JPH0216848B2 - - Google Patents

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JPH0216848B2
JPH0216848B2 JP57012569A JP1256982A JPH0216848B2 JP H0216848 B2 JPH0216848 B2 JP H0216848B2 JP 57012569 A JP57012569 A JP 57012569A JP 1256982 A JP1256982 A JP 1256982A JP H0216848 B2 JPH0216848 B2 JP H0216848B2
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JP
Japan
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scale
light
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pit
spot
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JP57012569A
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JPS58132892A (ja
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Toshitaka Yagio
Susumu Makinochi
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Nikon Corp
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Nippon Kogaku KK
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Publication date
Application filed by Nippon Kogaku KK filed Critical Nippon Kogaku KK
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Publication of JPS58132892A publication Critical patent/JPS58132892A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光電式エンコーダ装置に関し、特にア
ブソリユート形のエンコーダに関する。
従来、光電式エンコーダとしては、スケールに
一定ピツチの光学格子を刻設したインクリメンタ
ル形と、スケール上の位置に対応して位置情報を
刻設したアブソリユート形とが知られている。イ
ンクリメンタル形は、測長、又は測角すべき測定
物が移動している間に発生する光電信号に基づい
て測定するものである。一般には、互いに90゜の
位置差を有する2つの矩形状信号の立上り、立下
りの回数を計数して、測長値や測角値とするもの
である。また、アブソリユート形はスケール上の
位置に対応した情報のみを読み取るだけで、測長
値、測角値とするものである。
近年、インクリメンタル形のエンコーダは、ス
ケールを製作する技術が極めて向上し、リニアエ
ンコーダにおいては光学格子のピツチを1〜数
μmにしたものが実用に供されている。すなわち
測長の分解能として1〜数μmが得られることを
意味する。またインクリメンタル形の場合、電子
回路によつてその分解能をさらに数倍に高めるこ
とができる。そのため、1μm以下の分解能を有す
るエンコーダは極めて容易に得ることができる。
ところが、アブソリユート形においては、一般
に第1図aに示すように、複数のトラツクT1
T5を必要とする。第1図aはアブソリユート形
のスケールの一例として、図中斜線部のように純
2進のコードパターンを位置情報として刻設した
リニアスケールを示す。この第1図aの斜線部は
ガラス板にクロム等を蒸着した遮光部となる。そ
こで、このスケールから位置情報を読み取るため
には、第1図bに示すように、トラツクT1〜T5
の各トラツクに対応して配置した5つの受光素子
PD1〜PD5を備えた検出ヘツドDHを用意する。
そしてこの検出ヘツドDHをスケールに沿つて移
動させることにより、受光素子PD1〜PD5の各光
電信号の大きさは、その位置情報に対応したもの
となる。(すなわち、この場合は5ビツトの位置
情報となる。)このように光電式のアブソリユー
ト形のエンコーダでは、位置情報に対応したコー
ドパターンをスケール上に刻設するが、そのコー
ドパターンのトラツク数は測長範囲が大きく、分
解能が高い程増大する。一方、検出ヘツドDHの
受光素子の大きさには制限があり、このため1ト
ラツクの幅も制限されてしまう。従つて、分解能
が高いエンコーダを得る場合、スケールが大型化
し、検出ヘツドも大きくなつてしまう。換言する
なら、エンコーダを小型にすればする程、測長の
分解能を低下させなければならないといつた欠点
があつた。
そこで本発明は、上述の欠点を解決し、測長、
測角の分解能を極めて高めたアブソリユート形の
エンコーダ装置を提供することを目的とする。
本発明では上記目的を達成するために、絶対位
置に対応付けられかつまた光学的に読み取り可能
な複数ビツトの位置情報マークを順次絶対位置に
対応付けて一定のピツチで形成したスケールと、
前記位置情報マークのいづれか1つを読み取る読
取装置と、を相対移動可能に設け、前記読取装置
の読み取つた前記位置情報マークに応じて前記ス
ケールと前記読取装置との絶対位置関係を検出す
る光電式エンコーダ装置であつて、 前記読取装置は、 前記位置情報マークの1ビツトに対応する大き
さに絞つた光を、前記スケールの位置情報マーク
に投射する投射系と、 前記光をいづれか1つの前記位置情報マーク上
で走査する走査装置と、 前記光を前記スケールを介して受光する受光系
と、 前記走査装置による走査に応じて前記受光系の
受光信号から前記位置情報マークを判読する判読
装置と、 を備える構成を採つている。
次に本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
第2図は、本発明の実施例を原理的に説明する
ために示したリニアエンコーダの構成図である。
第2図において、位置情報を目盛面1aに刻設し
たスケール1と移動ヘツド2とは相対的に図中左
右方向S1に移動する。移動ヘツド2にはレンズや
ミラー等が設けられ、レーザ読取装置3から出射
したレーザ光4をスケール1の目盛面1aに照射
する。同時に、目盛面1aから生じる位置情報に
関連した光情報をレーザ読取装置3に導く。レー
ザ読取装置3はその光情報を光電検出して、その
光電信号を所定の処理回路により、その位置情報
を表わすデジタル信号に変換して、表示器5へ出
力する。このように、目盛面1aの位置情報はレ
ーザ光4のスポツトにより読み取られるから、ス
ポツトの大きさに対応して、刻設すべき1つの位
置情報は目盛面1a上で極めて小さな領域にする
ことができる。そこでスケール1に刻設する位置
情報の一例を第3図に示す。
第3図aはスケール1の目盛面1aに、光学式
ビデオデイスク等で知られているような反射式の
ピツト列PLを、移動ヘツド2の方向S1(測長方
向)と直交する方向に一定のピツチで配設した様
子を示すものである。
第3図bは、スケール1上の複数のピツト列の
うち、一部を拡大して示した図である。ピツト列
中の各ピツトは光学式ビデオデイスク等で公知の
ように、微小な橢円形状の突起(又はくぼみ)と
してスケール1上に設けられる。(第3図bでは
5ピツトの位置情報マークである。)今、そのピ
ツト列をPL1,PL2,PL3とすると、各ピツト列
の測長方向S1に対する間隔は一定のピツチPに定
められている。そして、各ピツト列は、スケール
1上の原点からそのピツト列までの測長方向S1
おける絶対的な長さに関する情報を表わすように
ピツトが配設されている。例えば、ピツト列PL1
の位置が原点から100.0μmの所であれば、ピツト
列PL1は位置情報として0.1mmを表わすようにピツ
トが配列される。
そして、隣りのピツト列PL2については、ピツ
チPを2μmとすると、原点から102.0μmの位置に
なる。そこでピツト列PL2は位置情報として0.102
mmを表わすようにピツトが配列される。
ところで、このようなピツト列はレーザ光4の
スポツト(1ピツトに対応する大きさに絞られて
いる)を照射して読み取る訳であるが、そのため
には、第3図bに示すように、スポツト4aを測
長方向S1と直交する方向S2に走査する。このスポ
ツト4aの走査方向S2への移動は、レーザ読取装
置3によつて制御される。
そこで第2図に示したリニアエンコーダにおい
て、スケール1と移動ヘツド2が測長方向S1に相
対的に移動すると、表示器5にはスケール1上に
刻設された絶対的な位置に関する数値が表示され
る。
もちろん、スケール1から読み取つた位置情報
をそのまま表示してもよいが、読み取つた位置
を、何らかの補正値で増減した後に表示するよう
にすれば、スケール1上の任意の位置を原点(表
示値が零となる位置)とすることができる。
次に本発明の実施例について、さらに具体的に
説明する。
第4図は第2図に示した移動ヘツド2とレーザ
読取装置3との構成を具体的に表わした図であ
る。
レーザ光源100から出射したレーザ光は回折
格子101で0次回折光と±1次回折光との3つ
の光束に分離される。この3つの光束は共に、レ
ンズ102、偏光ビームスプリツタ103、及び
1/4波長板104を通つて回転プリズム105に
達する。回転プリズム105はその3つの光束を
共に第4図の紙面上で上下方向に平行に振る。こ
の回転プリズム105の回転によつて、レーザ光
4のスポツトはスケール1上で走査方向S2に移動
する。そして、回転プリズム105を通つた3つ
の光束は移動ヘツド2中に設けられたトラツキン
グミラー106によつて光路を約90゜曲げられる。
このトラツキングミラー106は図中紙面と垂直
方向に回転軸を有し、回転プリズム105からの
3つの光束の反射方向を可変するように回転可能
である。トラツキングミラー106は、スケール
1上のスポツトが正しく1つのピツト列上を走査
するように働く。こうして、トラツキングミラー
106で反射された3つの光束は、フオーカシン
グのために光軸方向へ移動可能な対物レンズ10
7を介してスケール1の目盛面1a上に夫々収束
される。この様子を第5図に示す。スポツト4a
はレーザ光の0次回折光から、スポツト4b、4
cは各々レーザ光の±1次回折光から作られたも
のである。回転プリズム105の回転によつて、
各スポツト4a,4b,4cは共に走査方向S2
すなわちピツト列PLと平行な方向に移動する。
そしてスポツト4a,4b,4cが共にピツト
列PL上を移動すると、ピツト列PLから光情報す
なわち反射光が発生する。この様子を第6図に示
す。目盛面1a上にピツトが刻設され、このピツ
トにレーザ光が収束したスポツト4aとして照射
されると、ピツトの有無にかかわらず反射光が対
物レンズ107に逆入射する。このとき、ピツト
の有無に応じて、レーザ光の照射光路長と反射光
路長とが変化する。これはピツトが目盛面1aよ
りも高いためである。そこでレーザ光の波長とピ
ツトの高さを最適に定めることによつて、スポツ
ト4aがピツト上にあるとき、例えば照射光と反
射光とはちようど逆位相になる。この光情報は、
再び第4図に示した対物レンズ107を通り、ト
ラツキングミラー106、回転プリズム105、
1/4波長板104、の順に通つて偏光ビームスプ
リツタ103に達する。偏光ビームスプリツタ1
03によつてピツト列からの光情報は円筒レンズ
108(シリンドリカルレンズ)を介して受光器
109に導びかれる。受光器109には、スポツ
ト4a,4b,4cの照射により生じた光情報を
各々別々に受光するように3組の受光素子が設け
られている。その様子を第7図に示す。同図にお
いて、受光器109には、スポツト4aの照射に
より生じた光情報を受光する受光素子109a
と、スポツト4b,4cの照射により生じた光情
報を受光する受光素子109b,109cが設け
られている。受光素子109aはその中でさらに
4分割されており、各光電信号は第4図に示した
検出回路110に入力する。一方、受光素子10
9bと109cの両光電信号は第4図に示す如く
トラツキング誤差検出回路112に入力する。そ
して、上記検出回路110は受光素子109aの
光電信号に基づいてピツト列中のピツトの有無に
応じて変調された信号、すなわち位置情報に関す
る主信号Msと、対物レンズ107のフオーカシ
ング位置に応じた誤差信号Fsとを発生する。尚、
このフオーカシング誤差の検出方法はビデオデイ
スク装置等においてすでに公知である。また、ト
ラツキング誤差検出回路112は受光素子109
b,109cの光電信号の入力に基づいて、スポ
ツト4aが所定のピツト列上を正確にトラツキン
グしていれば零、スポツト4aがピツト列からは
ずれている場合には、測長方向S1でずれた方向に
応じて正、又は負となり、そのずれ量に応じた電
圧値となるようなトラツキング誤差信号Tsを出
力する。
さて、フオーカス制御回路111は、フオーカ
シング誤差信号Fsの入力に基づいて、スポツト
4a,4b,4cがスケール1の目盛面1a上で
常に所定の大きさになるように対物レンズ107
を光軸方向へ駆動する。また、トラツキング制御
回路113はトラツキング誤差信号Tsの入力に
基づいて、スポツト4a,4b,4cがピツト列
上を正確に移動するように、トラツキングミラー
106を駆動する。さらにこのトラツキング制御
回路113は、トラツキングミラー106の駆動
量に応じた信号Nsを出力する。そして、この信
号Nsは主信号Msと共に出力合成回路114に入
力する。出力合成回路114は、主信号Msを解
読して、スケール1上のピツト列が表わす位置情
報を検出する。同時に出力合成回路114は信号
Nsの入力に基づいて、ピツト列とピツト列との
間の位置をアナログ的に表わすようなピツト間情
報を検出する。そして、出力合成回路114は上
記位置情報とピツト間情報とを合成して、最終的
な測長情報として出力する。例えばピツト列のピ
ツチPが2μmの場合、ピツト間情報としては±
1μmを表わすようにする。このようにすると、測
長値として得られる測定分解能は、ピツト列が
2μmピツチであるにもかかわらず1μm以下に高め
ることができる。
尚、検出回路110には、例えば受光素子10
9aからの光電信号を周波数変調された信号とし
て復調する回路や、復調した信号をデジタル形式
の主信号Msに変換する回路等が含まれている。
また出力合成回路114には例えばアナログ的な
信号NsをA/D変換してデジタル化する回路と、
主信号Msと信号Nsのデジタル値を桁を考慮して
加算する回路等とが含れている。従つて、その加
算したデジタル値が最終的な測長情報となる。
尚、一般にレーザ光束を光学レンズで収束する
と、スポツト光の直径は1〜2μm程度にできる。
このスポツト光の大きさによつて、ピツト列のピ
ツチP、及び1つのピツチの大きさが定まつてし
まう。特にピツチPは測定の分解能を決定するか
ら、スポツト光の大きさをできるだけ小さくすれ
ばピツチPも小さくなり、より分解能を高められ
る。
次に、この実施例に示した装置の動作について
説明する。スケール1は例えば測長すべき工作機
械の移動ステージ等にケースを介して固定され、
移動ヘツド2は工作機械の固定部に取り付けられ
る。
この状態で、読取装置3中の回転プリズム10
5は定速回転し、スポツト4a,4b,4cはピ
ツト列に沿つて目盛面1a上を走査する。このと
き、スポツト4aが目盛面1a上で所定の大きさ
(すなわち焦点が合つた状態)になつていないと、
円筒レンズ108の働きによつて受光素子109
a中の4つの受光部の各々の光量は不均衡なもの
となる。検出回路110はその不均衡を各受光部
の光電信号の差異として検出し、対物レンズ10
7の移動すべき方向と、その量に応じた信号Fs
を出力する。この信号Fsの入力に基づいてフオ
ーカス制御回路111は対物レンズ107を駆動
する。こうして、スケール1の目盛面1a上にス
ポツト4aが合焦すると、受光素子109aの4
つの受光部の各光電信号は共に等しい大きさとな
る。また、3つのスポツト4a,4b,4cが正
確にピツト列上を走査していないときには、スポ
ツト4b,4cの照射部からの反射光に光量差が
生じ、受光素子109b,109cの光電信号の
大きさは異なつたものとなる。そこで、トラツキ
ング誤差検出回路112は、その光電信号の差を
検出してトラツキング誤差信号Tsを出力する。
トラツキング制御回路113は、このトラツキン
グ誤差信号Tsの入力に基づいてトラツキングミ
ラー106を駆動するが、その様子を第8図によ
り説明する。
第8図aはピツト列中のピツトと3つのスポツ
ト4a,4b,4cの位置関係を示す図である。
トラツキングのためのスポツト4b,4cは、走
査方向S2に対して、夫々ピツトの左エツジ部と右
エツジ部とに中心がくるように定められている。
従つて、第8図aの状態において、第7図に示し
た受光素子109b,109cの光電信号は共に
等しくなるが、もし、3つのスポツト4a,4
b,4cが第8図aの状態から図中右方向へずれ
た場合には、受光素子109bの光電信号は大き
くなり、受光素子109cの光電信号は小さくな
る。従つて、トラツキング誤差検出回路112は
簡単には両光電信号の差を求める差動回路を用い
て、トラツキング誤差信号Tsを得ればよい。
また、トラツキング制御回路113は第8図b
に示すように、通常はレーザ光4が90゜に反射さ
れるようにトラツキングミラー106を初期位置
に付勢する。そして、スケール1と移動ヘツド2
とが相対的に移動して、ある位置で停止したと
き、第8図bのように90゜で反射したレーザ光4
によるスポツト4aの中心がピツト列とピツト列
の間に位置したものとする。このとき、トラツキ
ング誤差信号Tsに基づいて、トラツキング制御
回路113はトラツキングミラー106を駆動し
て、スポツト4aがピツト列上にくるように、レ
ーザ光4を90゜から角度αだけ振る。こうして、
ピツト列の位置情報を読み取ることができる。一
方、トラツキング制御回路113は、その角度α
に応じたアナログ電圧を信号Nsとして出力する。
以上、本発明の実施例は、リニアエンコーダと
して説明したが、本発明は第9図に示すようにロ
ータリエンコーダ等にも利用できる。第9図aは
スケールとして円板10の周端面にピツト列PL
を回転軸と平行に記録したものである。また第9
図bは円板11の周辺部にピツト列PLを回転軸
から放射状に記録したものである。いずれの場合
も、記録する位置情報は円板10,11の回転位
置に応じたもの、すなわち絶対的な角度を表わす
ものとする。尚、ピツト列に対するレーザ光4の
走査やトラツキングは、前述の実施例と全く同様
に行なわれる。
また第9図cはリニアエンコーダにおけるスケ
ールの変形例である。この場合、スケールは、円
筒12の外周にピツト列を一定ピツチで記録して
作られる。そして測長のときには、この円筒12
を回転させる。すなわち、スポツトと円筒とを相
対的に走査する。これにより、レーザ光4は円筒
12の回転軸に沿つた方向、すなわち測長方向に
移動するだけで、位置情報の読み取りが行なわれ
る。このため、レーザ光4を走査する回転プリズ
ム等が不必要となり、よりコンパクトな読取装置
が得られる。また、上記の実施例ではトラツキン
グミラー106、対物レンズ107を備えた移動
ヘツド2のみをスケール1と相対的に移動可能と
したが、移動ヘツド2とレーザ読取装置3とを一
体にしてもよいことは言うまでもない。
さらに、移動ヘツド2、レーザ読取装置3とを
よりコンパクトに一体化して、レーザ光のスポツ
トを電磁力により走査してもよい。これについ
て、第10図に基づいて簡単に説明する。
レーザ光源として、半導体レーザ光源200を
用い、回折格子201、偏向ビームスプリツタ2
03、1/4波長板204、対物レンズ205、及
び受光部206を、第4図と同様に配置して、一
体化した読取ヘツド210を構成する。そして、
その外周に設けた電磁石211により、読取ヘツ
ド210を走査方向S2へ振動する。またトラツキ
ングについても、電磁力により読取ヘツド210
を紙面と垂直の方向に駆動すればよい。また、レ
ーザ光のスポツトを目盛面上で所定の大きさに保
つ(焦点が合つた状態にする。)ためには、電磁
力により読取ヘツド210をレーザ光の光軸方向
に駆動すればよい。
また、実施例では、スポツト4a,4b,4c
の走査は回転プリズム105によつて行つたが、
平行平面ガラスを振動したり、反射鏡を振動して
走査してもよい。
また、位置情報を記録したスケールの変形とし
て、第11図aに示すように、各ピツト列を測長
方向S1に対して、所定の角度で傾けて配列する
と、分解能を変えることができる。もちろん、そ
のピツト列に沿つてスポツト光を走査するから、
走査方向S2と測長方向S1とは90゜以外の角度で交
わる。このとき、第11図bのように、走査方向
S1の傾きをβとし、ピツト列のピツチをPとする
と、測長方向S1に沿つた長さlは l=P×1/COSβ で表わされる。
このように、ピツト列を測長方向S1に対して傾
けて配列することの利点は、ピツチPがレーザ光
の波長の関係等で、例えば1.8μmと決められた場
合でも、上記式によつて長さlを例えば2μmとき
りのよい数にできることである。
さらに実施例においては、トラツキングのため
に、回折格子101を用いてレーザ光を0次と±
1次の回折光の3つの光束に分けたが、ホログラ
ムを用いてトラツキング誤差信号Tsを得るよう
にしてもよい。また、特開昭54−146612号公報に
開示されたように、レーザ光のスポツトを読み取
りのための走査と同時にトラツキング方向(測長
方向S1、あるいは測角方向)にも振動させ、主信
号Msからその振動周波数成分を抽出してトラツ
キング誤差信号Tsを得るようにしてもよい。
また、スケール1は実施例では反射型のピツト
列を記録したが、透過型としてもよい。すなわち
ピツト列中の各ピツトは透過部にその他の部分は
遮光部になるようにガラス板上にクロム等を蒸着
する。この場合、受光素子はスケール1の背面
に、レーザ光1のスポツトの全走査範囲を含むよ
うな大きさで配置される。この様子を第12図に
示す。
第12図で透過型のスケール20の背面には受
光素子21が配置される。この受光素子21は例
えば第2図に示した移動ヘツド2と一体に設けら
れている。受光素子21の受光面はレーザ光4の
走査方向S2での振幅と同じ程度の高さhに定めら
れている。一方、その受光面の測長方向S1におけ
る幅dは、レーザ光4のスケール20上での走査
がスポツトで行なわれるから、位置情報を記録し
た間隔より大きくなつてもかまわない。
そこで、レーザ光4が走査方向S2に振動する
と、受光素子21からはスケール20上の透過部
と遮光部とに応じた時系列的な光電信号が発生す
る。
このように、レーザ光のスポツトを透過形のス
ケール20上で走査することにより、受光素子2
1はスケール20の背面に配置することができ
る。さらに、受光素子21の大きさも、スポツト
の走査範囲に応じて高さhさえ定めれば、幅dに
ついては比較的自由に定め得る。このため、スケ
ールの位置情報のピツチに合わせて受光素子を選
定したり、受光面の大きさを特別に作つたりする
必要はなく、装置の製造が極めて容易になるとい
う利点がある。
また、上記実施例やその変形例において、スケ
ールに記録した位置情報にはエラーチエツク用の
情報をいつしよに含ませるとよい。そのエラーチ
エツク用の情報としては例えば読み取つた位置情
報をデジタル信号にしたときのパリテイ数(論理
値「1」又は「0」の数)にする。そして、その
エラーチエツクでエラーが検出されたときには、
例えばトラツキングミラーを振つて、両隣りのピ
ツト列を読み取るようにする。このようにすれ
ば、あるピツト列がゴミや傷等によつて破損して
いた場合でも常に正しい位置情報を知ることがで
きる。このとき、第8図bで示したようにトラツ
キングミラーの回転に伴つて生じた角度αに対応
する信号Nsを用いることは言うまでもない。
また、スケールの位置情報を、複数回書き込ん
でおき、レーザ光のスポツトの走査振幅を大きく
すれば、位置情報の読み取りはより完全なものと
なる。
また、第4図に示した実施例において、検出回
路110には、主信号MsのN/S比を向上させ
るために、スポツトの走査速度と1つのピツト列
中の各ピツト間隔とに応じて決まる周波数帯を選
択的に抽出する特性をもたせるとよい。このよう
にすると、ノイズや信号変動が比較的大きい状況
においても、主信号Msは位置情報を正確に表わ
すように出力される。尚、上記各実施例でレーザ
光は収束したスポツト光にされるが、これは分解
能を高めるためで、それ程高分解能を必要としな
い場合には、ピツト列のピツチ、及びピツト幅を
大きくして、スポツト光を平行光束で得るように
してもよい。
以上説明したように本発明によれば絶対的(ア
ブソリユート)な測長装置、測角装置において、
スケール上の位置情報をスポツト光で読み取るか
ら、装置を小型にでき、かつ極めて高い測定分解
能を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図aは、アブソリユート形のスケールの一
例としてのリニアスケール、第1図bは、第1図
aの各トラツクに対応して受光素子を有する検出
ヘツドをそれぞれ示す。第2図は本発明の実施例
を原理的に説明するために示したリニアエンコー
ダの構成図、第3図aはスケールの目盛面に反射
式のピツト列を設けた位置情報の一例、第3図b
は、スケール上のピツト列のうち一部を拡大した
図、第4図は、第2図の移動ヘツドとレーザ読取
装置との構成を具体的に表わした図、第5図は、
トラツキングミラーで反射された3つの光束がス
ケールの目盛面上に夫々収束される様子、第6図
はピツト列から反射光が発生する様子、第7図
は、受光器にスポツトの照射により生じた光情報
を各々別々に受光する3組の受光素子が設けられ
ている様子、第8図aはピツト列中のピツトと3
つのスポツトの位置関係を示す。第8図bはトラ
ツキングミラーの回転に伴つて生じる変化の説明
図、第9図aはピツト列を回転軸と平行に記録し
たロータリエンコーダ、第9図bは、ピツト列を
回転軸から放射状に記録したロータリエンコー
ダ、第9図cは、リニアエンコーダにおけるスケ
ールの変形例、第10図は移動ヘツドとレーザ読
取装置とを一体化して、レーザ光のスポツトを電
磁力により走査した説明図である。第11図aは
位置情報を記録したスケールの変形例、第11図
bはaの走査方向と測長方向の関係を説明する
図、第12図は透過型のスケールの背面に受光素
子が配置されている説明図である。 主要部分の符号の説明、1……スケール、3…
…レーザ読取装置、4……レーザ光、PL……ピ
ツト列(位置情報マーク)、100……レーザ光
源、{101……回折格子、102……レンズ、
103……偏光ビームスプリツタ、104……1/
4波長板}投射系、{105……回転プリズム、1
06……トラツキングミラー}走査装置、106
……トラツキングミラー、{108……円筒レン
ズ、109……受光器}受光系、{110……検
出回路、111……フオーカス制御回路、112
……トラツキング誤差検出回路、113……トラ
ツキング制御回路、114……出力合成回路}判
読装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 絶対位置に対応付けられかつまた光学的に読
    み取り可能な複数ビツトの位置情報マークを順次
    絶対位置に対応付けて一定のピツチで形成したス
    ケールと、前記位置情報マークのいづれか1つを
    読み取る読取装置と、を相対移動可能に設け、前
    記読取装置の読み取つた前記位置情報マークに応
    じて前記スケールと前記読取装置との絶対位置関
    係を検出する光電式エンコーダ装置であつて、 前記読取装置は、 前記位置情報マークの1ビツトに対応する大き
    さに絞つた光を、前記スケールの位置情報マーク
    に投射する投射系と、 前記光をいづれか1つの前記位置情報マーク上
    で走査する走査装置と、 前記光を前記スケールを介して受光する受光系
    と 前記走査装置による走査に応じて前記受光系の
    受光信号から前記位置情報マークを判読する判読
    装置と、 を備えたことを特徴とする光電式エンコーダ装
    置。 2 スケールに形成された位置情報マークは、相
    対移動方向とは異なる方向へ形成されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光電式
    エンコーダ装置。 3 スケールに形成された位置検出マークは、相
    対移動方向に直交する方向へ形成されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第2項記載の光電式
    エンコーダ装置。 4 走査装置は、光を偏向させる偏光光学部材を
    含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の光電式エンコーダ装置。
JP57012569A 1982-01-30 1982-01-30 光電式エンコ−ダ装置 Granted JPS58132892A (ja)

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