JPH0216866Y2 - - Google Patents

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JPH0216866Y2
JPH0216866Y2 JP12878884U JP12878884U JPH0216866Y2 JP H0216866 Y2 JPH0216866 Y2 JP H0216866Y2 JP 12878884 U JP12878884 U JP 12878884U JP 12878884 U JP12878884 U JP 12878884U JP H0216866 Y2 JPH0216866 Y2 JP H0216866Y2
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welding
stud
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arc
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスタツドが平面状又はアングル状であ
り、その端面を母材に溶接する際に用いるスタツ
ド溶接用アークシールドに関する。
〔従来技術及びその問題点〕
スタツド溶接は周知の如くスタツドと母材との
間にアークを発生させ、適当な溶融池が生じたと
きに両者を急速に圧着してスタツドを植えつける
溶接である。即ち、先ず、スタツドを溶接銃の先
端のチヤツクに挿入し、アークシールドでスタツ
ドの端末を囲い、母材上の接合位置に押しつけ
る。次ぎに、引金を引き、通電しつつスタツドを
母材から離してシールドの内でアークを発生さ
せ、母材とスタツドの端部とを溶融して溶融池を
作る。そして、制御装置によつて、予め設定され
たアーク時間(通常1/3〜1秒)を経過すると電
流が自動的に切れ、同時に銃に内装されたバネの
復元力によつてスタツドは溶融池に急速に押しつ
けられて溶着される。そこで、溶接後アークシー
ルドを壊して取り除くことにより、溶接が完了す
るものである。このようなスタツドは一般にボル
トやピンの如くその断面が円形又は円形に近い多
角形のものであつた。そして、アークシールドは
その横断面にほぼ整合するように貫通孔が設けら
れ、その母材側端部開口縁が拡開されてそこに溶
接溜りが形成されていた。この溶接溜りの幅は一
例として直径16mmのスタツドに対し数mm程度であ
つた。
ところが、実験によればアングル材や板材の如
く板厚に比し、その幅が比較的広いスタツドにお
いては円柱状スタツドの溶接溜りをそのまま使用
することができないことがわかつた。これは、比
較的幅広のスタツドにおいてはアークの挙動がボ
ルト等の場合とは全く異なつて現れるため、該ア
ークの挙動に適した溶接溜りを選定する必要があ
るものと推察される。
〔考案の概要〕
そこで、本考案は各種実験を重ねた結果、スタ
ツドが比較的幅広の平板状又はアングル状のもの
である場合に最も良好な溶接が確保し得るアーク
シールドの溶接溜り部形状を求め、それに基づい
て本考案を案出したものであり、その要脂とする
ところは次の通りである。
即ち、本アークシールドは板状又はアングル状
材からなるスタツド1の先端部横断面にほぼ整合
する貫通孔2が穿設されている。そして、その母
材側端面に適宜間隔で離間して幅方向に複数のガ
ス抜き溝3が形成される。さらに、貫通孔2の前
記母材側の内周縁部に溶接溜り部4が拡開形成さ
れる。そして、この溶接溜り部4の内壁と前記貫
通孔2の内壁との水平距離bをb=0.5t〜1tとす
る。ここにtは穿設孔2の幅である。さらに、そ
の水平距離bが前記範囲内にある溶接溜り部4の
高さhをh=1t〜2.5tとしたことを特徴とする。
ここにtは前記同様穿設孔の幅である。
〔考案の実施例〕
次ぎに図面に基づいて本考案の各実施例につき
説明する。
第1図〜第5図はスタツドがアングル材からな
る場合のアークシールドを示し、第1図はその縦
断面図であつて、第2図のA−A矢視断面図であ
る。そして、第2図は同立面図、第3図は同平面
図、第4図は第3図のA−A矢視断面図、第5図
は同底面図である。そして、このアークシールド
は第6図〜第8図に示すようなアングル材からな
るスタツドを溶接するためのものである。即ち、
型鋼からなるアングル材の先端面5の中央にフラ
ツクスボール7を植設すると共に、該先端面5の
コーナー部を切り取つて欠切部6を形成したもの
である。この欠切部6はアークの広がりをより端
部まで形成するものであり、本考案者の実験によ
りその効果が確認されたものである。即ち、比較
的幅広のスタツドではこの欠切部6を設けない
と、フラツクスボール7からスタートしたアーク
は一定の幅しか広がらず、幅方向両端部に溶融池
が生じない。しかしながら、理由は明らかでない
がこの欠切部6を設けることにより、幅方向両端
部までアークの広がりが形成されることがわかつ
た。そして、この幅cは板厚t1(第8図)の1〜
2倍位が適当であつて、その各βは15゜〜30゜が適
当である。従つて、本実験ではc=1.5t、α=20゜
とした。
<実験 1> 先ず、第1図〜第5図のアークシールドにおい
て、 等辺アングル状の貫通孔1の一辺長さE=16
mm、21mm、25mm、30mm、の4種類とすると共
に、各種類毎に夫々厚さt=4mm、5mm、6mm
とする。
上記した貫通孔の母材側端面に夫々第5図に
示すようにガス抜き溝3を設けると共に、溶接
溜り4の幅bを各板厚tに対し、b=0.25t、
0.5t、0.75t、1.0t、1.25t、1.5t、2.0tの合計7種
類のものを夫々用意する。
上記7種類の夫々に対し、溶接溜りの高さh
を穿設孔の幅tに対しh=0.5t、0.75t、1.0t、
1.25t、1.5t、2.0t、2.5t、3.0t、3.5tの9種類を
用意する。
さらに、第4図において角αをα=0とα=
15゜のものと2種類を夫々用意した。
上記各シールドに貫通されるアングル材は第
6図及び第7図の如く形成され、その一辺お幅
b1(第6図)が第3図における幅Eより1mm程
小さく形成すると共に、厚みt1(第8図)も第
3図における溝幅tより1mmほど薄く形成され
たものを用いた。
なお、この実験におけるアークスタツド溶接機
は溶接電流の最大が2000〜2300アンペアのものを
使用し、夫々の板厚その他に応じて最良の溶接が
行え得るように溶接電流を調節した。そして、図
示しない溶接機の電極ホルダーに各スタツド本体
を把持させると共に、スタツド先端部にアークシ
ールドを被嵌した。このアークシールドは陶器か
らなり、前記した形状に形成されている。そし
て、第9図の如くスタツド及びアークシールドを
位置させて通電すると共に、スタツド1のみをわ
ずかに上方に引き上げる。そして、スタツドと母
材8との間にアークを発生させ、適当な溶融池が
生じたとき、自動的に両者を急速に圧着してスタ
ツドを植えつける。この間1秒程である。次ぎ
に、アークシールドをハンマーで壊して取り除く
ことにより溶接作業を完了する。
<実験結果> 以上の条件のもとで行つたスタツド溶接につき
夫々の溶接部外観を観察すると共に、アングル材
からなるスタツドをハンマーで側方から衝打し、
溶接部の強度を確認した。その結果、溶接溜り幅
bがb=0.25t以下である場合及び溶接溜り高さ
hがh=0.75t以下である場合には、溶接作業中
に溶融金属がガス抜き溝3から噴出すると共に、
アークシールドの上部隙間からも溶融金属が上方
に吹き出して危険であつた。それと共に、溶接状
態の溶接余盛りが極めて貧弱で且つ溶接強度も弱
いものであつた。又、溶接溜り部4の幅bが
1.25t以上の場合には溶接余盛りが溶接部周縁の
放射方向へ広がつてしまい、溶接部付け根部分の
溶接余盛りは極めて貧弱なものになり、それに伴
つて溶接強度も満足できるものではなかつた。即
ち、ハンマーの衝打により溶接部分から分離して
しまうものが多かつた。又は第4図においてα=
0よりもα=15゜の方が溶接余盛りが幅方向端部
までより均一に形成されたがα=0であつても実
用上支障がないことがわかつた。
<実験 2> 次ぎに、第10図のような平板状の板材を被嵌
するアークシールドを第11図の如く形成し、前
記第1実施例のときと同様に溶接溜りの幅b及び
高さhを夫々定め、同様の実験を行つた。その結
果、前記第1実施例とほぼ同一の結果を得ること
ができた。
<まとめ> 上記実験結果からアークシールドの溶接溜りの
各寸法は次の値であればよいことが明らかとなつ
た。
溶接溜りの幅bは貫通孔の幅tに対し、b=
0.5tから1tであること。溶接余盛りの高さhは貫
通孔の幅tに対しh=1t〜2.5tであること。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案のスタ
ツド溶接用アークシールドは次の構成からなる。
即ち、板状又はアングル条材からなるスタツド
1の先端部横断面にほぼ整合する貫通孔2が穿設
されている。そして、その母材側端面に適宜間隔
で離間して幅方向に複数のガス抜き溝3が形成さ
れる。さらに、貫通孔2の前記母材側の内周縁部
に溶接溜り部4が拡開形成される。そして、この
溶接溜り部4の内壁と前記貫通孔2の内壁との水
平距離bをb=0.5t〜1tとする。ここにtは穿設
孔2の幅である。さらに、水平距離bが前記した
範囲内にある溶接溜り部4の高さhをh=1〜
2.5tとしたことを特徴とする。ここにtは前記同
様穿設孔2の幅である。
本考案のアークシールドは以上のような構成か
らなるから、前記実験結果から明らかなとおり、
比較的幅広の板状スタツド又はアングル状スタツ
ドの端部を良好に母材表面に溶接することができ
る。即ち、溶接部周縁の溶接余盛りが適当に形成
されると共に、溶接強度の大なる溶接部を形成し
得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例のアークスタツド
を示す縦断面図であつて、第2図の−横断面
矢視図、第2図は同立面図、第3図は同平面図、
第4図は第3図のA−A矢視断面図、第5図は同
底面図、第6図はアングル材からなるアークスタ
ツドの一例を示す正面図、第7図はそれを45゜中
心の回りに回転した状態から見た立面図、第8図
は同底面図、第9図はアングル材からなるスタツ
ド1をアークシールドに嵌着した状態を示すもの
であつて、第3図のB−B線で切断した縦断面
図、第10図は平板状のスタツドを示す斜視図、
第11図は同平板状スタツドのためのアークシー
ルドを示す底面図であつて、本考案の第2実施例
を示す。 1……スタツド、2……貫通孔、3……ガス抜
き溝、4……溶接溜り、5……先端面、6……欠
切部、7……フラツクスボール、8……母材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 板状又はアングル状材からなるスタツド1の先
    端部横断面にほぼ整合して穿設された貫通孔2
    と、その母材側端面に適宜間隔で離間して幅方向
    に形成された複数のガス抜き溝3と、前記貫通孔
    2の前記母材側の全内縁部に拡開形成された溶接
    溜り部4と、を具備し、前記溶接溜り部4の内壁
    と前記貫通孔2の内壁との水平距離bを穿設孔2
    の幅tの0.5〜1倍とし、水平距離bがその範囲
    内にある溶接溜り部4の高さhを前記幅tの1〜
    2.5倍としたスタツド溶接用アークシールド。
JP12878884U 1984-08-25 1984-08-25 スタツド溶接用ア−クシ−ルド Granted JPS6146068U (ja)

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JPS6146068U JPS6146068U (ja) 1986-03-27
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