプ2aと板材2bで扉体2を形成することで、パイプ2a部で浮力を得るようにしたものを示している。このパイプ2a内は空洞のままでも良いが、浸水した場合のことを考慮すると、パイプ2a内に発泡ウレタンなどの発泡樹脂を充填しておくことが望ましい。
また、前記扉体2は、基端側の回転軸2cを、たとえば港内の底部に設けた基台Bに、滑り軸受やローラ軸受などの軸受4によって回転自在に枢支することで、前記回転軸2cを支点として扉体2の先端側が起伏するようになっている。
一方、扉体2の浮上抑制機構3は、常時は扉体2の浮上を抑制し、先端側の起立時には前記浮上を解除できるものであればその構成は問わないが、図1〜図7に示した第1の例では、浮上の抑制と浮上の補助を共に行える構成のものを示している。
たとえば図1〜図7に示した第1の例では、前記扉体2の回転軸2cにトルクアーム3aの一端側を一体的に取り付ける一方、このトルクアーム3aの他端側に、たとえば油圧シリンダ3bのロッド端に回転が自在なように取り付けている。
このような構成の浮上抑制機構3を作動させる油圧回路構成は、特に限定されるものではないが、たとえば図8〜図11に示したような油圧回路構成を採用する。
すなわち、図1〜図7に示した第1の例では、油圧シリンダ3bのロッドが退入することで、扉体2の浮上を抑制するようになっているので、扉体2の倒伏時には、アキュムレータ11から油圧シリンダ3bのロッド側に一定圧で油圧を作用させておく(図8に破線で示す油圧経路P1)。なお、油圧シリンダ3bのロッド側の圧力が低下した場合には、油圧ポンプ12を駆動して、タンク13内の圧油を補給する。
一方、扉体2を自然浮上させる場合には、図9に示すように、アクチュエータ11から油圧シリンダ3bのロッド側に油圧が作用しないように、扉体2の倒伏時における前記油圧経路P1中に介設した方向切替弁14を切り替える。
そして、油圧シリンダ3bのロッド側とピストン側を繋ぐ油圧経路P2(図9に破線で示す)中に介設した方向切替弁15を切り替えて、油圧シリンダ3bのロッド側とピストン側を連通させる。この操作により、油圧シリンダ3bのロッドは、図9に白抜き矢印で示す突出方向に移動して浮上の抑制が解除され、扉体2は浮力によって起立する。
この際、破線矢印aに示すように、ロッドの容積分の圧油をピストン側に補給したり、油圧経路P2内が負圧になった場合に、破線矢印bに示す経路から油圧経路P2に圧油を補給する。なお、図9中の16はたとえば波浪による油圧経路P2内の急激な圧力上昇を防止するために油圧経路P2に介設されたリリーフ弁である。
扉体2の浮上時、浮上の補助を行う場合には、アクチュエータ11から油圧シリンダ3bのロッド側に油圧が作用しないように方向切替弁14を切り替えた状態で、方向切替弁17を切り替え、その後に油圧ポンプ12を駆動してタンク13内の圧油を油圧シリンダ3bのピストン側に補給する(図10に破線で示す油圧経路P3)。
これに対して、扉体2を倒伏させる場合は、アクチュエータ11から油圧シリンダ3bのロッド側に油圧が作用しないように方向切替弁14を切り替えた状態で、前記浮上の補助を行う場合と逆方向の流れとなるように方向切替弁17を切り替え、その後に油圧ポンプ12を駆動してタンク13内の圧油を油圧シリンダ3bのロッド側に補給する(図11に破線で示す油圧経路P3’)。
なお、図8〜図11中の18は圧力スイッチ、19は圧力計、20は逆止弁、21は逆止弁付流量調整弁を示す。
このような構成の浮上抑制機構3では、前記のように、油圧シリンダ3bのロッドを退入させておくことで、浮力による扉体2の浮上を抑制できる(図3(b)参照)。なお、図3(b)中の3cは操作室5内に配置された油圧ユニット、6は同じく操作盤を示す。
また、図12〜図18に示した第2の例では、扉体2の浮上抑制機構3として、前記回転軸2cに扇形ギア3dを一体的に取り付ける一方、この扇形ギア3dに噛み合うピニオン3eを、モータ3fで正逆回転させるものを示している。
このような構成の浮上抑制機構3では、図14(b)に示すように、扉体2が倒伏した位置でモータ3fを停止しておくことで、浮力による扉体2の浮上を抑制できる。なお、図12〜図18中の3gはモータ3fとピニオン3e間に介在させたブレーキ、3hは同じく減速機を示す。
本発明の起伏式ゲート1は、最小限、扉体2と浮上抑制機構3を備えていれば良いが、図1〜図7および図12〜図18に示した例では、さらに、以下の構成を採用している。
7は前記扉体2の起立時に、扉体2に大きな水圧荷重が作用しても扉体2が倒伏しないように、たとえば港外側に設けられた複数(図1〜図7および図12〜図18の例では7本)のテンションロッドである。このテンションロッド7は、たとえば2つ折りに形成され、一方端部は前記扉体2の先端部に、また、他方端部は、基台Bの前記回転軸2cの枢支部と反対の側に、それぞれ回転が自在なように枢支されている。
なお、前記テンションロッド7は、水中での重量を浮力によって軽減し、扉体2の起立初期にテンションロッド7に作用する張力が可及的に0となるようにするため、たとえば中空材が使用される。
8は前記テンションロッド7の他方端部と基台Bとの連結部に介在されたウェイトである。このウェイト8が、前記扉体2の浮上後に、図7や図18の(a)図に示したように、前記基台Bとの連結部を支点として回動すべく、このウェイト8と前記基台B、及び、ウェイト8と前記テンションロッド7を、それぞれ回転が自在なように枢支している。
このウェイト8は、図1〜図7および図12〜図18に示した例のように、全てのテンションロッド7に同じ重量のものを取り付けることが望ましいが、複数本のテンションロッド7に1つのウェイト8を取り付けても良いことは言うまでもない。
このような構成では、浮上抑制機構3による浮上の抑制を解除して扉体2を起立させる場合には、図7や図18の(a)図に示したように、扉体2が起立して2つ折りのテンションロッド7が一直線状となるまではウェイト8は回転しない。従って、ウェイトを介在させない場合と同様に、テンションロッド7に作用する張力は小さく維持される。
そして、テンションロッド7が一直線状となった後は、ウェイト8は徐々に回転し始め、テンションロッド7に作用する張力はウェイト8の作用によって徐々に大きくなる。
従って、扉体2の起立時にテンションロッド7に衝撃力が作用せず、荷重の集中が緩和できる。
また、設計荷重(最大荷重)に対して、扉体2の起伏角度θが88°程度となるようにウェイト7の重量を設定しておけば、津波等の波力に対しても柔軟に荷重の伝達が可能になって、テンションロッド7に衝撃力が作用しなくなる。
本発明は、前記の例に限るものではなく、浮上抑制機構3はただ単に扉体2の浮上を抑制するだけのものでも良いなど、各請求項に記載の技術的思想の範囲内において、適宜実施の形態を変更しても良いことは言うまでもない。
本発明は、津波や高潮対策として港湾に設置するだけでなく、河川に設置することも可能である。また、船舶が航行する河川や港では、水深が浅くなるのを防止するためにピットを設け、このピットに基台を配置することも可能である。
水路開放時における本発明の第1の例を説明する概略図であり、平面から見た図である。 左半分は図1の矢視A図、右半分は図1の矢視B図である。 (a)は図1の中央縦断面図、(b)は図1の操作室の断面図である。 水路閉鎖時(水位差無し)における図1と同様の図である。 図4の場合の図2と同様の図である。 図4の場合の図3と同様の図である。 水路閉鎖時(水位差有り)における図3と同様の図である。 本発明の第1の例における扉体の浮上抑制時の油圧回路構成を説明する図である。 扉体自然浮上時における図8と同様の図である。 扉体の浮上補助時における図8と同様の図である。 扉体倒伏時における図8と同様の図である。 水路開放時における本発明の第2の例を説明する概略図であり、平面から見た図である。 左半分は図12の矢視A図、右半分は図12の矢視B図である。 (a)は図12の中央縦断面図、(b)は図12の操作室の断面図である。 水路閉鎖時(水位差無し)における図12と同様の図である。 図15の場合の図13と同様の図である。 図15の場合の図14と同様の図である。 水路閉鎖時(水位差有り)における図14と同様の図である。
符号の説明
1 起伏式ゲート
2 扉体
2c 回転軸
3 浮上抑制機構
3a トルクアーム
3b 油圧シリンダ
3d 扇形ギア
3e ピニオン
3f モータ
4 軸受
11 アキュムレータ
12 油圧ポンプ
B 基台

Claims (4)

  1. 常時は水中に倒伏し、使用時には起立する起伏式ゲートであって、
    基端側に回転軸を有して先端側が起伏自在なように水底に配置される、浮力を有する扉体と、
    通常時は扉体の浮上を抑制する浮上抑制機構を有し、
    起立時には、前記浮上抑制機構による浮上の抑制を解除し、扉体が有する浮力によって起立することを特徴とする起伏式ゲート。
  2. 起立時、前記扉体の浮上を補助する浮上補助機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の起伏式ゲート。
  3. 前記浮上抑制機構が、
    前記基端側の回転軸を、トルクアームを介して回動させるシリンダ装置であり、
    この浮上抑制機構に前記浮上補助機構を兼ねさせたことを特徴とする請求項2に記載の起伏式ゲート。
  4. 浮上抑制機構が、
    前記基端側の回転軸を、歯車機構を介して回動させるモータであり、
    この浮上抑制機構に前記浮上補助機構を兼ねさせたことを特徴とする請求項2に記載の起伏式ゲート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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